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スピーカー 2
不老不死っていうよりかは病気を治すっていうところに、この錬金術で作ったものを使えるぞっていうのを提唱してた人。
そもそもそれまでの薬学、不老不死以外の薬学、病気を治すって植物由来のものとかを使うのがメジャーだったの。
だから金属とかを使ってる人誰もいなかったよね。
で、パラケルススさんが金属も使えるんじゃないかっていうので使ってみた。
だから鉄とか水銀もこれ倍毒の治療に使ったっていう記録が残ってたりするんだけど、病気に使うっていうのをやってたと。
あとは量が大事だよっていうのも初めて言ったっていう。
たとえ薬になるようなもんでも飲ませすぎると毒になるぞっていうのを初めて言った。
本当にその通りだね。
スピーカー 1
本当に今にも通ずることですね。
スピーカー 2
っていう錬金術師が出てきたり。
だからいろんな物質の応用とかその物質自体を調べるっていう錬金術師がいっぱい誕生したっていう時代なんですよ。
なるほどね。じゃあもともとは金を作るとか不老不死を目指すっていうところだったけど、
それを目指しているうちに新しい技術とか新しい発見があったっていうことなんですね。
実験技術も上がってくるし、なんかより今に近い理論を考える人が出てくる。
例えば?
その代表例が空気って本当に1個なのって考える人出てくるとか。
それって今までの歴史だったら空気は空気で1個の元素だって思われてたんで、それは誰も疑ってなかったんだけど。
アリストテレスは空気と水と火と土からなるって思ってて空気はそれ以上分けれないって思ったんだよね。
だけどこういう錬金術師とか実験とかをやっていくと気づいちゃったりするわけよ。
スピーカー 2
なんか空気って複数のも入ってんじゃないっていうものに気づく人が出てくる。
ネズミを使って実験とかもやってたみたいなね。
それこそネズミを容器に閉じ込めたら窒息しちゃうっていうので、これなんだみたいな。
っていう人が出てきたら、そこから酸素とか二酸化炭素みたいな考え方が生まれてくるわけじゃないですか。
っていうちょっとずつ錬金術やってたはずなのに、
なんか今まで僕たちが考えた考え方本当に合ってんのかなっていう人が生まれてくる。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。だんだん最近になってきますね。
スピーカー 2
で、それが第90回。空気って何の始まり。
これロバートボイルさんっていう人の話をしました。
スピーカー 1
ボイル・シャレルの法則のボイルさん。
スピーカー 2
この人も空気をすごい研究してた人で。
なんで窒息するんだろうってそれこそマウスとかで考えたりした人だね。
スピーカー 1
で、結局ボイルさんが行き着いた結論は何なんだっけ。
スピーカー 2
ボイルさんが行き着いた結論は、空気は一個じゃなさそうっていう。
スピーカー 1
それ合ってるね。
スピーカー 2
でも誰も言ってないの、その時。だから流行りもしてない当時。
スピーカー 1
確かに空気がもうそれ以上分割できない一つの元素っていう風に考えられてて、それが当たり前だったら、
誰もボイルさんの言うようなことって信じないよね。
スピーカー 2
火っていうものも、火は火だって思われてたけど、
火が持続するためには空気の中にある何かが必要だっていうところまではボイルさんは見つけてる。
それが何かは分かんないけど。
ってことは空気も何種類かあるし、
火っていうものも火っていう元素っていうよりかは何か必要なものがあったりするっていう。
まだ分かってないことあるぞっていうのを言ってた。
スピーカー 1
確かに。もし火が元素だったら別に空気中の何か必要ないもんね。
スピーカー 2
そうそう火は火として存在するわけだからね。
だからこの辺から空気の研究の話を結構しました、サイエントークでは。
もちろん金属の研究とかもずっと続いてるんだけどね、歴史的には。
そこから次第91回炭酸の歴史。
92回もこれは炭酸のソフトドリンクの歴史を話しましたね。
これもボイルさんからその次の世代の話なんだけど、今度二酸化炭素に気づく人たちが出てくるっていう。
スピーカー 1
実際に二酸化炭素っていうものを発見しちゃったんだ。
スピーカー 2
名前はついてないけど、何か固体に固定されてる空気があるぞっていうのは見つかってた。
だから二酸化炭素とは呼んでないけど固定空気って呼んでましたとかね。
それも空気なのに固定してる空気とされてない空気の種類がある。
だからちょっとずつ今の考え方に近づいていってるんですよ。
スピーカー 1
ちなみに固定っていうのはどういう意味でしたっけ?
なんで固定されてる空気が二酸化炭素って思われてたんでしたっけ?
スピーカー 2
石灰石みたいなものを、石灰石っていうも石よね。
石を加熱した時にだけ出てくる空気があるぞって。
ってことはこの石には空気の何かしらが含まれてる、固定されてるって思ってたっていう。
だから固定空気か。
で、実験技術も発達してたから固定空気っていうものをその水上地間で水でブクブクして純粋なものを集めてたとかはもうできてるね、この時代。
これだいたい1700年代とかそれぐらいの時代ですけど。
っていう炭酸の発見があったりとか。
ここからはだからちょっとずつ元素が見えてくるっていう感じ。
スピーカー 1
本物の元素だよね。
本物の元素じゃなくて、今私たちが言ってるようなCとかOとかHとかそういうのが出てくるんですね。
スピーカー 2
全然まだCとかHとか名前もつかないぐらいなんだけど。
スピーカー 1
まずとりあえず空気はいろんなものから成り立ってるっていうところは分かって、そのうちの一つが固定空気二酸化炭素なんだっていうところは分かったっていう感じですね。
スピーカー 2
で、結構同じような感じで第99回水素の発見は火の元の勘違いからっていうエピソードで、これ水素の発見があったりとか。
スピーカー 2
この時も水素をついでにどんなことに使われてますとかいう話したりしたけどね。
なんか水素水にめっちゃ怒ってますねってコメントをいただいた。
スピーカー 1
水素水は嘘だってれんくんが言ってたやつですね。
スピーカー 2
いや嘘だとかまでは言ってない。
そこまで言ってないけど。
まあまあなんか詐欺商品もあるぞっていうの言いましたけど。
スピーカー 1
気をつけてくださいねっていう話ですね。
スピーカー 2
そう。
でも窒素ですね。
次104回。
窒素はネガティブな名前なのかっていう回でしたけど。
まあまあこれも空気いろんな種類ありそうっていうのの中で見つかったのが窒素っていうものとか、あとその次酸素の話をしてるっていうのはその空気の研究の流れをたどってたっていうことですね。
で最終的に酸素が見つかった時に火燃えるっていうものの理解が進んで、ここでようやくアリストテレスが言ってた原素説違うぞってなったっていう。
スピーカー 1
それは言い出した人が違うなって思っただけじゃなくて、もう世間的にアリストテレスの4原素説は違うんだっていう認識がされたっていうこと?
スピーカー 2
そうそうそう、まあ少しずつだけどね。
そういう認識が浸透していったっていうのがこのラボアジェさんっていう人が死んだ後だよね。
書いた理論が言ったら当時広まってた科学の実験とかをすごい説明できるぞってなったっていう。
だからあってんじゃないっていう。
でもこの時代になるともうアリストテレスなんか違うなっていうのはなんか割と広まってたみたいだけどね。
会議派みたいな。
スピーカー 1
でもアリストテレスの言ってることは違うなってなんとなくみんなわかってたけど、でも間違ってたんだよね。
フロギストンって思ってたりとか。
それをラボアジェさんがそれも違うよって言ったの。
フロギストンの説明はまたどっかで聞いていただければと思うんですけど。
スピーカー 2
酸素の解とかでしてるけど、今こうやってゴールに一直線で話したけど、
当時いろんな説が出てるのきっと。
元素っていうものはこういう形もあるんじゃないかとか。
そもそも万物の根源本当にこの4つなのって言ってた人も昔もっといたわけで。
っていうのから淘汰されていったのが今の科学の周期表に書いてるような元素たちなんで。
やっぱりでもね最後に正しいことというかちゃんと説明できることは残る時にこういう歴史を辿るよなっていう。
スピーカー 1
そうだね。今だったらさ、いろいろな分析機器とかが発達してるから、
それぞれの元素がどれぐらい含まれてるかとかって測定できるけど、
昔はないからさ、もう目に見えてることを信じるしかないもんね。
そこから予想していってこうなんじゃないか、ああなんじゃないかっていう説を立てて、
スピーカー 1
そのうち技術が発達していって、そのうちのこの一つの仮説が正しかったんだってなるよね。
スピーカー 2
そうそう。その一つ一つにさ、もう人生かけてやってた人とかがいっぱい積み重なってるわけだし。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
科学物質の研究なんて簡単に言ってるけど結構危ないからね。
スピーカー 1
確かに。いろんな人信じるよね多分、爆発とかで。
スピーカー 2
そうそう。だってこの石燃やしてみたらどうなるんだろうってバーンって燃えたりとかさ、全然起きてると思うし。
で、なんでかわかんないわけじゃん。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
当時そういう知識もないわけなんで。
かなり危険なことしてた人いっぱいいたんじゃない。だって毒ガス吸ってる人とか全然いるからね。
スピーカー 1
そうだね。しかもさ、一旦古代ギリシャの図書館とかが結構燃やされたんじゃん。
もしさ、それが燃やされてなかったら、もうちょっと早く四元祖説の否定とかされてたかもしれないよね。
だっていろんな理論がさ、そこにあったわけだからさ。
スピーカー 2
それはそうかもね。でもそんな最短経路ではなかなかいかないっていうことだよなこれ。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
だってやっぱ信じやすい方信じたいもん、人って。
スピーカー 1
でさ、宗教とか政治とかも絡んでくるからさ、なかなか一筋縄ではいかないんだろうね。
スピーカー 2
だから偉い人からしたら、一般の人に信じてもらいやすい説を一番やっぱ広めたいというか。
それが正しくなくてもっていう感じはするよね。
スピーカー 1
昔はね。
スピーカー 2
昔は。今だったらそうなったらすぐね、なんか言われるけど。調べたらわかっちゃう。
でも調べたらわかんなかったら、なるべく正しそうなことを言ってたら、そういう人の方が信頼できるってなって、権力得たりとかするんじゃないかな。
スピーカー 1
でも今はさ、そういう権力を得るような政治家と科学やってる人ってもう全く別だもんね。
なんかもう専門性とかがいろいろ分かれすぎててさ、政治家とかがこの仮説を利用するみたいになって、あんまなさそう。
スピーカー 2
そうかな。
ある?
ちっちゃいのだったらあると思う。
スピーカー 1
例えば?
スピーカー 2
例えば、わかりやすいのがパンデミック起きたときとかだと思うけど。
起きたときに、やっぱり科学的に正しいものはどれだっていろいろなったと思うよ。
そのときにあまりに変なこと言ってる人って多分支持率落ちたりとかしたんじゃないかな。
予想だけどね。
やっぱりちゃんと信頼できる正しいこと言ってるなっていう人はさ、人から信頼を得たら政治家としても成功するわけだし。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
っていうのは今も昔も一緒なのかなっていう気がしたけど。
スピーカー 1
その正しそうなことが本当に正しいかどうかは、もしかしたら後の時代になってみなきゃわからないかもしれないしね。
スピーカー 2
そうだね。本当は違いましたとか全然あるかもしれないし。
でも今はさ、科学的な方法がこういう方法で、統計取ったらいいってわかってますとかは調べられてるから、