1. サイエンマニア
  2. 科学館の楽しみ方と理科っぽく..

そんない理科の時間B よしやすさんと「科学館について」や「理科っぽく世界を見ること」についてお話ししました。

聞きながら一緒に科学館を巡るような気持ちで楽しんでいただければ嬉しいです。


【ゲスト】

よしやす さん (https://twitter.com/Yoshi_yasu)

そんないプロジェクト→https://sonnai.com/

そんない理科の時間B→https://sonnai.com/rika

▶そんない理科の時間Bの裏話

▶SciEnTALK紹介エピソード

そんない理科の時間B 第417回 7月の天文現象と土用の謎 byそんない理科の時間B

▶そんない理科の時間B紹介エピソード

SciEnTALK 13. 救世主と音声の輪

国立科学博物館: 略称 かはく、独立行政法人国立科学博物館が運営する上野の博物館。

▶暦の話

国立天文台: 理論・観測の両面から天文学を研究する日本の研究所・大学共同利用機関。

▶太陰太陽暦: 太陰暦を基とするが、太陽の動きも参考にして閏月を入れ月日を定める暦のこと。

▶農業との関連

▶理科っぽく歴史を見る

▶エジプトの洪水

▶天球儀: 球面上に恒星の天球上の位置を示した模型

▶丸い虹

▶「理系」と「ロマン」


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BGM

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00:04
こんにちは、レンです。
前回の科学とコミュニケーションの世界はいかがだったでしょうか?
科学的なことをどう噛み砕いて説明するかなど、僕自身非常に勉強になりました。
シーズン9となる今回は、科学館の世界をお送りします。
今回は、科学系ポッドキャスト、そんなエリカの時間Bとのコラボになります。
吉安さんと一緒に科学館を巡るような気持ちで聞いていただければと思います。
それではどうぞ。
今回のゲストは、そんなエプロジェクトというグループで、
そんなエリカの時間Bというポッドキャスト番組をやられている、
吉安さんにゲストとしてお越しいただきました。よろしくお願いします。
吉安です。よろしくお願いします。
吉安さんは、同じ科学系ポッドキャストの番組で、
僕がやっているサイエントークの方で紹介したこともあるんですけども、
今回初めて番組内でお話しできるということで、非常に楽しみにしています。
じゃあ簡単に自己紹介と番組紹介の方お願いします。
はい。そんなエリカの時間Bというポッドキャスト番組で、
メインパーソナリティをやっている吉安といいます。
そんなエリカって何なの?ってたまに質問が来るんですけれども、
我々、そんなエリカプロジェクトというグループで、
複数の番組配信を行っているんですね。
その中のエリカっぽいことをやっているので、
そんなエリカの時間っていう名前の番組になっています。
他にも美術の時間っていう美術系のことを話している番組とか、
雑談番組と雑学番組とかがありまして、
ぜひそんなプロジェクトの番組を皆さん聞いていただきたいと思っています。
で、そろそろ10年になるんですよね。
おお、すごいですね。
2011年の11月20日が最初の配信だったので、
多分これを聞いていらっしゃる方は、
10年ちょうどぐらいにお聞きになるんじゃないかと思うんですけれども。
そうですね、もうすぐっていう感じですね。
そう、トータルで450回ぐらいの配信をしています。
すごいな。
で、サイエントークとかサイエンマニアともまた雰囲気が違って、
一応ね、フリモンクは、
リカっぽい視点で身の回りのことを見てみませんかっていう、
コンセプトというかでやってまして、
あんまり最新の科学を論文からっていうよりは、
どちらかというと、あれ、これってどうしてだろうっていうのを解説するような、
ネタが多いんじゃないかと思ってます。
うん、なんか日常のふとした疑問みたいなお便りとかが届いて。
そうですね、お便り紹介の回もやってるんですけど、
大体月にメールは30通ぐらい来るのかな。
おお、すごいですね。
03:00
で、質問とかあとはコメントとか、
たまにお叱りとかも来るんですけれども。
お叱りも来る。
お叱り来ますよ。
この前の説明間違ってんじゃないかとか。
ああ、そこ難しいですよね。
どこまで細かく言うのかとかにもなってきそうですけど。
そうですね、やっぱり私の理解が浅いくて、
うまくしゃべれてないときもあれば、
あとは、自分としてはうまくはしょってるつもりが、
そこははしょりすぎだろうというか、
そこを説明しなくてどうするっていうのとかもあったりして。
そんな感じですね。
科学題材にするところのちょっと難しさみたいなのもあるような気がしますね。
そうですね。
私自身は研究者ではなくて、どちらかというと、
学校的には工業系なので、
エンジニアリングのほうのことをやってきました。
で、会社員になって、
会社で電気回路とかソフトウェアとかをいろいろ駆使して、
エンジニアをやったあと、
今はちょっと同じ会社の中で職種が変わって、
ユーザー調査、お客さんを調査するっていう仕事がメインの仕事で、
全然このサイエンスについて、
どうこうっていうのは仕事ではやってないんですね。
なので、趣味でポッドキャストをやっていて、
なので、専門分野を深くというよりは、
もう少し親しみやすい感じで、
いろいろ理科っぽいことをお話しできればいいと思ってるんで、
なんていうかな、立場的には、
小さめな科学博物館の説明員みたいなおじさんっていう感じが、
皆さんにとってはわかりやすいんじゃないかと思うので、
今日お話ししようと思うのも、
何かをすごく深掘りしてたくさん、
誰も知らないようなことってよりも、
日常と結びついてるようなことの中に、
実は理科とか科学みたいなものが、
たくさん入ってるんじゃないかっていうところが、
お話しできるといいかななんて思ってます。
はい、いやすごい、そこのポジションってめちゃくちゃ重要だなってすごい思いますし、
地域の科学館とかもそうですけど、
ポッドキャストで言ったらそんなエリ科の時間Bがあって、
そこが割と入り口になったりとか、
で、ちょっと科学に興味持つみたいな人って結構いると思うんですよね。
なんでもうすごい重要なポジションだなと思いますね。
おかげさまでそのメールも来るのと、
あちこちのポッドキャストランキングとかで、
たくさんある中で、
200位から150位ぐらいの間をフラフラしてることが多くて、
科学系でフィルタリングしてもらうと、
日本語で言うとベスト10ぐらいに入ってることが多いんで、
うまく探し当てていただければ、
他の番組と比べてもとっつきやすいんじゃないかな、
なんていうふうに思ってます。
ただ、このサイエンマニアを聞いてる人にとっては、
なんかちょっと浅いなって思われるかもしれないんで、
いやーどうですかね。
って思ったら聞き続けていきたいんですけども。
まだ僕自身これをどの層が効いてるのかとか、
まあ把握しきれてはないですけど、
でも本当に結構色々だと思いますけどね、
06:02
本当のガチの研究者もいれば、
全然初めてこれでこんな話聞きました、
みたいなコメントをくれたりもしてるんで、
そういう方ももしかしたら興味はありそうですよね。
あとすごい面白いなと思ったのは、
サイエントークで私の番組を紹介してもらった時に、
科学系ポッドキャストのNHKっていうふうに言われてて、
すごい面白くて。
言いましたね、そういうのは。
あれってどういう意味なのかなっていうのを、
ちょっと聞いてみたかったんですけど。
でもなんて言うんだろうな、
一つは雰囲気的なところはあるかなって、
二人で話してて、
僕とかがやってることっていうのは、
どっちかというと、
なんかちょっと深めなところを表に出したいというか、
結構研究っていう感じなんですよね。
たまに理科っぽいやつもやるんですけど、
どっちかというと、
そこに理科っぽいっていうところに
特化してるわけではない、
普通の雑談とかもありますし、
それに比べると、
そんな理科の時間とかは、
すごい聞きやすさもありますし、
どの世代でも聞けるみたいな印象を
僕はすごい持ってて。
割と僕らの番組って、
聞いてる人の世代的には結構幅広いんですけど、
割と同世代とかには結構受けがいいというか、
そういう感じの雰囲気なんですよね。
なんですけど、
なんかすごいNHKってなると、
やっぱどの世代にも行けるじゃないですか。
そういうことね。
間口が広い感じがするとか。
そうです、そうです。
そういう印象がすごいあって、
なんかNHK、科学界のNHKみたいな、
そういう意味で話してましたね。
ありがとうございます。
なんか紹介してもらえるとね、やっぱ嬉しいというか、
ちょっと気恥ずかしい感じもあるんですけど。
逆に僕らの番組も紹介していただきましたもんね。
そうなんですよ。
やっぱり古くからやっていて、
科学系ポッドキャストって、
始まってもやめちゃう人が結構多くて、
皆さんもポッドキャストアプリで、
科学系のポッドキャストで探してもらうと、
たくさん出てくる割に、
1年だけやって終わってるというか、
更新がない番組がちらほらあって、
ぜひ続けてほしいなと思ってるし、
続けてもらうには、
やっぱりリスナーからの反応があったりするといいんで、
若い方々がやっているポッドキャストは、
ぜひ紹介していきたいなと思ってるんで。
すごいありがたいですね。
そこでまた繋がりができて、
ちょっと聞いてみようかなとか、
実際に確かいらっしゃったと思うんで、
吉安さんが話してたので、
聞いてみましたみたいな方とかもいらっしゃったんで。
じゃあまた宣伝しときます。
ありがとう。
すごい嬉しいなと思って、
逆にちょっと心配にもなりましたけど、
大丈夫かな、そんなエリカの時間から来て、
僕らの番組合ってるかなみたいな。
NHKの番組で民放の番組紹介されても大丈夫かなっていう感じですね。
ちょっとバラエティー色強いんで。
そうなのね。
09:01
そうですね、私たちのところは、
結構リカっぽい話もするんですけど、
逆にポッドキャストの中では、
自分たちの普段こんなことやってるんですよねっていうのを、
極力話さないっていうのも特徴かもしれないです。
そうですよね、あんまり聞かないなっていうのはありますね。
それも若干NHK感を彷彿させるかもしれないですね。
もしかすると。
そうだから、私もさっきはね、
普段ユーザー調査の仕事してますとかっていう話しましたけど、
自分の番組で話したことないですもんね。
一回もないですか。
たぶんちょろっと言ったことあるかもしれませんけど、
そこの話を長々としたことはなくて。
そうなんです。
なので、リカの話題でそれぞれの回を考えるっていうのに、
なるべく特化してっていうのは心がけてるし、
自分の中では、
私の生活、興味みんなないよねって思ってるところもあるんで、
なるべくテーマに沿ったことを話そうって思ってるのと、
あと聞きどころの一つはですね、
アシスタントの方がいらっしゃるんですけど、
香里さんっていう女性で、
結構ね、話をとっちらからせる傾向があるんですけど、
それをどう修正していくかっていうのを聞きどころだっていうのが、
コメントの中にもありますけどね。
それ結構僕も思いましたね。
聞いてて、なんかすごい、
吉田さん結構ぶった切ってるようなイメージがありますけど。
そうなんですよ。
話が広がらないなって思ったら、
結構スルーしてるところもあるんで。
ですよね。
スルー力すごいなって思って聞いてますけど。
そう、というのが私の番組のざっくりとした紹介というか、
そんな感じで進めております。
はい、ありがとうございます。
そんな吉田さんの番組から今回こっちの番組に来てもらったというところで、
今日はちょっと一個のものに特化した話というよりかは、
さっきも言ってたような博物館のお話を聞きに来たみたいな感じで。
そうですね。
聞いてほしいですね。
科学館を順番に回ってる感じぐらいなイメージかなと思っていて、
何の話から始めるかってすごい迷ったんですけど、
上野に国立科学博物館っていうのがあるんですよ。
僕行ったことないですね。
そうなんですね。
小学校のときに親に頼んで連れてってもらったりしたんですけど、
東京見物の中に入れてもらって。
で、その当時は入り口のすぐのところにティラノサウルスじゃないかな?
でも、ああいう感じの肉食恐竜の化石のモデルがドーンと立ってるっていうイメージで、
大正時代の建物に入っていく感じで、
荘厳な感じの博物館っていうイメージがあるんですけど、
今、国立科学博物館に行って、
一番最初に案内で出てくるのが小読みの話なんです。
入り口の入り口の入り口というか、
最初の展示室の最初の展示が小読みって、
日本の江戸時代の小読みが展示してあるんですね。
12:00
なんか印象、ちょっと文系っぽい感じしますよね。
そうっていうのと、その小読みのところって、
100人いたら95人がスルーするんですよ。
入り口が横入って、左に曲がって、
後ろ向きにならないといけなくて。
そうで、望遠鏡とか、
物体がたくさんあるじゃないですか、科学館とかでも。
そうですよね。そっちがやっぱ目を引きますよね。
そう。そうすると江戸時代の擦り物というか、
印刷物で小読みが出てるのって、
すごい地味で。
説明もわかりにくいわけじゃないんですけど、
私よりももっとNHK寄りって言ったらいいんですけど。
ガッチガチの。
ガッチガチの説明が書いてあって、
何々歴、いつからいつまで使われた、
どんな特徴があるとかってあるんですけど。
で、うまく説明すればもっともっと楽しいのにって思っていて。
だってカレンダーって、みんな文系って言ったらいいんですけど、
そんな科学とか理科の話じゃないって思ってらっしゃるかもしれませんけど、
今、日本の祝日って誰が決めてるか知ってます?
決めてる人ですか。
決めてる機関というか。
決めてる機関ですか。
でも祝日とかよく国会みたいので議論されてる。
こっちに移しますとか、オリンピックの時とか動いたとかはその辺でありましたよね、議論されてることは。
なんですけど、国立天文台が毎年発表するんです。
国立天文台が発表してるんですか。
そう。なんでかっていうと、
もちろん法律でいくつか決まっていて、
1月1日は元日って言って休みにしましょう。
まあいいじゃないですか。
次に成人の日、昔は1月15日にしてたけど、
第2月曜日にしましょうとかいいじゃないですか。
そうですよね。
春分の日と秋分の日っていうのがあって、
これは天文台の人しかわからないんですよ。
わからない。
要は星の観察をしないと何月何日の何時何分何秒に春分になるかっていうのは国立天文台が責任を持って決めているというか、
予測してるって言ったら変ですけど。
そうですね、確かにそっか。
それでちゃんと理論的にというか、この日だっていうので決めてる。
ぶっちゃけ1年が365日で4年に一度ウルウドし入れてっていうのも天文観測の話じゃないですか。
確かに確かに、もう法律とかじゃないですよね。
法律は後からついてきてるだけで、国立天文台の人がカレンダーを作ってっていうのが基本的な話なはずですよね。
確かに確かに、ベースはそうですね。
それを後からルール化してるだけっていう。
そうそうそう。
で、江戸時代の小読みの話に戻るんですけど、国立科学博物館で最初に小読みのところに入ってくると、
ピッてあるんですけど、1月分のやつが見開きにあるっていうのが何種類か置いてあるんですけど。
本みたいな感じですか。
そうですね、1年分なので見開きが12とか16とかで、毎月のやつが見開きになっていて、
15:07
その前に今年はこんな年ですよっていうのが書いてあったりするっていうのがあって。
なんですけど、見えてんのは江戸時代の何年の何月分っていうのが、それぞれペトペトペトって出ていて。
皆さんご存知だと思うんですけど、江戸時代は対陰対陽暦って言って、
1月は新月の日から新月の日が1月。
必ず1日は新月で、15夜って言ったら満月に近いお月さま。
そうですね、今でもカレンダーに書いてるやつは書いてますよね。
一方で、1年を12ヶ月分でやっていくと、11日足りなくなっちゃうんですよ。
新月から新月まででやっていくと。
そうすると、そのままいくとずれていっちゃいますよね。
なのでたまに季節を修正するためにうるう月っていうのを入れますっていうのがあって。
っていうのが横のパネルに書いてあるんですよ。
なんですけど、なかなか読まないですよね、みんなね。
読まなさそうですね。
それで、この理科っぽい話になってくるんですけど、
科学の話だったらそこでもいいんですけど、
私の方ではやっぱり、皆さんが季節を感じるときっていつですかっていう話とか、
自分が江戸時代に住んでいてカレンダーがなかったとしたら、
どうやって月日がやってくるのって考えますかって言ったら、
やっぱり満月の日が来たら、
あれ、前回から1ヶ月分ぐらい経ってるなっていうのがなんとなくわかると思うし、
あと、江戸時代というか昔からのイベントって、
夜やるイベントって大体14日から16日の間ぐらいなんですよ。
そうなんですか、昔からやるイベント。
なので、お正月って1月1日ですよね。だから旧暦だと必ず新月なんですよね。
だから、夜イベントってなかなかしたくないわけ。真っ暗だから。
で、お正月のものをどんど焼きとかってやって焼くイベントとかあるじゃないですか。
あれ、小正月って言って1月15日なんですよ、大体。
そうですね、確かにそっか。
で、盆踊りも旧暦で7月15日だったり。
確かに。で、夜ですね。
そうそう。夜やるイベントは満月の時にやんないと、明かりが少ないからやりにくいんで。
みたいな話とか。
なので、実は生活の中で電気も何にもない時代に、
人々は満月の日には夜の活動ができるっていうイメージで、
暦を感じていたのを落とし込むと、
太陽暦っていう、普段の生活は月の運行がしっくりきて、
でも農業をやる人にとっては季節がずれるとまずいんで、
太陽暦、夏が来て、秋が来て、冬が来てっていうのを基準にしたやつが良くてとかっていうのがあって、
混じってそんなことになってますよねっていう話をしてから、
もう1回暦見ましょうっていうと、腑に落ちるところがあるんじゃないかと思うんですよ。
へー、そうかそうか。確かに。
18:00
でも江戸時代は使い分けてたんですか?
江戸時代は太陰太陽暦っていう1つのカレンダーで、
なので、1月は必ず新月から新月、
時玉うるう月っていうのが入って、
1年がずれないようにしていって、
ああ、そっか。それが江戸時代終わるぐらいに経過があってる。
明治6年、明治5年の11月ぐらいに、
ちょっと来月から西洋に合わせて太陽暦にするからって言って、
バタバタって太陽暦にしたっていうのが、
日本の開暦ですね。
ああ、なるほど。
で、その時に西洋のカレンダーにしましょうって言って、
明治6年の1月1日っていうのから、
今の西暦のカレンダーとシンクロしたって感じ。
うーん、そうなんですね。
だからそう考えると意外と歴史浅いですよね。
歴史浅いっちゃ歴史浅い。
最近もサマータイムを導入するかどうかみたいな議論とか、
確かありましたよね。
ありますあります。
あれもちょっと西洋に合わせようみたいな雰囲気を感じましたけど、
ああいう感じでガッと変わった。
今は多分そんなすぐはしないと思いますけど、
そこの変わり目って結構パニック見そうだなとか。
すげえパニックだったらしいです。
ですよね、そうなりますよね。
そうそう、なので。
で、小読みを誰が作るかっていう話で、
今は国立天文台が作ってるって言いましたけど、
じゃあ江戸時代誰が作ってたかっていう話とか、
その前誰が作っていたかっていう話とか、
そもそも1年でカレンダー作り始めたの誰かみたいな話になると、
ちょっと理科の話もあるけど、歴史というか文系と理系混じった話だと思っていて。
面白いですね。
なので、文系理系っていうよりは理科っぽく見ると、
生活がいろんな見方ができるっていうのが面白いんじゃないかなと思ってるんですよね。
確かに。歴史ってそうですよね。
ただ見るだけだと暗記で終わりみたいな感じですけど、
意外と理系っぽいロジックが隠れてるってことですもんね。
よくエジプトでは洪水が1年に1回来て、
洪水が来ると上流から新しい土がやってきて、
そこで植物育てるとたくさん育って、
でも洪水の前にちゃんと収穫しないと流されちゃうとかがあるんで、
1年をちゃんと見積もるのがとっても重要だったっていうのがあって、
で、王様に仕えた星の観察が得意な人が、
1年で星空って一周するんですよね。
みなさん、自分の星座が何々座とか言うじゃないですか。
はい、そうですね。
あれは1年で星座が一周して、
太陽が星座の中をぐるぐるって動いていくときに、
太陽がどの星座にいるかで、
何月から何日から何月何日まででは何座っていうのを昔々、
3000年ぐらい前に決めたんですけど、
はいはい、3000年前、そうなんですね。
そうそう。で、もっともっと前に、
エジプトンの人がシリウスっていうのが夜明け前に見えるようになったら、
もうすぐ洪水とかっていうのを見出して、
21:02
で、エジプトって何千年もあるから、
まあまあ何十年かこうやっていくと、
1年って360から370の間で365ぐらいかなとかっていうので、
小読みができていくっていう。
すごいな、ちゃんとだからその日の入りと日の出で数えてたってことですもんね、最初は。
そうそうそうそうそう。
っていうのと、
エジプトだとそんなに季節が、
日本とかみたいに四季がはっきりしてるっていうよりは、
紅葉があって、葉っぱが散って、
花が咲く時期があってっていうよりも、
感覚は薄いと思うんですけど、
洪水が来るっていうののお知らせは、
桜が散ったら田植えをしようじゃなくて、
星を見て農業を決めるっていう、
天文と農業の組み合わせっていうのがそっから起こったっていう話とかから始まってきて、
みたいなところまで追っかけられるし、
日本のカレンダーは中国から輸入したのをそのまま使ってたけど、
カレンダーに対しての意識づけも結構違ったりとか、
カレンダーだけでも文系取り切り行ったり来たりした話がたくさんあるんですよ。
面白いですね、そこ。
っていうのが国立科学博物館のっきゅって行って、
みんなが5歩ぐらいで通り過ぎてしまうところにギギギギって入ってるはずなんですけど、
自分でもスルーしそうなところですね。
スルーします。
で、すぐ横に江戸時代の星の観察についての展示がそこに続くんですよ。
なるほど、そこから天文学みたいなのに入っていってますね。
天文型っていう幕府にあった天体を観測する人たちっていうのがいて、
その人たちが作った天球儀。
地球儀っぽいんだけど星がプツプツ書いてあるやつね。
とかが何個か置いてあって、
1700年代後半とかの地球儀みたいなやつなんだけど、
星がプツプツ書いてあって、よくよく星星座とかをいくつか知ってる人が見ると、
ちょっとおかしいなって思うようになっていて、
天球儀っていうのは普通見る星座と比べて裏返しなのね。
あーなるほど。
なんでかっていうと、その球体のど真ん中にいて、
星を眺めたらどう見えるかっていうタイプの天球儀なんですよ。
だから自分たちは内側から天球を見てるじゃないですか。
それを外から見た感じのものが飾ってあるんで、
星座を知ってる人はあれなんかこう逆向きだぞとか思うことがあるんじゃないかと思うんですけど、
サソリ座が逆向きだったりとか。
あーなるほど。
宇宙の外側から見てるみたいな感じ。
そうですそうです。
視点ですもんね。
そうそうそうそう。
で、そんなのを見ると、それがね斜めになっていてぐるぐる回るんですけど、
何月何日の星座っていうのはこの球体の真ん中にいて星を見たときなんだっていうふうに思った途端、
急に北極星が動かない理由とか、
1日でぐるぐる回る理由とか、
1年でこれが一周するってどういうことかっていうのが、
それを見ながら説明すると急にわかる人が多くて。
へー。
24:00
まあ確かにそういう実物があったほうが、
というかモデル化されてるからわかりやすいですよね。
ポイントは博物館とか科学館に行っても、
ちっちゃい説明をちょろっと読んで、
ふーんって言って通り過ぎることが多いんですけど、
どうやったら面白くなるかっていう説明があればいいのにって常々思っていて。
はいはいはい。
いやーなんかだいたい、
なんなら全然読まないでものだけ見てへーっていう感じ。
なので正しいことをなるべくわかりやすく、
わかってもらうっていうスタンスとちょっと違って、
科学館に置いてあるようなものがどうやったら面白いかっていうのを伝えたいのが私がやりたいことで。
ふーん。
そうなので面白がるとか、
自分の生活と結びついている発見があるとかっていうのが楽しいんじゃないかなって思ってるんですよね。
あーなるほど。
なんかそういうのもあって、
あれですよね、科学館に一緒に行こうみたいなイベント。
そうですね、オフ会をやったこともあって、
その国立科学博物館をご案内するっていうのを何回かやっています。
なので面白がり方を提供したいっていうのがあるかな。
あーなるほど。
もうそれ科学館側の人がやるような感じですよね、本当は。
そうなので、科学館は本当に正しいことをどんな世代の人にも伝えたいから、
全員に面白い話なんてなかなかなくて。
うーん、いやそうですよね。
それをなんとなくちょっと面白がってくれそうな人と合わせてお話をするっていうのが面白いかななんて思っているし、
もっともっと身の回りのこと。
最近も番組に質問があったんですけど、
虹って二重に見えることがあるんですけど、
二重に見える虹のどっちが本当ですかとか、
普通は2本見えるんですかみたいな話があって。
はいはい、確かに。
よくね、説明がある水滴の中で光が反射屈折をして色が変わって見えますっていう話ももちろん大切なんですけど、
そこで終わっちゃわないで、太陽を線にして必ず虹が見えるっていう現象があるんで、
太陽が高いときには虹は地面の下側に見えちゃうんで、
朝方と夕方しか虹は見えませんっていうのとかが思ったより解説してなかったりとかね。
そういう説明あんまり聞かないかもしれないですね。
そうなんです。太陽を線にして、
太陽と水滴と自分の角度が決まったときに色が見えるんで、
必ず太陽から見て反対側にある大きさに輪っかが見えるんですけど、
太陽と自分の関係性に依存してるから、
ひっぴる間だと真下に丸が見えるっていうことになるんですよね。
なので、飛行機から下側の雲に虹が出ると、
まんまるで見えるんです。だから半分じゃなくてバーム空辺、まるまる見える。
まんまるで。なんか写真とかでは見たことありますけど。
でも、同じ角度だと、普段だと地面の下にしか見えないから、
そこに水滴がないんで見えないとかっていうのとかを話しつつ、
水滴に還元するんじゃなくて、
27:02
自分と太陽の関係性に広げてお話をしたほうがいいと思うし。
うんうんうん、確かに。
もう一個ね、理系の人ってロマンがないというか、
何でも説明したがるよねみたいなのが。
確かに、それはあるかもしんないですね。
そうそう。
結局なんなんみたいな感じの。
そこでね、神秘性が失われるんじゃないかっていう話とかをたまにする人がいて、
なんだけど私は知っても神秘性は失われないんじゃないかと思っていて、
要は、虹がね、何で色が出るかの仕組みがわかったら、
虹が美しくなくなるかっていうとそうじゃないじゃないですか。
はいはい、そうですね。
だから、星の動きが千年先までわかったからといって、
ホロスコープで星占いをする人は、
それはそれでいいんじゃないかと思うし。
うんうんうんうん、確かに。
っていうので、なんとなくね、
理系なことがちょっとロマンチックさがないって思う人がどっかでいて、
もう理屈っぽいことばっかり言ってっていう。
よく言われるのが、花火を見てあれ、ちたんだよとか、あれどうなんだよっていう、
色のね、炎色反応を説明する人がいるって話があるんですよ。
それはでもちょっとシチュエーションが悪いですね。
で、その話もするけど、でも綺麗だよねっていう話も両方していいと思っていて。
いや、確かに確かに。
あとそれを説明しきるのって無理じゃないかなって思ってる節もあるんですよね、僕の中では。
うんうん。
まあそういう簡単な説明だったらなんかできると思うんですけど、
もっと突き詰めていくと、じゃあなんでそれはそういう花火だったら色になるのかとか、
その色をどうやって自分が感じてるのかとかを、
そうなんだよね。
なんていうか全てを、完全に説明しきるのは無理じゃないですか。
だからそこにはある程度のロマンは残ってるかなっていう感じはしてますね。
私は説明しきってもロマンが残ってると信じたくて、
鮮やかな色ってなんで鮮やかだと思うっていう話とかね。
はいはい。
確かに鮮やかってなんだみたいな。
そうそう、だから。
考えたことないけど。
ある物質が熱くなって光を出すっていう時は、
その周りの電子がエネルギーを持って一個エネルギーの高いところに行って、
それが元に戻る時にある波長の光を出すっていう話があるんですけど、
それが物質によって違うから、ある物質は緑色っぽい色がよく見えて、
ある物質は赤っぽい色がよく見えるっていう話があるんですけど、
そこのエネルギーの段差がいつも同じだから、
すごーく純粋な色が見えるんでね。
太陽の光っていろんなものが混じっていて、
虹の全部、7色分が混じってるから真っ白に見えるし、
なんだけど、一つの物質だけがあるエネルギーを持ったものが光を放つっていう時には、
本当に純粋な、だから虹で言うと7色ベルトのようにあるんじゃなくて、
30:05
ところ一本だけ、緑のとこだけ細い線で緑色が見えるっていうのが見えるから、
普段見たことのない鮮やかな緑色が見えるとかっていう話があると思っていて、
自分たちが綺麗に見えるっていう数少ない鮮やかな色っていうのは、
そんな物理現象から生じてるんじゃないかなみたいな話もできるんじゃないかと思ってるんですよね。
うーん、確かに。面白いなぁ。
でもそれでも文系の人にはちょっと理解されないような部分もあったりはしますね。
全然理解されなくてもいいと思いますけど、
それをロマンチックって思わないって言われると意義ありな感じがするっていうぐらいで。
でもなんかわかります、それは。
そんな感じで、色々、何だろうな、今日何を話すか決めないでダラダラしてますけど。
いや全然大丈夫です。今とりあえず科学館の入り口入ってちょっと進んだぐらい。
そうなんですよね。科学館の入り口。
国立科学博物館はそのフロアは3回も、リハーサル含めると4,5回ぐるって回って何て説明しようかなって思いながら回ってるんで。
もう構造完全に覚えちゃいますよね。
構造完全に覚えちゃいます。で、全然何が何だかわかんないものとかが置いてあったりするんですよ。
だからさっきの流れでいくと、その点球儀がいくつかあった後、
まんまるな30センチぐらいの円盤の看板、江戸時代の看板がペロッと置いてあって。
サイエンマニアお聞きいただきありがとうございました。
この番組では幅広い専門知識を一つの番組に集め、聞くだけで誰でも楽しく学べる番組を目指しています。
そのために皆さんからの質問や意見、感想を募集しています。
概要欄のお便りフォームやTwitterハッシュタグサイエンマニアでコメントいただけると嬉しいです。
またお手元のポッドキャストアプリでフォロー・レビューいただけますと大変励みになります。
次回のエピソードもお楽しみに。
32:46

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