その前に今年はこんな年ですよっていうのが書いてあったりするっていうのがあって。
なんですけど、見えてんのは江戸時代の何年の何月分っていうのが、それぞれペトペトペトって出ていて。
皆さんご存知だと思うんですけど、江戸時代は対陰対陽暦って言って、
1月は新月の日から新月の日が1月。
必ず1日は新月で、15夜って言ったら満月に近いお月さま。
そうですね、今でもカレンダーに書いてるやつは書いてますよね。
一方で、1年を12ヶ月分でやっていくと、11日足りなくなっちゃうんですよ。
新月から新月まででやっていくと。
そうすると、そのままいくとずれていっちゃいますよね。
なのでたまに季節を修正するためにうるう月っていうのを入れますっていうのがあって。
っていうのが横のパネルに書いてあるんですよ。
なんですけど、なかなか読まないですよね、みんなね。
読まなさそうですね。
それで、この理科っぽい話になってくるんですけど、
科学の話だったらそこでもいいんですけど、
私の方ではやっぱり、皆さんが季節を感じるときっていつですかっていう話とか、
自分が江戸時代に住んでいてカレンダーがなかったとしたら、
どうやって月日がやってくるのって考えますかって言ったら、
やっぱり満月の日が来たら、
あれ、前回から1ヶ月分ぐらい経ってるなっていうのがなんとなくわかると思うし、
あと、江戸時代というか昔からのイベントって、
夜やるイベントって大体14日から16日の間ぐらいなんですよ。
そうなんですか、昔からやるイベント。
なので、お正月って1月1日ですよね。だから旧暦だと必ず新月なんですよね。
だから、夜イベントってなかなかしたくないわけ。真っ暗だから。
で、お正月のものをどんど焼きとかってやって焼くイベントとかあるじゃないですか。
あれ、小正月って言って1月15日なんですよ、大体。
そうですね、確かにそっか。
で、盆踊りも旧暦で7月15日だったり。
確かに。で、夜ですね。
そうそう。夜やるイベントは満月の時にやんないと、明かりが少ないからやりにくいんで。
みたいな話とか。
なので、実は生活の中で電気も何にもない時代に、
人々は満月の日には夜の活動ができるっていうイメージで、
暦を感じていたのを落とし込むと、
太陽暦っていう、普段の生活は月の運行がしっくりきて、
でも農業をやる人にとっては季節がずれるとまずいんで、
太陽暦、夏が来て、秋が来て、冬が来てっていうのを基準にしたやつが良くてとかっていうのがあって、
混じってそんなことになってますよねっていう話をしてから、
もう1回暦見ましょうっていうと、腑に落ちるところがあるんじゃないかと思うんですよ。
へー、そうかそうか。確かに。
まあ確かにそういう実物があったほうが、
というかモデル化されてるからわかりやすいですよね。
ポイントは博物館とか科学館に行っても、
ちっちゃい説明をちょろっと読んで、
ふーんって言って通り過ぎることが多いんですけど、
どうやったら面白くなるかっていう説明があればいいのにって常々思っていて。
はいはいはい。
いやーなんかだいたい、
なんなら全然読まないでものだけ見てへーっていう感じ。
なので正しいことをなるべくわかりやすく、
わかってもらうっていうスタンスとちょっと違って、
科学館に置いてあるようなものがどうやったら面白いかっていうのを伝えたいのが私がやりたいことで。
ふーん。
そうなので面白がるとか、
自分の生活と結びついている発見があるとかっていうのが楽しいんじゃないかなって思ってるんですよね。
あーなるほど。
なんかそういうのもあって、
あれですよね、科学館に一緒に行こうみたいなイベント。
そうですね、オフ会をやったこともあって、
その国立科学博物館をご案内するっていうのを何回かやっています。
なので面白がり方を提供したいっていうのがあるかな。
あーなるほど。
もうそれ科学館側の人がやるような感じですよね、本当は。
そうなので、科学館は本当に正しいことをどんな世代の人にも伝えたいから、
全員に面白い話なんてなかなかなくて。
うーん、いやそうですよね。
それをなんとなくちょっと面白がってくれそうな人と合わせてお話をするっていうのが面白いかななんて思っているし、
もっともっと身の回りのこと。
最近も番組に質問があったんですけど、
虹って二重に見えることがあるんですけど、
二重に見える虹のどっちが本当ですかとか、
普通は2本見えるんですかみたいな話があって。
はいはい、確かに。
よくね、説明がある水滴の中で光が反射屈折をして色が変わって見えますっていう話ももちろん大切なんですけど、
そこで終わっちゃわないで、太陽を線にして必ず虹が見えるっていう現象があるんで、
太陽が高いときには虹は地面の下側に見えちゃうんで、
朝方と夕方しか虹は見えませんっていうのとかが思ったより解説してなかったりとかね。
そういう説明あんまり聞かないかもしれないですね。
そうなんです。太陽を線にして、
太陽と水滴と自分の角度が決まったときに色が見えるんで、
必ず太陽から見て反対側にある大きさに輪っかが見えるんですけど、
太陽と自分の関係性に依存してるから、
ひっぴる間だと真下に丸が見えるっていうことになるんですよね。
なので、飛行機から下側の雲に虹が出ると、
まんまるで見えるんです。だから半分じゃなくてバーム空辺、まるまる見える。
まんまるで。なんか写真とかでは見たことありますけど。
でも、同じ角度だと、普段だと地面の下にしか見えないから、
そこに水滴がないんで見えないとかっていうのとかを話しつつ、
水滴に還元するんじゃなくて、
自分と太陽の関係性に広げてお話をしたほうがいいと思うし。
うんうんうん、確かに。
もう一個ね、理系の人ってロマンがないというか、
何でも説明したがるよねみたいなのが。
確かに、それはあるかもしんないですね。
そうそう。
結局なんなんみたいな感じの。
そこでね、神秘性が失われるんじゃないかっていう話とかをたまにする人がいて、
なんだけど私は知っても神秘性は失われないんじゃないかと思っていて、
要は、虹がね、何で色が出るかの仕組みがわかったら、
虹が美しくなくなるかっていうとそうじゃないじゃないですか。
はいはい、そうですね。
だから、星の動きが千年先までわかったからといって、
ホロスコープで星占いをする人は、
それはそれでいいんじゃないかと思うし。
うんうんうんうん、確かに。
っていうので、なんとなくね、
理系なことがちょっとロマンチックさがないって思う人がどっかでいて、
もう理屈っぽいことばっかり言ってっていう。
よく言われるのが、花火を見てあれ、ちたんだよとか、あれどうなんだよっていう、
色のね、炎色反応を説明する人がいるって話があるんですよ。
それはでもちょっとシチュエーションが悪いですね。
で、その話もするけど、でも綺麗だよねっていう話も両方していいと思っていて。
いや、確かに確かに。
あとそれを説明しきるのって無理じゃないかなって思ってる節もあるんですよね、僕の中では。
うんうん。
まあそういう簡単な説明だったらなんかできると思うんですけど、
もっと突き詰めていくと、じゃあなんでそれはそういう花火だったら色になるのかとか、
その色をどうやって自分が感じてるのかとかを、
そうなんだよね。
なんていうか全てを、完全に説明しきるのは無理じゃないですか。
だからそこにはある程度のロマンは残ってるかなっていう感じはしてますね。
私は説明しきってもロマンが残ってると信じたくて、
鮮やかな色ってなんで鮮やかだと思うっていう話とかね。
はいはい。
確かに鮮やかってなんだみたいな。
そうそう、だから。
考えたことないけど。
ある物質が熱くなって光を出すっていう時は、
その周りの電子がエネルギーを持って一個エネルギーの高いところに行って、
それが元に戻る時にある波長の光を出すっていう話があるんですけど、
それが物質によって違うから、ある物質は緑色っぽい色がよく見えて、
ある物質は赤っぽい色がよく見えるっていう話があるんですけど、
そこのエネルギーの段差がいつも同じだから、
すごーく純粋な色が見えるんでね。
太陽の光っていろんなものが混じっていて、
虹の全部、7色分が混じってるから真っ白に見えるし、
なんだけど、一つの物質だけがあるエネルギーを持ったものが光を放つっていう時には、
本当に純粋な、だから虹で言うと7色ベルトのようにあるんじゃなくて、