-
-
スピーカー 2
こんにちは、レンです。サイエンマニアはあらゆる分野のゲストを招き、ディープでマニアの話を届けるポッドキャストです。今回のゲストは、【草とか石とかのラジオ】からジェイソンさんです。よろしくお願いします。
スピーカー 1
はい、よろしくお願いします。ジェイソンです。
スピーカー 2
よろしくお願いします。めちゃくちゃ番組名分かりやすいですよね。
スピーカー 1
分かりやすい、そうですかね。【草とか石とか】っていうタイトルなんですけど、魚とかもやってるんで、若干他のものも混じってるなって思いながらやってはいるんですけど。
スピーカー 2
自然のこといろいろ話してるっていうポッドキャストですよね。
スピーカー 1
そうですね。自然っていうか植物とか魚とか虫とか鳥と、あと稀に地学というか石的なことも喋ったりしてますね。
スピーカー 2
僕、ジェイソンさんのこと知ったのは【ポッドキャストスターアワード】っていう企画で知りまして、そちらの審査員特別賞を受賞されてて、おめでとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
そこでSNSやってるんだっていうのも知って、見る人が見たら僕はただ売名にたかってるだけなんじゃないかって思われてもおかしくないムーグをしてるかもしれないですけど。
それでも話聞きたいなと思ったぐらいサイエンマニアにジャストフィットしてる方だなと思ったんですよ。
スピーカー 1
サイエンマニアずっと聞いてる番組なので本当にありがたいなと思って。
スピーカー 2
嬉しいですね。それでちょっとオファーさせてもらって、そこでピックアップされてたのが巨木の話。
巨木はなぜでかくなるみたいなエピソードがピックアップされてて。
考えたことなかったなと思って、巨木についてそんなに。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
巨木の定義は1.3メートルの位置で太さは3メートル以上ですみたいな、そういう定義なんだみたいなとか。
たまたま僕昨日トトロの舞台をロンドンで見に行って、トトロ巨木出てくるじゃないですか。
そうですね。
スピーカー 1
クスノキですかね。
スピーカー 2
そうですね。サツキとメイが迷い込む森の中にあったりとか出てきますよね。
それで出てきて、ちゃんとその舞台でもその巨木みたいなやつ出てきて、そこにお祈りするみたいなシーンがあって。
巨木に祈るみたいな文化が、日本の文化がロンドンのこんなところで見れるんだみたいなちょっと感動があって。
スピーカー 1
ちなみにロンドンってそのでっかい木ってあるんですか。
スピーカー 2
いやあんまりないですね。日本みたいにそのすごい山とかがあの結構いっぱいあるわけじゃないんで、結構丘って感じなんですよね。
丘にたまにでっかい木生えてるかなぐらいなんで、木少ないと思いますね日本より。
スピーカー 1
森っていうのがあんまりないというか、ロンドンだからなのかもしれないですけど。
スピーカー 2
でもちょっと地方に行ったりも車でしたんですけど、なんか原っぱみたいな感じですね。原っぱに羊がいるみたいな感じですね。
スピーカー 1
なんか僕もイギリスを行ったことあるんですけど、確かに電車とか乗ってると草原というか丘というかそんな感じですよね。
スピーカー 2
そうですよね。巨木なんてないですよね。どっかにあんのかな。
スピーカー 1
ごめんなさいごめんなさいちょっと脱線しちゃいましたけど。
スピーカー 2
いやでもなんかそういう話とかされてたりとか、あとなんすかねサメの話とか。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
人はなぜパンダに魅了されるのかみたいな話とか、僕いくつか聞かせてもらったんですけど。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
なんかで結構博物館に行ったことベースで話されていたりとか、まあもう受賞納得だなっていうポッドキャストで。
スピーカー 1
いやいやいや、でもなんか自分あんまりその賞を取るぞっていうテンションじゃなくて、
なんだろうこう、あのポッドキャストスターアワードになんかその応募すると、
そのスターアワードのなんかプレイリストみたいなのがSpotify上にあって、それになんか入れてもらえるし、
これに入っておくとなんか聞かれること増えるんじゃないかみたいな感じで思ってた。
なんか賞私が取れるのかみたいな、そんな感じですよね。
スピーカー 2
いや、まあすごい数応募されてましたもんね。200番組以上確かあったんで。
あ、そうなんですか。
確かプレイリストがそれぐらいあったんじゃないかな。200はないか?100?100以上とかあったと思うんで。
すごいですよね。そこの中で選ばれたとかないと超すごいです。
スピーカー 1
ちょっと実感ないですけど、嬉しいですよ。嬉しいです。
スピーカー 2
いやで、なんかどんな方なのかなっていう話も単純にちょっと僕の興味で聞いてみたいと思ってたんで、
コラボできてすごく僕は嬉しいですね。
スピーカー 1
ちなみに僕、レンさんと初対面というふうに言ってはいたんですけど、レンさんを実は外見を知ってまして、というのも
え?
あの、何だっけ、前大阪でポッドキャストのイベントがあったじゃないですか、えっと何だっけな、ポッドキャストフリークスか。
スピーカー 2
あ、ポッドキャストフリークスありましたね。
スピーカー 1
いや、それでレンさんが登壇されているのをたまたま見てですね。
スピーカー 2
いらっしゃってたんですか?
スピーカー 1
そうなんですよ。その時はポッドキャストやっていなかったんですけど、ポッドキャストって何だろうみたいなことを思ってですね。
で、行ったんですけど、レンさんがなんか。
スピーカー 2
京都にいらっしゃるって言ってましたっけ?
スピーカー 1
京都ではないんですけれども、関西にいらっしゃると言って。
スピーカー 2
あ、ちょっとごめんなさい。あんまり細かいこと聞くと悪いかもしれない。
スピーカー 1
で、なんかポッドキャストフリークスに行って、なんか関西弁の科学みたいなことを。
スピーカー 2
あ、やりましたやりました。
スピーカー 1
なんか喋ってて、なんかめちゃくちゃ面白い話してるなと思いながら聞いてたんですけど。
なんか、実はなんとなく顔はマスクされてましたけど知ってるんですよね。
スピーカー 2
そうですね、頭蓋がでかい人です。
スピーカー 1
あ、まあそう、体はちょっとごつめでもないけど、身長高めの方ですよね。
スピーカー 2
そこから、その時はポッドキャストやろうかなって思ってたんですか?
スピーカー 1
いや、なんかそのポッドキャストが好きだったんですけど、その例えばコテンラジオって有名じゃないですか。
で、あそこからこう聞き始めて、で、それこそ再演トークと再演マニア聞いてるんですけど。
とか、なんかそのポッドキャストすごい面白いなと思っていて。
で、なんかリアルイベントが大阪でもあるらしいぞみたいな。
で、その時は行ったんですけど、その時はポッドキャスト自分がやると思ってなかったですよね。
スピーカー 2
え、なんでやろうって思ったんですか?
スピーカー 1
あ、いや、なんかポッドキャストやろうと思った理由ってなんか色々ありすぎて一概に言えないんですけど。
以前なんかあの再演マニアで出てた海面のことを研究されてる椿さんがいらっしゃると思うんですけど。
あの方ポッドキャストやられてるじゃないですか。
やってますね。
で、本のことを語ってる方のポッドキャストがあると思うんですけど。
それの番組をやられてるのを、京都のなんか生きモニアっていう生き物について、なんか生き物グッズとかの即売会みたいなイベントが京都で毎年開かれるんですけど。
スピーカー 2
生きモニア?
スピーカー 1
そうですね。生き物グッズとか生物関係の研究者とかが集まって、なんか自分の研究を紹介したり、生き物グッズを売ったりとかそういうイベントがあるんですよ。
で、その中のブースの一つとしてその椿さんがその本のポッドキャストのポッドキャスターとしてなぜかいて、こういうポッドキャストやってますっていうなんか実際冊子みたいなのこうやっていたんですけど。
スピーカー 2
あーなんかやって作ってたかもしれないですね、それ。なんか見たな、SNS。
スピーカー 1
うーん、ちょっと喋ったのかな。その時に喋って、意外とポッドキャスターってなんだろう、こうインフルエンサー的なこうキラキラした感じじゃなくて、こう等身大というかなんて言うんだろう、もちろんキラキラされた方だなと思うんですけれども。
みんなありのまま喋ってるなっていう感じはありますよね。
そうですよね。で、なんかそれでなんか自分の好きなことを音声で喋るってすごいいいなって思ったっていうのがきっかけですかね。
スピーカー 2
確かになんかポッドキャストなんか落ち着いて話せるし落ち着いて聞けるみたいなのもいいとこかなと思ってて。
スピーカー 1
あーそうですよね。
なんかちょっとYouTubeってテンションあるじゃないですか。YouTubeっぽいみたいな。
スピーカー 2
あーなんかこうちょっとテンション高めに、普段の自分じゃないというか。
スピーカー 1
そうですよね。僕それ多分無理そうと思って、僕も最初ポッドキャスト始めるときに。
スピーカー 2
あーそれはちょっとわかります。
スピーカー 1
で。
普段がそういうテンション高めの人だったらいいと思うんですけど、僕テンション低いのでちょっとそれは無理だなっていう。
スピーカー 2
なんか頑張り続けるのしんどそうっていう。
スピーカー 1
そうなんですよね。っていうまあきっかけとしてはだからそういう感じですかね。そういうなんか意外と身近な感じで喋れるポッドキャストってすごいいいなって思ったのがまあきっかけですよね。
スピーカー 2
なるほど。そこからポッドキャスト沼に入ったわけですね。
スピーカー 1
でもどうなんでしょうね。こうレンさんとか毎週配信いろいろされてるじゃないですか。
スピーカー 2
僕はそうですね。僕は多分ハズレ地みたいな感じだと思うんで。
スピーカー 1
でもなんか結構皆さんこう毎週30分ぐらいとか配信されていて。
スピーカー 2
あーそうですね。毎週やってる人多いか。
スピーカー 1
僕2週間に1回10分ぐらいしか喋ってないので、ポッドキャストにめちゃくちゃハマってるかって言われるとどうなんだろうみたいなところはあったりはするんですけど。
スピーカー 2
熱量はそれぞれだと思いますけど、僕だったらですけどなかなかこう一人で喋り続けるのって難しいなって僕始める時は思って。
スピーカー 1
あーそうですよね。このいつも僕パソコンの前のマイクに向かって一人ボソボソ喋ってるんですけど、なんかこの一人でボソボソ喋ってる時間って一体何なんだろうって思うんですよね。
スピーカー 2
いやでもそれでも結構もう回数やられてるから。
スピーカー 1
あーそうですね。今30回ぐらいかな。
スピーカー 2
良さは感じてるのかなみたいな。
スピーカー 1
なんかそのポッドキャストをやっていいことっていくつかあると思うんですけど、話が上手くなる気がするんですよね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
例えばですけど、なんでしょう、レンさん最近フィオールドかなんかツイッター見てると行かれてましたっけ?
スピーカー 2
あー行きました。ノルウェーの。
スピーカー 1
あーそうですよね。で多分ノルウェーのフィオールドを見ると感動すると思うんですよ。
ただなんか普通に友達にフィオールド行ってすごかった、良かったって言ってもあんまり伝わらないじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
でその写真とかもあるんだけど意外と記憶に残らなかったりするなって思ってるんですけど、
ポッドキャストで何が良かったかとかどういう感じだったかみたいな言葉に変えて喋ったり、
で補強するそのなんかいろんなこと調べるんですけど、本とかを読むとより知識に定着度が高まるなみたいなことを思ってて、
でそれを含めて人に話したりする練習になるからその内容をまた人に話したりすることはあるんですけど、
ポッドキャストの内容を。それがすごいなんか受けることがあったりして、
それはポッドキャストやってて良かったなって思いますよね。
スピーカー 2
いや確かに。なんか最近の言語化ブームみたいなやつとめちゃくちゃマッチしてるなとも思ってて、
何かを説明するときにその対象について結構細かいこと見たりとか他の知識がないと何も喋れないと思うんですけど、
なんかそれって結構訓練が必要じゃないですか。言語化能力って多分。
だからそれポッドキャストってそれをやることですよねほとんど。
スピーカー 1
いやそうですよね。
スピーカー 1
僕のキャリア的には、研究のキャリア的には一番長いかなと思って。
スピーカー 2
あんまり見張りにならない程度にしていただけるっていう感じですかね。
スピーカー 1
そうですね。
今はその中の人じゃないので、外の人としてざっとちょっと喋れればなと思います。
スピーカー 2
お願いします。お茶の研究って多分それこそいろんなことあるかなと思うんですけど、
成分の研究だったり味の研究だったりいろいろあるかなと思うんですけど、
どういう切り口ですか?
スピーカー 1
お茶の研究所って実は日本中いっぱいあるんですけど、
お茶って僕がやってた研究について言うと、
一つの研究をめっちゃ深掘りするって感じじゃないんですよ。
スピーカー 2
ひろいくあさくみたいなことですか?
スピーカー 1
そうですね。
例えばレンさんの場合だと、
一つの化合物を頑張って作りますみたいなことを
仕事で研究でやられてるんじゃないかと思うんですよね。
スピーカー 2
そうですね。どっちかというと。
スピーカー 1
僕の場合は、ある時はこういう虫がいないかっていう調査をしたりとか、
成分の分析とかもするし、
それ以外もこの比例をやったら、
これぐらいお茶の品質が良くなるよみたいな、
こういう特定の何かをやるっていうよりかは、
全部やってるって感じなんですよね。
スピーカー 2
すごいですね。全部できるんだって思うんですけど。
一個の種類を全部栽培するところから加工するところ、
トータルプロデュースみたいな感じですか?
スピーカー 1
トータルプロデュースって言われるとどうなんだろうって思いますけど、
全部やりますよね。
それは僕の職場が変わっていたのかもしれないですけど、
結構変わって、何でもやるし、
研究だけじゃなくて、言える部分も言えない部分もあるんですけど、
研究以外のことも結構いろいろやるって感じですね。
スピーカー 2
言えるところだけでもちろん大丈夫なんですけど、
それは最初技術習得ちょっとずつしてやっていくっていう感じですよね。
スピーカー 1
そうですね。お茶ってそもそもちょっと作物として変わってるんですよ。
変わってるっていうのは?
工芸作物っていう作物っていうことですね。
例えばですけど、果物とかってあるじゃないですか。
果物って例えばリンゴが木に実りましたってなったときに、
そのリンゴをパクって食べれば、商品として価値はあるじゃないですか。
そうですね。
お茶の場合はそうじゃないって、
茶園でお茶の葉っぱがありますと、
それを食べることを頑張ればできるんですけど。
スピーカー 2
食べたことはないですね。
スピーカー 1
僕はあるんですけど。
スピーカー 2
美味しいんですか?
スピーカー 1
生だと美味しくないですけど、
天ぷらとかにしたら結構美味しいですよ。
スピーカー 2
そうなんだ。お茶の天ぷらなんてあるんだ。
スピーカー 1
生でも食べれるけど、基本的に加工してないといけない、
工芸作物っていう部類の作物になるんですよね。
他の工芸作物でいうと、
例えばですけど、サトウキビとか。
あれもサトウキビを買って、
スピーカー 2
絞ってっていうふうにやらないといけなかったりするし、
スピーカー 1
あとタバコとかだと、
それもお茶と結構似てると思うんですけど、
買って発酵させて、最終的に葉巻きにしてっていうふうにするじゃないですか。
ちょっと変わったカテゴリーに、
スピーカー 2
お茶っていうのは工芸作物として入ってるっていう感じなんですね。
スピーカー 1
最初技術習得みたいな話だったと思うんですけど、
そこの僕の前の職場がちょっと変わっていて、
研究っていうと、
ラボでいろいろやってるようなイメージをするかもしれないですけど、
農家さんとかに使ってもらえるような技術を作ろうみたいなことを
僕的に研究はしてたので。
スピーカー 2
農家さん向けの?
スピーカー 1
そうですね。
だから農業技術というか、
一通り使えるようになれみたいな職場だったんですよね。
スピーカー 2
もう本当にガチで栽培するための技術とかも含めてですか?
スピーカー 1
そうですね。
だから農薬をまいったりとか、
肥料をまくのもそうだし、
お茶園って、
かまぼこ型の茶園を見たことがあるかなと思うんですけど、
あれを手でバリバリいって、
二人で持つチェーンソーみたいな、
お茶を刈る機械があるんですけど、
それで僕自身もバリバリいって刈りますし。
スピーカー 2
そうなんだ。
だいぶ現場っすね。
スピーカー 1
そうですね。
工場にお茶の葉っぱを持っていくんですけど、
その工場でお茶を飲むというか、
清茶って言うんですけど、
それも一から全部覚えていくっていう感じですね。
スピーカー 2
清茶って言うんだ。
てっきりもうできた、
収穫された後のやつの研究とかかと思ってましたけど、
スピーカー 1
そういうわけじゃないですか?
それもある意味はあるんですけど、
とりあえずまずベースとして、
いろんな技術を知っていないと、
もし新しい技術とか研究できるとしても、
農家さんに説明するときに使ってもらえないですよね。
一つもそういう作業を習得していないのに、
技術のことを語る人ってちょっと信頼できないじゃないですか。
確かに。
スピーカー 2
信頼獲得みたいなこと。
スピーカー 1
信頼獲得もあるし、
自分がそういう作業を通して困っていることが、
多分出てくると思うんですけど、
この農薬を2回巻いているのを1回にできたらいいなとか、
もっと肥料が効率的に効けばいいなとか、
多分いろいろあると思うんですよ。
そういう疑問をまず持たないと研究ってできないので、
まず全部できるようにっていうところですね。
スピーカー 2
本当に広いですね、そう考えると。
そうですね。
スピーカー 1
だからそういう栽培っていうところは、
そういう実際にいろいろ手を動かして、
農作業をやるっていうことをまずやるんですけど、
お茶で困るのは、栽培はできるんですけど、
加工がめっちゃむずいんですよ。
スピーカー 2
難しいんですか、お茶って。
スピーカー 1
お茶これむずくって。
スピーカー 2
乾燥させて、そんなに難しいというイメージはなかったですけど。
スピーカー 1
いや、これが。
スピーカー 1
今このお茶がこれぐらい濡れてるから、
機械の設定これぐらいにしようみたいな感じで決めていくんですよ。
スピーカー 2
そんななんか訂正的な感じなんですね。
スピーカー 1
そうですね。
一応センサーとかもあるにはあるんですけど、
すぐ壊れるんで、
手でやったほうがいいかなって。
スピーカー 2
そんな結構手作り感あるんだ。
スピーカー 1
もちろん大きいお茶の工場とかになると、
全部オートメーション化されているのはあるんですけど、
ただ全部の農家さんがそんな機械入れられないので、
スピーカー 2
手触りで乾燥させて、
ボロボロになっちゃってもよくなさそうじゃないですか。
スピーカー 1
そうなんですよね。
スピーカー 2
本当に粉末みたいになっちゃったら多分ダメですよね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
本当にいいお茶っていうのは形で言うと、
本当に針みたいな形にピンと尖ってて、
表面に艶があるというか、そんな感じなんですよね。
スピーカー 2
そんな感じなのはわかりますね。
たまに誰かからいいお茶とかもらった時に、
見ると針っぽい感じのやつが多い気がする。
スピーカー 1
そうですよね。
安いのは白い茎みたいなのが入ってたりとか、
そういうのがあると思うんですけど、
いいのは全部緑で、
キラキラしてスタイリッシュな感じになってるというか。
スピーカー 2
いや、わかりますわかります。
それはその加工の工程とかがどんだけ丁寧にやってるかとかで、
変わってるっていう感じなんですか?
スピーカー 1
そうですね。
それとお茶の葉っぱの収穫の仕方によっても変わりますね。
スピーカー 2
収穫の仕方。
スピーカー 1
さっき僕がバリ缶みたいなやつで茶園をバリバリって買って、
収穫するって言ってたと思うんですけど、
毎年それをやってると、
全部お茶の芽がサイズが揃うわ揃うんですよ。
スピーカー 2
同じ高さで切ってるってことですもんね。
スピーカー 1
そうですそうです。
とはいっても1個1個のお茶の葉っぱを見ていくと、
その1つのクッキーに対して葉っぱが2枚付いてるものもあれば、
3枚付いてるものも1枚だけのものもあったりして、
大きさは結構まちまちなんですよね。
そういうばらつきがあるときは製造するときに、
団子みたいになっちゃうことが多くて、
そういう団子?固まりになっちゃうんですよ。
芽のサイズが揃って、
サイズというか葉っぱがどれだけ付いてるとか、
サイズが揃ってれば揃っているほど、
綺麗に張りっぽくできるんですよ。
スピーカー 2
じゃあ全部一括でやっちゃうとそうなっちゃうから、
本当は1個1個手でというか、
ピックアップしていくのがベストって感じなんですかね。
スピーカー 1
たまにお茶を摘む体験とかってあると思うんですけど。
スピーカー 2
僕やったことないですよね。
見たことあるんですけど、動画とかね。
手で本当に全部やってるのかっていうのはめっちゃ思ってて。
スピーカー 1
あれは品評会とか用のお茶はそうやりますね。
めっちゃいいお茶とかはそういうふうにしていて、
それは全部一心二用っていって、
葉っぱが2枚付いてるような葉っぱサイズでみんな手で摘んでもらって、
それを収穫するんですよね。
それだと全部芽のサイズが同じなので。
スピーカー 2
いやでも大変そうだけどな。
スピーカー 1
そうなんですよ。すごい人件費もかかるし大変なんですけど。
そうですよね。
だからそういう手で摘んだりする方法もあるし、
茶葉を一定の高さで買っていかないと芽の大きさが揃わないから、
綺麗に茶葉を買っていかないと、
芽の大きさにばらつきが出てしまって、
いいお茶ができないっていうことになるんですよね。
スピーカー 2
そこをなんとかうまいことやれば、
効率的にもっとお茶作れるみたいな感じになりそうですけど。
それはそれで研究しがいありそうだなって思います。
スピーカー 1
技術的にはもうすでにあって、
レール式茶園管理器っていうのがあるんですけど、
茶園のウネがあるじゃないですか。
ウネというか土の部分があると思うんですけど、
あそこにレールを引いておいて、
その上をお茶の収穫機とかが走るシステムみたいなのがあるんですけど。
スピーカー 2
バリカンみたいなやつじゃなくてってことですか。
スピーカー 1
バリカンみたいなやつがついてる、
自動で動くマシンみたいなのがあるんですけど、
それが勝手に走って茶園で、
そのお茶の葉っぱを買ってくれるみたいな機関を販売されてて、
だと芽がだいぶ揃っていいっていう話はありますよね。
スピーカー 2
そこで収穫して、
研究のコアになる部分ってどこなのかなっていう。
スピーカー 1
コアになる部分は、
加工とかは研究は普段あんましてないんですよ。
共用として作れるというか、
研究に使うための茶園があるので、
それを管理するためだけにお茶を作ったりしてるんですけど、
研究のコア的な部分は、
栽培方法とかの方ですね。
スピーカー 2
栽培方法。育てる方。
肥料とか。
スピーカー 1
肥料とか農薬とかですかね。
これは言える部分も言えない部分もあるんですけど、
例えば病気とか虫が結構、
農作物、お茶にかかわらずですけど、結構出るんですよ。
それをやっぱり減らさないといけないし、
お茶の場合は結構農薬をいっぱい使うので、
農薬をちょっと減らしたいなっていうのがありますよね。
スピーカー 2
結構使うんですね。
スピーカー 1
そうですね。
農薬とかを減らして、
虫とか病気を減らしたいっていう考え方で、
IPMっていうのがあるんですけど、
IPMってわかりますかね。
スピーカー 2
IPM、何かの略ですか。
スピーカー 1
英語で言うと、
インテグレーテッドペストマネジメントかな。
スピーカー 2
ああ、そういう管理方法の名前ですか。
スピーカー 1
総合病害中管理かな。
要は農薬とかばっかり使ってると、
農薬代めっちゃかかったり、
特定の農薬に強い病気とか、
虫が生まれちゃう可能性ってあったりするじゃないですか。
だから、その農薬も含めてですけど、
茶園で農薬を使わない他の方法、
例えば品種とかでもいいんですけど、
病気に強い品種×量を減らした農薬みたいな感じで、
組み合わせて管理をすると、
農薬を減らしたまま、品質も酒量もよく、
お茶が作れるよみたいなことができるんですよね。
スピーカー 2
なるほど。
ちょうどこれの前の回、
もうすでに収録してるサイエンマニアの回が、
農薬研究のお話なんですよ。
たまたまなんですけど。
違う方が農薬研究してて、
その方は農薬を使って、
その農薬が周辺の川とか土壌とかに影響を与えないかどうかみたいな、
そういう安全性みたいな研究されてる方だったんですけど、
とは違って、
だから使う量をそもそも減らすっていうのは、
農薬の成分から変えるっていうことですよね、きっと。
スピーカー 1
そうですね。
どれを使うかっていうのもあるし、
いい農薬があってもいいタイミングでやらないと、
効果が低かったりするんですよ。
タイミングか。
僕は全部やってるわけじゃないですけど、
どのタイミングでどの農薬をやるかみたいな研究も、
そういう研究の中に含まれてるって感じですね。
スピーカー 2
それってあれですか、
お茶畑を区切って、
ここはこれぐらいの農薬の量とか、
そういうので比較していくっていう感じですか。
そうですね。
スピーカー 1
そういうことですね。
スピーカー 2
大変そうですね、でもそれ。
1回研究結果を得るのに、
ちゃんと育てないといけないから。
スピーカー 1
そうですね。
でもなんかそれが当たり前になってると、
そういうもんなんだなって思ってるんですけど。
そうですね。
スピーカー 2
結構時間はかかりそうだなと思いましたけど。
スピーカー 1
室内でできる系の研究だと、
それはなんかだいぶ羨ましいなって思ったりもしますし、
他の研究分野とかだと、
場合によっては1年間に何回も研究できたりするじゃないですか。
スピーカー 2
もうなんなら毎日結果出るとかもありますしね。
スピーカー 1
そうですよね。
農業だと1年に1回しかチャンスがなかったりするので、
ちょっと大変ですよね。
スピーカー 2
でもその農薬の量と、
あと品種改良って掛け合わせみたいなことですか、
お茶でやられる。
スピーカー 1
品種改良は、
すでにある品種ってことですよね。
品種作るのってめっちゃお金と時間がかかるんですよ。
スピーカー 2
かかりそう。
スピーカー 1
やってるのは多分、
一部の超有力な静岡県の試験場さんとかやってるのかな。
国の研究機関とかが開発されてたりするんですけど、
すでにある品種はいっぱいあるんですよ。
スピーカー 2
どれ使うかっていう選択の部分ですか。
スピーカー 1
そうですそうです。
農薬を、それぞれの品種がどれくらいこの病気に強いかとかは、
すでに論文とかに載っていたりするんですけど、
実際の現場で使ったときはまた違ったり、
農薬が少なかったときどうなるかとか、
そういうのってちゃんと調べられてなかったりするんですよね。
そういうのは調べたりとかっていう感じですかね。
スピーカー 2
だからさっき言ってたIPMでしたっけ。
スピーカー 1
そうですそうです。
スピーカー 2
そのトータルの病気の管理みたいなやつを、
農薬と品種の組み合わせとかを色々検討して研究していくっていう。
スピーカー 1
そういう感じのもやってましたね。
スピーカー 2
そっか、品種と農薬以外どういう要素があるのかイメージできないですけど。
スピーカー 1
これ言っちゃうと技術のコアな部分なんで、言えないところも。
スピーカー 2
そっか、ここがコアな部分か、確かに。
スピーカー 1
あるけど、でも結構どこの研究所さんもそういう研究はされてますよね。
例えばですけど、お茶って1番茶、2番茶、空き番茶っていう風に分かれていて、
1番茶がゴールデンウィークぐらいに買って、
2番茶が6月下旬とかかな、それぐらいに買うお茶。
空き番茶が9月とか10月に借りますみたいな。
そんな感じなんですよね。
虫とか病気が増えてくる時期っていうのは、6月とかそれ以降ぐらいなんですよ。
スピーカー 2
夏のシーズンですよね。
スピーカー 1
そうですね。逆にそれより前のゴールデンウィーク前の1番茶とかは、
あんまり病気とか虫がいないし、農薬をほぼやらなくてもいけるっちゃいけるんですよ。
時期によって対応を変えなきゃいけないっていうことなんですね。
そうです。だからどう減らすかっていうことも大事なんですけど、
どこを重視するかっていうのも大事で、
例えば、もう2番茶以降は捨てるぜっていう発想をやろうと思ったらできる。
1番茶とか単価が高いし、1番茶集中してやるとか、
どこを重視してやるかみたいなことも技術としては考えられますよね。
スピーカー 2
それは農場の方針次第っていうことですよね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
たぶんお金の問題?
スピーカー 1
お金とかその地域というか、研究所対象にしてる農家さんとかが
どういう管理をよくされてるかっていうのに合わせて、
そういうIPMを組み立てていくって感じですかね。
スピーカー 2
でもなんか最終的にそれって味に直結しそうな気はしますよね。
スピーカー 1
そうなんでしょう。
スピーカー 2
どれぐらい味に影響するものなんですか、そういう。
スピーカー 1
それはどの虫とかどの病気かにもよるんですけど、
例えば虫でいうと茶のホソガっていうのがいるんですよ。
ホソガ?ガですか?
ガの仲間ですね。
こいつは何が嫌かっていうと、
こいつ幼虫がいるんですよ、幼虫が。
卵を茶の葉っぱに産みつけて、幼虫が茶の葉っぱを食べていくんですけど、むしゃむしゃ。
あんまり収量はめっちゃ減るわけじゃなくて、
なんかお茶をこう食べていって、お茶の葉っぱを食べていって、
葉っぱを巻いていくんですけど、巻くというか綴るっていうか。
巻く?
そうですそうです。
虫でいうと落とし踏みみたいな感じかな。葉っぱをこう。
スピーカー 2
巻くって本当にロールしていくみたいなことですか?
スピーカー 1
そういうことですね。
スピーカー 2
食べたらそういう形に変形しちゃうみたいな感じですか、葉っぱが。
そうですね。
スピーカー 1
ロールさせるのはまだ別にいいんですけど、
その中に幼虫が結構不運をしていくんですよね。
それが多すぎると、お茶を作った時の、お茶を抽出した時の色が赤くなったりとか。
スピーカー 2
え?赤くなった?そんな変わるんだ。
スピーカー 1
多いと結構変わりますね。
スピーカー 2
それは問題ですよね。結構増えやすいんですか、それ。
スピーカー 1
まあまあ、年によっては結構出るみたいな、そんな感じで。
スピーカー 2
でもそれ農薬とかで何とかするしかなさそうですけど。
スピーカー 1
そうですね。だから農薬を巻いたりとか、栽培する、栽培というか、目が出るタイミングを変えたりすると、
卵が産みつけられなかったりするんで、それでずらしたりとかでかわすみたいなこともあるんですよね。
それでまとめて品質も良くしていくみたいな感じで。
ただ、なんかこの研究をしててすごい難しいなって思うのは、農業関係だとそうだと思うんですけど、変数が多すぎて。
スピーカー 2
いやー、それ毎回思いますね。僕も農業系の研究の話聞いてて。
スピーカー 1
やっぱそうですよね。
スピーカー 2
こう、皆さん言ってるような気がするんですよね。その農薬とかは別に人間でコントロールできるじゃないですか、薪とか。
だけど、なんか湿度とか温度とかも、なんかハウスじゃないと管理できないとか。
なんかそういう要素がいっぱいありそうだなって。それこそ虫なんてコントロールできないですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。ある程度増やすことはできたりはするのかもしれないですけど、
例えばさっきの茶の細葉っていうのがいますと、でもそれ以外の虫もいっぱいいるわけじゃないですか。
だからこの虫を減らしたから、お茶の品質が上がったってなかなか言いにくいんですよね。
スピーカー 2
うーん、なるほど。
スピーカー 1
他の気象的な要因も関わってるかもしれないしみたいな。
スピーカー 2
こう、味が良くなったっていう時の条件をもう一回同じようにやってもなかなかその通りにいかないというか、再現性難しいみたいな。
スピーカー 1
そうですね。なんか細かい話なんですけど、農業の、例えば農薬をまくっていう試験に限って言うと、
1年だけで結果を考察するっていうことはあんまり適切ではなくて、
数年の、何年かやったデータを合わせて、これは総合的に見て効果あるよねっていうことが多いですね。
結構めんどくさいんですけど。
スピーカー 2
いや大変ですね、そう考えると。
スピーカー 2
それってあれですか、スーパーとかに置いてる普通の緑茶とかもあるじゃないですか。
ありますあります。
ああいうのも結局一緒ってことですよね。なんか結構安定してるなぁと思ってるんですけど味。
スピーカー 1
そうですけど、これまた新しい話なんですけど、お茶ってお茶のバイヤーさんがいるんですよ。
お茶の茶商って言うんですけど、大きいところだと伊東園とか、何ちゃら園みたいなのがこう日本各地にいっぱいいるんですよね。
その方々がいろんな土地のお茶を買い付けているんですけど、その人々は何をやってるかっていうと、ブレンドとかをしてるんですよ。
スピーカー 2
そっか、ブレンドしてるのか。
スピーカー 1
合組って言って合わせて組むって言うんですけど、いろんなお茶をブレンドしたりとか、あとその焙煎とかもされてるんですよね。
スピーカー 2
そのやり方でも味変わりそうだしな。
スピーカー 1
そうですね。だからどの地域のお茶をどれぐらい買ってどれぐらい焙煎するかみたいなのが多分、どうやってるのか僕もなかなか教えてもらえないので、詳しくは知らないんですけれども。
それで多分安定した品質みたいなのを作ってると思いますね。
スピーカー 2
そっか、じゃあもしかしたら同じような味だなって思ってても、その年によってちょっと違うお茶使ってたりとかもあり得るんですかね。
スピーカー 1
いやーそれはそうだと思います。ただ、焙煎の加減を強めにすると、お茶の元々の品質が悪くてもある程度ごまかせるっていうと言い方が良くないかもしれないですけど。
でもまあ、非加減とかでいい感じにするっていうのはありますよね。
スピーカー 2
まあ確かになんか、例えばペットボトルで売られてるお茶とかって、お茶の種類に依存してたらあんなにいっぱい作れないじゃないですか。
だからなるべくそういう変数減らすように加工してるのかなとかイメージしてたんですけど。
スピーカー 1
そうですね。ペットボトルとかのお茶は、まあその変数とかはあくまで研究の話ですけど、割と大規模生産みたいな感じでやられてる農家さんのお茶を使って、ペットボトルの原料にしてる場合が多くて。
スピーカー 2
まあそこはわざわざブレンドとかしてないのか。
スピーカー 1
ブレンドはしてると思うけど、ダイロットでやってるから、なんかこうわからないけど、量が多いと逆に調整しやすいみたいなのがあるのかなとか思ったりしますね。
スピーカー 2
うーん、なんか確かに規模によっても全然管理の仕方は違いそうですね、そこがあると。
スピーカー 1
まああとそのお茶の品種もいろいろあって、品種ってまあ他の作物で言うとお米だとこしひかりとかめっちゃ有名じゃないですか。
スピーカー 2
うーん、そうですね。
スピーカー 1
お茶の品種って知ってます?
スピーカー 2
え、お茶の品種?なんか今家にいいお茶あるけど、品種の名前何だったかな、ちょっとあんま覚えてないですね。
スピーカー 1
あーなるほどなるほど、いや多分それが一般的だと思うんですけど、お茶は日本で言うとヤブキタっていう品種が一番多くて、それが。
スピーカー 2
え、これ常識なのかな、僕の常識がないだけかもしれないですけど。
ヤブキタ。
スピーカー 1
ヤブキタはなんか知らなくてもいいかなって思うんですけど、まあそういう品種が。
え、知らんかった。
あるんです。それ以外にも結構いろんな品種があって、その品種によっても結構味とか香りが変わるんですよね。
だからそのブレンドの時とか、まあ場合によっては多分品種とかを組み合わせてやってるのかなとかは思ってるんですけど。
スピーカー 2
んー、いやなんか緑茶の中のこれみたいなのはあまり考えたことないな、なんかほうじ茶とか玄米茶とか、ああいうざっくりした括りで大体認識してる。
スピーカー 1
あーそうですよね。
そうですね。
はいはいはい。
スピーカー 2
まあお茶のペットボトルの種類はあれど、
スピーカー 1
はいはいはい。
スピーカー 2
なんか多いお茶とかいろいろあるじゃないですか。
ありますあります。
スピーカー 1
イエモンとか。
すごいですよね。僕もこの仕事を前々する前に、そのお茶の品種とか、まあそもそも矢吹田とかは知らんわっていう感じだったんですけど、
まあいざそういう研究とかをしてるといろんな品種を扱うことになるんですけど、その矢吹田っていうのは一番標準の品種なんですよね。
なんかそれ以外だと、例えばあの鞘あかりっていう品種があるんですけど、
スピーカー 2
えー全然聞いたことないな。
スピーカー 1
まあそんなに有名ではないけど、まあ最近ちょっと流行りだしてるみたいなそんな品種なんですけど、
これなんか香りが、なんか豆っぽい香りがするんですよね。
えー。
豆というか芋というか。
ほうほうほう。
で、なんかまあ人によってはこんな豆みたいなお茶は飲めへんっていうような人もいるんですけど、
まあ本当にこれはこれで美味しいかなって僕は思うんですけど。
スピーカー 2
お茶っぽくなくなりそうですけどね。豆の匂いしたら。
スピーカー 1
意外とこれはこれでなんかありかなって思ったりはするんですけど。
で、なんかその昔はそれこそさっきレンさんがおっしゃっていたように、
品種って何やねんと。
とりあえずあの玄米茶があって、ほうじ茶があってみたいな感じの別だと思ってたんですけど、
最近はシングルオリジンみたいな感じの、一つだけの品種のお茶みたいなものを結構売っていて。
でもなんかコーヒーとかと一緒かもしれないですね。そう思われたら品種とか。
あー本当にそうだと思います。
スピーカー 2
ブレンドするかどうかとか。
はいはいはい。
お茶もそういう感じなんだ。
スピーカー 1
だから結構品種もなんだろう、結構いっぱいあって。
まあ紅茶向きの品種はこれだし、なんか烏龍茶向きの品種はこれだしとか色々あるんですよね。
スピーカー 2
まあ確かに烏龍茶向きとかそういうのはもう全然違うものなのかなと思ってましたけど。
スピーカー 1
あーまあそうですね。
なんかその紅茶向きの品種と日本茶向きの品種は系統が全然違うから、
えーと確か紅茶向きはアッサム系の品種で、緑茶向きは中国系の品種だったかな。
なんか期限がちょっと違うんですよ。
スピーカー 2
お茶歴史長いからな、なんか無限に品種ありそうですよね、そういう考えると。
スピーカー 1
そうなんですよね。
まあでも品種はあるけど、結局使ってるのはこう破きたばっかりだったりするので、
意外と飲んでるのは同じものばっかりだったりするかもしれないですね。
スピーカー 2
それまあ日本だとっていう話ですよね、きっと。
スピーカー 1
あーそうですね。ちょっと世界でどういう品種が使われてるかわかんないですけど、
さっきちょっと話していた、お茶の目の揃っていると加工しやすいみたいな話があったじゃないですか。
で、これが品種がバラバラのものを茶園に植えてしまうと、
まあ要はお茶の成果はバラバラになっちゃうんですよ。
スピーカー 2
あーまあそうですよね、きっと。
スピーカー 1
だからこうお茶って大体その差式で増やしていくんですね。
だから遺伝的に全く同じやつを植えていくってことですね。
スピーカー 2
もうクローンみたいなことでどんどん増やしていく。
スピーカー 1
あーそうですそうです。だからこう破きたの茶園は基本全部同じ破きたみたいな。
スピーカー 2
あーそうなんだ、全部一緒なんだ。って考えたらなんか病気とか怖いっすね。
スピーカー 1
あーそうなんですよね。病気とかもそうだし、
なんか破きたっていうのが多いから特定の病気とか虫が増えてるんじゃないかみたいな話もあったりはしますけど、
それはどうなのかはちょっとわかんないですけど。
スピーカー 2
いや大体なんか生き物をそんな菌質にしちゃったら、
よろしくない菌なりウイルスが出てきて全滅するみたいな。
スピーカー 1
うーんそうですよね。
スピーカー 2
よくある話だよなとか思いますけど。
スピーカー 1
まあでもなんかそれでもこう何とかいけてるのは、
多分お茶ってその他の作物と違って果物とか野菜とかだともっと病気とかに弱いと思うんですけど、
そこまで弱くなかったりやばい病気とか普段あんま出ないのでそれでもいけてるのかなっていう。
スピーカー 2
そうかだからこそこんだけ世界でも広がってるっていうのもあるのかな。
スピーカー 1
うーん海外だとどうなのかな。海外は種で育てているのかもしれないなと思ったりするんですけど。
スピーカー 2
でも種だと菌質にはならないですよね多分。
スピーカー 1
うーんなんか海外だとお茶の刈り方が違ったりするらしくて。
スピーカー 2
えーそうなんだ。
スピーカー 1
茶園の管理方法とかお茶の作り方も多分全然違う。
なんか全部手摘みみたいな話も国によってはあるみたいな。
スピーカー 1
あーでもそうかもしんないですね。
スピーカー 2
コーヒーとかより全然お茶の方が多いと思うし、しかもなんかお茶、茶とティーって呼び方がなんかあって、結局でもお茶じゃないですか。
スピーカー 1
はいはいはいはい。
茶とティーは航路が違って呼び方が変わったみたいな話をなんかで見て、海だとティーだったかな。
あーえっとなんかうろ覚えですけど、お茶っていうのがえっとアジア系でえっとティーが、ティーとかチャイみたいな。
スピーカー 2
テイですよね。
スピーカー 1
テイかオーロッパとかだったかな。ごめんなさいちょっとその辺あんまり詳しくなくて。
スピーカー 2
いや確かそんな感じ。なんかオランダの商人が持ってったのがテイだかティーだかで。
スピーカー 1
はいはいはい。
スピーカー 2
ルーツは中国だけど経路で呼び方変わったみたいな。でもそれぐらい世界中にもう持ってかれて。
スピーカー 1
あーそうですよね。
スピーカー 2
広まったわけじゃないですかお茶って。なんか地球規模でそんな広まってる飲み物ってあんまないのかなと思って。
スピーカー 1
いやーそうですよね。
スピーカー 2
それは地域によって種類も変われば作り方も変わるし、合う合わないはありそうだなって。
スピーカー 1
いやーそうなんですよ。なんか僕もこういうお茶のことをやっていたので、所属してた時はこう旅行とかに行くとその地域のお茶を飲むことは結構あったんですけど。
スピーカー 2
全然違いそうですよね。
スピーカー 1
違いますね。なんか一番変わってたのは沖縄に行くとブクブク茶っていうのがあるんですけど、ブクブク茶って知ってます?
スピーカー 2
いや飲んだことないですね。
スピーカー 1
なんかお茶を、使ってるお茶とかは同じ植物だと思うんですけど、お茶を土瓶みたいなやつで沸かして、沸かした煮汁をお茶碗に入れて、それで泡立てるんですよ。
スピーカー 2
えーなんか抹茶みたいな。
スピーカー 1
泡だけを食べるっていう文化があって。
スピーカー 2
えーそんなのあるんですね。知らない。
スピーカー 1
なんかこうめでたい席とかでそういうブクブク茶っていうのを食べるっていう文化は昔はあったみたいで。
スピーカー 2
えーでもなんか本当に茶道のお茶とかって泡立てて飲むじゃないですか。シャカシャカやって。
スピーカー 1
いやなんかそういうレベルじゃないぐらい泡ですね。なんかお茶碗のなんだろうな、こう8割ぐらいが泡で2割液体みたいな。
スピーカー 2
えーおもろいですね。そんなお茶あるんだ。
スピーカー 1
それが結構食べるのが大変で、なんかうまいこと調整しながら食べないと、そこに泡がへばりついて食べるのが大変みたいなのがあったりするんですけど。
スピーカー 2
てか飲むじゃなくて食べるっていうかね。
スピーカー 1
あれは食べるものですね。
なんかそれを沖縄に行ってそのなんだろう、やった時に本当に同じお茶って言っても、その文化とか場所によって全然認識が変わるんだなって思ったんですよね。
スピーカー 2
えーおもしろいな。なんかちょっと話変わっちゃいますけど、ビールでも同じような経験を最近して、チェコに行った時にミルコっていうビールがあって。
99%泡のビールなんですよ。
それも注ぐ時に泡だけを入れてそれを一気に飲むみたいなのがチェコ流のミルコっていうビールの飲み方があるらしくて。
なんかそれを思い出しましたね。泡にして飲むみたいな。ビールでも同じような派生みたいなのができてるなと思って。
スピーカー 1
なんかそれ聞くとなんか本当に似てますよね。
スピーカー 2
似てますよね。だからビールも多分世界中に広がったがゆえにそういうローカルの飲み方みたいなのが生まれてる気がして。
沖縄でそれあるの面白いですね。沖縄行ったら飲んでみたいな。
スピーカー 1
いやーまあなかなか飲めるところないんでちょっと頑張って探していただいて。
ブクブク茶って言いますか?
スピーカー 2
ブクブク茶ですね。
面白いな。なんかそういうローカルのお茶とかもなんか知ってると楽しめそうだなっていう気がしますね。
スピーカー 1
本当に場所によって全然違うんで。
スピーカー 2
ちょっと全然なんかお茶のこと知らないことだらけでした。
スピーカー 1
ほんとですか?
スピーカー 2
話聞いてて。
ちょっと聞いてる人どれくらい皆さんお茶に精通されてるかわかんないですけど。
スピーカー 1
どうなんですかね。僕今喋りながらこの話して面白いのかなと思いながら喋ってたんですけど。
スピーカー 2
結構面白いです。多分さっき言っためっちゃメジャーな品種ですら知らない人多そうって話ですよね。
スピーカー 1
まあ確かに品種はあんまり知らないですよね。
スピーカー 2
なんでお茶は確かに米とかに比べると悪いかな。やっぱりバイヤーを通してるからそのバイヤーが発売してる名前でしか知らないみたいな感じなのかもしれないですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
面白いですけどね。僕は。
スピーカー 1
そうですか。でもなんか僕こういうお茶関係の仕事を前までしてたんですけど、
お茶のことを今話してたようにとにかく幅広く知る必要があるというか、勉強必要だなって感じだったんですよね。
さっき言ったお茶の品種がどうのっていうのもあるし、栽培とか加工もあるんですけど、
あと他にもお茶を審査するとか。
スピーカー 2
審査か。ブランド認定みたいなのがあったりするんですかね。
スピーカー 1
いやっていうか農家さんがお茶を作るじゃないですか。
バイヤーさんが買い付けるわけですけど、値段をつけないといけないんですよね。
で、そうなった時に格付けをどうやっていくかっていうと、審査項目はいくつかあって、香りと味と水色。水色って水の色ですね。
あと外観みたいな、主にその4点あたりかな。
そういうのも結構見ないといけない。
スピーカー 2
それを審査員みたいな人がチェックして。
スピーカー 1
それは品評会とかの場合だと、品評会とかコンテストみたいなのもあったりするんですけど、
そういうときだと審査員みたいなの完全にやるけど、
でもそういう場面じゃなくても、こうさっと見る必要があるときはありますよね。
スピーカー 2
さっと見る。作ってて問題ないかっていうチェックとかってことですか。
スピーカー 1
そうですね。例えばちょっと試しにこの作り方お茶作ってみたけどどうやろうみたいな感じで、
お茶をちょっとお湯入れて作るじゃないですか。
そのときに例えばお茶の色が、お茶の水色、水の色で言うと黄金色が一番いいんですけど、
その黄金色が赤くなってたりすると、これ赤くて良くないぞってなる。
スピーカー 2
さっきの虫入ってるとかなんかそういう。
スピーカー 1
とか葉っぱが傷んでるとかそういう。
だからこういう審査技術みたいなのも必要で。
スピーカー 2
そっか作ってみないと、お茶入れてみないとわからないって感じなんですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
ちょっとさっき品種作るのめっちゃむずいって話したと思うんですけど、
お米とかの品種って言ってみればその年に種を植えて収穫すれば品種とかわかるじゃないですか大体。
スピーカー 2
どうなんですかね。そっかお米も炊いて食べないとわかんないのかなと思いましたけど。
スピーカー 1
いやでもその1年でわかるというかわかるし、お米はそうか炊かないとわからないか。
そこまでお茶ほどめんどくさくはないかも。
スピーカー 2
お茶のほうがめんどくさいんですかね。
スピーカー 1
お米の例ではあれだけど、果物とかパクって食べたらわかるけど、全部加工しないといけないし。
スピーカー 2
確かになんか果物とか糖度測ったりとかで結構わかりますよね。