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神田大介
世界平和。結局、私がいろいろ中東の国々なんかを見ていて思ったのは、やっぱりその自由にものが言えて、みんながこうね、あの、屈託なくですね、おしゃべりができるっていうね、国々っていう、そういう社会っていうのは、やっぱり素晴らしいんだなっていうことを思うわけなんですよ。
高見知英
NPO法人まちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.のポッドキャスト番組 SBCast.です。
この番組は様々なステージで地域活動、コミュニティ活動をされている皆様の活動を紹介、活動のきっかけや思いを伺うポッドキャスト番組です。
進行を務めますのは、私、SIDE BEACH CITY.にてDX推進サポートなどの活動を行う高見知英です。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回のゲストは朝日新聞ポッドキャスト、神田大介さんです。神田さん、どうぞよろしくお願いいたします。
神田大介
はい、こんにちは。神田大介です。
高見知英
よろしくお願いいたします。
神田大介
はい、お願いします。
高見知英
それではまず、神田さん、改めて自己紹介をお願いできますでしょうか。
神田大介
高見さん、私のこと紹介してもらえないですか。他己紹介。
高見知英
はい、じゃあ朝日新聞ポッドキャストという、朝日新聞のポッドキャスト番組を3番組等でいろいろと出演していらっしゃいます神田大介さんでございますね。
神田大介
いや、高見さんほらね、よくうちの番組を聞いてくださってるし、この間はね、ついにイベントでお会いすることもできまして、その節は大変お世話になりました。
で、なんかほら、高見さんから見た時に、忌憚なくね、私の性格とか言動とか、こういうところが目に余るみたいなところも含めて、ちょっとなんかもう少しないですか。
高見知英
全くこう、何かこういうところがとかそういうところはないですけども、すごいなんか、どんな話題にも気さくに入り込んでいただけているなということで、なんかすごい聞きやすいなと思いますし、やっぱり
神田大介
本当ですか。
高見知英
話、こちらも話をいろんな方にインタビューをする側として、ああこうなりたいなっていうふうに思っております。
神田大介
どの辺がこうなりたいんですか。
高見知英
いやなんか基本的に、当日もそうでしたけども、ほとんど待ち時間なしで、ポンポンとどんどんいろんな話を、いろんな話題を打ち返してらっしゃったので、そこのあたりがやっぱり、これは自分もやりたいなというところでありましたよね。
神田大介
結構僕はそういうリズムとかタイミングをめちゃくちゃ大事にしてるんですよね。
高見知英
そうですよね。もうそのあたりも本当によくお話が伺っております。
神田大介
だけどね、リズムを大事にすると中身がなくなるんですよ。
高見知英
確かにそうなんですけども、そのリズムを維持しつつも、そこまで中身を失うことなくお話をするっていうのがすごい難しいところであり、かつやっぱりこういうプロのなせる技だなというところですかね。
神田大介
確かに私もまさかこういう話のことでプロになるとは思わなかったですけど、おっしゃる通りでポッドキャストやって、それで飯食ってるっていう意味ではプロなんですよね。
高見知英
本当にそのあたりはすごい、自分もプロではないにしても、そこまではいけないにしても、なるべくそこから参考にできるところがあれば参考にしていきたいし、自分の身にしていきたいなというふうに思います。
神田大介
プロじゃないんですか?
高見知英
そうですね。
神田大介
すげえ、ポッドキャストめっちゃやってるじゃないですか。
高見知英
一応回数だけは多いですけども、あくまでこれでご飯食べてるわけではないなというところですかね。
神田大介
でもなんかそういうのはあれですよね、NPOの活動の中でポッドキャストが資すると、これやっていこうと、こういうふうに考えて決めたのが高見さんってことですね。
高見知英
そうですね。やはりいろんな活動をこうやってお話を聞いているのもあるんですけども、元から自分自身があんまりこういうような活動で、地域の活動、NPOの活動以外の他の団体の活動を聞く機会がなかったっていうのもありますし、
神田大介
じゃあそういうような形を聞くついでに少し広報にもなればということで始めたのが、やっぱりこの番組というところですね。
なるほどね。高見さんのご活動の広報をしていこうということですね。
高見知英
そうですね。広報にもなればいいですし、いろんな話を、特にコロナ禍以降本当にいろんな団体の、日本全国あちこちの、たまには世界、日本を飛び抜けていろんな国のお話を聞いているうちに、
やはりその中で、たぶんこういうようなこと、いろんなことやってる人いっぱいいるんだろうけども、そういうような人たちのお話をせめて自分は聞いていきたいな、そこから共通する何かがあれば探していきたいなっていうようなところも思いもあって続けているという形でしょうね。
神田大介
いや、あれですよ。この番組出演させていただくにあたって、SBCast.、本当に全部は聞いてないんですけれども、何本かはかいつまんで聞かせていただいたんですけどね。そもそもやっぱり、このインタビューの相手というのが、すごいかなりいろいろな方を呼んできてらっしゃるじゃないですか。あれ全部高見さんの人脈なんですか。
高見知英
どちらかというと、最初のあたりは本当に人脈というところが多かったと思います。本当にそれを人脈だけでとってなんて、本当に2020年に入って、同い頃ぐらいまででしたね。本当にコロナ禍に入ってからは、リモートの収録、最初の頃はもう事前に何らかのイベントでお会いした方に声をかけてることが多かったんですけども。
あとはもう前半のあたりは、お話をポッドキャストとかで出演しているのを聞いて、この方のお話をもっとちゃんと聞いてみたいなとか、あとはこの方々のお話をもっといろんな形でもっと深掘りしていきたいなというふうに思ったというようなところでお話をしたっていう時とか。
神田大介
それってどうやって声かけるんですか。
高見知英
そうですね。それは本当に一番最初、自分の知り合い筋で声をかけてる最後の頃に、はなずきんさんという子供とネットを考える会という団体の活動をされてる方がいて、その方の数はもう前からちょっと知ってはいたんですけども、本当にあちこちの企業さん。
そこの団体としては、子どもに関する活動をされている会社の方々にお話を聞きたいということで、例えばネットショッピングとかメルカリにお話をするとか、あとはソーシャルゲームについてということで、当時はガンホーにお話をするとか、そういう場所にいろんな場所にお話をしていて、どうしてこんなところにいろんな人にお話をできるんですかって。
これは収録終わってからの方に聞いたのかもしれないですけども、それ聞いてみたら、別にお問い合わせページから、あなたの思いを聞かせてくださいって書いてあるっていう。
神田大介
本当ですか。
高見知英
それでいいんだっていうことに気づきまして。以降はほとんどそれで、そちらの活動をポッドキャスト等で聞かせていただいてとか、インターネットでこちらの活動を拝見してっていうような形でお声掛けして、大抵の場合結構大きくもらう。
神田大介
じゃあゲームさんぽの方とかもそうなんですか。
高見知英
そうですね。どちらかというとゲームさんぽについても自分がよく見てるからっていうのもあるんですけれども、ぜひ一度お話伺いたいっていうような形でメール。
なむさんの場合はちょっとしたTwitter - XのDMだったような気もしますけれども、そんな形であちこちに連絡してもらって。
神田大介
めっちゃYouTuberとして有名な人じゃないですか。
そうですね。
結構受けてくれるもんなんですね。
高見知英
それでも必ず上手くいってない時もありにはありますけれども、ただやはりここはNPOという枠があるからっていう強みもひょっとしたらあるのかもしれないですけども、やっぱりそこで受けてくれるっていう人多いですね。
神田大介
いやーでもね、ブッキングってすごい難しいと思うんですよ。大変じゃないですか。
高見知英
そうですね。基本的にはメールについてはそんな内容をあんまりいじってなくて、いつも同じ内容になっているので、そんなに大変ってことはないですね。
神田大介
よく受けてもらえますよね。
高見知英
ここ最近は、一つ前のときはGoogle Keenっていう、例えばNPOとか子育て支援とかそういうキーワードで永遠にずっと検索をかけて、新しいものがあったら教えてくれるっていうサービスを使って探したり、
今はPerplexityっていうAIのサービスで、どこどこで何々の活動をしている方の情報を教えてくださいって検索すると、
候補になる団体がいくつか上がってくるので、その中で一番面白い興味を引かれたってところに声をかけるっていうことをしていますね。
神田大介
そうやってAI使ってるんですね。勉強になりますわ。
高見知英
特に自治体のホームページにそういう団体の情報が全部載ってて、その中から一番ここの話聞きたいなっていうところを調べて、
リストアップするだけは出先でやって、帰り道にそれぞれの団体さんのホームページ見て、ここ一番面白そうっていう形でっていう形がすごい多いですね。
神田大介
なるほどね。そうやって自分のアンテナセンスでこれが面白そうだっていうところを見つけてきてるんですね。
高見知英
そうですね。
神田大介
これがでも結構普通の人には大変だと思いますよ。高見さんはそういうの得意なんでしょうね。
高見知英
最初の頃はちょっと大変だったと言いますか、やっぱり話の途中でもやっぱりテンポがあんまり合ってなかったりとかいうこともありましたけど。
神田大介
テンポとかっていうのは別にそんなもしょうがないですからね。それよりもやっぱりこうやって継続をしているってところはすごいと思いますよ。
高見知英
それもありますし、何よりいろんなところに話を聞いてて、本当にこういうところいっぱいあるんだなとか、結構面白いところは本当に、
特に子育て支援団体とかって、どこの地方にいても同じようなテーマを持って活動されてて、やっぱり子育ては街でやっていく。
こちらは朝日新聞ポッドキャストのコミュニティの方でもお話をさせていただいてますけども、やっぱりそういうようなキーワードが、同じようなキーワードが出てくることが多くて、
そこはすごく、これみんなそういうこと考えてるんだ。でもその割には他のところとつながってないなとか、そのためにはどうすればいいんだろうなっていうのを思うことはとてもよくあります。
神田大介
そうすると、その広い意味での組織づくりとかつながりみたいなところに力点を置いて、いろんな人にインタビューしてるって感じなんですか?
高見知英
そうですね。場所によって変わることはありますけれども。
神田大介
場所でね。
高見知英
例えば子育て支援の団体だったら、やっぱり子育てについてどういうふうに考えているのかとか、地域の人たちとのつながりについてどう考えているのかとかいう話が多いですし、
あとは就労支援の団体とかであれば、実際どういうようなことをやっていて、インターネットなどをどういうふうに活用しているのかというような形で、内容はちょこちょこ変えてみたりします。
神田大介
確かにね。この番組ってインターネットとかITっていうのはどのように活用してるのかっていうのが一つポイントですね。
高見知英
そこは、自分たちSIDE BEACH CITY.がやっぱりIT支援、IT利活用支援、DXサポートっていうことを使っているのもあるんですけれども、やっぱりそこは軸としては入れておきたいなと。
神田大介
なるほどね。すいません、今のところ勝手に私がしゃべってますけれども、なんかあるんでしょ?進行の腹積もりっていうのがね。やってくださいよ。
高見知英
それでは。
神田大介
いやでもね、高見さんちょっと1個いいですか?番組聞いてたら1個気になったことがあって、ここの部分カットしていただいてもいいんですけど、高見さんね、ありがとうございますって言い過ぎね。
人がなんか喋った後に必ずありがとうございますって受けるんですよ。あれはあんまり良くないと思います。繰り返しになってるんで。
はい。
で、今私がこうやって話振って喋ってる間、あなたありがとうございますって1回も言わないんですよ。つまり普通の会話をすればそれは出てこないです。
だけどインタビューっていうので番組を作ろうと思った瞬間にありがとうございますって受けちゃうっていう、そういう一つの癖みたいなものがついてる。
で、僕がなんでそれ良くないかと思うかっていうと、上下関係を作っちゃうんですよ。結局誰かありがたい人がいて、その人のお話を承っているっていう構図をMCとゲストの間に作んない方が良くて、そうするとゲストに対して得がないんですよ。
彼の言ってることはありがたいことだから拝聴しましょうっていう風に聞いちゃったら、リスナーさんが若干しらけるところがあると思うんですよ。そうじゃなくてやっぱりMCってわいわいとやっていく中で、こういう面白い聞けたなみたいな形の方が多分いいんじゃないかなっていう風に思って、だから我々の番組とかでは一切そういうことはしないようにしてます。
高見知英
そうですね。はい。気を付けます。
神田大介
いいんですよ。すいませんね。うるさいこと言ってね。
高見知英
本当にこちらについては、ここ最近はAIに、例えばこの音声の文字起こしをAIに読ませて、まとめの文章の手伝いをしてもらったりしているので。
神田大介
すごいっすね。
高見知英
ついでに高見知恵さんとかインタビュアーの課題を挙げてくださいっていうところで毎回言われているので。返し方がワンパターン過ぎますとかいうようなことは言われているので、そこは本当にどうにかしなきゃなと。
神田大介
ただ逆に言うと、それが他の番組にない一種のいい意味でのカタログ感があって、すごいいろんな団体に所属しているいろんな人を呼んできてるじゃないですか。に対して基本的に同じことを聞いてますよね。
その受け答えとかも基本的にはそんなに変わらないっていうところが、逆にそれぞれのゲストの違いをたくさん並べて聞くと違いが際立つんですよね。
こういう媒体ってウェブ上とかでもあるいは雑誌みたいなものとかでもあんま見たことない気がするんですよ。こんな幅広い様々な組織に関わっている人たちを呼んできて、同じことをずっと聞き続けてるって結構すごいと思いますね。
高見知英
確かに。以前こちらの内容はブログのほうにもそんな話が入ってたんですけども。なんでこういうことをやってるのかっていうと、たぶんいろんな人たちの活動って、たまにプログラム言語を作った方とか、教科書にこの人乗るだろうなみたいな人もいらっしゃるにはいらっしゃるんですけども、
そうではなくて、たぶんすごいことをやってはいるんだけれども、何か教科書に載ったりとか歴史に残ったりとかそういうことはないだろうなっていう人がすごいいっぱいいる中、やっぱりそういう人の記録をどこかしらに残したいなっていうところもあって。
神田大介
それいいですよね。本当にすごく勉強になりますね。
高見知英
ひょっとしたら、神田さん、やっぱりゲームもいろいろ知られてるということで、ひょっとしたら知っているかもしれませんが、ファイナルファンタジータクティクスのラムザ君という人が、主人公が、あのゲームの中の歴史でも基本歴史の表舞台には立たなかった人。
ただ、とてもこの歴史上すごく重要な人物ということで、その物語を語ろうという形で物語始まるんですけども、だからこそそういうようなラムザ君と同じような人を探していきたい。その人にフォーカスを当てていきたいっていうようなところがありますね。
神田大介
高見さんって、最近ゲームのポッドキャストも始めてるじゃないですか。聞いたらボードゲームの話とかサーバーゲームの話とか出てきてちょっと危怯したんですけど、コンピューターゲームというか、そういうビデオゲームも当然やってるわけですよね。最初は何から入ったんですか?
そうですね。もともとが、自分は手術をしたことがありまして、小脳出血で。しばらく車椅子生活、本当に小学校1年のときにやってて、その時のリハビリに始めたのがファミコンのクオースっていうシューティングゲームで。
クオースね。
やってました。
高見知英
僕はクオース自体、友達のうちでやりましたね。なんかテトリスっぽいっていうか、撃って消していくみたいなやつですよね。
長方形だったか正方形だったかにしないと消えないということで、ちょっとしたパズル要素があって、コントローラーの操作って指の運動にもなるし、ということでリハビリにやってたんですけども。
神田大介
それってファミコンでやってたんですか?
高見知英
当時は多分スーパーファミコンも出てた頃だと思うんですけども。当時やったのは普通のファミコンでしたね。
神田大介
そこから?
高見知英
どちらかというと、それで自分は結構ゲームはやりましたけども、どちらかというと主にハマったのが母で、以降は母の後ろを歩みながらという形ですかね。
神田大介
何やってたんですか?
高見知英
母が最初にやったのがファイナルファンタジーだったかなですね。
神田大介
いきなりロールプレインゲームなんだ。ファイナルファンタジーのいくつですか?
高見知英
最初1だったと思います。
神田大介
1からやってるんだ。すごいですね。伝説のプログラマーナシールね。
高見知英
1,2,3,4,5,6で、PlayStationの3以降はないので、3以降のゲームはやってないんですけども、とりあえず10点くらいまではそのままやりました。
神田大介
PlayStationは7からでしょ?
高見知英
なので、1,2,3,4,5,6。
神田大介
ファイナルファンタジーは1,2,3がファミコンで、4,5,6はスーファミですよね。
高見知英
なので、PlayStationに行って、7と8と9で、10までは確かPlayStationでした。なので、10まで行って。
神田大介
10、プレステ2かな。ティーダのやつね。
高見知英
それでちょっと飛んで、12の2だけやったのかな。
神田大介
12の2だけやる。不思議なやり方だな。
高見知英
なので、そういうところで、自分自身はファイナルファンタジー全部やってるわけじゃないですけれども、後ろで見ててある。
神田大介
それって、お母さんがプレイしてるのを後ろで見てるんですか?
後ろで見てたりすることもあったし、あと自分自身が他のゲームやってることもあったしっていう感じでした。
人がやってるRPG見るのってあんま面白くなくないですか?
高見知英
結構やっぱ、自分とプレイスタイルが全然違うので。
神田大介
どう違うんですか?
高見知英
こちらについてもちょっと面白いエピソードがあったんですけど、
戦闘不能回数とかステータスをカウントするで教えてくれるっていう人が隠しダンジョンにいて、
その人の話を聞くと、やっぱり戦闘不能回数って自分がやったときやっぱりだいたいみんな2桁ぐらい言ってたのに対して、
母ってほとんど0か1だったんですね。
どうしたらこんなに上手くなれるんだろうなっていうふうに思って。
で、以降はずっとそれを参考にしたりとか、
あとはストーリーでこういうようなストーリーなんだなっていうのを見たりとか、
一時期ちょっと時間から離れてたときは、
母がプレイしてる部屋と自分がプレイしてる部屋が向かいだったので、
それでたまに背中越しに母のプレイを見て、
こういうストーリーのゲームなんだなとかいうのを知ってたりして、
なので結構やったことがないんだけども、
ストーリーは知ってるっていうゲームはかなりあるっていう感じです。
神田大介
それFFとかですか?
高見知英
それもそうですし、
あとはPersonaシリーズ、女神転生シリーズなんかも一部そうですね。
その後で自分がリメイク等の機械にやっているっていうのも多くはありますけれども、
結構の割合の母が。
神田大介
お母さんはRPG派なんだ。
高見知英
母はそれ以外シミュレーションタイプのやつをやってたんですが、
今はRPGだけになってますね。
神田大介
シミュレーション?
高見知英
ファイアーエムブレムとかですかね、
神田大介
当時はやってたかなと思うんですけどね。
高見知英
お母さんが?
今はファイアーエムブレムとかやるのは自分だけになってましたけど。
神田大介
でも高見さんも10年ぐらいずっとやってるでしょ、ファイアーエムブレム。
高見知英
そうですね。
ファイアーエムブレムは覚醒の頃からずっとですね。
神田大介
タクティクスオウガとかもそうだ。
覚醒から、長いな
なるほどね。
じゃあそういう基本的にはストーリーがある感じのゲームをやってる感じですね。
高見知英
今はどちらかというとそうじゃないものもいろいろやってはいますけれども。
神田大介
例えば?
高見知英
ストーリーが全くないわけではないですけど、スプラトゥーンとか、
あとは電車でGOみたいな職業系のものとかもやりますし。
神田大介
電車でGOか。これも結構歴史ありますよね。
高見知英
あとは結構目覚まし的にやることが多いんですけど、テトリスとかF-ZEROとか。
最近だと99対1でプレイするゲームがありますし、そういうところがあったり。
神田大介
99対1?
そうですね。
F-ZEROって言いました?
高見知英
今だと…
神田大介
F-ZERO懐かしいな。
高見知英
厳密に98対1ですね。99の中に自分も入るんで。
それでNintendo Switchオンラインの特典として、
98対1でレースをしたりテトリスしたりするようなゲームがあったりするので、
そういうのをやってたりはしてます。
神田大介
なるほどね。いいっすよね。
高見知英
油断してると負けるので、目が覚めるっていう意味もあって、
結構目覚ましとしてもやってたり。
神田大介
飯を食えよと思いますけどね。
高見知英
そういうところでいろいろやってたりはしていて。
やっぱりそういうものをやりながら、
特に今山手縁乃庭で子どものゲームを遊んでもいいよっていうスペースを作っているので、
そういうところからゲームが子どもに与えるいい影響って結構いろいろあるんじゃないかなと。
ゲームさんぽの件もそうですけども。
神田大介
子どもはどういうゲームをやってるんですか?
高見知英
今のところ山手縁乃庭で一番見るのは、
あそこに提供しているNintendo Switch Sportsが一番多いんですけれども。
他だとゼリースピリッツとか、
実際にスイッチに入れてるわけではないので、
他の子がやってるのを見るだけなんですけれども、
あつまれどうぶつの森と、
あとはポケモンレジェンズ アルセウスと、
神田大介
ペーパーマリオRPGやってるのを見たことがありますかね。
でもやっぱりスポーツとかそういうフィジカル系が強いんですね。
高見知英
そうですね。
自分はNintendo Switch Sports自分自身も持ってやってるんですけども、
そこまで動かなくてもいいんだよっていうぐらいにすごい動いて、
この時期は汗だくになったりしますね。
神田大介
それ楽しいんだろうな。
高見知英
そういうようなことができるのを見ていたり、
あとはやっぱり、
あちらは基本的に3時から5時までっていうような時間にしてるんですけれども、
やっぱり5時前後でやっぱりだいたいみんな、
終わりって言ったらやめてくれるので、
神田大介
そういうのを見ると、
高見知英
やっぱりゲームをちゃんと遊べたいように遊べてない可能性があるなぁ、
なんていうふうにちょっと思ったりもして。
神田大介
どういうことですか。時間の意味?
高見知英
時間の意味もあるし、あとは場所的な意味もあるし、
特にSwitch Sportsなんかは、
やっぱり1人当たりタダミン二条分は欲しいっていうゲームでもありますし、
エンドバーも2条は取れてないんですけども、
そういうのもあるし、
友達も4人集めなきゃいけないっていうところで、
子どもたちはそのハードルでもないでしょうけども、
結構場所によっては難しいところもあったりすると思うんで。
神田大介
でもそれってね、
複数の人数でやるゲームって、
単独でゲームっておそらく多くの人が思っているゲームって、
1人でやるものだと思うんですよ。
もうそれは今のスマホゲーとかほとんどそうだし、
ファミコンの時代からそういうゲームの方が多かった。
RPGなんかまさにそうですけど。
だけど、今の話に出てくるエンドバーのゲームっていうのは、
基本的にみんなで複数でやるゲームですね。
高見知英
例えば、集まる動物の森とかやってるのは、
あれは基本的に2人で複数人でやるゲームではないですけども、
なんか結構複数人で1人がプレイしてるのをみんなで見るとか、
いうようなことになって、
結局1人のゲームなのに複数人プレイになってるみたいな、
そういう状況はちょこちょこ見かけるんですよね。
神田大介
それはでもまさにお母さんと高見さんのゲームですよね。
高見知英
まさにそんな感じなんですね。
神田大介
これ面白いですね。
高見知英
たぶんゲームと子どもってまだまだ可能性がすごくあるんじゃないかなっていうのをすごく感じて、
特にまだ地域のコミュニティで活動されている方って、
あまりゲームに関わっているっていう方が少ないので、
特にヤマテンの場でも大人がだいたいもう10人、20人ぐらいは関わっているはずなのに、
スイッチを持ってて日常的に使えるって言ったら、
もう自分1人ぐらいしかいないとかいう状況だったりするので、
だからやっぱりそういうところを見ると、
やっぱりまだまだ地域にゲームってものをもっと取り込めば、
なんかもっと面白いものできるんじゃないのかななんていうふうに思ったりはします。
神田大介
どうしちゃったんですかね。
みんなだって年齢的に言ったら、
ちっちゃい頃ゲームやってた人ばっかじゃないですか。
高見知英
自分と同じ世代の例えばYouTuberの方とかも、
親がゲーム好きでっていうような人も結構いますし、
それこそゲームの実況配信やってたら、
親からメールがついてきて、
こここうするといいよみたいなメッセージが来たみたいな方もいらっしゃるぐらいなので、
多分結構そういう人多いと思うんですけど、
それでもやっぱりまだまだそういうことって比較的珍しい方なのかななんていうふうに思ったりはします。
神田大介
どこでそういうギャップが生まれちゃうんですかね。
高見知英
そういうギャップを見る機会っていうのがやっぱり、
高見知英
本当にファミコンをねだったらパソコンが来たみたいな人もいたりしますので。
そういう人にとってはやっぱり子どものゲームだったっていうのもあるんでしょうけれども、
でも圧倒的にやっぱり大人を対象としてだったのはあるはずなので。
そこの辺りをもうちょっと、ひょっとしたら思い出としてあればそれを思い出していただいて、
なんかいい感じのゲームとの関わり方っていうのを考えてもらえるといいななんていうふうに思ったりはしています。
でもそこが…。
正直なところなのでそういう話もちょっとしたいんですけどね。
神田大介
そこが足んないのかも。つまりいい形でゲームと付き合うっていうことがきちんとできてる人っていうのが意外に少ないっていう可能性ありますよね。
高見知英
そうですね。
神田大介
たぶんハマっちゃうとか、それで成績が下がって怒られた思い出みたいなところに繋がっちゃうとうまくゲームと向き合えなくなりますよね。
確かに。
そんなばっかりじゃないのにね。
高見知英
うちなんか以前地元のラジオにも登場してびっくりされたんですけれども、やっぱり自分の場合は本当に母の方がどちらかというとゲームが好きな方なので。
珍しいですね。
勉強しないのって言われたことはないんですけども、ゲームしないのって言われたこと何度もある。
神田大介
それね、だいぶ変わってますよそれは。
高見知英
たぶん自分のゲームの環境は本当にいろいろと違ったんだろうなと思います。
他の人の話だと、これはゲームにどれくらいのめり込んでるかとは別軸だと思いますけども。
基本的に画面酔いとかもほとんどしないですし。
だからたぶんやっぱりそこの辺の経験は、自分は他の人とのゲーム体験が違うんだろうなっていうふうに思います。
神田大介
いやー、だって僕ねあれですよ。子どもの頃思い出しても母親と一緒にゲームをした記憶ってゼロですね。
家のテレビにつないでMSXっていうパソコンつないでやってたんで、テレビはうちに1台しか基本ないですから、それを私が占領してるわけですよ。
ということは母親もそのテレビ画面を見ざるを得ないから、ゲームやってるのは当然知ってるんですけれども、一緒にやったことは一度もないですね。
高見知英
一度もはいっぱいありましたね。
昔だと例えば聖剣伝説で2以降で2人プレイできたので。
神田大介
聖剣伝説ありましたね。
高見知英
2人プレイでやって、最終戦でエンディングが終わった後あたりにすぐに寝落ちしたのがいいわけだなとか。
神田大介
お母さんと一緒にやったんですか。
超いい話だな。
高見知英
母が主人公で、自分はサポート役であまり頼りにならないサポート役をやってました。
神田大介
結局そういうふうに親子のコミュニケーションにゲームが使われているっていうことですよね。
高見知英
実は今うちもそういうとこあって、私と長男の間でのコミュニケーションを仲立ちしてるのがゲームなんですよ。
そうですね。たぶんそういう関係って作れると思うし。
例えば、山手縁乃庭の話もまたありますけども、
縁の場で考えているのは、もっと公民館とかに普通にゲームを置けばいいのになっていうふうに思っていると思って。
それであれば、たぶん今って結構公民館ってすごく高齢の方と、
すごく小学生の低学年ぐらいの方とって感じで完全に分かれてしまっているので、
それが例えばゲームがあれば、子どもが来るしその親も来るし、
その親と年寄りの方々が話す機会も生まれるし、
そうやっていろんな層の方が集まることによって、安否確認にもつながるし、
特に最近、地域の横のつながりって希薄化しているっていうふうに叫ばれている中、
やっぱりそのつながりのきっかけがゲームになる可能性ってすごくあるんじゃないかなって。
みんな叫ぶばっかで、具体的な解決策を見出そうとしないとかありますよね。
神田大介
今のゲームの話とか、本当にすごくいい視点だと思うんですよ。
たとえばおそらくそれが将棋とかだったら誰も文句言わないですよね。
だけどゲームってなった瞬間に何かそこに邪念みたいなのが入ってくる感じはしますよね。
確かにメーカーとの兼ね合いとかもあったりするので、
高見知英
そう簡単におけばいいって言えるものではないと思う。
神田大介
将棋をやったからって山形県天堂市が儲かるって言っても、
テレビ画面でゲームをするっていうことに対する嫌悪感みたいなのって、
とりわけ昭和世代ってどこもどこか抜けがたくあるんじゃないかなっていう気は僕はしてますけどね。
確かにあるなーって。
やっぱりゲーセンとかすごい不良の行く場所だったっていうようなのがいまだに抜けきってないんじゃないかっていうね。
エレキギターやってる奴は不良の行く場所だったって言うようなのがいまだに抜けきってないんじゃないかっていうね。
それはひょっとしたらイメージの奥底に残っているのかもしれないですね。
高見知英
わかんないですけどね。
神田大介
そういうバイアスを取ったらゲームってすごいツールだと思うし、
ゲーミフィケーションっていう言葉あるじゃないですか。
ゲームを仲立ちしたコミュニケーションっていうのはものすごいいろんな可能性を秘めてると思うんです。
僕もずっと前から言ってて全然導入されないんですけど、
家電製品の中でとりわけ家事に使うもの。
典型的には掃除機とか洗濯機とかがそうなんですけど、
あれにゲームを組み込まないのはなぜなんだろうと思ってるんです。
掃除機にポケモンのゲームを入れるわけです。
掃除をすればするほどそのポケモンが育っていくんですよ。
そしたらお父さんみんな掃除機に夢中になりますよ。
掃除しますよ。ゴミ吸えば吸うほどピカチュウが育っていくわけですよ。
高見知英
こういうことをなんでやんないんですかね。
神田大介
あったら面白そうですね本当に。
高見知英
本当にルンバのために掃除しなければいけないところもまだあるという話ですし、
今が本当にいいチャンス、ひとつしはラストチャンスかもしれないというところですよね。
ゲームって人のモチベーションを引き上げるっていうのに絶大な効果があると思うんですよね。
神田大介
そこをうまく利用するっていうことをもっとした方がいいし、
そういうことで例えば今おっしゃったような地域のつながりとか、
高齢者に聞けば我慢してるんですよ。
もっと子どもに話しかけたりしたいんだけど不審者扱いされたりするのがめんどくさいっていうところがあったりするっていう話も聞いたことがあるんですよね。
そういうのもゲーム一個かます。しかもそのゲームっていうのが公的に認められている。
例えば公民館でやってますみたいな一つの印があれば、
もうこれでやっていいんだとみんなやるようになったり、
ゲームをやるときの実力に関して言うと子どもとおじいさんどっこいどっこいみたいなのもあるんでしょうから、超いいツールですよね。
神田大介
そうですよね。
高見知英
そういうところに入れられないかなっていうのはすごく思うので。
ただいきなりそれを実践してみようと言える立場では自分はまだないので、
まずは自分でやってみようと思って、
まずはエンノバっていう機会もあるし、
まずはここで試してみようかなっていうところで始めたのがヤマトエンノバ。
神田大介
でもそこにスイッチあるでしょ。
高見知英
いいじゃないですか。スイッチあるんだからね。
自分が買ったゲームについては実はアチラードのヤマトエンノバに入れることはできるので、
そういうような使い方もできるのかな。
今ヤマトエンノバって基本的に木曜日は子どものいる場所っていう形でやってるんですけども、
別に他の曜日は他の人たちが集まる場ということでやっているので、
いろんな人たちが自分たちがこういうような場を作りたいですっていうところで集まってるのがヤマトエンノバなので、
他の曜日にも活用できないかなっていうのを今計画はしてるところではあります。
神田大介
僕本当にゲームにはたくさんのことを教わったと思いますしね。
ゲームばっかやってましたからね。
友達とやる対戦型のゲームとかっていうのはまた一人でやるゲームとは全然違う格別の面白さがありましたよね。
高見知英
そうですね。
本当自分は友達と遊ぶっていう機会がそんなにあったわけではないですけれども、
一緒にゲームをするっていうことであれば母としては結構あったので、
特にDSあたりからだとそろそろ複数の端末を持ち寄って
通信プレイっていうのが無線通信できるようになったので、
そういうので一緒に遊んだっていうこともありますし、
だからそういうようなものから一緒に遊ぶっていうのはもっと増えていってもいいのかなと。
さすがに一緒に遊ぶっていうのはみんながスイッチ持ってないといけないとか、
そういうようなこともあるのでなかなか難しいっちゃ難しいんですけども、
そういうのって何か使えないかなーっていうふうに思ったりはしますね。
神田大介
これはもう高見さんを置いて他に言いないんでね。
高見さんがぜひロールモデルとなって全国のみんなが真似するようなものを作ってもらいたいですね。
その時には多分朝日新聞も取材に行くと思いますのでぜひよろしくお願いします。
高見知英
何の話ですか。
では改めて朝日新聞ポッドキャストの活動についてということで、
神田大介
そこからお話を伺いますか。
こんだけいろいろゲームの話とかしておいてもっと白々しい感じもしますけどね。
高見知英
何か聞きたいことあるんですか、実際。
ポッドキャストの配信を始められて、かなりいろんな配信をされてますけども、
たぶんここまで高頻度に配信されてるポッドキャストは他にないなっていうふうに思うんですよね。
佐々木亮くらいでしょうね。
だからこそそこまでたくさん配信する理由ってなんだろうっていうところはまずお伺いできればなと。
神田大介
たくさんコンテンツを作ろうと思ったら、
別に今の倍だろうと全然簡単に作れるんですよね。むしろめちゃくちゃ抑制してますね。
結局それなんで抑制してるかっていうと、
喋って番組を作ること自体はそんなに難しくないんだけど、
編集の手間がかかってるからブレーキをかけてるんですよ。
結局2人なり3人なりで会話をしたものを人様の耳に聞きやすくするっていうのは、
それぞれの波形みたいなのを調節していかないといけないから、
音量がどっちかが大きすぎたり小さくすぎたりしてダメだし、
ノイズとか入ってたら生理的に不愉快になっちゃうからみたいなこと。
それって撮れば撮った分の時間だけ比例して時間がかかりますからね。
今私がやってることってもうすぐ配信が始められるのかなと思ってますけど、
初出しですけどね。もうそういう編集の手間を極限まで削減した、
神田大介
誰でも私じゃない人とかでも簡単に配信ができるような、
朝日新聞社の人ならっていうんですよ。そういう番組の設計をずっとやっていて、
だいたい出来上がったんで始めていこうと思ってるんですけど。
コンテンツがなんでこんなにたくさんできるのかって言ったら、
それはやっぱり新聞社っていう要素が大きいと思います。
この会社にいる人って常に発信できる情報を探している人たちなので、
そういう意味ではコンテンツなんていくらでもあるんですよね。
プラスそこに個人という要素をポッドキャスターが乗っけてるんで、
個人的にこういうことが好きだっていうものも番組のコンテンツにしてってるわけですよ。
高見さんご存知かと思いますけれども、
僕の好きな歌、映画、お菓子みたいなこともそのまま番組にしちゃうんですよね。
っていうふうにやると、もうどんだけの番組って作れて、
高見知英
逆にそれをどのように抑えていくかっていうことの方が難しいですね。
確かにそうですね。逆に抑えてる。
神田大介
いやーでも人間ってそうじゃないですか。
本来どんなに人だってコンテンツとして自分を切り出していこうと思ったら、
多分無限に作れるんですよ。
だって別に朝見たものから食ったもの、
何でもコンテンツにはなり得るわけなんですけれども、
わざわざそれをしていないっていうことがあるわけですよね。
それは多分コンテンツにしても価値がないと思われていたからだと思うんですけれども、
いや実はそうでもなくて、
価値っていうのはどう定義するかにもよりますけれども、
必ずしも別に1万人10万人が聞く必要なくて10人でも十分じゃないですか。
10人が聞いてくれるものは人間1人いたらおそらく無限に作れるんですよね。
そこに狙いをつけていくのかいかないのかみたいなところなんだろうと思いますね。
高見知英
確かにそうなんですよね。
本当に喋る内容で言うのであれば本当に無限にある。
本当にその通りですし、
実際どこでやってたのかはあんまり覚えてないんですけども、
LISTENって情報社が行えるサービスで、
非公開ポッドキャストで試験的に本当に日常的な会話を何でもかんでも録音してみて、
神田大介
その中から何か参考になるところを拾い上げてみるみたいなことをやってらっしゃる方がどっかにいたような話をどっかで聞いたことがあって、
高見知英
でもそうすると意外と拾い上げられる内容があるぞっていうことに気づいたっていうような話をどこかで読んだんです。
神田大介
いやー、だってほら喫茶店とか行っても隣のテーブルのね、
なんか妙に気になっちゃって聞こえてくるみたいなことって別に聞き耳立ててなくてもあんじゃないですか。
ああいうのってやっぱり基本的に人間が喋ってることってコンテンツとして消費できるっていうことの詳細に他ならないと思うんですよね。
高見知英
なるほど、確かにそうですよね。
やっぱり実際にそういうところで何か他の人の話が気になるってことはよくありますし、
実際自分もファミリーレストランとかでよく見ていると、
なんとなく他の人はあの人たちはこういうことを話してるなと、
あの人たちはセルフレジュで困ってんなとかそういうのを見る機会がすごくあって。
特に自分がよく行くファミリーレストラン、サイゼリヤなんかだと、
一人って多分窓際の席に案内されることがすごく多くて、窓際の席からだと全ての要素がよく見えるんですよ。
神田大介
いいっすね。
高見知英
特にセルフレジュの目の前の席とかになるとすごくセルフレジュで何やってんのかなってのがよく見えて。
そういうところでやっぱりセルフレジュについてどう思うのかなっていうのを、
テレビ番組的にモニタリングしてるような感覚がちょっとあったりして、またそれで面白いと思ったりするし。
神田大介
人の動きとか見てるのって面白いっすよね。
高見知英
なんかその中でひょっとしたら、これはこういうような人たちに向けた仕組みって必要なんじゃないかなとか、
例えばセルフレジュだとやっぱり現金をどうやって入れればいいのかわかんないとか、
店員さんすぐそばに何度もどんどん通りがかったのに声かけないとかいうような人もいたりして、
じゃあその人たち向けで何すればいいんだろうっていうようなことを考えたりすることもあるんで。
そういうようなところを考えるきっかけにはすごく面白い、いいのかなって。
神田大介
それね、だから非常に大事な視点でセルフレジュで困ってる人って、
おそらくお店であったりセルフレジュの設計者から見たら、
それは解決しなければいけない問題だし、取り除かなければいけないノイズだと思うんですよね。
だってセルフレジュで正確にお金のお支払いができるっていうことのためにセルフレジュはあるわけだし、
そうやってUIとかもみんなが設計してるんだろうしっていうことで言うと、そんな人いたら困るわけじゃないですか。
ただ正直こちらから外野で見ている分には、スッと支払いができる人には何の面白みもないですよね。
困っている人がいて、そこで初めて何かいい種コンテンツ的なものが生まれてくるっていうところは、
人間の社会っておそらくそういうもんなんですよ。
効率的に物事を進めることの中には何にも面白いことってなくって、
新聞社っていうことで当てはめて言うとですね、調査報道で素晴らしい記事が出るとかね、特ダネで素晴らしいものが出る。
これは僕もずっとやってきた仕事だし、非常に誇りに思ってますが、一方でそれはやって当たり前なんですよね。
だけどその他のところ、例えば取材の中でこういうことがあったとか、余計な部分ですよね。
普段記事から切り落としている部分が、ポッドキャストとかだとやっぱり面白いって言ってもらえる部分はそっちなんですよね。
人間社会がおそらくみんななんとなく忘れているところってそこで、
そこをしかしその価値っていうものを、価値あるんだよっていうふうに言ってあげるっていうことが大事なんだろうと思うんですよね。
高見知英
本当に日常を見ていて、こういうところがこういうところの悩みがあるんだなとか、こういうところはこういうふうになどができるかもなっていうふうに思うことって、
たぶん結構は記録に残されることがなく、いつの間にか流れてしまう。
神田大介
そう。だけどね、人間の日常以上に大事なものなんかこの世に存在しませんよ。
誰が首相になろうがどうだっていいよ。その人の日常こそが人生ですからね。
高見知英
だからやっぱりそういうような日常の何かの課題とかそういうものを拾い上げていって、
特にビジネスになりようがないような本当に些細なことであれば、
それがなんとかできるのが自分たちNPOの活動でもあるのかなっていうふうに思うので、
やっぱりそこは何かこういうファミレスで食事をしている間に何か得られたものは何とか形にしていきたいな。
それはたぶん記事にするっていうのはかなり難しいというか、
高見知英
そこまでする余裕が取れないと思うので、やっぱりじゃあ声なのかなっていうところは確かにありますよね。
神田大介
それはやっぱりそうなんですよ。記事っていうのは新聞記事なんていうのはもう典型的にそうなんですけれども、
中身のあるものしか作れないんですよね。
そういうそのある種の制限を持った媒体でしかないので、
そこで表現しきれない部分はポッドキャストとか音声でやっていくっていうところだと思いますね。
高見知英
確かにそうですね。文字にするにしてはちょっと難しいなっていうことが音声ならできるって本当にまさにその通りだなっていうふうに思います。本当にそうですね。
神田大介
いくらでも喋れるけど止めよう。
高見知英
いや、すごくなんとなく思ってたことがすごい具体化されたなって感じます。
ちなみにこういうようなポッドキャストを配信していて、
どういう人に聞いてもらったら面白そうだなとか、どういう人が声が届けばいいなとか何か、こういう具体的な像ってありますか?
神田大介
ありますよ。ヤンキー。
高見知英
本気。
神田大介
基本的に僕、ヤンキーに届けたいと思ってずっと記事も書いてて、届いてないんですけど、
中学校、行ってた中学校がどヤンキー学校だったんですね。クソヤンキー学校で、私はいじめられる側だったんですけど、
生徒会長だったしね。デブ、メガネのデブだったんで、完全にいじめの標的にされる側だったんですけど、
そういう学校に行ってる中で、ただそいつらも自分の、例えば幼馴染だったり、一緒のクラスにいて、幾許かそいつらの事情を知るわけですよね。
大変な家庭の事情を抱えているとか、それから様々そいつにとって上手くいかないわけですよ、社会がね。
っていうのを知っていくと、やっぱりこいつも人間だし、俺のこと殴ってくるけれども、ただヤンキーにも人生はあるわけじゃないですか。
彼らにとってしかし、決定的に僕は足りないと思ってるものっていうのが、やっぱり社会を生き抜く上で重要な情報だと思ってるんですよね。
要は不器用な生き方しかできないから暴力に訴えるわけなんですよ。
アメリカで昔大統領していたオバマさんという人が言ってたんですけれども、なぜ中東でテロが起きるのか。
9.11アメリカの同時多発テロも起こしたものの複数のグループなんですけれども、その中のかなりの人数をサウジアラビア人が占めているわけですよ。
なぜサウジの人間はテロを起こすのか。アルカイダとかね。それからISなんかも出身国順で見ると2位がサウジアラビアなんですよね。
1位はチェチェンなんですけど。で、なぜサウジアラビアが。3位国ですよ。大変儲かってる豊かな国だ。普通に頑張って働いていれば人生はそんなに問題ない国なんですが。
あの国には自分の意見というものを発揮する、表明する場所がない。まず議会がない。議会っぽいものはあります。だけれども有権者は1人。国王です。国王がすべての議員を決めるんですよ。200数十人いるんですけれども。
王族とかから決めていくんですけどね。知事とかもみんな王族ですよね。王族だってめっちゃたくさんいるんで。そこの本当に直系だったり親しいなんとか家、素手入り系とかなんとか系とかいろいろあるんですよ。
その中から選ばれていくんですよね。つまり普通にやっていると選挙すら、投票権すらないんですよね。自分の声を誰かに届けたい。社会をこのように良くしたいと思った時にできることがないからテロに走るわけです。暴力に訴えるんですよね。
ヤンキーも一緒ですよ基本的には。彼らは他の方法があるにも関わらずそれを知らないんですよね。だとしたらやっぱりマスメディア新聞みたいなものが、こういうふうな働きかけをしとれば、こんなやり方をすれば、君たちももっと建設的に世の中に関わることができるんだよっていうのを伝えられるはずじゃないですか。
全然届いてないですよ。新聞なんていうのはね。いろんな理由があると思いますけれども、そういうことを一つ突破できるとしたら、誰でも分かる話し言葉で喋るっていうことだと思うんですね。新聞記事は漢字が多すぎるんです。難しい。日本人だったら誰でも読める文章になってないですからね。
そういうものを皆さんにお届けしますみたいなことを言ってるっていうのは大変なおためごかしだと僕は思っていて、それを自分が20年間ずっと書き続けてきたわけなんですけれども、ただ読んでわからないことも意外と喋って聞いたらわかるってことはあって、だから世の中にはコールセンターっていう職業があるわけですよね。説明書を読んでもわかんないから電話かけて聞くわけじゃないですか。
っていうことをやっていきたいな。つまり我々の活動っていうのがそういうヤンキーっていうのは一つのカテゴライズですけれども、普段あんまり新聞報道とかに接しないような人たちに届くようなことがあればいいなと思っています。
高見知英
そうですね。確かに。聞いたらわかるって本当にわかります。そうですよね、ありますね。だからこそそういうのは文章でパッとわかんないような人に届くというようなものとして音声があるんじゃないか。
神田大介
文章なんかわかんないですよ。多分高見さんも国語のテストとか受けてきたと思いますけれども、あれテストの点数でなんで差がつくかって難しいからですよね。文章の意味が読み取れないから点数に差がつくんじゃないですか。そんなものを読ませておいて、みんながわかるとかって冗談じゃないよと思いますけどね。
高見知英
文章って読むのと読んで理解したと思っても全然違う方向に理解しちゃうということもありますし、よくやはり日本語が読めない人が多いよねって言われますけれども、それで読めないというより常識が違いすぎて全然違う理解がされてるだけなんじゃないのってすごく思うんですけど。やっぱりそれをそこまま留めちゃうっていうのが文章の課題でもありますよね。
神田大介
そうですね。音声と文章とでどこら辺まで違うのかって微妙なところですけど、テキストに関してすごい思うのはやっぱり本当に受け手の側に完全に全て委ねられるなっていうのはずっと思っていることで、私昔名古屋本社っていうところで仕事をしてたんですね。
この度市長辞めますって言った河村たかしさんっていう人がまだ市長になったばっかの頃そこにいたんですけど、河村さんの記事を書くとですね、僕が書いたんじゃないですけど別の記者が書いたものを僕が電話番をしているときに読者の方から電話を受けるわけですよ。
そうすると朝刊を読んだ読者から、なんだこの記事は河村さんのことをバカにしてって言ってくる人と、なんだこの記事は河村たかしの応援ばっかしやがってって言ってくる人が同じ記事に対しているんですよ。
そういう経験を重ねて本当に身に染みてわかることっていうのは、人間は自分にとって都合のいいようにしかテキストを理解しないということですね。自分の自分に響くところだけを抽出するんですよ。
おそらくフェイクニュースっていうものの真の問題点ってそこにあると思っていて、別にもうそもそも悪意を持って偽の情報を垂れ流すとかっていうのは問題外なんですけれども、そうじゃないと思うんですね。
普通に信頼に足る新聞であったり公共機関、観光庁とかも含めてですねが流しているもの、あるいは学術論文みたいなものを読んでもですね、その受け手によってはですね、勝手にこういろんな解釈をするというところがあるし、
人間の認知って多分そのようにしかできていないんですよね。じゃあ何か音声とそこに違うものがあるのかっていうと、音声だってそのように受け取られるってことはまあまああるっていうのは僕のアサシブのポッドキャストやっていてすごく思います。
感想をいっぱいいただくんですけれども、やっぱり同じ番組に対して全然こう逆方向の感想とか取ることあるんですよ。
ただですね、1点もし違いを見出すとすればですね、Twitter - Xとかで見ていて思うのは、人間ってやっぱり基本的に自分の知らない人間に対しては罵詈雑言を投げつけることが容易にできるんですよね。
例えば中国人に対してヘイトをする人っていうのはおそらく中国に行ったことがないし、中国人の友達もいないんですよね。
実際に中国人と会っていれば、私が見ている中国っていうのは例えば中国政府だし、自分の中で頭で描いている中国だなっていうのがわかるわけなんですけれども、そうならないっていうのは知らないからですね。
自分の知り合いに対してやっぱり罵詈雑言を投げつけるってことは難しいじゃないですか。
その面と向かって前にいる相手に対してバカとかアホとか言いづらいですよね。
だけどTwitterとかだったら簡単に言える。何で言えるかって言ったら知らない相手だからですよ。
だけど、ポッドキャストって論文とかでそういうのを証明しているものとかアメリカとかにあるんですけど、肉声で伝わるものって耳から直接メッセージとして伝わるものっていうのは実は非常に人の感情に直接届くであるとか、
聞いた論文だとマーチン・ルーサー・キング牧師の有名なI Have a Dreamっていう公民権運動の中の演説がありますけれども、あれも映像で見た人と音声で聞いた人だと音声で聞いた人の方によりメッセージ性が伝わっているんですね。
映像で見ちゃうと結構自分の意識が散漫になるところがあって後ろにいる人の顔が気になったりするんだけども、それがないっていう脳に直接刺さってくるっていうところが音声にあると。
これポッドキャストをたくさん聞いてくださっている、他の番組聞いている高見さんだとよくわかると思うんですけど、ポッドキャストって多分5回ぐらい聞くとどんなポッドキャスターのことも結構好きになっちゃうんですよね。
親近感を持ったりこの人の言ってることがわかるなっていう最初は聞きづらい声だなと思っている人としてもそういうふうに思っちゃうと。
これが重要で、ようやく初めて朝日新聞ってですね、ちゃんと人間が取材して人間が書いてるっていうのがポッドキャストでわかってもらえるようになったって部分が僕はあると思ってるんですよね。
新聞記事の形で書いているものはどんだけ署名が入っていてもですね、血も涙もないような罵詈雑言をぶつけることができるんですが、ポッドキャストで聞いた相手に対してはそこまでは行かないっていうところがあるんじゃないかなと思ってます。
高見知英
確かにそうなんですよね。本当に脳に刺さる、直接刺さるっていうのは本当にその通りだなっていうふうに思いますし、さらに映像だとその背景の画像とかで結構ノイズが出てくるのに対してそれすらないっていうのが、音声の強みっていうのは本当になるほどそうだなというふうに思います。
やっぱりなかなかやっぱりとはいっても文章で読む方がわかること多いしとかいうふうに言われることも多いですけれども。
神田大介
間違いないですよ。だってやっぱりコスパタイパーいいですよね。短い文章であらゆる情報を摂取できるわけですから。
あの中からは感情とか熱量とかって全部削ぎ落とされているんで、人間としてのやり取りっていうことはやっぱり難しいんじゃないですかね。
さっき言った高見さん側ね、ご覧になっていたそういうセルフレジでの右往左往みたいなのっていうのと同じような削ぎ落とされる要素っていうものがテキストの中では徹底的に削ぎ落とされちゃうんですよね。
神田大介
例えば私たちが今ガザの情勢を知るって心が痛む。それでどうするのって話なんですよね。
そっから先っていうのを考えていかなきゃいけないし、そっから先っていうのがこういうことなんですよっていうのを提示していかなきゃいけないですよね。
そこの部分が圧倒的に足りないなっていうふうに思ってますね。
高見知英
確かに。
以前こちらのSBC.オープンマイクっていうのは別のこちらでやってる配信の方でも話になったことで、
ニュースについて本当に一人で見るっていう機会がすごく多くなったっていうような話があって、
ニュースは本当にスマートフォンで直接見て、そのときにはやっぱり他の人と一緒に見るなんてことができないので、
どうしてもやっぱり一人でそのニュースと対応するっていう機会が多くなるっていうような話を今回SBC.オープンマイクの方であって、
ただそれに対して例えば先ほどお話があったゲームさんぽのように、
ゲームさんぽってもともとは本当に芸術の対話と鑑賞法というものを原案にして、
同じような方式でみんなで見ていこうっていうようなものですので、
やっぱりそういうようなのと同じようにニュースをもっと対話を重ねて、
これってどういうことなんだろうって話し合いながら見ていく。
そういうことが、もし例えばこの朝日新聞ポッドキャストであれば、
朝日新聞ポッドキャストのXコミュニティみたいな、
そういうようなところで話し合いながらいろんな人の意見を交えて見ていくっていうことが、
ITだったらできるんじゃないかっていうふうに思うことはありますね。
神田大介
ニュースの感想戦みたいなこと、
映画を見た後ってやっぱりその感想を他の人と喋りたくなるみたいなのありますよね。
ああいうことがもっと気軽にニュースでできるようになったらいいと思うんですが、
その際に一つ大変高いハードルになってくるのが不謹慎ということなんですよね。
例えばガザの人たちに対して私たち遠くにいる、
暗楽椅子に座っている人間が勝手なことを言うっていうのは不謹慎じゃないのかっていうふうに思われがちなんですよね。
そこを取り払うっていうことが実は僕のミッションなんじゃないかなっていうのはずっと考えているところですね。
そんなことはないんだから。
この世の中、とりわけ日本社会っていうのはその傾向が強いように僕は感じているので、
みんなが言いたいことを言えるっていう、そういう世の中を作りたいですよね。
高見知英
それは本当に、例えばXコミュニティだと文字になってしまうのでちょっと難しいかもしれませんが、
やっぱりこういうようなインターネットの狭いコミュニティ、
例えばDiscordみたいなあんまり外のネットワークと接続されていないような空間でなんとなく話し合ってっていうことなのかもしれないですね。
神田大介
Discord、確かに今Xとかである必要全然ないと思ってて、
Discordだとかなり閉じられている、その存在を知る人しか入ってこない。外野がいないんですよね。
基本にいないですよね。ああいう場所。
てかそもそもXみたいなコミュニティの方が異常だと思いますけどね。
高見知英
だってこれまでの歴史の中で人間が所属していないコミュニティでしょ。
神田大介
あまりにもやっぱり今のSNSとかがオープンに接続されすぎてるなっていうことがあって。
高見知英
特に今のお子さんたちなんかだといきなりオープンなネットワークに放り出されちゃって、
ちょっとでも道を踏み外したら炎上につながってしまうことすらある。
ただ自分たちの世代なんかだと、例えば本当にクローズなネットワーク、
クローズではないにしても、他の人が見事にやめ見られるんだけども、
大抵の人はそのコミュニティに属してる人しか見ない個人のサイトの掲示板だったり、
のようなところで交流をしているうちに何となくいろんな事柄について、
その場にいる人たちだけで話し合って何となく理解を深めていくとかいうのがあったりするので。
やっぱりそういうようなコミュニティがあるといいのかな。
それはXのコミュニティでもある程度達成はできているのかもしれないなというふうには思いますね。
神田大介
僕らの子ども時代なんて毎日が炎上騒ぎですよ、あんなもんね。今だったらね。
団地の屋上から下の道路に向かって水風船をぶん投げたりしてましたからね。
そんなこと今やったら大変な騒ぎでしょ、きっとね。
高見知英
そうですね。さすがに自分の世代だとそこまでのことはないですけれども。
神田大介
やってないですか。
高見知英
確かに。
神田大介
犬のうんこに爆竹させて爆発させたりとか。
高見知英
してないですね、確かに。そういうことをした人はいるっていうのは聞いたことがありますけど。
神田大介
花火戦争っていうのがあったな。
高見知英
たぶんちょうどそれが収まったぐらいの時期だと思います、自分は。
自分の中学も本当に自分が入学する前の年までは大変だったっていう話を聞いたことがあって。
実際職員室のある塔なんかだとすごい天井が落書きだらけで。
確かに去年までひどかったんだろうなっていうのは何となく感じ取れる感じはあったので。
だからそのあたりは本当にちょうど自分の一世代前っていう感じだったと思うんです。
神田大介
だから高見さん基本的に人間というのは愚かな生き物で、そして我々には愚かなことをする権利があると僕は思ってるんですよ。
高見知英
そういう権利が奪われるのは僕はすごく嫌なんですよね。
神田大介
だって人から見れば、一定の人から見ればゲームをするということだって愚かなことだと思いますよ。
一体その時間は何になるのって言われちゃえば特に返すことはないですけれども、やはり権利はあるでしょう。
高見知英
だからこそここまでゲームに関する技術ってここまで進歩してきたっていうところもありますし。
本当にそういう愚かなことをするっていうのはすごく今、あえて必要なところでもあるのかなっていうふうに思いますね。
神田大介
そんな大手を振ってみんなで回転寿司屋の醤油ペロペロしようぜとは僕は思わないですけれども、
ただそういうことをやっちゃうっていうことは、それは認めないといけないと思いますけどね。
高見知英
確かに。だからやっぱり本番環境、ある意味お寿司屋さんっていうある意味の本番環境でいきなりそういうことをやるのではなくて、
本当に狭いコミュニティでペロペロするんじゃなくて、家の中だったら叱られる程度するわけですから。
神田大介
確かにね。自分家だったらね。
でもあれも結局SNSで拡散したっていう話でしたよね。
TikTokでしたっけ?インスタでしたっけ?とかに載せっからっていう話もあるけど載せちゃうんだよな。
高見知英
それも本当にもっとクローズドなネットワーク、Discordとかであれば、そこの中で拡散してる限りは、
たぶん友達にちょっとそれダメだよとか怒られるぐらいで済むだろうにっていうところはありますね。
本当に今はもう少し中規模なネットワークが今必要になってるんだろうなっていうふうに思います。
神田大介
そうですね。
高見知英
そうですね。
神田大介
そういう意味で言うとポッドキャストとか本当に中規模なネットワークかも。新聞のような部数は逆立ちしたってないですからね。
高見知英
そうですね。確かに。
本当に中規模なネットワークとしては本当に機能はしているんだろうなというふうに思います。
やっぱりこの朝日新聞ポッドキャストのコミュニティもそうですけども、他のポッドキャストのコミュニティだと結構Discordで展開されることは多いですけども、
それでもどちらかというと中規模なコミュニティであることっていうのが非常に多いですし、
そういうところで何となく意見を交流させることによってお互いが見えてくることってすごくあると思いますし、
それでもやっぱりお互いの得分野ってみんな違うので、そこで見えてくること、そこで新たな発見があったりとかいうことはすごく多いなって思います。
それでは最後の方にはなって参りますけれども、朝日新聞ポッドキャストの何か活動のキーワードみたいなものは何かあればお伺いできますでしょうか。
神田大介
活動キーワードだね。世界平和です。
高見さんは平和っていうのはどういう状態のことを平和って言うと思います?
高見知英
こちらについては以前SBC.オープンマイクで出た話がすごくしっくりきているんですけども、情報が行き届いている状態が平和である。
そうでないケースももちろんあるんですけども、情報が行き届いていることによってある程度平和っていうのは道ができるのではないかなってことは正直あるなと思ってて。
情報が行き届くとなんで平和になるんですか。
強く言うとその話の前の段階にもう一つあって、情報が行き届いていない状態、情報が何かしらでどっかでせき止まってしまっている状態。
それが何か諍いになることが、諍いにつながっていくのではないかというのが今回の話でして。
その諍いがなくなるためにどうすればいいのかというと、まずは情報が行き届くことというふうにお話があったのがSBC.オープンマイクでの話だったんですね。
神田大介
はい。情報が行き届かないとどうして諍いが起きるんですか。
高見知英
まずはお互いの誤解であったり、本来だったらここに行けば必要なものって手に入るのにっていうその情報が複数のうちの一人にしか与えられてなかったですとか。
神田大介
そういうところから問題が、いさかいが起こることって結構あるのかなって思うんで。
なるほどね。
高見知英
なので、それが全ての要素だとは言い切れないっていうのは確かにあるんですけれども。
神田大介
ただ、その情報が行き届くことによって、まず世界平和のうちの一つのパーツは埋まるのかなっていうふうに思います。
そうですよね。
私たちが普段、私が世界平和っていうのを掛けているのはどういうことかっていうと、かなり多分高見さんのおっしゃっていることに近いとは思うんですよね。
結局、私がいろいろ中東の国々なんかを見ていて思ったのは、やっぱり自由にものが言えて、みんなが屈託なくおしゃべりができるっていう国々っていう、そういう社会っていうのはやっぱり素晴らしいんだなっていうことを思うわけなんですよ。
神田大介
ここまでの話の中でももう一部は申し上げましたけれども、それってまず一つには、そういう表現言論の自由みたいなことが保障されているっていうことが必要だし、もう一つには不謹慎のバリアみたいなのを剥がさなきゃいけないんですけれども、それだけではないと思うんですよね。
私、普段からいろいろな、アサシームのポッドキャストの中におやおやっていう番組があったりして、それで様々な家庭内でのもやもやしたことをリスナーの皆さんから送ってもらって、ああでもない、こうでもないってみんなで喋ってるんですけど、なんかでも思うのは、コミュニケーション不足っていうのがすごく多いって感じがする。
夫婦の間でのコミュニケーションが足らないとか、父親母親と自分の間でのとかね、あとは子どもに対してもそうなんですけれども、なぜコミュニケーション不足が起きてしまうのかっていうことだと思うんですよ。
これはね、いくつかの要素を私考えてるんですけれども、まず一つにはやっぱりそのコミュニケーションっていうこと自体に、面倒くささっていうのが大人になると強まってくるっていうところがあると思う。
子どもの頃って別にそんなにないんですけれども、歳を重ねていくとですね、人とコミュニケーションを取るっていうのが難しくなるのは、説明しなきゃいけないことが多くなるからだと思うんですね。
だから例えば私が妻に対して自分の会社で起きていることを話す、愚痴を言ってしても、なんか登場する上司だったり部下だったりの名前とかその人のキャラクターとかを全部説明しないと伝わんないじゃないですか。
それは妻の側から私に対してもあると思うんですよね。
っていうようなところがいろいろハードルを高くしていくと思ってるんですけれども。
他にもあってですね、やっぱりそのコミュニケーションっていうこと自体っていうのが、ある種それはやっぱりね、今自分を隠す、自分というものを人につまびらかにしないっていうことの方が引力として強いっていうふうに思っていて。
だからみんな結構デジタルタトゥーみたいな文脈もあって、自分の名前を表に出したりすることであったりとか、顔を出したりするっていうようなことを一方ですごいやってるTikTokerみたいな人がいる一方で、全然やっぱり出したがらない。
なんか自分の都合のいい形で出したいっていうような人は多いように思うんですけれども、本来そういうものではないと思うんですね。
例えば名前とか住所とかっていうのは、郵便物を届けてもらうために公開している情報なはずで、個人情報、個人を特定する情報ではあるんだけれども、プライバシーとして隠さなきゃいけない情報ではなかったはずなんですよ。
なぜみんな隠すようになっているのかっていうと、それはやっぱりそういう、例えばSNS上なんかで、それをもって人を特定するということ自体が罰になってるからですよね。
なんで自分が特定されると罰になってしまうのか。社会のあり方自体に問題があると思うんですけれども、そういうところをどのようにしたら越えていけるのかっていうようなことを考えてるんですよね。
毎日そういうことを考えているっていうわけでもないんですけれども、ただ私が思っているのは、そういう表現っていう活動の中にそこのポイントはあるんじゃないかなっていう、それを探しているっていうそんな感じなんですよね。
誰もがやっぱり自分の言いたいことっていうものをまずははっきり明確にするっていうことだと思います。
多くの人が勘違いしているのは、自分の本音っていうものが何か、例えば酒を飲んだ時とかに勢いで喋れるっていうふうに思ってるんだけど、そんなことはありえないんですよね。
じっくりじっくり考えて熟成したものの中にしか本当に自分が考えていることなんてないはずなんですが、そのプロセスをおざなりにしてるんですよ。
これがさっき言った、自分の会社の愚痴を妻に言うのが説明がめんどくさいっていうのと重なってくるんですけども、やっぱねコミュニケーションって超めんどくさいんですよね。
このめんどくさいっていう壁を取り払って、取り払ってというか頑張ってそのめんどくささを超えられるか否かっていうところが大事だと思ってるんですよね。
すごく軽やかに立ち回っているように見える人でも、実はそこら辺をバックグラウンドでめっちゃ考えているから、実際に表現するときにそういうことができているっていう場合も往々にしてあると思うんです。
例えば助成なんかで私よく見かけるんですけれども、人の話を聞くのが上手い人とかっていうのもいるんですけれども、そういう人ってやっぱりそういうコミュニケーションの経験っていうのも積み重ね積み重ねることによって手だれになってるんですよね。
ただそういう経験を積んでいる人ってやっぱり今の世の中どんどん減っているようには思いますね。
そういう経験を積み重ねるって昔は家庭だったり地域社会だったりしたわけですけれども、もうそういうものっていうのは我解して久しいですから、シングルの家も多い。
シングルが悪いとは全く思わないですよ。
ただそういうようなそのめんどくささっていうのの修行をするような場っていうのはどこかに持っておかないとやっぱり人間としての難しさっていうのは抱えてしまうんじゃないかなと思っていて。
だからやっぱりそのこの番組の中でよく出てくるそういうつながりを作るであるとかその組織としてどのように動いていくかとかっていうのはめちゃくちゃ重要な話だと思うんですよね。
あの高見さんなんかも日々向き合ってらっしゃることだと思いますけれども、その先にしかしかしおそらく人間の幸せってのはないと思っています。
高見知英
そうですね、確かに。本当にその先に、コミュニケーションのめんどくささの先にまずはコミュニケーションを取ってみるっていうことが本当に大事になってくると思うし、
そういうようなところをどうしても大人になればなるほど付加情報が多くなってしまうっていうところは確かにある。
それを全部説明するのって大変だし。
ここ最近だと特にそれをすごく実感するのはAIに何か話しかける時とかですね。やっぱり付加情報が大きすぎるので書ききれない。
多分それはAI的にもそれをそれ以上書いてしまうと解釈できなくなってしまうのでっていうのもあるんですけども、
それを全部付加情報を込めたままAIに問い合わせるのは至難の技だし、
実際だからこそAIの文章がこうじゃないなっていう感じになってしまうというところになるんじゃないかなというふうにすごく感じたところでもあったので、やっぱりそこはめんどくささってのはあるんだよ。
神田大介
でもね、多分それはあれですよ。高見さんって食洗機って使ってます?
高見知英
いえ、使ってないです。
神田大介
使ってないですか。食洗機って食器勝手に洗ってくれるんですけど、あれ前洗いが必要なんですよね。
油汚れとかってある程度水とかですすいでおいてから食洗機の中に入れるんですよ。
最初そんな意味ないじゃんと思ったんですよ。
だって全部自動でやってくれるんじゃなかったら自分の手で洗った方が早いじゃんっていうふうに思ったんですが、食洗機のすごいところっていうのはその先にあるんですよね。
だからもうちょっと自分が適当に洗った食器を完璧に洗い上げてくれるし、乾燥までやってくれるっていうところがでかくて、
そのままだから食器棚に即しまえる状態に皿とかワイングラスみたいなものって本当に手で洗うと全部の汚れを落として完璧な状態にするって難しいけど、
簡単にやってくれるんですよね。
おそらくAIっていうのもそういう使い方をするもので、いつまで経っても前洗いみたいなことはやらなきゃいけないと思うんですけれども、
多分使い方が今人間が想定しているものとはちょっと軸が違うところにあるのかもしれないですよね。
高見知英
確かにそうですね。前洗いっていうのはすごく、こういう表現があったかっていうところではありますね。
確かにね。前洗いですね。前洗いがないと、やっぱり既存の新しいテクノロジーっていうのをうまく使えなかったりするし。
でもそれができれば、中間の作業をかなり省けるので、そこまで含めるとすごい便利なものってたくさんあるし、
そういうものを知るためにも、まず周りの人と話をしてみるとか、
神田大介
今度ポッドキャストでヒントを得てみるとか、そういうところが上がってくるのかなというふうに思います。
高見知英
それではどうでしょうか。そのほか何か言い忘れたな、これ言っておきたいなとか何かございますか。
神田大介
それはもう朝ぽき聞いてねってことぐらいしかないですけどね。
本当に朝日新聞ポッドキャストって比較的面白いこと言ってると思いますので、
ぜひニュースの現場からメディアトーク、SDGsを話そう、この3つの番組が主な番組なんですけれども、
他にも英語にご関心の向きはぜひ、AJW英語ニュースっていうのがありまして、これはいいですよ。
なんつってもAIが全部英語の発音してくれますんで、めちゃくちゃネイティブと聞き間違えるような素晴らしい発音でしゃべってくれるんですよね。
英語の番組は山ほどありますよ。BBC聞いたってCNN聞いたってニューヨークタイムのザ・デイリー聞いたっていいんですが、
AJWの素晴らしいところは、これ基本的には朝日新聞の英字版のニュースっていうのをそのまま読み上げてるんですよね、AIがね。
なので日本のニュースなんですよ。どんなに関心のある話だったとしても、やっぱりイギリスやアメリカの政治の話よりは、
まだしもやっぱり日本の政治の話の方がスッと入ってくるんじゃないかなっていうふうには思うんですね。
そういうところを英語でしゃべってくれているので、これなかなか他にない。しかも記事とかも全部ついてますから、英語の記事もあるし日本語の記事もありますんで全部読めますからね。
英語学習にはもってこいですよ。たぶんね、この番組を聞いてくださっている方って知的水準の高い方が多いと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
高見知英
そうですね。自分も実際英語って結構特に、例えばここ最近だと英語のメールのやり取りをするときに、
まずは日本語を英語に訳して、その英語を日本語に戻して、ちゃんと意味が通るか確認をしてからそれを実際に使うっていうふうにしてるんですけども、
そのときまずは英語を読み上げるっていうことは必ずしてて、音声読み上げの機能で普通に読み上げて、でもやっぱり自分が何書いてるのかっていうのはあらかじめわかっているので、
本当に何を意味しているのかっていうのがすぐわかるんですよ。そういうところからなんとなく、一から英語を勉強するってのはやっぱりハードル高いけども、
でもそういうところから近い言葉をどんどん聞いていくことによってなんとなく慣れていくっていうのがいい方法なんじゃないかなというふうに思います。
神田大介
これあれですよ、高見さんに今まで聞いた朝ポキの中でこれが一番良かったみたいなのを一本あげてもらえばいいんじゃないですか。
高見知英
なるほどですね。
神田大介
なんでもいいですよ。
高見知英
今まで一番、これでこういうものがあるんだってびっくりしたのが、何度か話もしていたような気がしますけども、香川県のゲーム立ち合いの話ですかね。
単独のエピソードで言うとそこかなっていうふうに思います。
背景の工夫とかその辺りについても、そういうのあるんだっていうのに驚いたのもありますけども、やっぱり何より、
ゲームっていうものについて子どもたちがどう見てるのかとか、親たちがどう見てるのかとか、
あとはそういうイベントの主催側がどう見てるのかっていうことですね。
そういうところも含めて一番印象に残ってるのは単独だとあれかなっていうふうに思います。
神田大介
ありがとうございます。
たぶん高見さんが概要欄にリンクを貼ってくれるんじゃないかと思いますので、ぜひ皆さんも聞いていただいて。
本当にあれはいい番組でしたね。
うちの若手の、まだ20代か30になったばっかぐらいの木下広大っていう記者が作ってますので、ぜひ聞いてください。
高見知英
概要欄にもありますので、ぜひ一旦お聞きいただければいいなと思います。
神田大介
ありがとうございます。
高見知英
その他も本当に朝日新聞ポッドキャストはいろんなエピソードありますし、
こういうような考え方をする人がいるんだっていうのもあるし、
こういうような考え方があるんだ、こういうような課題があるんだっていうのを知る機会もあるし、
非常にいろんなものが聞けるポッドキャストだなっていうふうに思います。
さすがに全部聞くってなるとなかなか大変なところあると思います。
神田大介
私も聞いてないんで。
タイトルとかでちょっと自分の興味に合いそうだなっていうのだけ聞いてくだされば十分ですから。
高見知英
そうですね。ぜひぜひ聞いていただければいいなと思います。
本当に朝日新聞ポッドキャストコミュニティなんかでもぜひお話ができればいいなというふうに思いますので、ぜひ聞いていただければと思います。
それでは今回は朝日新聞ポッドキャストの神田大介さんにお話を伺いました。
神田さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。