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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、
コードの中で分数コードっていうね、呼ばれるものがあり、
分数コードって言い方ちょっと前の言い方なのかな?
私は最近はオンコードとかね、言った。
あと英語圏だとスラッシュコードとかって言われたりする、
ちょっと特殊な表記をするコードがあるんですけど、
ご存知の方もいらっしゃると思いますけど、
例えばCっていうコードがあると。
Cは普通のメジャーコードなんですけど、そこに分数みたいにスラッシュを引っ張って、
スラッシュEみたいに書くとかね。
あとは英語でONと書いて、CONEって書いたり、
そういうふうにする表記、それが分数コードとか。
ONって書くんで、ONコードって言ったり、
分数の線がスラッシュみたいに斜めにシュって書くんで、
スラッシュコードって言ったりするんですけど、
その分数コードっていうのは、その中身としては、
例えばCだったら、本来のCのベース音、ルートはCなんでドの音ですね。
なんですけど、その分数コード、ONコードとかになると、
そのC以外の音をベースに置いて、そのコードを表現してねっていうところを明記できるんですよね。
ONコード、分数コードの表記によって。
例えばC-ON-Eみたいな、ってなってると、Cなんだけど、
ON-Eなんで、Eってミの音ですね。
だからCがミの上に乗ってるみたいな、
ON-E、C-ON-Eなんで、Cがミの上に乗ってますみたいな意味合いになって、
つまりそのCなんだけど、ベースがミの音になってると。
そういうようなサウンドとして、そのC-ON-Eを表現してくださいねっていうことを、
演奏者とか、作曲の時にも使うんですけど、
伝えるような、そういう意味を持ってるんですよね。
今、C-ON-Eの場合でいくと、
Cっていうコードの本来の構成音はドとミとソなんで、
ドとミとソの中でドの音を本来はベースに置くべきなんですけど、
C-ON-Eになると、ドとミとソのCなんだけど、ベースはミにしてくださいねと。
Eの音はミなんで、C-ON-Eだとミの音にしてくださいねっていうようなことを意味する、
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そういうコードなんですよね。だからそこは普通にCって書いてもいいんですけど、
そのドミソの中のドじゃなくてミの音をベースにしてください。
全体の構成音はドミソで変わんないんだけど、
ベースだけミにしてくださいねっていうようなことを指示するような、
そういうコードなんですよね、その分数コードはね。
で、ある意味アレンジを指定するような、
そういうコードに近いと言えるのかな。
コード単体の響きをアレンジとしても指定するコード。
が、C-ON-Eとか、そういわゆる分数コード全般だと言えるんですよね。
で、Cっていうコードがあったときは、
そのCをどう演奏してもCはCだと解釈できて、
だからドミソって演奏してもCだし、ドソミって演奏してもCだし、
もっとよくそのベースにドじゃない音が来ても、
全体のサウンドとしてはドとミとソしか鳴ってない。
でなればそれはCのサウンドになるんで。
そういうような感じでね。
Cっていうコードをいろんな構成音の配置で、
それはボイシングって言ったりしますけど、ボイシングで表現できると。
で、それをC-ON-Eっていう風な名義がそこにあった場合は、
もうそのコードはベースとしては絶対にミを置けと。
ミを置いて、その上にドミソをCの構成音を展開するように、
そんな感じで鳴らしてねみたいな、そういうことを表記してるんですよね。
つまりそれを、C-ON-EをそのままCって読んでもいいんですけど、
C-ON-Eって読みきちんとそれを表現することで、
その周辺のコードの繋がりがより良くなるんで、
あえてそういう風にオンコードで表記してるっていうことが言えるんですよね。
その分数コード、オンコードがなぜ使われてるかっていうと、
パターンとしては2種類あって、
1つはそのベースの流れをスムーズにするっていう、
そういう効果を狙って、
そのコードのベース音をあえてアレンジとして指定するっていうのが1つと、
あとベースを動かさないっていう、スムーズにするの真逆ですね。
スムーズに動かすっていうのではなくて、止めるみたいな、
同じベースを鳴らし続けるみたいな、そういうのもあるんですよね。
スムーズにするっていうのは、
つまりCメジャーだったらドレミファソラシっていうスケールがあって、
ドレミっていうふうに普通に階段を1段ずつ上がっていくように音が進むと、
ベースの流れとしては自然になるんですよね。
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そういう流れを作ってあげるみたいな、さっきのCで言えば、
例えばCっていうコードが3コードでFに行ってGに行くみたいな、
そういう展開があるとするじゃないですか。
その場合ってベース音としてはドの音があり、
ベースとしては普通にFに行くんでファの音に行って、
Gに行くんでソに行くんですよね。
これポッドキャストの音声で説明するとすごく分かりづらいと思うんですけど。
で、例えばC、F、Gって普通に演奏すると、
ベースの流れはド、ファ、ソってなるんですよね。
で、ファソはドレミファソのファソなんで、
隣の階段にポーンって行ってる感じなんですけど、
ドからファがすごいド、ミを飛ばしてファなんで、
すごい上に跳躍するような感じのベースの流れになるんですよね。
で、そこでさっき言ったみたいにConEみたいに、
Cっていうコードのドミソの中で、
ドじゃなくてミをベースにしてくださいねっていう表記をオンコードでね。
ConEっていうコードにそのCっていうコードがあったものをConEに変えると。
そうするとCのベースをミで弾く。
ミで演奏してねっていう表記になるんで、
C、F、Gっていうコードの流れがConE、F、Gになるんで、
つまりCのベースはミになりますよね。
で、ミからドレミファソがFのファの音に行って、
で、Gのソの音に行く。
だからC、F、Gっていうコードの流れ、
さっきのドファソだったものをConEを使うことでミファソになるんですよね。
ConEのベースはミなんで。
だからそのベースがドレミファソのミファソの階段をなだらかに上がっていくようなベースにできると。
そういう意味でCっていう単体だったものをConEにするっていう、
そういう風なベース音の指定の意味で分数コードが使われることはよくあるんですよね。
それはCっていうコードの構成音を変えずにベースだけを差し替えるような分数コードの種類なんで、
それは展開形とかって言われたりするんですけど、
そういう種類のコードは大体ベースの流れを前後のコードとの兼ね合いを考えてスムーズにするために使うケースが多いですね。
もう一つのさっきのベースを動かさないっていうケースは、
例えばC、F、GでCっていうコードの次にFonCとかにしちゃうんですよね。
そうするとFなんだけどベースがドの音になると。
そうすると直前のCからベースが動かないまんま上に乗ってるコードだけがFに変わりますよみたいな。
そういう風な止まるベースみたいなものを表現できるんですよね。
そういう風にして使われることもある。
だから分数コードの種類としては主にそういう2つの種類というか手法というか使用意図みたいな感じですかね。
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ベースをスムーズにする、またはベースを止めるっていうやり方で使われることが多いですね。
1個全然別の解釈として、ドミナントコード、つまりダイアトニックコードでいう5番目のコード、今でいうCメジャーキーでいうGのコードを分数コードで表現するっていうやり方もあって、
それは全然別の観点になってくるんです。
それは純粋にドミナントのベースをそこにつけるんで、ベースをスムーズにするとかベースを止めるとかっていう発想はあんまなくて、
単純にドミナントコードの1個の表現方法として分数コードを使うっていうのもあったりするんですけど、
大部分を占めているのがそのベースをスムーズにするかベースを止める意味で分数コードが使われていると。
その一部特例としてドミナントコードの分数コード表記バージョンみたいなものがあるみたいな。
それ以外もちらほらあるんですけど、割合としては少ないみたいな。そんな感じの分数コードの使用意図になってるんですよね。
その分数コードを全部無視してね、分数コードがなかったことにしてそれを表現していくこともできるし、
あと作曲でその分数コードを一切使わないっていう分数コード、音コードと無縁の曲作り、演奏などを進めていくこともできるんですけど、
個人的には分数コードってアレンジ指定のコードなんで、結構忠実にそこに入れていくときちんと本当にベースの流れがスムーズになったりとか、
メロディーとの兼ね合いでいい感じのベースラインができたりとか、そういう良さがあるでしょうね。
だからなるべくその分数コードを無かったことにしないで、分数コードの音もきちんと考えながら、
それを作曲に取り入れるとか、演奏でもその分数コードに出会ったらきちんとそれを表現するというところをお勧めしたいですね。
ギターの場合、その分数コードは結構表現しづらいんで、だからこそみんなが嫌いするっていうのがあるんですけど、
ピアノの場合は左手の場所を変えれば音コードを表現できちゃうっていうそういう良さはあるんですけど、
ギターの人もその音コードをぜひ毛嫌いせずに積極的に作曲に取り入れて、
その音コードの位置付けっていうか、使用意図みたいなものを感じながら、
その音コードが生み出すアレンジ指定のコードのサウンドの気持ちよさみたいなものをぜひ感じながら作曲をしていってほしいと思います。
そんな感じですかね。
音コードを本当に弾いてみるとちょっと変わったサウンドが生まれたりとか、
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例えば弾きながらとかでもきちんと音コードに沿って表現すると、すごくその部分がリッチで良いサウンドになったり、そういう風に作られてたりするんで、
ぜひその音コードのところを作曲慣れてない頃から一歩踏み込んで、
ちょっと視野が広がってきたときに、ぜひその音コードの方、分数コードの方も考慮しながらね、
作曲の方に取り入れていくっていうのをやってみてほしいですね。
弾きながらとかを日常的にやっていると、その音コードの使いどころとか、
このコードはこういう音コードに変わりやすいとかそういうのがわかってくるんで、
そんな感じでぜひ積極的に音コード、分数コードを音楽の制作とか表現、演奏とかそっちに取り入れていくっていうのをやってみていただければと思います。
そんな形で今回、分数コード、音コードについてお話をしてみました。
お話した内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。