耳コピの基本手順
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、この間SNSにちょっと投稿して、それなりに皆さんに反応してもらえた話があって、
これはレッスンの生徒さんに聞かれた話なんですけど、曲を聴いて、聴いた曲のコード進行を割り出す、つまり耳コピですけど、
コード進行の耳コピをどういう感覚でやってるんですかっていう、そういう質問から生まれた私の投稿なんですけど、
その投稿では、コードの耳コピの流れを実態というか、そこで何をやってるか、何を考えて、どういう発想で音源を聴いてコード進行を明らかにしているかっていう、発想の手順みたいなものを紹介して、
同じようなところを、今回このpodcastのエピソードで話せればと思ってるんですけど、耳コピでコード進行を割り出すときに、どういう考え方で割り出しているか、そこにまだそんなに理解が深まっていない人からすると、
コード進行の耳コピをやってる人はね、いきなりこの曲を聴いて、いきなり直接そのコードを、このここで鳴ってるコードはこれだみたいな風に割り出しているように見えると思うんですよね。
でも、そういうスーパーマンみたいな人もいると思うんですけど、本当に耳がもう冴えまくってる人。でも、だいたいほとんどの場合は、そんなに急に一発目で鳴ってる音が急にボーンって入ってくるというのはあんまなくて、
いろんな順番でこのコードかなぁみたいなふうに探ってるうちになんとなくわかっていくみたいな、そっちの方の耳コピがコード進行の耳コピの主流かなと思うんですよね。
で、その流れっていうかね、どういう流れでそのコードを突き止めるか、そんな話をね、どういう流れになってるかっていうところをご紹介してみたいんですけど、まずその曲を聴いたら、曲で鳴ってる一番わかりやすい音を実際の実音に直すんですよね。
それは楽器を使って、自分の場合はギターとかで直すんですけど、だから歌物で言えば歌のメロディが一番バーンって前に来て聴きやすいんで、やっぱ歌メロですよね。歌メロをそのまま楽器の中で、ギターで言えばギターのフレットの上で弦とフレットの上で実際に弾いてみると。音を取って弾いてみると。
で、それが何の音かっていうのがわかるじゃないですか。で、わかったら、それが今度、その音がどういうスケールで成り立ってるかっていうのがわかってくると。特定のメロディーのメロディーラインがこの音とこの音とこの音が使われてるってことはこのスケールかなとか。
メロディーが何となく落ち着く音がこの音だから。ドレミファソラシのドの音に落ち着くから。じゃあドの音を主音にしたCメジャーのスケールなんじゃないかなとかね。
ダイアトニックコードの理解
っていう風なスケールの割り出しができるんですよね。メロディーというか、その曲の中で一番はっきりなっている音を足掛かりにしてね。で、スケールがわかるじゃないですか。で、スケールがわかったら、そしたらそのスケールからキーがわかりますよね。
で、Cメジャースケールでメロディーができてるなら、その曲のキーはCメジャーかなっていう風にわかるみたいな。そんなものじゃの音がもう全メジャー12キーで言えるんですけど。で、その前にマイナーっていう観点もあるんですけど、そこはちょっと置いといて、一応マイナーをメジャーに置き換えられるんで。
マイナーを含んでいるっていうか、そういう存在がメジャーなんで。なのでメジャーの方で考えればいいと思うんですけど。で、メジャーで考えて。で、そうすると今度キーが突き止められたら、次にダイアトニックコードがわかるんですよね。
メジャーダイアトニックコードがそのキーから割り出される。7個のコードが。で、ダイアトニックがわかる。結構そこでもうコードってところに入っていくんですけど。で、キーがわかり、メジャーダイアトニックがわかり、そしたらダイアトニックの中に7個のコードがあるんで。
それがシュワ音、トニックであればCメジャーだったらCっていうコードになるし、サブドミナントっていうそのトニックとは違う役割を持つコードだったらCメジャーであればFの4番目のFのコードになるんですけど。
って感じで、大きくそのコードを機能で分類するんですよね。で、機能はトニック、ドミナント、サブドミナントって3つの機能しかないんで。で、だいたいコード進行の流れって意味では、トニックから始まるかサブドミナントから始まるかのパターンが多いんですよね。
ドミナントから始まるケースもたまにあるんですけど、だいたいトニックかサブドミナントで始まるんですよ。だからダイアトニックが割り出されたら、もうその中で自動的に1番目か4番目っていう選択がまず持てるんですね。1番目で行くならトニックだし、4番目で行くならダイアトニックじゃないですか。
だから1番目から始まる展開なのか、4番目から始まる展開なのかみたいな選択肢が持てる。で、その1番目から始まる何となくのコードのパターンみたいなものは何となく頭の中に入っているんで、
その何となくのトニック始まりの展開を、例えばその曲のサビの頭とかに何となく当ててみる。あとはサブドミナントだったら何となくサビの頭にそのサブドミナント始まりの展開を何となく当ててみるみたいな。
っていう風にしてやると、その曲のキーに合ったしかるべきコードの展開が割とリズメで突き止めていけるんですよね。それでもやっぱりコードってなかなか突き止められなかったりする。当ててみたものの、なんかいまいちしっくりこないみたいな時があるんで。
そしたら今度そのダイアトニックの中でそのトニックサブドミナントがこのマイナーコードで代理ができるっていう。マイナーの代理は6番目、トニックの代理は6番目、サブドミナントは2番目なんですけど。って感じで代理すると。
そのマイナー代理のコードから始まるコードの展開もあるんで、それも何となく頭に入ってるんで、それを何となく弾いてみるみたいな。っていう風にやると、何となくそんな感じでコードが何となく定まっていくと。
コードの装飾とアレンジ
そこに、例えばちょっと何となくサウンドが華やかな感じだからセブンスを足してみるとかね。ちょっと分数コードっぽいサウンドがあるから分数コードにしてみるとか、ちょっとコードを装飾するっていうかアレンジするっていうか、というところに踏み込んでいく。
そんな流れですね。ざっと話したんで、音声で話す限界があるんですけど、特定のコード進行をいきなり突き止めてるように見えて、そこではそういう思考の流れっていうか発想の流れみたいなものがあると。
だから曲を聴いて、一番わかりやすいシュメロとかから音を取って、音からスケールを割り出し、スケールでキーがわかり、キーからダイアトニックがわかって、ダイアトニックの中で機能で分類ができて、その分類された機能から始まるコードの展開を当ててみるみたいな。
その機能から始まるコードの展開もさらに細分化するんで、いくつかのパターンを当ててみるみたいな。で、微調整をコードの装飾とか、あとはダイアトニックに含まれてないコードをそこに盛り込んだりとか、例えばEmだったものをE7にしてみるとかね。
CメジャーだったらEmのコードがダイアトニックなんですけど、E7になるとダイアトニックが外れるんですけど、でもEmっていうきっかけがなんとなくつかめて、Emだとなんかちょっと違うの、でも合ってるんだけどちょっと微妙に違うの。
E7にしてみようかなみたいな風にして、コードをちょっとアレンジするとかね。っていう風にやっていくと、その曲に合うきちんと調和が感じられるコード進行が割り出されるっていうかね。そんな流れになってるんですよね。
で、今言った音を取ってスケール割り出し、スケールからキーがわかり、キーからダイアトニックがわかり、ダイアトニックが分類されてるみたいなその辺の流れが慣れるとめっちゃ早くなるんですよね。
それはある意味、ギターでやるとギターのフォームで、スケールがフォームで目で見てすぐパッとわかるんで、指の運びでこれは何のスケールかなっていうのはすぐわかるみたいな。
で、ギターで言えばポジションでルート音が決まって、コードフォームもそこからすぐ作れるんで、だからスケールがわかった段階でもコードがわかってるみたいな、そういう感じに近い。コードを弾けるみたいな感じに近いんですよね。
で、今言った前半の流れがめちゃくちゃ早いんで、だから瞬間的にコードが割り出されてるような感じがするんですけど、実際にはその思考の流れとしてはそういう順序をたどってるっていうね。そんな感じなんですよね。
だから曲のスケールを割り出し、キーを明らかにしつつダイアトニックもわかり、それでもうトニックサブドミナント始まりの判定も終わってるみたいな、そんなような感じで処理されていく感じなんで。
だからやっぱり、奏法にあんまり慣れてない人からするといきなりコードが割り出されてるような感じはするんですけど、中身はそんな感じですね。
だからコードの耳コピやれるようになりたいっていう人は結構多いと思うんですが、その時にはやっぱりまず音を録って、それが何のキーか、何のスケールかっていうのをわかるようにする。
そのスケールからキーがわかるんで、そのキーのダイアトニックがすぐわかるようにする。
ダイアトニックの中にコードの機能があるんで、その機能によるコードのパターンを知る。
それをアレンジする方法を知る。
その辺を抑えると、コードの耳コピがすんなりできるようになっていきますよね。
そんな感じのステップアップを目指して、コードの耳コピっていうのを是非やれるようになってほしいなって思いますね。
そんな感じですかね。
コード進行の耳コピは結構謎が多くて、どうすればそんなにコードがすぐ瞬時にわかるんだろうみたいな疑問を持つ人は多いと思うんですけど、やってるほどは割と小さな作業の積み重ねみたいな感じなんですよね。
だからやっぱりその一個一個の作業をきちんとやれるようになるっていうのは大事だし、それもやってるほどに慣れていくと思うんで、ぜひそんな感じでちょっとずつでも。
だからまずは曲を聴いて、その曲のメロディーをスケールに起こして、それが何メジャースケールかを明らかにする。
それをやるだけでも結構ね、耳コピの導入としては効果があるんで。
そんなところからコード進行耳コピにぜひ踏み込んでいってほしいなと思いますね。
そんなところでちょっと技術っぽい話になっちゃったんですけど、コード進行耳コピの発想の流れみたいな、裏側でこんなことをやってますみたいな、そんなようなところをお話ししてみました。
お察しの内容をぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。