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2025-04-27 10:02

メロディを詰め込みすぎていませんか?

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メロディを詰め込みすぎていませんか?

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みなさん、こんにちは。作曲の先生として活動するうちやまあちです。
曲作りするときって、もちろん曲は音を組み立てて作られてるんで、音を加える方向で考えるのが基本になりますよね。
いいメロディーを繰り出したりとかね、ハーモニーを音をきちんと加えて、その音の重なりでいい響きを生むっていうかね。
そういうところが作業の前提になってくるんですけど、特にメロディーとかってのは音を足すっていうところを前提に考えてしまいがちなので、
フレーズが常に繰り出され続けるみたいな感じで、フレーズの洪水みたいな状態になっちゃって、常に音が鳴ってないといけないみたいなね。
そういう発想でメロディ作りを進めてしまいがちなんですけど、
でも曲の良さって全体の構成で決まるんで、やっぱり曲の最初から最後までずっとメロディーが敷き詰められてるってなるとやっぱり目に針がなくなっちゃうし、
曲としてはイマイチな感じになっちゃうんですよね。聴きどころがわかんなくなっちゃうみたいな感じに近いんですかね。
だからやっぱり曲の中にメロディーを配置していくっていうか、それを置いていくときに空白を適度に入れるっていうのが大事だと言えるんですよね。
メロディー作りで音を加えて、とにかく良いフレーズを作って、バンバンそれを繰り出し続けて盛り込もうってやるんじゃなくて、
それはメロディー作りの基本と言えるんですけど、実際の曲の中でメロディーを配置していく、構成していく段階だと空白をそこにいかに盛り込むかっていうところを意識すべきだと言えますかね。
で、ヒット曲のメロディーとかも紐解いてみるとですね、結構必ずどっかしらに空白があるんですよね。メロディーがないところっていうか。
だからヒット曲って良いメロディーがどんどん次から次へと繰り出され続けているように感じるんですけど、
例えばサビが結構良いメロディーを敷き詰めるような畳み掛けるような作りになってたら、その前のABメロとかだと結構大きめのはっきりした空白がメロディーがない部分があったりするんですよね。
あとはサビの中とかでもサビの1行行って、折り返しの手前のところできちんと一回休んでたりするんですよね。
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だからそれがある意味聴き手にとってもお休みの場所になるし、耳を休める部分っていうかね。
で、その後またメロディーがしっかり繰り出されたら、そこでまたしっかりそのメロディーを楽しめるじゃないですか。
だからそういう実際の曲のデータからもメロディーがなくなる部分っていうかね、空白の部分っていうのは大事だなっていうふうに思うんですよね。
で、このやり方ってある意味光と影みたいな、そういう手法に近いですかね。
さっき言ったメリハリっていう意味で、メロディーがないところで、それがあってこそメロディーがあるところがより際立つみたいな、そういうところに近いかなって感じがしますかね。
芸術の基本っていうか、絵とか光と影ですよね。
一部分にすごい描き込みがあったら一部分はあえて描き込みを少なくして、空白を盛り込んでバランス取るとか。
写真とかもよく言いますよね、光と影みたいな黒と白の陰影とかね。
舞台とかも静かな場面をあえて作って、その後にしっかり盛り上がる場面を入れるとか。
そういう押し引きみたいな感じに近いと思うんですけど。
あとちょっと意味が違うかもしれないですけど、落語とかでよく言われる間っていう概念あるじゃないですか、間と書いて間ですね。
間を作るみたいな。それにも近いかもしれないですね、余白の美学みたいな。
日本のそういう俳句とか書道とか、茶道とかもそうかな。あと花道、花をいける花道。
間っていうね、間とか余白、やっぱりありますよね、美学みたいなね。
それにもちょっと近いのかなって感じもするし、メロディーも語らない良さみたいな、そういうのを聞かせられる部分があったりするんで。
そういう意味でもその余白っていうのは結構大事になってくると言えますかね。
だから曲作りしてて、このメロディー作りね、特に音を加える方で行きがちなんですけど、
この曲の中に余白があるかってところを確認しながらぜひやってみてほしいですね。
余白がなくて常にメロディーが繰り出され続けるような構成ってやっぱりちょっと窮屈な感じがするし、
あるいはそのあえて繰り出し続けるっていうメロディーを敷き詰めるっていうのをその曲の個性にすることもできるんですけど、
だいたい空白入れた方がメリハリは生まれるし、その空白があることで他が際立ったりするんで、
だからやっぱ空白がきちんと特定の部分にあるかってところを確認して、メロディー作りの全体のバランスを取るようにしてほしいですね。
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だからサビとかだと結構音がそれなりに詰まってくる感じになると思うんで、
だからそれ以前のところに意識的にメロディーをなくすところを盛り込むとかね。
さっきのサビの途中で一回きちんと休むとか、
あとその大きい明確な黙る部分っていうより、音を畳みかけすぎないようなメロディーっていうか、
ボソボソつぶやくような感じのメロディーっていうかね、途切れ途切れで音が繋がっていくような、
そういうメロディーも空白を入れると余裕を持たせるって意味で考えられそうですよね。
音が繰り出され続けるメロディーがマシンガントークみたいなメロディーだとしたら、
その反対にボソボソつぶやくメロディーみたいな、そんな感じで空白を作ることができますよね。
で、それやるとその以外の部分のメロディーがきちんとね、繰り出されている部分があればそれが目立つんで、
そうやってメリハリが生まれますよね。
だから作っているメロディーが何となく流れている感じとか、聴きどころがどこかよくわかんないみたいな、
そういう雰囲気があるときは空白があるかってところもチェックのポイントになってくる気がしますね。
で、同じように既存のヒット曲とか好きな曲とかを聴いて、
その曲の中にメロディーが無くなる部分があるかなっていうのを確認してみると、
それも空白の入れどころを知るって意味で効果がありますね。
だからワンコーラスとかでいいと思う。1番とかね、だけでいいと思うんで、
さっきの例みたいにAメロ、Bメロ、サビみたいな曲の展開があったら、
頭から曲を聴いていって、メロディーがどこで区切りがあるのかとかね、
区切りの大きさがどれくらいかとか、区切りがない曲もたまにあったりするんで、
区切りがない曲はどう聞こえるかとかね、そういう感じで確認してみてほしいですね。
で、その音源聴きながらとか歌いながらとかね、それやってもいいし、
あとはメロディー譜みたいなものを入手できるなら入手して、
それを見てね、旧譜がどこに入ってるかってところを楽譜で確認することもできるんで、
そんな感じで既存の曲も参考にしながら、旧譜のところにもぜひ意識を向けてみてほしいと思いますね。
はい、そんな感じで、この空白の観点は曲作りの引き算の美学みたいな、
そういうところにも通じるかなと思ってて、やっぱり足し算で曲作りしたくなるんですけど、
無駄なところって結構多いんで、だから思い切って引き算していくっていうかね、
それで曲がこう締まって磨かれていくみたいな、
慣れてない頃ってもうやっぱり立ち算思考になりやすいんですけど、
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何回やんなきゃみたいな音を足さなきゃみたいなね、
メロディー食い出し続けなきゃみたいな発想になりやすいんですけど、
そこで引き算の視点を持つと無駄なところがなくなって、曲が魅力的なものになっていくんで、
特にメロディーは、今言ったように空白を入れるというかメリハリが生まれて、
全体が引き締まっていくんで、
ぜひその空白の観点を曲作りに生かしてほしいと思いますね。
はい、そんな感じで、今回はメロディー作りの空白の重要性というか、
音を敷き詰めるだけではなく、空白を盛り込むことも、
メロディーの質を高めるために大事ですよみたいなね、
そういうテーマについてお話をしてみました。
はい、また今回の内容についてですね、感想、質問等があれば、
概要欄のリンクよりぜひメッセージをください。
では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。
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