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2025-05-28 11:07

メロディの始め方/大きさ/置き方などの観点について

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メロディの始め方/大きさ/置き方などの観点について

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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、先日、メロディが似た感じになっちゃう状態を回避するために、リズムに意識を向けるのがおすすめですよみたいな話をしたんですけど、
それに加えてですね、もう一つメロディの内容を考えるときに、ちょっと盲点になってくるところをお伝えしたいというか、ご紹介したくて、
それがメロディを外側から見るというかね、外側から見たメロディとかフレーズの状態っていうところがポイントになってくるっていう話なんですけど、
リズムの時のエピソードでも話したんですけど、やっぱりメロディ作りっていうと、どうしてもみんな音使いとかに意識を向けがち。
音がどういう波を描いているかとか、どんな音を使うかとか、音の工程の方に意識が向けがちなんですけど、
それを打開するっていう意味で、盲点であるリズムを意識しましょうみたいなね、そういう話をしたんですけど、
それに加えて今回伝えたいのが、メロディを外側から見るっていうやり方ですね。
まずそのメロディの始め方っていうところに意識を向けることができて、これはつまりその拍とか小説と言ってもいいと思いますけど、
その冒頭に対するフレーズの始まり具合っていうかね、とも言えるし、あとブロックというかセクションというか、
Aメロとかサビとかね、その一個のまとまりの冒頭っていうね、その頭の部分にメロディがどう始まっていくかみたいな、
に対してメロディがどう始まる形になっているかっていう観点とも言えるんですけど、
メロディの始め方って、たとえば1,2,3,4でいくと、1,2,3ってあって、この1,2,3,4の1に、
ラララってジャストで同時でラーっていくパターンもあれば、1の前からラーラーって始まってラーラーを1っていくこともあるし、
あとは1が鳴って、1パーぐらい置いて、ラーラーっていくこともあって、
つまり冒頭に空白が入るケースなんですけど、同時か前か後かっていうね、3パターンがあるんですよね。
で、それをその小説の頭っていう観点でも考えられるし、そのブロックとかセクションの頭っていう観点でも考えられるんですよね。
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で、やっぱどうしても慣れてない頃って同時で始めたくなるっていうかね、同時になりがち、無意識で考えると。
だから同時じゃないようなその前からとか後からっていうのも合わせて検討していく、いけると望ましいって感じですかね。
で、その同時はもちろん同時なんで、もうその同時で始まる以外ないんですけど、前からちょっとクッて始まるような感じのときは、
ララララ1みたいな感じのもあるし、結構長めにララララ1みたいな風にいくともできるんですよね。
例えば津波の、サザンオルサの津波の冒頭、「風に戸惑う」ってね、「風に戸惑う」って5個クッてるんですよね。
で、「風に戸惑うか」で、「どう」で1拍目としてそのAメロの頭が始まってますよね。
あとはマリーゴールドとか、マリーゴールドも、「麦わらのお」じゃないですか。
麦わら、麦わらの、のまで。で、のがちょっと被る感じで、麦わらのおっていくんで、これも5音クッてるんですよね。
あとは、もっと食いを少なくすると、例えば粉雪とかね、レミオロメン、粉雪。
これが粉なんで、2音か1.5音くらい。粉1じゃないですか。それを短く食うこともできますよね。
で、その後から始まるのも同じで、だから長々。
例えば富士風味が、トゥルーラブみたいなね。
あと、1、2、君だけよっていくんで、1、2、2拍半、2.5拍ぐらい。
後からね、始まってますよね。1、2、君だけよっていくんで。
で、あとはマイレボリューションとか、渡辺美里、マイレボリューションだと、
んって一拍休んで、わかり始めたっていくんで、サビの目立てですけど。
だから半拍ぐらい、ちょっとだけ後から始まるっていう風にもできますよね。
前から後からの場合は、程度があるっていうか、どれだけ前から始めるかとか、どれだけ後から始めるかっていう程度によっても、
結構そのメロディー、冒頭の印象っていうのは変わるんで。
前から食って始まる感じは結構勢い感じたりとか、ノリを出したりとかできるし、
1拍後から始めるやつはちょっとどっしりした感じっていうか、ゆったり感みたいなのを聞かせられますよね。
同時はもうね、ちょっと弾ける感じっていうか、標準的な雰囲気が出せるんですけど、
前から始まるやつも本当にちょっと1拍とか0.5拍ぐらい前からだと、もうほとんど同時で始まるのとあんま変わんないっていうか。
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だからやっぱり長々前から食って始まった方が勢いをつくし、ちょっとだけ前からだとあんまりそんなに効果はないみたいな。
そんな感じで、前から後からの度合いによってその効果をね、ちょっとコントロールできたりするんですよね。
だからそういうメロディーを歌い始める時とか、あとはその冒頭、ブロックの冒頭でメロディーをどう始めるか。
そういう時にその同時前から後からの3種をバランスよく配置していくっていうのをチェックしてみてほしいですね。
もう一つがフレーズの大きさっていう概念があって、だから長々フレーズが展開し続けるのか、
それとも短いコンパクトな1,2拍のフレーズが繰り返されるのかっていうか、その短いフレーズがちょっと間を置いて置かれていくのか。
そんな感じでもこのフレーズ、メロディーの外側からの状態っていうのを意識できて、だからタタタタタタってやるとタタタっていう短いフレーズがタタタタタっていく。
それをタラリララリラララリララみたいなのをやると、長々大きいフレーズになるみたいな。
それでここは大きいフレーズでいくけど、ここはコンパクトにいくよとかね。
そういう風にしてフレーズの大きさでもいけるし、大きいフレーズになるほど壮大な感じっていうか、ボリューム大きい感じっていうかね。
ちょっと詰まった感じみたいなのもできるし、短いフレーズがコンパクトに繰り返されると、ちょっと軽快な感じっていうか、コンパクトに回転していくような感じが演出できたりしますよね。
それとちょっと似てるんですよ。フレーズをどう置くかっていうね、その観点もあって。
これは大きさと連動してくるんですけど、だから長々大きいフレーズだと結構敷き詰める感じになるし、コンパクトなフレーズだとちょっと隙間を空けておくような感じになるんで。
だからさっきのタリラリーラララリーララララみたいなのが長いと、長々喋ってる人みたいな感じになるんですよね、メロディーがね。
で、タラリラン、タリラリーみたいな感じで短いフレーズをポンポンって置くと、ちょっとボソボソ喋ってる感じとか、途切れ途切れセリフを発してる感じになったりするんですよね。
だから例えばスピッツのチェリーって曲があって、そのAメロは、君を忘れないで、休むんですね、1,2。で、曲がりくねった道を行く、1,2って休むみたいな。
ちょっとボソボソ言ってる感じになるんですよね。で、サビは、愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ、ってずっと喋って続けてる感じになるんで、長々大きいフレーズになってるみたいな。
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切れ目があんまないみたいな。なんで、ある意味その大きさっていうのは空白の、休符の場所とも言えるんですけど、どこにどう空白を作り、どう休みを持たせるかみたいな、そういう観点とも言えそうなんですけど。
だからそういうちょっと大きさというか、大きさとその置き方と空白の入れ具合、というところにも意識を向けられますよね。
そんな感じで、メロディってやっぱ音遣いがメイン、そして前回のエピソードで言ったリズムってところにも意識を向けられるんですけど、
それをちょっと外側から見るような感じにして、フレーズがどういう始まり方で、どんな大きさで、どう置かれてるか、
っていうところを気にかける、それを意識するようにすると、フレーズ全体の構造っていうか、それが与える印象みたいなものをコントロールしていくことができますね。
で、その外側からの状態によって結構そのメロディーが持つ雰囲気っていうかね、与える印象が変わってくるんで、
是非その中身以外にその外側からの状態っていうのも気にかけながらですね、メロディ作りやってみてほしいですね。
メロディ作りの観点で、いわゆる音遣いと音をどういう波にするかどう進めるかっていう観点によるリズムっていうのがあって、
それに今回話した外側からの状態が、大体そのくらいの観点で語れるもので、あとモチーフっていうのがあるんですけどね、その辺で大体語れるんで、
何気なく歌って考えていくっていうのはできると思うんですけど、よりメロディ作りを意図的にやるっていう意味で、
今回お話ししたその外側からの状態っていうのも意識していただいて、より質の高いですね、メロディ作りを目指してみてください。
今回お伝えした内容、ぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。
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