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みなさん、こんにちは。作曲の先生として活動するうちやま教室です。
曲作りする時って、スケールとかコードとか、コードの構成音とか、その曲が持っている構造を前提にして作曲を進めることができて、
例えば、コード進行をある程度決めて、そのコード進行を取っ掛かりにしてメロディを考えるとか、ドレミファソラシーみたいな、
特定のスケールからメロディを作るとか、あとは特定のコードの中の構成音を取っ掛かりの音にして作曲を始めるとか、
そんな感じで作曲のやり方っていろいろあるんですけど、そういう枠組みを前提として曲作りをすることがやりやすい人がいる一方で、
枠組みがあると曲がどうしても人工的なものになるとか、取ってつけたようなものになっちゃうとかね、って感じでやりづらさを感じる人も多いんですけど、
あとコンディションによっても、枠組みがある方がやりやすい時もあれば、枠組みがあると全然発想が広がっていかないみたいな、
そういう時もあったりして、なんとなく力技で枠組みを利用してね、ある程度までは作れるけど、なんとなくいまいちな感じがするとかね、
だから枠組みがあると曲作りをやりやすくする、助ける、助けてくれる、枠組みが曲作りを助けてくれる、そういう反面で、それが発想を狭めることにもつながりやすいっていうね、
そういう現実があるんですよね。で、そういう時に、作業をですね、結構アバウトな感覚っていうかね、感覚側に寄せるっていうか、あえて、
だからそういう方がお勧めできたら、その例で言えば、スケールとかコード進行とか、コードの構成音とか、曲の構造とかをもう全然イメージしないようにして、
もっと曖昧な観点で、本当に感覚的に作曲に取り掛かってみるっていうね、そういうやり方がお勧めできるんですよね。
だから例えば、いろんな曲をとにかくたくさん聴いて、そこから漠然としたイメージを膨らませていくとかね、
なんとなくその時にお気に入りで聴いている曲を何回も何回も聴いて、その曲を聴いている流れで何か自分のメロディーの雰囲気を、自分なりのメロディーの雰囲気を思い浮かべてみるとか、それで発想を膨らませてみるとかね。
あとはもうちょっとアーティスト限定で、あのアーティストの〇〇さんならこんな感じのメロディーを作りそうみたいな感じで発想を膨らませるとかね。
その〇〇さんみたいなやり方、私はなりきり作曲法とかって言ったりしてるんですけど、だからサザンの桑田さんならこんなメロディー作りそうとかね、ミスチールの桜井さんならこんな感じの曲を作りそうとか、そういうアバウトな感覚で作曲に取り掛かるとかですね。
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その時に自分がすごい好きで思い入れがあるアーティストがもしいれば、そのアーティストの方、モノマネするように作曲することもできて、その場合はモノマネ作曲法みたいな感じで言ったりしてますけど、だから好きなアーティストほどそういうやり方ができるはずだし、そうやって作られた曲はアーティストの何かの曲に似てたりするんですけど、
それも特に作曲の発想があんまり広がっていかないような時は、そういうやり方がね、ちょっと子供じみなやり方が意外と曲作りをスムーズに進めるのに効果を発揮したりするんですよね。
あとは特定の風景というか、情景というかね、そういうものから曲調をイメージするっていうのもよくて、だから春っぽい曲とか夏っぽい曲とか、爽やかな曲とかね、卒業ソングとか、そのまるまるっぽいみたいなイメージで作曲をすることもできますよね。
だからそれに似た観点で、YouTubeとかで自然の風景を映し出して、その自然の風景の映像の音声だけを消してね、再生しながらその風景を見て、そこに何か曲をつけるようにメロディを考えるとかね、曲を作るとかね、自然の風景に限らず何らかの映像に自分なりに音楽をつけてみるとかね、そういうやり方ができますよね。
さっき言った曲を聴いてイメージを膨らませるっていうのが、つまりは聴いたものなんで聴覚的な情報を元に曲のイメージを膨らませる、そういうやり方に近いんですけど、さっき言った映像を見るっていうのは見たものなんで、視覚的な情報、その視覚的な情報から曲のイメージを膨らませる、そういうやり方。
別の感覚をきっかけにして作曲を始めていくことができますよね。
だから、スケールとかコード進行とかコードの構成音とか、理論的な枠組みっていうかね、それを取り払うと、それを乗り越えるっていうかね、超越した、思いがけないメロディとかが作れたりするんですよね。
だからスケールを無視した音使いとかが考えられたりとか、コード進行の枠組みにとらわれないメロディーが思いついたりとかね。
自分がそれまでに使ったことがないコードをそこに盛り込むことになったりとか、あとはなんかよくあるA、Bサビみたいな基本的な展開じゃなくて、それと全然違う曲の構成が思いついたりとかね。
だから感覚前提で作曲に取り掛かることで、思いがけない、思いもよらない作曲の曲のアイディアが思いついたりするっていうかね。
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理論的な整合性とか辻褄みたいなものはその後から考えればいいし、感覚的に進めて気持ちいいものを優先で作って、やってうまくいくならもうそれでいいし、
スケールとかもコード進行とかコードの構成とかね、そういう理論的な観点は後から考えればとりあえずいいんで、
だから作った曲を後から理論で整えるっていうね、そういうやり方になってくるんですけど。
私が実際にレッスンをやってたある生徒さんね、同じようなパターンがあって、その人は割と枠組みを決めた上で作曲をするっていうのが得意だったんですけど、
ある時にいつものやり方で全然イメージが広がっていかないと苦労してたんですよね。
その時にコード進行とか、どういうキーで曲を作るかとかね、そういういわゆる曲作りに際してあらはじめ決めることができる細かい枠組みっていうか方針っていうか、
そういうのを全部なくして、もっとアバウトな感覚で作曲をやってみたらどうでしょうかみたいな、そういう相談をすることになって、
で、実際にやってみますって言ってやったら、それですごくこう作曲がはかどったっていうね、そういうことがあったんですよね。
で、具体的にその人は、冬の終わりかけの雪がまだ残っているような季節の風景みたいな、
川に雪が落ちて流れていくような、そういう映像みたいなのをイメージしたんですよね。
その人は新潟の雪が多いね、地方の出身の方だったんで、そういう曲をイメージしたと。
それで作られた曲が、それまでのその人の作った曲とはまた違った独特な雰囲気を持つ曲でね。
で、さらにその実際にその冬の終わりかけの雪がまだ残ってて、川に雪が落ちて流れていくみたいな、そういう風景が実際にイメージできるような曲になったんですよね。
メロディレーンがどことなくちょっとこう冬っぽいみたいな、雪景色を感じさせるような雰囲気があるっていうかね、メロディの雰囲気ね。
で、コード進行もちょっとこう決まりきった枠組みってよりはオリジナルなものとして作ったような雰囲気があったっていうかね。
だからその実際にその感覚選考のやり方で、その人はいつもと違う感覚、刺激が得られたみたいなことを言ってたんで。
だから、もしその枠組みから作曲をしててうまくいかないときは、
そういうアバウトな感覚っていうかね、そういう情報をきっかけに作曲を進めるっていうのをやってみてほしいですね。
そういう意味で日常的にそういう曖昧な作曲の取っ掛かりになるような感覚的な情報とかをストックしとくっていうのも大事かもしれないですね。
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だから印象的な風景とかね、印象的な雰囲気とか、こういうテーマで曲を作ったらどうかなみたいな作曲のアイデアになり得るような
なんか情景とか、出来事とかでもいいと思うんですけど、そういう作曲の取り掛かりになるネタ帳みたいなものをスマホのメモとかに残しておくっていうね、それもおすすめですね。
私自身もある程度理論的に固めながら作っていくっていうことが多いんですけど、いまいち発想が広がらないようなときは、
今言ったようなその成りきり作曲法みたいなものとか、モノマネ作曲法とか、情景作曲法みたいなものを取り入れることが多いんで、
だから、もしそういう枠組みにとらわれて窮屈さを感じているなら、ぜひそういう自由な発想で、感覚専攻でやってみてほしい。
それで言葉でうまく説明できないようなものとか、感覚を優先してね、自分でもなんでこんなメロディーが思いついたのかよくわかんないみたいな、
そういう制御不能な曲作りの進め方もね、時として許容していいと私は思っているんで、そんな感じでやってみてほしいなと思います。
というわけで、今回はスケールとかね、コード進行とか、コードの構成とか、曲の構造を前提として作曲をやってて、
いまいちはかどっていかないような場合に、作業を感覚的な曖昧な方向に寄せてみましょうという、寄せるのがお勧めですよ、そういうテーマでお話をしてみました。
また今回の内容について感想や質問等があれば、概要欄のリンクよりぜひメッセージをください。
はい、では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。