メロディにおけるリズムの問題
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、
今回はですね、メロディのメロディ作りによくある失敗っていうかね、歌メロでこういうちょっとこう、いまいちな感じになってしまいやすいケースがありますよっていうね。
そんなところをいくつか改めて挙げてみたいんですけど、初心者の人で本当によくあるのが、やっぱりリズムが単調になっちゃうケース。
これやっぱ結構多いんですよね。だから毎回そのフレーズが同じような形になってるっていうかね。
音を連打するなんていうのはもうその典型的なパターンで、タタタタタタみたいな、ラララララララみたいな、ずっとそれみたいなね。
そういうのは本当によくあるんですよね。で、特に歌って作っているとそういう感じになりやすいんで、だからやっぱり歌いながら作るときの注意点として同じリズムが続かないようにするっていうのはありますよね。
ラララララララみたいなリズムがずっと続くとか。音はその高さ変わるんで、メロディーとしては変わっていってるような感じがするんですけど、意外と全然変わってなくて、リズムパターンがずっと同じみたいな。
よくあるんですよね。それはモチーフっていうリズムパターンを流用して、あえて関連づけてやっていくっていう、そういう意図的にやってるならそれはそれでもちろんいいんですけど、
意図せず全部が同じになってるっていうのはやっぱりその散漫な感じにつながりやすいんで、だから曲全体でなるべくいろんな音符が含まれてて、多彩な音符のリズムの感じっていうかね、そういうのが入ってくると曲としては聞き応えがあるものになっていきますかね。
もちろん覚えやすくするっていうのは大事なんで、全部が全部をバラバラにすればいいわけでもないんですけど、なるべく聞き応えがある、メリハリのあるリズムっていうのはやっぱり意識してほしいと思いますね。
あと、それにちょっと似てるんですけど、2つ目がメロディーがダラダラ展開しちゃってるっていうか、聞かせどころがわかんないような、そういう状態にあるっていう、そのケースですね。
これはさっき言ったモチーフに関連する話なんですけど、1個特定の気持ちいいフレーズみたいなものがあって、その気持ちいいフレーズが何回も繰り返されると、この気持ちいいフレーズに着目すればいいのかなっていう風に聞けるんですけど、
それがなくてね、ずっとメロディーがダラダラ展開し続けるみたいになってると、本当に聞きどころがわかんなくて、聞き手としては結構迷子な感じになっちゃうんですよね。逆に多彩すぎちゃうっていうか。
だからやっぱりそこで多少そのモチーフの概念を取り入れながら、部分的には同じフレーズを繰り返すようにするとかっていう風にやると、そのフレーズ同士が関連づいて、音階としては展開していってるんだけどフレーズの形だけが繰り返されているとか、フレーズが繰り返されながら後半だけ微妙に変わってるとか、
そういう風にして、展開があるんだけど全体としては関連づいてるみたいな風に作っていけるんで、だからそのダラダラ展開させないっていうね、リズムを多彩にするっていうのはもちろんあるんですけど、ただ単にダラダラやるわけではないっていうか、やっぱり全体を関連づけるっていうのは意識するべきだと言えますよね。
あと、その次のやつで音をですね、結構敷き詰めすぎちゃうっていうケースもあって、だからこれさっきのダラダラ言っているのにちょっと近いんですけど、メリハリがないっていうかね、だからメロディーってどうしても音として動かさなきゃならないとかね、発音することイコールメロディーみたいな風になるんで、
メロディー作りって言うとどうしても音を敷き詰める、音を加える方に意識を向けがちなんですけど、意外とですね、音がない部分が大事だったりするんですよね、音を抜けてる部分っていうか休める部分っていうか。
だからダラダラ展開している中にちょっとだけ休む部分があるとか、ならだけでもだいぶその部分が締まって聞こえるし、部分的に明確にここはメロディーをあえてスカスカな感じにするとかね、休符を多めにフレーズを展開させるとかっていうふうにやるとメリハリが効くんですよね。
で、もちろんその他のところではね、メロディーがバーっと畳みかけるような部分があって、でその畳みかけとスカスカの対比っていうかメリハリ、でその双方がね、しっかりそれぞれの対比によって目立つっていう風に持っていけるんで、
だからそのダラダラ展開させるっていうのと合わせて音を敷き詰めすぎないっていう。ダラダラ展開もさせないし、音もそんなに敷き詰めすぎない部分的に抜くっていうのも意識してほしいですね。
打ち込みとかで画面で作るとね、そうなりがちなんですよね。実際歌っていくとですね、歌の中でずっとメロディーが鳴り続けて歌い続けてるっていうのは結構しんどいもので、ワンコーラス通して歌うと必然的になんかこう、ここはちょっと休もうかなっていう風な音を敷き詰めないバランスの取り方ができるんですよね、歌いながら作ると。
歌いづらい音階の避け方
でも画面に打ち込みながら作るとその辺は全く考えずに作ってことになるんで、とにかく音を敷き詰めちゃう。ワンコーラス通じてずっと音が鳴り続けてるみたいなメロディーになりやすいっていうね。
そういう弊害があるんですよね。音を抜くって空白ができるんで、ちょっと怖いんですけど、でも必ず抜いたところがうまく休みみたいな感じになって、メロディーの良さとしてそこがうまく作用してくるんで、ぜひ空白も恐れずに盛り込んでほしいと思いますね。
あと最後は、いろいろあるんですけど、歌いづらい音階っていうのもありますかね。歌メロ限定なんですけど、これも歌メロとして歌いながら作っていれば、歌いづらい音階っていうのは必然的に避けることになるんで。
だからあんまり出てこないんですけど、画面に打ち込みながら作るとどうしてもその辺を無視して作ってしまうことになるんですよね、メロディーをね。それで実際にそれを自分で歌おうとするとすごい変なメロディーになったり、誰かに歌ってもらおうとすると不自然な感じになったり、あとはボーカロイドとかを使ってね。
そのリアルな歌声でそれを表現しようとすると、そのリアルさと歌いづらい不自然な音階がアンマッチな感じになって、なんか変な感じに聞こえたりとか、そういうことがあったりするんですよね。
だからやっぱりその歌いづらい音階を避ける意味でも、実際に声に出してメロディーを歌ってみると。で、その歌いづらさっていうのを考えながらその音階を選んでいくっていうね。
特に増音度の音程とかね。完全4度とか完全5度とかそのような整った音程っていうのは歌いやすいんですけど、ちょっとひねったような音程っていうのは音を取りづらかったりとかするんですよね。
で、そういうところの音程がたくさん出てると、なんかメロディーとしては不安定な感じになりやすいと。だからその辺をちょっとこうね、もちろんそのバリエーションとしてそういうのがたまにあってもいいんですけど、やっぱり基本的には全体を歌いやすい音階で作っていくっていうのはね。
歌メロとして自然なものにするっていう、そこを目指す意味では大事かなと思いますね。そんな感じかな。だから基本的には歌メロは順次進行っていうかね、なだらかなものと時々調約するものみたいな、そんな2段構え、あと同音進行っていうかね、同じ音を選んでいくような進行もあっていいんですけど、その辺の3段構えぐらいで考えていくっていうね。
で、その歌いづらい音階っていうのはなるべく調約の時も避けるようにするっていう風にやると作りやすくなっていくかなと思いますね。そんな感じで、まず1つ目がリズムのね、リズムが単調。で、2つ目がそのダラダラ展開させている感じ。
あと3つ目が音を敷き詰めすぎちゃってる、空白がないっていう感じ。あと最後はその歌いづらい音階っていうか、歌いづらいメロディー全般って感じとも言えると思うんですけど、になりやすいっていうね、その辺ですね。
その辺をぜひ歌メロ作りに関してはちょっとチェックしてもらって、本当に初心者の人とかでなりやすいパターンだと言えるんで、だからそうなってないかなっていう風なチェック項目としてもぜひ今言った内容ね、活用してほしいと思いますね。
で、そのリズムが多少多彩で、ダラダラ展開させてない、全体が関連づいてて、音を敷き詰めすぎていない、空白がきちんとある状態でかつ歌いやすいみたいなところが守られていれば、それなりにしっかり聞き応えがあるメロディーになっていくと思いますんで、
ぜひその辺りを意識してですね、より聞きやすく歌いやすく、そして聞き応えがあるっていうね、そういうメロディーを目指して、メロディー作り取り組んでいただければと思います。
そんなわけで、お話した内容にぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回これで終わりになります。
ありがとうございました。
