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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、
私のところによく寄せられるね、相談で、思いついたメロディにコードをつけたい、
ハーモニーをつけたい、そのやり方がわかんないから教えてほしいとかね、やり方を知りたいとか、
そういうね、相談ってよくあって、これはある意味作曲をやりたい人の中で、
作曲をやりたい人が抱く思いのトップ5みたいな、思いついたメロディにコードをつけたい、
メロディだけが単体で思いついてて、そこにどうコードをつけるかみたいな、そういうテーマです。
そのテーマが作曲する人の中での関心事として、トップ5に入るぐらいのあるあるの関心事なんですよね。
だからそれに関するね、いろんなこう、記事を書いたりとかね、私もいろいろご説明したりとか、
勉強会でもこの手の話っていうのはね、よく話題に上がるんですけど、実際そのメロディにどんなハーモニーをつけるか、
ポップスロックで言うならコード進行をメロディにどう充てるかみたいな、
っていうその部分だけ切り取っていけば、本当にいろんなコードがつけられちゃうんですよね。
それをあのポピュラーの世界ではリハーモナイズとかね、リハモリハモって言ったりしますけど、
そのリハーモナイズ、ハーモナイズをリなんでREなんで、さらに改めてハーモナイズし直すみたいな、
そのリハーモナイズの感覚でそのいろんなコードをつけるっていうのがある意味ポップスロックの作曲力につながる部分とも言えるんですけど、
実際そのメロディとハーモニーは表裏一体なんで、だから本当は分けて考えるべきものじゃないんですけど、
そのポップスとかロックのポピュラー音楽の発明が、そのコードっていうシステムにあって、
昔はハーモニーはコードなんて概念はなくて、メロディが生み出したものがメロディだし、メロディとメロディを絡み合わせたら、
その瞬間に綺麗な音の重なりが生まれたよみたいな、そういう世界でしかなかったと。
それをシステム的にコードっていう概念を作り、ハーモニーとメロディを分けて考えるみたいなことができるようになったのがポピュラーっていうかね、
最近のポップスとかロックで使われているコード進行っていうものにつながる概念なんですよね。
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だから本当はそこは分けて考えるものではないんですけど、でもそのポピュラーをやっている以上ね、そこはシステムとして発明されたものなんで、
そこは存分に使ってね。だからメロディ単体で思いついているものに、やっぱりいろんなコードをつけてみるっていうか、いろんなコードを想定できる力、リハーモナイズの力を身につけるっていうのをね、是非目指してほしいですね。
で、そのメロディに、メロディが単体で思いついてて、で、その思いついたメロディにどんなコードをつけるか、コードのつけ方がわかりませんとかね、コードをどうつければいいですかっていう、その質問はある程度形式的に答えて形式的にこなすことができるんですけど、
実際は、そのメロディにどんなコードが合うかっていうのは、もう誰もその答えを知らないっていうかね、作曲者がギリギリその答えを知ってるっていうか、作曲者さえもよくわかってない部分、よくわかってないこともあり得るっていうか、とも言えるんですよね。だからそのさっき言ったように、いろんなコードが想定できちゃうんで、
だから特定のメロディが何かあって、で、そこに何かこう、まあいい感じのコードがついたと。で、本人としてはこれバッチリだなと思ってた、ね、あのコード進行がそこにメロディ、1個のメロディにつけられていたとするじゃないですか、で、それを例えばリハモがね、すごいできるリハモを大得意な人に見せて聞かせたら、いやこっちのコードも合うかもよとか、こういう進行も多分合うよとか、
っていういろんなコードがそこから想定できて、で、意外とそのかっこいいそのリハモのもうちょっとこう込み入ったコード進行の方がメロディがより際立っていいメロディに聞こえて、いやこっちのほうがいいかもってなることもあるっていうね、うん、だからその場合正解がそのリハモをした人が持っているコード進行のアイディアになったりするんですよね。
だから1回作曲者本人が正解を出していたにも関わらず、リハモをしたことによってそっちが正解になっちゃうみたいなことも全然あるんで、だからやっぱそのメロディにいろんなコードをつけるっていう、まあ自分の中で正解をいろいろ探せるようになる力っていうかね、そういうのを目指すっていうのが作曲のレベルを上げるために大事なのかなと思いますね。
でよくその、有名な話だったらそういうポップスとかロックのレジェンドの皆さん、ポールとかポール・マッカートニーとかスティーヴィとかってその本当にリハモが上手いんで、だからメロディが思いついてからそこにいろんなコードを当てて、でリハモだけで結構時間を使うっていうかね、
その1個のコードに何か、1個のメロディに何となくコードをつけてはいオッケーってするんじゃなくて、いや待てよとこっちもあるよとかね、このコードに、このメロディにこういうコードもあるかもみたいなふうに、いろいろリハモだけでパターンを考えて、でそこに結構時間を使うとかね。
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でよく言われる話ではありますよね。私が好きなブラジルのイヴァン・リンスっていうね、ブラジルのMPB、J-POPのなんだろ、ブラジル版みたいな、ブラジルポップみたいな、でそのそういうね、アーティストがいて、イヴァン・リンスってアーティストがいて、そのイヴァン・リンスはすごいんですよね、コード進行がね、曲の。
でその特徴的なサウンド、途中で転調したりとか、もうコード進行に関しては魔術師的な人なんですけど、私の中では。そのイヴァン・リンスのコード進行って本当すごくて、メロディ自然なんですけど、コード進行で本当に聴かせるっていうか、
こう来るかみたいなのは結構多いですよね。でなんか自分でもなんとなくこう聞いてても、このコードなんだろうなって、予想はあんまできないようなコードが入ってきてたりして、それをその後に調べたら6のコードだったとかね、なんかテンション、11のテンションが入ってるとか、そういうのがあったりしたんですけど、そのイヴァン・リンスもインタビューで言ってたのは、
やっぱ本当にリハモにすごい時間使うと。メロディが1個思いついて、その皆さんがね、その関心ごとのトップ5として持っているように、そのメロディ、思いついたメロディにコードつけようってやるときに、その1個2個のコードのパターンでokってするんじゃなくて、
いろんなパターンを自分の中で想定してみて、こっちはどうかなとかね、あっちはどうかなってやって、いろいろリハモやって、このコード信号が一番かっこいいなっていう風にして作ってるっていうらしいんですよね。だからこそそういうね、ちょっとこう、魔術師的なね、かっこいい。それで不自然じゃなくて、いいんですよね、それが。
だからそういうね、リハモの上手さが出来上がる曲の多彩さにやっぱり繋がるなっていう。そういう実際の例からもわかるんで。だからぜひですね、メロディにコードをつける。
そのやり方っていうのはね、ある程度形式的に自分の中でも身につけていけると思うんですけど、その1個先に、特定のコード以外の違うパターンっていうかね、こっちのコードもあるかもなっていうのを探る。いろんなコードをつけるっていうのを検討するっていうのをやってほしいですね。
それは曲の中でも、例えば1番2番のメロディ同じなんだけど、1コーラス目のコードは割と普通にしておいて、2コーラス目のエンディング付近のコードをちょっと特徴的なね、リハモして、メロディ残して、ちょっとコードで特徴的な流れを作るとか、ハーモニーの雰囲気を作るとかってことができたりするんで。
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そんな風にしてやるっていうのも、曲の中でその意外性を出すって意味ではね、使えると思いますし。
よく定番としてあるのは、サビとかでね、エンディングの方でサビを繰り返すみたいな。
サビを繰り返しながら、1回目の流れは普通に今まで通りの、そこまでの曲の流れの中でやってきたサビを普通にエンディングの方でも出すと。
で、エンディングでサビをさらにもう1回から繰り返すんで、その繰り返しの部分のサビは、その全体的なコードをリハモして、マイナーで解釈して、
ちょっとマイナーっぽい暗いコードをあえてそこにつけて、メロディー残して、メロディー同じメロディーなんだけど、コードがマイナーになるとかって。
マイナーのコードでリハモするっていうのは、よくヒット曲とかでも自然に行われてたりするんで。
そういう意味で、1曲のアレンジとしてリハモを使うこともできたりしますね。
そういう風にしてやっていくっていうのも、曲作りの1個の応用というか、1つワンランク上の曲作り、コード進行作りとして狙っていって欲しいと思いますね。
そんな感じですかね、今回ね。今回、メロディーにいろんなコードが付けられると。
だから、メロディーに対してコードを付けるときに、その1個2個のパターンでオッケーってするんじゃなくて、
ぜひいろんなパターンをそこに可能性を探る、そういう感覚で付けてみて欲しい、いろんなパターンのコード進行を付けてみて欲しい。
それで、そういうことをこの曲作りのコード進行の応用にも使ったりして欲しい。
そんな感じの話をしてみました。
リハモの力が身につくと、本当にいろんなコード進行が考えられるようになって、
メロディーを残してコードをいかに聞き応えのあるものにするかっていう観点で作れたりとかね。
また、ちょっと変わったコードを付けたことでまた違ったメロディーがそこに思いついたりとか、
いろんなコードが使えるようになるといろんなメロディーの流れも作れるようになるっていうか、
曲作り全体の質を高めることにもそれがつながってきますので、
ぜひいろんなコードを付けられるようになる感覚、そういうのを磨いていくようにですね。
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いろんな曲も参考にしながら曲作りの方に取り組んでいただければと思います。
お話の内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。