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耳で聴くうちやま作曲教室というわけでやっていきますが、私は作曲の技術力の高さを考えるときに、どこにその技術力の高さを感じるかというとですね、
再現性の高さというか、いかにそれを再現できるか、みたいなところにかかっていると思っていて、それは作曲に限らずですね、あらゆるプロの仕事に入れると思うんですけど、
だから本当にやれる人って、そのやり方とか、こうやればこうなるっていうのを理解しているんで、力の入れ具合とかもわかってるんで、
だから、本人のコンディションとかね、その周りの状況とかにそこまで左右されずに、常に一定の水準以上の結果が出せる。
だから、常に期待された通りの働きができるっていうか、それ上にプロであるみたいな。だから、つまりは再現性なんですけど、
だから、そういう曲作りの品質とか、いわゆるプロの仕事って、なんかその自分がやっていることをしっかり自分で説明できるかみたいな、そういう感じのところで決まると思ってて。
で、もちろん理論を理解しているとかね、その裏付けがあるとか、そういうのはもちろん大事なんですけど、自分なりの感覚っていうかね、自分の中での理論みたいなものでもいいんで、
何を考えて、どういう理由でこれをこうしたかみたいな、その自分の意図をそこに込めてね、自分で説明できるぐらい、それをはっきり自分の中で整理しながら、そういう曲作りとか、
作曲の技術力で言うなら曲作りそのものになってきますけど、そういうところに取り組んでいくっていうのがね、大事だと思うんですよね。
だからその再現性を高くするためには、やっぱりその裏付けをね、自分の中で、今言ったように取りながらというか、自分の中の裏付けを考えながら作っていく必要があって、
例えばなんとなくかっこいいコード、なんとなくかっこいいサウンドをなんとなく使ってるみたいな感じだと、例えばそれがキーが変わると、もうそのなんとなくかっこいいサウンドを再現できなくなっちゃったりとか、
あとはそのなんかコードの中でメロディーがいい感じに響いたと、で、あの同じ感じをこの新しい曲でもやりたいんだけど、もうあの曲のあれでしかそれを把握できてないみたいな、
ってなっちゃうと、やっぱその再現ができづらくなっちゃうんで、だから例えばそこでこのコードのこういうサウンドのこの音程の中に、こういう音程のメロディーを当てることでそのかっこいいサウンドが生み出されるとかね、
そういうふうにその構造でそれを理解していると、それを裏付けとして新しい別の曲でも再現できるようになってくるんですね。
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だからそこに意図を込めるのが大事で、やっぱりそういう意味でその音楽を理論的に捉える、その理論をちょっと理解するとか、そういうことも大事だと言えますよね。
で、やっぱり既存の曲とかを聴いて、なんでこれがかっこいいんだろうとか、なんでこの音はこういう感じに聞こえるんだろうみたいなところを分析していくのも意味があって、そこがやっぱり理論とかに繋がってくるんですけど、
で、それが自分の曲作りにおけるその意図というか、なんでこの展開を自分やっているかっていうところの裏付けになっていったりするんですよね。
で、曲作りってやっぱり音使いとかリズムとかそういうところ以外にも曲の構成とか展開とかそっちもあって、
だからそこがまたね、曲作りと言ったら音楽理論みたいなところじゃない難しさがあったりして、そういうのはやっぱりその曲分析とかね、既存の曲を分析して、
その曲がどう聞こえるかとか、リスナーとしての印象みたいな、ちょっと理論で説明できないような、ちょっと曖昧な、あやふやな感覚的な部分とか、そういうのも自分の中でしっかり言語化していくっていうのが大事だと言えますよね。
で、やっぱりその裏付けがあって多少自由にやるのと、裏付けが全然なくて本当に当てずっぽでやるのとではやっぱり仕上がりが全然変わってくるし、
で、裏付けは自信にもなりますよね。こういう意図があってきちんと作っているみたいな。
で、それがなんか本当に当てずっぽで出たとこ勝負で適当に作って、なんとなくいい感じになったっていう、これなんとなくいいでしょって言って自信を持つのと、
きちんと考えて裏付けを元にして叱るべき裏付けというか、自分の中での意図によってできた曲とね、そのいいでしょっていう時の自信の自分の持ち方も変わってくると思うんで、
だからやっぱりその辺の裏付けがそのまま自信につながってくるっていう意味でもね、裏付けを持つっていうのが大事だと言えますよね。
もちろんその当てずっぽでね、出たとこ勝負で手探りでやる面白さもあるんですけどね。
だからその場合も本当にそういうちょっとスリリングな感じを楽しむという、何もわからずになんとなく手探りでやって、なんとなく歌ってみて、なんとなくコードを探して当ててみたらなんとなくいい感じになったっていうね。
価格反応を楽しむ作曲っていうのも推奨できるっていうか、それはそれで楽しいんで、そういうふうな方向で突っ走ってほしいんですけど、例えばそれを仕事にするとか、
あとは常にきちんと継続して曲を作る、常にある程度一定の水準以上の品質を持つ曲を生み出していきたいみたいな、
そういう気持ちがあるならやっぱりその再現性っていうのは特に意識していくべきポイントなんじゃないかなというふうに思いますね。
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で、その言語化って意味で、なんでそうしたのかってところを自分で明らかにしていくっていうかね。
で、その部分のその意図っていうのも、さっき言ったように説明できるような感じで意図を込めていくと、内容としては結構磨かれて、中身の品質がね、より高まっていくと思いますね。
そんな感じですかね。私がこれまでいろいろ出会ってきたすごい人の皆さんのこのしっかりした曲っていうか、もう聴いてすぐわかる品質の高さみたいなものってやっぱりその再現性というか、
作り手本人の意図みたいなものがそこにしっかり込められているからこそね、感じたものであって、
実際にそういう、いわゆるプロで活動しているような作家さんの曲とかも本人の人にね、いろいろ細かいところ聞いてみると、結構作り込んであって、
その作り込みも自分の適当な出たとこ勝負の感じじゃなくて、然るべき何らかの意図がそこに込められているんですよね。
で、細かいところを割と突っ込んで聞いても、その細かいところ全部に意図が行き届いているっていうか、だからこそ曲がきちんとしっかり作り込まれたものとして潜在的にそう感じられるっていうかね。
よく言ってますけど、体操の着地で手をバシッと広げて着地するじゃないですか、体操選手が。
その時に指先まできちんとね、指が伸びている感じ、みたいな感じが自分はそういうのに近いなと思ってて、だからなんとなくそこがヘナヘナってなっていると曲としてバシッて決まってこないんですけど、しっかり隅々までその意図が込められていて意識が向いているんで、
きちんと曲全体から整えられた感じっていうか、整えてるなって感じが伝わってくると思うんですよね。だから自分の曲の品質がいまいちムラがあるとかね、もっときちっとした感じにしていきたいんだけどみたいなのに考えている場合には、
どんな裏付けを持ってそうしているかとか、なぜ自分がコードをそこに使ったかとか、そういう自分がやっていることをしっかり説明できるかどうかみたいなところを意識するっていうのがおすすめですね。
やっぱりきちんとやっている人は自分がやっていることを自分で把握しているんで、だからどんな局面でも同じパフォーマンスができるようになっていくんで、ぜひそういうところを意識しながらですね。
その作品から感じられる根本的な質の高さみたいなもの、そういうのを作品に込めていくような、そういう意識でぜひ作曲に向き合って、よりきちんとした作品を残していってほしいなというふうに思います。
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はい、そんな感じで今回はね、私が思う技術力の高さ、再現性の高さにつながっているみたいなね、そんな話をしてみました。お伝えした内容をぜひ参考にしてみてください。では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。