テクノロジーによる作曲の変化
耳で聴くうちやま作曲教室。
ということでやっていきますが、今回は私の個人的な思いというか、こうなんだよなみたいなところをちょっと話したくて、
最近AIで曲が作れますよとか、DTMのプラグインとかでもコード進行を勝手に作ってくれるような機能があったり、メロディーラインを勝手に作ってくれるような機能がある。
メロディーラインの方はそこまで詳しくないですけど、コード進行の方はありますよね。コード進行を提案してくれるソフトとか。
メロディーラインもあるという話を聞いたことがある。メロディーを作ってくれる機能がどこかにあるとか聞いたことがあるんですけど、
コード全体の流れとかも展開というか、こういう構成でこんな感じでいくといいみたいな。
それも提案してくれたり。
もっと言えば、ベースラインを作ってくれるとか、アレンジ全般に関してもテクノロジー側がやってくれるという機能がいろいろ出てきてまして、
作曲にやたらと手軽さを追い求めるというか、そういう風潮が最近特に強まっているように感じるんですけど、
慣れてない人からすると、そういう機能というのはすごいありがたいことだと思いますし、
あとはその時短ツールとしても使えたりするし、私もそういう提案系のツールを全く使わないというわけでもなくて、
たまに触ったりとかすることもありますけど、
作曲の本質
ただ、本質的にはですね、私は思うには、曲作りって面倒くさいことをやることが曲作りだと言えると思ってて、
だからメロディーとかも、メロディーを作ることが作曲だし、
あとはコード進行と、メロディーにこのコードが合うかなーっていうのを自分で探して、
こっちの方がかっこいいかなとか、こっち行ったらこんな感じになるからこういう感じにしてみようかなとか、
そういう流れを自分で考えるのが楽しいじゃないか、そのこだわりっていうかね。
で、そのメロディーとコードの兼ね合いとかを考えるのも楽しいし、
また曲展開とかも、ここでこっちを出してからこっちに行くとここが目立つからこんな感じにしてみようかなとか、
そういうふうにこだわったり、
あとはメロディーの裏メロでこういうカウンターメロディーがあるからメロディーがよりかっこよく聞こえるとか、
ベースラインがこんな流れを作るからリズムが打ち出されてかっこいい感じになるとか、
そういうのも自分でいろいろコントロールして考えていくのが楽しいんで、
だからそこを全部テクノロジー側にやってもらってたら、
作曲の一番楽しいところをテクノロジー側に取られてるみたいな感覚が私の中にあるんですよね。
だからコード進行を提案してもらうとか、もっとメロディーを作ってもらうとかね、
そんなの絶対やらせたくないし、自分がやりたいし、いい感じのコード進行を自分で作るのが楽しいんで、
だからその辺をそういうふうに見てるんですよね、私はね。
さっき言った何もわかんない人が曲作りのとっかかりを、糸口を掴む意味で、
そういうテクノロジーを活用してやっていくっていうのはもちろん全然それでもいいし、
時短という意味で一個提案してもらって、そこから自分で詰めていくとかになったらまだいいんですけど、
それを丸ごとただ使ってやっていくっていうね、コード進行を提案されたものをそのまま使って、
メロディーも作ってもらってそのままやってとかってやると、
作曲の一番楽しいところを全部取られながら、自分はただ提案されたものを置いてるだけみたいな感じになっていくんで、
だからやっぱり曲作りじゃないっていうかね、やってることがただ出されたものを整理していくだけみたいな、
そういう作業になっていくんじゃないかと思うんですよね。
それで曲ができても、結局自分が何も考えてないんで、
だからそこにあんまり愛着が持てないっていうか、
人によっては持てる人はいるんでしょうね、きっとね、いるんだと思うんですけど、
自分はそこはちょっとそうは思えないっていうか、
ちょっと古い人間なのかもしれないですけど、
昔から自分でやってきた側からするとね、
もちろんそういうのちょっと使ってみたりしたこともありますけど、
やっぱりテクノロジーがクリエイティブな部分を作っているだけの曲みたいな、
誰かが作った曲みたいな感じに感じられて、
誰かに生み出してもらったアイデアみたいな感じがしてくるっていうか、
やっぱりそういうところがあるんですよね。
そのめんどくさいところを自分でああでもないこうでもないってやることが作曲の楽しさだし、
そのめんどくさいことを乗り越えてできた曲だから、
その愛着が持てるっていうか、自分で達成感を得られて、
これ自分で作ったんだなっていうふうに思えるっていうか、
そういう心境に入っていけるじゃないですか、
そのめんどくさいことをやってこそ。
だからやっぱりその曲作りの楽しさを味わうなら、
やっぱりそのめんどくさいことを避けちゃダメっていうかね、
めんどくさいことをやるべき。
だから曲作りの楽しさを体感したいなら、
めんどくさいことを率先してやるべきみたいな、
手軽に終わるところを選んじゃう限り、
多分楽しさは味わいませんよっていうところを言いたいですかね。
楽しむための作曲姿勢
もちろんね、それで自分の曲だなって思えて、
自分の曲を所有できる満足感みたいなものであれば、
それでもね、そういうテクノロジーを活用した作曲っていうのも、
そう思えると思うんで、それはそれでいいのかなと思うんですけど、
作曲のその本当の湧き上がってくる楽しさとかね、
自分で組み合わせていく、
それで自分でひねって手の込んだものを作っていく、
その作りの楽しさみたいなものを求めるんであれば、
やっぱりそのめんどくさいことを一生懸命やるべきだと私は思ってますね。
だからそのめんどくさいことを楽しいと思えるかどうかが、
ある意味で作曲に向いてるか向いてないかの別れ目なんじゃないかなっていう気もしますよね。
自分でこうやって、そのメロディー浮かべて、
なんかこれメロディーいまいちなんだけど、もうちょっといいメロディー出そうだなとかって頑張れるかどうかとか、
そのいいメロディー出るかどうかのためにコードをつけてみて、
このコードがなんかあんま合ってない感じがするんだけど、
なんかこっちにひねるといい感じになるかもとかって、
これを試行錯誤できるかどうかっていうかね。
なんかそこが作曲楽しめるかどうかの別れ目っていうか。
で、その自分で悩んで作るからこそ自分だけの、
自分が作ったオンリーワンの曲っていう感じになるんで。
だからそれがクリエイティブな作業になってきますよね。
喋りながらね、テクノロジーが今ここまで発展した現代においてね、
的外れなことを言ってるような気もなんとなくしますけど、
でもなんか自分はちょっと古い考えかもしれませんけど、
なんかそういう考えがやっぱありますかね。
だから人のことは別にどうでもいいんで、自分がそう思うってだけなんですけど、
特にテクノロジー系は皆さんそれぞれ思うところがあると思うんで、
そこを問い合う勇気は本当に何にもなくて、
私の感覚的に楽しい、一番楽しいところをテクノロジーにやってもらうその感じが、
いやいやいや、自分でやりたいしっていうふうにすごい思うっていうかね。
作曲の一番楽しいところなんで、そこを取られたくないっていうかね、
自分でやりたいなって思うっていう、そういう感覚があります。
だからその辺で、もしね、私と同じようにちょっとモヤモヤを感じてるなら、
是非そのめんどくさいところをね、私と同じようにやってほしいですね。
で、そうやってめんどくさい思いしながらも作った、大変な思いしながら作った、
その曲が絶対その愛着が持てる曲になるし、
だからそういうふうにして作曲の楽しさっていうのが味わっていけるんで、
そんな感じで取り組んでみてほしい。
これはさっきも言ったテクノロジーが今発展した現代に、
あんまりそういうことをやるのはね、ちょっと時代遅れ感があるんですけど、
私としてはそういうね、ちょっと大変な思いしながらも、
大変だけど楽しいみたいなことをやっていける、
そういうスタイルを応援したいと思ってますんで、
是非そちら側のね、その大変だけど楽しい側にもね、
踏み込んでいってほしいなっていうふうに思ってます。
はい、そんな感じで今回はね、
私のその最近のテクノロジー重視の曲作りのスタイルに対する、
なんか自分なりの思いみたいなものをちょっと話してみました。
AI作曲とか本当にね、そこまで来ていると思うんで、
まあね、それをもちろんもうそれは使っていくことになるんでしょう、これから皆さんが。
でも曲作りの楽しさっていう点においてはやっぱり、
自分でいろいろこう頭をひねるっていうね、
まあそれを超えるものはないんじゃないかなっていうふうには思うんで、
ぜひそのあたりの感覚を大事にしながら、
今後もね、曲作り頑張ってやっていっていただければと思います。
はい、そんなわけでお話した内容にぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。