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耳で聴くうちやま作曲教室ということでやってきますが、コード進行の中に定番の、よく使われる進行っていうのがあって、
まるまる進行みたいな、カノン進行みたいなやつとか、小室進行とかね、そういうやつがあったり、あとはそれを数字で1625とかって言ったりね、あと4536とかね、
言ったり、あとは本当にコード進行そのものをイメージして、いわゆる定番の、よくある進行っていう風にして把握して、
それを使いましょうみたいな風によく言われるんですけど、私は定番の進行は基本的には使っていいというか、どんどん使っていくべきっていう風に思っていて、
特に初心者の頃、慣れてない頃ほど、そういうある程度決まりきった型みたいな、定番の型みたいなものを活用するのをお勧めしてるんですよね。
で、それがなぜかというと、定番の進行って理論的な整合性が取れている進行とも言えるんで、
例えばこういう理論があって、こういう流れで、こういう感じでコードをつなげていくとスムーズにコードはつながっていくみたいな知識を覚えて、
で、その知識に沿ってコードを組み立てていくっていう風にやるよりも、やると初心者の人ってちょっとどうしてもそこに頭でっかちになっちゃうっていうかね、
その知識を守んなきゃみたいな風に、ちょっとクリエイティブな感じであまり慣れないっていうか、っていうのがあるし、
あともう根本的にちょっと難しいっていうか、その理論を一回一回思い出して、そのルールに沿ってこのコードを本当に実際に選んでいくっていう作業がすごい大変なものになっちゃうんですよね。
だからそこでそういうある程度決まりきった型を使うと、その型にそもそもその理論的な裏付けが含まれているんで、
だから無理なくその理論的に正しいというか、スムーズだと一般的な聴き手の皆さんが感じるシンクを盛り込んでいけると。
例えばダイヤトニックの中にね、トニックという安定するコードがあり、
かたやドミナントというちょっと不安定なコードがありみたいな。
そのドミナントがトニックに返ってくる。
ドミナントモーションというか、安定に向かうようなコードの流れ。
そういうのはカデンスとかね、英語でケーデンスとかっていうんですけど、
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そういうのが定番の振興にきちんと盛り込まれてたりとかね。
あとは強振興っていうルート音が、コードが持っている土台となる音が完全4度上っていうね、
度数で進むような、説得力があるとされるコードの振興があるんですけど、
そういう完全4度上振興、強振興が定番振興そのものに反映されたりとか、
あとは2度振興でその隣に向かうような、ダイアトニックの隣の度数に向かうような振興があったりとか、
あとはその今言ったカデンスの振興をダイリコードって言って、
ダイアトニックの中の別のマイナーコードで置き換えながら、色合いを多彩にするような、
そういう手法とかもあったりする。
そういうのも定番振興の中にあったりとか。
今言った理論を全部頭で考えて、理論に沿って位置からコードを繋げようって考えると、
すごい大変なんですけど、定番振興を型で覚えていれば、それをそのままそこに使えば、
そういう振興を無理なく生み出せるんで、
だからぜひ慣れてない頃ほど、そういうのに抵抗を感じず、便利にそういうのを使って、
無理なく自然な流れを取り入れていくっていうのをやって欲しいと思いますね。
やっぱり定番と言われるだけあって、色んな曲でそういう振興って使われてるし、
だからそういう分析とかをしていくと結果的にそういう振興をたくさん目にすることになって、
既存の曲を参考に作ろうとするときも、結果としては同じようなことをやることになるんですよね。
だからなるべく既存の曲の分析とかを通して、そういう実例を知るっていうのは大事なんですけど、
なかなかその分析もすごいくまなく全部やれるわけじゃないと思うんで、
だからよくある振興みたいなものを手元に置いておいて、そういうのを柔軟に試しながら確保していくっていうのが
一個やりたくとして考えられますよね。
もちろん理論的な裏付けっていうのは使いながら考えていったほうがより望ましいし、
感覚的に全部やってもいいんですけどね、そこに理論を紐づけるっていうか、
この振興がなんでこういう流れになってるのかなとか、
こういう形の中にどういう理論的な裏付けがあるんだろうみたいなところまで考えられるとより望ましいですかね。
あと、そういう定番の振興もやっぱり結果的には一個のサンプルでしかないので、
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それをどうアレンジするか、やっぱり作曲者の自由だし、
定番の振興を途中まで使うけど、後半は全然違う流れにしてみるとか、
あとは定番の振興をいくつか繋ぎ合わせて自分なりの流れを作るとか、
そういう風にやってもいいし、
それは本当に一個の取っ掛かりにしかすぎないっていうか、
それをきっかけにそれをどう料理するか、やっぱり作曲者にかかってるんで、
そこは自由にやっていいんですけど、
だから定番振興を裏切るっていうかね、
そういう使い方を目的として定番を見るっていうか知るっていうことも大事かなって思いますね。
その辺は人それぞれで丸ごと本当にそのまま使うこともあれば、
ちょっとそこに自分のオリジナリティを入れることもあるし、
それを取っ掛かりにするっていう意味ではすごく使える存在なので、
そこに是非嫌悪感をあまり抱かずにですね、
積極的に自由に便利に使っていってほしいんですけど。
あと定番振興っていろんな曲で本当に使われてるんで、
だからあの曲のあの振興みたいな感じでストックしておくっていうのもいいし、
だから曲分析につながってくるんですけど、
好きな曲でいいハーモニーの流れがあったらね、
それを実際に調べてみたり楽器で弾いてみたりして、
内容が明らかになったらその振興を一個自分のオリジナルの定番振興みたいな感じにして、
ちょっと控えとくっていうか、
それを自分の曲に使う。
で、丸ごと使ってもいいし、ちょっとアレンジしてもいいし、そんな風にやると。
で、そういうストックしておく時ってやっぱその、
丸ごと定番の振興そのまんまをストックするっていうのはもちろんいいんですけど、
やっぱその構造でストックしておくのがいいので、
基本的には数字で解釈する、
1625とか4536とか145とか、
そのダイアトニックの中の度数で解釈するっていうのがやっぱり大事ですよね。
それでキーが変わればダイアトニックが変わり、
その新しいキーのダイアトニックの度数に置き換えれば、
そのキーでもその振興を生み出せるんで、
だから初めは丸暗記で入ってもいいし、
Cメジャーの曲作りばっかりやってるならCメジャーの振興が基本になってくるので、
そういうのを使うっていうのはいいんですけど、
やっぱりそこからそれがGメジャーになり、
DメジャーになりAメジャーになりみたいな風にキーが変わっていくと、
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ちょっと手詰まりになっていくんで、
その使ってた振興をコードの度数に置き換えて、
その度数で新たなキーに置き換えて、
新たなキーの本当のコード振興としてそれを実現していくっていう風にやるのもやっぱりいいですね。
そういう意味で構造的に理解するっていうのは、
その内容をより便利に使っていくっていう意味で大事だと言いますかね。
そんな感じで定番振興の話って今ネットで本当にいろんなところに出てたり、
動画とかSNSとかもよく話題に上がりますし、
私もよく話をしたりしてますけど、
私はなんとか振興っていう名前は実はそんなに好きじゃなくて、
だから○○振興っていうのはあくまでニックネームみたいなもんなんで、
そこにとらわれちゃうと作曲としては狭まっていっちゃうんですけど、
その型としてそういうのを使うっていう概念そのものには賛同できるので、
ぜひそういうのを見かけたらですね、
そこに柔軟に向き合ってですね、
それをぜひ作曲初期の作業が円滑に進むような便利ツールみたいな感じで、
柔軟に使っていってほしいと思います。
そんな感じで今回は定番振興は理論的な整合性が取れた振興なんで便利に使いましょうみたいな、
そんな話をしてみました。
お伝えした内容ぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。