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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、今回はですね、曲作りをどういうきっかけというか、どういう手順というかで始めるかみたいなね、そんな話をしてみたくて。
実際の作業ベースの実態というか、作曲家さんの実態みたいなところで話したいんですけど、この辺の曲をどう作り始めるかというか、どういうきっかけで曲作りに取り掛かるかみたいなところを気にしている初心者の人は結構多いと思うんですけど、
実際そのあたりには正解は本当になくて、人それぞれだと言えるんですよね。だからいろんなやり方があると。
メロディーから作る人もいれば、コードから作る人もいれば、ドラムから、リズムから、曲のノリから定めて、そこから発想を膨らませるっていう人もいるんですけど、
その一人、私が前に話を聞いた、いわゆるJ-POPの作家さんの作曲の始め方の話をちょっとご紹介してみたくて、その人は本当にプロで活躍している、いわゆるみんなが知っているようなアーティストとかグループとかに曲を提供したりしているような作曲家さんなんですけど、
その人にどういう手順で作曲を始めるんですかって、どういうきっかけとっかかりで曲作りに入るんですかっていう話を聞いたところ、その人はですね、結構私は驚きだったんですけど、何も持たないと。
だから曲作りしようって決めて、普通ね、ギターを抱えるとか、ピアノに向き合うとか、PCの画面に向き合うとかね、そういうことをイメージすると思うんですけど、もうその人は何も楽器も触らず、PCも触らず、まだ普通に椅子に座ると。
で、頭の中でメロディーを考えるらしいんですよ、そっから始めると。で、何かいいメロディーないかなーって、頭の中でひたすら考え、で、思いついたものをちょっと口ずさんだりしながら、いわゆる鼻歌でメロディーを始めると。
これはさっきも言いましたけど、いわゆるプロの本当作曲家さん、J-POPの本当の皆さんが知っているような曲を作っている、仕事にしている人の一番初めの作曲のとっかかりが鼻歌らしいんですよね。鼻歌から始めると。
で、その人が言うには鼻歌で結構なところまで考えちゃうと。それはもちろん時々ボイスメモみたいなところに録音しながら進めるんですけど、鼻歌でもう本当にワンコーラス、Aメロ、Bメロ、サビぐらいまで結構考えちゃうと、しっかり。
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で、割と考えて結構アウトライン固まってから、初めてPCの画面に向き合って、いわゆるDAWソフトで曲を打ち込んだり、そこに自分の鼻歌を録音したりしながら肉付けをしていくっていう、そういう手順で作曲をしているらしいんですよね。
で、そのピアノとかギターとかね、そういういわゆる楽器関連とか、あとはPCのDAWの環境とかに向き合わないんですかって、触らないんですかって話をしたら、やっぱりそういう外域的な環境があることで発想が狭まっちゃうと。
だからその人は何もない、縛られない自由に思い浮かべる、その鼻歌のスタイルが一番発想を広げやすいと言うんですよね。だからこそそういう何も触らずに鼻歌だけで考えるっていうやり方をしていると。
そういうことらしいんですよね。私はそれ聞いて、そんなのありなの?って言って、作曲家、そのプロの人が何もないところからメロディーを鼻歌でまず考えて、そこから全部作っていくっていう、鼻歌をきっかけにして作っていくっていうね、そういうふうにやってるんだとちょっと驚いたんですけど。
だからこれを聞いているあなたがね、鼻歌から作るのが得意だと言うなら、それは紛れもない一つの作曲の手順になると思うんですよね。
で、よくそういう相談をしてくる人もいて、鼻歌からしか作れませんみたいな楽器からコードからハーモニーとかをきっちり緻密に考えてそこから作曲を始めたいんだけど、鼻歌からしか作れない、そんな原始的なやり方でいいんですか?って聞かれることがあるんですけど、私はそのときによくそういう話を例に出して、全然いいですよと、それでもやっててますよっていう話をしてるんですよね。
だから割とそういう体感的とか直感的な作曲って、メロディーに強さが生まれるっていうかメロディー主体で考えていけるんで、メロディーを前に出すような曲調ではむしろそれが強みになったりするんですよね。
音っているっていうか、やり方が間違ってるとかね、そういうわけじゃなくて、むしろそのやり方がメロディーに強さを出すのにすごく効果があるっていうかね、そういうことが言えますね。
で、その鼻歌作曲でそのプロの作家さんがきちんと曲作りをね、そこから先に進めていけるっていうのはやっぱりその方のいわゆる経験とか音感とかリズム感とか、音楽的な感覚が備わっているからであって、
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それをきちんと音を捉えて、その鼻歌の背景としてこういうハーモニーがいいんじゃないかとかね、こういう展開がその鼻歌をより際立たせるんじゃないかみたいな、そういうところまで考えられているからこそ、その鼻歌をその一曲として仕上げていけると言えると思うんですよね。
だからやっぱりその鼻歌だけなんとなく歌って、なんとなくやってるだけだとやっぱり曲にならないんで、鼻歌のその欠片だけが増えていくっていうかね、そうだからやっぱり曲にするにはそれを実体化させる、やっぱそういう感覚と集中力みたいなものが必要だと思うんですよね。
だから頭の中で、その鼻歌前提でまずメロディーを練って、で、ある程度のところまでメロディーを展開させたら、今度そこにこうどういうハーモニーが合うかみたいなところもちょっとこう合わせて考えながらイメージを膨らませて、で、その作家さんの例で言えば、ある程度のところまでワンコーラスとか、いわゆる一番のところまでメロディーを展開させて作ると。
で、そこから今度コード付けの局面に入って、その鼻歌を前提としてきちんとそのコードをそこに割り当てると。で、その鼻歌がきちんとハーモニーによって支えられているような状態に自分なりのイメージをしていく必要があると。
で、そこではそのコード付けの感覚がやっぱり必要になるし、その鼻歌をいわゆる実音にしてどんなキーがね、どんなキーでその鼻歌が成り立っているかっていうところとか、あとはそのキーに紐づいたコードのメンバーを柔軟に検討して、で、そのコードのメンバーの中で時々そのちょっとこのキーから外れるようなメンバーをちょっとそこに加えたりとか、ちょっとこう特徴的な構成とかもね、合わせて練りながら。
で、それをワンコーラスにしていく。それをさらに音源化するなら、それをドラムをそこに付けたり、ベースをそこに付けたり、バッキングの上物とか鳴らしたりとかして、いわゆる音源として聴ける状態に作り込んでいくと。
だからそこではやっぱりそれを作り込んでいく時の集中力っていうのはやっぱり必要になりますよね。だから鼻歌って割とこうなんとなくふんふんって思い浮かべて、それで思いつきで終わっちゃいがちなんですけど、それをきちんと一曲にするんだっていう決意っていうか、そういうのがそこで試されるし。
で、そこでなんとなく思いつきでふわーってやってね、なんとなくいまいちな感じになっちゃったからもうやめようみたいな感じで、それでフェードアウトしてたら、やっぱりその鼻歌は一曲になっていかないんで。だから鼻歌で頭の中でメロディを考え、鼻歌としてアウトラインができたら、今度それをきちんと曲にしていくっていう風に集中するっていう、その時間がやっぱり必要になりますよね。
だから曲がその仕上げられない、作りきれないケースって、なんか作り方が悪いとかね、作る手順があるんじゃないかとか鼻歌で作るこのやり方に問題があるんじゃないかとかね、そういう風に考えがちなんですけど、その鼻歌で作るやり方自体は全然間違ってなくて、
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そんなやり方でも全然一曲にしていけるし、実際にそういう風にプロの作家さんのように鼻歌作曲で曲作りをしてね、本当に仕事にしている人がいるぐらいなんで、だからそこは全然問題ないと。あとはそれをいかに欠片で終わらせずに一曲にしていくかどうかのその集中力と、
その鼻歌をきちんと頭の中でキャッチして実体化させていく、音楽にしていく、その感覚が求められると言えそうですよね。そんな感じですかね。曲作りのそのやり方というか手順みたいなものは本当に冒頭で言ったように正解はなくて、
今ご紹介した作家さんの例はあくまで一例なんで、全部それでやらなきゃいけないというわけでもないし、人それぞれでやりやすい方法を見つけていけばいいんですけど、やっぱりポイントは思いついたものというか、
つかんだきっかけみたいなものをしっかり実体化していく、曲にしていくっていうね、そこの局面が大事っていうかね、そこをいい加減にやらないっていうか、そこでしっかり集中してきちんとこのアイディアを一曲にするんだっていう決意を持って、短期集中でいいので曲にしていくっていう、その感覚がやっぱ必要になるのかなと思いますね。
本当プロの、いわゆる本当のガチの作家さんなんで、その人がね、何も持たずにまずなんとなくメロディーを思い浮かべるところから始めるっていうね、その事実がすごいのもあるんだなっていうふうに驚いたんですけど、
だから特にその鼻歌から作曲を始める人、メロディーが思い浮かびやすい人、メロディーを大事にしたいと思っている人は、その鼻歌作曲に誇りを持ってですね、ぜひその曲を一曲にしていくっていうところの集中力とかその決意みたいなところを特に意識しながらですね、
そのやり方で是非、名曲をですね、生み出していってほしいと思います。はい、お伝えした内容ね、ぜひ参考にしてみてください。はい、では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。