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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、以前に耳コピのすすめみたいなテーマで話をしてまして、
耳コピ、つまり耳で聴いて音楽の内容をコピーする作業ですね。それが音楽表現のレベルをアップさせるのに効果を発揮するっていう。
そういう話だったんですけど、音を聴くイヤートレーニング的な効果もあるし、音楽の中身を紐解くために音楽の構造を理解しないといけないんで、
日々耳コピをやって、やると音楽的な感覚が磨かれますよみたいな、そんなことを話したんですけど、その上で今回そのあたりをさらにもうちょっと深掘りしてみたくて、
私自身の経験から、その耳コピがなんでそんなに音楽表現、作曲とか演奏とか、そういう表現の技術向上に効果を発揮するかっていうところなんですけど、
私はこの間のエピソードでも話しましたけど、耳コピによってコード譜を作るっていう仕事をやってて、実際にその音源を聞いて、そこで鳴っている音をコードで表すと何かっていう観点でコードネームに置き換えると。
そこではその曲の全体的なサウンドを考慮して、あとはベース音とかね、そこでどういう音が扱われているかとかそういうのも考慮しつつ、
で、そのコードの弾き語りで曲を演奏した時により自然なハーモニーになるようにコードの展開を考えていくっていうか、曲の展開に合わせるコードの前後関係とかも考慮しながら、おかしくない展開を踏まえながら実際の音源をコード譜にしていくっていう作業。
それを実務で6年ぐらいやって、だいたい7000曲ぐらい耳コピーでコード譜を作ってきたんですよね。
私のその経験を基にして言うと、実際それによって自分の中で音楽を捉えるレベルは相当上がって、体感としても明らかにその耳コピがきっかけで音楽の理解が深まったし、表現のレベルも一個上に持ってきたっていう風に感じるんですよね。
耳コピの作業そのものを始める前に比べて、その7000曲やった後はものすごくコードとかっていうシステムについても理解が深まったし、いわゆるコード進行のパターンっていうか定番の進行みたいなものもたくさん知ることができたんで、
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だから自分自身の作曲でもそういろんな展開を柔軟に検討できるようになったっていうこともあるし、あとキーも耳コピってコード譜を作るときは、原曲のキーを有無を得さずにそこに対応することになっていくんで、
だから必然的にそのいろんなキーに柔軟に対応していくことが必要になるんですよね。だからそこまで馴染みがないようなキーも強制的に耳コピでこなしていくことになるんで、だからその馴染みがなかったフラットがたくさんついたAフラットとかDフラットとかそういう謎のキーも必然的にやることになって理解が深まったと。
そういうことは言えるんですけど、その自分の経験から、実際に耳コピがなんでそんなに効果的なのかっていうところをもうちょっとフラットに考えるとですね、耳コピってその音楽の内容を解き明かす作業じゃないですか、中身がどうなってるかっていうのをひたすら考える作業っていうか、
だから音だけを聞いて、その中身の内容を答え合わせしていくみたいな問題を解いていくみたいな作業に近いんですよね。
だから当然その慣れてない頃はもう全くね何もわかんないし、だから音楽を聞いてもその聞いただけではその中身が全然わかんないと。
それを一個一個楽器を使ってギターを使って音を出して、でその音源を何回も聞いたりゆっくり再生したりして、でその中身を探り当てていくみたいな感じなんですよね。
で本当に最初は全然何もわかんないんですけど、そういうことを何回も繰り返しやっているとだんだんその中身がわかるようになっていく。
だんだんね、ちょっとずつっていうか。で音楽を聞くと本当に何もわからなかったものがだんだんここのコードのサウンドはこれかなとか、
音をこう2,3個取ればそこからすぐキーがわかったりとかそのキーを元になっている音のそのコードネームがすぐに判明できたりするんですよね。
でそれってつまりその言い方を変えるとその音楽という名の問題を一生懸命考えて解きまくっていると、
その問題が出た瞬間にもう答えがわかるみたいな、なんかそんな感じに近いんですよね。
だから音楽という名の問題が出題されて、でその問題をたくさん解くと。
そうすると音楽という名の問題の傾向が見えてくるというか、で解き方がわかってきて問題を解くのが、
解くスピードが速くなってくっていうか、である意味でそれが問題が出た瞬間に答えがわかるみたいな状態に近い。
本当はそこで問題を解いているんですけど、もうその解くスピードがあまりにも速すぎてすぐ答えがわかるみたいな、そんな感じに近いんですかね。
で、もちろん作曲とか演奏とか、表現の作業をやるだけでもその音楽の中身を紐解くことになる。
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つまり音楽という名の問題を解くことになるんで、似たような効果はあるんですけど、
その経験があるだけでもね、その演奏とか作曲とかやってるだけでも結構その聞いた音楽の中身はわかるようになっていくんですけど、
やっぱりそれでも基本的にしっかり耳コピやろうと思って、きちんとその問題に向き合う効果はすごい大きいんですよね。
だから問題に向き合って真剣に一問一問解いていくみたいな感じ、そのドリルをこなしていくみたいな、なんかそういう感じに近いんですよね。
で、その音楽の中身がすぐにわかるっていう状態は、つまるところその音楽の描写力につながって、
だから作曲で言えば頭の中でイメージしている音楽の実体を捉えて、それを何とか実体化させるためにあれこれやる作業が作曲じゃないですか。
そのときに耳コピをたくさんやってその描写力を鍛えていると、頭の中でイメージしている音楽が具体的にどういうものかなっていうのがすぐにわかるっていうか、答えがすぐにわかるっていうか。
直接的にわかんなかったとしても、楽器を使って音をいくつか出していると、それを手がかりにして頭の中にイメージしている音楽をすんなり描写できるようになっていくんですよね。
まさにその頭の中に問題が出題されて、その問題の答えを自分で実体化させるような感じ。これが作曲に近いですかね。
その状態が、いわゆる耳コピが音楽表現のレベルをアップさせるのに効果を発揮するっていう言葉の意味するところだと思いますね。
だからよくね、耳コピやると音楽のレベルアップする作曲上手くなるよとかね、演奏とか上手くなるために耳コピやるといいよとかね、いろいろ言われるんですけど、
なんかみんな半信半疑じゃないですか、そこに関してね。本当に効果あるの?みたいなね、思うんですけど、つまりはそれってそういう意味。
だから耳コピが音楽表現のレベルをアップさせるのに効果的だっていう言葉の意味は、耳コピの作業で意図的にその音楽という名の問題を解き続けることになると。
それによってその聞いた音楽とかイメージした音楽とかのその音楽の中身という名の答えが瞬時にわかるようになるみたいな。
問題を解き続けることで答えがすぐにわかるようになるみたいなことを意味していると言えますかね。そんな感じですね。
音楽の表現を上手になるために耳コピをやってみたいなって今考えている場合には、ぜひそういう理由があると思ってほしいですね。
作曲の技術をアップさせることにも耳コピ効果あるし、あと音楽の演奏面でも、さっき言ったように、
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例えばジャズのアドリブとかね、ジャズプレイヤーのこれまでの実際にレコーディングされた音源化されているアドリブを耳コピしてそれを楽譜に起こしたりとかね、
自分が専門でやっている楽器でそれを同じようにフレーズを演奏してみるとか、そういうことがアドリブが上手になるのに効果を発揮すると言われたりするんですよね。
それがあらゆる音楽表現のレベルアップに耳コピが効果を発揮するっていうことなんですけど、その理由は今言ったようなところにあると言えますね。
だからそういうふうに思っているなら、ぜひ日々耳コピに取り組むっていうところをやってみてほしいですね。
音楽を聴いてその中身を自分なりに明らかにするっていうだけでも耳コピになるんで、だから簡単なところから始めてみるだけでも十分ですかね。
1日5分でも10分でも耳コピやるだけで、それを例えば半年とか1年とかやったら結構その音楽表現のレベルはやる前に比べて高まっていると思うんですよね。
私がやったように、コードに起こすみたいな、聴いた音楽をコードにするみたいなっていうところも耳コピの一つとして効果を発揮する。
これは私の経験から断言できるぐらいすごいレベルアップにつながるんで、そういうのを意図的にドリルを解く感じで問題を解く作業っていうのを意図的にやってみるっていうのを音楽活動にぜひ取り入れて、
耳コピをそのレベルアップにぜひ活用してほしいなというふうに思います。そんな感じでお伝えした内容をぜひ参考にしていただければと思います。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。