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みなさん、こんにちは。作曲の先生として活動するうちやま教室です。
今回はですね、メロディの音域の話をちょっとしてみたくてですね、
メロディ音域を適正な音域に収めることが大事、みたいな、そういうテーマなんですけど、
メロディ作りをするときですね、そのメロディが自然化とかね、印象に残りやすいかとか、ボーカルのメロディなら歌いたくなるかみたいな、
そういうことを考えながら作っていくことになると思うんですけど、
ポップスとかロックの歌のメロディだけに限って言うなら、歌は制約が結構多いんで、
だからその制約を考慮しながらね、メロディを作ることが必要になるじゃないですか。
歌のメロディはもちろん息継ぎが必要なんで、だから息継ぎができる部分を盛り込む必要があるし、
あとはあまりにも細かすぎるリズムとかね、そういうメロディは歌えづらいし、
あとは音が取りづらい音程があったりするし、
そういう感じで歌は制約が本当に多いんで、いろんなことを考えて、
歌うのに無理がないメロディっていうのを作っていくっていうのが大事だと言えるんですけど、
その上でですね、私が自分自身の経験から歌作りする中でも特に大事だなって考えているのが、
その冒頭で言った、メロディが持つ音域を適正音域に収めるっていうことなんですよね。
だから簡単に言えば高すぎる音とか低すぎる音とかをメロディに入れずに、
人間が無理なく歌える適切な音域でメロディを作り込みましょうっていうね、そういうことを意味してるんですけど、
より正確に言えばですね、高い音あってもいいし低い音あってもいいんですけど、
歌のメロディが曲の始まりから終わりまでの全体を通して、一定の範囲の音域に収まっているっていう観点が重要だと言えるんですよね。
だから具体的には、だいたい人間が歌える歌いやすい音域が1オクターブ半から2オクターブ弱ぐらいって言われていて、
男性ボーカルで言えば、低いラの音から1オクターブ上のラに行って、
そこからさらにもう1オクターブ上のラまで、2オクターブまで行っちゃうとそこそこ広い感じになってくる。
ギターの5弦の開放から1弦の5フレットなんで、結構広いんですよね。
ボーカリストとしては標準と言えるのかもしれないですね、それぐらいはね。
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一般的な人たちからすると、2オクターブの音域は歌の音域としては結構広いですかね。
だいたい1オクターブ半くらいは歌いやすい。だからその例だと下のラから1オクターブ上のラまで行って、
そこからさらにオクターブ半分くらいなんで、だいたい上のミとかファとかレとかその辺が1オクターブ半の広さになると。
ポイントはその例で言った1オクターブ半っていう広さにあって、
だから人それぞれで歌いやすい音域は微妙に違ってるんで、
ただその例でいけば低いラの音が特定の人にとっては低すぎて歌いづらいっていうケースがあるんですよね。
その場合は全体的に音域がもうちょっと高いと歌いやすいんで、
そのラの音が最低音だと低い、だからドレミファソラシ、だからラシ、ドとかシとかドをちょっと上げて、
シとかドの音だったら最低音としても歌えるみたいな感じになってるじゃないですか。
最低音から1オクターブ半くらいの上が最高音になってるっていう状態、
そのメロディの音域が1オクターブ半に収まってれば、
その全体を高めに一応したとしても、その歌手の歌いやすい音域には収まることになるんですよね。
で、これは例えばメロディの音域を1オクターブ半の音域に収めるっていうルールを無視して、
メロディの全体の音域が例えば2オクターブとか2オクターブ半とか、
すごい広い広さでできてると最低音から最高音までが広すぎると音域が。
そうなると今のやるとその下が低いからっていって、
全体を高いキーに一応すると今度上がはみ出ちゃうんだよね、あの高いところがね。
高すぎて歌えないっていう、そういう状態が生まれちゃうんですよね。
だからメロディ全体を1オクターブ半っていう適正音域に収めていれば、
その音域が高めの人でも高い音域として1オクターブ半で歌えるんで、
低すぎて歌えないっていう部分があれば全体を高く一応すれば、
その上の部分もしっかり収まると。
でもその収めてないと広めに設定されてる何をやっても、
どっかに無理が生じるみたいなね、そういう状態にはなっちゃうんですよね。
だからボーカル曲のメロディ作りしてる中でそのメロディの実質的な高い音とか低い音とか、
そんなに重要じゃなくてその曲全体を通してそのメロディの最低音と最高音、
その全体の音域がこの1オクターブ半とか2オクターブ弱とかね、
いわゆるその人間が一般的に歌える音域に収めておく、そういう観点が重要になるんですよね。
もちろんその適正な音域って人それぞれ変わってくるんで、
だから全体を通して2オクターブぐらいで対応できるっていう人もいるし、
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2オクターブ半とかでもね、広めの音域でもいけるっていう人もいるかもしれないんですけど、
だからそういう意味では自分で作った歌を自分で歌うっていう場合には、
自分が歌える音域を把握しておけばそれでいいんですけど、
だから2オクターブぐらいの広めの音域に対応できるって2オクターブに収めるように作ればいいし、
で、高すぎる部分とか低すぎる部分があったらそれを全体を一応すれば、
その部分をきっかけにして全体として2オクターブの音域で対応していけるんで、
そういう風に作っていくんですね。
でもそのメロディ全体をその音域に収めるっていうルールを守らないで、
広すぎる音域とかでメロディを作っちゃうと、
やっぱその移調をするとどっかに必ず無理が生じてくると。
だから適正音域に全体として収めるっていう意識がすごい大事ですね。
そんな感じですかね。
でも誰かに提供するとかね、それはもう当然そういう意識が大事。
でも実際その人によってその対応できる音域ってやっぱ違うんで、
だからその人に合った音域にやっぱ移調する作業が必要になってくるんですね、最終的にね。
誰かに提供するときなんか特に1オクターブ半とか2オクターブジャフとかに収めてないと、
その移調の段階で必ずどっかに無理が生じてくるっていうか、
低すぎるからっていって高めに移調したら、
今度上が高すぎて歌えないとかね、そうなってきちゃうんで。
だから必ず適正音域で全体を作り込むっていうのが大事だと言えますね。
私自身はこのメロディの音域の問題で昔大失敗をしてて、
だから音域に対する意識が当時まだなくて、
その適正音域に収めないで2オクターブ半とかめちゃくちゃ広い音域でメロディを作っちゃったんですよね。
で、曲作りしてる時にそんなの気付けるじゃんっていう気がするんですけど、
意外とその部屋で小声で曲作り、メロディ作りしてたりとか、
なんとなくやってたら裏声でもいけるかなとかね、そういう甘い考えっていうかね。
で、作っちゃったんですよね、なんとなく。
それでなんかすごい広い音域になっちゃって、
それでもう曲としては完成して走り出しちゃって、
で、そのライブで歌う時とかね、低すぎる音があるから高いキーに位調しようとかってやったんだけど、
今度は上が高すぎて出ないとか、
で、その上が高すぎる部分があるからっていって、
上を低く下げるってなるとやっぱり下のほうは出ないし、
もうどっちに転がっても、どう位調しても歌えないみたいな、そういう状態になっちゃったんですよね。
まさにそのメロディの音域が広すぎて、位調に対応できないっていう状態だったんですけど、
そうなってくると、せっかく作ったお気に入りのいい曲が高すぎる音があるとか低すぎる音があるっていう、
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そういう意味で歌えないっていう切ない状態になっちゃって、
無理して歌ってもいいんですけどやっぱり歌いづらいんで、歌いたくないみたいな、
場合によってはその曲がもう嫌いな曲みたいな感じになっちゃうっていう。
そうなると結構寂しいんで、やっぱりそれをなくす意味でも、
特にそのメロディの音域にはもうシビアになることをお勧めしたいですね。
だから適正音域を把握して、その適正音域の範囲内にメロディを収めるように作ると。
そういう観点が大事で、もしそこからはみ出るようなメロディがあったら、
メロディの内容を調整して適正音域内に収まるようにするか、
そのお気に入りのメロディを残して、それ以外の部分のはみ出している部分を収めるように直すとか、
あとはもうそのメロディは不採用にするとか、
あまりにも気に入っているなら別の曲に使うようにするとかね。
それくらいの作業さがあってもいいですね。
それくらいメロディの音域っていうのはね、
メロディ作り、特に歌のメロディ、人間が歌うメロディの作曲においては最優先事項だと言える。
特に自分で歌う人とか、誰かにその人間の生声で歌ってもらうことを前提として、
曲作りをしている場合はそのメロディの音域っていうのをね、
きちんと意識しながら作り込んでみてほしいと思います。
そんなわけで今回はね、ボーカル曲のメロディ作りにおいてね、
そのメロディの音域、適正な音域に収めるっていうね、
そういう観点が大事ですよっていうね、そういう話をしてみました。
また今回の内容について感想や質問等があれば、概要欄のリンクよりぜひメッセージをください。
では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。