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耳で聴くうちやま作曲教室ということでやってきますが、コード進行の理解を深めるために、コード譜を構造で捉えて読んでいくのがおすすめですよ、みたいな話をたまにしていて、
その辺の話を改めてしてみたいんですけど、コード譜に向き合ったときに、実際どういう観点でそれを読み解いていけばいいかみたいなところで、
まず何をやるかというと、まずはキーをはっきりさせる必要があるんですけど、キーをコード譜のみの状態から明らかにすると。
そのキー判別の仕方っていうのは、前にポッドキャストでもエピソードで話したので、詳しいところは今回は割愛するんですけど、
並んでいるコードからコードをピックアップして、コードからそのコードが使われているキーのダイアトニックを見て、
このキーのこのダイアトニックにコードが入っているから、こういうコードがあるってことはこのキーなんじゃないかっていうキーの予測をして、
キーの予測から今度そのキーならではのよくあるコード進行とかが楽譜、コード譜に含まれているかっていうのを反対に今度はコード譜の方を見るようにして、
そういうコード進行があったらこのキーで確定、間違いないなみたいな風にそのキーを特定できる。
そのキーを特定した後に今度やることが、コード譜に度数を振っていくっていうのをまずお勧めしたい。
ダイアトニックのそれぞれのコードを見ながら、ダイアトニックのどこの音に相当するか。
Cメジャーのコード譜だったらCっていうコードがあったらこれは1度だねとか、
GっていうコードがあったらCメジャーダイアトニックのGなんで、CDFGで5度のコードだなとかね。
そういう風にしてダイアトニックにおける位置付けを度数で解釈していくと。
だからコード譜を本で見ていると、そこに書き込むっていうのはちょっと抵抗があるかもしれないですけど、
別のプリントのようなものにコード譜が書いてあるとして、そのコード譜に直接右側にコードの横にダイアトニックの度数を書き込んでいくっていうのはお勧めですね。
全部のコードにダイアトニックの度数が横に付け加えられていくみたいな。
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で、バーッと書いていくと。
それをやっていくと、ほとんどの曲にあるほとんどのコードがダイアトニックのどれかに含まれている。
ダイアトニックのどこかにあるってことがわかってくるんですよね。
ダイアトニックは3和音バージョンと7thバージョンがあるんで、両方を見ていく必要があるんですけど、
だいたいどっちかに必ず入っている。
コードの8割とか7割から8割ぐらい、もっといけば8割半、9割弱ぐらい、85、56%ぐらいはダイアトニックにだいたい入っているんですよね。
結構、流れのコードの展開の中で、それぞれのコードがダイアトニックとしてどういう構造を持っているかっていうところが見えてくるんで。
定番のよくあるコード進行とかも、1625とか145とか、度数の構造による理解ができていると、
定番のコード進行を一覧とかで横に置いといてもいいと思うんですけど、
そういうのを照らし合わせると、この進行は度数で見て解釈すると1625の進行だなとか、
その曲のコードが、そのコードだけの状態だったら分からなかったものが、度数を振ることで度数による構造が見えるんで、
それを定番の進行と照らし合わせながら、より構造によって解釈がしていけるようになりますよね。
だからまずはコード譜に向き合った時に、まずキーを明らかにして、
そのキーのダイアトニックを使って全部のコードを度数で潰していくみたいな、
そういうのをまずやってみてほしいですね。
それをやると結構そのコードの構造、度数的な構造が結構見えてきますね。
さらにそこからそのダイアトニックにないコードが、だいたいいくつかあると思うんですよ、そのコード譜の中にね。
それを潰していく必要があるんですけど、それはまずはダイアトニックにないものなんで、
ハテナマークみたいな、ちょっとよくわかんない、どっからこのコードが来たんだろうみたいな感じで、まずは処理して、
まず目につくダイアトニックに含まれているもの、その他のダイアトニック構造によって成り立っているコードを全部潰して、
どっちを優先するっていうか。
全部潰して、中でいくつかハテナがポンポンポンってあるみたいな、そんな感じに多分なっていくと思うんですよね。
でそのハテナが、初めの頃は特に慣れない頃はね、そのハテナの位置づけを一個一個考えていくと、結構理論的な理解も必要だったり、
そのコード譜を読み解くっていう負荷が高くなっちゃうんで、そんなにそこを厳密にしっかりやる必要はないって私は思ってるんですけど、
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ハテナがあんまりにも多いとね、もうなんかコード譜としてわけわかんない感じになってくるんで、
この間の曲分析の勉強会やって、そういうような質問を受けて、そのコード譜をね、度数で読んだりすることがあるんだけど、
ハテナマークがあまりにも増えすぎちゃって、わけわかんない感じになっちゃうんですけどどうしたらいいですかみたいなね、
っていう質問があって、確かにその気持ちはすごくわかりますし、まさにそういうね、コード譜ってのは多いんですけど、
その時は、勉強会の質問に対する回答としてね、言ったんですけど、まずダイアトニックの度数をもとに、
そのハテナのコードも度数でちょっと頑張って解釈してみるっていうのはまずお勧めできますね。
だから理論的な位置づけまで本当はいければいいんですけど、まずその前段階として、
まずちょっとそのハテナコードの位置づけを度数でちょっとこう、何だろう、構造的に解釈するっていうか、
だから例えばCメジャーっていうキーでね、曲があって、そのCメジャーキーの3番目のコードってEmなんですけど、
で、曲の中でEmが出てきてたら、Emなんで3mっていう3番目のダイアトニック、Cメジャーダイアトニックの3番目っていうふうな度数的な解釈ができるじゃないですか。
で、それ以外にE7っていうのがあったと。
で、ダイアトニック上はEmなんだけど、なんかわかんないけど、E7がここに入っていると。
で、これ何ですかってふうになって、そこがハテナマークになるんですけど、
その時にそのE7の理論的な位置づけを理解できればね、望ましいんですけど、そこまでいかない前段階として、
E7ってことは3mのEmを7にしたやつじゃないですか。
だから3、7みたいなふうにして解釈するっていうかね。
で、そういうふうにやると、その3,7っていうコードが使われてるってところが1個の曲を通して理解できるんですよね。
で、また別の曲をやったときに、このGメジャーの曲でB7が使われていると。
GメジャーのB7はGメジャーダイアトニックの3mがBmなんですよ。
で、それを7にしたB7なんで、これも3,7だなっていうふうに構造で捉えると見えてきますね。
で、そのCメジャーの時にあったE7とGメジャーの時にあったB7がそれぞれコードだけだとよくわかんないんですけど、
それを度数で捉えると両方3,7なんだなってところが見えてくると。
で、3,7がよく使われるんだなっていうのが何か見えてきますよね。そういくつかの曲を分析をやってるとね。
理論的な理解はないけど、3,7がよく使われることは何かよく見えてきていると。
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で、そういうことがわかってくると、今度3,7って何だろうっていうところで自分なりに調べたりとか、
なんかそういう理論の勉強をするときにそういう意識を持てたりするようになるんですよね。
だから構造がわかっていると、その使われているコードをより構造的に解釈しやすくなるというか。
で、その3,7の位置づけを自分なりに理解できるようになって、それが後々理論的な解釈につながっていくというそういう差があったりするんで。
だからまずはそういうダイアトニックを前提とした度数による解釈っていうのをやりながら、
その果てなけのコードをうまく自分の中で取り入れていくというか対処していくっていうところだったし。
で、基本的にはそのわかるところだけ見ていけばそれだけでも十分なんで。
なんかその完璧にいろいろやろうとしすぎて、それでこう挫折しちゃうというか疲れちゃうっていうね、よくあるんで。
だからコード進行を度数で紐解いて、見ていって、ダイアトニックの度数で解釈して、
ダイアトニックの構造でそれを読み解くだけでもまずは十分なんで。
そんな感じでコード譜にぜひ向き合ってほしいと思います。
はい、というわけで今回はコード譜を構造的に読み解く、そのためにやる手順というかコツみたいなものを話していました。
コード譜をただ単なるコードで読んでいると、なかなかいろんなアルファベットが並んでよくわかんない感じになって見えてくるんですけど、
ダイアトニックっていう1個の尺度とその度数っていう読み方ができるだけで、
結構その構造が見えてきてつかみどころがあるものになっていくんで、
ぜひコード譜を見るときはそういう癖をね、ぜひつけてほしいと思います。
はい、そんなわけでお伝えした内容ですね、ぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。