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耳で聴くうちやま作曲教室ということでやってきますが、今回はですね、ちょっと音楽用語みたいな感じでボイシングっていうね、ボイシングについて話してみたくて
ボイシングっていうのは、定義は音をどう配置するかみたいなことを指す音楽用語ですね。
で、その音楽で言う音をね、ボイスっていうふうに言ったりして、ボイスイングなんで音を処理することみたいな、音に向き合うことみたいな、それがボイシングなんですけど
だから具体的には例えばCっていうコードがあって、Cのコードはドとミとソですよね。
で、ドがいわゆるそのCのルート音になっている、土台になる音ですと。で、そこにミとソが重なっているっていうね。
で、Cっていうコードを表現するときには、ドとミとソをドミソっていう風に並べて鳴らせばね、もうそれでCになっちゃうんで、そんな感じでCのコードを把握しているっていう、そういう人も多いはずなんですけど、
ただその実際にそのCの鳴らし方っていろんなパターンがあって、だからドミソがドソミになってもCだし、あとはベースが別であるっていう前提で、それがミドソになったりソドミになったりしても、響きとしてはCであることに変わりはないっていうかね。
で、それがいわゆるボイシングですね。Cのボイシング。ボイシングがドミソもあればドソミもあるしミドソもあるしソドミもあるよみたいな、そういう言い方ができるっていうかね。
例えばギターの場合、ローコードのCって5弦から弾く、5弦3フレットから弾くんですけど、そこから弾くとドがきてミがきてソがきて、5弦から1弦に向かって音を鳴らしていく、そういう前提でいけばドミソで2弦がドで1弦がミですね。
だから5弦から1弦に向かってジャラーンって弾くとドミソドミっていう並びで音を鳴らしていることになると。
だからAmとかだとAmも5弦から弾くのか、5弦からローコードで弾くと、5弦から1弦に向かってラミラドミですね。だからAmはラドミっていう風に覚えてる人も多いと思うんですけど、Amはラミラドミですね、ギターで弾くとね。
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だから結構ボイシングとしてはラドミじゃないんだなっていうのはね、それはわかりますよね。Gなんかはね、Gはソシレですけどね、本来のコードの構造としてはね、ソがルート音でシとレなんですけどソシレ。
Gソシレはギターのローコードで弾くと、Gは6弦から弾くんで、ソシレソシソ。すごい変なボイシングですよね、ソシレソシソ。それでGって表現できてるんで、だからソシレじゃないっていうかソシレソシソになってるっていう。
だからギターの場合は1本でもし演奏するなら最低音っていうか一番低い音にルート音を持ってくるっていうのは基本なんですけど、それ以外は結構自由っていうか、そういう構造になってる、ボイシングになってるっていうかね、そういうことは言えるんですよね。
曲作りするときに、特にコードを表現するときには、そのボイシングを意識するとすごく曲としてスムーズなハーモニーの展開を作ることができて、だからDTM環境で作曲をしている初心者の人とかによくあるんですけど、
例えば今言ったCっていうコード、ドミソとAmっていうコード、ラドミをね、繋げて演奏するときに、CAmっていうコードの流れを作ると。そのときにドミソドミソって言って、で次Amのときにラドミラドミっていう風に、ラドミって1段目から下から順番上に向かってね、ラドミって音を積んじゃいがちなんですけど、
それをやるとドミソっていう並びが急に高いほうのラのほうにドカーンって上に上がるような、そういうコードの音が大移動するみたいな、そういう音の繋がりが生み出されちゃうんですよね。
で、基本的にはドミソの後にもしラドミを弾くなら、ラドミを展開させてドミラって弾くんですよね。だからドミソのドミは維持したまんまソだけをラに変える。それでベースはベースでね、別で組んどく必要があるんですけど、コードとしてはドミソ、それがCじゃないですか。
Cの時はルート音のドを弾いて、Amの時はルート音のラを弾くっていうね、そういうコードのハーモニーの変化としてはすごい自然になるんですよ。
ドミソのドミが維持されるんで、ドミソのソだけがラに変わると。そうやってやると、すごいスムーズなハーモニーの変化を作っていける。
もちろんさっき言ったベースで、Cの時はルート音のドを弾いて、Amの時はルート音のラを弾くっていうね、そういうアンサンブルは必要なんですけど、コード間の繋がりを良くするために、ボイシングを意識するとスムーズなコードの展開を生み出すことができるっていうね、そういう重要性があったり、そちらのボイシングっていう概念にはね。
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さらにそのコード単体でボイシングを考える時も結構それで変わって、だからさっきのギターで弾く時のCの音が5弦からドミソドミっていうね、並びなんですけど、それを例えば他のフレットでCを表現することもできて、
だからローコードのC以外に3フレットを制覇する3フレット制覇バージョンのCがあったり、あとは8フレットを制覇する6弦ルートのCがあったり、そんな感じでいろんなところでCを表現できる。それぞれのコードフォームでボイシングが変わってくるんで、
だからそのCっていう同じコードでも、そこからサウンドとして受け取ることができる印象が変わってくると。
あとそのメロディーラインがもしそこにベッドあるなら、そのメロディーラインがトップノートに来るようにボイシングを組むと、それが一番高い音で耳に付くんで、よりそのメロディーを弾き立てることができるっていうかね、コードとしてメロディーをきちんと支えるようなサウンドを生み出せると。
そういうようなコード単体のボイシングっていうのも考えることができるんですよね。
そのボイシングにはオープンボイシングとか、クローズボイシングっていったり、クローズドボイシングっていったり言い方があるんですけど、そのクローズドの方のボイシングもあったりして、
オープンってのは、要は1オクターブ以上の音域を使って1個のコードを表現する場合。
ドミソだったら、普通に下からドミソって積んだらそれはクローズですね。1オクターブに収まるんで。
でもドとソを弾いて、その1個1オクターブ通り過ぎた後のミを上で弾くと。
ド、ソを見て弾くと。やるとオープンボイシングになって広がりが生まれたりとか、
あとはそのものによってはあえてクローズにして密集した感じにして、ちょっとこう団子の感じにしてコードを表現できるし。
そういう風にしてやると、よりコード単体としてのボイシングとか、それを含めたサウンドの広がりっていうのを考慮できますよね。
だからギターの場合はオープンボイシングが増えてきちゃうんですけど、
特にピアノとか鍵盤楽器で演奏する場合、あとはピアノロール、DTM環境のピアノロールもある意味ピアノなんで、
音を並べていく場合、オープン、クローズでまず考えながらボイシングを考えて、
その1個の単体のコードがきれいに響くようなボイシングを意識すると。
さらにはその前後のコードの繋がりを考えて、コードの構成を入れ替えて、スムーズな音の流れが生み出せるようなボイシングを考えるという。
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そういうのをぜひやってほしいですね。
もともとボイシングの観点でいろんな楽器をアンサンブルで組み合わせるときに効果を発揮するもので、
例えばバンドアレンジだったらベースがいると。
ベースがルート音を担当しますよと。
真ん中のギターが3度とか5度とかその辺を担当して、
その上に乗っかるシンセとかストリングスとかその辺が7度の音を担当するとかね。
そういう風にして1個のコードのハーモニーを複数の楽器で担当すると。
それで音の抜けを良くするとか、広がりをきちんと作るとかね。
楽器が得意な音域をきちんとその楽器に担当させるとか。
クラシックとか映画音楽とか、きちんと緻密に作る側のBGMとか、
そういうものってボイシングが本当に大事で、
ボイシングの理解がアレンジの品質につながるとも言える世界なんですけど、
特にそういうようなところに踏み込んでいく場合には、
ボイシングは特にきちんと考えてやる必要があると。
ただロックバンドみたいな、いわゆるポップス系のみんなでガーンってやるみたいな音楽の場合は、
そこまでバンドでボイシングを考えることもあんまりないし、
特にジャズなんかはコードとテーマといわれるメロディーが決まっていれば、
あとはご自由にどうぞみたいな、そういう世界でもあったりするんで。
だからその辺は割とアバウトにやることも多いんですけど、
基本的にはどのコードの構成音をトップに持ってくるかとか、
どの楽器がコードのどのあたりの音を強めに押し出すかみたいな、
その辺を考えることは多いんで、
ぜひ音楽表現、特にこれアレンジの話になってくるんですけど、
きれいなコードのつながりとか、
聴きやすいハーモニーの雰囲気とか音の広がりとか、
あとはアレンジのしやすさ、サウンドの抜けの良さ、
その辺にもミックスとかそういうところにもボイシングがつながってくるんで、
そういうところをきちんとやる意味でもね、
いわゆる音の並び方、音の置き方っていう意味でのボイシングっていうのを
ぜひ理解していただいてですね、
その辺りにも意識を向けながら、
音楽をですね、より聞き応えのあるものとしてね、
作り込んでいっていただければと思います。
そんなわけで、今回はボイシングについて、
ちょっと理論っぽい話だったんですけど、話をしてみました。
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お伝えした内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。