印象深い曲の構造
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、曲作りをやる上では、なるべく作った曲を聴いてくれた人の印象に残すっていうか、
インパクトのあるね、印象深い曲っていうのは作りたいもので、
その印象深い曲って結局どういう構造を持っているかというと、
スタンダードの標準の構成にちょっと裏切りというかね、ちょっとした標準をちょっとだけ崩すような要素が入っているんですよね。
その入っているそういう曲を印象深いと感じるというか、
そのちょっと標準がまずあって、基本として必ず標準を骨格にしてるっていうか、それをちょっとだけ崩すっていうところがポイントで、
普通こういうふうになるんじゃないかってところを裏切ることで、それがちょっと謎にならない程度の心地いい裏切りっていうかね、そういうふうになるんですよね。
だから完全に裏切りまくると、標準の構成、骨格がどっか行っちゃうんで、ただ変なことだけやってるみたいな感じの曲になっちゃうんで、
だからやっぱり標準をきちんと作って、そこをどう裏切るかっていうふうに考えると、印象深い曲っていうか印象に残ってかつ、変じゃないっていうかね、謎な曲にならない。
皆さんが許容できる印象深い曲にできると言えるんですよね。
だから、音楽聴く人って結局、次こんな感じで来るかなみたいなのをちょっと頭の中で予想しながら聴いてるんですよね。
その予想通りになると、いわゆる平凡っていうかありきたりっていうか、よくある箱の感じね、みたいな感じになるし、予想を裏切るような展開とかが入ると、ちょっと印象深いっていうかね、特徴的だなっていう印象を受けるんですよね。
やっぱりそれも標準の流れがあってこそ生きるし、それを本当に裏切りまくってると、ただ単に変なことやってるだけの曲みたいな感じになるし、もう掴みどころがなさすぎて、よくわかんないみたいな感じになる。
転調しまくるとかね。転調もだからうまくまとめればそれがインパクトになるんですけど、むやみに転調するとか、表紙がね、四拍子が基本なんですけど、それを5拍子にしたり7拍子にしたり、奇数系の表紙をね、組み合わせまくって、しかもそれを変拍子でいろんな表紙にコロコロ変わるとかね。
構成から構造から変なことやりまくるとやっぱり変な感じになっちゃう。ただ変なことやってるだけっていう風になって、インパクトとか印象深いってところからちょっと離れて、逆になんかそれが心地よくないみたいなインパクト、印象深さがいきすぎて、ただ単に奇抜なことやってるだけみたいな風になっちゃうっていうか。
インパクトもあるし、かついい曲みたいな風に思わせたいじゃないですか。思わせたいし、思いたいし、作ってる本人も。だから標準をきちんと作って、それをちょっと裏切るっていうかね。標準から外れすぎない程度に一部に少し裏切りを入れるっていうのが大事ですよね。
だからそれを踏まえるとやっぱり標準をまず知るっていうのが大事になるし、その標準の裏切り方を知るみたいな、そういう2個ステップがあると思うんですよね。
だから慣れない頃はやっぱりまず標準的なものを作れるようになることを目指すっていうか。だから普通の曲っていうか、よくある曲がどうなってるかっていうのを理解する。
普通に作ってよくあるパターンがありきたりな感じの曲ができるっていうんだったらそれをそのまま作ればいいし、作りきることでそれを標準的なものが作れるっていう技術が身についていくんでやっていけばいいし、そもそもそこにさえ行けないっていうケースもあると思うんで。
その場合は既存の曲を分析して、こういう展開ねみたいな、こういうメロディーこういう流れねとか、ちょっとこのコードの流れを流用して、そこにメロディーをつけてみようかなとか、そういうふうに既存の曲をフォーマットにしてそこから標準的な内容を知るってこともできるし、
あとは本当に普通に理論を学んでね、音楽理論をちょっと使いながら標準的なものに収めていくように作るっていうのもできますよね。音楽理論って標準の爪痕みたいな、普通はこうなるみたいなものを体系的に整理した知識だと言えるので、
だからその理論を学び、理論を学び、さらに理論が実際の曲でどう使われているかってところを分析するみたいな感じでやると、標準的な曲がどういう成り立ちになっているかってところがまず見えてきますよね。
裏切り要素の実践
で、それをもとに自分でも作ってみると。で、作ると標準的な曲を作れる、まず第一段階の作曲のスキルが身につくみたいな感じになるんですよね。で、それを今度その標準をどう裏切るかみたいな。
だから、例えばキーっていう概念があって、キーの音をメインで使うと。メインに使いながらメロディーを作っていくんだけど、その一部にキーから外れる音をメロディーに盛り込んでみるとかね、そういうのができたりするんですよね。
その盛り込み方もいろいろパターンがあるんで、それをいろいろ分析しながら、またさらにちょっと上の中級の理論を学びながら、既存の曲とかを確認して、で、裏切り方を今度学ぶと。
で、そうすると今度、2段階目のステップっていうか標準を裏切る局面っていうかね、段階に踏み込んでいけますよね。予想をちょっと、予想を崩すっていうか、音を外すとか、特徴的なコードを盛り込むとかもそうだし、曲展開でちょっと意外な展開を作るとかね、そういうのもできると思いますけど。
それも理論的に、中級理論的に学んでもいいし、既存の曲を分析して、で、その真似してみるみたいな感じでやってみるのもいいと思いますね。
で、やっぱりその初めから裏切りっていうかね、インパクトを求めすぎて、インパクト方向ばっかり行っちゃうと、やっぱりちょっと基礎がないんで、どうしてもなんか当てずっぽで奇抜なことをやろうとしてるみたいな感じにどうしてもなっちゃうんですよね。
で、やっぱり曲としてまとまりがないっていうか、聴きどころがよくわかんないみたいな感じになっちゃうんで、やっぱり今言った標準をまず知ること、標準的なものをまず作れるようになることを目指し、それを崩せるようになることを目指すみたいな、その2段階でやってみてほしい。
そんな感じですかね。印象的な曲はね、みんな作りたいと思うんで、なるべくインパクトを与えられるように、いい曲に、かっこいい曲にしようみたいなって思うんですけど、やっぱりその中身がただ単にその時々で奇抜なことをやればいいっていうわけでもないっていうところにまた難しさがあって、
ある程度は予想の範疇で曲が展開しながら、一部にそれを裏切るような展開があるとね、そのインパクトが感じられるっていうか、そういうような状態に近いんで。
だからそこも曲作りを繰り返していくとその差事加減がだんだんわかっていくと思いますんで、なんか今言ったその理論の勉強とか、そういう情報を収集する作業と、その実際の曲でそれがどう使われているかとか、既存の曲がどうなっているかっていうのを確認する分析の作業と、
それを踏まえて自分でも作ってみるっていう作業と、その辺を回していくとだんだん標準の裏切り方がわかってくると思うんで、ぜひそんな感じでやってもらえればと思います。
特に自分が聴いて、この曲のこの部分がかっこいいなとかね、この裏切りっていうか、この意外性がかっこいいなと思うところを、後々の第二段階ぐらいの時に、なんでその意外性が感じられるのか、標準に比べてここがどう特徴的なのかってところを分析してみるのも、
インパクトの秘密を探るっていう意味では効果があると思いますので、そんな感じでやってもらえればと思います。
というわけで、今回はその標準をちょっと裏切るとインパクトのある曲になっていきますよっていうね。
だから標準をまず知ることと、それを崩すこと、その二段構えで考えて曲作りやってみてくださいっていうね、そんな話をしてみました。
お話した内容をぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回これで終わりになります。ありがとうございました。