コードの多様性と混乱
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、作曲に慣れてない人からすると、作曲もさっき言った通り、音楽、演奏を全般と言えるかもしれませんけど、
コードがね、ポピュラー系で言えばコードっていう存在があって、そのコードの種類がめちゃくちゃ多いじゃないですか。
メジャーコード、マイナーコード、セブンスが入って、マイナーセブンとか、あとは普通のG7とかF7とか、そういうのもあるし、
そこに謎のディミニッシュとか、オーギュメントとかね、今オーグメントっていうのかな、私たちの時代ではオーギュメントってよく言ってましたけど、
それとか、サスフォーとか、あとはなんか分数コードとかがね、そこに入ってきたりとか、もうテンションとかね、ナインスとかイレブンスとか入ってきて、
とにかくその、なじみがない人からすると、もうコードの種類が本当に多くて、まあ、その数だけでも圧倒されちゃうっていうかね、それを全部覚えなきゃいけないのかとか、
そのたくさんある中から最適なものを選択するなんて、全然わかんないみたいな、何を根拠にコードを選べばいいのかみたいな、わかんないし、覚えられない、暗記もできないみたいなのがあると思うんですけど、
で、そのコードの数の多さ、しかもC7があればD7があったり、E♭7があったり、さっきのG7、F7とかがあったり、そのアルファベットの数分だけ、またね、そのコードの数が増えていくんで、
たくさんあって、わけわかんなくなっちゃうんですけど、そのたくさんあるコードはですね、私がおすすめしたいのは、関連づけて覚えるっていうのをね、やってみてほしいんですよね。
だから、特定の一つのコードがあって、そのコードと似た響きみたいな。似た響きってのは、まあ、だいたいの場合その中身が同じ音を使っているんですよね。
まあ、それ上に響きが似てくるんですけど、だから例えばCっていうコードはドとミとソっていう3つの音に成り立っている。
で、例えばもう1個、Amっていうコードがあって、Amはラとドとミなんですよ。
で、ドミソっていうCのコードとラドミっていうAmのコード。
で、ドとミがかぶってるんですね、CとAmでね、その構成音の中の2つの音が。
で、CとAmは似た響きを持っているんですよね。
だからAmを存在として認識するときに、Cに似たコードね、みたいな感じで覚えるっていうか。
そういうふうにやると、Cのマイナーバージョンみたいな感じで覚えられるんですよね、Amはね。
で、そうやって紐付けておくと、構成音の理解もそこで深まるし、サウンドの類似性っていうか、そういうのも記憶できるし。
で、Cというコードを使う局面で、じゃあAm使ってみようかなみたいな感じで発想を持っていけるんですよね。
だからその中身、構造的な類似性もそうだし、サウンドもそうだし。
だからその1個のコードをすでに知っている別のコードに紐付けるっていうふうにやるとおすすめですね。
それがコードを柔軟に捉えていく意味でおすすめできる覚え方かなと言えますね。
で、これ今CとAmの例だったんですけど、もっとなんか7thとかね、込み入ってくるとその辺の効果がより、なんか効果を発揮するね、その覚え方だと言えて。
例えば、CM7というコードがあるんで、CM7も謎なんですけど、CM7だからCに紐付けるのが早いのかな。
Cにドミソに1個別のね、もう1個7thを足すとCM7になるよっていうふうに覚えられるんですけど。
もっとややこしい、例えばGM7というコードがあると。
GM7なんてね、もうなんかなかなかGの構成音すらわからないのに、どういうメンバーなんですかとかってなってくるんですけど、
BmとGM7が似てるんですよね、響きがね。
Bmっていうコードに、ソの音を一番低い音でルート音っていうのを足すと、そのソの音を主体としたGM7というコードができるんですよね。
そのBmと、この辺Bmはちょっと難しいかもしれませんけど、BmとGM7っていうのは紐付けられると。
でまぁ、その中身を言えば特定のマイナーコードと特定のメジャーコード、メジャーセブンコードが紐付く、そういう関係になってるんですけど。
だからそういうふうにして覚えていくと、あのGM7っていう新しいコードがね、出てくるときに、既に知ってるBmにソを足すだけなんだなとか、
ギターのコードフォームだと、この辺の同じフレットの同じ弦を触るんだなとか、ピアノだったら触ってる鍵盤にソの音を足せば、これでGM7になっちゃうんだなとか、
そういうふうにして覚えていくと視覚的にも覚えやすいし、あの既に知ってるそのBmの知識を発展的にGM7につなげていけたりするんですよね。
効率的なコードの扱い
あと他には、例えばDiminishコードっていうね、謎のコード、ちょっと怪しいサウンドを持ったコードがあるんですけど、Diminishコードは、
例えばB7、B7のコードのルート音の、この場合BなんでCの音を半音上げてドにするんですよ、ルート音だけを。
B7っていうコードの中のルート音だけ半音上げる、でドにする。
そうするとそのドがルート音になってCになるんで、それでCDiminishっていうコードができるんですよね。
つまり、○○7っていうコードと特定のもう一個別のDiminishコードはルート音にしか違いがないみたいな、
そういう感じで類似性があるんですね、特定の○○7と○○Diminishの関係性として。
だからその○○7のルート音を半音上げると、その半音上げたルート音のDiminishになるみたいな風に覚えておくと、
その2つをまた関連付けて覚えていくことができるんですよね。
同じように○○7♭5とかもあって、○○7♭5はこれハーフDiminishって言われるやつですけど、
○○7♭5はメジャー7のコードのルートを半音上げると○○7♭5になるんですよね。
ちょっとこれポッドキャストで音声でその辺の構成音を詳しく構造を話すのは難しいんで、この辺にしときますけど、
そういう風に○○7♭5って急に言われるとわかんないじゃないですか、中身が見えてこないっていうか。
でもメジャー7のコードが1個知ってるやつがもしあったら、そのルート音を半音上げたら、
その半音上げたルート音の○○7♭5になるんだなーとかっていう風に全体を構造としてドライブすることができたりとか。
そんな風に紐付けをすることで、もともと知ってるコードから発展的にその知識を増やしていけるっていう、そういう良さがあるんですよね。
で、これいろんなキー全部で言える話なんで、
だからそのキーそれぞれで、例えばC7とか、Cのメジャーのキーを覚えると、
Cから簡単にそのままAmが作れて、Am7が作れて、Am7からM7が作れてとか、FM7からF○○7♭5が作れてみたいな感じで、
芋づる式に新しいコードの方に知識を向けていくことができるんですよね。
だからそういうキーを攻略していくことで、どんどん知ってるコードのメンバーが芋づる式に増えていくっていう、そういう良さもあるんで。
だから、たくさんあるコードを全部独立した一つ一つのコードとして覚えなきゃならないのかなって考えるとすごい大変な感じがしてくるんですけど、
コード同士を関連付けて、構成音とか響きとかで紐付けながら覚えていくと、意外と繋がりが見えてきて、
で、さっき言ったように、それを実際の作曲の中で置き換えの交互に、
FM7の半音上にF○○7♭5があるんですけど、FM7を使う局面で、
じゃあ半音ルート上げてF○○7♭5にしてみようかなとか、そういう考えを持てたりするんですよね。
で、ここでF○○7♭5を使う代わりにF○○7♭5を使ってみようかなとか、
そういうふうに作曲のコードワークの中でも置き換えの考えが活用できるんで、
ぜひたくさんあるコードは、それぞれを紐付けながら、関連付けながら覚えていくっていうのをやってみてほしい。
そんなような話をね、今日してみました。
コードのところで、それぞれが本当にたくさんありすぎて、中身が難しすぎて詰まっちゃうっていうケースが結構多いと思うんで、
ぜひ今お話した関連付けのやり方を取り入れていただいて、コードを効率よく扱って覚えていくっていうのをやってみてほしいと思います。
そんな形でお伝えした内容をぜひ参考にしてみてください。
では、今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。