音楽理論の重要性
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、
この間のSNSで音楽理論を学ぶ順番っていうか効率のいい学び順みたいなのを皆さんにシェアをして、それなりに反応していただけたんで、
ちょっとこちらでまたその辺を話してみたいなと思ってまして、
作曲をやるときに理論を多少知っているほうが、音使いとか曲を組み立てるときにある程度裏付けを持って、
自分の中で筋道を立てながら作っていけるんで、理論があったほうがいいんですけど、
その理論を身につけるときに順番が結構大事なんですよね、身につける順番っていうか。
難しい理論からいきなり入っちゃうと、結局その理論を理解するために前提の知識が必要になるんで、
数学とかで言う難しい計算式を解くために、足し算引き算がわかってないと解けないみたいな、そういう状態に似てるんですけど、
理論を学ぶときも音楽理論も、まさにそういうちょっと簡単な基礎知識みたいなものから積み上げていくように学ぶのが大事で、
それでだんだん難しい方に踏み込んでいけるっていうのがあるんで、やっぱり順番大事なんですよね。
順番を間違えると結局効率が良くないっていうか、難しい方を一生懸命覚えようとして、また戻ってみたいな感じになるんで、
効率よく基礎からいくっていうのが大事なんですよね。
メジャースケールとキー
その順番っていうのが、これはいろいろ皆さん意見あると思うんですけど、私がいろいろこれまで見てきた中で、見てきて自分も経験して、
こういう順番でやるとわかりやすいんじゃないかっていうのがあって、まず一番初めに覚えるのは、
ポップス、ロックのポピュラー音楽で言えばスケールですね、スケール。それはメジャースケールかな、もっと言ってしまえば。
スケールっていうのは音の種類があって、音の種類の中から音をどう選ぶかみたいな概念ですね。
ドレミファソラシーっていう7個の音があって、それ以外にドのシャープ、レのシャープとか、ファのシャープ、ソのシャープとかあって、
シャープ系の音が5個、ドレミファソラシーっていう音が7個あるんで12個音があって、
12個の音から音をどう選ぶかで、そのまとまった雰囲気が決まってくるっていうね。
それがポップス、ロックだとメジャースケールとマイナースケールっていう2つの大きな音の選び方が作曲の基本になってくるんで、
その選び方とか並び方みたいなものがどうなってるかっていうのをまず理解すると。
それが一番初めですね。
それをやることで単に順位等分されてるだけの音の整列でしかなかったものが、ちょっと意味をそこに、
意味合いが出てくるっていうかね、まとまりが出てくるみたいな、スケールっていう概念によって。
ただの単なる素材でしかなかった音がスケールっていう枠組みを作ることでまとまりが生まれるみたいな。
それが一番初めのスケールの概念で。
メジャースケールはいろんな音から作れるんで、いろんな音から作るメジャースケールっていうのを理解して、
それがキーっていう概念にいくんですけど、だからメジャースケールでキーですね、その次がね。
キーの次がダイアトニックコードかな、ポピュラーで言うなら。
ダイアトニックコードは、つまりキーの音をコードに置き換えたコードのグループですね。
それがダイアトニックコードになってくると。
ダイアトニックコードっていう、つまりキーに紐づいたコードのグループがあって、
そのコードのグループがどんなものかっていうのをまず知ると。
で、さらにそっからコードのグループ、それぞれのコードに響きの違いっていう役割の違いがあるんで、
その役割の違いを理解すると。
で、その辺がコードのファンクションっていうのに呼ばれる、日本語で言うと機能とか役割ってされるんですけど、
そういうような位置づけっていうかね、ダイアトニックコードの中の各コードの役割っていうか、
そういうのを理解すると。
役割を理解して、今度そこから特に大事な3つのコードっていうのがあるんですよね、ダイアトニックコードの中に。
それが3コードって言われるやつで、3コードを役割と紐づけながら理解すると。
それは何なのかっていうのを理解すると。
そこまでいくと、そのコードを使ってハーモニー、コードの展開を作れるようになるんですよね、3コードが分かるとね。
で、キーに準拠したまとまりのある雰囲気の中で、コードのストーリーも作れて、
メロディーもそのキーの音を使えば見出せるんで、
だからメロディーとコードの欠片みたいなものが作れるようになるので、そこまでいくとね。
それもこれもメジャースケールから始まって、順を追って理解していくことで、裏づけをもとにそういうことができるようになっていくっていうか。
で、本当に何も考えずにいきなりメロディー作って、いきなりそこにメロディーに合うコードを探していってやるのもいいんですけど、
そこがどうしてもうまくいかない人なんかは、まずスケールから入って、
スケールからキーとダイアトニックコードとコードの機能をもとにした3コードまで、
折り返せれば結構自分の中でも手応えある感じでメロディー、コードっていうのを作っていけると思うんですよね。
音程とマイナースケール
で、そこから先は割とちょっとコードの理論になってくるんですけど、コードの今度その3コードを崩す。
ダイアトニックコードの今言ったコードのグループの中で、3コード以外にあと4つコードがあるんで、4つのコードをそこにどう使うか。
っていうそれがダイリコードと言われるような概念なんですけど、そのダイリコードの後に今度コードをどういうふうに展開させると、
説得力があるかみたいなところで、強振行ってね、強い振行って言うんですけど、強振行っていう概念があって、
あとはそのコードをどうやって装飾するかっていうか、より響きを豊かにするか。
今度7thコードっていうね、7度の音を加える、ちょっと音のコード1個あたりの高声音を増やすっていう概念があって、それが7thコードなんですけど、
そこに踏み込むと、さっき言ったキーに準拠したコード振行をより多彩に、響きを豊かに、説得力のある形で生み出せるようになるってところにいくんですよね。
その辺までが私が定義している初級音楽理論みたいなところの1個の区切りかなと思ってますね。
そんな感じでやるといいですね。まとめるとメジャースケールがまずあって、メジャースケールを元にしたキーの概念があって、
キーの後にダイアトニックコードがあって、コードの機能とスリーコードがあって、それを代理コードでどうアレンジするか、
強振行でどう説得力のある流れにするか、あとは7thコードでどうやってそれを響きを豊かにするか、
みたいな感じ。メジャースケール、キー、ダイアトニックコード、コードの機能、スリーコード、代理コード、強振行、7thコードっていう順番が
理解を深めるのに無駄がないと思うんですよね。
それいきなり7thコードって言われて、7thコードとはみたいなのにいきなり入っても、
7thコードの元になるダイアトニックコードがまず理解できてなかったりとか、
ダイアトニックコードの元になるスケールとかキーの概念が理解できてないと、
なんでこの7thがこうなるのとかっていうのがわかんないんですよね。
でも7thコードの中に微妙に違いがあったりとか成り立ちが複雑だったりするんですよ。
その複雑なものもメジャースケールから積み上げるように理解しとけば、すんなり進んで入ってくるんですよね。
だからやっぱり、すごい順番が大事で、ぜひその順番を意識してみてほしいなって思います。
あと本当はメジャースケールっていうスケールの中に音程っていう概念があって、
音程を知っとくと、この12等分でしかない音をどういう音程でまとまりのある音のグループにしていくかっていうところがわかるんですけど、
でもポップスロックだと意外と音程の概念ってそこまで重要じゃなかったりするんで、
曲作り、歌作りに関してはね。
それをアレンジしたりとか、音同士を緻密に絡み合いを作ったりとかね。
あとは本当にスケールの中でフレージングをきちんと、楽器のフレージングみたいなものを作ったりとか、
ってなるとその音程が結構大事だったりするんですけど、
割とそこは中級以降でもまだ間に合うっていうのがあるんで、
無駄を省く意味で音程はちょっと後回しにするっていうのはできるかな。
あとメジャースケール以外にマイナースケールっていうのがもう一個あって、
それがマイナーキーになってるんですけど、
だからマイナーキーも作れるようになるといいんで、
だからセブンスコードまで行ったら、
そっからさらにそのセブンスコードの先のメジャースケールよりの深いところに行きたくなるんですけど、
一回それを同じ流れでマイナースケールでやってみるっていうのも、
そっから先の流れとしてはいいですよね。
マイナースケール、マイナーキー、
マイナーダイアトニックコード、マイナーダイアトニックコードの中のスリーコード、
スリーコード、ダイリコード、マイナーダイアトニックコードの中の共振コードとか、
マイナーダイアトニックコードのセブンスコードとか、
っていう風にやるのがいいのかなって感じがしますかね。
そんな感じで、もし音楽理論を今きちんと1から基礎固めたいって思ってる場合には、
ぜひその今言ったね、順番、メジャースケール、キー、ダイアトニックコード、
とにかくメジャースケールから入るっていうのがいいかな。
メジャースケールの前に本当は音の並びとかっていうところにいくと、
それが音程だったりするんですけど、
そこから入る、メジャースケールを学びながら音の並びを学び、
キー、ダイアトニックコード、スリーコードみたいな風に入っていくっていうのがいいですかね。
そんな感じで順番を意識していただいて、
より効率よくですね、すんなり理解できるような順番で音楽理論を学んでみるっていうのをね、
意識してみてやってみていただければと思います。
はい、そんなわけで、お話した内容ぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。