刺さるメロディの重要性
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、
特にボーカル曲の作曲に関しては、曲作りする皆さんが、なるべく良いメロディを作りたいと思っているもので、
簡単に言えば、刺さるメロディというか、聴き手の皆さんに良いなと思ってもらえるというか、グッとくるようなメロディとか。
そのメロディ作りというのは、ある意味その曲の作曲の中心的な作業になるので、
メロディ作りをいかに良いメロディを生み出せるように頑張るかみたいなところが、曲作りの質を高めるためのポイントになるんですけど、
メロディって適当にファーッと歌って、鼻歌みたいな感じでやっても、メロディっぽいものはできるんですけど、
やっぱりそれだけだと、刺さりが甘くなるというか、もっと刺すために、メロディを印象付けるためにね。
メロディの中で、中心にあるようなフレーズとか、印象的なメロディ全体の骨格になるような、メロディ全体を形作るような、
そういう中心フレーズみたいなものが定まっていると、メロディが分かりやすく取っ付きやすいものになるんですよね。
それがないと、本当にダラダラ音を展開させるだけの感じになって、ちょっと散漫な印象を与えてしまうと。
やっぱりそういう核になるフレージングみたいなものを定められるかどうかが、メロディ作りを成功させられるかどうかにかかっているというんですよね。
その核になるフレーズというか、この中心フレーズみたいなものは音楽用語だと、モチーフとかねって言ったりして、
モチーフっていう言葉自体は一応動機とかって訳されるんですけど、動くきっかけの動機ですね。
なんですけど、音楽のメロディ作りにおいては、どっちかというとメロディ展開の中心というか、そういう捉え方の方が合ってるかなって思うんですよね。
で、曲を聴いてね、実際の曲、すでにある曲を聴いて、好きな曲のメロディとかがどういうフレーズをきっかけにして展開しているか。
そのメロディの中でちっちゃい、このフレージングが一番真ん中に置かれているというか、そのフレージングによって成り立っているんだなっていうところを分析するようにするとね、
そのモチーフの理解っていうのが深まっていくんですよね。
だから例えば、世界に一つだけの花とかね、あれは世界に一つだけの花じゃないですか。
メロディのリズムが、
あれは、
タンタタのフレーズがモチーフですね。
タンタタとタタタでできている曲なんですけど、
そのタンタタの感じをずっと聴かせたくてできているような曲だと言えるんですよね、メロディがね。
で、そのタンタタのリズムが気持ちよくてみんな聴いちゃうっていうか、歌いたくなっちゃうっていうか、
もちろん歌詞の普遍的なね、オンリーワンでいいんだよっていうテーマももちろん刺さるポイントではあるんですけど、
メロディの質っていう点で言えば、そのタンタタっていうリズムがモチーフになっているっていう風に分析ができるんですよね。
で、それを自分の曲に使うので、自分もタンタタで一曲作ってみようかなとかね、そういう風な発想が持てたりするし、
あとは例えばもっと分かりやすいところで言えば、例えば上を向いて歩こうとかね、あれは、
で、2回目も、
なんで、タラララララをちょっと裏切るようなフレージングがそこに入っているとかね、
そのタラララララ、ラララララっていうのを繰り返している。
そのラララっていうフレーズが気持ちいいんだなとかっていう風な分析ができるんですね。
で、そういう風に、ここにこういうアクセントがあるよとか、こういうフレージングを聴かせたいんだよってところが明確にメロディから伝わってくるんで、
だからそのメロディがすごく印象に残る、じっとつきやすいものになるっていうね、そういう仕組みになってるんですよね。
そんな感じで既存の曲を聴いて、その曲の中にあるメロディの中のモチーフがどこにあるかとか、
モチーフがどういう形をしているかとか、それを聴いてどういう感じになるかとかね、
その曲のメロディが、モチーフがどういう構造でどう連なって、それがどんな感じで活用されているかっていうのを確認すると、
そのメロディの中の中心フレーズの入れ方が自分なりにわかってくると。
モチーフはその今みたいに、タラララーララ、上を向いて、タラララーララって2回繰り返す、同じように繰り返す。
どんな時もとかもそうですけど、どんな時も、どんな時もみたいに、全く同じ形を繰り返すっていう方法もあるし、
例えばさっきの世界に一つだけだったら、タラララーラ、タラララーラ、タラララーラ、タラララーラって感じで、
タンタタンタっていうフレーズを、タラララーラ、タラララーラ、タラララーラって音を変えて、音の高さを変えながら繰り返すっていうのもできるし、
あとさっきみたいにその上を向いて歩こうみたいに、同じ感じで上を向いて歩こうは2回同じでいって、
涙って上がるんだけど涙がこぼれない、ちょっと崩したりとか、途中まで同じで後半崩すとか、
メロディ作りの技巧
そういう風なモチーフの活用繰り返しのパターンにもいくつかやり方があるんですよね。
そういうのも考えながらやっていくと、その中心フレーズを今度どうやって展開させるかとか、
メロディ作りにどう活用していくかってところも分かってくると。
そのメロディ作りがそんなに得意じゃないというか、そんなに次々浮かんでこないっていう人なんかは、
特にモチーフを1個決めてメロディの展開のきっかけになるような小さなフレージング。
その小さなフレージングをある意味繰り返しながら展開させていこうという風にして全体を作っていくと、
そのメロディとしての聴きどころもある程度そのモチーフによってはっきりしてるし、
全体としてはそのモチーフによって関連づくんで、メロディとしても聴きやすいものになるし、
全体をスムーズにつなげてメロディとして違和感がないものとして展開させていくことができるんですよね。
そのモチーフが分かっていれば、自分が作ったメロディがなんとなく印象に残んないとか、
ちょっと散漫な感じになってるなっていう風に感じる時も、
そのモチーフの観点からここにモチーフがあんまり感じられないっていうか、
ここのフレージングがよくアクセントが見えないとかねっていう判断ができて、
その部分にテコ入れをしてメロディをより聴きやすくするとか、
そういう風に修正って意味でもそれを活用していけるんですよね。
で、モチーフが分かっていればそのメロディを作る時の力の入れどころとか、
ここからこういう風に展開していくとメロディが分かりやすくなるとか、
ちょっとこっちを裏切ってみようかなとか、
そういう筋道を立てて、自分のコントロールを元にしてね、
そのメロディ作りをやっていけるんで、
そういう曲作りとかメロディ出しか、
そういうのもスピードとか判断も早くなってくるんですよね。
だからまずやっぱりメロディはなんとなく適当に歌ってね、
適当に音をつなげていくとそれっぽい感じになるんですけど、
その展開のきっかけというか、ここにこういうアクセントがあるよっていうね、
そういうところを伝える中心フレーズといえるそのモチーフの概念を理解して、
それをメロディ作りのね、そのより質の高いメロディ作りの方に活用していく
というところをやってみてほしいなと思います。
そんな感じで。
刺さるメロディにするコツっていうかね、
刺さるメロディにするための一個のアイデアみたいな感じかな。
もちろんそのモチーフがない状態で、
すごく印象的なフレーズとかね、印象的なメロディっていうのはもちろんあるんですけど、
かなりポップスロックじゃないところの領域っていうかね、とも言えるし、
それで一見そういうモチーフがないと思えるようなメロディでも、
実はそのモチーフがどっかにあったりとかってこともあるんで、
モチーフ探しみたいなものをやってみるっていうのはやっぱり、
特に理解を深めるために大事かなと思います。
そんな感じで、ぜひメロディ作りのモチーフの概念ですね。
理解していただいて、効率よくメロディ作りを進めていただければと思います。
そんなわけで、お話の内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。