1. 耳で聴くうちやま作曲教室
  2. 曲分析はここをこう見よう
2025-09-17 11:00

曲分析はここをこう見よう

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曲分析に取り組むうえで特にこのあたりに着目するのがおすすめ、という点についてご紹介しています。

 

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サマリー

曲分析は作曲の上達に効果的であり、特にメロディ、コード進行、曲構成を重点的に分析することが推奨されています。メロディには5つの視点があり、理論的な観点が役立ちます。また、定期的な分析が自身の作品の質を高めることにつながります。

曲分析の重要性
耳で聴くうちやま作曲教室ということでやっていきますが、私は作曲の上達のために曲分析をね、やるのがおすすめですよっていう話をよくしてるんですけど、
その分析の中身っていうか、具体的に何をやればいいのかっていうね、そこがちょっとわかりませんっていう話、質問をいただいたんで、ちょっとそのあたりを簡単にご紹介してみたいんですけど、
分析は自分が作る曲によっても変わるんで、見るところっていうかね、だから基本的には人それぞれ、自分の気になるところを曲を聴きながら、そこに着目していくっていうね、そういうやり方でいいんですけど、
基本的にポップスとかロックとかのボーカル曲を前提として言うなら、着目できるポイントとしては、メロディ、ハーモニー、つまりはコード進行ですね、と曲構成、リズムっていうのもあるんですけど、
メロディ、コード進行、曲構成の3つが曲の骨格部分として着目できるところかなと思いますね。それ以外にアレンジとかね、サウンドとかどういうエフェクト、ミックス、歌詞とか、着目できるポイントはいっぱいあるんですけど、
曲のその骨格部分だけに限って言うなら、今言ったメロディ、コード進行、曲構成、それをどう装飾するかとかね、どう聴かせるかっていう観点で、サウンドがあったりエフェクトがあったりミックスがあるみたいな、そういう主従関係になってるんで、
まずはその骨格部分を見るって意味で、全部の曲に共通する分析の仕方だと言えますね、それがね。
で、メロディに限って言えば、メロディのその5つの視点っていうのを私は提唱してるんですけど、提唱って言うほどね、ぎょいぎょいしくないんですけど、そういうのがありますよっていう話をよく勉強会、メロディ勉強会とかでもよくしてるんですけど、
5つの視点っていうのはメロディの音使いと、メロディがどんなリズムを持ってるか、あとはメロディの音がどう進むかと、あとはメロディの外側から見た状態なんですけど、始め方とかフレーズがどう置かれてるかとかね、
そういう外側のメロディ、形とかがそれで、最後がメロディの中のフレーズの関連性ですかね、この関連性ではつまりはモチーフの概念なんですけど、その辺に着目できますよね。
だから例えば音の使い方で何かこうちょっとね特徴的なサウンドがあったら、それ何だろうってね、メロディ見てみるとか。で、メロディ分析をする上ではメロディ譜、メロディを五線譜にしたもの、正確譜にしたものがやっぱあると、圧倒的にね、視覚的にそのメロディの情報っていうのを確認できるんで、
もちろん音を聞いてね、その聞いた音からそのメロディの形を自分なりに考えるっていうのも、それはそれでいいんですけど、メロディ譜ができればあった方がメロディ分析の質は高めやすいですね。
で、その特徴的な音があったら、それを楽譜で見てみて、その音がシャープ、フラットが付いてたりするとね、キーから外れる音使いがね、そこにあるなぁとかね、そんな見方ができたりとか、あとはそのそこで使われているコードとメロディの関係性っていうかね、そのコードの中でメロディの音はどういう位置付けなのかとか、ルートの音なのか、サウンドの音なのか。
この辺ちょっとね、やる上ではそのちょっと理論的な観点が予備知識として必要になってくるんですけど、そんなことを考えたりとか、メロディがどういう刻みを持ってて、どんなノリを持ってるかとか、1,2,3,4で拍にどう当たってるかとかどうずれてるかとかね、そういうリズム的な観点も見れたり、
あとはメロディがなだらかに行くのか、ぽーんって跳躍するのか、そういう順次進行、跳躍進行みたいな音の進め方っていう観点も持てるし、あとはメロディのフレーズの間にどういう感覚で空白が入っているかとか、逆に空白がなくメロディフレーズが敷き詰められているとかね、
あとはフレーズの、同じようなフレーズが繰り返されているような関連性がないかなとか、似てる形を持ったフレーズがAメロで登場してサビでもう一回出てくるとかね、そういう関連性が発見できたとかね、そういうのがメロディ分析ですよね。
コード進行と構成の分析
もちろん、さっき言ったように予備知識があるほどに深く分析はできるんですけど、特に形を見るとかね、あとは音の進み方を見るとかであれば、割とそのメロディ風を見ながら感覚的にできちゃうところでもあると思うんで、そんな感じで楽しみながらやってほしいですね、メロディ分析はね、特に。
コード進行は純粋にそのコードのメンバーがどうなっているかというところを見ていくんですけど、曲にはやっぱりキーがあって、そのキーのダイアトニックコードが主軸になってくるんで、
だからダイアトニックコードの度数を全部振っていって、ダイアトニックに含まれるもの、それらがどんな機能的なつながりを持っているかとか、あとはダイアトニックの共進行のルートが4つ先に動くような共進行。
この辺もやっぱりちょっと理論的な概念が元に準備として必要になるんですけど、共進行があるかとか、定番と言われるよくあるコード進行みたいなものがそこにあるかとか、そんなことが見れたりとか、
あとはダイアトニックに含まれないコードだったら、それがどういうコードネームで、度数で表すとどういう度数になるかとか、それを理論的に解釈をしていくとか、そんなことができましたね、コードに関してはね。
特徴的なコードを自分の作曲でも使えるようにしたいんで、それがどういう位置づけなのかっていうのは確認できると思いますし。
あと、構成面の分析は、今言ったメロディー・コードに留まらない曲展開の分析っていうか、
例えばABサビみたいな展開をしてたら、ABサビ型なんだなっていう分析ができるし、ABみたいなね、俺2個しかないんだなとか、そういう構成面の分析ができたり、
あとはABサビで、Aがすごい大きいんだけど、Bはすごい小さい短い、すぐ終わっちゃうみたいな、Bメロすごい短いなとか、そういう分析ができたり、
あとはAメロは大きい流れを2回繰り返してAメロにしてるなとか、そういう構成面の分析ができるとか、サビの前にちょっとした余分な2小節ぐらいが入ってて、この2小節がサビに向かう契機付けみたいな感じの役割を果たしてるなとかね、
ならそんな分析ができますよね。だからメロディだけでもコードだけでもまだまだもうちょっといけるし、そこにやっぱり曲構成っていう観点がもう一個入ることで、作曲としてはより自分の分析を作曲に繋げやすくなるっていうか、そういうことが言えますよね。
だから分析するときに分析ノートみたいなものを一つ用意して、曲のタイトルを上の方に書いて、メロディ、コード、曲構成みたいなふうに枠を区切って、メロディとして音遣いどうかなとかリズムどうかなとか、フレーズの形はどうかなとかね、関連性はどうかとか、
そういうのを見たりとか、コード進行も全部度数振っていって、ダイアトニックにあるものないもの、ダイアトニックだったらこっちだしダイアトニックにないものとしてこのコードがあったらこのコードの理論的な裏付けはなんだろうとか考えるとか、あとは曲構成として全体の流れを見るとかどういう構造になってるかっていうのを見るとか、そんな感じでやると、特にボーカル曲に関してはまんべんなく全体を見れると思うんですよね。
もちろんそれでそこから得たネタ的なものを自分の曲に使えば、それが作曲の一つのアイデアになっていくし、それをやることがそもそも分析する行為として、分析力をつけるって意味で効果があるんで、だからそういう質の高い分析をね、常に週に1曲でもいいし、毎日やるとは言わないんで、週に2曲とか3曲とかやれれば一番いいですよね。
で、月に1曲とかだったらやっぱ少ない感じがしますけど、でもそれでもね、やらないよりはいいと思うんで、そんな感じでまぁ、とにかくコンスタントに曲分析をやるようにすると。
やっていくと、作曲の構造がね、曲作りのためのやるべきことが見えて、で、分析力もつくんで自分の曲に対して分析を入れていけて、的確な判断ができるようになっていくみたいなね。
はい、そんな感じですね。
はい、なので、分析が作曲上達に効果があるって話をよく言ってるんですけど、実際その中身やり方がよくわかんなくてね、やれず自前でいるって人が多いと思うんで、
ちょっと今お話した内容をもとにですね、ぜひ定期的に分析をやる、継続してやるっていうところを意識して、はい、作曲活動に取り組んでほしいと思います。
はい、お話した内容をぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。
ありがとうございました。
11:00

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