曲作りの自己評価
耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、曲作りしてると作ってる曲がいまいちなような感じがしてきて、
作りながら自分にダメ出しをしちゃって、それで作るのを途中でやめちゃうみたいなケースは結構あると思うんですけど、
私が思うにですね、いまいちかなと思いつつも、とりあえず作りきってみることがやっぱり大事だなっていうふうに、
それを伝えたくて、そんな話をしてみたいんですけど、いまいちかなと思って作っても、それが意外とみんなに聞かせると結構いいじゃんみたいな風になって、
受け入れてもらえたりして、それで自分の中での見方も変わってくるみたいなことがよくあって、私も今までそういう経験をたくさんしてきて、
自分としてはそんなに熱を入れて作った曲でもないんだけど、みんなに聞いてもらったら意外と評判が良くて、
それで、その曲が自分的にもそうでもなかったはずなのに、みんながいいねって言うから、結構いいのかなって思えてきて、お気に入りになっちゃうみたいなね。
そういうケース、いままでいろいろ経験して、おそらくみなさんもそういう経験をするはずなんですよね。
だからやっぱダメ出しをしないでね。
いまいちだなと思ってたものが、みんなの評価によって自分で急にお気に入りに変わっちゃうみたいなこともあるんで、
だからその時の自分のマインドブロックというかね、ダメだなっていう、それにあんまり突き動かされないように、
なるべく平常心で、いまいちかなと思いながら、とりあえず作りきってみるってところを意識する方がいいかなと思うんですよね。
私は自分的にはそうでもなかったけど、みんなにいいねって言われて、それがお気に入りになっちゃったっていうのが一番すごい大きな思い出が、
たまに話してますけど、自分がまだ若かりし頃、20代の前半、20歳ぐらいの時にライブやってる時に、毎月1回ライブやってたんですけど、毎月のライブで絶対新曲を1曲は下ろすっていうかね、
そういうのを自分の中で決めてやってたんですよね。当時はユニットで、2人組で、ギター抱えて2人で歌ってみたいな、リード・ギターが自分で、相方が歌を歌って、バッキングを弾くみたいな、相方は歌いながら弾くみたいな、
自分はリード・ギターを弾きながらコーラを添えるみたいな、そういう役割分担でやってたんですよね。アコギ2本でね。それで、ユニットの曲として、作詞・作曲、それからギターの編曲的なものは全部自分がやってたんで、
そういう自分の中で作曲のルールみたいな感じで、必ず毎月1曲は新曲を出すみたいな感じでやってたんですよね。それで、毎月やっぱ作ってるんで、だからいい曲になるね、これは結構いいぞって自分で自信を持ってね、皆さんにぜひ聴いてほしいみたいな感じで作る曲もあれば、
なんか月によっては、まあそうでもないけど、とりあえず1曲ね、毎月必ず出すっていう自分の中でのルールでやってるから、とりあえず出してみようみたいな時もあったりして、で、その中でやっぱ同じようにそういう、自分としてはなんかちょっとありきたりだし、
そんなになんかこうフックもないし、引っかかりもないし、まあ普通な曲になっちゃったけど、まあとりあえずね、やろうって言って、で、もちろんその出すためにはライブの準備としてスタジオに入ってね、2人でギター弾きながら合わせて、で、コーラスもいろいろ考えて、足を交渉して考えて、で、曲を作り込んで、で、当日ライブやったんですよ。
自分的にはまあイマイチなんですけど、そういうイマイチっていうのは特に言わずに、まあ普通に新曲できたんでやりますみたいな感じでやったら、それがすごい評判が良かったんですよね。
で、自分的には全然もう普段の熱入れて作ってるものが80点、90点だとしたら、自分の中ではもう50点にもいかないぐらい、40点、30点、40点ぐらいのなんかイマイチな曲になっちゃったなみたいな感じだったんですよ。
でもそれがみんなの評判がめちゃくちゃ良くて、で、新曲良かったよって言ってくれたお客さんがいたりして、次の月にまたその曲をやるかどうかってところなんですけど、自分の中ではイマイチだと思ってるんで、だから次の月にはその曲をやらなかったんですよね。
で、やらなかったら毎月来てくれてるお客さんが、前回やったあの新しい曲は今日やらなかったんだねみたいな感じで言われて、で、ああそうですかみたいになったんですよね。で、またちょっとやって、次の月かな、なんかやったらまたすごい評判が良くて。
で、その当時自分たちはライブの終わりにアンケート用紙を配ってあって、そこに記入してもらうってのをやってて、で、そのアンケートのどの曲が良かったですかみたいなところを選んでもらう項目を設けてたんですけど、そこでその新曲の自分がイマイチだと思ってた曲がすごいみんなが良かったっていう評判が高くて。
ダメ出しをしない重要性
で、コメント欄とかにもコメントも書けるようにしてたんですけど、そこにもなんかあの曲が良かったとかね、あのすごい引き込まれましたみたいなのに書いてあって、で、ああそうなんだみたいになって。で、やっぱりそういう声があったんで、じゃあ自分たちもまあ求められてるならそれをライブでやっぱりやろうかって言って、で、やる回数がだんだん増えていったんですよね。
で、だんだんその曲のその位置づけが自分たちの中で変わってきて、だからその曲をやるとすごい盛り上がる。手拍子が打てるような、あのずんちゃんじゃかじゃかみたいな曲だったんで、まあノリが良くて、で、みんなが歌ってくれて手拍子してくれるみたいな感じだったんですよね。
で、やっぱり盛り上げを最後の方に持っていきたいんで、だんだんその曲が、それ初めはそのどうでもいい位置にあったんですけど、だんだんこうなんかそのライブの自分たちの枠の中でも最後の方、鳥を飾る曲みたいになってきて、だんだん本当に鳥の曲とか、最後はこの曲みたいな感じでやるみたいな風になってきちゃって、そんなような経験をしているんですよね。
だから本当に自分がその時思ってたその30点とか40点ぐらいの評価が出してみたらね、みんなにめちゃくちゃ気に入ってもらえて、で、もうだんだんそれがライブの定番になり、で、結果としてなんか当時の自分たちの代表曲みたいな感じになっちゃうっていう、なんかそういう経験をしているんで、
だからやっぱりなんかその自分のその一番大きな経験から、やっぱ作っている時のなんか作曲者本人のこれなんかそうでもないかなーみたいな、いまいちかなーみたいなのってあんまり当てにならないっていうかね。
特にその、だいぶね、作曲歴が重なってきて、もう10年に10年やってきたなら、その辺のね、判断もそこに従ってみるってのはいいと思うんですけど、特にまだ初めて4,5年とかね、そんなに期間が経ってない頃は、やっぱそのいい曲作って作りきってみて、それを出してみるとかね、みんなに聞いてみてもらって、で、そこでみんなからの評価をもらってっていうね。
なんかそういうとこにやっぱ載せてみるっていうのは大事かなと思う。だからやっぱ自分でその作っている最中から変にダメ出しをするんじゃなくて、なんか自分の中ではそうでもないけどとりあえず作ってみるって感じで、やっぱ完成に持っていく、完成まで持っていく、その作業が大事かなと思います。
まあそんなダメ出しをね、みんな作っている時にしちゃいがちだと思うんですけど、それで本当にダメ出しして、本当に誰にもなんか気に入ってもらえないみたいな、やっぱ自分の思惑通り、思惑っていうか自分の予想通り、もう本当にダメだったみたいなケースももちろん山のようにあるんですけど、
その中でもその自分はイマイチだと思ってたけど、意外とみんなからの評価はいいよっていうね、そういうパターンも全然あるんで、だからダメ出しをたくさんしちゃいたくなるんですけど、ダメ出しをしないで、なんか自分はダメなんじゃないかとかね、そういうことは考えずにとにかく曲を完成させるというところを意識して作曲に向き合っていただければと思います。
はい、そんなわけで、今回はそのなんか自分的にイマイチだなと思った曲も作り切って出してみると意外とね、皆さんから評判が良かったりしますよってね、だからダメ出ししないで頑張って作り切ってみてくださいみたいな、そんな話をしてみました。
はい、お話した内容ぜひ参考にしてみてください。
はい、では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。