00:06
みなさんこんにちは、作曲の先生として活動するうちやま圧です。
このポッドキャストでもよくお話ししてますけど、作曲の上達とかね、より良い曲を作るとか、作曲を自分のコントロール下に置くみたいな時に、
音楽理論の知識っていうのは、多くの皆さんにとっても興味が高いところだと思うんですけど、
それを勉強しようとかね、身に付けようみたいな意識で、それをしっかり自分の中に定着させるみたいなね、そういう意識で、
理論の情報を頑張って暗記しようとする人がたまにいるんですけど、
私から言えるのはですね、音楽理論を無理に暗記することを頑張らなくていいと。
そこに時間と労力をかけなくてもいいですよってことを言いたいですね。
暗記のための時間と労力があるなら、むしろそれを曲作りの方に当ててほしいっていうふうに私は思ってますね。
でもそのポピュラー系の作曲は特にそうなんですけど、一般的に言われている理論系の知識の中でも、
頻繁に使う知識っていうのは結構限られていて、厳密には理論に相当するね、
いろんな知識が作曲に何らかの形でいい影響を及ぼすというのは間違いないんですけど、
その数ある中でも、特にこれ知ってると作曲の便利さとかね、進み具合、円滑具合が、
全然変わってくるみたいな、そういう重要な効果の高いといったわけかもしれません。
そういう理論っていうのは結局いくつかに限られてくる。
特にポップスとかポップスロックの作曲の場合ね。
だからその理論を暗記するっていうところ、そこから入ろうとすると、
特に頻繁に使うものは意外とそんなに多くないっていうかね、限られているってところを考慮することなく、
そのいわゆるポピュラー系の作曲でそんなに重要じゃない理論も、
無理して頭の中に叩き込むような動きになっちゃうんですよね。
簡単に言えば、そんなに使わない知識なのに、それを覚えることに一生懸命になるみたいな。
それ結構時間の効率が悪いじゃないですか、労力の効率もそうですけど。
せっかく頑張って覚えたのに全然その知識の出番がないみたいな、そういう状態になっちゃうんで。
だからやっぱ私としては今言ってるように、実際の作曲の、要は作業、実作業の方に時間を使うっていう方をお勧めしたいんですよね。
03:07
本当に必要な知識っていうかね、その理論的な情報っていうのは曲作りしてると、
やっぱ必然的にたくさんそれに遭遇するというか、それを目にすることになるんで。
だから理論的な裏付けはよくわかんないけど、感覚的にでもやってればその知識を無意識でたくさん使うことになるんで。
だからポップスとかロックの作曲だと、例えばキーの概念っていうのはすごい重要だし、
特にコード進行とかだと、そのキーに紐づくダイアトニックコードっていうのを頻繁に活用することになるんですけど、
ダイアトニックコードの概念を知ってね、ダイアトニックコードの内容を頑張って覚えるっていうより、
一覧表みたいなものを手元に置いといて、その表を見ながらでもコードの展開を作っていくとか、
あとはもっと日常的な弾き語りの経験から、自分の中にあるハーモニー感覚みたいなものを使って、
それで自由にコードをつなげていく感じでもいいんですけど。
そんな感じで作業を優先してやっていくと、本当によく使うコードの展開とか、
重要度の高いコードのメンバーみたいなものは必然的に作曲の作業の中でたくさん扱うことになっていくんで、
だから今の例で言うと、初めはその表を見てやってたところでね、やってるうちにだんだん関係性が勝手に頭の中に入っていくっていうか、
だから無理に暗記しようとしなくても、実際の作業で頻繁にそれを使うんで、
もう知らない間に勝手にそれを覚えちゃうみたいな、そういう感じなんですよね。
で、そういう流れで覚えた知識って、しっかり自分の中に実用の経験が紐づいてくるし、
あと音楽理論って音楽の情報なんで、当然そこに実用の経験があれば、
サウンドの感覚っていうかね、音、耳で聞いた音の印象みたいなものがそこに加わってくるんで、
だから重要度が高くて、自分としてもその理論的な内容を扱った経験があり、
で、サウンドの印象も残ってるみたいな状態で、その理論的な知識を重要度の高いものから順番に自分の中に定着させていくことができるとですね。
だから理論を知識先行で無理に暗記しようとするよりも、その方がはるかに効率がいいし、実用的だし、
その知識をしっかり自分の作曲に還元していくことができますよね。
06:04
だから、その意味では私はやっぱり理論は無理に暗記しなくていいと。
で、実用を通して、最初は表を見たりとか、その都度わからないことがあったら調べたりとか、
そういうふうに柔軟にやりながら、実用性の高いものから経験を通してね、勝手に体の中に定着させていくみたいな、
そういうやり方で身につけていくことをお勧めしてますかね。
で、より望ましいのは、もう理論の学習すらもそんなにやらずに、それさえも後回しにして、
まずはもうとにかく曲作りやっちゃうっていう、そっちの方ですね。
だからそれで散々作曲やってると、もう理論全くわからなくても、
よく見かけるパターンとかね、音と音の関係性とかね、
そういうものを感覚で、経験で把握できるようになっていくんで、
その後に理論を知るようにすると、そこまで感覚的にやってきたことが理論で、
情報でね、体系的な情報として整理されていくんで、
その時にはもう理論を知った時点で感覚的な経験がもう散々やって身についてるんで、
だから暗記する過程をすっ飛ばして、いきなりその理論が自分の中にドカーンって定着するみたいな、
そういう感じになるんですよね。私自身はまさにそれでやってきたんですけど、
当時、私はその理論的な知識は全然ない状態で、もうコード進行をあれこれ繋げるとかね、
メロディーばんばん考えるとかやってた曲作りをやってたんですけど、
その後にその理論の知識を学んだ時に、例えばそのダイアトニックとかっていうね、
そのコードの存在を知って、ダイアトニックコードのメンバーみたいなもの、
いわゆる一覧表みたいなもので知ったんですけど、
その時はもう自分の中でその特定のキーに紐づいた、
そのよくあるコード進行とかね、自分がよく使ってきたコードのメンバーとか、
そういうのは感覚的な経験で根付いてたんで、
だからそのダイアトニックコードのメンバーがすでに自分の中にもうある状態だったんですよね。
だから無理に暗記もしないで、その知識を知ったことで、
もう勝手に自分の中でそれが根付いちゃったみたいな、そういう感じです。
あとはその体系的な知識でちょっと整理をしてあげるだけで、
もうその理論が自分の中にしっかり実用的な知識として蓄えられたっていうかね、
そういう状態に持っていけたんですよね。
だからある程度作曲の欲求が強くて、音感とかリズム感とかそれなりにあってね、
感覚だけでも自由にやれちゃうような場合は、むしろその知識を入れることなく、
まず作曲の経験をですね、感覚的でもいいんで積んでみることをお勧めしたい。
その後に理論を学ぶっていうかね、知識を知るというか。
それは無理に暗記もしなくても、その知識が勝手に体系的に整理されていく。
暗記したのと同じようなきちんとした定着を実現できるっていうかね、そういう感じですね。
09:06
音楽理論っていうとね、どうしても知識とかお勉強とかそういう感じが強く感じられすぎて、
いわゆる受験勉強的なテスト勉強的な、そういう感覚で暗記するところに行っちゃいがちなんですけど、
実用的なものにするっていう意味ではやっぱり暗記じゃなくて、
使ってるうちに勝手に覚えるっていう方がやっぱり私としてはお勧めできますかね。
だから今その辺りその変な先入観があってね、
全部これ覚えないと曲がしっかりした品質にならないみたいな、
もし考えてるならそれは考えなくていいですね。
むしろ初めは普通に表を見ればいいし、わかんなければその都度調べればいいし、
むしろ感覚的にやっちゃっていいし、初めは。
そんな風に柔軟に対応してみてほしいですね。
それで曲作りやってればね、特に実用的なものは勝手に覚えていくし、
実用に重きを置きながら作曲活動に取り組んでいけるんで、
そんな形でやってみてほしいと思いますね。
というわけで今回は音楽理論は短期しなくていいですよみたいな、
使ってるうちに勝手に覚えますよみたいな、そういうテーマで話をしてみました。
また今回の内容について感想や質問等があれば概要欄のリンクよりぜひメッセージをください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。