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耳で聴くうちやま作曲教室ということでやってきますが、今回はですね、ボーカル曲の歌作りの話なんですけど、
最近作曲っていうと、PCを使ってDAWと呼ばれる、デジタルオーディオワークステーションと呼ばれるソフトを使って音楽制作をするっていうのが、
そういうスタイルがメインになってくるんで、だから画面に音のデータを打ち込んで、画面上で音を噛み立てるみたいな、
そういうスタイルが作曲の基本的なやり方だっていうイメージになりがちなんですよね。
私はよく言ってますけど、ポップスロックの歌作りにおいてはですね、やっぱりそういうデータを打ち込んでいくみたいなスタイルじゃなくて、
歌をそのまま歌っていくっていうね、そういうスタイルを作曲のメインに置くべきだと、そういう考えを持ってるんですよね。
だからちょっと原始的っていうか、のびのび歌っていく、PCに向かっていく作業が画面に向き合うインドアな感じだとしたら、
インドアってわけじゃないから、歌うってのはアウトドア感っていうか、運動って感じなんですよね。
運動の反対、文化的っていうか、文化的なほうがPCに向かっていくやり方、体育的なほうが歌うほうですね。
体育的なほうでやるべきっていう歌作りにおいてはね、っていうふうに思ってますね。
その理由が、メロディって3種類くらいあって、1つは歌のメロディじゃないですか。
もう1個が楽器のメロディで、現代においてはデータのメロディっていうのがあるんですよね、第3のメロディみたいな感じで。
昔は多分歌と楽器しかなかったんですけど、データっていう概念が出てきたみたいな。
今言った歌、楽器、データっていう3つある中で、歌が一番制約が多いんですよね。
歌は息継ぎが必要で、息が続くメロディしか一息では歌えないみたいな、そういう制約がまずあったり、
あとは例えば高すぎる音が出せないとか、低すぎる音も出せないとか、使える音域に限界がありますよね、歌って。
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あとはリズムがね、ガチャガチャって刻むリズムが歌だとすごい歌いづらかったりとか、
それ以外でも歌にするとすごい歌いこなすのが難しいリズムとかがあったりするんですよね。
あとは音の進め方も、例えばダダダダみたいな、上下上下みたいなのも歌だとすごい歌いづらいし、
あとは歌いづらい音階っていうか、こういうふうに進める音はすごい音を取りづらいとかね、そういう制限もあるんですよね。
とにかく歌ってすごい、人間の体をそのまま使って、しかもそれを歌声として、息遣いとして、音域を取るのも人間の頭の中で考えて音域を取っていくんで、
音程か、音程を取っていくんで難しいっていうね、そういう制約というか制限みたいなものがあるんですよね。
で、そのもう一個あった楽器もそれに近くて、楽器は例えば管楽器だったら息が必要なんで息継ぎがいりますよとか、息継ぎができる長さの息が持つ長さのフレーズしか吹けないとか、
あとはギターとかだったら指の筋力が持つまでしか演奏できないとか、指先が痛くなるとかそういう問題もあるんですけど、
あとはピアノもそうですよね、手の指が動く、動かないとこまでのフレーズとして演奏できないとか、
あとは楽器の構造で、例えばその演奏がそのギターだったら上下上下みたいなやっぱその上のフレットと下のフレットとすごい行き来するようなフレージングがすごい演奏しづらいとかね、
もっとマニアックなのといえばその同じフレットで違う弦とかね、1弦と2弦でフレット同じなんだけど、
その同じフレット上の違う弦、異弦同フレットとかねよく言いますけど、そういうところのフレージングがすごい意外と指として難しかったりとかね、そういうのがあったりとか、
あと楽器の構造上でギターだったら下の低いEの音からより低い音が出ないとか、高すぎる音もフレットの制限があっても出ないとかね、
そういうのもあるし、あとは漢楽器とかだったら気持ちよく鳴る、その漢楽器ならではの得意な音域とかがあったりとか、そういう制限があります。
その辺はちょっと歌に近いんですけど、ただ楽器の音程とかはしっかり弾けばね、しっかり音程出せるんで、だから歌の取りづらさとかに比べるとね、まだ楽器の方が音使いとしてはより早い音使いができたりとかリズムもできたりとかするんですけど、
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リズムとか音程とか音階化の問題は歌よりはちょっとは自由が利くんじゃないかなって気がしますかね、楽器の方が。
で、今もう一個、データっていうのが第3のメロディーとしてあって、そのデータはもう本当に何でもありって感じなんですよね、要は息継ぎがまずもう必要ないし、筋力もいらないじゃないですか、データメロを歌わせるのに筋力は必要ないし、
で、サウンドもね、データが気持ちよくなってくれるサウンドとかっていうそういう概念はもうないんで、だから無限に作れるしサウンドも。
ただし、そういうとにかく息継ぎない筋力ないリズムの限界もないし、上の高い音も超高周波みたいな音を鳴らすことはできるし、理論上は低い音も鳴らせるし。
そんな感じで、それぞれの歌、歌メロ、楽器メロ、データメロで、性質が違うんですよね、要はね。
だから、なおさらそのデータのメロディと歌のメロディをごっちゃにしちゃったりとか、楽器もそうなんですけど楽器メロと歌メロをごっちゃにしちゃったりとか、
すると、例えばそのデータだったら気持ちよかったんだけど、歌ってみると全然気持ちよくない、歌い心地が全然良くないとか、歌うのにすごい苦労するとかってことが起きえちゃうんですよね。
楽器とかもそうですね、ピアノの鍵盤上で作ったメロディーがピアノで演奏するとかっこいいんだけど、歌うとなんか平凡じゃないって思えてきたりとか、それ反対もあって歌メロでいい感じなんだけど、それを楽器にするといまいちな感じになるとかっていうのもよくあるんですよね。
同じ音を連打するメロディとかね、それに近くて。歌メロだと結構同じ音をずっとダーダダダダダっていくようなフレーズも歌としては許容できるんですけど、意外とそれ楽器にしちゃうと急になんかチンプに聞こえないとかあるんですよね。
だからやっぱりその楽器それぞれの特性があり、楽器それぞれで歌だったら歌いやすさとか歌い心地、歌いづらいとかね、歌いこなすのが難しいとか、そういうふうに変わってくるんで。
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だからこそやっぱ歌は歌って作る必要があるんですよね。歌って作ればその行き継ぎができないメロディーはね、歌は作らないし作れないし、音域も出せない音域の歌メロを作ることは絶対ないし、そういうふうに歌ならではの制約をきちんと考慮したメロディーになっていくんですよね、歌うことによって。
だからやっぱり歌メロはそういうふうに文化的に何かに向き合って机の上で作るんじゃなくて、やっぱ歌って作っていく。それがやっぱ大事だなっていう、そういう結論に行き着くんですよね。
だから、どうしてもね、今だとPCの画面の上で、ちょっと画面に向き合う感じでね、何かを机の上で処理をするような感じで歌を作ろうとしてしまうんですけど、
やっぱりその運動として体を動かして歌いながら歌メロを検討していくっていうところに持っていくのが歌作りの本来の姿だと言えると私は思ってますね。
で、これはもちろん楽器のピアノの上で、ミディキーボードの上でメロディーを検討するっていうのは全然いいと思うんですよ。で、いいんですけど、それでオッケーってするんじゃなくて、やっぱり最後は自分で歌ってみて、歌にそんなに自信がないとしてもね、自分なりに歌ってみてこれ歌えるかなとか、
なんなら誰かに歌ってもらってみて、それで歌としてどうですかって聞いてみるとかね、っていうふうにやるのがやっぱその最終的なアウトプットとしては大事だと言えますかね。
だから歌としてどうかっていうのは最後にしっかりチェックするっていうか。で、今そのボーカロイドがあるんで、もういかようにでもね、やれちゃうんですから、データとして。ただそうなるとやっぱりボーカロイドがどんどん人間の声に近づいてきていて、人間のリアルな声なんだけど、メロディーラインはすごいデータっぽいみたいなね、そういうアンバランスさが生まれてしまって。
なんとなくそれが作る曲のちょっとこうなんて言うんですか、イケテナさみたいなものになってしまうと。だからやっぱりそのリアルな人間の声ならリアルな人間の歌っぽいようなメロディーにする必要があるんで、やっぱり歌を歌って作っていくっていう作業は避けられないと、そこに行き過ぎますかね。
これまでの、よく言ってますけど、レジェンドミュージシャンの皆さんが、ポップスロックの有名な歌作りの名手の皆さんが、多分画面で作ってないんですよ、皆さん。歌いながら作ってるんですよね、全員ね。
多分桑田さんは、サザンの桑田さんはギターを抱えながらね、歌いながら作ってる。その歌ってる姿をイメージできるじゃないですか。桑田さんが多分画面の中でマウスをポチポチやってね、多分メロディーを作ってないんですよ、絶対。
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だからそう考えると、やっぱり歌を歌って作るっていうのが名曲を生み出す一番の近道というか、成功法というかいうことは、歴史の例だからも言えると思いますんで。
今、これから世の中が変わっていって、画面で作った歌メロがすごく皆さんの心を打つような時代になっていくこともあるのかな、ちょっとそれもわかんないんですけど、今後の歴史の流れは読めないんですけど。
そういうデータメロを歌としてやってみるっていう、そういうところにチャレンジしているミュージシャンもいるんで、そういうアーティスト性でやっていくっていうんであれば、それはそれでいいと思うんですけど、歌が持ってる本来の歌いやすさとか歌居心地っていうところを重視するんであれば、歌うことはやっぱり避けられないと思いますんで。
ぜひそんなような意識でですね、歌作り、歌メロ作りに向き合っていただければと思います。
そんなわけで、今回は歌は歌いながら作ることをやっぱり私はお勧めしますみたいな、そんなお話をしてみました。
お伝えした内容ぜひ参考にしてみてください。
では今回はこれで終わりになります。ありがとうございました。