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耳で聴くうちやま作曲教室ってことでやってきますが、よくお話ししてますけど、曲作りやるときにはキーを定めることが結構大事で、
キーっていうのは、曲のまとまりを生み出す音の組織みたいなことなんです。
特定の音を使ってまとまりある雰囲気を生み出しましょうみたいな、音楽表現全般のルールみたいな感じなんですよね。
キーが定まると、そのキーで扱う音が明らかになる。
例えばCメジャーって定めれば、Cメジャーを成り立たせるCメジャースケール、つまりはドレミファソラシドの音を使って曲を組み立てればいいということが分かってくるんですけど、
それによってまとまりを生み出せるというかね。
キーについて理解を深めることが作曲を円滑に進めていけるかどうかに直結しているというか、とも言えるんですよね。
だから曲作りする上ではまずキーを定めましょうとか、メロディーとかコード進行が先に思いついているならそれらが何のキーかを明らかにしましょうみたいなね。
キーをはっきりさせるとその音使いがはっきり分かっていきますよみたいな、そういう話を曲作りの勉強会とかね、あとは個人レッスンとかでよくお話しするんですけど、
その話をするとキーの定め方について質問を受けることが多くて、
だからこれは具体的にキーを定めてから曲作りをしていくっていうパターン。
メロディーとかコードが先に思いついている場合はそのメロディー、コードが何のキーかってところでキーが決まってくるんで、
その場合は関係ないんですけど、何かのキーを1個定めてそのキーで曲作りをしようっていう順序でやる場合は、
まずキーを定める必要が出てくるんで、その時にどういう観点で定めればいいですかっていう、そういう質問を受けることがあるんですけど、
だから曲作りをやるときにね、キーの種類ってメジャーで12種類、マイナーで12種類、全部で24種類あるんで、
確かにそれだけたくさんあればね、そのキーの中からどういう観点で1個定めればいいのかっていうところは疑問を持つはずなんですけど、
その点についてはですね、答えは本当になくて、どんなキーでもいいですよっていうかね、何でもいいですよっていう、そういう感じになっちゃうんですけど、
選ぶ時の観点としては、一番初めに思いつくのは一般的によく使われるっていうか、その本人としては一番使い慣れたものっていう観点がまずはいいですかね。
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だから弾き語りとかやってたら、よく使っている自分のなじみのあるキーっていうか、弾き語りでよく演奏している曲のキーをそのまま使って曲作りをするってことはまずできそうですよね。
だから弾き語りでCメジャーの曲をたくさん演奏していると、ならそのままCメジャーのキーを使って曲作りをすることができそうだし、
本人の意識としてCメジャーを演奏しているっていう、そういう意識もなくね、特定の曲を演奏していて、出てくるコードの種類が、例えばCとかAmとかFとかGとか、Cメジャー全般のコードだったら、
それらを使うことがそのままCメジャーのキーで曲作りをするってことになっていくんですけど、だからそういうふうによく弾き語りで使っているコードをそのまま曲作りにも使っていけば、
それがそのままそのキーになっていくし、それが作曲のやりやすさっていうかね、使い慣れた、演奏し慣れたコードを使うってところにつながっていくんで、そういう観点でキーを選べますよね。
で、よく初心者向けの音楽理論の解説とかだと、そのCメジャーのキーがやっぱり例に出されることは多いんで、
これはCメジャーがドレミファソラシーから成り立っててね、シャープとかフラットがそこについてないっていう、解説がわかりやすくなるっていう理由によるものなんですけど、
だからそういう意味でやっぱCメジャーが一番いろんなところで目にすると思うんで、基本的なキーとして。
だから扱いやすいって意味でCメジャーキーを選ぶことはできそうですよね。
あとギターの演奏とかで言うと、開放弦を多く含んでいるほどに演奏の負担は軽くなっていくんで、
今例としてCメジャーなんかはオープンコードとも言いますけど、低いほうのフレットで演奏できるコード。
だからCもローコードでいけるし、Amもいけるし、Gもいけるし、ローコード含んでいるほどに開放弦が含まれるんで、演奏の負担は軽くなりますよね。
ギターで言うと6弦がEで、5弦がAで、4弦がDなんで、だからEメジャー、Aメジャー、Dメジャーとかのキーもギターの演奏っていう意味ではより簡単な部類に入ってくる。
同じように扱いやすい、演奏として負担がより軽いっていう意味で、EメジャーとかAメジャー、Dメジャーのキーを選ぶキーとして目安にできますよね。
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ピアノの演奏とかだと、演奏する人によってはある程度キーの音の中に骨弦が入ってる方がいいっていうね、そういう意見もあって。
これ私はピアノ専門に演奏してないんでね、ちょっと詳しいところはわかんないんですけど、人間の手が指の長さが違ってるじゃないですか。
だから手のひらをパーの状態にすると、指先が親指から小指に向かって弧を描いてるっていうか湾曲してるっていうか、だから手が丸くなってるっていうかね。
だから指先の長さが違うんで、ピアノの鍵盤でちょっと骨弦が入って、骨弦って奥に引っ込んでるんで、骨弦が適度に入ってくる方が手としては自然な動きで
鍵盤を触れるっていうかね。だからそういう風に言われたりするんですよね。
で、そのピアノの演奏のしやすさって意味で、キーの中に骨弦の音が入ってる方がむしろ演奏しやすいっていうかね。
って言われたりもするんで、だからシャープフラットが付く音を含んでるキーを選ぶっていうかね。
だからEフラットとかAフラットとかね。あとはさっき言ったEメジャーとかも骨弦を多く含んでくることになるんで、
そういう観点でピアノとして演奏しやすいキーを選ぶってこともできますよね。
そういう操作性って意味でキーを選ぶことはまずできると思います。
もうちょっと漠然とした感覚でキーを選ぶこともできて、例えばメジャーキーって12種類あって、
それぞれのキーはメジャースケールっていう同じ構造を元にしてるんで、
だから基本的には音同士の関係というか音の構造っていうかね、そういうのは違いはなくて、
全部同じキー、同じ構造でそれぞれのキーの雰囲気が本当は同じになってくるはずなんですけど、
ただ実際にはそれぞれのキーが生み出す印象っていうのは違ってて、
具体的にはCメジャーのキーであれこれやってるのと、例えばGメジャーのキーであれこれやってるので、
その曲から感じられる雰囲気が変わってくるっていうのがあるんですよね。
両方は同じメジャースケールっていう構造で成り立ってて、同じ構造のはずなんですけど、
だから中心に置く音を今の例ではC、つまりはドの音にするか、
あるいはGなんでソの音にするかっていう違いで、その曲というかキーから感じられる印象が変わるっていうことがよく言われたりするんですよね。
これは音響学とかでよく語られるテーマで、それぞれのキーが生み出すサウンドが人によって別の感覚に紐づいて、
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それぞれのキーに異なる印象が生まれるっていうか、異なる世界がイメージされるみたいな。
俺は共感覚とか言われたりする。共に共鳴とかね。共感の共ですね。に感覚ですね。とかって言われたりするようなテーマで、
一個の感覚が別の感覚を呼び起こすみたいな。そういうものだと言われたりする。
だから今の例で言えばそのキーの音が、色がイメージされるとかね。そういう状態。
私自身もCメジャーのキーの音はなんかプレーンな感じっていうか、色で言うところの白みたいなイメージがあるんですけど、
それ以外のキーに関しては私は色のイメージってのはあんまりなくて、人によってはAメジャーがね、
例えば紫に感じるとかね。Dメジャーは黄色っぽい感じがあるとかね。
その共感覚の色の感覚でキーを捉えている人っていうのもいたりする。
だからそういう別の解釈をキー選びの目安にすることもできますよね。
Cメジャーの白っぽい感じの曲にしたいからCメジャーにするとか、紫っぽい雰囲気を出したいからAメジャーを選ぶとかね。
その色の感覚がある人はその共感覚でキーを選んでいくってこともできますよね。
私はそれぞれのキーを色で捉えたことはないんですけど、風景っぽい捉え方は確かにしてて、
それもある意味共感覚っぽいんですけど、キーのサウンドで風景が描写されるみたいな感じがあって、
Gメジャーは自分の中で田園風景みたいな牧歌的な感じがあるんですよね。
Fメジャーは格式高いヨーロッパみたいな感じ。
Aメジャーはフランスみたいな感じ。フランスもヨーロッパですけど、全体的にヨーロッパっぽい感じでくくってるところがあって、
謎なんですけど、誰にも共感してもらえないかもしれないんですけど、西洋の国の風景みたいな。
Gメジャーの牧歌的な感じはスイスとかドイツの山の感じ?
ハイジっぽい感じっていうか、田園風景っていうか牧草地帯みたいな感じがあって、
Fメジャーの格式高い感じはイギリスの赤い制服の黒い長いふさふさの帽子の兵隊の感じあるじゃないですか。
あの感じとか。馬乗ってる感じみたいな。そういう風に捉えてる感じがあるんですよね。
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全部ヨーロッパなんですねって言われたね。国なんですねって言われた経験がありますけど。
それぞれのそういうキーが持っている自分の中での印象みたいなもの、そういうのを曲作りに活用するっていうね。
それも一個のキー選びの方法だと言えそうですね。
そんな感じでキーの選び方は本当に人それぞれでいいと思ってて、自分なりの感覚でキーを選べばいい。
より実用的なのはさっき言った楽器の演奏とか、扱いやすいキー、慣れてるキーとかね、そういう感覚で選べばいい。
Cメジャーは初心者にとっては選びやすいと思うんで、Cメジャーっていうのは一個選べるし、
やっぱり毎回Cメジャーばっかりだとなかなか発想力が狭まっていくので、なるべくこういろんなキーを選んでほしいし、
その時にそのキーに紐づく色とか、さっきの私の例では国の風景とか、そういうのも目安にできそうだし、
何らかのそういう自分なりの観点でキーを選んでいくのがいいかなと思いますね。
そんな感じでキー選びね、ちょっと謎だと思ってしまうことも多いと思うんですけど、
自分なりの感覚で構わないので、特定のキーを選び、そのキーのまとまりの中で曲作りをしていくというところを実践していただければと思います。
そんな感じで今回は曲作りをする時のキーを選ぶ目安についてお話をしてみました。
お話の内容をぜひ参考にしてみてください。
では今回これで終わりになります。ありがとうございました。