DogsorCaravanのインタビュールーム、今日は素敵な場所に来ております。
パタゴニア・東京、ゲートシティ大崎、こちらに伺っております木村ヒロシさんです。
こんにちは。お久しぶりです。よろしくお願いします。
今日は木村さんにビッグなニュースがということで、木村さんがこの春、2025年の春に
パタゴニアのトレイルランニング・アンバサダーに就任されたということで、それをニュースを聞きつけて、木村さんにお話し伺おうと思ってやってきた次第なんですけれども、
私も先ほどちょっと聞いて驚きましたけれども、このトレイルランニングのカテゴリーで、このパタゴニアのアンバサダー、日本では牛川裕樹さん以来っていうね、
日本のパタゴニアのブランド全体を見ても6年ぶりということで、いかにこの重みのあるアンバサダーというタイトルというのかな、役割を担われることになるわけなんですけれども、いかがですか、その心境というか。
確かに言った通り、石川さん、トレイルランニングのカテゴリーだと石川裕樹さんの次というか、2人目になるっていうところで、最初に声をかけていただいた時は率直に嬉しくて驚いたんですけれども、石川裕樹さんに次いで2人目っていうところで緊張が走ったといいますか、
とても光栄なことではあったんですけども、すごくプレッシャーに感じた部分は少しありました。
パタゴニアのアンバサダーというのは、単なるスポンサーアスリートというよりは、パタゴニアというブランドの代弁者、そしてこのフィールド、トレイルランニングというスポーツそのものの代表みたいな存在であるということで、
まさにライフスタイルそのものがパタゴニアのスピリッツというか、ブランドを代表するようなライフスタイルを送っている方、そういう生活の中から製品のアイディア、革新的なアイディアが生まれてくるというようなことが期待されているという、最初は固い話になりましたけれども、
氷村さんというのはどういう人物なのかというと、少しこの機会に聞かせてもらえればなと思ったんですけれども。
手汗がぐっちゃぐちゃになります。
ご出身が秋田県の和野市花輪というところということで、僕はあまり詳しくなかったんですけど、戸惑湖八幡帯、山に近くて、かつては鉱山の開発とかですごく栄えたところでということをちょっとこういうところだというふうに予習してきたんですけれども、そこで生まれ育たれたわけですか?
ありがとうございます。ふるさとを調べてもらって。まさしく戸惑湖と八幡帯というような、自然を楽しむ観光地というとそこが2つあって、場所でいうと青森、秋田、岩手、その3県にまたがる内陸のところなんですけれども、冬はマイナス10度、15度ぐらいになる寒いところで、高い山は八幡帯が1500メートルくらいかな、なんですけれども、そうですね。
穏やかな土地になります。そうですね、スキーが、スキーと陸上の町って市でも歌ってるんですけども、陸上でいうとフルマラソンのあさりじゅんこさんってご存知ですか?とか、
カズノ市出身ではないんですけども、カズノのスキー場でトレーニングをして育ったスキーのオリンピック選手だったりとかがいるようなスポーツの町でもあります。
子供の頃からスポーツ、特にスキーなのかな? そうですね。
そこで生まれてきたわけですか? はい。夏場は、自分はスキーが好きだったので、冬場のトレーニングと思って陸上を走るトレーニングをしたりして、冬場はスキーをして、
いいような流れで、周りに遊ぶところが、いわゆる、遊ぶような施設が何もなかったので、外で遊ぶのが本当に主で、それがきっかけで体を動かすのが好きになったっていうところですか。
そういう走ったり、スキーしたりっていうところにはことがわからないような環境だったわけですか、その周りで育てられた。
そうですね、スキー場が車でもう10分ぐらいのところだったり、あんまり、この今私活動している新宿地域のように、登山の文化が多い場所ではなかったので、
夏場のスキー場、いわゆるクロスカントリースキーコースみたいなところを走ったりするような感じでしたね、小さい頃は。
前インタビューしたときのこと、昨日も振り返ってたんですけれども、子供の頃からあちこち自分の身の回りのところを探検するというか、見て回るというかして、そういうのが好きだったというようなことをお話しされてたのかなと思ったんですけれども、
子供の頃から単に身体を動かすだけじゃなくて、この自分の身の回りを見て回るということが身についていたというか好きだったということもあるんですか。
そうですね、よくおじいちゃんの運転する軽トラに乗って、裏の田んぼを見に行ったら、クマの足跡があって、ちょっとこうワクワクしたとか、なんかこう冒険をしているような気分になったりとか、で、ちょっと大きくなって、男が5人兄弟なんですけども、小分じゃないですけど弟を小分のように連れて、
ちょっとクマがいるかもしれない、裏の山に自転車で行くとか、そういうなんかちょっと男の子ですよね、冒険が今にも繋がっているところがあるのかなというふうに思います。
学生時代、スキーの競技、スポーツ、アスリートというか、選手として打ち込まれていた時期があったということですか、高校生ぐらいまで。
そうですね、スキーのジャンプを飛んで、クロスカントリースキーを走る複合、ノルディック複合という競技を中学校から高校を卒業するまで続けて、大学でも続けるという手段はあったのかもしれないんですけども、ちょっと自分の中で疲れちゃった、人と競ったりするのが疲れちゃったところがあって、
そこでちょっと競技をやめようという決断をして、自衛隊に入って、アスリートは引退したつもりだったんですけども、やることといったらやっぱりもう、あまり街に出かけても楽しみを見出せずに、もんもんとしたところで登山とか山に行き始めて、それがきっかけで三岡市、新潟県の三岡市にあるアウトダー専門学校に行ったっていう感じ。
アイナックですね。
そうですね、アイナック。
そこで前、詳しくは前回の、一昨年のインタビューでお話いただいたんですけれども、ハトリさんのトレイルランニングに手ほどきを受けられてというようなお話もきました。
そこがきっかけになってトレイルランニングに出会って、そこに見せられるって言ったという。
そうですね。
そこがトレイルランニングとの出会いでもあり、パタゴニアとの出会いでもあったのかなと思います。
専門学校に入って、そこで新越五学トレイルランニングレースというレースがあります。
そこで学校の授業の一環でトレイルランニング大会に関わると言いますか、整備をするだとかコースマーキングを手伝うだとか大会の準備をするそういう授業があって。
そこでパタゴニアと今の関係者の方々と出会って、それがパタゴニアとの出会いですね。
木村さんのそこからのレースでの活躍、ハセツミカップで4位とか、新越五学で3位だったかな。
いろいろなパフォーマンスを挙げてらっしゃるんですけど、私がすごく思ったのはやっぱり長距離のFKTという言い方とはまた違うのかな。
140キロとか、2023年にシンストレイルを中心にして100マイルでした。
去年の夏には力を養わず、自分で引いたコースを実際に自分の足で走ってみる。1晩以上2晩近くかけて走ってみるとか。
まずはレースとかいうところに興味が向かう人が多いとは思うんですけれども、むしろ自分のプロジェクトというか、自分で作った課題コースを自分で走ってみたいというようなところがすごくユニークだなと思ったんですけど、
そういうことをやってみようと思ったきっかけとか、誰かに影響を受けたとか、そういうのはあるんですか?
そうですね、誰かに影響を受けたってわけじゃないですね。好きですね、山が。山が好きで、そこに登ると見えない景色だとか、そこに行くとそこならではの色彩だったりが見れて、純粋に楽しいからっていう気持ちで山に行ってるんですけれども、
それの延長でどんどんどんどん長くなってきて、長いのって不確定要素が大きくて、その分ワクワクもするんですね。そういうのが好きで、年に最低でも1回はそういったチャレンジをしようというか、したくなっちゃうっていうのが自然ですかね。
そういうのって怖いっていうか、特に木村さん自然との関わりというか、経験は豊富だとは思うけれども、やっぱりその深い北アルプスだったり、そういうところを一晩かけて運動するとか、もちろん仲間と一緒にね、2人である区間は一緒に行動したりもされるんだろうけど、
ちょっとなんか、自分よっぽど経験してないと、ちょっとこれだ、こんな危険なことしてるんじゃないかとかって、朝よりも興味が勝ってしまう感じなんですか。あんまり怖さとは感じないんですか。
そうです。怖いと思うということは多分、その点でちょっと準備不足な部分もあると思うので、私もそこに行くまでに重いテントを持って山の上に泊まったこともあって、その上でもっと軽くできるなっていう確信を持って軽くして、ある程度そこに関しては怖さはなくて、
確かに食べ物がなくなったらどうしようとかそういう不安はあるんですけども、そこに関して怖いっていうのはなくて、そうですね、怖いって言ったらお化けが怖いぐらいで、一人で行動すると。そうですね、高いところから落ちるとかそういう怖さはあんまりないとか、そういう不安になる要素、怖い要素はできるだけ事前の準備で潰していくようにはしてるので、
その上でそういったチャレンジはするようにしてます。
いきなりそんな大冒険っていう話、まずは持ち出しの方から持ち出しましたけども、実際にはそういうことする以前にいろんな仕事だったり、いろんなことでテントを持って住んでもらったりとか、いろんな人と一緒にあるいは経験のない人とも含めて一緒に行動することで山のことをよく知ったり、その場所のことをよく知ったりということもいっぱいされてるから、
こそそれができるというのはもちろん、それはあるんですよね、きっと。
そうですね、昨年行った上高地から親知らずも、全部のエリアを小分けに一度は見てて、その上で全部を繋いで走ったという形なので、そういった準備も含めて楽しんでるというか、去年の長いチャレンジだったりします。
そういう挑戦をする過程で、やる前と後っていうんですか、よくそういうなかなかできないような一緒に一回の挑戦をすることで自分の人生変わるみたいな。
愛と言っても聞こえるのかもしれないけど、そういう風になるのかなとか、僕なんかもそういうことを夢見たりすることもありますけれども、実際に成し遂げてみた、あるいはそういう大きな挑戦を成し遂げてみて、発見、自分の中でこういう力があるんだなとか、このエリアってこういう場所なんだなとか、見方が変わったとかっていうことって何かありますか。
まずしとつは、体の負担がすごく大きいなって思いました。
それはそっちが一つと、自然に関してはやっぱり上甲地って結構いろんな観光客の方もいるところから入ってて、そこから白馬の五流から松のあたりとかちょっと岩場のクラシックなルートがあって、最後は日本海に降りるんですけれども、そこで歩いてる人の違いをちょっと感じたりとか、
最後ゴールに近くなっていくと岩梁帯から樹林帯に入ってきて、その時の木がある安心感と岩場からこっちに変わった時の足裏から伝わってくる安心感とか、
そうですね。
今の仕事だったり生活のパターン、ペースを守りながらということなのかと思うんですけれども、これからレースなのか、去年オットとしてやられたような山の冒険だったりなのか、こんなことやってみたいなっていうか。
あるいはレースとかそういうことだけじゃなくて、レースディレクターというかコースディレクターもね、オクシナの100とかそういった活動もされてると思うんですけれども、どんなことをやっていこうかなというか。
パタゴニアと一緒にこんなことできるんじゃないかとかっていうような希望とか何かありますか?
そうですね。個人としてはいろんな山じゃないですけど、行きたい山だとかにいろいろチャレンジして、その中でやっぱりパタゴニアの製品っていうのは安心して山に身を置ける気持ちもきていると。
安心して山で活動できますし、これをタフに使っていろんなチャレンジをしていきたいですし、コースディレクターっておっしゃってくれるんですけども、新越地域、北進地域で大会も何個か開催してまして、その中で登山道の整備だとか管理をしていて、
新しい道を作るだとか新しいことをするっていうのも大事なんですけども、今ある登山道をしっかりと維持管理して、それを持続的なものにしていくっていうのはすごく大切だなと感じているところなので、大会を継続していくっていうのもそうなんですけど、
その登山道をしっかりと維持管理して遊んでいけるフィールドをずっと維持できたらなと思いますね。
それはやっぱり各地で言われてますけれども、なかなかその世代少子化とかということもあって、なかなか我々トレイラーナーであったり、あるいはハイカーの方であったりとかは、道があってというかトレイルがあってこそ楽しめるわけですけど、やっぱりそこは危機的な状況というかちょっと危機感を持ってらっしゃるということですか。
今の地域に目指して整備とかをすると速度がよく上がるっていうことはあるんですか。
そうですね。また私も初めて、これで5年ぐらいになるんですけども、やっていくとどんどん変化に気づいて、使われないとなくなっていくっていうそういう危機感はありますね。
でも純粋に登山道整備をやり始めて、山を走ること、走るのも楽しいんですけども、土を振れるとか木を触る機械っていうのが整備で増えて、純粋に登山道整備が楽しいっていうのもありますね。
パタゴニアのアンバサダーとして、さっきはちょっと話を伺いましたけれども、これからこの春にアンバサダー就任されて、当面どんな場面で木村さんと活躍を見にかかれたりとか、イベントとか計画とかありますか。
この夏もトレランニングで山にチャレンジしたいなと思っているので、できればその報告を8月に各店舗で行えたらなと思っております。
これからやるアクティビティについて、夏にお話いただけるというようなスケジュール感なんですね。楽しみですね。
どんな参考になるかは、これからいろいろと詰めていくと思っています。楽しい動画にしたいです。
それは細かいこと言ってはいけないのかもしれないけど、新越エリアがフィールドにまたあるんですか。
出身が東北で、私が山を始めたのがこっちの新越エリアだったので、あまり東北のほうの山に行く機会が少なかったので、今は日本、北海道、九州、四国いろいろありますけど、東北の山に興味が湧いているので、そこで楽しそうなコースが見つけたら行きたいなとは考えています。
ちょっといいヒント。まさかのフィールドが広がるということで。
こう言っておいて九州かもしれないですけど、興味は東北に湧いています。
楽しみということでわかりました。
山を探検するというか、その山そのものをもっと、パタゴニアというブランドとこれからまた深く関わっていかれることになるわけですけれども、
いろんなアウトドアのことを経験されてきてみて、パタゴニアというブランドだったり製品だったりとかっていうのは、他とは違う何か感じることがあるとすれば、どんなところが違うというふうに感じていらっしゃるかなと思って聞かせていただけますか。
タフさというか。
私が最初に好きで使い始めてたんですけども、
専門学校に入った時に購入し始めて、
アウトドアの用品そんなに安いものじゃないじゃないですか。
そういった時に、いいものを長く使おうって思って。
そういった時に、私の中でパタゴニアっていうのがひとつしっくりきて、
そこがパタゴニアにイメージがありますね。
いいものを長くっていうところにイメージがあります。
今手元にもパタゴニアのアイテムがあるんですけども、
例えばこういうのを今使ってますとか、
気に入っているっていうのをご紹介いただけたらと思ったんですけど、よろしいですか?
私の好きなベスト。
これがナノイアのベストなんです。
なんでベストがいいかっていうと、特にトレーダンニング、腕の振りが結構激しいので、
それがない分、結構アクティブに動かせるっていうのと、
体温調節がしやすい、脱いでもかさわらないっていうところで、
ベストを私結構よく使ってるんですけども、
その中で3つ紹介していいですか?
ナノエアライトベストですね。
生地も柔らかくて。