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2025-12-03 32:44

#031 虎ノ門広告祭を振り返ろう/ジャケギキ行ってきたよ

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ジャケギキ参加のご報告/虎ノ門広告祭の振り返り/印象的だったセッション/①クリエイティブの再定義/広告業界はリベラル100%/1つの視点をブーストさせる知識の危険性/②はばたきかた改革/喋るのは金がかからない/小説家になりたいなら作品を書き切れ/広告クリエイターは起業に向いている/新しい予算取りの手段

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事業会社とPR会社という“広告クリエイティブの路地裏”にルーツを持つ2人が、企画やコピー・興味のあるテーマなどについて自由に語っていく番組です。

【出演】谷口泰星 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@iseitachigunita⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ × 丸山優河 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@marupoke15⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

●感想は #路地裏クリエイティブ で。

●毎週水曜日に更新。※変更の可能性あり

ご依頼・ご連絡はメールやXのDMでお願いします。番組内で取り上げてほしいテーマや2人への質問なども募集しています。

✉rojiura.creative@gmail.com / ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@roji_creative⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※発言は所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。

【Special Thanks】

ロゴ&アートワーク: 竹内駿 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@bamboo811⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

企画協力: むすびめ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@musubime_bijoux⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

収録&編集協力: 堀修生(自在音響株式会社)

サマリー

虎ノ門広告祭の初開催を振り返った参加者は、創造的な雰囲気と豊富なセッションの中で学びや出会いを楽しむ体験を共有しています。また、イベントの豪華な演出や日本のカンヌ広告祭を目指す意義について考察しています。この体験では、クリエイティブの再定義や自主提案の重要性が強調されています。特に、広告業界のリベラルな価値観とクリエイターが社会課題に向き合う方法についてのセッションが印象的です。セッションを振り返り、アイデアを実現するための行動の重要性や広告クリエイターとしての企業家精神について語ります。また、新たにリスナー向けのコミュニティを立ち上げたことにも触れています。

ジャケギキの体験
路地裏クリエイティブ
路地裏クリエイティブの谷口です。
同じく丸山です。
この番組は、事業会社とPR会社という広告クリエイティブの路地裏にルーツを持つ2人が、企画やコピーなどについて自由に語っていく番組です。
決まった台本は特になし、興味のあるテーマについて気の向くまま喋っていきます。
なお、番組内での発言は基本的に個人の考えであり、所属する企業の立場や見解を反映するものではありません。
それでは早速スタートです。
はい、今日11月29日に収録をしているんですが、ちょうど丸山さんとジャケギキに行ってまいりました。
行ってまいりましたね。原門へ。
原宿、原稿堂。ジャケギキというのがざっくりお話をすると、以前も路地裏クリエイティブで説明させていただいてたんですが、
ポッドキャストを、ジャケット、いわゆるアートワークをいろんなたくさんの番組に並べて、それをきっかけにポッドキャストを知ってもらおうという企画というか、
そういう催しというかありまして、路地裏クリエイティブも参加をさせていただいてまして、僕らのアートワークがすごい素敵な場所に貼って飾っていただいておりました。
うん、めっちゃ素敵でしたね。
めっちゃありがたいし、すごいレコードのね、版の大きさになってるんで、データじゃなく、まず出力で見たのは僕らも初めてっていう。
確かに、あれめっちゃ良かったですよね。しかも場所がね、原宿の原門って、もう我々イベントとかやる人間としてはかなり一等地的な場所というか。
そうですね。
すごい人流も多かったし。
結構ポッドキャストに興味なさそうなって言うとあれですけど、お客さんとかも普通に来て、ジャケ行き?なんだろう?みたいな感じで、番組のこととかもちょっと興味持って足止めてる方とかもいらっしゃったんで。
いやー嬉しいね。
めっちゃ良かったですね。
嬉しいね、それは。会場全体がもう割とアートワークの展示会場みたいな感じで、3階全体がね。
もう150いくつのアートワークが飾ってあったんですけど、こんなに足したようなデザインがあるんだっていうのはすごい面白かったですよね。
そうですね。僕も現場で気になるやつ調べて。
気になるやつ調べた?
5、6番組ぐらいマイリストに登録して、後で聞いてみようと思っています。
デザインも良かったし、番組タイトルも気になるの多かったというか。これはコピーワークとしても面白いよね。
確かに。いかにタイトルとかで気にならせるかみたいな。
そうそうそう。
絵も含めてですけどね。
気になった番組名ちょっと言っていいですか?
もちろんです。
僕は絶望の窓際族っていう、絶望の窓際族さんという番組のこのタイトルめっちゃいいなと思って。
ありましたね。
ちょっと気になりますよね。
窓際側が逆に何を考えているのかって普段考えないから。
窓際族でそれを絶望と形容してるっていう辞任がもうちょっと面白くないですか?
そうそう。だとしたら窓際出しろよっていうね。
実際どんな番組なのか聞いてみたいんで、聞いてみましょう。
聞いてみたいですよね。
あとやっぱりアートワークの祭りなので、ステッカーとかシール、名刺みたいなのが置いてあって。
確かにロジェラクリエイティブってまだステッカーとか名刺とか何も作ってないじゃないですか。
そうだね。
これをきっかけに何か作りたいなっていうのをすごい思いましたね。
確かに。そういう持って帰れるものとかプロダクトがあったらいいよね。そういう学びも多かったですね。
なので是非ステッカー作ったら配りますので、リスナーの皆さんに何かしらの形で、
是非パソコンに貼っていただいて、俺たちはロジウラ組だぜということを賛同する一つのステッカーに使っていただければという。
僕もちょっとスマホの裏にシール入れたいなみたいな気持ちで見てましたが。
そんな邪気的な話もありながら、今日はですね、少し前に開催されましたトラノモン広告祭について、少し時間も空いてるんですけど、
丸山さんと一緒に同じタイミングで行った時もありましたし、別々でいろいろ見てたり含めて、
すごいお祭りだったので、せっかくなので振り返りつつお話ししてみようかなというので、
虎ノ門広告祭の概要
今日の回は収録をしていきたいと思います。
はい、ぜひやっていきましょう。トラノモン広告祭すごかったですよね。
めちゃくちゃ人いましたね。
めちゃくちゃ人いたね。一応トラノモン広告祭のご紹介だけさせていただくと、
2025年の10月17日から24日の間、1週間の間に、トラノモンヒルズ東京ノードで行われた、日本最大規模の今年から始まった広告祭ということですね。
セッション・展示・企画を合わせて、実は300以上の催しがあったと。
300超えてたんですね。
そう、300超えてたらしいですね。確かにコピーの展示とか、ライブドローイングみたいなところもあったりしたじゃないですか。
ああいうのも含めて、セッションも毎日たくさん開催されてたんで、300以上あったらしい。
その一部だけしか楽しめてなかったなって、今この数見て思ったんですけど。
そうですね。金曜日スタートでしたっけ?
そうですね、金曜日スタートの金曜日終わり。
その翌週の金曜なんで、7日間フルで参加できたわけではないんで、本当に僕らが体感したのはごく一部なんでしょうけど、
それでもね、いろいろ学びやら、気づきやら、たくさんあったんで。
ありましたね。ちょっとそこら辺の話をしていきたいなと思いつつ。
とりあえず最初に、虎ノ門公国祭の感想というか、ちょっと僕の中の勝手な邪推をお話ししたいんですけど。
虎ノ門公国祭って、部外者として勝手に想像するに、日本のカンヌ公国祭を作ろうという動きなんじゃないかなと思ったんですよ。
割といろんな声があったじゃないですか、この公国祭を開催するにあたって。
例えば、チケット代が高額だったりとか、平日開催で行きたいんだけど行けないみたいな、惜しむ楽の声があったりして。
日本のカンヌを作ろうって思った時に、結構これって重要なピースというか、っていうふうに思ったんですよね。
なるほど。大きなクリエイティブのダイレクション的な観点で、カンヌを目指してるならそれは高いだろうみたいなことも含めてということですね。
やっぱりこの参加すること自体がステータスになる。そういう場作りをするというか。
ふさわしいって言ったらあれですけど、とっても豪華にというか。
場所もね。
場所も豪華だし、室内というかね。舞台とかもものすごく作り込まれているし。
とってもすごい、この規模のイベントって1年でいきなり開催できるんだってびっくりしました。
今までなかったわけですからね。
これ第1回に参加した我々は結構誇れるんじゃないかなって。
歴史の見届け人でもあるみたいなね。
本当にそれくらいの優秀ある祭りに今後育っていくような気がしたというか。
だからこの大儀を叶えるためにはやっぱりスモールスタートじゃダメだし。
確かに。
コンテンツも多様で濃い必要があるし、チケット代もプレミア感がなきゃいけないし、
もう1週間通してずっと祭ってるぜっていう。
この盛り上がり感の継続みたいなものが必要だったんだろうなと思って。
ウィーク開催みたいなのが結構デカいかもしれないですね。
参加者の感想と気づき
土日だけのツーデイイベントですってなると、
なんかちょっとイベントで終わっちゃうというか、
祭り感はないというか。
それは確かにあるかもしれないですね。
僕は邪推したんですよ。
運命の中の企画書に日本のカンヌ広告祭を作るっていう一文がどっかにコンセプトどっちだったんじゃないかっていう。
でも菅野さんのメディア発言とかいろいろ当時見てましたけど、
たぶん近しいことをおっしゃってたような気がするので、ある程度はそうなんじゃないかなって思いますけどね。
なるほどね。
ちなみにこの虎ノ門広告祭って、結構その開催されるまではどうなるんだろうっていう感じの雰囲気感もあったじゃないですか。
結構実験的だったというか。
もうすごいね。僕は正直に話してもらうと、この輪の中に入れなかった人間ではあるんで。
運営側、登壇側に自分は回れなかったんで。
少なくとも少なからずちょっと中に入れなかったなと。仲間の中に入れてもらいたかったなっていう気持ちはあったんですけど。
その気持ちを正当化してね、祭りを腐すこともできたんだけど。
やっぱりこの末端クリエイターの一人としてね、ここまでのイベントを作り上げた。
そのイベント自体も、作り上げてきた方々の頑張りもめっちゃ心から尊敬したし、応援したいと思ったんで。
この開幕から勇気を出して参加しまくってみたら、めちゃくちゃいいセッションがあったし、めちゃくちゃいろんな出会いがあったし、すごい良かったんですよ。
ね、言ってましたね。
っていうポストをTwitterでしたら、めちゃくちゃいいねをくださって。会場でも、「アツいXのトークがありましたねー!」みたいなことを声かけられて、すんごい恥ずかしかったんですけど。
でもなんかこういろんなね、多分いろんなひきこもごもを抱えた人も見に来たんじゃないかなと思うし。
でもなんかこう、ある種一個のこの日本のクリエイティブの世界が開かれた感じもしたというか。何て言うんでしょうかね。
なんかこの、運営と参加者が一体になって、結構その上下も輪の中の外もないというか、この1回目の祭りをみんなで盛り上げようぜっていう空気感で会場があふれてたんで。
すごい良い雰囲気の場所だったなっていうふうに僕は総括してるんですけど。どうですか?そこらへん。
僕めちゃくちゃポイントの話からすると、全てのセッションの最初にある冒頭の、なんかドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンみたいな。
あの音楽めちゃいいなと思って。あれ聞くとなんか始まった感と、なんかすごいセッション始まったぞみたいな感じがあって。
それ単純にテンションが上がったっていう、現地で見てて一個あったなっていうの。ちょっとくだらない部分からですけど。
僕は当事者的には、僕も同じく祭りの出演者側では特に登壇とか運営とかに関わることはなかったので、
そのマネマさんと似たような気持ちも一つ抱えつつ、とはいえ僕が別になんか出て何かを語りたかったみたいなことという感じではなかったりもするので、
そう思った時に、一個思ったのは自分の立場というかスタンスとして。
事業会社のセッションが数で言うと多分ほとんどなかったんで、サントリーさん、味の素さん、カオさんの3社のセッションはあって、
当然僕はそれ見に行ったんですけど、そういう事業会社の広告主側がどんなことを考えているかとか、
事業会社の広告宣伝部とクリエイターのセッションとか、そういう事業会社側の視点とかもあると、
事業会社側はクリエイティブの領域って少し遠い存在に持っている人も結構多いんじゃないかなと思っていて、
そっち側からクリエイティブを深掘るというか知っていただくみたいな門戸の開け方みたいなところは、
もうちょっとあったらよかったんじゃないかなみたいなことは思いつつ、
とはいえ1回目なんでクリエイティブのど真ん中をとりあえずやろうみたいなことの思いみたいなのは全体からすごく伝わってきたので、
僕はあくまで事業会社所属の立場としてそういうことを感じただけで、場としてはめちゃくちゃ素晴らしかったなと思っていて、
いろんなセッション聞かせていただきましたけど、そこは多分これからちょっとどのセッションが印象的だったよねみたいな話とかも出てくると思うので、
一旦全体的にはすごい参加できてよかったですし、面白い祭りに入れて、
単純にテンション上がったし、仕事頑張ろうって思うなんかきっかけになりましたね。
本当にそのモチベーション上がったのは本当にありましたね。すごいカンフル剤になったというか。
だし、なんかちょっと同窓会みたいな雰囲気ありましたよね。
そうですね、知り合いがいっぱいいるみたいな。
そうそうそうそう。
知ってる友達のあの子が運営側に入ったりとかもして、スタッフの服着てて。
結構ね、僕ら世代のある程度仲良いメンバーとかも運営に関わったりしてたから、そういう意味でもすごい見てて楽しかったし、
なんかそういう意味ではアウェイ感ちょっとなかった部分もあるというか。
あーそうだね。
仲良いメンバーが運営に関わってるから、そういうもう世代なんだなみたいな、そういう気持ちにもなったりしましたね。
確かに。そこの自分ごと化があったのかもしれない。
うんうん。
そこで自分ごと化されてたからこそちょっと悔しいって気持ちもあったのかもしれないけど。
そうですね、確かに確かに。
虎ノ門広告祭の自己提案
まあでもそれはね、やっぱこう実績を作っていかないとっていう、僕らの次回にもなりましたんで。
そうですね。
ちゃんと呼んでもらえるような実力をつけてね、来年再来年とこの虎ノ門国際の2回3回をまた楽しみたいね。
あるんだったらね、何かしら呼ばれるような形で頑張りたいですし。
あとなんか、菅野さんの発言で、来るもの拒まず精神でやってたっておっしゃったじゃないですか。
あー確かに。
なんか、だから今回の虎ノ門国際やるってなった時に、自分からこういうことをやってみたいですっていう若者のアプローチにはほとんど応えたみたいなことにおっしゃってたので。
なるほど、そこも自主提案の考え方だったかという。
確かに。
こんなに自主提案自主提案って言ってきた番組の2人がそこに自主提案できなかったという。
なるほど。
そこにね、悔しさと反省を持ちましたね。
そうかも。セッションを自主提案するっていうね。
そうです。こういうセッションあったら面白いんじゃないかって。そこからもう行けば、もしかしたらこう、ポッドキャストとクリエイティブみたいな。やられたかもしれないし。
確かになー。
まあというのが負け惜しみ的にありながら、来年もしあるとしたら、何かしらの形でね、ぜひ関われたらすごく嬉しいなと思うので。
まあそれをモチベーションにまた1年頑張ろうというね。
確かに。
それめっちゃいいじゃないですか。自主提案をテーマにして。
ああ確かに。自主提案の回ね。
テーマのセッションを自主提案して今回実装して話してもらってるんですっていう。
確かに。自主提案という回の自主提案ですね。
そうそうそうそう。
もうメタ自主提案のわけわからんことになるけど。
でもそれめっちゃ綺麗。それやりましょう来年。
やりましょう。勝手に開催されることを想定しちゃってますけど。
クリエイティブの再定義
代表窓口からいつも飛び込んで営業してるんで、それをなんで虎の門でやらなかったんだっていうことですよ。
そんなプライドなんて捨ててね、アプローチしていきましょう。
ということで、勝手に来年への期待を膨らませつつ、ちょっと開催されたセッションの中で気になったものというか、すごいためになったものについてちょっと話していければと。
たぶん総括すると丸山さんと結構同じようなセッションを聞いてた感じがあったし、なんとなく刺さっていることとかも似てるんじゃないかなと思うので、いったん丸山さんが何を感じ取ったかぜひ聞いてみたいですね。
はいはいはい、そうですね。僕はまず一番最初に参加した日に聞いて衝撃を受けたセッションが、クリエイティブの再定義。
電通の古川さんとコテンの深井さんがお話しされてたやつだったんですけど。
あれはヤバかったですね。
一応ちょっと僕のメモを見ながら話すんですけど、広告業界はリベラル100%っていうメモがあって、これは僕の中でかなり衝撃だったんですよ。確かに、みたいな。
思い返せばそうだよねというか、結構リベラルの世界観の中で、みんなその価値観の中で評価し合ったりしてるっていうことの、ある種のこの客観性みたいなものは、メタ視点みたいなものは持ってた方がいいんじゃないかって。
これはコテンの深井さんが指摘されてたことで、それはめちゃくちゃそうだなって思って、ものすごい視点の切り替えになったというか。このセッション聞かれてましたよね。
聞いてました聞いてました。現地で行ってましたよ。初日じゃないか。初日が金曜なんで、土曜日の僕が参加した最初の日の一つの大きなセッションでしたね。
だから、全般でパンチ食らったみたいな感じでしたね。
もう一発目から、この祭りはこういう感じなんだなっていう。良かったよね。
結構深井さんがおっしゃってて、深井さんもすごいスタンスで来てるなっていうのが面白かったですけど。
電通の古川家さんから、ひたすらカンヌの受賞作品について語りたいから、たぶん古川さんからこれを見といてほしいっていう依頼があったんでしょうね。
深井さんは一通り見たと。でも広告の方ではないから、あんまりよくわかんなかったっておっしゃってて。
2回目を見たら、なんかこれらに歴史的な文脈とかコンテキストから共通するものがあるような気がするみたいな。
そっから深井さんトークが始まっていくみたいな感じがあんまりないじゃないですか。
普通こういうクリエイティブ、ここが素晴らしかったですよねみたいな話になるんですけど、
あんまりここのクリエイティブがどう企画とかコピーとかアートディテクションがいいかっていうことの言及はほとんどなく、
広告とかアドバタイズメントっていう行為が企業とか社会においてどういう存在で扱われているかみたいな、
そういう視点でカンヌを分析していくみたいな形の話だったので、今まであんまり聞いたことないセッションでめっちゃ面白かったなっていう。
深井さんが広告性みたいなもののことをおっしゃってたんですけど、
このカンヌの試験を何個か見て広告性みたいなものがわかった。
この切り分け方もなかなか中の人から出てこない。
あとそのメモの中で、一つの視点をブーストさせる知識の危険性っていうメモを当時残してた僕が、
このトピックもかなりパンチラインじゃなかったですか?すごいめちゃくちゃ視点だなと思って。
そうですね。結構深井さんのコメントで、批評的観点もありましたよね。
ありました。かなり。
これって本当にいいんですか?みたいなね。
そういう一つのベクトルで何かを尖らしていった時に、傷つく人いませんか?とか、社会的にこれって本当にいいんでしたっけ?みたいな。
そういう視点でカンヌの受賞作を切っていくっていう。深井さんしかできない話でしたね。
すごいですよね。このメモを返した時に話されてたことは、
知識を蓄えるというインプット行為を、そもそもどういうスタンスで行うべきか?みたいな、そのマインドの話だったと思うんですけど。
わりと気づかずに知識を摂取しようとしちゃうと、自分が知っている一つの得意分野とか、一つの領域を積み上げていくための知識の摂取になっちゃう。
アーカイブの話ね。
アーカイブの話。この一つの視点をブーストさせるっていうのは、多様な価値観を切り捨てていくし、ある種フィルターバブル的に価値観を単純に確率的なものに増強していくことになるから、それって結構危険だよっていうような感じの話をされていたと思ってて。
これすごい視点だなというか、現代的だし。
だからこそこの知識のインプットっていうのは、多様なものを摂取するために多層的に知識を積み上げていくっていうふうにやっていくのがいいのではっていうような話をされてたと思う。
そこら辺に肯定的な意味も否定的な意味も深井さんは付与はしてなかったんですけど、僕はそう思った。
深井文の話は結構されてましたよね。確かによく言われる話ですけど、自分が考えていることの証明のためにソースを探しに行くというか、そういう態度って結構ありがちじゃないですか。プレゼンテーションとか企画で。
でも本当の意味でのクリエイティビティというかを考えていく態度としては全ての情報にオープンに開かれてないとダメだろうみたいな。
そういう背筋を伸ばさせられるというか、そういう感じはありましたよね。
でも深井さんがおっしゃって、僕が印象的だったのはヘラルボニーの事例を出されてて、やっぱり西洋的なアプローチと日本東洋的なアプローチで違うみたいな話で。
西洋的な企画の考え方っていうのは、社会的な課題をどう解いていくかっていう、そこにストーリーテーリングを載せていくみたいなことが多い中で、ヘラルボニーが今年撮りましたけど、そういう話の流れで。
あれはもう個人のストーリーから始まって、それが社会に対してどういう意味があるかみたいな。根質的なパーソナルな欲求みたいなところから始まっているのは、極めて東洋的であり、日本にしかこんな企画とかはありえないみたいな。その話も結構印象に残りましたね。
ビジネスとしてのクリエイター
たしかに。おもろいですよね。逆に全体の調和を考えてそうなのは日本の方じゃないですかね。なんだけど、意外と人に目指す課題設定の方が結構ワオがあるっていうの。これも視点でしたね。
パーソナルに自分がこう思うからやるみたいなこともある種大事だし、そういうことも自分の人生で何を成すべきかみたいなのも考えるひとつのきっかけになりましたね。他どうでした?気になったセッションとかは。
たぶん、谷口さんもめちゃくちゃ刺さったんじゃないかなと思ったんですけど、「羽ばたき方改革」というセッションがありましたね。
はい。刺さりました。
刺さりましたよね、これ。
なんかも、中身に入る前に、僕、普通に前の方の席で聞きたいから、前の方の席で一人で座ってて。で、隣に何か人が座ってきたなと思ったら、丸山さんだったから。
そうだった。
偶然隣に来るなんてある?みたいな。
マジで俺も気づかずに座って、「おおー!」みたいになったんだよね。本当にびっくりした。だから、たぶんこのセッションを聞きたいという気持ちが、全く同じくらいの意欲で。
確かにそれおもろいな。どのくらい聞きたいかの熱量が、席の場所に現れるっていう企画としておもろいな。
それちょっと面白いね。特にね、結構席の数も多かったから。
本当に奇跡ですよね。
すごいですよね。
内容も良かったですね。
このセッションは、もともとここはクリエイターで、今は企業家として事業を回されている小池さんと坂田さんという方と、あと橋の橋田さんが、クリエイターの力を使って、より広い世界に羽ばたいていく、ある種のビジネスとして起業していく方にお話を聞くというようなセッションになったんですけど。
ここは僕らにドンズバなセッションだったんじゃないですかって思って。
そうですね。広告のクリエイティブで培った力を、ロジューラっていうのかわかんないですけど、もはやさらにメインストリームっていう概念。
一周回るとロジューラ表になるっていう話なのかもしれないですけど、ご自身として起業をされて、今はCEOの立場で事業推進されているみたいなお二方の話を聞かせてもらって。
正直やっぱり事業をやっている、事業会社にいるんで、やっぱりそういうことの話ってすごい気になるし、いずれもやっぱり広告クリエイティブだけをやっているよりも、やっぱり僕もビジネスを作るとか、新しい社会課題に対して事業を起こすとか、そういうことも結構関心があるので、そこをリアリティある当事者の方から話を聞けるっていう機会がほぼなかったから、めちゃくちゃ勉強になりました。
本当そうっすね。僕らロジューラ組としては、このクリエイティブの力で培ったものを、わりとその輪の中に閉じずに使っていきたいという気持ちもあるじゃないですか。
むしろ、他の領域からクリエイティブに渡ってきたっていうロジューラのルーツもあるんで。
その越境することが、僕らの中では結構一大テーマになってるじゃないですか。この越境っていうことに、かなりズバッと刺さるようなことをたくさん話をされてて。
僕の中で刺さったことで、メモに残ってた話で言うと、「やりたいことができたらまず人に喋る。喋るのは金がかからん。」って書いてあって。これ、めっちゃパンチラインだなと思ったんですよ。聞いてて。
わりと僕のルーツも、すごい思うところがあるというか。プレスリリースを書いて、電話してみたいなことって、めんどくさいし恥ずかしいし、失敗したら嫌だなっていう気持ちがすごい強いんだけど。でも、それをやることってタダだから。
で、全然やっちゃうと、意外とテレビの人たちが気になって話を聞いてくれて、実は取材に繋がっちゃったりみたいなことっていうのが全然あるので。ここの成功体験を積んできたからこそ、今のこの話が正解だったんだっていうふうに肯定してくれてる気がしたというか。
なんか救われるセッションでもありましたよね。今までやってきたことが間違ってなかったんだなっていうふうに救われると同時に、未来に対しての希望的なメッセージもすごく同時にあるっていう。そういうセッションでしたね。
マジでそうだね。この喋るのは金がかからないっていうのは本当にそうだなと思って。この子は結構その心の内の中に秘めてたことを僕に喋ってくれたっていうふうな思いを感じたときに、尽くしてあげたいって思うじゃないですか、人間って。
僕もショーの話とかで相談したいんですって言ってくれることがたまにあるんで、そういうふうな気持ちになることがあるんですけど、やっぱ喋るって結構特別なことだっていうのをその時に実感して、僕も結構今の仕事で喋るようにしてるんですよ、結構。
なんかちょっとやりたいアイディアとか。
虎ノ門広告祭の振り返り
あんまり自分のデスクトップのメモに隠してるじゃなくて、打ち合わせとか雑談の場で、なんかこういうアイディアできないかなみたいなことを言うみたいな。
もうなんか、こういうアイディアやりたいなーっていう企画がポンと浮かんだときに、それをCDの人とかに一回ちょっとラフに資料化して話すようにするっていう癖をつけたんですよ。
なんかこういうこと思いついたんですけど、できないですかねーみたいな。っていうことを癖づけると、意外と取り合っていただけるというか。
どこでね、その課題と人が繋がるかなんてね、わかんないですからね、喋ってみないとね。
本当にそうだと思った。本当にこの喋るのは金がかからないようは、もう大人にこそこれを実践すべきだっていう、すごい教えだなと思ったというか。
というのを思いましたね。他のメモで言うと、「小説家になりたいならとりあえず1個作品を書き切れ!」っていうのも、たぶん比喩としておっしゃられてて。
まあ、比喩としてというか、これはあれかな。坂田さんが実際にエッセイストというか、本を出版されているときに、本を書き切ったんですよね。本を書き切って、出版に繋がっていったみたいな。
やりたいって言ってるだけじゃなくて、もうそれ本当にやりたいんだ。しかもできる力があるんだって証明のために、一回自分でまずやったみたいなね、おっしゃってましたね。
作り切っちゃってからがスタートだよ、みたいな。ここって、アイデアを考える人間からすると、やっぱり、良い企画が思いついたぞって思ったりとか、後、公募コンペ出して受賞したぞっていう後に、
思いついたことで満足して、結構、行動に起こせなかったりするじゃないですか。僕も結構その立場だったんですけど。でも、それを実装に移すために行動するっていうことが、いかに大事なのかみたいな話が、ものすごく背中を押されたというか、というところで、めちゃくちゃ良かったですね。
タネミさん、他に何かありました?
僕はそうですね、もう全体的に、やっぱり事業としてどうやっていくかってなった時に、投資家の方への説明とか出てくる時に、コピーライターが投資家向けの資料を書くと、めっちゃ刺さるみたいな。
あー、それね。
そこにも役に立つんだ、みたいなのが具体でわかって、確かに企画書とか人より作ってきてるし、何なら自分のアイデアがどう世の中に広がるかのプランニングもある程度頭でやりながら事業のことを考えれるから、実は広告クリエイターと呼ばれる人たちって、企業家にもしかしたら向いてるというか、そういう能力があるんだなっていうことにも気づかされたんで、
ちょっと本当に来年以降、何か事業とかもやりたいなって気持ちにかなりなったんで。
あー、いいっすね。
ちょっとやりたいなと思ってます。
確かに、めちゃめちゃいいっすね。なんか予算取りの手段として僕らってクライアントだったり会社に掛け合うっていう気持ちになりがちですけど、このセッションを聞いて、ベンチャーキャピタルへのドアノックとかビジネスピッチっていう予算取りあるよって言われて。
新しかったしね。
めちゃくちゃ新しいなと思ったというか。そんないろんな発見があったので、ちょっとセッションの話をしてきましたが。
語り尽くせませんね。
語り尽くせませんね。
他にもいろいろお話ししたいセッションたくさんあったんですけど、特にちょっと刺激を受けたセッションということで、一旦この2つをお話しさせていただきました。
リスナー向けコミュニティの紹介
またちょっとお話しする機会があれば、ぜひ他のセッションの話もしていきましょう。
はい。
あと一つロジウラクリエイティブからお知らせがございまして、Xでは告知をさせていただいてたんですけれども、
ロジウラの裏というリスナー向けのコミュニティみたいなものを作らせていただきまして、LINEのオープンチャットを作成いたしました。
はい、とても盛り上がっております。
配信したエピソードとかの感想であるとか、それ以外の雑談みたいなこととか番組の情報なんかも気軽に発信をしておりますので、ぜひ参加いただければと思います。
というのと、合わせて、LOOMというポッドキャスト向けコミュニティサービスみたいなものにも合わせて登録をしてますので、もしよろしければぜひそちらもチェックいただけますと幸いです。
はい、よろしくお願いします。
ロジウラの裏というコミュニティもこれから運用していきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
はい、引き続きよろしくお願いします。
こんな感じで、ロジウラクリエイティブ、今回もありがとうございました。
来年も虎ノ門広告祭がありますことを祈って、
祈っております。
ありがとうございました。
ロジウラクリエイティブ、今回の配信はここまで。番組の感想は、ぜひハッシュタグロジウラクリエイティブをつけてSNSに投稿してください。
番組内で取り上げてほしいテーマや2人への質問なども、いつでもメールやXのDMで募集しています。
それでは次回の配信もお楽しみに。
32:44

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