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理科っぽい視点で身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間B 第564回 そんない理科の時間Bをお送りいたしますのは、よしやすと、
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かおりです。
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よろしくお願いします。
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よろしくお願いします。
記録メディアの基礎
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今日はですね、記録メディアをお話をしようと思っています。
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記録メディア、いつか誰かがどっかに行ったっていう、あれの記録メディアですか?
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写真とかね、文章を撮っておくためのメディアで、SDカードとかね、そういうのが今一番。
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そもそももうSDカードもあんま見ない?
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そうなんです。で、絶滅メディア博物館っていうのを毎回お話してるんですけど、実は記録メディアがなくなっちゃうんじゃないかっていうのを危惧して、
なくなるとみんな捨てちゃうんで、そうすると歴史的資料なのになくなっちゃうのがもったいないっていうので、絶滅メディア博物館っていうところでは、
誰も使わなくなってしまいそうな、または使わなくなってしまったメディアやそれに関する機器を集めているっていうのが絶滅メディア博物館で。
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機器を感じてるってことですね。
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そうです。で、ガジェット類も集めておりますという感じですが、
今日は記録メディアの基礎の基礎のところからちょっとお話ししていこうと思います。
で、その前に一つお詫びというかですね。
前回、我々が収録をしたのが午前1時ぐらいから収録しまして、
3時ぐらいまで収録して、その後編集して、その朝配信するという教皇軍の配信を行ったところ、
本当であればおまけのコーナーを切って配信を行わなければいけなかったんですが、
ポッドキャストにおまけ付きで配信を一瞬してしまって、1時間ぐらいでおまけなしに差し替えたんですが、
何人かの方にはおまけも含めて配信をされてしまったようで、
お願いは2つありまして、おまけの部分は聞かなかったことにしていただくか、もしくはせっかくなので、
audiobook.jpに申し込んでいただいて、有料版で聞いていただくというのをやっていただけると嬉しいなと思っております。
本来は有料でお聞きの皆様限定でオフ会のご案内をするということになっていたので、前回の有料版のパートをお聞きくださいということです。
それとは別にですね、さっき出ていた絶滅メディア博物館というのの、
場所が神田と東京の間ぐらいかな、神田駅と東京駅の間ぐらいにある、住所としては大手町になるんですけど、
神田駅、JR山手線の神田駅から10分はかかんないんじゃないかな、歩いて。
というところに絶滅メディア博物館というのがあって、そこで記録メディアの話をちょっとお話をするっていうのを5月25日に予定しています。
2時半から4時かな、午後の。
今日はその練習を兼ねてお話をするっていうことなので、そこに来られない方は今日の話を聞くとわかるんじゃないかと。
逆に言うと、今日の話聞いてそこに5月25日に聞きに来ると同じような話なんじゃないかという感じでございます。
ちなみに絶滅メディア博物館、検索していただくとわかると思うんですけれども、通常入場料2000円いただいております。
絶滅メディア博物館は市政通の博物館なので、運営費が大変なので、入場料1回2000円いただくということになっています。
ということで、入場料2000円必要なんですが、5月25日は私の案内がつきますということになっています。
寄贈してくれた方には1000円で入れるということらしいんですけど、今物がいっぱいでいくつかのものについては寄贈をお断りすることがあるという話をしていました。
なので寄贈したいものがある方は問い合わせてから送るのがいいんじゃないかと思っています。
ということで今日は記録メディアの話をします。
ついさっきヨドバシカメラで、ヨドバシカメラというかヨドバシ.コムのウェブサイトでマイクロSDカードを探してみたんですけど、
今マイクロSDカードって流通しているものでは256GBというカードが売っているんですね。
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それがMAXってこと?
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普通に売っているのはもう1個上もあるらしいんですけど、256GBだったらそこそこ各社から出ているんじゃないかな。
なるほどね。普通にある要領ってことね。
そうです。いくらだ?2万円ぐらい。
記憶視野。1万円のやつもあるんだ。
書き込みスピードが違ったりで値段も違うんですけれども、1万円から2万円でこの256GBのマイクロSDカードが買えるということになっています。
今日は古い記録メディアの話からお話を始めるんですけど、その前に256GBってどんだけって話をしなきゃいけなくて、
皆さんもうお分かりと思いますけど256GBってどれぐらいですか。
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デジカメが1万枚ぐらい。
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みたいな話がありますよね。なのでバイトとビットの話からしようと思っています。
1バイトっていうのってどれぐらいかっていう話で。
1ビットはほんの少しっていう感じで、英語的にはビットっていうのはほんのちょっとね。バイトっていうのは一口っていう感じの意味ですけど、
コンピューターの中ではいろんなものをデジタルな情報で表しましょうと。
デジタルっていうのはディジットね。ありかなしかっていうので情報を表すっていうので、まずあるかないかを表すのに0と1を使いますと。
そうすると0か1かを表す情報量が1ビットね。いいですか。
今電気がついてるか。
バイトとビットの話
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0か1かを表す情報量?
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情報量が1ビット。
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一つの情報量ってこと?
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今電気がついてるか消えてるかとか。
一つのものに対するオンオフのどちらかっていうのがまず1ビットっていう情報ね。
これを8個集めて、1か0かを8個並べたやつが1バイトって言います。
ビットよりもバイトの方がちょっと大きい。
1バイトあると何ができるかっていうと、電気がついてるか消えてるかが8種類表せるわけね。
そうすると1ビットだと状態は0か1しかないから、2つの状態のどちらかっていうのが表せます。
今電気はついてますか、ついてませんかみたいな話。
1バイトあると8部屋分の電気がついてるか消えてるかが表せるわけね。
状態を考えると1ビットのときには0か1か2つの状態。
これが2つのビットになったとすると何ができるかっていうと、
要は2ビットで表せるのは00か01か10か11つまり組み合わせで1つ目のビットが2つの状態。
もう1個のビットが2つの状態あるから全部で4種類の情報が表せるわけ。
2ビットあったら4種類、3ビットあったら8種類、4ビットあったら16種類ってなってきます。
8ビット、要は1バイトあると256種類の情報が表せます。
つまり0から255までの数字を覚えさせるというかが記憶できたりっていうのができますというのが1バイトね。
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コンピューターの世界では1バイトといえばだいたい文字が1文字。
いろいろ節約する方法もあるんですけど、とりあえずアルファベット26文字の大文字小文字と数字と記号を全部入れると、
アルファベット26でしょ。大文字と小文字であと26でしょ。数字で10個でしょ。
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0から9ね。
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記号も20個ぐらい取っておきましょうと。
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そうすると20、30、40、50、60、70、80文字ぐらい。
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80種類ぐらいの文字が表せれば、とりあえず1文字が表せると。
1ビット増える。
そうそう、1文字が表せる。
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80種類。
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そうそうそうそう。の識別ができればね。
そうすると、ビット数で言うと1ビットで2だから、2、4、8、16、32、64、128。
7ビットあれば文字が表せるっていうのが昔から使われていた方法でありまして。
で、コンピューターの中では2の何乗っていうのが好きなので、8ビットまで、いわゆる1バイトで表せるっていうので使うと便利っていうので、
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結局8で1バイトっていうのはそうやって文字が表せれるっていうこともあるの?
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そうです。だから8ビット、つまり1バイトを使って英数を表すと、一番上の桁はいつも0ね。
だから128までの間使うけど、129から255までは使わないみたいなことができるんだけど、文字じゃなくて数字を覚えさせるんだったら全部使うのが順当だよね。
っていうようなことで、簡単に今回の中では1バイトは1文字だと思ってください。
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はい。
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ちなみに、今皆さんがコンピューターで使っているときには、1文字を2バイト、つまり16ビット分使って表すことが結構増えています。
なんでかっていうと、漢字とかを表すには255では足りないから。
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そうだね、なんかアルファベットは1文字だけど、漢字っていうだけで2文字分っていうなんかあれがあるね。
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たまたまね、英語は縦長の文字で、漢字は正方形だから、英語2文字分のとこに漢字が1文字入るみたいなこともありますけど、
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見た目的にね。ではなく、情報量っていうのも漢字だと。
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倍の長さを取る。
今は柔軟にできてるんで、1バイト1文字、2バイト1文字、3バイトの4バイトで1文字っていうのを組み合わせもできるんですけど、
平たく言うと1バイト8ビットで数文字が1文字、漢字の場合には16ビット分必要。
16ビットになると256が512になるわけではなくて、256通りと256通りの掛け算だから、65,536通りになるわけ。
いいですか。
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まあいいんでしょう。
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で、バイトで表すと結構、すごいたくさん記憶ができると桁が大きくなっちゃうんで、1メートルの1000倍を1キロメートルみたいなことで、
皆さんが好きなメガとかギガを使うわけですよ。
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メガギガ、テラー。
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みたいなやつね。
上にはペタとかエクサとかあるんですけど、それ置いておいて。
ペタとエクサがあるのかな。
で、1キロバイトは1000バイトね。いいですか。1キロだから。
はい。
なんですが、コンピューターは2の何畳っていうのが好きなわけ。2、4、8、16、30、64っていうのが好きなんで。
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信号が好きなのね。
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そうそうそう。そうすると、2、4、8、16、30、64、128、256、512、その上が1024。
これが1000に近いじゃないかというので、コンピューターの世界では1024バイトを1キロバイトということも結構あります。
で、1メガバイトは1024キロバイト。ざっくり言うと100万バイトが1メガバイトね。
100万が1メガね。
で、それのまた1000倍が1ギガバイト。いいですか。
なので、1000倍の1000倍の1000倍だから、100万、1000万、1億、10億バイトが1ギガバイトね。
いいですか。皆さんギガが減るとかって言ってますけど、10億バイト使ってるわけですよ。
つまり、10億文字分の情報をやり取りすると1ギガバイト分減るわけ。1ギガイト分の転送ってそういうことね。
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はいはいはい。今、データ量に関して話をしてるのね。
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そう。で、さっき言ったSDカード、マイクロSDカードは256ギガバイトですと。
それの256倍だから2560億文字が入るわけ。ざっくり。いいですか。2560億文字がマイクロSDカードに入っていて、マイクロSDカードはだいたい1センチかける1.5センチぐらいの大きさなのね。
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確かに。
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そのくらいのところに2560億文字入るというところで、ビットとバイトとギガバイトとマイクロSDカードのことをお話ししたので、この後本編ではぐーっと昔に戻って、昔の記録メディアってなんだったのっていうところからお話を始めようと思っています。
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はい。
昔の記録メディア
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ということで、昔の記録メディアの話をするんですけど、かおりさんが知っている、自分で使ったことなくてもいいんですけど、知っている昔の記録メディアって何ですかね。
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フロッピー。
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それよりも昔って何使ってたかとかってご存じないですか。
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フロッピーの前?フロッピーは時期のディスクだよね。
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そうです。
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時期のテープ?
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ああ、時期テープね。他は何かありますか。
ちょっと待ってね。
いや、分かんなくてもいいです。昔の歴史なので。
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コンピューター。
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コンピューターで、コンピューターの内部で使っているメモリーではなくて、コンピューターに情報を入れたり出したりするための記録メディアね。
わかった。
はい。
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えっと、なんかね、マークシートみたいなやつ。
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ああ、ありますあります。
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紙で。
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カード型になっているやつはパンチカードって言います。
パンチカードと紙テープ
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パンチカードっていうのはどのくらいの大きさって言えばいいんだっけな。
はがきよりもちょっと細長い感じ。
小さめな封筒くらいのやつに穴を開けてマークシートみたいにして読むんですけど、黒く塗りつぶすんじゃなくてパンチカードって言われて穴を開けて表すっていうのがあって、
それが結構昔から使われているコンピューターへ情報を入力するために使う。
まずメディアになっています。
で、じゃあパンチカードから話を始めると、パンチカードっていくつか種類があるんですけど、一番よく使われたのが1枚に80桁分場所がある。
で、さっき言った穴が縦に12個分並んで横に80個並ぶっていうのがパンチカードで一番使われた書式フォーマットになっています。
だから、12×80の情報がオンかオフかを表せるわけね。
いいですか?
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はい。
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ってことは、12ビット縦にね、12個穴が開けられるから。
で、横に80文字分ってことはどれくらいの記憶容量かというと、1.5バイト×80なので120バイト1枚のカードに入る。
で、はがきみたいなね、結構しっかりしたカードなので、1枚に80文字、1桁を1文字にすると、頑張れば1つの列に2文字ぐらい入るとすると160文字ぐらい1枚に入るわけ。
頑張ればね、詰め込めば。
で、はがきだってそれ以上書けるじゃない。
要は、1枚のカードにツイッター1個分も入らないぐらいなわけね。
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なるほどね。ツイッターの140文字だっけ?
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140文字だったり280文字だったりするんですけど、っていうやつなので、例えばプログラムを覚え込ませるとか、数字の情報をたくさん入力するとなると、それが重なってあるわけ。
要は札束ならぬパンチカード束っていうのがあって、プログラムとかをその束で箱にゴンと入れて保管するってことになるわけ。
束になっていて奥行きがあるから、その上にペンとかでなんとかのプログラムとか書けるわけ。
上面に。
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教科書の上みたいな感じでね。
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教科書の上というかエッジ面ね。
というようなイメージで、それでも200枚とか、はがきぐらいの厚さがあるから、200枚とか200行分とか300行分の文字を入れるのに一塊、重いやつが出てくるってのはわかると思います。
で、どうやってこのパンチカードを作るかっていうと、キーボードに穴開け用のキーボードがあって、そこでパチパチパチって打つと、そのパンチカードに穴が開くっていう機械があって。
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それ専用のね。
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そうそう。私が思い起こせば40年前ぐらいに、まだパンチカードでコンピュータープログラムを書いて読み込ませるっていうタイプのものがありました。
そうすると、パンチ用の機械があるところで、プログラムを手で打って、紙にちゃんと書いたやつを手で打ってパチパチパチってやると、穴開きのカードが、練習問題だから10枚とか20枚とかね、プログラム10行とか20行とか書いて、
それを一番最初のところに自分のIDとかを打ち込んで、この後のやつがプログラムですよっていう記号を打ち込んで重ねて、えいってやると、それをジャジャジャジャって読み込んで、中で処理してアウトプットが出てくるっていう感じになってます。
で、アウトプットもパンチカードで出すパターンもあるんですけど、人間が見るにはパンチカード読みにくいんで、そこはプリンターで文字がダダダって打たれるっていうプリンターが出たっていうのがありまして、話をぐーっと戻すと、パンチカードははがきさえずに120バイト入りますと。
またバイトね、メガバイトじゃない。
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はい。
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で、その後紙テープっていうのが出ます。
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紙?
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紙テープ。
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えっと、パンチカードがテープ状になったってこと?
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そうですね。テープ状になって、一番流通したのは1インチ幅、25ミリぐらいの幅に縦に8個穴が開けられる。
フロッピーディスクの登場
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つまり、一列で1バイト分を表せて、アメリカで作ったやつなんで、幅が25ミリ、25.4ミリ、1インチね。
で、その中に0.1インチずつ8個穴が開いていて、送りの方向には1インチ20個、要は0.1インチごとに穴が開けられるっていう風になっている、これはね、線香テープでいいのかな?
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線香?
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穴を開ける、穴をうがつと書いて、線香テープ。
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穴をうがつ?
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あ、そうそうそうそう。
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まあ、とりあえず、カードの次はテープ、紙のテープが出てきたと。
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紙のテープがあります、はい。
なので、一列読むと1バイト。
ちなみに私が学校に行ってた頃は、この紙テープ読める先生がいました。
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読めるってどういうこと?
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つまり、1行が1バイトになってるでしょ?
で、それを下から数字に当てはめると、それが数字になる。そこまで私もできるんですけど。
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例えば、それが32っていうのはスペースで、33っていうのが数字の1でとか、Aっていうのがいくつ?みたいなやつになって、それで文字を読めるっていう先生がいました。
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で、そちらは1インチの幅で、長さはずっと長くできるんで。
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あ、そうね。
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これさっき計算したんだけど、40センチ。で、1インチ幅のやつで、40センチの長さのテープを作ると、これ面積としては25ミリかける40センチだから、だいたい100平方センチメートルね。
ざっくり10センチかける10センチぐらい。かがわきと同じぐらいの面積かな。かがわきはもうちょっとちっちゃいか。
この中に157バイト入ります。という感じで、ほんのちょっとのデータだったらいいんですけど、これで穴あけしたものを取っておいて、それを機械にかけるとデータが読み込めるっていうのがあって、
機械加工する工場とかでは結構長く使われた歴史があります。
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へー。
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なんでかっていうと、紙テープはちょっとぐらい油がついても動くでしょ。
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あー、なるほど。
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で、さっきのパンチカードに比べると、バラバラにならないでしょ。
パンチカードは1行80文字分で1枚なんで、さっき言った通り束になってるから、落とすと順番が来ると大変なことになるんだけど、
紙テープは、
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くるくる巻いて保存しておけるって。
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巻いて保存しておけるんで、機械加工機の数字を打ち込んだやつをこの紙テープにして読ませるっていうのは、2000年代ぐらいまで作ってたことがあるんじゃないかな。
フロッピーディスクの特徴と容量
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最近ってこと?
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2000年は24年前ですけどね。
あ、そうなの?
っていうのもあって、機械が1970年代とかにできて、それをずっと使っていて紙テープみたいな。
2000年に新しい機械があるわけじゃないよ。
1970年代ぐらいに、70年とか80年代に使われていたものをずっと使っていて、みたいなところで紙テープで入れるっていうのがあったりしました。
で、ここから皆さんの知っているフロッピーっていうのになっていきますが、最初のフロッピーディスクっていうのはIBMっていう会社が作って、8インチっていう大きさでした。
8インチは20センチぐらいね。
フロッピーディスクっていうので検索すると、8インチフロッピーって検索すると黒い四角いものが出てきて真ん中に丸い穴が開いてます。
で、これはさっき言ったパンチカードとか紙テープよりも早くて便利っていうのがありまして、ここから先はちょっとウェブサイト国立科学博物館がやっている産業技術誌、産業の技術の誌は歴史の誌ね。
資料情報センターっていうのがあって、日本で作ったものの技術をちゃんと取っておこうっていうところがありまして、産業技術誌資料情報センターっていうのを中に技術の系統化っていうので、映像情報コンピューター関連の歴史を書いたコンテンツが40本ぐらいあるのかな。
で、この中にフロッピーディスクとドライブの技術とビジネス発展の系統化調査っていうのがありまして、この資料をもとにちょっとお話をしていこうと思います。
これ2020年かな、アップされたのは鴨人さんっていう人が書いてるやつですね。
で、この方がフロッピーディスクは1967年にIBMの三ノ瀬研究所において誕生しましたよと。
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でもフロッピーディスクがそこで、いわゆる企画と製品化ができたってことは、その前から磁器テープに情報を入れるってことはやられてたってこと?
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そうですね。フロッピーディスクっていうのは板状のやつに情報を書き込むんですけど、その前からテープ状の磁器テープに情報を書き込むっていうのがありました。
でも磁器テープは、磁器テープにプログラムを書き込んでそれを差し替えるみたいなことはほとんどされてなくて、大きいコンピューターの一時的な記憶場所として使われることが多かった。
昔のコンピューターの写真とか見ると、30センチぐらいの大きいリールにテープが巻かれているのが2個くっついていて、ぐるぐる回るっていうのがあったりするんですよ。
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30センチぐらいの大きいリール。イメージとしては映画の昔のフィルムなんだけど。
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あれに磁器テープが巻いてあるやつね。
でもあんなような感じね。
テープをくっつけて内部でデータを仮に取っておくところに使われていて、実世界との出入りはあんまり、テープに全部取っておいてまた書き換えるっていうのもあるにはあったけれども、
さっき言ったパンチカードとか紙テープの代わりになるのは8インチのフロッピーっていうのが最初になっています。
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なるほど。じゃあその時は何だろう、いわゆる内部メモリーみたいな感じで使われてたってことね。
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そうですね。内部メモリーの代わりにテープが使われていた。
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それが外部メモリーとして取り外し家っていうのかな。
情報を取り出したりインプットしたりするときに出てきたと。
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8インチフロッピーディスクっていうのがあって、1972年が最初の製品発売になっています。
その前にも内輪のものがあったらしいんですけど、製品として出たのは1972年の9月。
IBM 3740シリーズっていうやつに出た8インチフロッピー。
要は一辺が20センチのほぼ正方形なもの。
その中に磁性体、磁石になるような粉を塗ったペラッペラなものを入れて、
周りを樹脂、それも樹脂のカバーで覆ったフロッピーディスク。
IBMではディスケットって言うんですけど、フロッピーディスク、柔らかいディスクね。
その前にハードディスクっていうのもあって、それはコンピューターの中の記憶装置として使われていて、
外とのやり取りはこのフロッピーっていうのをやられていたのがあるんですけど、これが初めて出てきます。
要は皆さんが手に取って、あっちからこっちにデータを移すというものに使ったのは、
パンチカード、紙テープ、フロッピーっていうのが使われていて、
この時は1枚の20センチ×20センチのフロッピーディスクに250キロバイトの情報が配慮になりました。
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いきなり容量が増えたね。
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そう。だからさっきのパンチカードでいくと2000枚ぐらい入るわけ。
2000枚って言うと、あれですよ。結構ちっちゃい棚に1個分ぐらいあるわけ。
1万円札100枚で1センチぐらいの厚さね。
でもはがきだと100枚だともっともっとあるでしょ。
3センチぐらいあるのかな。
1000枚は30センチね。
2000枚60センチ。
引き出し1個分か、漢字としては。
のパンチカードがこのフロッピー1枚に入るようになりました。
最初は書く機械と読む機械が違ったらしいんですけど、すぐに書き込みと読み出しが一緒にできる機械になり、読み書きができるようになりました。
この時にはフロッピーディスクっていう、口で説明するのはなかなか大変なんですけど、いろんなものが過去のものになってしまって、LPレコードのジャケットに穴を開けたようなものっていうと、まだわからない。
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え?ちょっと待って、LPレコードのジャケットはともかくして穴を開けるっていうこと?
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LPレコードってあるでしょ、レコード。
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いわゆる昔の大きい方のレコード。
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レコードレコード。
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何のことか全然わかんないけど。
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紙のジャケットっていうのに入っていて、そこに円周方向じゃなくて、放射状の方向に一つ窓を開けます。内側から外側まで。
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なるほど、はいはいはい。
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そうすると全部のところが中でね、円盤を回せば全てのところにアクセスできるようになるわけ。
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切り込みを入れるってことね、中が見えるように。
フロッピーディスクの進化
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そこだけ外に出して、もう一個真ん中にも穴を開けてレコードが回せるようにしたのを。
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それは芯のところね。
そう、磁気カードで作ったやつがフロッピーディスクで、四角いペラペラなジャケットに入っていて、中に薄っぺらい磁気の粉が塗ってある樹脂が入っている。
多分、人口の3分の1くらいは知っていると思われる、いわゆるフロッピーディスクはプラスチックケースに入っているじゃないですか。
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そう、フロッピーっていうのはもともとペラペラなディスクっていう意味なんだけど、みなさんは。
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だけど、昔はレコードみたいなのと同じように紙というか、そういう紙みたいなケースに入っていたのね。
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8インチのフロッピーは最初から樹脂のやつで、それを説明するのが大変なので、全然知らない人にどうやって説明しようと思って説明を考えたんですけど、
8インチのフロッピーは樹脂のケースに磁性体が塗ってあるペラペラなやつが中に入っているという感じです。
LPレコードをみんな知っているときには、LPレコードを想像してくださいというのに説明ができたんだけど、今や似ているものがなくなってしまったっていうね。
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LPレコード。レーザーディスクもほとんどない。
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レーザーディスクも紙のジャケットに入れるか。
そんな感じで。
最初のものは片面です。
片方から読み書きだけします。
だってテープだって裏側使わないでしょ。
表裏のね。A面B面はあるけど。
最初のやつは片面で250キロバイト。
レコードは螺旋状なんですよ。
ぐるぐるぐるぐるって回って、一番最初のところに針を落とすとずっと最後まで聴ける。
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ずっと聴けるわけね。
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でも、普通のフロッピーというかフロッピーディスクの多くのものは動心円状に書いてあります。
何が言いたいかというと、
競技場のトラックみたいに1コース、2コース、3コースというのがあります。
レコードはないでしょ。ずっと全部螺旋状に繋がっているから、
一本道をずっと行くとゴールまで行っちゃうんだけど、
フロッピーではトラックがたくさんあって、
その中でここからここまでを一塊、ここからここまでを一塊っていって一周分書くっていう形になります。
ちなみにトラック数は77本。内側から外側まで77本のトラックがありますね。
いいですか。
1トラックに26個の枠というかをくっつけて、
その中にいくつずつ書くんだっけな。
それをセクターって言います。
そうすると1セクターの中に128バイトを、さっきのやつが出てきました。
128文字分入るやつが1トラックに26個分あって、
それが77トラック分あるっていうので、
パンチカード1枚がだいたい120バイトって言ってたでしょ。
それが1セクターに128バイト入って、
3.5インチフロッピーディスクの登場
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1トラックに26セクター、つまり1トラックに26枚分のパンチカードが入って、
それが77個あるんで、
2000枚近いパンチカードと同じぐらいの容量が入ることになりました。
ここが基本なのよ。
逆に言うと、これがわかると、8インチを容量増すにはどうしたらいいかっていうと、
両面を一遍に使えるようにすると、
さっき言った表と裏で使えるから、
さっき言った77トラックの表面裏面があって、
154トラック分の容量ができて、
今度は1セクターに128バイト入れてたのを、
同じところにより細かく情報を書くっていう技術ができて、
倍の密度で書けるようになると、また倍になって、
8インチのフロッピーはトータルで1.2メガバイトまで書けるようになったのかな。
これのためには、1セクターに512バイト、パンチカード5枚分ぐらいのやつを書いて、
さっき言ったトラック数を80本に頑張って増やして、
ちょっとね、フォーマット拡張して、
表裏にして、1トラックにセクターを、
急に倍にするのには大変なんで、26個だったのを、
30じゃない、40じゃない、52にはできなかったんで、
とかっていう工夫をして、全部で1枚に1.2メガバイトぐらい書けるようになりまして、
やっとここでメガバイトが出てきます。
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今はでもメガじゃないよね。
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そうそうそうそう。っていうようなのがあって、
そこから8インチはでかいので、もう少し小さいようにしようって言って、
仕組みはほぼ同じだけど、5.25インチっていうフロッピーが出てきます。
これが1枚あたり1.2メガバイト入る5.25インチ両面、
80トラック分とかっていうのが出てきまして、
少しずつ時代が進んでいくわけです。
やっとこさ、皆さんが使っているアプリケーションの保存のアイコンにも使われている、
3.5インチフロッピーディスクっていうのが登場します。
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あれ、まだフロッピーディスクだっけ?
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そうでね、やっぱり5インチのフロッピーから3.5インチにするときに、
この見ている資料、フロッピーディスクとドライブの技術とビジネス発展の
系統化調査っていうのは、
3.5インチフロッピーディスクを開発したおじさんが書いている資料なので、
そうなんですよ。
なので、3.5インチのやつがすごく細かく書いてあるんですけど、
1980年に出したドライブとフロッピーディスクで、
それまで扱いが大変だった。
例えば、ペラペラで磁石をアクセスするところが見えていたところにシャッターを付けて、
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指で触れないようにしました。
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あとは、8インチとか5.25インチは指で触れちゃうので、
それをもう一回半分の封筒みたいなやつに突っ込んでしまわなきゃいけなかったんだけど、
3.5インチになって、フロッピーディスクのまま積み重ねても置けるようになったし。
そもそもが、磁石のところが表に出てないからね、読み込む機械の中以外では。
あとは、8インチでも5.25インチでも、
この中に何が入っているかって書いておかないと人間分からないから、
ラベルを貼るんですけど、
ラベルシールってのがあって、シールにペンで書いてからディスクに貼るってやってました。
柔らかいんで、ディスクにそのまま書き込むと、
サインペンだったりだけど、ボールペンとかだと中の記録媒体がへこんじゃうわけ。
私はね、実感を持って言えますけど。
なので、これには何が入っているってシールに書いた後に貼るってやります。
なんですけど、3.5インチはシールを貼ってその後から書き書きしても大丈夫になりました。
あともう一個、8インチとか5.25インチは丸い穴が開いていて、
真ん中に自生体が塗ってあるシートの真ん中に丸い穴が開いていて、
そこにドライブ側、いわゆるコンピューターに入っているやつの円柱をブスって挿して、
そこでセンターの位置決めをしてぐるぐる回すっていうのを行っていたんですよね。
これがずれることが多いとか、そこが痛むと読み取りができなくなっちゃうとかあったわけ。
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使っていくうちに不具合が出てきたと。
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そこにね、パンチ穴を補強するようなシールみたいな。
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今でも紙ファイルの穴を補強するやつありますね。
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そうそう、ああいうので補強してあるやつがあったりして、そういうのがいらないっていうので、
いろいろ工夫をしてこの3.5インチってフロッピーになりました。
ちなみに最初の最初は、シャッターは手で開けて手で閉めるっていう仕様だったのが。
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開けてから中に入れなきゃいけなかったってこと?
そうです。
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今から思うと面倒くさいって思うかもしれないけど、
フロッピーの5.25インチとか8インチみたいに封筒に入れたのから比べれば楽じゃないかって言ったんだけど、
各所からそれじゃいかんって話になり、
いろんな工夫があってオートシャッターができたり、
フロッピーディスクの機能改善
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最初はトラック数が少なかったのを広くしたり、みたいなことをやっていろいろ工夫をしました。
あとね、この時にAppleのMacintoshに採用されます。
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フロッピーディスク3.5インチとか。
そうです。
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その時にAppleから要望があったのが、
ディスクの出し入れはコンピューター側で制御させて欲しいと。
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パソコン、デスクトップパソコンのところにフロッピーを入れてそれを。
平田くん言うと、
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イジェクトボタンとかロックのレバーがあったのね。
8インチではロックのレバー、5.25インチでもロックのレバーがあって、
それを手で開けたり閉めたりしてディスクを挿したり抜いたりしてたんですけど、
3.5インチではイジェクトする時にはイジェクトボタンを押すんじゃなくて、
コンピューターでフロッピーディスクをゴミ箱に持ってくると、
自動的にメディアが出てくるっていう仕組みがつきました。
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マックはゴミ箱に持ってくのよね。
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ファイルをゴミ箱に持ってくのと似ていて、最初すごい嫌だったんです。
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なんか消えちゃうんじゃないかと思って。
私はWindowsを使ってたから、
マックでどうやって取り出すのってすごくびっくりした記憶がある。
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だから3.5インチのフロッピーにはアクセスランプがついていて、
これが消えてる時にイジェクトボタンで出しましょうっていうのを、
マッキン・トッシュはイジェクトボタンはなくて、
GUIつまりマウスでWindowsにあるフロッピーをゴミ箱に持っていく、
またはメニューを出してイジェクトってやると、
コンピューターが制御して出てくるっていうふうな仕組みになってました。
もう1個、これはすごくマイナーな機能なんですけど、
フロッピーを途中まで挿すと中に引き込むっていうのができるようになってまして、
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わかるかな。
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PCのやつだと奥まで指で突っ込んでガチャっていうまで指で突っ込むんですけど、
マッキン・トッシュのやつは途中まで突っ込むと中に引っ込む。
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引っ張られるわけね。
確かにそうか、それも技術なのか。
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ただ最後の最後はその引き込む機構はなくなったかもしれないですけど、
マッキン・トッシュじゃない、
Appleが3.51フロッピーを採用するときにこの引き込み機能をつけてくれっていうふうにリクエストをして、
もし皆さんが3.51フロッピーディスクを持っていたら裏面の挿し込む側っていうか、
手で持つ側じゃなくてシャッターがついてる方が先、手で持つ方が手元とすると、
先の方の裏側に両側に上から見ると見えないけど下から見ると切り欠きがあるのが見えるはずです。
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切り欠きって何?
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切り欠きっていうのは半円形に切れ込んでる感じ。
これを引っ張り込むために使うっていうのに作った切り欠きだったりします。
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一番初めは自分の手で自動的にロックがかかるところまで押し込んだわけよね。
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ガチャンって言って、エジェクトボタンが出てくる。
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それは特に何も思わないんだけど、よくその状態から途中まで入れたら引っ張り込みたいっていうふうに要望を出した、希望が出たのかなってすごいなと思う。
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スティーブ・ジョースのこだわりだと思います。
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結構いえば、プロピーを入れたつもり、しっかりと奥まで入れたつもりでも、実は入っていなかったっていうような失敗がいっぱいあったんだろうね。
それまで入れたら引きずり込んで、自動的に入ったことにするようにしたんだろうね。
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それもあるし。
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今までないことを結局技術として取り込むっていうと、そこにこういう技術が欲しいっていう、なんだろう。
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先見性というか、ないといけないですね。
なので、あちこちで検索していただくとわかるんですけど、エジェクトボタンの付いているプロピーディスクドライブは真ん中あたりがドライブの口がちょっと切り欠きがあって、奥まで押し込めるようになってるのね。
なんだけど、マッキントッシュは入り口がスリットしかない。奥まで押し込まなくていいから。
っていうのがありまして、その時にはね、実は1980年代前半には各社からフロッピーディスクっていうのが出ています。
3インチ、3.25インチ、4インチとかのフロッピーが出ていて。
フロッピーディスクからSDカード
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まだ規格が統一されてなかったってこと?
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とりあえず5.25インチの次の規格っていうのは、いくつもあちこちの会社が出していて、もう一回り小さいやつとかもあって、
お年を召した方だったら知ってるかもしれない、ファミコンのディスクシステムとかっていうのについては、クイックディスクっていう規格のアレンジ版が使われていたりします。
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ディスクシステムって、そうか、あれって3.5インチの。
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じゃないです。
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違うよね。
その規格のフロッピーディスクも作られようとはしてたわけね。
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松下ひたちで作った3インチとかっていうのがいくつもあって。
そうなんです。
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それをだからゲーム機の方に流用してというか。
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クイックディスクってやつはゲーム機に流用されました。
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だけど淘汰されていっちゃったのね。
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そうですね。いろいろあって、私が今見ている資料に詳しい、どうやって売り込んだかとかの後半に書いてあるんですけど、ビジネス発展の系統化調査っていうのがありまして。
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でもそういうところで。
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AppleとHewlett Packardの採用がすごく効いたと書いてあります。
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Hewlett Packard。日本だとそんなにHewlett Packardってメジャーじゃなかった気がするんだけど。
それなりに有名ではあったけど。
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その頃はだからコンピューターメーカーはアメリカが多かったからね。
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IBMがすごい強かった気がする。
SyncPadよ。違うな、私一番初めに買ったのはAptivaね。
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ありましたね。
という感じで話を戻すと、3.5インチのフロッピーは大きさがだいたい3.5インチね。
幅が90ミリ、奥行き94ミリになっています。
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10センチ弱の正方形に近い長方形ね。
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長さ方向にちょっと長いのは横向きだと入らないようにするため。
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なるほど、わざと。
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8インチと5.25インチは逆向きに入れようと思えば入れられたりしたんですけど。
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それによる不具合もいろいろあったから逆上はそういうわざと長さを変えて入らないっていう工夫をしたわけね。
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ハードウェアのシェルとか硬いシェル、プラスチックのシェルが付いてるんで、逆向きに入れたときに途中まで入ると突っかかって入らないとかっていう仕組みも作りやすかったんだよね。
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そのためにところどころ斜めに角が取れていたり、奥の方に小さい凹みがあったりするっていうのがあって、そんなこともありまして。
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その中に話をぐーっと戻すと、1.44メガバイト入るようになりました。
1.44メガバイトだから。
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その数字は見たことある。でもその後倍になってるのも知ってる。
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一番流行ったのは1.44メガバイトってやつで、1メガバイトは100万バイトで、1.44は100万×1.4だから140万バイト、140万文字。
高解像度の写真、ちょっと前までは1枚が1メガバイトとか2メガバイトくらいでした。
今もっと大きいのはあるけどね。何が言いたいかというと、フロッピーディスク、3.51フロッピーディスクには写真が1枚入りました。
もちろんね、このフロッピーを使ったデジカメっていうのが作られていて、フロッピーを差し込むデジカメっていうのがあったんですよ。
絶滅メディア博物館には置いてあるんですけど。
その頃は画像もちっちゃかったので、1枚のフロッピーディスクに撮影枚数でいくと15枚とか20枚くらい記録できるっていうのもありました。
ということで結構時間が経ってしまったんですけど、この後CDとかMOとかっていう光敷ディスクってのが出てきます。
この3.51フロッピーまでは、磁石でテープの上に音を録るようにデジタルデータが入っていて、
さっき言ったトラックがあって、その中にセクターっていうのが分かれていて、それが両面にあるっていうタイプの書き込みの仕方をしてありますけれども、
音楽用にCDっていうのが出まして、このCDは3.51フロッピーがトラックとトラックの間が0.2ミリぐらいなんですよ。
0.2ミリごとに80トラック分あって、そこの中にデータを書き込むわけね。
なんですけど、光ディスクっていうのはレーザーで読み取りをするので、そのトラックとトラックのCDね、音楽CDはトラックとトラックのピッチ、
お隣のトラックまでが1.6ミクアム。千分の1.6ミリ。だからミリで言うと0.0016ミリ。
フロッピー、3.51フロッピーが0.188ミリだったのが、つまり188ミクロンが1.6ミクロン。
つまりトラック方向で100倍細かく記録できるようになって、CDはフロッピーと違ってトラックになってるわけじゃなくて、
ラセン状になってます。スタートがあって終わりがあって、全部一続きです。その中にバンチが振ってあるんですけど。
1枚のCDに最初は650メガバイト。さっきね、フロッピーは1.44メガバイトって話をしました。
これが12センチの円盤の中に光ディスクという技術を使って、650メガバイト。後半は720メガバイト入るようになりました。
フロッピーディスクでいくとどのくらいだ?500枚分ぐらい入るようになりました。いいですか?
フロッピーに500枚入るようになったわけね。そうするとCDを使えば写真も何十枚、何百枚も入れられるようになります。
最初はCDはスタンプで作る。つまり自分のお家では書き込むのができないっていうやつだったんですけども、
その後、CD-Rとかそういうのが出てきて、自分の家でも書き込み、書き換えができるようなフォーマットも出ています。
皆さんが手に持つメディアはこっちで書いてこっちで読み出す。またはお店で買ってきてお家で読むっていうことになってますよね。
その中に情報が入っていて、それをどこかで再生するっていうのがポイントなので、CDは音楽。
その後、より細かくそれを書き込むようにしたDVDっていうのが出てきて、これもデータには使えます。
そうするとCDは音楽だけだったのが、DVDだとビデオが入るようになって、ビデオの方が情報量多いですから。
もっともっと大きくするために要領、Blu-rayっていうのが出てきて、そうするとさっき言ったトラックのピッチっていうのを細かくして、
あと、お隣とお隣のある長さに入る情報も多くしてたくさんのものを書き込むっていうことにしたりというのをやって、高容量化を図っていきます。
そんなところに出てきたのが半導体メモリー。メモリーは書き換えができるんですけれども、
コンピューターの中に入っている多くのメモリーは電源切ると忘れちゃうんだよね。それを電源を切っても忘れない書き換えができるメモリーっていうのが出てきて、
プログラマブルロムっていう名前の要領をあまり書き込めないリードオンリーメモリーっていうICが出てきた時代はあったんですけれども、
これを東芝の技術が一番大きいのかな。フラッシュメモリーといって、1個のチップの中にたくさんたくさんデータは書けるんだけど読み書きができる。
消せてそこにまた書き込みができるっていうタイプの技術が開発されて、フラッシュメモリーっていうものが記録メディアとして使われるようになります。
最初はフラッシュメモリーのICの足をそのまま端子にしたようなスマートメディアっていう名前のメディアが出てきたり、いくつかの企画でPCMCIAとかCFカードとかいうのがいろいろ出てきた中で、
最終的にはSDカードというものにみんなが使いやすいということで、みんなが集まっていきます。結局記録メディアに大事なのは互換性、お互いに読み書きができるっていうことなので、
誰かが書いた情報をこっちでも読めなきゃいけないでしょってことは、抜いて差し込めて同じデータが読めるって保証しなきゃいけないんで、
それでメディアは結構統一の方向に行く方向があって、VHSとベータも一緒になったりとか、いくつか企画が乱立しても一個になっていくという風になるんですけど、
で、出てきたSDカード、一番最初は1枚のカードに4MBとか8MBでした。いいですか?
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はい。数字が大きすぎてもう…
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つまり、フロッピー2,3枚の容量が1枚のカードに入るっていう時代が少し続きます。
そうするとデジカメで1枚のSDカードに100枚の写真が撮れるみたいな時代があって、そこから急激にフラッシュメモリーの技術進化が始まって、
一番最初、冒頭でお話をした1枚のマイクロSDカードの中に256GBのデータが入るっていうところまで進化しています。
で、記録メディアっていうのはAさんとBさんがデータを交換する時、または取っておきた時に使うわけですよね。
ずっと保管してあるか、どっかで取ったものを誰かが違う人が読むっていう風に使われるんですけれども、
だんだん通信のスピードが速くなってきたら、あれ?誰々に送るのにフロッピーディスクに入れて渡すんじゃなくて、通信回線の方が速いんじゃないの?
カメラで撮ったやつはここで撮っておくにはメディアがいいかもしれないけど、すぐにネットワーク経由で共通のフォルダに上げてしまえば交換すぐできるんじゃないの?って気がつく人たちが出てきます。
で、CDがあったのが、いやいやいや、必要な時に配信で撮ってくればいいんじゃないの?ってなって、記録メディアがどんどん減ってきているっていう状況です。
CDからBlu-ray
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そんな中でも、通信回線が安定しない時にビデオを安定して撮りたいとかなると、速く書き込みができるカードタイプのメディアが必要になって、
それがSDカードとかマイクロSDカードがまだまだ使われている理由で、一方で通信回線が安定していつでもどこでも繋がるようになったら、やはり記録メディアはいらなくなるのかもしれません。
で、フロッピーディスクとかSDカードとかがある時には、なんとなくギガの単位というか容量の単位が物体としてありましたが、
通信になった途端よくわからなくなっていて、湯水のように流れてくるわけですから。なので、ギガが減る、ギガが減るという話をするように最近になってきましたけれども、
データが流れていって自分のところで消費される感じと、パッケージの中に入ってそこに記録されてしばらくそこに留まって物としてあるっていう感じの違いをもう1回考えてみると面白いんじゃないかと思っています。
もう1つは最初からお話をしているほんの少しのデータを高いお金を払って記録しておいたのが、どんどんどんどん安く小さく早くなって、
私30年前には思いもよらなかった容量で、思いもよらなかった小ささで、すごい速さで読み書きができるデバイスができたなというのはちょっと考え深いものがある一方で、このマイクロSDもそのうちいらなくなるんだろうなというふうな気もしています。ですよね。
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確かに。ただ、この間仕事でデータのやり取りをするときに、何で渡そうと思ったことはある?
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そうなんです。
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USBメモリーがあったので、それで渡せたんだけど、USBメモリー自体を私もそんなに使っていないので、パッとそのUSBメモリーが渡すものとしてあるっていうのも思い出せなかったし、かといって自分のデータが入っているもので渡すのもちょっと怖いな。
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本当だったらマサラのやつが欲しいなと思ったけど、そもそもそんなの持ってないなと思ったし。
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そうなんです。
でも一応まだダイソーとか百均に売ってないわけじゃないみたい。
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ですよね。
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でも、何が残るだろう。
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だから、皆さんは自分の思い出をどこかに箱の中にしまいたいのか、どこかに預けて必要なときに取り出せばいいのか、難しい問題ですよね。
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どこかで言われたのが、自分の意識がなくなったとき用に身につけておくものの一つにUSBメモリーがあるといいっていうのがあって、
例えば、自分がどういった人間であるかとかそういったことをテキストに入れておくとか、家族がいるんだったら家族の思い出の写真を入れておくとか。
何がどこであるとわからない?
今だから、大体の情報はクラウドで保存しているので、例えば家が何か被災してなくなっちゃったって言っても、後からデータを出すことはできるけど、ちょっと前までクラウドってそこまで流行ってないというか。
記録メディアの絶滅
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安定性の話、アクセス性の話、あとは一番大事な、これ読んでねって言ったときに、あなたのパスワード知らないと見られないんだけどみたいなセキュリティと相反する、ネットワークだからこそセキュリティを高くするには個人を守らなきゃいけないけど、物理メディアっていうあれば読めるっていう良さはありますよね。
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そういうのもあるから、そういうところに入れておくと何かあったときにいいよっていうのがあったけど、今後は逆にそのUSBメモリを持って、そういう情報を入れて持ってたとしても、そもそもそれがなかなか見られない可能性があるね。
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そうです。なのでどうするのがいいんですかね。クラウドにおいて紙にQRコードを印刷してそれを丸めてペンダントに入れるのがいいかもしれませんね。
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確かに。パソコンを持っている人が少なくなったじゃない。タブレットとかでやる人が多くなると、パソコンを持っていれば多分USBはあるので、USBメモリを持っていれば情報の引き出しは簡単だけど、そもそも今後はパソコンを持たない人も増えていくと思う。
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スマホには繋がらないからね。
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そうするときにUSBメモリを持っていてもどうしようもないなっていうふうに気づいて。
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そうですね。私が博物館案内をしたときに皆さんに冊子を配るのに紙の冊子を配って、リストバンドを配って、もしものときのためにリストバンドに紙の冊子の内容を書いたPDFがアクセスできるQRコードを付けたりしました。
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確かにね。あったわ。
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みたいな感じで、ちょっと身の回りを情報をどうやって貯めるのか、どうやってアクセスするのがいいのか、緊急時にどんなアクセス方法がいいのかみたいなものを考えて見てみたらいいんじゃないかと思っています。
はい。
ということで今日は絶滅に向かう記録メディアこんなものがありましたというお話をしてきました。
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もう絶滅にトータルとしては向かってるわけね。今絶滅したものは当然あるけど、全体として記録メディアそのものが絶滅方向に向かってるわけね。
ネットワーク上の情報保管
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方向としてはそうじゃないかと思います。もちろんね、古いシステムが古いフロッピーで動いていた、どこだっけ、ニューヨークの地下鉄のシステムが5.25インチのフロッピーで動いていて、それを今年刷新するとかっていうニュースもありましたけど、だんだんなくなっていくものです。
今みんな8ミリの映写機やフィルムでビデオを撮ったり再生したりしないのと同じようにそうなってくるんじゃないかなと思っています。
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まだ家にカセットテープも残ってるし、MOも残ってるし、DATも残ってるし。
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ということで、今回光ディスクほんの少ししか触れてませんけれども、光ディスクは何MBっていうのはどう変わっていくかっていうのをちょっと手元にあったり、資料で調べてみると変遷が分かるかもしれません。
ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
この番組では番組への感想や励まし、質問、あとは聞いてますの一言でもいいのでメッセージをお待ちしております。
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またですね、ソンライプロジェクトというグループでウェブサイトを運営しておりまして、こちらに過去の音源までたくさん入っています。
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で、audiobook.jpは多分250回分くらいあって、ウェブサイトには過去の音源まで一通り載っています。
ウェブサイトは、sonnai.com。
こちらにですね、この番組のほかそんなことないっしょ、そんなに雑貨店などの番組も入っていますし、もちろんそちらの番組もポッドキャストアプリで聞くことができます。
また、有料のaudiobook.jpの聞き放題というサービスで、そんないりかの時間、おまけ付きで配信をしております。
おまけのコーナー、大した情報はありませんが、そちらで聞いていただくと、聞いた時間に応じて我々に報酬が入るようになっておりますので、そちらも聞いていただけると嬉しいです。
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よろしくお願いします。
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ということで、そんないりかの時間B、第564回、お送りいたしましたのは、よしやすと。
かおりでした。
この後、有料版にはおまけが始まります。ということで、みなさんさようなら。
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ごきげんよう。