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理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか。
そんない理科の時間B、第452回。
そんない理科の時間B、お送りいたしますのは、
よしやすと、
かおりです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は本編で、
はい。
身近な道具がどう変わっていったかみたいな話をしようと思っています。
えっと、鉛筆からシャープペンになって、今はボールペンって感じ?
ボールペンの方がシャープペンよりも古いんじゃないかな。
いやいや、じゃなくて、自分が使ってる歴史ってこと。
あ、というよりは、
あ、そしたら違うな、クレヨンか。クレヨンから、
それは自分が使ってる道具でしょ。
そうそう。
道具自体が進化していくというか、変わっていくって話をしようと思っています。
たぶんね、タイトルを、フォークの刃は何で4本になったかっていうのをそのまま取るかわかんないんですけど、
本がありまして、ヘンリー・ペトロスキーさんが書いた、
フォークの刃は何で4本になったか。
実用品の進化論ってサブタイトルがついてるんですけど、
実用品の進化論。
そうそう、身の回りの実用品って、何十年何百年も使われているから、
これ以上、急には変わらないんじゃないかって思ってらっしゃるかもしれませんけど、
そんなことはないよっていう話が書いてあるんですけど、
電話の受話器だって、今や板みたいなものでみんな電話してるじゃないですか。
ねえ、あれ初めて見たとき、超変だったね。
いや、私は全然変だと思わなかったですよ。
何それ。
何それって。
でもさ、ほら、受話器ってさ、耳って顔の横についてるのに対して、
喋る口は前についてるじゃないですか。
はい。
で、いわゆる昔ながらの黒電話っていうのは、
耳を当てるところと口で喋るところでひねってやるっていうのかな。
角度が違うじゃないですか。
はいはい。
よくできてません?
でも、スマホって。
だから、マイクの性能が良くなったんでしょ。
それもあるし、スマホも正面に耳に当てるところがついてて、
正面じゃない、下の面にマイクがついてるんじゃない。
そうなの。
だから、一応違う面で角度がついてるんじゃない。
あらも。
ほっぺたに触れるところについてるとガサガサしちゃうだけで。
あー、ガサガサしたね。
そうそう、確かにガサガサしたね、昔ね。
なので、今は下についてるのが多かったりしますよ。
あー、あ、そう。
で、ちょっとね、オープニングでは、
最近気になったポッドキャストの話をしようと思っていて、
再演トーク68回。
伝えるってなんだ、どうすれば伝わるかみたいな話で、
人に分かるように物事を伝えるってどうすればいいんだって話をしていて、
で、もう一つ。
絵を見て話す。
あ、だから、ポッドキャストみたいなやつでどうやって伝えるかなかなか大変ですよね。
03:03
説明すんの。
っていうのと、バイリンガリレオ第99回っていうので、
SNSは。
いい数字だなって。
それは好き嫌いだと思いますけど。
なんかね、お、次っていう期待が膨らむ数字。
ね。
で、SNSは科学コミュニケーションに向いていないって話をしています。
あら。
そうそう。
で、私たちもね、一応こう小難しいことを喋ってる番組やってるじゃないですか。
そうですね、難しいですね。
そうで、これをどうやってリスナーさんに伝えるかっていうののコツというか、
あと、バイリンガリレオの方で話していたのは、
SNSって手っ取り早く自分が見たい情報が出てきやすくなってるじゃないですか。
あなたこれが好きでしょとか、自分がフォローしている人の情報しか出てこないじゃないですか。
で、おすすめもいつもの情報が出てくるんだよね、だいたい。
だし、出てくる情報はこじんまりとしていて、
長々としたものは、リンクがあることもあるけど、
そういったものよりも、手っ取り早くすぐに楽しいっていうのが好まれるっていう中で、
見たいものだけを見る世界に入っていきがちなところに、
科学コミュニケーションはなかなか合わないんじゃないか、みたいな話がされていました。
一方で、サイエントークの方では、どうやれば伝わるかっていう話を、
パソナリティのお二人がこういう工夫をしたらいいんじゃないか、
ああいうふうに喋ってるつもりなんだけどな、みたいな話をしてたんですけど。
かおりさんは、なんかこう、
ポッドキャストで喋るときに伝わりやすいように何か工夫するとかっていうのはされてるんですか?
それを私に聞いてしまう。
そりゃ流れとしては聞くでしょ。
ポッドキャストで喋るときに伝わりやすいような工夫。
いや、別に普段でもいいですよ。
話のテンポをよく。
何、話のテンポおる?
いや、私としては非常に円滑にいくように、
なんていうのかな、よいしょってバックアップしてるつもりなんですけどね。
でもあれだよね、声でしか伝わらないから、
想像しなきゃいけないことをちょっと具体的な説明するみたいなことはやるよね。
そうですね。
あと、こんなことがあったんだよっていうと。
あとは投げる。
背景を説明したりとかっていうのはしますよね。
はい、します。
そこの加減結構難しくて。
細かいことずっと喋ってると飽きるし。
小学生の運動会の作文って言ってるんですけど。
運動会の作文書きなさいって。
初めて聞いたけど。
私も初めて言ったんだけどね。
運動会の作文書くときに朝起きてから書いちゃう子がいるのよ。
06:04
ほう、もうだって朝からワクワクしてるんだもの。
そうで、お父さんとこんな話してみたいな。
帰る日寝るところから運動会始まってんの?
そうそう、っていうのがちょっと情緒だと思うわけ。
一方で、運動会疲れたでは短すぎるじゃないですか。
そこのね、
楽しかった。
そう、勘案が難しくて。
で、一つはね、今かおりさんが言ったとおり、
実は聞きたい人、読みたい人が欲しがってる情報が入ってないんじゃないかっていう考え方もあって。
だから、運動会疲れたけど楽しかった。
また来年も頑張るで。
結構さ、もういいっていう感じもあるじゃん。
小学生の運動会の作文だったら。
っていうのと、
もう一つは、
私が、
何だろうな、
ポッドキャストに限らないんですけど、
気にしてるのは、
具体的な話と抽象的な話を言ったり来たりするっていうのをやってるような気がします。
それは意識して無意識に。
意識してる時と無意識と両方あるんですけど、
あ、なんか難しいこと言ったなと思ったら、
具体的にこんなことがあってって言って。
で、具体的なことを話した後、
これってこういうことだよねっていう解釈とか。
いわゆる一般論的な。
そうそうそうそう。
抽象的なことを。
っていうようなことを言ったり来たりすると、
理解しやすいのかなっていうのと、
あとね、
どうだろうな、
ポッドキャストはそんなやってないですけど、
会社でお話しする時には、
課題の共有っていうのを先にするっていうのを心掛けてますね。
あー、
えーと、
はい、あの、
イメージちょっと英語的な感じね。
そこがね、よく分かんないんですよ。
私は、
私は疑問に思っているんです。
何をって。
あ、えーっていうよりは、
違う。
仕事してるとさ、
俺関係ないし、とか、
なんていうの、
押しつけ合いとかさ、
あとは敵対するってことになりがちなんですけど、
そうではなくて、
クサクサクサ。
私とあなたは同じ課題を共有していて、
一緒にそれをやっつける立場だよねっていうのを最初にやるっていうのを、
心掛けていたりします。
あー、
偉いね。
そう、だから、物をお願いするときには、
孫徳環状の話じゃなくて、
私もあなたもこの課題を解決するっていうのが大事だと思ってますよねっていう話から入るっていうのをやると、
いいかなと思っていて。
ほー、
それを意識してやるかな。
難しい。
そっかー。
難しいね、それ。
そうかな。
私できないよー。
自分のやったことを発表するとかもあるわけですよ。
そうすると、
価値をわかってもらうには、
なんでこれが大事かを説明しないといけないわけ。
09:02
どこどこの部署は、これまでこんなことをやっていたんだけど、
こんなところで課題があって、
私はそこにこんなふうに貢献するためにこの仕事をしましたみたいな話をするわけ。
っていうところから始めると、聞いてる方の人は、
で、どうなったの?ってわかりやすいんだけど、
いきなり、僕はどこどこの人たちと一緒にこんなことをやりましたっていうと、
それそもそもどうなの?っていう話とか。
導入部分ってことね。
そうなんです。だから最初すごい大事なんです。
つかみをってことね。
つかみすごい大事なんです。
ハートをつかむと。
そうそう。
で、仕事でね、見知らぬ人にお話を聞くっていうのをやらなきゃいけないことが多くて、
インタビューと称して、
お仕事をどうやって進めてるか教えてくださいみたいな話をするんだけど、
結構さ、お前に話す義理なんてねえよっていう人がいるわけじゃないですか。
あー。
かおりさんも、たとえばお仕事の合間を塗って、
少しちょっとお仕事の件でインタビューさせてくださいって言うときに、
えー、なんでお前のために時間を積んだきゃいけないわけってなることがあるでしょ?
まあ、そうね。
まあ、優しいからそうでもないとは思うけど。
そうでしょ?
とはいえ、ちょっとめんどくさいなって思うことはあると思うんですよ。
そうね、まあ。
で、そんなときに、なんであなたは時間を使って、
えーと、個人的なことを私に話してくれなきゃいけないかっていう理由づけを最初にお話ししてあげないとやっぱ話してくれないんだよね。
こう。話し始めたら早い、早いじゃない、長いけどね。
あ、そうね。
止まんないけどね。
そういうのもあるよ。
話し始めるその導入はやっぱりね、え?って。
例えば、
なるほど。はい。
皆さんが使っているこの機材が、皆さんからあまり評判が良くないんですけど、
それを良くしようと思ってるんですよね。
ぜひ使い心地を教えてくださいって言えば、そう言われてみるとそうだなってなったり、
おー、なるほどね。
あとは、あなたが話してくれると、えーと、それを参考にして、
このものが良くなりますよだったり、とかっていうのをお話をすると、
仕方ない、じゃあ話してやるかっていう気になるじゃないですか。
おー。
みたいなことで、つまりそのインタビューのゴールを共有するわけ。
私はあなたから聞き出すと成功で、
あなたは喋って、それが最終的に役に立つっていうところで、
役に立った感がこう達成できるっていうのでいいじゃないかっていうことで、
なんかね、そういうふうに同じ方向を向くのが大事で。
はー。
で、インタビューの教科書。
ちょっとメモしていいですか?
あ、いいですよ。
インタビューの教科書を見ると、
インタビューの教科書なんかあるんですか?
あるんですよ。
向かい合って座らないっていうのがありまして。
あ、でもほら、90度がいいって言うじゃないですか。
そうなんです。
それは、向かい合って座ると、
あなたはあなた、私は私って言って、
敵対関係の話題になりがちなわけ。
さっき言った、同じ方向を見るって時に、
向かい合わせると大変でしょ。
うん。
でも、90度だったら同じ方向を見るのやりやすいじゃん。
両方とも45度ずつ顔を向ければいいし、
どっちに向くのかも、なんとなく分かりますよね。
12:00
同じ方向向こうって思えば。
でも、相向いだとそんなのができないんで。
ということで、
伝えるってなんだっていう話題が最近、
ちょろちょろっと連続して聞いたので、
そんな話をしてみたんですけど、
この話は、
なんか、むさくさ、刺さったんだけどさ。
え?そう?
この話は、うちの番組のリスナーに、
響くのかどうかが分かんないんだよね。
え、むっちゃく、響くというよりも、
刺さったんだけど、どうしたらいいですか?
そう言ったら、けっこうピューって、
なんか出そうな感じがするぐらい、
刺さってんですけど。
日々の暮らしや、日々のお仕事に、
役に立てていただければ。
いや、もう役に立つ前に、
もう瀕死なんですけど。
そうですか。
一方であれなんです。
そんなこと言ってると、
面倒くさいというか、
よく分からない仕事が、
降ってくることがあります。
あの、なんていうの、
相談事があるんですけどっていうのが、
タブー社からくると、
回されることが多いっていう。
あいつに言っとけば良しと。
そうそうそう。
そういうのが多いっていうのは、
ちょっと悩み事ですね。
悩んでるんですか。
でもね、新しいことやると、
学びもあるんで、
悪くもないんですけど、
とはいえ、
たまには面倒くさいなって思うこともあります。
あらま。
はい、ということで。
複雑なお年頃なわけね。
もう、ずっと複雑なんですよね。
お年頃も。
え、年が複雑なんですか?
いや、というか、
ここ、だから、
10年ぐらいは、ずっと複雑なままで、
お年頃が長いんですよ。
あのね、
思春期。
思春期ではないと思うんですけどね。
じゃあ何?
何ですかね。
思春期。
どっちかっていうと、
後年期なんですけど。
あ、そう。
ということで、
何を話すと伝わりやすいかっていう話になってたかどうかよく分からないけど、
なんかコミュニケーションの話をしてみて、
で、
この後本編ではですね、
フォークの歴史をちょろちょろっとお話した後、
身近なものってどう変わっていくんだろうねっていうお話をしようと思います。
はーい、よろしくお願いします。
今日お話ししようと思うのは、
日常品というか身の回りにあるものって、
進化していくのかみたいな話を少ししようと思っています。
で、今手元にね、
頭でも紹介した、
フォークの歯はなぜ4本になったか。
実用品の進化論、
ヘンリーペトロスキーさんっていうやつがあって、
私が持ってんのはハードカバーで、
ページ数は300ページぐらいあるんですけど、
10章に分かれていて、
1章目だけは20ページぐらいなんですよ。
で、ここにフォークの歯はなぜ4本になったかっていう話がぐーっと入っていて、
15:01
食べるときに使う道具って、
食べるって言ったらいいんだな。
食事を作るときから、
食べるときまでの中で、
昔は石器を使って、
動物の肉を切ったり皮を剥いたりして、
また骨から取ったりね、
っていうのをやった後、
金属が作れるようになって、
ナイフができてきたっていうのが流れですよね。
で、私たちは今、
洋食を食べるときに、
ナイフとフォークとスプーンが出てくるじゃないですか。
使う順番がどうこうとかありますけど。
で、実は西洋というかヨーロッパ圏では、
12世紀じゃない、14世紀ぐらいまでは、
フォークというのを使ってる人はいなかったっていうのが、
この本に書いてあるんですけど。
フォークはなかったってこと?
食事をするときのフォークはなかった。
で、料理をするときに、
今も鉄板焼き屋さんとか行くと、
先が2本に割れてるフォークというか、
なんか箸のような。
肉おさいがあって、
あれは結構早い時期からあったようなんですけど、
人々が物を食べるときには、
ナイフと手、または2本のナイフを使って、
ナイフで先っぽでプスって刺して食べるみたいなのが、
やられていたらしいんですね。
で、この前フェルメールの絵が展示してある、
絵画展というか、展覧会に行ったんですけど、
17世紀のオランダの人たちが描いた絵なのね。
で、その中に農夫の食事みたいな絵があって、
手元は見えないんだけど、
背中でベルトの中、ベルトの背中のところに、
ナイフのさやがあるのよ。
それが見えてるのね。
で、たぶんそれで食べてる。肉を。
みなさん、どこまで食事で、どこまで喧嘩用だかわからないけど、
マイナイフっていうのを必ず持っていて、
食事用のカトラリーではなく、
たぶん食事にも使っているんだと思うんだけど、
喧嘩とか。
専用ではないってことね。
それで、たぶん肉を切って、
田舎というか、だと肉を切った後、
手づかみでそのまま食べるってやってたんじゃないかと。
もしくはそのままナイフに刺して。
あとでも、大きい肉を切るとさ、
切るとき持たなきゃいけないじゃん。
抑えるってこと?
抑える抑える。
逆の手でね。
で、礼儀として、
自分が取る肉は手をつけてもいいけど、
みんなが取るところは手をつけない方が良いっていう礼儀はあったらしく。
つまり取るところを握り、ナイフで切ってやると、
左手に肉、右手にナイフってなるじゃん。
そしたらそのまま食べるっていうパターンでしょ。
どうせ汚れてるものね。
で、それが少し上流階級に行くと、
18:03
お皿で肉の塊が出てくるようになるわけ。
で、それは2本のナイフをうまく使って、
切っては刺して、ナイフの先っぽでね。
それを食べるっていうのをやっていたらしいんだけど、
やっぱ使いにくいらしいんですよ。
ナイフで物を抑えるっていうの。
なのに、ずっとフォークとかは使われなくて、
この本によるとですね、
1533年、イタリア人のカトリーヌ・ド・メディシスが、
後のフランス国王アンリー2世のもとに突いた時であるが、
テーブルフォークが西へと伝播して、フランスに伝わってきたのね。
え、っていうと、スペインだっけ?
違うの?どこ?どこから?
中東からイタリアに伝わり、
イタリアからフランスに伝わったのが1533年。
ってことは、結構、そっか、
イタリア、当時はイタリアのほうが結構なんか、
宣伝されたんでしたっけ?
そういう言い方もいろいろな見方があるんですけど、
フランスのほうに、誰だっけ?
メディチケじゃないな。
それはオーストリアじゃないですか?
違う違う。
文化がフランスに伝わったって。
メディチケはイタリアか。
その時代、結構、貴族って言っても、
いわゆる今考えるような上流の上品な行為っていうのは、
まだまだその行動は宣伝されてなくって、
それがやっぱりお嫁入りの時に、
昔って結構、従者みたいな人たくさん連れて行くじゃないですか。
そうしてある程度大人数で文化が移動して、
フランスに宣伝された行動が伝わったっていうような話を聞いたことあるんですけど、
どうなんですか?
手づかみで食べていた時代から、
14世紀、15世紀にいろんなものが海外から入ってきて、
イタリア料理からフランスに持ち込まれたのと、
あとオーストリアからお嫁に来た人とかもあったりして、
そんな感じでですね、ポイントは、
当時フォークはキザな道具と考えられていたので、
それもその頃のフォークは、さっきちょっと説明した、
肉を押さえておくような先が2つに割れている2本のトゲみたいな感じのね、
やつなので、皿から持ち上げて口に運ぶ途中で、
食べ物を半分も落としてしまうものは嘲笑の的にされたと。
で、イギリスにフォークが登場するのはなんと17世紀、
というのでですね、
使いにくい先が2つに割れているフォークが、
何百年もあっちからこちらで使われていたわけですよ。
それも、あんなもの、キザなやつが使いやがって、
俺たちはワイルドで、ナイフで食べるぜっていう人たちがたくさんいるっていう状況で、
21:04
確かね、ちこちゃんに叱られるでも出てきたんじゃないかな。
叱られちゃった。
ナイフの先が丸くなったのはフォークが出てきたからっていうので。
ほー。
そうなんですよ。
ほうほうほうほう。
いわゆるナイフの先が本当に刺せるようにとんがっているのは、
昔は全部がそうだったってことね。
そうだって、刺して食べないと。
刺さなきゃいけない。
そうそうそう。
もしくは刺して押さえないといけなかったから。
で、フォークが出てきてナイフの先が丸くなって、
ナイフの先が丸くなると、それを先のほうに歯をつけずに、
それで何かをすくって食べられるようにするっていう使い方をする人も出てきたりして。
ほう。
で、なんだっけ、ちこちゃんに叱られるで、やっていた逸話で、
リシュリン、リシュリュー、スズキ卿は晩餐のたびにたびたびやってくる。
うん、客人のナイフの先で歯をほじるくせに我慢がならず。
ナイフの先で歯をほじる。
ピックみたいに。
そうそう。
爪楊枝みたいにね。
我慢がならず、ついには自分の家のテーブルナイフの先を一つ残らず丸く削られたと言われていると。
えー。
あとは、1669年、暴行を減らす対策として、
フランス国王ルイ14世は先の尖ったナイフの使用を食卓であれ街中であれ法律で禁じたみたいな話があって、
何が言いたいかっていうと、
こういった、もう我々にとってはしばらく変わらないんじゃないかって思う道具も、
どっかから新しい道具が伝わってきて、
ちょっと使いにくくて変わったり、
新しい使い方を誰かが発明してそれが流行ったり。
だからアメリカ大陸って、フォークが普及するのが遅かったらしく。
そうなんですよ。
なので、昔の、なんていうの。
今もアメリカって、切り分けた後、フォークを持ち帰る人が多いんですけど、ヨーロッパに比べて。
左手ナイフ、ん?
左手フォーク、右手ナイフでカットした後に、
左手で食べずに、ナイフを置いて右手で持つと。
そうそうそう。
そういうのは、フォークが伝わってきた時代が遅いからっていう話もあったりするんじゃないかと。
で、もう一個ね。
中国から、ベトナム、中国、韓国、日本かな。
は、箸を使うのがメインじゃないですか。
はい。
で、箸は昔からある道具ではあるんですけど、
こういったものは、食卓で切るのが大変だよね。
ステーキみたいなの出てきたら、切れないじゃないですか。
箸じゃ切れないですね。
そうそう。っていうことはどういうことかっていうと、
料理をするときに、箸で食べられるように料理をしたものが出てくるんだよね、必ず。
あー、なるほど。
そうそう。だから、道具、カットされてたり、柔らかくなってたり。
24:04
なので、道具が、今回でいうと、食べ物の調理方法をコントロールしてるってことも言えるわけね。
うん、うん、なるほど。
いやー、東洋人だって肉の塊食べたいじゃないかって言っても、肉がドーンって出てきたら、
誰かがナイフというか包丁で切ってくれて、それをお皿の上に乗っけてくれるか、
あとは一口大になってるのが出てくるか、箸で切れるほど柔らかくなってるのが出てくる。
みたいな感じで、道具っていうのが変わっていったり、逆に道具の制約でものが変わっていったり。
で、道具の歴史って結構面白くて、そんなに雑貨店でもやってたかもしれないですけど、
缶詰って発明された後、缶切りが発明されるまで100年ぐらいかかってんじゃないかな。
へー。
そう、その間はどうしたかっていうと、洗浄向けが多かったんだよ。
ん?
洗浄、あー、はい。
洗浄向けが多かったんで、ナイフを突き刺して開けてたみたいな。
あー、ほうほうほうほう。はい。
で、缶切りも、最近缶切りが必要な缶も少なくなってたりして、パカって開くやつが増えたり。
そうね、プルタブ式が増えましたね。
そう、で、ちょっと前までは、その後ちょっと洗うと指を切っちゃうようなプルタブが多かったのに、
最近は指を切らないやつが増えてきたり。
うんうんうんうん。
あとは、コンビーフの缶が台形だったのが、樹脂容器になったり。
うん、なんかそれ、なんか前聞いたことあるぞ。
くるくる巻くやつがなくなっちゃったり。
うーん、はいはいはい。鍵みたいなやつってね。
そう、っていうようなこととか、日常の道具って、少しずつ少しずつ変わっていって、
で、これからどう変わっていくんだろうねっていう話を少ししたいんですけど、なかなかね、わかんないんですよね。
わかんないでしょう。この間、セラミックの包丁があるじゃないですか。
ありますあります。
あれが、新しいのが出ましたよ。
というと?
何年ぶりだが、セラミックって要は洗練されてる焼き物ですよね。
まあ焼き物ですね、セラミックね。
うん。で、土であったり温度っていうのは、正直いろんなバリエーションがあるわけじゃないですか。
で、少なくとも現時点で非常に良いと、包丁にできるものが製品になったけど、
おそらくその裏でもっともっと良いものを出て、開発とか研究が進んでたんじゃないですかね。
その次のセラミックが出たみたいですよ。
切れ味が良い?
わかんない。切れ味が良いのか、切れ味が落ちないのか。
微妙に半端な知識、微妙だ。
でもそれか、それは素材だから、あれ関係ないのかな。
でもね。
もうちょっと形状的な話?
いろいろあると思うんですよ。形状もあれば素材もある。
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要は技術革新、新しい技術のために変わっていくものもあれば、生活スタイルで変わっていくものもあれば、
あとは本当は使いにくかったんだけど、さっきも出た、ああいうの使うのって野蛮だよね、とかああいうの使うのってキザだよね、みたいな文化的な圧力で普及しなかったり。
今も東南アジアやインドでは、きれいに手を洗って、手で食べるのが普通っていうところもまだまだあるわけじゃないですか。
ありますね。
それはそれで、なんていうの、野蛮なわけではなくて便利だし、そういうふうな食事になっているから、そこで落ち着いているけれども、
じゃあこれからの食事ってどうなっていくのが方向性なのか?とか、
養殖ってフランス料理にいくと何種類もナイフとフォークのペアが出てきたりしますけど、それはどうなるべきなのか?って、
私たちが知っているところでは、小学校の時の給食にはすくえて刺せる。
そうそうそうそう。あれは多分複数のカトラリー、食事用の道具を供給するのは大変だけど、
やっぱり刺して食べたいものとすくって食べたいものがあるから、先はスプーンにしたとかがあるわけでしょ。
でもあれ、亡くなった?亡くなる方向にありましたけど、また復活しているのかな?
今どうなんですかね?
一時亡くなる方向になってましたよね。
私が小学校、中学校の時に米飯給食って言って、ご飯が給食に入ってきたのね。
それまではご飯は入ってなかったんですけど、ただソフト麺っていうのがあったんですが、
麺類が出る時にも先割れスプーンしかなくて、うどんが食べにくかったんです、とっても。
で、米飯給食っていう、つまりご飯が出るようになって、
いやー、先割れスプーンじゃないでしょうって誰かが考えたのかもしれないですけど、
その時にアルミのお箸が出てきたんだよね。
でも確かに、お箸が出てくるようになった。
で、お箸が出てきたら、別にうどんだって他のおかずだって、
日本風の食卓に出てくる食べ物は箸で食べられるようになってるから、
箸でいいじゃんってことになって、
それからしばらくというか、私が中学校卒業するまでは箸だったんだけど、
今どうなってるかよく分かってないんですよね。
先割れスプーンがなくなったのって、お箸が出てきたからなの?
分かんないです。
私の想像では、正しい使い方って言い方は変だけど、マナーとして、
フォークは刺すもの、スプーンはすくうものっていうのに対して、
中途半端なものじゃないですか。
先割れスプーンで食べてるようなやつはヤバンナになっちゃうわけね。
そういう教育的な観点からなくなってったのかなと思ったんですけど。
30:05
そこはちょっと分かんないです。そこは調べてないです。
分かんないけど、なくなる方向にあるっていう話しか私も聞いたことがないので、
実際なくなったのか、それがどうなったのかとかそこら辺までは知らないんですけど、
なくなる方向にあった気はするんですよね。
なんかね、皆さんの持ち物が変わるとカバンの形が変わったりとか、
ボトルを持つようになってリュックサックが増えて、
リュックサックの横のところのボトル入れをみんな使うようになったとか、
あと、これは技術の進歩もあるんですけど、日用大工とかDIYって呼ばれてるやつは、
男性がやるけど女性にはなかなか手が出しにくかったのが、
電動工具が使いやすくなって、女性にも幅が広がったりしたとかっていうのとか。
そうね、特に別に誰でもできますもんね。
そうそう、釘打ちとかネジ回しっていうかネジ締めとかも電動工具を使うと楽ちんだし、
今まではね、のみとトンカチで穴を掘っていたのが、電動工具で四角い穴が簡単に掘れたりするっていうのとか、
そういうのがね、ホームセンターにあってできるようになると。
しかも安いですよね。
そうね、そんなのがあったりっていうので、道具って変わってないよって変わってたりとか、
あと、先週末どこ行ったんだっけな、あ、そうそう。
地元の郷土博物館みたいなところに行くと、明治時代の農機具とかあるんですよね。
教科書に載ってるわけですよ、千箱機とか、なんだっけ。
要は、お米はまず、稲刈り釜っていうので切るんですよ。
そうすると、稲穂っていうのと稲藁っていうのと、米粒っていうのが一緒に取れるわけでしょ、くっついたまま。
はい、本当にだから、草というか、あれの下の方で切るってことね。
そう、で、それを脱穀っていうのをするんですよ。脱穀ってやると、
なんか櫛みたいなところに刺してウニウニやるんだっけ。
そう、で、脱穀するのが千箱機だったりするんですけど、それをやると、揉みつきの米が本体から取れるわけね。
そうすると、つぶつぶになりますと。
で、今度、揉みすりっていうのをやると、揉みが取れて、玄米が出てきます。
で、玄米を精米ってすると、白いお米になります。
みたいなやつで、明治時代の農機具っていうのは、その辺のやつが脱穀、揉みすり、
あとは、精米は各地でしたのかもしれないけど、っていうような機械が置いてあるんだけど、
コンバインっていう機械がありまして、コンバインって分かります?
33:04
あのー、えっと、稲を刈りながら、ダダダダダって脱穀までしてくれるの?
そう、だから、稲刈り機と脱穀機がコンバインしたからコンバインなんだよね。
あ、ほう。
そうなんですよ。
ほう、そういうこと。コンバインっていうカタカナかと思ったら。
2in1なんですよ。だからコンバイン。
なるほど。
それまでは、実は。
正式名称じゃなかったってことかな、もしかしたら。
いやいやいや、そんなことないじゃないですか。だって、稲刈り機ってのがあったんですよ、昔。
稲刈って、えっと、紐で結んでポイって落としてくるっていうのがあったんですよ、稲刈り機っていう機械が。
はい。
で、脱穀機っていう機械もあって、それが一緒になって、稲刈り、脱穀機でコンバインになったんでね。
っていうので、やっぱね、あっちこっちでいろんな道具がどんどん変わってきてるっていうのが、海のまわりにもあるんだけど、
ついついね、自分たちは自分の暮らしてきた場所と時間で、あるものが完成されてるものって、ついつい日常にあるものであればあるほど思っちゃうんだよね。
で、ちょっとした不便を見つけると、そこで急に進化したりして。
レミパンって知ってます?
はい?
レミパン。
えっと、料理人の、
料理人。
ブツブツしたブロッコリーってやつ。ブロッコリー立てただけの料理人でしょ?
一応ね、平野レミさんで、ソースがかかって味がついてるんでしょうけど、例えばさ、
え、倒れちゃったんだよね、途中で。
うん。
え、なんだっけ、蓋が。
蓋が置き場所がないとかっていうので、蓋が自立するんだよね。
なんか蓋の、いわゆる昔ながらのポッチのところが、ちょっとフックみたいになってて。
そうそうそうそう。
ちょうど立てられるようになってるっていう、フライパンですよね。
とかっていうので、ちょっとした不便が、道具を変えて、で、それが流行ったり流行らなかったりして、土着というか、当たり前になったり、当たり前にならなかったり。
あのーなんだっけ、取手の取れるティファールか。あれも初めのうちはそのティファール1000倍特許的に出てた気がするけど、結構増えましたよね、取手が取れるシリーズも。
あ、そうなのね。
そうで、いろいろね、あのコンピューター周りでも、マウスっていうのの紐がなくなったり、マウスは手首が痛くなるからで、トラックボール使ったり。
トラックボール派ですよ、私は。
そう、とかっていうのがあって、やっぱりこう、日常の中の道具って、あ、こっちの方がいいなって思って、新しいものを買うと前のものに戻れなくなるとかっていうのがちらほらあったりするけど、
なるほど。
じわじわと進化をしていて、たぶんこれから先も進化を続けていく。で、そんな時に、ちょっとした不便を意識して、それに気がつかないと先に進まないんだよね。
そうね、こういうものと思っちゃったら、そういうもので終わっちゃうけど、ここが使いづらいな、どうしたらいいんだろうっていうと、変えられる、改善する余地があるってことですよね。
36:09
そう、いちごが酸っぱくて、砂糖牛乳に混ぜないとおいしく食べられない時代がありまして、いちごミルクにして、その時にはいちごをつぶさなきゃいけないんだけど、いちごをつぶすのが大変なわけだ。
はいはい、いちごつぶしスプーンってなんていうの?
いちごスプーンでいいと思うんですけど、そうするとスプーンは出っ張ってる方で押すとつるって滑るじゃないですか。
なので、いちごスプーンは、皆さんいちごスプーン知らなかったら検索してくださいね。
知らない。
いちごスプーンはスプーンの底が反対にへこんでるっていうね。これ反対にへこんでるって言うと裏返しじゃないかと思うんですけど、そうじゃないんですよ、これがまたね。
普通のスプーンの真ん中、6割ぐらいのところが平らか反対にへこんでいて、そこを器とスプーンの間にいちごを挟んでむにゅってやるとつぶれやすいとかっていう、ちょっとした不満とか不便みたいなものを見つけて、こんなの当たり前じゃないかというのを改善していくっていうのがじわじわ起こって、
フォークの刃は4本になり、マイナイフではなくて先が丸くて危なくないナイフが一般になりっていうのが進んでいるし、皆さんが水筒を持つようになり、みたいなことが進んでいるんじゃないかなと思っています。
たぶんね、私はもう50歳なんで。
そうなんですか?おめでとうございます。
まあまあ50はずいぶん前に過ぎたんですけど。
技術革新でいろんなものが変わっていくっていうのを感じてというか、子供の頃いなかったものがあったり、あったものが変わっていく、カセットテープがなくなったりするわけですよ。
何カセットテープって。
そういうのが続いているところの中で過ごしてきたんですけど、今度はスマホ周りのものだったり、日々の暮らしの中で改札機に人がいなくなったっていうのも感じているし、自動改札になり、ピッていうのになり、もしかしたらそのうち触らずにそのまま通り過ぎるだけでよくなるかもしれない。
車とかで駐車場で、どこで見てるんだろう?店舗から出た時に生産をしちゃうと、車のゲートで勝手に開くのありますよね。
ありますあります。ナンバーを見てるやつね。
ナンバーを見てるのか。
見てます。
でも結局そういう、どこかで個人とかそういうものを特定できれば、いちいちカードでピッてやらなくてもっていうことですよね。
あれはナンバープレートで、そういう駐車場に2回目に入った時に、ピッて取った駐車券見せてもらって、あ、これナンバーだよねって言って、見たことがあります。
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えー、そう。
印字されてました。
そう、見てみよう。
はい。そんな感じですね。今日はちょっと雑談っぽく、フォークの刃はなぜ4本になったかの記事を元にお話をしてきました。
皆さんの周りの道具も誰かが工夫して今の形になっているし、これから先またどんどんどんどん変わっていくというふうに考えてみてみると面白いんじゃないかと思います。
特にね、日本は場所が少ないんで、いろんなことができるもの、またはいろんなものがコンパクトになるっていうのが顕著。
一方で、ポップな色を使いがちな国みたいなところのものを見るとまた面白かったりとかっていうので、
なんでそんな形なんだろう、なんでそんな大きさなんだろう、なんでそんな色なんだろうって考える話も面白いんじゃないかと思いますので、そんな目で身の回りの道具を見てみるといいんじゃないかと思います。
はーい。
はい、ということで今日はそんな話をしてきました。
そんな理科の時間では皆様からのメッセージをお待ちしております。
メールの宛先は、
また、そんない.com、sonnai.comのウェブサイトで、私たちがグループでやっているそんないプロジェクトというグループのポッドキャスト番組が複数配信されています。
今配信されているのは、そんなことないっしょ、そんない美術の時間、そんない雑貨店などの番組で、ウェブサイトに来ていただくと過去の番組まで聞けるようになっております。
またですね、メンバーはラジオトークやボイシー、YouTubeなどでもいろんなコンテンツを発信していて、最近スタンドFMでそんない雑貨店の和田さんがまあまあ定期的にライブをおしゃべりをしているというのが増えてきたんじゃないかななんて思っています。
ということで、そちらもチェックしてみてください。
そんないりかの時間、第452回お送りいたしましたのは、よしやすと、かおりでした。
それではみなさん、次回の配信でまたお会いしましょう。さようなら。
ごきげんよう。