物流コストの現状
この番組は、中小小売企業の取締役経験のある2人が、そのリアルについてゆるくお話しします。
人事に軸足を置いたジェネラリスト、私戸部有利が、2度のM&A経験がある連続企業家、樋口幸太郎さんに話を聞いていきます。
既に小売企業を経営している方、これから小売ビジネスで企業を考えられている方に役立つ情報を楽しく語っていきます。
リテールトーク70回目になります。よろしくお願いします。
お願いします。
今日は、ECでは切っても切り離せない物流コスト上昇問題というテーマでお話ししたいと思っています。
樋口さん、70回ですね。
70回ですね。積み重なりましたね。
70回だから何もないっていうのが、このリテールトークなんですけど。
久しぶりにお便りを読ませていただこうと思います。読み上げますね。
いつもこのポッドキャストは、週末に晩御飯を作りながら拝聴しています。
30代から40代の皆さん、女性も男性も、仕事と子育てのバランス、キャリア形成で悩んでいる方が多い気がします。
採用面での子育て世代について考えることや、どうやってお仕事と両立していますか、など聞きたいです。
あと、これから子育てとか考える世代に何かアドバイスがあればお聞きしたいです、とのことです。
ありがとうございます。
私の方からお話しすると、仕事との両立でいうとですね、
うちはどちらかというと旦那がメインで子育てをしているので、あんまり参考にならないんですけど、
かなり割り切って仕事の時間をもらったり、私はしていて、
もう10時からはママの時間なので、10時まで寝られなかったら知りませんよとか、
ママは仕事が好きだとか、ママの仕事は邪魔してはいけないみたいなのが子供が理解していたりするので、
あとアドバイス的なものはないんですけど、
みんな子育てに求めるレベルが高いなって思っていて、
私は本当に健康でいてくれればいいな、ぐらいの感じなので、
そもそものハードルを下げたらどうでしょうっていうのは、いつも思っているところです。
なるほど。僕の方でいくと、まず経営者として採用面で考えていることみたいなところからいくと、
僕自身も2人子供がいて、週の半分、妻と半々で見ているって感じなので、
週の半分、僕は科目はお迎えから夜寝るまでワンオペで面倒を見ているので、
必然的に子育て世代の人でも働けるような環境に職場になっちゃっているという感じなので、
あんまり採用するときに子育て世代だからどうこうっていうのはない。
逆に僕自身も9時出社の18時にオフィスに出るっていう感じなので、
逆に若い人とかでスタートアップに憧れて、深夜までゴリゴリ働いて、
青春したいみたいな方と会わないかもしれないですっていうのは最初に言ったりしてますっていう感じで。
大人な会社なんですね。
良くも悪くもっていう感じで。
なのでその分を補うために仕事との両立の話でいくと、
僕自身は朝型なので朝4時に来て、4時から6時半までの時間が集中できるというか、
やる時間みたいな感じにして両立してるって感じですね。
でもこれ悩むなと思っていて、
僕自身も子供いなかったらもっとバリバリ働けるのになって思わなくはないものの、
子供といれる時間も中学生になったら相当弱点にされるだろうなというふうに、
うちは娘2人なので思ってるので、
ここは子供との時間を大事にしようと思って、ここ最近思ってるって感じですね。
偉いですね。
いや偉いというか、自分の選択で子供を作っているところはあるんで、
そういうもんかなという感じですね。
アドバイスは特になしです。
私は採用の話しなかったですけど、
うちフルフレックスフルリモートなので比較的こうやってしやすい会社なのかなと思います。
すごいフルフレックスなんだ。
そうなんですよ。だから子供が熱出して病院とかも、
特にごめんとかなしで予定がなければ普通に対応できるみたいな感じなので、
そういう環境としてはありがたいなという感じですね。
はい、本題に行きたいと思います。
ZOZOの影響
テーマは、ECでは切っても切り離せない物流コスト上昇問題ですね。
物流2024年問題とかも記憶に新しいですもんね。
このお話ししようと思ったのは、お気配が標準になるみたいな。
手渡しは追加料金で国交省が高いルール検討みたいなニュースを見て、
ひっ迫するよなと思って今日お話をしようかなと思いました。
お気配で結構ツイッターとか見てると、お気配なんか絶対嫌だみたいな人と、
お気配でいいよねっていう人たちで結構二分されてたりしたんで、
物流の問題ってEC事業者は切っても切り離せない問題で、
コストアップと人材の不足がかなり顕在化してきてるように思うので、
ちょっと話できればなと思いました。
物流2024年問題って大きな混乱はなかったけれども、
結局その問題ずっと続いて2025年も来てるみたいな形で、
あとは最近6月にも日本郵便の不適切添付問題で運送事業の許可取り消しみたいなニュースもあって、
余計に物流問題になるんじゃないかなっていうのは話として上がってますね。
EC事業者にとっての物流費用の話っていうと、
ZOZOからの戻り在庫が有料になったっていうのもありましたもんね。
これから有料になっていくっていうので、
結構弊社のクライアントZOZOで販売してる企業さん多いので、
結構てんやわやしてます。
ZOZOからの自動返却っていうのがあって、
90日間販売数ゼロのSKUが返却の対象になるみたいな形で、
返却する時に1ピース30円。
対象となったSKUをもう1回ZOZOに入れたいってなると100円かかるみたいな感じなので、
結構大きいみたいな感じですね。
前も返却は自動でされましたけど無料でしたもんね。
そうなんですよ。条件も厳しくなったのかな。
今まで120日販売されないっていうのが90日に確か変更になって、
さらに金額もかかるようになって、
これ対策しないとねっていうので結構てんやわやしてるっていう感じです。
もともとはZOZOって手数料がいわゆる約35%って言われている中に、
集客の費用とお客様対応の費用と物流のコストが全部入っているので、
基本的にはかからないっていう、入出庫の費用もかからず、
使い勝手いい倉庫として使えていたっていうのが結構歴史的にあるかなと思ってます。
僕が初めてこの高売入社したのは2019年からなんですけれども、
当時は預けた在庫を何点も引き戻したりっていう転換移動みたいなのも
特に厳しくは言われていなかったっていう形なので、
引いちゃったら戻そうみたいな感じで、
ZOZOに1回在庫を置いといて戻すみたいなこともしれっとやってましたと正直なところ。
一方で2020年からコロナになって、
本当店舗で販売できないみたいな形の時に
ZOZOにみんな在庫をバーって預けるようになった時期があって、
そこから返却も結構厳しくなったっていうふうに理解してます。
要は在庫をたくさん預けるようになって、
ZOZO時代の取り扱いがバーって伸びたので、
人が足りない状況になっていて、
そんな中、無料で在庫を返却しなきゃいけないみたいなところには、
結構ZOZOとしても思うところがあったのか、
数千ピース委託返却っていう形で在庫を戻す時には
事前に連絡してくださいねみたいな、そんなルールが出てきましたと。
結構会社さんによっては話聞くと、
ZOZOにとりあえず一旦預けておいて、
足りなくなったらもう引き戻せばいいや、
みたいな無茶な運用をしている会社も結構あったっていうふうに聞いているので、
そういう店舗のやりとりが重なって厳しくどんどんなっていったんだろうなっていうのは思ってます。
売られてないSKの自動機返却っていうのが始まって、
今回有料化みたいな形になっていったと。
本当に有料化が始まったことで、
1ピース30円って結構大きい金額なので、
聖地に売れる数量だけZOZOに預け入れるような運用に変更していかないとなっていうのを
思っている会社さんが多いですと。
いわゆる客中連携っていう機能があって、
内製化の検討
ZOZOの在庫に、ZOZOとしても欠品したくないので、
店舗がECの倉庫に在庫がある場合はそれを連携して、
それを取り寄せ在庫として販売できるみたいな機能が
ZOZOとしても提供してるんですけれども、機能開発が必要になるので、
そことの連携を開発してよみたいな要望が結構複数いただいているので、
今ちょっと開発進めようかなっていう感じで思ってるっていう感じですね。
3から5日後出荷みたいなのもありますね。
そうかそうか。よく買ってるんですもんね。
ZOZOのお客さんなので。そうなんですよ。
これ規模にもよるかもなんですけど、自社倉庫とZOZOとの
細かいコントロールが必要ってなってくるんだったら、
自前でやった方がいい説みたいなんないんですか?
これ自前で自社で倉庫持って物流内製化するって
基本的にはやめた方がいいかなと思っていて、
よっぽど規模が小さくて対応できるみたいな時か、
相当に規模が大きくなって物流内製化した方がコストメリット出るみたいな
場合じゃない限りはやめといた方がいいなと思ってます。
これはクライアントさん見てきた経験と自分たちでやって
そこもちょっと内製化も検討しようかみたいなところで考えたところ
両方の経験からありますと。
結論、この内製化しない方がいいなっていう風になってる理由としては
物流コストの現状
3つあって、1個目が基本的にちゃんとした委託先の倉庫であれば
規模の経済を利かせて配送量、作業費も自社でやるより
基本的に安くなってる。そういったところに頼みましょうっていうのが1個目。
2つ目が物流安定稼働させるためには人員が必要になって
その対応費用とマネジメントコストはものすごい高い。
3つ目が売上が落ちると物流管理費用の倉庫費用の家賃と人件費って
固定費化してしまうので経営の柔軟性が下がるなっていうところの
この3点からはやめといた方がいいかなっていうのは思ってます。
そうですね。それはおっしゃる通りですね。
私、アパレル時代は店舗がメインで石って規模ちっちゃくて
数百万とかあったので自社でやってたんですよ。
オフィスの中に倉庫コーナーがあってみたいな感じだったんですけど
安定稼働難しくって作業リソース確保みたいなところが難しいので
私自身も発送作業とか全然やってましたね。
あれで対応できる規模でしょうがないみたいな感じで
割り切れる規模であればいいとは思うんですけれども
やっぱり規模が大きくなって取締役とか上の人が発送作業をやるって
やっぱり効率が良くないと思うので
そうですよね。
そうなったらアウトソースした方がいいんじゃないかなと思ってます。
多分物流費用コートしてきているしこれからもしていくだろうな
かもしれない中でどう対応するのがいいですかね。
1個目はやっぱり価格への転換の検討はしないといけないだろうなと思っていて
お客様にちゃんと負担してもらうと
インフレして減価も上がっている世の中なので
当事者の方に納得してもらいながら値上げをする体制を作っていく
そこの努力をするっていうのが本当に一番大事だろうなと思います。
一方で結構難しいみたいな事業者さんもいるので
そこはケースバイケースのところ
特に僕らもやってたような低単価商材とかだと
価格が上がってしまうと買ってくれなくなるみたいなところもあるので
そこはバランスを取りながらちょっと難しい判断になりながらも
基本はまず価格へ転換できないかっていうところを
検討するのが一番かなと思います。
そうでしょうね。
費用をちゃんと把握するっていうのも大事そうですね。
どこから返却費用とかちゃんと該当する部分に
費用として入れなきゃいけないだろうし。
いつも言ってる通り限界利益って率として何パーセントで
いくらぐらい出るんだっけみたいなのを
1000円の商品売った時にいくら本当に変動費を引いて
儲かるんだっけみたいな管理をしておいて
配送料が上がった物流コストが上がった時に
どう変動するのかみたいなところを
事業構造として理解していくのが大事かなと思ってます。
ここの事業構造ちゃんと整理できてないと
どうしても売り上げ伸びていれば利益も伸びるだろうみたいな形で
とにかく売り上げを増やすことを
KPIにしちゃいがちだなっていうのは各社見てて思います。
物流費用だけでなくあらゆるコスト
商品の減価含めて上がっている中で
売り上げだけ追求していると
仕入れをかなりたくさんして
滞留在庫になってしまいます。
滞留在庫になると保管費用もかかるし
増度から返却されるみたいな感じで
返却費用なんかのコストもかかるので
本当に売れる分だけ仕入れる体制と
利益の管理の体制っていうのは
すごい重要になるのかなというふうに思ってます。
改めてやっぱり政治の予測とか利益管理体制していく上では
データの保存の仕方であったり
本当に重要な売上げのデータ
仕入れのデータ、在庫のデータをちゃんと蓄積していって
去年との違いは何だっけみたいなのを振り返るっていうのは
大事になってくるなって改めて
ポジショントークもあるんですけど
感じているところですね。
そうでしょうね。
物流問題ってこれで終わりでは全然なさそうな感じですね。
もう慢性的に逼迫していきそうなんで
ずっと悩まされる問題になりそうですね。
なんか今経過何かで出てたんですけど
2030年にはさらに人材
特にトラックドライバーの人材が不足して
何万人不足するみたいなデータも出ているので
結構は問題としてずっと長期化するだろうな
というふうに思ってます。
医師やってたこともあって
この物流問題って見てたというか
解決しないといけないなと思っていて
ここの人材系の人材不足を解消するような事業って
ニーズあるだろうし
投資したいなっていうのは前から思ってたんですよね。
自分でやることはしないけれども
人材系の会社で医者の就活系サービスやっていたこともあって
人材系の会社投資したいなと思っていたら
この領域でドライバーに特化した人材系のエージェント業みたいなところで
やろうみたいな企業の話を聞けたので
久しぶりにエンジェル投資やろうかなと思っている
ところだったりします。
すごい、エンジェル投資の話
ちょっとまたどっかで聞きたいです。
本当に小額ちょろっと入れるだけですけど
ありがとうございます。
今日はECでは切っても切り離せない物流コスト上昇問題
というテーマでお届けしました。
ありがとうございます。
リテールトークここまでお聞きいただきありがとうございます。
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質問やメッセージはそちらからお送りいただけると嬉しいです。
番組内でご紹介させていただくかもしれません。
次回もぜひよろしくお願いします。