#003 顧客から繰り返し選ばれるブランドは何が違うのか
2026-03-24 37:01

#003 顧客から繰り返し選ばれるブランドは何が違うのか

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▼今回のトーク内容:

ブランドはストーリーの時代から「信頼の時代」へ / 信頼による差別化とは何か? / 命を預けられるかという極端な問い / 自動運転「Waymo」が示す信頼の可視化 / ハーレー・ダビッドソンで考えるアイデンティティの信頼 / 機能的信頼と自己表現の信頼 / 山岸俊男教授が提唱する「信頼の構造」 / 顧客のリスクを引き受ける姿勢(Amazonプライムの例) / 判断の一貫性とスタンス / 信頼の証拠となるファクト / なぜブランドの原点に立ち返る必要があるのか / アシックスが立ち返った創業哲学 / トヨタが危機を経て源流に立ち帰り、掲げた「幸せの量産」 / 「本日のお持ち帰りポイント」 / 信頼は偶然ではなく必然として築くもの / 繰り返し選ばれる理由を問い続ける / エンディング「レイのNY Snap」 / ウォール街は「人生の川」

▼番組概要:

ブランドとは、経営戦略の中核である——。日本でも、経営の文脈で語られることが増えたブランドという言葉。だが日本では、ブランドが「広告」や「イメージ」の話として語られがちで、誤解されてしまうことも少なくない。ブランドとは、一体何なのだろうか。

グローバル・イノベーション・カンパニー「I&CO」共同創業パートナーのレイ・イナモトと、APAC COOの間澤崇が、時代によって変わりゆく「ブランド」という概念を、経営の視点から丁寧に捉え直す番組。毎週火曜日配信。

▼番組ハッシュタグ:#ブランドシフト

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▼MC:レイ イナモト(I&CO 共同創業パートナー)

飛騨高山出身。スイスの高校を経てミシガン大学で美術とコンピュータサイエンスを専攻後、1999年にニューヨークへ移住。R/GAを経て、AKQAでナイキ、アウディ、Google、Xboxなど世界的ブランドのデジタル戦略・クリエイティブを担当。米Creativity誌「世界で最も影響力のある50人」、米Forbes誌「広告業界で最もクリエイティブな25人」に選出。カンヌ国際広告祭では、モバイル部門・デジタルクラフト部門の審査委員長を日本人として初めて務めた(2013年・2019年)。2016年にI&COを設立し、2019年には東京オフィスを開設。

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間澤 崇(I&CO APAC COO)

愛知県豊田市出身。ニッセイアセットマネジメントでの資産運用業務を経て、アクセンチュアのストラテジーグループで金融・小売・通信・エネルギーなど幅広い業界の企業戦略コンサルティングに従事。2019年に、レイ・イナモト、高宮範有とともにI&CO Tokyoを設立。現在はAPAC地域統括COOとして、経営戦略・ブランド戦略・新規事業開発を手がける。

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▼ディレクター:

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▼プロデューサー:

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▼制作:

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サマリー

今回の「ブランドシフト」では、ブランドがストーリーの時代から「信頼の時代」へと移行している背景と、信頼による差別化の重要性について掘り下げています。メディア環境の変化により、個人でも情報発信が容易になった現代では、表面的なストーリーだけではブランドは維持できず、顧客が「命を預けられるか」というレベルの極端な問いに耐えうる信頼性が不可欠です。自動運転サービスWaymoの例では、人の命を預かるという極めて高いリスクを引き受ける姿勢が、機能的な信頼を可視化しています。一方、ハーレーダビットソンやアシックス、トヨタといったブランドは、機能的な信頼だけでなく、自己表現やアイデンティティの信頼、創業哲学への回帰を通じて、顧客との深い繋がりを築いています。信頼は、顧客のリスクを引き受ける姿勢、判断の一貫性、そして信頼の証拠となるファクトの3つの要素から成り立ち、これらを必然として築き続けることで、顧客に繰り返し選ばれる理由が生まれると結論づけています。最後に、ウォール街の「人生の川」という比喩を紹介し、人生の始まりから終わりまでの全ての側面がそこにあるという視点を提供しています。

ブランドの時代はストーリーから信頼へ
ニューヨークと東京を股にかけて仕事をするっていうのも、10年やってるんですけど、
確かに時差の調整とか、時差を越えて、軸を越えて仕事をするっていうのは楽ではないんですけど、
でも実は、うまく使えば、意外と、こうね、24時間対象じゃないけど、できますよね。
そうですね。
朝と夜の卓球のラリーで。
卓球のラリーで。僕もどっちかっていうと朝方なんで、こうやって収録朝とかもすごく楽しいですし、
回転もするんで、たくさん撮っていけるといいかなというふうに思っています。
じゃあレイさん、そろそろブランドシフトの本編始めていきたいなというふうに思います。いきましょう。
はい、よろしくお願いします。
皆さんこんにちは、I&CO共同創業パートナーのレイ稲本です。
I&COの松原隆です。
ブランドシフト〜だれも教えてくれない経営とブランドの話〜。
この番組はグローバルイノベーションファームI&COが、経営をブランドの視点で捉え直すポドキャストです。
ニューヨークのレイ稲本と東京の松原隆でお届けします。
Alright, let's dive in.
前回までは僕たちの自己紹介、そしてこの番組のざっくりとした趣旨についてトークしてきました。
ブランドっていうのは、ある種のストーリーであるっていう定義の話をレーサーされてたと思うんですけども、
そのストーリーっていうのがメディアで広がって、その後にブランドがしっかりと構築されるっていう話だったと思うんですけど、
そういう話で合ってますよね、レーサー。
はい、合ってます。
今はメディアっていうものが、昔は書籍、本みたいなものだったものから、
ソーシャルメディアであったり、今やっているようなポドキャストであったり、いろんな形でメディアが変化している。
今のこの時代にブランドっていう構造自体がシフトしてきているっていう話だったというものだと思うんですけども、
ただ最後の方にですね、レイさんが言っていた信頼による差別化っていうところが、かなり大事な言葉かなというふうに私は捉えていて、
ちょっとそこがですね、あんまり詳しく話せなかった、ちょっと駆け足になっちゃったかなというふうには思っているんですけども、
ちょっとその辺りを今日は話していけるといいなというふうに思っています。
はい、ここ数年、特にここ5年ぐらいで、そのメディアの環境が大きく変わってきたっていうのは、これはアメリカだけじゃなくて日本でも同じだと思いますし、
やっぱりそのスマホ、そして今高井さんが言っているみたいに、ソーシャルメディアができて、情報の流れ方のスピードが圧倒的に速くなったっていうのと、
あと情報を発信するっていうのが、10年ぐらい前までは、例えば企業とか組織とかある程度規模だったりとか力がないと、
その情報を発信するという技術もしくは力がなかったのは、今や個人でもスマホさえあれば、そしてインターネットさえにつなげれば、極端なところ1人でもテレビ局になれちゃうと。
そうですね。
1人でも1万人、10万人、100万人、下手したらもっと何百万人というフォロワーを持つ、いわゆるインフルエンサー、他の言い方をすると、たった1人の放送局にもなるということができる。
そうすると、そのストーリーだけでブランドっていうものを伝えたとしても、例えば企業がそれを伝えたとしても、ある個人がいやいや、これ違うんですよって言うと、あっという間にそのストーリーが崩れちゃうってことですね。
なので、信頼という構造が裏っかわにないと、良くない言い方をすると、その表面的なことだけのストーリーだけだと見破られてしまうっていうことなんですね。
なるほど、なるほど。
なので、信頼に差別化っていう、我々なりのブランドのこれからの定義っていうことを言ってるんですが、事例も踏まえて、これどういうことなのかっていうことを、今日の回でお互い話し合いながらキャッチボールしながら下取りたいなと思います。
めちゃくちゃ大事なポイントなので、この辺り深掘れるとすごいいいなと思ってるので、そのくらいでいきましょう。
信頼の可視化:自動運転Waymoの事例
まず、この信頼とは何かなんですけども、これは極端なことを言えば、命を預けられるかどうかなんですよね。
これはどういうことかっていうのを企業とかブランドで置き換えると分かりやすい例が、自動運転のブランドWaymoなんです。
これはですね、僕が結構身近に感じている例で、ただまだ日本には広がってない事例なので、ちょっと海の向こうの話になってしまうかもしれないんですが、ここ2,3年、日本から知り合いが来ると、皆さんこぞって試してみたいって言われるサービスがWaymoっていうサービスなんですね。
これって今日本で、高井さんは知っていると思うんですけど、どうですかね、認知と言うと。
一応、Googleの地図アプリにも一応裏側では使えるようにはなっているので、ただ認知はそんなに高くないかもしれないですね。
これ、ある意味すごくシンプルなサービスで、自動運転で人が、運転手がいなくても目的に連れて行ってくれるというサービスで。
僕もですね、これ一昨年初めて体験したんですね。
どちらで体験したんですか。
ニューヨークにはまだなくて、今2026年なんですけど、2026年に今テストしていて、今年ニューヨークでもこのサービスが受けられるようになるかならないかというところです。
主に、一番最初多分サンフランシスコから始まって、僕が体験したのは西海岸のカルフォルニアのロサンゼルスだったんですけど、乗ってみるとこれ意外と良くて、ある意味全然人と喋らなくても、普通に迎えに来てくれて、普通に連れてってきてくれるんで、これって意外と良いなっていう。
今まで半信半疑というか、会議的に見ていたものが体験したことによって一気に、これってもうこれが当たり前になればいいなっていう風になったんですね。
それって、いわゆる完全自動運転になってるわけなんですか。
完全にそう。まずそれこそUberを呼ぶみたいに、全くほとんどインターフェースも同じでアプリで呼びます。
呼ぶと、あと何分で来ますっていう表示がされて、目の前まで来るわけではないんだけども、例えば通りの向こう側だったりとか、ちょっとここまで動いてくださいみたいな指示はアプリでされるんだけども、でもほんの徒歩1,2分で行けるぐらいのところで迎えにまで来てくれて、
車が来ると、車の屋根の上にカメラがついてる車がバッと寄ってきて、アプリで確認をしてドアを開けます。でも中には誰もいません。運転していません。
そういう、たぶん一番初めて乗るときは正直違和感はあります。
レイさんの違和感をもうちょっと、最初のこの開ける瞬間の違和感をもうちょっと知りたいんですけど、普通はやっぱり人がいて、乗るときに会話するじゃないですか。
日本だったら、こんにちはとか誰誰ですって言って、乗り込むって、どこですかって、ちょっとしたラリーというか会話のラリーがあると思うんですけど、全くないわけじゃないですか。
会話のラリーはないんだけども、入るとまず後ろの座席にも前の座席にも結構iPadぐらいのタブレットが画面があって、音声でようこそ何々さんみたいなことが言われる。
すごく丁寧に設計されるなと思ったのは、もし初めての体験でしたらみたいなちょっと言葉が添えてあって、今の段階だからまだ初めての人も多いと思うんで、初めての体験でしたらご安心くださいみたいな言葉がかけられて、
ちゃんとシートベルトをしないと車も出発しませんっていう、そういう、だから皆さんしてくださいねって。
僕が乗ったときは3人かな?で乗って。
3人だった。
そうそうそうそう。で、言葉がここまで行きますみたいな誘導をしてくれるのと、あとこの画面上に常に周りに何が起こってるかっていうのが可視化されて見えるんですよね。
周りっていうのは車の外ですか?
車の外の、例えば前に何台車がいるかとか、それとか横にある歩道に歩行者がいるかとか、ペットを連れてる人がいるかみたいなとか。
僕が乗ったのは、一番初めて乗ったときはたまたまそれ夜で、肉眼では見えないですね。
そうですよね。
でもやっぱそういうのが肉眼で見えないことが具体的に見えると、あ、これって人間の目で見えないこともこうやって可視化されるんだ。
これって人間の運転手だとできないよねっていうのが、その場ですぐ体験の中でわかるんでしょう。
なるほどね。
そうそうそうそう。
なるほどね。はいはいはい。
だから2年ぐらい、2、3年ぐらい前までは、特にやっぱりこういうサービスって1人でも人身事故とかが起きちゃうと、もうそれがこう全部の世界なんだみたいな感じになっちゃって。
もう一瞬で叩かれちゃううち。
そうそうそう。でそれが多分2、3年ぐらい前にそういう自動運転の車無人タクシーで、それウェーモじゃなかった、ウェーモだったから別の会社かもしれないんだけど。
そうそうそうそう。で結構叩かれたことがあったんですが、でもやっぱりもう10年以上これをやってて、であと人間の運転手よりも安全だっていう証拠をずっとこう築き上げてきて。
でこれっていくらねマーケティングとか、それこそストーリーをいくら作っても、その逆のストーリーが、例えばそのさっき言ったみたいに人身事故があったっていうのが、一瞬にしてそれこそスマホで、でなおかつ映像でそういうのが抑えられたりすると、もうあっという間にこう流れちゃうんで。
いわゆるネガティブキャンペーンになっちゃうわけじゃないですか。
そうですね確かにね。
だから極端なやっぱりこの人の命に関わるっていうのは、あえて今極端な霊法で使ってはいるんですが、信頼がやっぱりそこにないとブランドってのは最終的にはこう使われるそして愛されるものにはならないんじゃないかなっていうのは強く思うわけです。
機能的信頼と自己表現の信頼:ハーレーダビットソン
そういうことですね。
なんか今レイさんの話を聞いてて、あえて飛んだというか、人に命を預けられるかっていう話だったと思うんで、そういった人と直接安全であったり助けられるっていうような直接信頼を形として見せられる企業とかブランドは、ブランドというか企業はすごく分かりやすいと思うんですけど、
そういう企業ばかりでもないかなってちょっと、とは思って、その辺ちょっとレイさんとも話したくて、例えばなんですけども、一つ私面白いなと思うのは、ハーレーダビットソン面白いなと思ってて、
ハーレーダビットソンって本当に熱狂的なファンがいるじゃないですか。その熱狂的なファンの方々って自分の体にハーレーダビットソンのロゴをタトゥーで入れられる形でいるじゃないですか。
特に日本だとそんなに良くないかもしれない。アメリカとかだと結構多くて、冷静に考えてみると、バイクのメーカーのロゴを自分の体に一生消えない形で入れるってすごいことだなというふうには思っていて、それってハーレーダビットソンっていわゆるバイク、単なる移動手段としてっていうもの以上の、いわゆる鉄の塊以上の何かをそこに感じてるから、
入れてるんだろうなっていうふうにちょっと思ってたりするんですよ。そんなに多くはないと思うんですけども、あれって何かしらの信頼がハーレーダビットソンってものにあるのか、例えばハーレーに乗っているっていうことがある種仲間を作る共感の材料になっていくのか、その辺ってレイさんどういうふうに感じますか、今の話聞いて。
えっとですね、それ結構面白い話で、もちろんやっぱりその信頼っていう、そのブランドに対する信頼っていうことと、あとこれからのブランドの定義っていうときに、ただ信頼だけではなくて、信頼による差別化っていうふうに気をつけていってるんですね。
ただ信頼だけだと、それこそさっき言ったその命を預けられるとか安全なのかっていう機能的なところがあるじゃないですか。
で、それはそれで大事なんだけども、それ以外にちゃんとそれを使っていること、もしくはそれを持っていること、ハーレーダビットソンのような所有するものだと、それを持つことによってどう見られるかとか、自分のアイデンティティが何か他とは違うっていうことを差別化する自分のアイデンティティにつながるっていう、そういう信頼もあると思うんですよ。
なるほどね。
だから機能的な信頼と、あとこれを持つことによって自分らしさを表現するとか、自分のアイデンティティの代役になってくれてるっていう、他とは違うという。
同じものをしたら、わざわざその入れ墨まで入れるような思いの入れ込みはないじゃないですか。
そうですね。
だから信頼による差別化っていうのが、僕はすごく大事。
大事っていうことですね。
確かに、やっぱりパレ持ってる方だと自由であるとか、反逆、いい意味での反逆みたいなことを感じられてるとか、そういうことに自分の価値観を持たれてるっていうことも直感的には感じたりするので、単純な信頼っていうことの表し方がいろいろあるってことですよね。
なるほどね。
だから信頼だけではなくて、やっぱり信頼によるそれが差別化にならなきゃいけない。
なるほど。これは結構やっぱりどの企業の方々も悩むポイントではあるかなと思いますね。
すごくいいものを作ってても、どうしてもその機能的、ファンクショナルな側面にどうしても焦点当てがちですし、今少し変わってきてるかもしれないですけど、日本のこの企業とかブランドっていうのはやっぱりどうしてもファンクショナルなところにすごく技術的な強さがあったので、
そこをどんどん伸ばしていった経緯も歴史的にはあると思うんで、これをいかに差別化につなげていくかっていうところが、ちょっとハウも含めて大事なのかなというふうには感じました。
信頼の構造:山岸俊男教授の理論
そこでもう一つ深掘りしたほうがいいなと思うのは、信頼という言葉と安心もしくは安全という言葉の違い。
例えばさっきのWaymoの例だと、あれって安全っていう言葉で表してもそれは間違ってはないじゃないですか。
いけますよね。
安心とか安全っていう言葉と。僕がなぜそこを信頼っていう言葉にこだわってるかっていうと、やっぱり信頼っていうのは信じることであって頼ることである。
そういうことなんですね。
ただその安全っていうだけではなくて、安全と安全もしくは安心と信頼には言葉の意味の違いも構造も違うっていうことがあるんですね。
これはここ数年僕本を書いてはいたんですけども、社会心理学者であり、信頼や協力に関する研究で国際的に結構高い評価を受けている山岸俊夫さんという教授がいらっしゃるんですけども、その方が信頼の構造っていう本を書かれたんですね。
その信頼とは何かっていう提案を結構詳しく説明されていて、ちょっとここをかいつまんでメインのところを説明すると、信頼っていうのは構造に3つのレイヤーがあると。
特にこれからの時代、特にその生成AIがここまで発達してしまうと、何が本当で何が嘘でっていうのが分かりにくくなると。
それこそさっきのストーリーじゃないけども、生成AIで動画も簡単に作れちゃうし、本当の人の言葉をあたかも本物のように言い換えることもできちゃうと、嘘でも。
なるほどね。
そうするとまたさらに信頼っていうことが今後もっと重要になるっていうのはそういう時代が来ると思うんです。
そこでこの信頼っていうのは何かっていうと3つの要素があって、まず特に組織だったりとか会社だったりとかブランドってことで考えると、顧客のリスクを引き受ける姿勢があるか。
はい、顧客のリスクを引き受ける姿勢。
さっきのWaymoで言うと、人の命を預かるっていう相当高いリスクを。
引き受けてますよね。
引き受けてるじゃないですか。
引き受けてます。
で、もっと例えば日常的なところで、例えばその人の命に関わるほどのリスクではないんだけども、ある程度やっぱりその企業側としてそのリスクを引き受けてるっていう姿勢が見せられる例としてもっと身近なところで言うと、例えばAmazonプライムがあると思うんです。
Amazonプライム。
何かって言うと、あれって月額2000円ぐらいの金額で、毎回の配送を毎回払わずに、もう無料で2日以内で届けてくれますっていう作業。
それって、言葉でパッと言ってしまうのはいいけども、その裏側にめちゃくちゃ複雑な流通のシステムがないとできないことで。
2日で届けますって言ってるのに、それが2日半に延びたときには、もうめちゃくちゃ非難を浴びるじゃない。
実際そうですね。
でも、そういうリスクを、これすごい、物が例えば2日で来るものには2日半で来ても正直大したことではないかもしれないけども、それが何十件何百件何千件って起きちゃうと、あっという間に援助するじゃない。
そのリスクを分かりつつ、Amazonっていう会社はそれをこう受けてる。
なるほど。
だからさっきのウェームみたいに命を預かるっていうリスクから比べると相当低いリスクではあるけども、でもその2日で絶対届けますよっていうリスクを引き受けてるシステム。
それを繰り返すことによって、ただの安心じゃなくて、それが信頼につながるっていう。
それが一つ。
一つ目。
2つ目に山岸教授がおっしゃってるのは、判断の一貫性があるか。
判断の一貫性、はい。
サービスとか提供しているプロダクトに、例えばつける機能だったりとか、そういうところに一貫性があるか。
それってもう遡ると、やっぱりその企業がなぜ存在しているのかとか、やっぱりパーパスとかミッションとかそういう結構理念的なところに基づいてサービスを作ってないと中途半端なサービスになって、何か状況が変わったからいうことを変えるとか、そういうことになるわけですね。
企業の姿勢やスタンスをコロコロ変えるようなところは信頼できんと。
そういうことですよね。
さっきのAmazonでいうと、もう世界一に利便性の高い企業になるっていうのはずっと前から言っていて、Amazonプライムみたいな例もあれば、いろんなサービスがあって、それもすべてその利便性っていうところをとにかく追求する。
なるほど。
そういうところはすごく一貫性してると。
確かに。
それが2つ目。
3つ目はその信頼の証拠が存在する。
ちゃんとね。
なるほど。
Waymoの場合だと、例えば法律だったりとか、性別の話から個人個人のレビューだったりとか。
そういうところが、そういう証拠が重なっていくことによって、ただの安心から信頼に変わっていくっていう。
なるほどね。
じゃあ、リスクを引き受けてる。
うん。
それから2つ目が。
判断の活性。
判断の活性、スタンスですね。
スタンスを変えないとですね。
で、3つ目がファクト。
ちゃんとその証拠を持っている、集めている。
はいはい。
そういうことですね。
これでも3つ。
信頼を築くための原点回帰と言語化
もちろんやるべきだとは思うんですけど。
特にそのスタンスを一貫して持つっていうのも、分かっちゃいるけど、なかなか難しい。
これって、れいさん的には、2つ目のスタンスを貫き通すっていうのは、何をしたらそれを貫き通せると思います?
もちろん、ビジョンとかミッションとかパーパスとか、今そういったものを決めるのが大事。
ちょっと少し変わってきてるかもしれないんですけど、それも大事だった時もあると思うんですけど、
それを決めたとて、全従業員が同じ思いでできるかっていうと、多分そうでもないと思ってますし、
じゃあ、いわゆるワンマン経営者、パワーのある経営者の方がオラってやるのもなかないと思うんですけど、
そういう企業ばっかりでもないと思うんですよね。
だから、そうじゃない企業にとっては何をしたらそれができるのかなっていうことを、
これはこの回で全部話せないかもしれないんですけど、ちょっと話せるといいなと思ったんですけど。
そうですね。いくつか企業がやらなきゃいけないことっていうのはあると思うんですけど、
これ結構当たり前のことかもしれないんだけど、
意外と数年おき、もしくは結構頻繁にやらないと意外と見失うことが多いのが、
やっぱりその原点に戻る。なぜこの会社ができたのかっていうところを常にリマインドするっていうのが、
これ意外と口で言うのは簡単なんだけど、
高田さんもいろんな企業とお付き合いをしてて、そして今までの会社の経験も含めて、
これがパッと言えるところってなかなかなかったりとか。
そうかもしれないですね。
本当に何が良いのかとか良かったのかっていうところが、その会社が大きくなればなるほど。
会社が例えばそこまで、例えばレストランみたいな個人事業主がやってる会社でも、
世の中どうしても変わっちゃうじゃない。
だからその周りの変化と組織の変化を見極めながら、
なぜこの会社って始まったんだっけっていうことを常に問いだらすっていうのはすごく大事だなっていうのは。
大事かもしれないですね。
時代が変わって、当然取り巻く環境も変わってますけど、
創業された時の人間の思いみたいなものって、
多分そんなに時代変わっても変わらない普遍的なものだったりするんで、
確かに私もいろんなクライアントの方々の前に行くと、
すごく原点の部分って、
プロジェクトを進めていけば進めていくほど結構大事なところだったり、
意外とその従業員の皆さんであったり、レイヤーの高い方々であっても、
意外とそこが共感されることは確かに多かったので、
大事かもしれないですね。
なるほど。
2つ目に、やっぱりそれを言語化する、名文化する、
言葉に落として名文化するっていうのも、
これも例えばスタートアップがやるべきだよね、
大きい会社はもうそれが名文化されてるよね、みたいなことって思いがちなんですけど、
これって50年ある会社でも、
原点にまず立ち戻って、じゃあそれをもう一回名文化しようってなると、
意外とできてないところも、
僕らが仕事をご一緒されている企業でも、実は結構見受けられるっていうのはあるんじゃないかなと思います。
なるほどね、なるほど。
なんかちょっと今の話聞いてて、
我々もご支援させていただいたことになるのは、
ASICSさんとかだと、
社名がASICSがそのまま、
アニマサノインコポレサノっていう形で、
いわゆる健全な肉体に健全な精神、アリカシっていうところの要素をちゃんと、
ある意味創業の理念、
当時いわゆる日本がまだまだこれから成長していくっていう時に、
鬼塚さんが創業された時の思いとかをガチッと入れている企業って、
ある種、すごいなぁとも思いますし、
その辺を今聞きながら、
ハーレ・ダビットソンとか、
ウェイもそのままの企業ではないかもしれないんですけど、
ちょっと重なるところは、
完全な感想ですけれども。
だからそれでいうと、
トヨタの危機と「幸せの量産」
これはもう公の外に出てる話なので、
裏側の企業秘密じゃないんですけど、
ASICSって実はタグラインが数年ごとにずっとよく変わってて、
ここ30年ぐらいの歴史を見ると、
何年かに一回、
なんか俺が新しいタグラインなのかなとか、
なんか新しいキャンペーンやってるなみたいなのが、
結構パラパラと見受けられるんですね。
それなおかつ、
実は、これもASICSさんの場合は上場されている会社なので、
全部公開されている情報ですけど、
売上がどんどん下がって、
業績も2020年、
21年ぐらいまで右肩下がりになってた。
そうでしたね。
上がってましたね。
さっきタガさんが言った、
ASICSっていう名前の由来は、
あれはラテン語から創業されたオニスカさんが、
健全な精神と健全な身体っていうところで、
造語を作られて、
実は、もともとの原点である理念の考えを、
サンドマイサンボリっていう、
強い心、そして強い体っていう、
サンドマイサンボリっていう言葉に、
もう一回再定義して、
そしてそのタグラインとして使い始めたのが、
実はここ数年なんですよね。
意外と。
だから戦後直後に、
オニスカさんがその戦後、夜景の原である、
彼の場合、神戸で見て、裸足で歩いてる子たちを見て、
この子たちが元気に育つ環境を作っていかなきゃいけないと。
そのためにはみんなスポーツしてもらって、
精神も体も鍛えてもらって、
幸せを作っていくんだっていうことで、
靴を作っていったと。
そうですね。
だからその創業精神が、
皆さん頭ではわかっていて、
ストーリーとは知ってたとしても、
実は意外と社内の文化として、
忘れられたんじゃないかなっていうのは、
お付き合いをしてる身として、
そしてまた外部から見てても、
そのタグラインが結構コロコロコロコロ変わってきて、
ようやく今になって、
ここ数年になってそれが、
最低限されて使われてるっていうのを見ると、
やっぱりその原点を思い出し、
で、それを、
あれはタグラインという形にもしますと。
で、実はそういう、
何十年もある会社がそういうのやってるのって、
例えばトヨタさんでもやってますよね。
トヨタさん、はい。
そうか。
だからトヨタさんで言うと、
タカさんこれ知ってる?
トヨタさんの場合。
え、短すぎて、
ちょっとあんまりあるかもしれないですね。
それこそ、実はね、
ここにいるマザータカシさんは、
トヨタ社に使えてきた家族。
そうですね、父親が育ったのもありますし、
私もトヨタで育ってきたんで、
近すぎてあんまり見てなかったですけど。
それで言うと、
それこそ2007年か8年に、
アメリカでレクサスの事故があって、
これはトヨタ、
トヨタアキオ社長が社長になられた直前の頃で、
アメリカの政府の法廷に出て、
涙を流しながらっていうところがあるので、
それからアキオ社長がこれじゃいかんと、
その工場とか現場を全部もう一回見直して、
そうだったね。
で、やったことはもうたくさんあるんですけども、
一つやったのが、
その会社のミッションが何かっていうのを再定義して、
その時に幸せの量産っていう言葉を書いて、
これはトヨタさんのサイトにも、
会社のミッションとしてされて、
でもそれって実は、
ここ15年、20年以内の話で、
浅いですね、そういう意味では。
だからあそこまで大企業になってても、
もう一回そういうところを見直さなきゃいけないかってのは、
あるんじゃないかなと思います。
なるほど、なるほど。
確かに。
本日のお持ち帰りポイント:信頼による差別化
というわけで、今回はこれからのブランドの定義、
信頼による差別化とは何か、
っていうところについて考えてきたんですけれども、
最後にリスナーの皆さんが、
今日からビジネスにも活かしてもらえる、
お持ち帰りポイントをですね、
ちょっとレイさんにまとめてもらいたいなと、
いうふうに思ってるんですけれども、
レイさんよろしいですか?
はい。
結構概念的なことを話してきたので、
じゃあ何が役に立つかっていうことなんですけど、
まず信頼っていうのは偶然では生まれないと、
必然性を持って構築されるっていうことが前提で、
それをやり続けることによって、
そのお客様に繰り返し選ばれる理由っていうのを
作っていく必要がある。
だからこそブランドが信頼されて、
そしてそれが差別化による、
つまりブランドイコール信頼による差別化なんです。
なのでこの繰り返し選ばれる理由っていうのが何かっていうのを、
常に問い続けることが大事なんじゃないかと思います。
分かりました。ありがとうございます。
レイのニューヨークスナップ:ウォール街の比喩
レイさん、これで本編は以上なんですけれども、
この番組では恒例のコーナーがありまして、
レイのニューヨークスナップといって、
レイさんがニューヨークで見かけた風景であったり、
気になった話題、これはぜひ紹介してもらいたいと、
そういったコーナーになります。
ということでレイさん。
今週はですね、写真がちょっと何枚あるんですか、
何枚かあるんですけど、実は2枚あって、
何だこれ。
この写真と、これ今ちょっと言葉で何を説明するかというと、
ある道で両脇に高層ビルがバーンと立ってまして、
向こうの奥の方にちょっと薄らと見えるのは、
これ実はブルックリンなんですね。
これこの真ん中にちょっとニョキッと出ている風物みたいなものが見える。
これブルックリンで、この間には川があって、
イーストリバーっていうのがあって、
そこに水があるわけですよね。
もう一つはこっちの写真で、
これも両脇に高層ビルとか、
ちょっと古めの、特に左側に古めの建物があったりとか、
奥にこれすごくゴシックっぽい、これ教会なんですよ。
教会ですね。いかにもな教会がありますね。
これ何かっていうと、
この同じような写真ちょっと別のアングルで撮ってるんですけど、
これウォールストリートなんですね。
この通りがウォールストリート。
今これ撮ってる写真、このウォールストリートを東側に見た写真と、
西側に見た写真を撮ってます。
反対ってわけですか。
そう、反対反対。
同じところから東側、水の方に見たのと、
左側、西側に。
実はここ、僕ニューヨークに25年以上住んでるんですけど、
ここ2、3年で初めて知った例えがあって、
実はウォールがいて人生の比喩だっていう話。
どういうことですか。
何かっていうと、水から始まって、
ウォールストリートって水から始まって、
この教会のふもとには実は墓地がある。
お墓がいっぱいある。
で、墓があると。
だからその水っていうのは、
お母さんのお腹にいるときには、
子供は赤ちゃんは生まれる前に水の中にいますと。
で、ウォールストリートっていうのはその水から始まって、
墓地で終わるから、
生まれたときから死ぬまでの全ての比喩がここにはあるっていう、
ウォール街の逸話を、
つい2、3年くらい前に聞いて、
これって実は意外と知られてないし、
で、ちょっと面白いなと思ったんで。
なので、もしニューヨークに観光来られることがあったら、
それを意識して歩いてみると、
ちょっと新しい側面が見れるんじゃないかと。
そうですね。
ちょっと新しい視点で歩けそうです。
はい。この写真は、
I&Coのインスタグラムアカウントのストーリーにアップをしているので、
気になられる方はぜひぜひチェックしてみてください。
はい。ありがとうございます、レイさん。
じゃあ続きは、ちょっと次回にしましょうか。
はい。
うん。
それでは次回もよろしくお願いします。
ブランドシフト、ここまでお聞きいただきありがとうございました。
番組への感想は、
ハッシュタグブランドシフト、
すべてカタカナでXにぜひ投稿ください。
また質問であったりメッセージなどは、
番組の概要欄、もしくは
I&Coのインスタグラムにあるリンクからお寄せください。
それではまた次回お会いしましょう。
デジタルガレージは、
危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、
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