今回も前回に引き続き、ブランドの基盤となる6つの要素。
前回はミッション、ビジョン、コンセプト。
この3つについてお話をさせていただいてきたんですけれども。
今回は残りの3つを話していきたいというふうに思うんですけれども。
今回は全体、この6つというところを全体感というところを捉えていただくような形を意識してですね。
全体をしっかりと話していけるというふうに思っております。
前回、頂点を置いて話したのがミッション、ビジョン、コンセプト。
ミッションは社会的使命、Why。
ビジョンは目指すべき理想像、Where。
そしてコンセプトは提供する価値、お客様に提供する価値、Whatですね。
今回は後半の3つ、プロダクト、オーディエンス、メッセージ。
プロダクト、そのブランドを象徴するプロダクト、商品、もしくはサービス。
オーディエンス、顧客像の定義。
そして最後のこの独自の視点、メッセージ、独自の視点というのは何を伝えるのかということなんですけれども。
順によってプロダクト、オーディエンス、メッセージのことを簡単に説明するんですけれども。
プロダクトっていうのは、これはシンプルではあるんですが非常に大事なことで、
その企業もしくはその会社を代表する、象徴するプロダクトがどこにあるかって何かっていうことなんですね。
例えばこのブランドだとこれだよね。
例えば高級ブランドでいうと、エルメスだとバーキンのバッグだとか、
ナイキだとフリドコでいうとエアマックスだったりとか、もっと最近でいうとズームフライ、ランナー用のズームフライだったりとか。
例えば競合であるASICS、ナイキの競合であるASICSでいうと、最近でいうとメタスピードという、これもランニングのシューズなんですけれども。
そのブランドをその時常時、その時現在視点で象徴するものが非常に大事になってくるという。
このブランドといえばこの商品だよねって言えるものですね。
5つ目のこのオーディエンスっていうのはですね、これはですね、ペルソナとかターゲットのお客様っていう狭い概念ではなくて、そのお客様、我々のブランドのお客様をどう捉えるかっていうことなんですね。
これ代表的なところですごく有名な例で言うと、ナイキがそのオーディエンスの定義として、顧客像の定義として使っている言葉が、If you have a body, you are an athlete。
体があれば全ての人がアスリートっていう言い方をしてるんですね。
これはそのナイキのミッションの中に、そのすべてのアスリートの人のためにイノベーションとインスピレーションを届けるっていうのをミッションにしてるんですけども、普通アスリートって言うとなんかプロのスポーツ選手みたいなイメージがあるんですが。
想像してますよね。
そう、ナイキの場合は体さえあれば、体が不自由な人でさえも、体さえあればアスリートなんだっていう顧客像の定義をしてるわけです。
それって結構概念的に非常にブランドにとっては大事で、もちろんそのパルソナとかそのターゲット像っていうのは必要である場面も多いんですけども、そのブランドっていうレベルで考えるときにどういう視点でお客様のことを捉えるのかっていうのは、これ結構差別化ポイントになります。
そして最終的にメッセージ、独自の目線という言い方をしてるんですけども、これは色々なお伝え方というか作り方があって、代表的なことで言うとタグライン、さっき言ったナイキで言うとJust do it。
もしくはもう一つ意味のところで言うと、Apple がもう20年ぐらい、25年ぐらい前に掲げた言葉なんですけども、Think different っていう他とは違う考えを持とうというキャッチコピーというかタグラインではあるんですけども、これは皆さんの顧客目線の行動喚起の言葉っていうふうに捉えていかなければなと思います。
なるほど、これレイさんちょっと一個前のオーディエンスのところで一つ聞きたいことがあるんですけども、先ほどナイキの例だとどちらかというと抽象的な表現だったなと言葉としての表現は結構抽象的、誰かっていうところはすごくはっきりしてたんですけども、
これ実際のビジネスの現場に例えばマーケティングチームの方であったり、それこそプロダクトを提供するチームだと目の前にいるお客様ってすごくたくさんいらっしゃるじゃないですかね、より具体的な方々が目の前にいらっしゃって、
いわゆる少し抽象的なものとそれからいわゆる具体的なものっていうのがある意味企業の中では共存している状態だと思うんですよね。ここで言うオーディエンスっていうのはより広範なものを指す方が良いのか、より具体的であればあるほどそちらの方が良いっていうものなのか、
先ほどね、ターゲットとかペルソナっていうのはちょっと売るためのそういった視点ではないっていう話もあったと思うんですけども、表現はどういう捉え方をしたらいいんですかね。
僕がここで言ってるオーディエンスっていうのはハイレベルの話で、その企業がオーディエンスを全体像としてどういう心構えで向き合ってるかっていうことなんですね。
最終的にものを届ける時とか、具体的に一つ一つの商品を作るとか、もしくはこの機能に特化したものを作るっていうことになると非常に具体的な、例えばこれぐらいの所得でこういう環境に住んでいて性別はとかそういう細かい区別にはなってくるんですけども、
そのブランドの理念、その今の話でお伝えしたい、皆さんにお伝えしたいのはその基盤っていうところでどうやってどういう目線でそのお客様全体像のお客様の像を捉えているかっていうことなので、そこにもやっぱり表現がないとやっぱりその強いブランドにはなっていかないと思いますね。
企業のある意味、姿勢として向き合うべきお客様はどういう人たちなのかってところをある意味強く持つっていう。
それで言うともう一つ例なんですけど、これ今話しててこれもよく使う例なんですけども、例えばもう一つその強い非常に強いブランドとして尊敬されているのがアップルなんですけど、これは25年ぐらい前にアップルがビジネスをターナランドしようとしているときの考え方で、
クレイジーな人たちっていう合言葉を作ったんですね。
クレイジーな人たちって言っちゃうと、なんか狂った人なのかみたいな感じなんですけど、これ意味としてはその考え方で独自の考え方で世界を変える人たちっていう意味合いで、
そのキャンペーンを打ち出したときに、例えばピカソだったりとか、大西洋を飛行機で初めて横断したリンドバーグだったりとか、そういうその独自の考え方、こう誰もができないようなことを考えてそれをやってしまうようなクレイジーワンズという言い方をしたんですけども、それもそのオーディエンスのその捉え方ですよね。
で、その人たちにアップルは商品を作るんだっていうのを持ってるっていうのはすごく大事かなと思います。
なるほど。なかなかね、面白い提起をしてやったなという印象がありますし。
あとちょっと少し話が違う視点になるんですけども、これちょっと前回の3つの要素、ミッションビジョン、コンセプト、それから今日話したプロダクト、オーディエンス、メッセージっていう全部で6つの言葉があったかなというふうに思うんですね。
で、これってその冒頭ちょっと話した通りで6つの基盤っていうのがある意味関連し合いながら、相互作用しながら全体としては機能していくっていう話かなと思うんですけれども、
これレイさんその上から順番にと言いますか、そのよりミッションから順に色々と考えながら、ある意味ビジョン、コンセプト、プロダクトっていうふうに下に落としていくべきなのか、
これは平等なものとして捉えて、ある意味並列に考えていく。だから逆にそのメッセージから考えていくっていうのも当然ありだし、
そのコンセプトから、象徴的なプロジェクト提供するその価値であったり、プロダクトみたいなものから考えていくっていうのも、どういう考え方をして実際の現場で使っていくと良いのか。
これはですね、理想的なことを言うと、もちろんそのなぜ存在するのか、そして社会に対してどういうインパクトを与えないのかっていうこの上から順番に考えていくのが理想ではあるし、
そういう順番なのかなっていうふうに思われる人も少なくないと思うんですけども、でも実はこれってなかなかそういうふうにうまくはいかなくて、
前回のエピソードでそのミッションのところから話したときにトヨタさんの例を挙げたんですけども、そのトヨタさんのミッションは幸せの量産。
でもそのトヨタさんってもうほぼ100年、今80年か90年ぐらいある会社なんですけども、そのミッションが定義されたのって実はここ15年ぐらいなんですよ。
割と大変ですよね。
だから会社が存在し始めて70年ぐらい経ったときにこのミッションっていうのが改めて再定義されたんですね。
それはもちろん起業したときとか創業当時にそういう言葉があればいいんですけど、なかなかやっぱりそうはうまくいかないもので、あそこまで大成功しているトヨタさん、
あそこまで大きくなっている会社でも創業されてから100年近く経って80年とか経ってもう1回見つめ直すっていう必要性が出てきたわけなんです。
だからこのミッション、ビジョン、コンセプト、プロダクト、オーディエンス、メッセージっていうこの6つの要素はもちろん普遍的なところもあれば変わるものもあって、ちょっとそのところで時間の軸を一つ一つ説明すると、このミッションっていうのはできる限り永続的にずっと変わらず普遍的にあるべきものです。
たださっき言ったみたいに常に問いただす必要があって、これで本当にいいのかっていうのは特にその経営者の人は常に問いただして、そしてそれがちゃんと社内に浸透しているかということをちゃんと見つめ直す必要は常時あるかなと思います。
ビジョンは未来を目指すべき理想像なんですけども、これはですね、やっぱりそこの見えるものもしくは見える場所だったりするので、変わってもいいことなんですね。
だからもう一つちょっと別の言い方を言うと、例えば登山者が山に登るとき、夜も登らなきゃいけないときに空にある北極星を目指して、動かない北極星を目指していくと、それは遠くにある目印になりますと。
でも届きたいビジョンはその山の頂上、それはそこにたどり着いたら一旦そのビジョンとして終了して、じゃあ次の山はどこに登るのか、次のビジョンはどこにするのかっていうふうにアップデートをしていくものでもあるので、ビジョンはもちろん長い遠くにあるものではあるんですけども、そこに到達したら次のビジョンを掲げるっていうのも全然ありだなと思います。
提供する価値、コンセプトはこれもどっちかというと普遍的ずっとあるもので、コロコロ変わるものでもない。
ただこれも前回のエピソードで説明した例を持ってくると、ライフウェア、究極の不断技っていう言葉は実はユニコロさんがもう50年ある中で、多分2007、8年くらい、10、7、8年くらい前にできた言葉なんですよ、20年くらい前かな。
だからそこまでたどり着くのに2、30年かかってるんですよね。
作っている内容も思いもそんなに変わってはいなかったんですけども、そこの言葉にたどり着くまでにあそこまで大企業で、あそこまで大成功してる企業でも変わった。
ただそこにたどり着けたことによって、それだけではないんですけども企業があそこまで成長して、あそこまで強いブランドになってるっていうのはやっぱりそこにあるコンセプトに込められた強みっていうのもあるかなと思います。
なるほど。
で、プロダクト、象徴的プロダクトは今の現在地、はい、とオーディエンスとメッセージはそのオーディエンスはどう捉えるか、そして何を伝えたいかっていうのは、これもコロコロ軽いものではなくてコンセプトのように安定して常時あるべきものだなというふうに思っています。
今の話をちょっと聞いていて、相互作用、6つの基盤が相互作用するっていうところも少し相互補完と言いますかね、例えばAppleが先ほどThe Crazy Oneっていうふうな話があったと思うんですけども、ミッションとかビジョンとかその辺はずっと揺らがないものとしてあったものを、ある種こういったプロダクトであったり、もうちょっと言うとオーディエンスから再定義をして、
それがこう自分たちAppleが実はどういうことをしなきゃいけなかったかっていうその使命であったリソースをアップデートしているような、そんな印象を受けたんですよね。なので、いわゆる今の話を経営から落としていくっていうような発想だけだと、多分すごく固執しちゃうような気はしていたので、逆にそのプロダクトからじゃあ変えていこう、それがミッションとかビジョンとかコンセプトを長期的なものなんですけどもアップデートしていくような、
なんかそんなような作業の仕方もあるのかなというふうに少し聞いていて思ったので、もちろん上から綺麗に落としていける方が理想的ではもちろんあるんですけれども、そういったプロダクトとかオーディエンスみたいなところからしっかりと自分たちが現場から変えていくということも何かできそうなような今感覚を得たので、その辺りが。
それで言うと、これも多分今後のエピソードで話していく内容にはなるんですけど、今これだけ透明性があって、そしてこれだけ情報の流れがもう瞬時に世の中に物事が伝わっちゃう時代になったので、それもやっぱりその企業側から発信する言葉だったりとか情報だけじゃなくて、
その使った人、利用者、そのプロダクトを使った人から発信することの方が実は影響力が大きかったりするわけで、そうなるとやっぱりそのプロダクトが何を提供するのかっていうのは、それがすごく今まで以上に大事なんじゃないかなと思います。
そしてやっぱりこれだけAIが発達して、物作りもAIによってだいぶ簡単にいろんなものができるようになっちゃった時代によると、やっぱりそのブランドっていうところはまた今後必要になってくるんじゃないかなと思います。
本当に6つ、ちょっと量としては一気に覚えるにはちょっと多いかもしれないんですけども、ただこのミッション、ビジョン、コンセプト、そしてプロダクト、オーディエンス、メッセージ、この6つを意識しながら自分たちのビジネスと向き合ってもらえると、一つのフレームではあると思うんですけども、すごく次の自分たちを作る上ではすごく大事なポイントになるのかなというふうに。
はい、すごく感じましたね。