1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
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2025-09-23 38:41

#142「迷った時の自分の未来の見つけ方」

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第142回は、ゲストにLady Gagaのシューズのデザインも担当されたアーティストの串野 真也さんをお招きした「世界のクリエイティブ思考」の公開収録のもようをお届けします。Q&Aセッションでは、参加者から「キャリアを選択する時のポイント」、「30代の有意義な過ごし方」、「日本と海外のマインドセットの違い」など、さまざまな質問が寄せられました。クリエイティブ思考を武器に21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


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サマリー

このエピソードでは、リスナーが自分自身を見つめ直し、未来の選択肢を考える方法について話されています。参加者は特に不安な選択肢へのアプローチや自己理解を深める方法について意見を交わしています。また、30代のキャリア形成と自己の未来の見つけ方に関する洞察が述べられ、信頼の重要性や戦略的思考が個人の成長や成功に与える影響に焦点が当てられています。さらに、仕事のバランスと美意識の重要性について議論され、質や完璧主義の追求、意思を持った選択の大切さが強調されています。先が見えない選択をすることによって、期待値を無理に上げずに自分の未来を自分で作る考え方についても触れています。

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This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro. 皆さんこんにちは、ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルインベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのレイ・イナプです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
さて、今回も引き続き、この夏開催した世界のクリエイティブ思考の公開収録イベントの模様をお送りします。
Q&Aセッションでは、本当に幅広いリスアーの方からたくさんご質問いただきましたね。
今回僕がすごく印象に残ったのは、皆さんが本当に熱心に聞いてくださっているってことなんですよね。
そうですね、もう1時間くらいQ&Aセッションやったんですけれども、本当まだまだもっと長くやってほしいっていう声もアンケートにあったぐらい、いろんな質問が出てきました。
一人一人がすごく熱心に聞いてくださっていたっていうのと、あとその質問の内容がすごく深くて、なおかついろんな業界の人がいらっしゃったので、
意外とクリエイティブなことに全く携わってない言い方がすごく熱心に、そしてそのクリエイティブ思考っていうことに興味を持ってくださって、
そしてじゃあそれをどうやって自分の仕事とかに活用したらいいのかっていうことをすごく真面目にすごく熱心に聞いてくださったっていうのが、今回僕の印象に残ったことです。
では早速お聞きいただきましょう。
So, let's get started.
本日はありがとうございます。
ありがとうございます。
おじさんからポッドキャストを聞かせていただいていて、僕も串野さんの靴、お絵を。
ありがとうございます。
僕にとってピッタリな回だなと思って。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
自己理解の重要性
そんな中でですね、僕が感じたのは、僕自身は26歳っていうところで、いろいろキャリアの選択をしてきたり、人生の選択いろいろある中で、
自分を見つめ直すっていうのはすごく大事だというふうに考えます。
そういう中で新しい自分を見つけたりってあると思うんですけど、今まで自分を振り返る、自分を深く知る上で、どういう方法がすごい自分に良かったのか。
一人で机に向かって話すのか、人と話すのか、環境を変えるのか。
なんかどういうところがすごい今まで良かったなあったりすれば、ご教授いただけると嬉しいです。
僕からいいですか。
はい、どうぞどうぞ。
結構加わると複合的で、一つには多分限ってはなくて、僕小説もすごい好きで、映画もとても好きなんですよ。
旅行も好きで、でも基本的にはちょっと一人の時間が多いかもしれないですね。
で、それをその時のタイミングだったりとか、自分の気持ちに合わせて選んでいってるっていう感覚はありますね。
なので、誰かと一緒にいてリセットできるとか、新しい何かになるっていうのは、それこそ無意識に意識しちゃってるような感覚があると思うので、
その自分らしさということすら意識しない状態の場所、あるいは自分をどう持っていけるかみたいなところが、自分の中では結構大切かなって思いました。
すごくいい質問ありがとうございます。
で、僕が26歳の時にそんな素晴らしい質問を考えられたかなっていうと、全然何も分かってなかったと思うんですけども。
これも今になって振り返ってこうだったなっていうのを、もっとその26歳の時に自分からも積極的に聞いたりとか教えてくれる人がいたらよかったなと思うんですけど、
一つ一つこう何か節目だったりとか、この番組のよく聞いているターニングポイントが何だったのかっていうのを見てみると、
30ぐらいの時に僕一回一番大きい転職をしてるんですね。
で、さっきもちらって言ったみたいに40の時に起業したんですけども、35の時にも同じ会社だったんですけども、経営を任されたことがあるんですね。
で、その転職だったりとか、こういう新しいことちょっとやってみないかっていうのを、その時の上司に言われたりとか起業をするって決めた時の、
今になって振り返ってみるとよかったなっていうふうに、いい方に転んだなっていう共通点は、
その時の選択肢の選んだ道が一番先が見えなかったことを選択してたんですね。
どういうことかっていうと、その30の時になる時に、その時当時働いてた会社、すごくいわゆる名門のところで、すごくいい待遇を受けていて、
で、ちょうどそのぐらいの頃から賞とかもらい始めて、いい環境ではあったんですけど、
ここにずっといたら、この延長線上しかないよなって思ったのが一つあったのと、
あと、その頃ヘッドハンティングみたいなことで転職しないかみたいなお誘いがあって、すごく有名なところから声掛けをいただいたりとかあったんですね。
最終的に行った会社はAKQAという会社なんですけど、その時全く無名で、でも会ってみたらそこにいた人たちはすごく素晴らしくて、
ここにいたらなんか新しい自分になれるなって思って、一番無名の会社だったんですけど、そこに行こうとしたんですね。
それが30歳の時。40歳の時、たまたま別に30歳40歳には意識はしてなかったんですけども、
起業しようかなっていうのを考え始めた時に、他のところからいわゆるGoogleとかMetaとかみたいなところからお声掛けをいただいて、
すごい給料で、すごい地位の仕事をしないかみたいなことを言われて、そっち行ってたら今ぐらいだったら引退できてたなと思うんですけども、
でも今これやってるのは、こういう機会をいただいているのも、自分の会社をやろうっていうのが一番先が見えなかったんですね。どうなるかが。
どうなるかが分からない道を選んできたのが、僕にとって、これは個人差があって、
一番それが不安だから一番確実な道を行くってのは、それはそれでその人の選択肢ではあると思うんですけど、
僕の場合は、自分のことを知る、自分がよりお金とかじゃなくてハッピーになる方向っていうのは、一番先が見えない道を選ぶっていう三つ選択肢があったら、
一番確実で一番先がよく見えるところか、そうじゃないところかっていうと、こっちを反無意識的に選んでいて、それが結局結果的に良かったので、
ご質問にお答えをすると、あえて先が見えない道を選ぶっていうのは一つ手なんじゃないかなと思います。
お勧めするかしないかっていうと、今たまたまそれがいい方向にいくつか着いたから言えてるわけで、もしそれじゃなかったら全然違う答えになってるかもしれないんですけども、
26歳でまだ全然若いし、これから失敗しても3回か4回か5回失敗しても全然やり直し効くと思うんですよ。
40歳でも全然やり直し効くと思うんですね。だから心配することは全くないと思います。
そもそもこういうご質問されてることがすごいと思います。
そうですよね。串野さんもかなり先の見えない選択肢を取り続けて取り続けて、今もそこにマッシュグランみたいなところあると思うんですが、どうですか?
今お話聞きながら、レイさんもアーティストと同じというか、なんか溺れる選択をされながら、同じだなーって今思いながらお話聞いてました。
先ほどその話を聞いて、すごく共感ができました。
そうですよね。大変ですよね。
私がもし26歳でこの質問をして、リスクを取り続けろみたいな感じの先の見えないものこそいいんだみたいに言われたら、いやものすごく困惑するだろうなーなんて思ったんですが、今の答え聞いてみていかがでしたか?
ありがとうございます。
僕自身ちょうど6月に転職しまして、全職は大手の子会社みたいなところから、外資のスタートアップで4人目みたいなところで転職して、ある意味いろんな転職先があった中でそこを選んだのは、なんか近しいというか、一番先が見えない決断を僕の中でしたので、そこはちょっと不安な部分もあるんですけど、頑張っていく。
そうですね。ちょっと補足すると、僕もこれもつい最近までわかんなかったんですけど、起業した後にある人に会って、その方は何個かも起業している、僕と同世代の人で、もう30代ぐらいの頃から大成功してたんですけど、自分で起業するのが一番ギャランティーがあるよねっていうふうにその人に言われたんですね。
で、それ言われた時に、僕起業した後で、最初の1、2年ぐらいの時、すごい大変な時で、え、どういうことなのってわかんなかったんですけど、でもある意味それはどういうふうにそのことを解釈するかっていうのによると思うんですけど、結局一番頼れるのって自分じゃないですか。
まあ、確かにその先が見えないっていうのは、見方によっては一番リスキーかもしれないし、で、僕もその起業したっていうのは正直すごいリスキーではあったんですけども、他のその大企業に行っていい給料もらっていい生活するっていうのも、それはそれでおいしいかなと思うんですけども、わくわくしなかったんですよね。
そうで、40代になった時に、一番油に乗ってる時にそういう大企業に誘われて、すごいいい給料もらって、で、10年、15年で引退してみたいのも、それはそれで全然いいと思うんですけども、それは個人の自由なのでどういう思い方がいいか悪いかっていうことでは全くなくて、僕はそうしちゃうと、なんか80歳とか90歳になった時に自分で人生を振り返った時に本当に満足できるかなって考えた時にそうじゃないなと思って、
自分のことをやろうっていうふうに思ったことですね。だからリスクっていう面もあるんですけども、リスクだとしてもそれがわくわくする要素があれば、そこを突き詰めていけばいいのかなと思います。
はい。
はい、ありがとうございます。わくわくっていうところも一つ大事だと思いますので。
はい。
はい、ありがとうございます。
はい、頑張ってください。素晴らしい質問ですね。
はい。
レイさんいいですか。
ぜひ。
自己ブランディングのテクニック
あの、セルフプロデュースっていうか、自分をプレゼンテーションするのって多分苦手な方多いと思うんですよね。
僕も結構苦手で、なんか自分で自分のいいところを説明するのって難しいじゃないですか。
で、そういう意味で言うと先ほど、著名なというかすごく大きい企業の方からお声掛けをいただいたっていう話があったと思うんですけど、そこはなぜレイさんはそういう企業からお声掛けをされてると、
例えばそれは才能があるとかセンスがあるとかっていうところもあると思うんですけど、それとは別のその理由をお聞きしたいのと、
なんかそのご自身がプレゼンテーションする際に、自分のアイデンティティ何かそれを伝える際のセールスポイントみたいな、なんかそういうテクニックというか、そういったものをちょっとお聞かせ願えたら嬉しいなと思ったんですけど。
あのですね、ここ2年ぐらいかかってるんですけど、日々言いながら書籍を書いてるんですね。
で、ブランドについて書いていて、ブランドって言葉って僕、実は正直あんま好きじゃなくて、
特に日本語でブランドって言っちゃうと、なんか高級なものとかファッションのこうヨーロッパのものみたいなことに聞こえちゃうかもしれないんですけど、
今そのくしのさんがご質問されたことで、多分皆さんもこう気になることって、
自分のそのプレゼンスをどうやって作っていくかっていうのと、あとそれをどう表現していくかとかどうコミュニケーションしていくかっていうところになると思うんですけども、
ブランドってそもそも差別化であって、
ただ違うだけでは、それ僕ブランドにならないと思うんですね。
信頼と差別化の重要性
で、ブランドってあえて今その言葉は別にエルメスみたいな高級なバッグって意味じゃなくて、
個人っていうところでも、今特にこの時代、大企業で働いててもやっぱり個人個人が自分のその立ち位置だったりとか、
ポジショニングをはっきりしないといけないと思うんですけども、もう一つ大事なのは、
特にこの時代AIがこんだけ騒がれてる時代大事だっていうのは信頼だと思うんですね。
それくっつけて言うと、英語で言うとtrusted differentiationっていうことを言っていて、
日本語で言うと信頼による差別化っていうことを言ってるんですけども、
そこが何なのかっていうのを常に問いただすのは、
すごく個人の自分の強みをまず発信とか表現していく前に、
自分が信頼される差別化ポイントは何なのかっていうのを常に考えて、
それをなおかつ名文化する、言葉に落とすっていうのはすごく大事だと思います。
お話ありがとうございました。
レイさんと岸野さん両方にもお伺いしたいんですけれども、
キャリアとか人生を歩んでいく上で、ちょうど私も今30歳、31歳になったところで、
これから30代どう生きていこうと悩んでいるところなんですが、
30代で変わったこととか考え方とか価値観が変わったこととかあれば教えてください。
ちなみにどういうお仕事をされているんですか?
今はレイさんも関わられているアパレル関係の企業でIRの仕事をしているんですけれども、
これからマーケティングとかクリエイティブな方向に進んでいきたいなと思って、
いろいろ模索中という感じです。
30代をどう生きるか。
はい、そうです。
これは20年30年と仕事をしてきて、振り返ってわかったんですけれども、
だいたい5年から10年単位で世の中も変われば、
自分も大きく進化できると思うんですね。
40になったときに起業したんですけれども、
見てみたらだいたい5年ぐらいで、
意図的ではなかったんですけど、
転職したりとか大きな転換期が現れていて、
5年から10年ごとに新しい力がついていたんですね。
僕の場合は10代のときに自立する力を、
これは親のすねをかじってなんですけれども、学びました。
20代のときには物を作る力を身につけたと思うんですね。
アイデアを表現にしたりとか、そういう力をつけました。
30代で、僕は多分いらっしゃる環境が少しは近いところではあると思うんですけど、
ビジネスという世界の中で、
30代のときに一番良かったのは、
なぜその物を作らないといけないとかっていう戦略を考えることをすごくさせられて、
自分でもしたんですね。
それが今になって生きているなと思うので、
40代になって一番発揮できたのは、
自分で言うのもちょっと偉そうなんですけども、
人を引っ張っていく力、リーダーシップが40代についた力だと思うんですけども、
30代のときは、戦略をどう描くか、戦略をどう作るか、
なぜこれをやるべきなのかっていうのを自分で考えるのもあれば、
特にビジネスの環境だと周りに、
特に日本だと、いろいろこう理屈を作っていかなきゃいけない社会でもあるので、
それを一番つけられたのが30代だったかな、
その戦略を作る力っていうのが、
これ今までも考えてたことなんですけども、
パッと聞かれて思ったことです。
串野さんはいかがですか?
いや難しいなーって思いながら、難しいですよね。
難しいです。
でもなんか僕が一つ話聞きながら思ったのは、
なんかこう自分の軸足みたいなものを見つけることができたらすごくいいんじゃないかなと思ってて、
国際的な視点と文化の違い
僕なんか結構物の考え方っていうか、ピボットってバスケットあるじゃないですか、
自分の軸足があったらもう片一方ってどこでも動かせるなっていうのがあると思っていて、
それが多分その人の幅だと思うんですよ。
移動距離で言うとこの角度なのか360でもあるのかみたいな、
でも軸足がついていれば全然どこでも反映ができるし、
ただこれが両足浮いちゃうとトラブリングになっちゃうよねみたいな、
それは多分デザインにおいてもアートにおいても弱くなっちゃうっていうことだと思うので、
まずはその自分の主軸になる片足がどこに持っていくのかっていうその美意識的なのか目的なのか、
それを気づくための30代、それはもしかしたら年齢関係ないかもしれないんですけどがあると、
今後いろんな悩みがあった時にも選択肢として強固なることとしての何かがあるんじゃないかなと思いました。
串野さん、軸足ってもしかしたらもうすでに言語化できてないだけで、
ご自身の中に何かあるのかもしれないですよね。今のお話聞いてみていかがですか。
はい、そうですね。確かに20代でやってきたこととか、今興味を持って挑戦したいって思っていることも20代でやってきたからこそ、
そこで新しい世界が見えて、次はこっちに行きたいっていうふうに思ってきたことなので、確かにその軸足という表現はとてもしっくりきました。
あとレイさんの話の中でも20代でどういう力を身につけて30代でどうなってっていうところがやっぱりすごいご経歴があるので、
初めからすごい方っていうイメージがあったんですけれども、積み重ねてこられたんだなっていうことを改めて実感しました。
お二人ともありがとうございます。
すみません、いつも楽しく拝聴しております。今日は参加させていただきありがとうございます。
ありがとうございます。
二人ともグローバルに活躍されていらっしゃるということでちょっと伺いたいんですけれども、
日本と海外とかも、もしかしたら串野さんにとっては東京と京都の違いもあるかもしれないんですけれども、
そういった時に意識されていることとか、モードチェンジみたいなのがもしあれば。
私も昔海外に住んだことがあって、仕事はコンサルティングをさせていただいてるんですけど、
今ちょっと独立したんですけど、昔いた会社だと、外人相手の仕事をすると自然と攻撃的になるというか、戦わなきゃいけないみたいな感じになって、
なんかそういうちょっと文化の違いとか、日本と海外とか行ってらっしゃるとこでやり方の違いで意識されていることみたいなのがもしあればちょっと伺いたいなと。
ありがとうございます。前はやっぱりより日本人らしさみたいなところは意識はとてもしていたので、
先ほどの日本の技術、伝統技術みたいなものを積極的に取り入れるとか、なんかそういうことはずっと思ってたんですけど、
今は逆に普遍性というか、足ってどこの国の人が見てもみんなあるものだし、それぞれの文化があるもの。
しかも土とか大地とかっていう、いわゆるもう人なら誰でも認識できるようなコンセプトというか考え方が自分自身がやっぱり関心があるので、
自然とかも含めて。そういう意味で言うと、今は全然海外だからどこっていうよりかは、むしろ共通言語としてルーツの話もできるし、時間軸の話もできるし、
その人のアイデンティティの話もできる。言語に関しては置いておいて、話題としてはあるので、僕自身は全然今はむしろフラットになったかなっていうのはありますね。
僕はですね、もしかしたら意識はしてないかと思うんですけども、多分そのモードチェンジっていうのは、外から見れば日本語でしゃべってる例と英語でしゃべってる例は違うよねっていうふうに思われると思うんですけども、
言葉を選ばずに言うと、多分一番海外で仕事とか生活をしていて、日本人が例えば海外で生活とかお仕事されてて、もしかしたら感じられると思うんですけども、
まあ謝らない。I'm sorry を言わない。すいませんっていう。日本語だと謝るというか、下からっていう。
まあ謝らなくて、もちろん謝らないことがいいとは思わないんですけども、肯定的な言い方をすれば、根拠のない自信を持っている人がすごく多いんですよね。
根拠なく自分の街が一番、根拠なく自分でやってることが一番、根拠なくこれが一番っていうのをどっかで持ってる人たちがすごく多くて、
特にアメリカ、今のアメリカはちょっと結構はちゃめちゃなところになっちゃってて、住むのはお勧めでは全くないんですが、自信があるっていうのは強いっていうのは思うので、
どうやってその自信をつけられるかっていうのは、特に僕の場合だとマイノリティーなので、アメリカだとマイノリティーなので、そこは無意識にすごく意識してるっていうか、
もう本当に、さっきのその永遠の話じゃないですけども、溺れちゃうので、そこはもう負けないようにいったのは結構必死で、あえて僕はニューヨークに身を置いてるのも、
めちゃくちゃ仕事しにくいし、めちゃくちゃ生活もしにくいところなんですけども、そこでちゃんとやっていければ、どこでもやっていけるなっていう、
自分への思い込みを作るために、僕はニューヨークには身に置いてるってのがあるんですけども、ご質問にお答えすると、謝らないようにしようっていうのはアドバイスとしては言えないですけども、
やっぱりちゃんと自分の自信をつけとくっていうのはすごく大事だと思います。
なるほど、日本は謙遜の美徳みたいなものがありますが、アメリカでは通用しないですかね。
やはり自信満々でぶつかっていくっていうのは、特に先ほど行かれたインドなんかでは、もう全くそんな謙遜とかしていたらもう大変なことになっちゃいそうですよね。
ちょっと今お話聞きながら追及していいですか。
やっぱり対峙する国のリスペクトとタブーを踏まないっていうことは結構あるなと思ってて、作品で例えば人を傷つけるとか、宗教的な意味合いとかで何かミスリードになるとか、あるいは文化の盗用とかって最近よくあるじゃないですか。
センシブになりすぎるのは良くないけれど、それを踏まえた上でもしやるんだったらその説得力、自分が何するのをやらないといけないのかみたいなものがあれば、それは突き進むべきかなみたいな、なんかその辺のセンシブなことは、これこそ日本人だから考えるのかもしれないですけど、ちょっと意識はしてますね。
ちなみに海外はどちらにいらしたんですか。
私はイギリスに4年半とアメリカのニューヨークのウェストジェスタっていうところに3年ほど。
私もアメリカにいたんですけど、なんか英語の方が喧嘩の文化というか、コンクルーションカムズファーストで初めに結論が来るっていうところもありますし、なんとなく自分の意見をストレートに伝えやすいからちょっと抗戦的になるなっていうのはわかるなって思いながら聞いていました。お二人の話聞かれていかがでした。
ありがとうございます。やっぱりお二人ともすごい活躍されてて、やっぱり磨き込まれているものがあるから、だからこそ人はフラットでいらっしゃるんだなっていうのと、レイさんもさっきおっしゃってたように、普段あんまり意識してないけど、アメリカにニューヨークにいらっしゃる理由っていうのが、その負けないためにみたいなところは、だからそこ磨かれてるんだなって思っているので、私もちょっと頑張らなきゃなと思いました。ありがとうございました。
仕事のバランスについて
本日お話ありがとうございました。私のちょっとお悩み相談みたいな話なんですけど、仕事のバランスっていうところに関する質問で、先ほど対談の中でも、この芸術っていうところでも自分の理想を突き詰めるっていうところでゴールがないというところで泳ぎ続けるっていうお話だったと思うんですが、ただ一方でレイさんは会社を経営されてるっていうところで、
一方で一定の成果物だったり、お客様に対して対価をいただく前提での成果物を出さなきゃいけないっていうお仕事をやってらっしゃると思います。
私もその狭間っていうのはすごくあって、会社としてこれやらなきゃいけないってもちろんあります。ただ一方で、お客様に対してじゃあベストの提案をしようとしたときに、自分もチームも全員が理想するって有限なので、一定のところで出さないといけないっていうタイミングってどうしてもあると思うんですよ。
これっていうのは、少し自分の中では芸術とコメンタリーの比べるのがこがましいって話はもちろん理解しつつなんですが、どこまで行っても手に入らない理想っていうのを追い続けたらもう多分キリがないんですよね。
この中で、多分その自分は自分の持てるリソースの中でのその限界値っていうところがバランスポイントっていう理解で、一定の成果物としてお客様にお出しするっていうふうにやってるんですが、お二人そこどうハンドルしてらっしゃるかっていうのをお聞きしてもよろしいでしょうか。
ちなみにどんなお仕事をされてるんですか。
金融です。
そうですね。僕の場合はクライアントに対する成果物だったりとか提出するものだったりとか、そのちゃんと価値をこれくらいの値段で出して、それ出した価値があるよねっていうふうに思っていただけるために、やっぱり質ってすごく大事だと思うんですね。
会社の中の我々の行動指針、マキシムって言ってるんですけども、質は習慣からっていうことをすごく言っていて、すごく身近で平たい言い方をすると、歯を綺麗にしておくには毎日磨かなきゃいけないじゃないですか。
磨かないと虫歯になっちゃったりして、質っていうのもその仕事の質もそれに出るところは我々は僕はあるかなと思っていて、っていうのがまず一つあります。なので質は習慣から来るっていうのがまず一つ。
二つ目にすごく矛盾してる内容かと思うんですけども、完璧主義は捨てなきゃいけないっていうのはあって、僕もやっぱりデザインっていうところでずっとキャリアを積んできて、特にデザイナーって完璧主義なところがあってこだわっちゃうところがあるんですよね。
でもやっぱり完璧っていうのは完璧主義な世界で考えちゃうと永遠にたどり着けないところで、でもその質を習慣することによって完璧じゃなくてもその質が上がっていれば99.9%の他の会社とか他のところがやるものよりもいいものが出せるレベルに達せればいいなとは思います。
だから完璧主義はできるだけ捨てたくはないんですけども、やっぱりどっかで提出しなきゃいけないとかプレゼンしなきゃいけないっていうのがあると完璧じゃないところはあるんですが、日常の質のレベルを常に上げておくっていうのは大事なのと、あと僕もそのポッドキャストでいろんな人の話を聞いて、これもちょっと矛盾するんですけども、
結局思うのはすごいものを作ってる人、すごいことをやってる人は他の人よりも時間を費やしてます。どの領域でも。だから手を抜いてると結局同じレベルかそれ以下のものしかできなくて、すごいことをやってる人は結局時間を費やして他よりも頑張ってるっていうのはなんか共通点としてはありますね。答えになったかちょっとわかんないですけども。
はい。質は習慣からっていうのはすごく。はい。ありがとうございます。座右の銘にしたいと思います。はい。はい。じゃあ9さん。はい。えっとそうですね。もう本当に今のレイさんが素晴らしいお言葉を言ってお話ししてくださったので、僕で言うと美意識を持ってそれにその自分の美意識で行動するっていうことなのかなっていうのがあって、僕の中で美意識っていわゆる見た目が美しいものを判断できるかどうかっていうことだけではなくて、
意思を持って選択をするっていうことだと思ってるんですよ。なんかそれは、例えば1日人間って3万回以上の選択肢を多分してるみたいで、それは朝起きるか起きないか、例えば食べるか食べないか、トイレ行くか行かないか、右行くか左行くかとか、なんかそれも細分化していくともっともっと多分たくさんの選択をしてると思うんですけれども、なんかそれが自分できちんと選んでるかどうかっていう意識を持つかどうかっていうのが結構大切だなと思ってて、
それを自分で選んだっていう認識をして選ぶと、そこに責任が生まれると思うんですよ。ってなると責任を持つことしか選べなくなるっていうか、それは無責任じゃなくて、そういう意思を持って選択することが自分のある種の精神性も含めて、やっぱり正しく生きるとか、自分なりのこの美に対しての全部つながっていくと思うんですね。
なんで、これも先ほどおっしゃったように毎日の積み重ねじゃないですか。
例えばボーッとして過ごす1日があってもいいと思うし、1日のうちに5つでもいいし10個でもいいし、数少なくてもいいんですけど、自分はここっていうところをきちんと選べてる人っていうのは、それが何日何ヶ月って積み重なった時に、そこの美識っていうものはとても蓄積していると思うので、結果それが例えば行動された内容が、
もし結果が出なかったとしても仮に、でもそこに自分が選んだっていう美識と受け止めるっていう自信みたいなもの、そこがあるとまた新しく次に進めると思うので、そういう美識っていうものを日々意識するっていうことが大切なんじゃないかなって思いました。
いただいたご質問が結構その仕事っていう面で軸で聞かれたじゃないですか。これもなんか今我々が言った言葉ってどっちかっていうとそのものづくりとかクリエイティブなっていうところから来たので、ちょっと特に僕の答えがどこまで役に立ってるのかわからなかったんですけど、なんかその最初のお悩みってことをおっしゃったんですけど、もう1段階深掘りして何を悩んでらっしゃるのかなっていうのが気になりました。
おだしょー ありがとうございます。ちょっともう少し質問の背景をごめんなさい。これご承知いただいたほうがと思うんですけれども、変な話、いくらものづくりだって言ってもですね、一定の何かを出して、くしゃさんもう今はもう完全に成功されて安泰だと思うんですけれども、やっぱり
溺れないようにお互い。
やっぱりこう当然駆け出しの頃っていうのは終わりだったと思うんですね。で、その頃っていうのは世の中であったり対価を払う人に受け入れてもらってやっと成形が成り立つっていう時代っていうのもきっと終わりだったんだと思うんですよ。
そうすると、じゃあものづくりと私の金融っていうビジネスが全く違うかって言ったら、結局その答えがないアウトプットを出すっていう意味では私としては結構近いように感じてお聞きしたんです。
美意識の重要性
で、そのアウトプットの出すものっていうのがどういうものかっていうのの違いかなっていうふうな感覚でお聞きしてました。なので、さらにこうどういうものを出すかっていうところが私は会社からガイドがあります。お客様からもガイドがあります。
お二人はそれがない中でやってらっしゃるっていうところだったので、私からするともっとハードルが高いところでやってらっしゃる。そこでどんなふうに折り合いっていうのをつけたりだとか当然結果って求められると思うんですけれども、その後にどうこうやってコミットしていくのかっていうところをお聞きしたいと思って。
ちょっとそれと先ほど串野さんの回答とちょっとつなげて、今日もここが初対面だったので初めて聞いたことがすごかったんですけど、例えばこういう靴だったりとか彫刻の作品だったりとか他のものでも似たようなものをもっと簡単にそれも安く作ることって全然可能だと思うんですね。
でもやっぱり説得力とか串野さんが作ってらっしゃるから、そして串野さんが来た世界からこういうストーリーがあってこういう背景があるからこれにこれだけの価値がつくっていうのが話を聞いてもすごく伝わってきた。
例えばここに漆を使っているとか本当の人間の髪の毛を使っているとかっていうのを似たようなものを別に使わなくても似たようなものできるんですけれども、そういうその判断を美意識を持ってされているからここに価値がちゃんとついてくるのかなっていうのは串野さんのことを客観的に聞いてて見てて思いました。
で、いわゆるビジ金融とか僕のやってることもどっちかっていうと金融ではないですけれども結構お堅いその経営者の方たちと向き合って答えのないことを見つけていくっていうところがあるので、じゃあそれに50万払うのか5万払うのか500万払うのかっていうのは正直こう現価がこれだけあってでそこに10%乗せてみたいなあれではないじゃないですか。
これもちょっとある聞いたエピソードで全く参考にならないかもしれないんですけれども、よく我々のようなその主観的な世界でのビジネスの話なんですけれども、あるすごく著名なデザイナーがシティバンクのロゴをもうこれ20年ぐらいの話なんですけれども依頼されたんですね。
その時ってシティバンクが別の会社と合併をしてミーティングでそのことを話していて、その人がミーティングの場でそれぞれこれこれこういう考えであったらこういうロゴがいいですよねっていうのを本当にナフキンにちゃちゃっとスケッチをしてクライアントに見せたんですって。
で、クライアントがいいですね。でもこれ今ほんの数秒でできましたよね。これいくらなんですかって聞いた時にいやあなたにこれから払ってもらう金はここの数秒じゃなくて30年間私が培ってきた経験だからこそこれができていてそこに大しての対価もあるからっていうことでで最終的にもうね多分何千万とかっていうお金をまあすごい大企業なんでなったと思うんですけども、そういうなんか裏っかというか。
先ほどのその美意識の話じゃないですけども、やっぱり裏がないと表面的なことでの勝負になっちゃうと結局お金をもらえないっていうことになるんじゃないかなと思います。
壮大なお話をいただいたので。
それは本当に我々のいただいているお客様からいただいている対価っていうのも、なんかこう昨日今日やりました。じゃあフィーコンだけです。そういうビジネスは当然ないので、そこはこうなんでしょうね。
すごくお客様に対する提案っていうのも、当然その自分だったりチームだったり会社の経験ナレッジっていうのを合わせてやっと出している提案なので、そこは本当に積み重ねたものっていうのはそうだなっていうなんですけども、やっぱりあのお二方と申し上げるのはその日常からそこを研ぎ澄ますっていうところはすごく意識されているっていうことをお聞きして、
一流の方がそこまで意識されているってことは自分はもっともっと頑張らねばと思ってですね。本当にありがたいと思ってお聞きしていました。ありがとうございます。
深い質問と反響
非常に深いご質問ありがとうございます。
ここまでお送りしました。レイナウンドの世界のクリエイティブ思考。今回もこの夏開催した世界のクリエイティブ思考の公開収録イベントの模様をお送りしました。
今回もたくさんの方から質問がありましたが、レイさんの中で印象に残っているのは何ですか。
一つ一つすごい深い質問で、リスナーさんたちからの質問もあれば、串野さんも結構僕に聞いてくださって、ある意味すごく新鮮な回になったんですけども、あえて選ぶとしたら選択するときに意識していることは何ですかっていうふうに聞かれたご質問があったんですね。
これも聞かれないとあんまり考えたことがない質問だったかなと思うんですけども、何かをするときに次どうしようかとか、次仕事どうしようかとか、次キャリアアップしたいと考えたときに、僕が選択してきた道っていうのはあえて先が見えない選択肢を選んできてたんですね。
今振り返って自分の今までの過去の20年のキャリア、そして選択肢を見ると、先が見えないことを選択するっていうのは後に後悔しないことなんだなって改めて今になって振り返って思います。
いや、なかなかできることじゃないですよね。だって想像できないと怖いし準備もできないから、まずその選択肢はちょっとないなーなんて思う人が多いのかもしれないなって思いました。
それはそれでごもっともだし当たり前だとは思う。それがある意味無難じゃないですか。確実な道。自分の先が想像できるってことはある意味それは確実ってことだから、そっちの方が安全とは思うんですけども、でも一つちょっとなんか危険だなって思うのは、その想像してたのにこうじゃなかったとかこういう風にならなかったっていったときに、そのときのこのギャップが結構激しいと思うんですよね。
確かに思ってたのと違うなーって思っちゃう可能性は高いですよね。
そう、だからあえてその想像できないことを選択することによって自分の期待値も無理にこう上げすぎないというか、で、それってですね、やっぱりその自分の未来は自分で作っていくっていうことになると思うので。
僕はその先が見えないことっていうことが、まあもちろんその不安になる要素もあると思うんですけども、ポジティブに見ればそれが一番ワクワクする要素でもあると思うので、何回かそういう選択肢を選んできた人間として後悔しないキャリアを積む一つの手として、こうあえて先が見えないことを選ぶっていうのはありだと思います。
もしこの番組を気に入っていただけましたら、Apple Podcast や Spotify でいつぼしの評価をいただけると嬉しいです。
世界のクリエイティシコ、お相手はりなもとと竹村ゆき子でした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくる Web 3 オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
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