1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
  2. #141「アーティストは溺れない..
2025-09-16 23:22

#141「アーティストは溺れないように泳ぎ続けるしかない」

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第141回は、ゲストにLady Gagaのシューズのデザインも担当されたアーティストの串野 真也さんをお招きした「世界のクリエイティブ思考」の公開収録のもようをお届けします。シューズのデザインから彫刻に表現の形を変えた理由、アーティストとしての自分の内面の掘り下げ方など、詳しくお話を伺いました。


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サマリー

このエピソードでは、レイ・イナモトさんと篠さんがアーティストとして求められる普遍性や独自性、またファッションから彫刻への転換について話しています。京都の伝統文化を背景に、自己のアイデンティティを掘り下げる重要性にも触れています。ポッドキャストの中で、アーティストとしての活動や人生で直面する苦しみについて語られています。特に、表現を通じて自分自身を掘り下げることの重要性や、芸術活動の目的や意味について深く考察されています。アーティストは苦労しながらも、溺れないように泳ぎ続ける必要があることが強調されています。また、串野さんの美意識を持った作品作りについて、その裏にある深い思索が記録されています。

アーティストとしての活動
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考。
Hi everyone. This is Reina Moro.
みなさん、こんにちは。
ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にする、グローバルイノベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
さて、今回も引き続き、この夏開催した世界のクリエイティブ思考の公開収録イベントの模様をお送りします。
前回は、レディ・ガガの舞台シューズのデザインも担当されたシューデザイナーの串野雅也さんに、ターニングポイントについてお話をしていただきました。
そうですね。前編では、意味から生まれるオジナリティというテーマでお届けしたんですが、
今回は、アーティストとして、そしてプロフェッショナルとして、どういうことを大事に活動されているのか、
そして、どうやったら自分らしさを追求して、そして必要不可欠な存在になれるのか、そんなことをテーマにして聞いてみました。
今回は、自分を必要不可欠な存在にするための秘訣についてお話をしております。
では、早速お聞きいただきましょう。
京都の伝統文化
では、始めましょう。
まず、なぜ彫刻という世界に行っていらっしゃるかというのが、それは一つなのと、
あともう一つ、あえて京都に活動の場所を置かれているというところもあるので、その二つをちょっと深掘りできたらなと。
承知しました。
まず、なぜ今、彫刻の方に行き始めたかというと、
一つ、これは単純にファッションという文脈から離れたいって思うようになったのが大きくて、
ファッションにはファッションの良さはあるっていうのは今も変わらなくて、
その一時的というか、その瞬間、高揚感だったりとか、感動させたりとか、人の心を動かすものっていうのはあると思うんですけれども、
僕が目指すところっていうのが、もうちょっと普遍性というか、時間軸が長いものっていうのに対してすごく美意識を感じるようになってきたっていうのがあって、
ちょっとこういう言い方するとファッションの否定的に聞こえちゃうかもしれないんですけれども、
もちろんそういう意味だけじゃなくて、どうしてもサイクルってあるじゃないですか。
コレクションって多ければ一つのブランドでメンズレディース入れて年4回でプレイでもっと増えるわけですよね。
そんな中でいろんなものがどんどん消費されていって、すごいスピードで回っていくわけじゃないですか。
そしたら、例えばデザイナーが何年もかけて考えてきた一つのコンセプトとかテーマっていうもので作り上げてきたものが、
もう翌年からすると古いものとしてなってしまいがち。必ずしもそうじゃないと思うんですけど。
っていうサイクルにちょっと自分自身が疑問を持ち始めたっていうところと、
いろんなラクジャリブランドがあったとして、その大きな資本の中でデザイナーがずっといろんなところを点々とするっていう感じも、
ちょっと自分の中では違和感があって、もちろん素晴らしい才能を持ってらっしゃる方なので、
別のブランドに行って良いものを作れる可能性もあると思うし、その人にしかできないデザインっていうのがあるからこそ、そういうふうにブランドの移動されてるっていうのは思うんですけれども。
ただ僕がやっぱり、もともとそういう社会にコミットできてるまで、自分がファッションの中で活躍できてたかって言った話はまだ別なんですけれども、
自分が表現したいものっていうのが、ある種、前は200年って言ったんですけど、最近ちょっと数字を増やしまして、
500年前の人が見ても、500年後の人が見ても、インスピレーションになるようなものづくりをしたいなっていうのがあって、
なんかその服装誌としての文脈ではなくて、その表現としてそういうものづくりをしたいって思うようになったのが、
いわゆるファッションっていうものだけではなくて、彫刻っていうものに行こうとしようとしてるっていうところはありますね。
今、その転換期というか。
はい、とても転換期で、自分自身すごく悩んでいたというか、考えてはいて、
ブロンズの足っていうものに移行した時に、前回の個展から、最近僕、個展をさせていただいたんですけれども、
気がついたら3年かかってたんですよ。
で、自分が今まで一応履けない靴だったとしても、用途があるもの、ある種作ってきた人間がそれをやめて、
用途がないものとして表現っていうところだけを純粋に作るっていうことに対して、
なんかこう自分の中でどうしても腑に落ちてなかったというか、納得できてなかったっていうのがあって、
もちろん環境っていうことも含めるし、僕、次、新しい作品っていうのは陶器を使ってるものなんですけれども、
自分が粘土を触ったことがなかったっていうこともありまして、
なんでそういう意味で、いろいろこうだこうだ、うだうだ悩んでやるかやらないかとか、意味があるのかなとかっていうもので、
3年かかって、やっと自分のこう、吐き出すことができたっていうところがありますね。
あと京都ですかね。
そうですね。その質問を、これもちょっと事前にいろいろ読ませていただいて、
やっぱり世界で通用するものを作るときに、ちゃんと自分の国のこととか、自分のいるところの伝統もちゃんとわかってなきゃいけないということで、
京都という場所が、そういうものが深くあるっていうのは、外から読んで理解をしたんですけども、その辺はどういうふうに思いますかね。
そうですね。ちょっと比較対象として、東京って町をすると、東京は僕の中でカルチャーが生まれる場所だなと思っていて、
新しいものがどんどん生まれては、ある種、消えていく側面もあるっていう、とにかく前に進み続けるっていうことが東京の町だと思っていて、
その対象として、京都っていう町はヒストリーっていうのは、歴史をずっと作り続ける、守り続けるものだと思っていて、
東京は前を向きながら進んでて、京都は後ろを向きながら前に進んでるような感覚があるんですよね。
そういった意味で、自分がものづくりをする上では、どちらかというと、東京ってあまりにも自分にとってはスピードが速すぎて追いつくのにちょっとしんどいというか、
あとはやっぱり、すごいいろんなものがどんどん勃発して、すごいエネルギーがバンバン上がってる中で、僕が考えてる普遍性みたいなものっていうのは、
そこの町ではちょっと生み出しにくくて、ああいう京都っていう歴史だったりとか文化っていうのは、より多く残ってる場所の方が自分としてはゆっくり腰を据えて、
ものづくりができるっていうのは大きいですね。あとは材料も含めて、周りに環境としてはすごく製作する上で整ってるんですよ。
例えば今回焼き物で言うと釜もそうですし、粘土っていう材料、釉薬もそうだし、画材もそうだと思うし、木とかもそうだし、いろんなものがすごく小っちゃいコンパクトな町の中で揃う。
で、困ったら誰かに相談できるとか、漆も含めてとか、蝶菌とかも含めて、とにかくいろんな職人さん、技術を持った方が、もう圧倒的小っちゃいコンパクトの中でいるっていうのがすごくて、
あと例えば、1人か2人誰かに相談したら、大体誰かに繋がるみたいな、そういうローカルコミュニティがあるんですよ。そういう意味では自分にとっては、とても製作のしやすい場所ではありますね。
アイデンティティの探求
先ほど靴にたどり着いたとき、そして今彫刻の方に、ファッションから敢えて距離を置かれて活動されているということなんですけれども、じゃあ少しちょっと違う領域に入っていくときに、そういうときに篠さんがご自分で、これは自分にしかできない、自分だからこそできるっていうのは、それはどの辺に今あると思いますか?
これはですね、多分この回のコアな答えになっちゃうかもしれないですけど、もう徹底的に自分のアイデンティティを掘り下げるっていうことに尽きるなっていうふうに思いました。
っていうのが、今まではいわゆる他社というか第三者、クライアントなのか、応援してくださっている方なのか、そういった方にどういうふうに見てもらえるかとか、そういう外的視点みたいなものをとても考えていたんだなっていうふうに思ってます。それはよりファッション的な発想だと思います。
でも今は、そこにはオリジナリティっていうのはとても出にくいんじゃないかって思うようになって、どちらかというと自分の内面、そもそも自分って一人しかいないじゃんっていうところもあって、じゃあ自分の両親がいたりとか、生まれ育った環境だったりとか、自分が経験してきたことっていうのは唯一無二じゃないですか。
なのでそこをどんだけ深掘りしていって、今の自分とどういうふうにつながっていくかっていうことを分析していくっていうことが、最終的に自分にしかできないアイデンティティにつながるんじゃないかなっていうふうに思います。
なんかその、そういうふうに考えるきっかけとかあったんですか?
出来事だったりとか。
そうですね、結構いくつかあって、まあ一つはすごく単純に、この僕役年って関係ないなって思ってるんですけど、このなんかちょうど今明けたのかな、明けるのかなの時に、僕ここその3年ぐらいですごいたくさんの人とお別れをしてるんですよ。
で、自分自身が何か大きな怪我をしたっていうよりかは、本当に、たとえば幼稚園から一番付き合いが長かった友人が他界したりとか、親戚が他界したりとか、本当に言い方を選ばずに言うと死にまくったんですよ。
全く関係ないところで、その方達は。
はい、でもそれは自分にとってはとても大切な人がより多くて、もちろんちょっと距離ある方もあるし、たとえば年齢的で言うと、そのすごく先輩方だと、いつか順番ってやっぱりみんなあるので、それはまあ仕方がないことだなと思うんですけれども、それとはやっぱり関係ないところで亡くなってらっしゃったというか、亡くなった方がお別れした方がたくさん多くて。
で、どうもこれを肯定的に受け入れるにはどうするかなって思ったときに、ありがとうって思うしかないなと思って、ちょっとこれも言い方は悪いですけど、たとえばじゃあ僕の付き合いが長かった親友、お金出して殺してくださいなんてできるわけもないじゃないですか、そんな経験って、もちろん選ばないですよ、そういう方法は。
なんだけれども、それが自然な形で、自分にその命の尊さだったりとか、その人の辛さとか営みみたいなものを、あの結構感じる、感じさせてもらうことが多かったりとか、今年の話ですけど、僕のまあおばが互いしたんですけど、その時にちょうどその僕のいとこにあたる子が、結婚をする、おばが急に病気がわかって結婚しますっていう話になったときに、急激に悪くなっちゃったんで、
そこの病院のホスピスがあって、そこにうちのいとこの子が婚礼場に行って、白装束を着て、お母さんにありがとう言いに来るっていう場所に直面するとか、なんかそういう人のターニングポイントにいろいろこう自分が出会うっていうきっかけがおそらく多いんだと思います。
なんかそれで多分いろんな考え方が大きく変わりましたし、なんかそういうのが大きいかもしれないですね。
表現の探索
じゃあそれが今、ご自分が追求し始めてる彫刻という形での表現なんですけども、でも延長線上でも客観的に見ると、靴というところからこういう彫刻でも足がモチーフになっていて、そこのテーマっていうのはご自分の中では描かれてるんですか?
そうですね。
ちょっと予期せぬ話の展開になりましたけど。
すいません、全然重たくは思ってもなくて、ありがとうなんですけど、前提としてやっぱり自分がやってきたことの系譜をどう組み込んでいくかっていうことだと思うんですよ。
全く例えば文脈がない中で急に僕が足を作りましたって言われると、特に今このタイミングでってなるとちょっとなんか話が違うって自分自身思うし、多分僕も納得してこっち側にはできてなかったと思うんですよ。
で、あと僕のなんかその近年すごく大きなテーマとして、さっき言った人の姿勢感だったりとか歴史とか歩みだったりとか、なんかそういったところを表現するにあたって、僕の中では足しかないっていう確信があって、やっぱりその霊長類で二足歩行するのって人間じゃないですか。
で、かつ一番大地とコネクトしてる地球と一番接点があるのって足じゃないですか。で、かつ僕ら重力がある中で、地球って重力で守られてる側面もありながら、でも重力から離れないと歩けないんですよね。なんかそういう意味で重力と抗ってるっていうのも含めて、いろんなメッセージ性というか思いが足に僕は凝縮してるんじゃないかと思っていて、ただ僕が靴作ってなかったらもしかしたら足に行ってなかったかもしれないですけどね。
なるほど。じゃあまだまだその先は今、結構探してるところも今話して感じるんですけども。
わかんないっていうのが正直なところで、やっぱりしんどいんですよ。なんかこういう多分、まだちょっと僕はアーティストなんていうのは拒ましいですけど、
こういう表現をするってなった時に、なんかそのアーティストって自分で自分のものをコピーし始めたら終わりなんじゃないかなって思ってて、
なんかそれはずっとこう廉価版というか、ただ同じことを繰り返して技術だけ上達するっていう状態はある種なんかこうもったいないっていうか、次に前に進めてないんじゃないかっていう風に思ってるので。
で、あとちょっと以前先輩のアーティストの方にお話しさせてもらったことがあって、アーティストっての生き方っていうのは園芸だと思うんですよね。
いわゆる泳ぎ続ける園芸。長く泳ぎ続けるって、ただ足をつけない。足を地につけないで、で時々浮いてもいいし、ここぞという時はクロールしてバーって進めばいいし、
しんどくなったら平泳ぎもしてもいいし、ただとにかく泳ぎ続けるっていうことがアーティストの活動だと思ってるんですよっていうことを数年前に大先輩に偉そうに言ってしまったんですよ。
そしたらその方がちょっとこう笑いながら、あ、そういえば串野くんが言ってることと同じようなことを別の素晴らしいアーティストの方がおっしゃってたよって言われて、
それ何なんですかって言ったら、アーティストは溺れながら死なない状態をどれだけ続けることができるかって言われて、全然意味ちゃうやんって。
結局その溺れながら死ねない状態って、やっぱり海の苦しさをどれだけ続けるかっていうことだと思うんですよ。
でも演芸っていうのは、ある種の自分のマインドっていうのは、もっと緩やかなことだと思うので、確かにその差は大きいなと思って、今はその溺れながら死ねない状況にやっと飛び込めたかなという感じですね。
でもそうですね、泳げさえすれば、それはおっしゃったみたいにスタイルは変わったとしても、何らかの形で前に進んでいくっていうのもあるので。
今、アートという表現の世界での比喩だったと思うんですけども、でもそれって別にアートだけじゃなくて、誰もが生活をしていく中で泳ぎながら前に進んでいかないと溺れちゃうし、死んじゃうかもしれないので、
それはアートだけの世界の話でもないのかなっていうのは今聞いてて。 もしその違いがあるとするならば、アートの場合は答えがない、ゴールがないっていうことなのかなって今お話聞いて思いました。
ある種仕事とかで言うと、その中での葛藤あるかもしれないんですけど、目標とかゴールがあって、そこに向かって泳ぎ続けるっていうのがあると思うんですよ。
アーティストの活動について
それこそ先ほどのトライアスロンじゃないですけれども、続けて次に自転車に乗るとか泳ぎから変わるみたいな、バトンみたいなものがあるような気はするんですけれども、アートの場合はどこまで行っても海というか、どこまで行っても漏れ続けるみたいな側面があると思うので、ちょっとだけニュアンスがもしかしたら違うのかなとは思いましたね。
ここまでお送りしました、レイナウンドの世界のクリエイティブ思考。今回もこの夏開催した世界のクリエイティブ思考の公開収録イベントの模様をお送りしました。
今回はですね、自分を必要不可欠な存在にするためにはどうしたらいいかという、この番組で結構いろんなゲストの方にお話を伺っているポイントについて伺ったんですけれども、レイさんはどんなところが一番印象に残りましたか。
今回のクシノさんとの話でいくつかキーワードが出てきて、それこそ事前に僕と竹村さんとの間で、その出てきたキーワード一つ一つが、なんか本の目次みたいな感じで、一つ一つがなんかチャプターになるようなことだったんですけれども、いくつかそこから紹介すると、まず自分をとにかく掘り下げるっていうところが一番最初にクシノさんがおっしゃったことだったんですね。
彼の作品、これ前編でも少し話したんですけども、とにかくその裏側にある意味が深くて、そこにやっぱりたどり着いたのも、自分がもともとは服のデザインをやりたいと思っていて、そっちの道に行っていったんだけども、でも実はやりたかったのは靴を作ることだったっていうのを、やっぱりそこ自分を掘り下げていったところで見つけたある一つの着地だったんですね。
それもやっぱりね、最初からその表面的なことだけ、その靴がかっこいいからっていうことではなくて、その足っていうのは地についているたった一つの体の部分なんだっていう、その結構その哲学的なところから、じゃあそれをどうやってこう見せるかっていうところに行ってるっていうのは、そのやっぱり始まりのところが、whatとかhowから始まっていなくて、whyから、なぜから始まってるっていうところが、やっぱりその自分をとにかく掘り下げていったんですね。
自分をとにかく掘り下げた結果なんじゃないかなっていうのは思いました。
で、そこで今のその靴の延長線上で今彼がやられていることっていうのが、靴からその彫刻になっていて、それもその足っていうところをテーマに作ってらっしゃるので、その見え方としては違うんですけども、そのwhyのところが一緒で、その延長線上で今のところに行ってるんだなっていうのは、ずっと掘り下げ続けているっていう過程の中から出てきている一つの答えなんじゃないかなと思います。
これが一つ目ですかね。
はい。
で、二つ目には、これも彼が言ったんですけども、とにかく溺れないように泳ぎ続けるしかない、特にこのアーティストっていうのは、これをやり続けなきゃいけないっていうのを彼がおっしゃっていて、それも印象に残ったキーワードの一つでした。
で、なんかすごく外から見ると成功していて、世界でいろんなことやられていて、レディーガガのシューズも担当して、すごくきらびやかに華やかに見えるキャリアを持ってるらっしゃる方っていう風に受け取る方も少なくはないとは思うんですけども、でもその裏っかおには、この何を作ろうか、そしてなぜ作るかっていうのを常に問い続けている串野さんがいらっしゃって、
それってある意味、先が見えない海を泳いでいるアーティストである串野さんがいらっしゃるっていうのが、ああいう言葉に現れているんだなとも思いました。
なんかあの彫刻の古典をやるまでに3年間考え続けたっていう風におっしゃっていて、ただ制作をするのに3年間かかったわけじゃなくて、自分が何を表現するのかなぜこの素材を使うのかとか、すべてのことにこう意味を考えながら問いながらやっていて3年かかったっていう話を聞いて、
いや本当に花々しいところしか人々の目にはずらないですけれども、溺れないように泳ぎ続けてるんだなぁなんていう裏側の苦労を垣間見ました。
美意識の重要性
そうですよね、いやでもなんか僕もちょっと違う、いわゆるクリエイティブなことをやっていて似ているところもあるんですけども、なんかこの溺れないように泳ぎ続けるしかないっていう言葉を聞いたときに、僕もその気持ちっていうのは大事だなと思いますし、やっぱりそのプロとしてやっていくからには、ただ趣味でやってるわけじゃなくてね、生活もかかわっているわけなんで、それってある意味こう切実なところではあるので、でもそういうハングリーな精神を持っておくっていうのは大事だなと思います。
最後にこれも彼がおっしゃっていて、聞いてみるとはそうだよねっていうふうに思うかもしれないんですけども、こういうのを意識的に持ってるのは大事だなと思ったのが、美意識という軸を持つっていうふうに彼がおっしゃっていたんですね。
で、串野さんが作ってるものっていうのは、もちろんそのものとして、そして靴っていうある意味ファッションもしくはアートっていうことを意識しているものなので、もちろん美意識っていうのはあるのが当たり前って思われるかもしれないんですけども、でもそれをちゃんと自分の軸として持っていて、彼の作ってるものって裏側にある意味もすごく深いですし、
それが靴だったりとか彫刻というものとして出来上がった時のその美意識っていうのもすごく意識されていて、靴の美しさだったりとか彫刻の美しさっていうところをすごく意識されて作られてるんだなっていうのは、もちろん見て写真とかで実際にこのイベントで彼もそのものを持ってきてくださっていて、そのディテールとか見るとすごく美しくできているので、そういうこだわりっていうのが作品ににじみ出ていたんですけども、
ちゃんとそれを意識して持っているっていうのはすごく大事なんだなってことを、彼との話の中で改めて気づかされましたね。
もしこの番組を気に入っていただけましたら、Apple Podcast や Spotify で5つ星の評価をいただけると嬉しいです。
次回は久篠さんとのイベントの中で行った Q&A セッションの模様をお届けします。
どうぞお楽しみに。
世界のクリエイティション、お相手はりなもとと
竹村ゆき子でした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくる Web 3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
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