支援関係の罠
第3章の罠の話、いきますか。
いきますか。
章タイトルが成功する支援関係とは、です。
うん。
本のタイトルこれじゃなくてよかったな。
確かにな。絶対に成功する人の助け方、みたいな本のタイトルでできなくもなさそうだなって気がするな。
この章は特徴としては、やっぱりあれですかね。クライアントが陥りやすい5つの罠。支援者が陥りやすい6つの罠。6つでしたっけ?支援者の方が罠多いんでしたっけ?
6つじゃなかったっけな。もしかしたらないかな。これは見落としてる。あ、6つですね。支援者が陥りやすい6つの罠で、5と6なんですよね。
そこはちょうど対照的な数字にしてくれなかったなと思いながら、どうしても書きたかったのか、もう1個みたいな。
まあまあまあ。支援する側から歩み寄りというか、気をつける側から。
そうですね。
ただ教えればいいっていうほど甘くないよっていうことを語ってる本ではあるんで。
そうですね。
わざと増やしてるかもなってちょっと思いました。
5つの罠からちょっと触れていきますか。
そうですね。
ちょっとその前に触れておきたいなって思ったのが、支援するとされるっていうのが、最初は対等な関係じゃないんだよっていう話があって。
それ言われたらまあそうだよなっていろんなシチュエーションを考えて思うんですけど、あんまりそういうことを考えずに別に対等でしょうとか、支援するってことはいいことだからとかって思うと失敗するんだろうなっていうのをすごくすごく痛感しましたね。
なんていうか、どこだっけな、この章じゃなくて最後の方だった気もしますけど、支援を求めるっていうのはすごい尊厳を危機にさらすような状態でもあるっていうのを支援する側がちゃんと理解しておかなきゃいけないみたいな雰囲気のことも書いてましたよね。
ありましたありました。
恥をしのんでみたいな言い方がわかりやすいかもしれないですけど、すごい乱暴な言い方すると、自分の無能を他人にさらしている状態ですからね、支援を求めるとか。
そうですね。
逆に言うと、ぶっきらぼうに支援の申し出を受けるっていうのは、自分の無能さを攻撃されているような感覚にもなりかねないみたいな。そういうところから支援関係って始まるよね、的な話ですね。
ほうれん草とかね、何でも聞いてよとかって言って、大体何でも聞いてくれないみたいな。何も聞いてくれなくて、なんで抱えちゃうんだろうみたいなのって、きっとそういうコンテキストというか、そういうのがあるんだろうなみたいなことを思ったりもしますね。
クライアントの罠
サスケを求めるっていうことが難しさって、聞いてくれたらよかったのに、なんで聞いてくれなかったの?みたいな。で、また攻めてしまって、また支援を求めるのは難しくなる。
そっか、ワンダウン・ワンアップっていう話も出てきますけど、これあれですよね、問いかける技術にも出てきてましたっけ?
出てきてたかな。ちょっと自分が覚えてないですね。
この本で読んだのかな。ワンダウンっていうのが一段下みたいなやつですね。だから本当に支援を求める立場イコルワンダウンっていうふうに書いてあって、これ何かっていうと、
嫌な言い方するとマウントを取るか取られるかみたいな意味でのどうしたの関係みたいな。支援求めるっていうのは、本質的にというか必然的にどうしてもそのワンダウン的な立場になってしまわざるを得ないっていう要素がありますよね。
当然、支援を必要としない人間っていうのは、やっぱり自立した人間として認められるっていうようなことも往々にしてあるし。
仮を作るみたいな、そんなふうな状態になるっていうのは、想像しやすいですよね。よくありそうというか。
あと、支援する側の方がやっぱり力を持ってそうですもんね。力って権力的なあれじゃなくて能力的な。
はいはい。よくあるのは、若手が先輩にやり方がわかんないから聞くとか。さっきの例でいくと、コンピューターとかに詳しい人に聞くとかって考えると、やっぱ能力があるないみたいな構図がどうしてもできちゃいますもんね。
僕はスラックで仕事なのに、やたらすいませんって言われるの嫌いで。下り下っているわけじゃないんだけど、アップとダウンの関係じゃないじゃんっていう感覚からの嫌悪感だなって思います。
わかるよ。謝る必要ないですよって。そうすると言っちゃうからな。
言いますよね。
言ったら、そうですよね。すいませんとかって言われて、結局また謝ってちゃうみたいなことを繰り返したことが何回かありますね。
敬語じゃなくていいよ。本当、わかりましたみたいな。
ワンアップワンアップっていうのがあって、ワンアップは楽ですね。支援を求められる立場っていうのはどうしても立場がちょっと上に上がる。一つだけ上がっちゃうみたいな。
そうですね。恩護を得るみたいな話がさっき出ましたけど。っていうなんかいびつなんですよね。やっぱり支援を求める、もしくは支援を与えるっていう時点でちょっとダウンとアップの関係っていうのが発生しちゃうよねっていう。
意識をしていてもしていなくてもそういうのが発生しちゃうっていうのを、特に支援を提供する側は意識しないといけない。従事に気をつけるべきであるっていうようなところから、それぞれの立場において罠があるだろう的なところに繋がってきますね。
そうですね。じゃあ5つの罠っていうのが何があるかっていうと、ちょっとざっと列挙していきますけど、最初の不信感っていうのが1個目で、2個目が安堵、安心するってことですね。
で、3番目が支援の代わりに注目や安心感、妥当性の確認を求めること。4つ目が運害したり防衛的になったりすること。で、5番目がステレオタイプか非現実的な期待、知覚濃淡に転移ですね。なんかタイトルだけ聞くとちょっとよくわかんないなってなりますね。
ちょっと難しいですよね。言われてみると納得感はありそうな気がする。少しだけ掘り下げますか。
そうですね。
クライアントが陥りやすい5つの罠。要するに支援を求める側が良い支援を引き出すにあたってアンチパターンというか、上手い支援を引き出すのを阻害してしまう何か心の働きみたいなところでこの5つの罠って言ってるんですけど。
1つ目の最初の不信感っていうのが、相手のことを信頼できないというか、本当に大丈夫かなーみたいなどうしてもありますもんねー的な話。
そうですね。関係性がない中で支援を求めるって難しかったりしますからね。
だからクライアントから支援者。クライアントだけカタカナで嫌なんだよな。
クライアントが相手のお手舐め拝見みたいなことをしてしまうっていうのも結構最初の不信感。
私のこと理解してくれるかな、一応聞くだけ聞いてみるかって言って、あんまり気持ちの良い回答が来なくて、やっぱりこの人喋るの時間の無駄かーみたいな。
最近あれですね、AIと話してるとよくあるやつ。
ちゃんとこっちから必要な情報を開示して、ある意味信頼を相手に与えて、ちゃんと理解してくれるはずだから丁寧に説明して、ここの支援を求めようっていうマインドで繋がり続ければ本当はそういう罠に引っかからないかもしれないので。
的な話ですかねー。
そうですねー。
2つ目が&ですか。
これは助けになってくれる人を見つけてよかったーって言って、相手に依存してしまって、結局その問題を解決するにはクライアントの力が必要、本人の努力が必要な場合があるんだけど、そこが相手に依存してしまうっていうような問題が起きてしまうっていうところですね。
安心&しちゃった結果、そこがゴールになってしまい、本当は助けられるはずのものが助けられないまま終わってしまうみたいな、いうのはありますね。
伸びたくん状態ですね。
そうですね。
これはそうですね、よくあるというか、逆もしかりみたいなところもあったりするんですけど、問題を聞いてくれる人を見つけて安心して、その相手の方も問題を解決した風になっていると、結局相互依存になって大変な場合もあったりするので、
うっかりこの罠にハマってしまうと結構怖いなって思ったりしますね。
あんまり持続可能というかヘルシーな関係に発展しなさそうですよね。
だから特に社員が言うような支援学とか人を助けるっていう世界観とは食い違ってくるんだろうなみたいな。
心理的側面の理解
永遠に私が支えてあげよう、それであなたに幸せになってもらいたいですっていう支援関係も成り立たないではないかなと思うんですよね。
ペットとかって多分そうじゃないですか。
人間をペットのように扱うっていうのはなかなか良くない例えというか、そういうことを言いたいわけじゃないんですけど。
ビジネスの関係とかだと全然あり得るかなみたいな。
でもこの本で言ってる本当の協力関係っていうのが日本語のサブタイについているぐらいなんで、そういう目指すものが本当はあって、
っていうところから逆算していくとこれは罠だねー的な。よろしくないんじゃないかと。
3番が支援の代わりに注目や安心感、妥当性の確認を求めること。
これはパッと見わかりづらいんだけど、なんか別にアドバイス求めてるわけじゃないんだけどがこれ。
ある全然よくよく見る光景みたいな。
じゃあその肯定感とか安心感っていうのがもちろん薬になることもあるからそれは全然問題ないんですけど、
ただ本当に抱えてる問題が解決したんでしたっけっていうと、それでいいんだっけっていうようなのがあれですね。
ここでわざわざ罠として書かれてる意味ですね。
そうですね。
だからずっと褒めてくれるけどちゃんとしたフィードバックくれないみたいな感じでいいんですか?みたいな。
大人になると叱ってくれないみたいなのかね。たぶんこれに近い。
そうですね。
だからやっぱ叱ってくれる人っていうか、そこの関係性作りみたいなのって本当に大事だなって思わされますね。
結局それをある種言いにくいことを言ってくれる人っていうのは、いないとなんか褒められて本当に終わってしまったりしますんだよね。
でも面白いですよね。これがクライアント側が陥る罠っていうふうに挙げられてるってことは、
そういう関係性に着地してしまってる原因は、ヘルプを求めてるあなた側にあるっていう可能性も忘れちゃいけないよねっていうようなことを語ってる本だなぁと思って。
すごいですね。
そこが結構この本すごいなみたいなやっぱ思いますよね。
最初にちょっとこの本の内容の話をした時に、助ける側の視点の話ばっか書いてあるんじゃないかなっていうのは自分最初思って読んでたので、
こういう助けられる側の視点、クライアント側の視点でこういうことが書かれてるって思ってもなかったんですし、
なんていうか、うまく助けてあげられなかったら、問いかけが上手じゃないとか、
相手の気持ちをわかってあげられないとか、そういう課題が出てくるのかなみたいな思ってたんですけど、そうじゃないんだよっていうふうに言われて、結構ハッとしたなって思いましたね。
なるほど。なんかカウンセリングとかの世界でもね、クライアントが何だっけな、なんとか思っててるかみたいな、要するに自立したいとか回復したいみたいな気持ちを、
ちゃんとレディーになってるか準備できてるかみたいなところも重要な要素だよねー的な話が出てきたりするので、
やっぱりそこら辺の臨床心理学とか組織開発ってだいぶ近い話をしてるなーみたいな気が、ちょっとするなーと思いながらこの辺り読んでましたね、僕は。
いやいや、脱線しちゃったんですけど。
じゃあ次の4番いきますか。
4番か。
粉害したり防衛的になったりすること。
心理的安全性の重要性
これね、粉害したりはまあそうやろっていう感じはするんですけど。
防衛的には確かに気をつけないとなーっていうなんかちょっと。
なりますよね。
耳が痛いなーっていう気が。
なんか相談したい。
言い訳したいとかね。
そう言い訳して、やっぱ傷つきたくないってなった時に、とかリスクを取ってその行動したいと思えないみたいな時に、やっぱ相手の話を聞き入れる状態じゃない、さっきのレディじゃないみたいな話のような状態になってしまうので、
それってなんか、つけたいと思ってる側があの手この手でいろいろ話したとしても、受け入れる側がそういう言葉を受け入れる準備ができてなかったら、どうしてもないですからね。
いやそこはもう見たん、自分でも見てたんですけどみたいなことを、事実としてね、より良い解決を一緒に共同して伴奏してもらって探るためには情報提供必要なんですけど、
俺はそんなところ分かってないわけじゃないです、見切らないでくださいっていう気持ちが全然ゼロじゃないと思うので、場合というか相手との関係性によるなっていうのが、やっぱりこの本読んでても感じるんですけど、やっぱり防衛的になってないかっていうのは耳が痛いですよ。
そういう事が起きてしまうような状態とかっていうのが、きっと無能だと思われてしまうとか、誰かに攻撃されてると感じるとか、みたいな状態なのかなって思うと、無知をさらけ出せるとか、そういう関係性作ってないと結局アドバイスが聞き入れられないとか、
ということになるっていうのは、やっぱり心理的安全性みたいなやつは大事なんだろうなって思ってしまったりしますね。
そうですね。
そうですね。
フェイク安全性みたいな感じがしますね。時代を踏まないゲームだからな、あればなっていう気がします。
確かにね。
心理的安全性っていう言葉を言わないでどこまで我慢できるかなっていうゲームを勝手にしてたんですけど、やっぱりそこだよなっていう気持ちになりますよね。
そうですね。
じゃあ次の5番いきますか。5番がステレオタイプか非現実的な機体かっこ対人ってついてるんですけど、近くの定義っていう話ですね5番目が。
近くの定義はあれですね。官役者による用語解説で客注がついてて。
そうですね。
定義は難しいな。クライアントがカウンセラーやセラピストに対して自分にとって過去に重要だった人物に対して感じてた感情や態度っていうのを全然違う相手、今目の前にいる相手に対して抱えてしまう錯覚って言っていいのかな。
っていうのが定義ですって書いてますね。フロイトの精神分析の用語。
フロイト用語なんですねこれは。
フロイト用語なんですね。だから、昔いた〇〇さんに似てるからこの人は優しいんだろうなー的な。それだとゆるふわすぎるかもしれないけど。ちょっと錯覚というか勘違いしてしまうっていうようなのが5つ目の話なんですか。
ステレオタイプ化とか非現実的な期待とか、相手を見誤るというか課題に評価したり過小に評価したりとかいうようなことによってうまく支援が受けられないっていうような場合のことって感じですかね。
マネージャーだからこのぐらい知っとるやろうみたいなね。やつとかも近いのかな。
そうですね。で結果相手はそれを知らなかった場合には支援を受けられない。で、受けられなくて、いやあいつが知らないのが悪いとかってなるともう破綻しちゃいますね。
そうですね。ステレオタイプ化非現実的な期待って言ってるから、そういうやつ。
マネージャーならワンオーワンが上手にできて、当たり前って思っててワンオーワンに行って、あの人あんまり話聞いてくれないですよねってなったら、
いやでも別にマネージャーも最近になったばっかでワンオーワンってどうやるんだろうって勉強中かもしれないし、
いやそもそもなんか会社としてそういうマネージャー研修みたいなのなくて、ワンオーワンはなんかよしなに適当にやってるだけだったみたいなとか全然あり得る話な気がするんで、
まあそれを知らないままマネージャーだからきっとうまくやってくれるやろうとかって思うとうまくいかないってなりそうですもんね。
あとあれですね、新卒でベンチャーに入るとデザイナーっていう人は何でもできると思うけど、実はUIデザインとイラストとアイコンとかのデザイン全然違うやでみたいな。
ありますね。
それよりはプログラマーだからアソコン詳しいでしょうかそれか。
まあ確かにそうですね。エクセルのここでの計算式何書いてあるかちょっと読んでって言われて知らない関数がいっぱいつかれてんなみたいな。ちょっとVlookupとかあんま詳しくないですよねみたいな。
これ弱もありますかね。マネージャーの悪口ばっか言ってるんですけど、マネージャーってこういうこと相談してもあんまり役立たなそうだよなみたいな。
だって前職のマネージャーそうだったしとか、前任者そうだったしみたいな。
そうですね。だからある種のそれがもしかしたらステレオタイプかみたいな、マネージャーっていうステレオタイプっていうよりは自分のその人の中のメンタルモデルとして出来上がってるマネージャーみたいな。
まあそうだな。非現実的な期待。近くの店員とかまさにそうなのかもしれないなさっきの。
ぽい感じがしますよね。弱店員っていう言葉もあるらしくない。
うんうん。いやでも5つ見てきたけど全然心当たりあるなみたいな。
そうですね。これを全部ゼロにするの難しいんだろうなっていう気はしますし、弱に言うと本当にちゃんと心理的に安全な関係性が結ばれると結構解決しそう。銀の弾丸なのではないかという感じがします。
そうですね。なんか。
銀の弾丸っていうか、いや本質的な問題なのかあれこそ。
そうかもしれない。また最後にも触れるんですけど、結局支援がうまくいくって与える側と受け入れる側が両方ともちゃんとうまく準備ができている状態の時にうまくいくんだよみたいな話が最後の方に出てくるんで。
この罠みたいなところ、今5つ見てきたんですけど、プラス支援者が落ち入れやすい罠みたいなところが解消されるとすごく効果的な支援ってものが成り立つんだろうなっていう気がしますね。
支援の罠
いや優は優しいだよなーっていう感じもするけど、だけで言うとめちゃくちゃ大事なこと言ってますよね。
うんうん。
支援者が落ち入れやすい。