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2023-11-15 50:27

【感想】あ、一ノ瀬家の大罪読んだ?【完結】

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完結を記念した漫画『一ノ瀬家の大罪』の振り返り雑談です。(トーク中で言っている年表のデータは後ほど公開予定です)

サマリー

「一ノ瀬家の大罪」という連載作品は、全48話の出来事を時系列に沿って年表でまとめています。物語では、主人公のカケルさんの家族や家庭環境についても解説され、クイズのように展開しています。さらに、夢の中でつばさ君がさまざまな出来事を経験し、家族や友人との関係が描かれています。物語の展開には、カケルさんや壮太さんとの関係性、お母さんの行動などが影響を与えています。8月に計画が話され、9月には家族が崩壊して再び目を覚ますという展開もあります。この作品は、エロスや凶奇性を取り入れた作品であり、大山ファイブ先生の魅力です。一之助の滞在においても一部描かれていましたが、全体的にはマイルドな印象でした。作品には、満たされない愛情や最終的には家族として共に過ごすという要素もあり、おじいちゃんの傲慢さやおばあちゃんの欲望も描かれていました。私は「一ノ瀬家の大罪」を読んだ後、連載を糧にして次の作品に期待しています。

一ノ瀬家の成り立ち
どうも、がねです。
みそでーす。
今回は、えー、週刊少年ジャンプ2023年第49号において、全48話で完結を迎えました、大山ファイブ先生による連載作品、一ノ瀬家の大罪。
こちらに関して、えー、この番組にしては珍しく、結構きちんと考察めいたことをやっていこうかと思います。
はい、まあ、考察紹介という形で語っていけたらなと思います。
という形で、えー、一応、大まかな流れとしては、大部分をこの一ノ瀬家の大罪の作品世界において起きた出来事というのを時系列に沿って、
まあ、分かる範囲で、僕はちょっと並び替えて年表のようなものを作ってみましたので、それを僕がみそさんに説明をしていきます。
うん。
で、みそさんはそれに対して意義申し立てですとか、付け足す部分ですとか、感想疑問等があったら発言していただいて、
まあ、隙間を埋めていったりとか、感想をそれぞれ述べていけたらなという感じで進めていきます。
はい。
で、あと、後の方で一応、えー、七つの大罪、まあ、一ノ瀬家の大罪という作品、一応七つの大罪をモチーフにしているというところをはしばしで示されていて、
まあ、中二大死が七つの大罪、あまりその観点から僕らはこの作品を読んできませんでしたが、
まあ、完結を一つのクイズとしまして、七つの大罪になぞられて、各キャラクターがどういった罪を背負っていたのかを、
まあ、説明しようという総括パートという、まあ、一応二部構成で考えています。
はい。
はい。では、まずその年表の方を見ていきます。
こちら、えー、もうかなり、もう3時間ぐらいかかったんじゃないですかね。
もうかなり時間をかけて作りましたので、何らかの形で、えー、聞いている方にもお届けできたらなと思っているんですが、
えー、そちら、今、僕とみくさんの方で開いていますので、えー、上から見ていきます。
こちら、えー、時系列、一応一番最初におじいちゃん、一ノ瀬孝三さんの、えー、生まれた年というのを挙げてみました。
はい。
はい。そこから見ていきます。
これが、えー、事故のあった時点、事故から目覚めた時点で66歳と語っているので、そこから考えると、おそらく1952年の、えー、まあ、5月以前の生まれかなというのがわかりました。
家族の出会いと結婚
そうですね。
で、えー、孝三さんと、えー、幸恵さんが出会うタイミングというのが、こちら、えー、実は、かけるさんが事故後に44歳って言ってるんですよね。
うんうんうん。
おじいちゃんとの年齢差22歳なんですよね。
はいはいはいはい。あー、まあ、昔の人は若いですからね、結婚がね。
かつ、おばあちゃんの回想パートで、おじいちゃんとの出会いが、えー、おじいちゃんが大学院生の時という感じが出てくるんですよね。
うんうんうん。
だから、ここかなりキツキツなんですよ、スケジュールが。
ははははは。
なので、可能性としては、1974年、おじいちゃんが22歳、大学院に上がった年に、その年におばあちゃんと出会います。
で、そこで、出会ったその年に付き合って、えー、プラネタリウムに行ったりとかしまして、いろんな思い出を築きまして、で、翌年にはもう、かけるさんが生まれています。
おー、いや、まあ、さっきも言った通り、昔の人は早いっすねっていう。
そうですね。しかも、ゴールデンウィーク事故の時点で44歳っていうことを考えると、その5月以前の生まれっていうことを考えると、まあ、妊娠・出産が10ヶ月って考えると、もう、出会ってもう半年以内に身こもってる感じになりますね。
なんか、それはなんですか?疑惑が出るんですか?
家族の変化と出来事
いやいや、すごいスケジュールだなという感じですね。
はいはいはい。
まあ、時代ですかね。早いですね。
もしかして、それはなんですか?もしかして、企んがあったから、才能が受け継がれなかったから、そういうオチですか?っていう。
いやいや、ちゃんと孫には覚醒遺伝してますから、そこは問題ないですよ。
なるほどね。
という感じなので、まあまあ大学院生のおじいちゃんと当時大学生だった幸栄さんが出会いまして、かけるさんが生まれたのが1975年という、かけるさんあの映画だからわかりませんが、物語開始時点で44歳、翼くんが目が覚めた後だとなんと48歳ですからね
あー48歳って聞くと、あのことだからしすぎという、あのなんかこうダメな感じは結構響くね。
そうなんですよね。思ったよりもっていう感じがあったりするんですが、だから年齢を念頭に置いて考えると、この絵柄に騙されていましたが、50代手前のアラフィフの夫婦がなんかこう家争ったりなんだりしてるって考えると、ある種のリアリティが生まれてきますけどね。
そうですね確かに。
特にお母さん、みなこさん。あれアラフィフって考えるとすごいリアリティが生まれてきますよね。
そうですね確かに。
で、その後時間がといきまして、こちらかけるさんとみなこさん、お父さんお母さんの出会いと結婚の時期というのが正直全くわからなかったんで、どこかで出会って、で壮太さんが生まれたのが、
こちら失踪した年が2017年というのはある程度確定してるんで、その時に高校3年生だったのかなと考えると、およそ2000年生まれと推定されます。
2000年、ミレニアムベビーですね。2000年生まれぐらい。この辺からだいぶ多少1年2年の誤差はあったりすると思うんですが、およそ2000年ぐらいに生まれまして、その後、つばさくんが生まれるのがおそらくその5,6年後、2005年頃ですね。
そうですね。ゴールデンウィーク時点で妹のしおりちゃんが13歳だった。で、つばさくんがその1学年上ということを考えると、つばさくんに関しては確実に2005年生まれ、しおりちゃんに関しては2006年生まれとなっています。
はい。で、その後出来事としましては、つばさくんが小学校に入学して、どこかしらで中島くんと友達になって、サッカーでMVP取って写真を撮られたりとかします。
そうですね。
はい。で、そんな楽しい生活を送っていきまして、で、2016年の夏休みには、ソウダさんも含む家族7人でプラネタリウムに行って、まあ写真を撮ったりなんだりとかしています。
そうですね。
はい。その時は。
黄金時代ですね。
そうですね。その時はつばさくんも、俺も中島とキャンプ行きたかったよーって言いながらプラネタリウムに行って、でも意外と楽しくてまた来てもいいかななんて思ったんだよなーみたいな回想が出てきたりします。
そうですね。
そして翌年、もうこの年2017年が大変です。
はい。
年表を考えるとここにいろいろ集中してくるんですが、2017年にソウダさんが家を出ます。
はい、そうですね。
カメラ破壊事件が起こります。そして、ソウダさんがいなくなってギスギスした家庭の中で、カケルさんは休職、研究職のお仕事を休職します。
うんうんうん。
休職というふうに出てくるんですが、おそらくそのまま退職して、地元のファーストフードチェーン店にバイトしたんだと思います。
で、カケルさんの回想だと、その家庭がそんな状況になって居場所を求めて、母子家庭に入り浸ったという話なんで、おそらくまあ、もしかしたら出会いはその前なのかもしれませんが、あの家に入り浸るようになったのはこの休職後のことらしいんですよね。
まあ、それはそうですね。ファーストフード店でバイトしたやつとか持ってってますからね。
まあそうですね。その辺の流れもありまして。で、その母子家庭に入り浸っているカケルさんを、みなこさんはやっぱりその年のうちに目撃してます。
そうですね。この辺の隙が甘いところはカケルさんだなと思いますよね。脇が空いてるからね。
まあまあまあ、そうですね。みなこさんはたまたまなんでしょうけど、かなり早期に発見してることになりますね。
そうですね。
で、みなこさんはカケルさんの浮気を目撃して、まあ母親としてもだいぶちょっと壊れてしまいまして、家庭環境はどうしようもなくなったような状態で、で、つばさくん、夏休みの思い出という作文を書くんですが、それに関して1年前、2016年のプラネタリウムのことを夏休みの思い出として書きます。
そうですね。ここ、そこまでは明言されていないので、多少推測にはなるんですが、おそらくつばさくんはその小学校6年生の時に、夏休みの思い出というテーマで作文を書くときに、あえて去年のことを今年のことのように書いてるんですよね。
家族みんなでプラネタリウムに行きました。楽しかったですっていうのを書いてるんですよね。
で、それをお母さんに作文褒められたんだ、プラネタリウムまた行きたいなって言うと、お母さんに行けるわけないでしょって言ってキレられます。
小学生にはショックの言葉だよな。
ということが2017年にありまして、で、おそらくその時にはまだサッカー続けてたのかな、ギリギリみたいな感じだったりするんですが、その後小学6年生のうちにつばさくんはサッカーを辞めて、そしてめでたく中学に進学します。
めでたいのか。
そっから先は具体的なことはあまり語られず、中島くんの回想からつばさくんがだいぶ暗くなっていて、ちょっといじめ的なことを受けていて、みたいなことが描かれて、で、はっきりとわかるのは2019年のゴールデンウィーク、家族で旅行というか真珠市に行ったところ、事故に遭い。
そうたさんも巻き込まれ、そしてつばさくんの夢が始まり、つばさくんは意識不明、そしてこうぞうさんは昏睡状態という状態になっています。
そうですね。ここはだから、やっぱりちゃんとそうたさんは助けに来たんだよね。
そうなんですよね。そうたさんは何かを察してか、つばさくんかしおりちゃんか誰かが何らかの形で連絡を取ったのかどうなのか、もしくはお父さんお母さんとかの可能性もあるのか、いろいろとそこは想像の余地があるんですが、何らかの形で家族の現状を知ったそうたさんは、
一応止めに来て、事故に巻き込まれて、つばさくんに大丈夫だからもう少し頑張れっていうことを言いつつ、おそらく入院なり何なりをしたんだとは思うんですが、そのまま家族の元には戻らず、また一人、旅を続けるというか放浪生活に戻るという形だったみたいですね。
つばさくんが昏睡状態に陥ったということで、また家族が復活するきっかけをそこで逃したのかもしれませんね。
そうですね。そこら辺に関しては、結構なんだかんだで語られるかなと思ったんですけど、結構語られなかったですかね。
ここでそうたさんが戻ってきて何があったのか、どういったやりとりがあったのかというのは結構気になるんですが、そうたさん的にはやっぱり家族の元に戻ることは考えず、また一人旅立っていくというのが2019年の出来事だったらしいです。
その後、おじいちゃん曰く2000回以上の夢のループを繰り返して、つばさくんのこの夢の世界が始まります。
これに関してはどうなんですかね。
ここは年表から省いたんですが、一応夢に関して僕の考えをこのタイミングで述べてみますと、あれはやっぱりつばさくんの願望を主に基とした世界みたいなんですよね。
そうですね。
いじめの感じとか家族関係とか、あの家族の中で一応その意識不明の状態が続いていたのはつばさくんで、だからそれもあってだと思うんですが、つばさくんの夢がベースになっていて。
で、そんな中でおじいちゃんだけはずっと記憶を保っていたっていうことらしいんですが、それに関してはやっぱり現実世界で昏睡しているからこそ、その夢の世界にずっといるからこそ記憶が保持できたのかなと思うんですよね。
そうですね。つばさくんとほとんど一緒状態だったってことですよね。
そうなんですよね。なので、特にそのおじいちゃんに関しては、本当に昏睡、あるいは記憶も曖昧みたいな、そういった現実からさらに乖離した状態、意識があったから、逆に夢の方にかくたる意識が残ったのかなという、そういうふうな考察を犯していますが、そんな状態で2000回のループ。
で、ここでその夢の世界のルールが変わったきっかけとしておじいちゃんが考察していたのが、かけるさんが事故を起こしたこと、かけるさんが何かを試みたことが事態を変えて、今までループするたんびに記憶がリセットされていたつばさくん、その他家族の記憶がリセットされなくなった。
また、事故に関する言及をした瞬間にループしていたのが、言及してもループしなくなった。それはかけるさんのせいだ、かけるさんのためだっていうことを言ってるんですよね。
ここが結構、のちのちまで、最終回まで読んでも解釈が分かれるところではあるんですけどね。
うーん、そうなんですよね。個人的にはあくまでおじいちゃんの考察で、単純につばさくんが意識が戻りかけていたからっていうふうに俺は考えてるけど、どうなんだろうねっていう。
そうですね、その可能性もありますし。で、かけるさんに関しては一応、これみなこさんと病院でその後出会ったりするお話が出てくるんですが、その時に夢の中でつばさが僕にお父さんでよかったって言ってくれたんだよっていうふうに言いますし、その後の夢の中で事故を再現するに至るまでの記憶もあるけれど、その後の夢の中の記憶はあまりないみたいなんですよね。
はいはいはい、確かにそうですね。
夢の中での出来事
ということで、一応、この現実世界の時間の進みというのが完全に週刊少年ジャンプの発売日とリンクしているので、それでいうと2023年1月くらいにこのかけるさんが事故を再現する夢の中で、もう一度福井に行って事故を起こすという、この時はおそらくかけるさんの意識が夢の中にちゃんとある感じで。
で、その段階ではお父さんと言ってもらってよかったっていう満足感を得た後に、つばさ君に対して笑っていたいっていうだけじゃダメなんだよ、過去のことを思い出さなきゃダメなんだよって言って事故を起こすんですよね。
後のことを考えると、夢の中のかけるさんはかなり考えが違うんだなっていう感じにはなるんですよね。
そうですね。最初はだからあれこそが相多さんの意識的なもんなんじゃないかっていう考察もありましたけれども、実際の相多さんに関してはだいぶの異なかれ主義というかね、っていう感じだったんで、あそこも結構曖昧な状態ではあるんですよね。
そうなんですよね。それに相多さんもやっぱりこれ最後まで読んでも相多さんが夢を共有してたかどうかっていうのはかなりわかんない書き方になってるんですよね。
そうですね。個人的には共有していないっていう風に俺は思ってますけどね。
そうなんですよね。やっぱ言動もその後に出てくる相多さんの考え方とはちょっと違う感じ。相多さんのこのままみんなで仲良く笑ってられればいい、異なかれ主義という点ではかなり近いものはありますが、でももっと俯瞰していろんなところに配慮してそのつばさ君の夢を存続させようとしていたっていうことで考えると、
やっぱりあそこに出てくる相多さんは現実の相多さんの意識ではなくて、つばさ君が生み出した、もしくは他の家族が生み出した、何か夢の登場人物なのかなという感じはしましたね。
そうですかね。家族の希望みたいな感じですかね。
という感じもあったのかなと、つばさ君を夢に引き止めようとする存在ではありましたが、で、みなこさんを退場させたりする存在ではありましたが、あの相多さんに関してはやっぱり夢の何がしかのシステムだったのかなという感じがしたりとかしました。
まあ車で沈住するときに相多さんが薬を飲むタイミングもないですね。
そうですね。
という感じなので、そんなことがあったりなんだり夢のことがごちゃごちゃとありまして、現実の時間とリンクしていきます。
という感じで、現実のお父さんとかの回想とかとの連携で見ていくと、その2023年1月、今年の、ここから先は全部今年の話ですが、1月10日にお父さんが夢の中で事故を再現して、そこでルールが変わる。
そしてお父さんは退場させられるという後に、今年の3月27日に、こちら初めて作中で現実世界が描かれます。
この時にお母さんが何か過食症の治療を受けつつ、つばつくんが昏睡状態でというのが描かれて、かなり参っている状態で病院の屋上に行くと、かけるさんが自殺しようとしているというところが今年の3月です。
そうですね。あのかけるさんで自殺する理由ないよね。
まあ夢が、この時点で、みなこさんとかけるさんはお互いに同じ夢を共有しているという話になるんですが、でもあんたも最近は夢を見ないんでしょ、私もっていう感じで、この時点で夢の中の1月から退場しているかけるさんとみなこさんは、ここ最近夢を見てないらしいんですよね。
なのでまあそれが一つの要因となって、かけるさんがもう嫌になった可能性もあるのかなとは思いましたけどね。
そうですね。いやでもすごいですね。今考えると本当に、かけるさんは自分でいろいろ引き起こしておいて、特に何のあれも取らず死のうとしているってなかなかないよね。
まあかなり打たれ弱い人だっていうのはこの時点でわかりますね。
そうですね。
かけるさんはまあこの時点で一生懸命つばさ君に夢の中で同じ夢を見てるんだ、つばさも幸せな夢を見てるんだ、みたいな感じですごいそれにすがる感じで、周りからはちょっと異常とも見られるような行動でつばさ君を応援したりとか、
まあそんな中でみなこさんとも一応表面的には和解するようなそういった流れを経まして、つばさ君が夢の中でさらにごちゃごちゃして目覚めるのが今年の5月8日。
このかけるさんが死のうとしてからおおよそ1ヶ月半後となりますね。
そうですね。
つばさ君が目覚めましてこの後物語舞台は現実世界に移ります。
5月15日につばさ君目覚めた1週間後、中島君の自殺ミスに遭遇します。
いやあ中島生きててよかったなあ。
つばさ君が病室からいなくなっているのを見た中島君は、つばさが死んだと思って、
ごめんつばさという気持ちで、あの時いじめちゃってごめんつばさという気持ちで病院の屋上から飛び降りようとするところをつばさ君に止められます。
そうですね。
こうやって考えたら中島の存在はでかかったね。
そうですね。
唯一つばさ君のことを気にかけてくれた友達でもありましたからね。
そうですね。
さらに翌週、この先は1週間分ずつお話が進んでいくので、具体的に何日というのは分からないので、
22日の週と思ってください。
現実世界への移行
22日の週につばさ君が両親とともに自宅に帰ってしおりちゃんと再会、ギスギスするんですが、
翌週にはしおりちゃんと何とか和解しまして、その後夢に対する疑問が膨らんでいきます。
そこからさらに1週間進みまして6月5日、6月5日にいろいろと起こります。
こちら、つばさ君がおじいちゃんの部屋のドアが開いているのを見て、
そこに入っていくと何者かに肩を叩かれて意識を喪失するという場面が描かれますが、
後の出来事、後の回想を合わせて考えると、この時おじいちゃんの部屋に入っていたのはかけるさんなんですね。
そうですね。
この前後にかけるさんはおじいちゃんの薬の秘密、研究の内容と自分たちの夢の理由というのを初めて知ります。
意外とつばさ君が昏睡している4年間、かけるさんは夢に関しては何も分かっていなかったんですよね。
意外ですね、これに関してはね。
かけるさん、最終は近くでおじいちゃんの研究内容を知るの、お父さんの研究内容を知ったのもつい最近のことで、みたいなことを言っていて、
このタイミングでおじいちゃんの部屋に入って知ったということが示されていました。
そこにつばさ君が入ってきたので肩を叩いて、薬を使ってどうやら意識を失わせたようです。
目覚めたつばさ君の部屋には夢を詮索するなという脅迫文、怪文章が届いていました。
そうですね、これに関してはさちえさんだったというオチになりましたね。
そうですね、さちえさんが出したというのははっきりします。
とはいえ、この時点で何も分かっていないつばさ君がさらに翌週6月12日、
なんとかいろいろ考えているんですが、そんな中、みなこさんがつばさ君の料理に薬を持っているシーンが描かれました。
これは本当に完全なミスリードですね。
そうですね。この夢の事態、共有されている夢の事態を引き起こしている理屈を知っているのがお母さんなのかなと思わせましたが、
おそらく流れ的に見て、みなこさんはこの時点では何も知らない。
あの時持っていたのはおそらくただの睡眠薬だった可能性がありますね。
そうですね。なんで持っていたんですかね。
おそらく夢が共有されるという現象はこの時点でも続いていたので、
お母さんもやっぱりあの夢の世界に多少依存しているところがあったので、
つばさ君を寝かせようと思っていたのかなと思いますけどね。
なるほどね。
つばさ君を長く寝かせることによって、共有される夢の世界を引き延ばそうと思っていたのかなというのが僕の解釈ですが、
確定したことは分かりません。
そして6月19日、6月の後半にいろいろと事態が動き出します。
つばさ君が、このユキエさんが手紙の主ということに気づいて、
その流れで壮太さんというお兄さんがいたことをついに思い出します。
ついにですね。
今までずっと壮太さんの存在は謎でしたし、過去にブランクがあったんですが、
それが埋まった瞬間につばさ君は夢を見なくなります。
なので、夢の中でも散々壮太さんが過去を思い出せば夢が終わるということを言っていて、
計画の共犯
実際それはおそらく真実だったんですね。
そうですね。
おじいちゃんの薬の作用がどういったものなのか分かりませんが、
過去を忘れている限りは続いているけれど、
過去をすべて思い出した瞬間に終わってしまうという、
そういう現象だったんだなという感じで、
つばさ君はこの時点で一旦夢を見なくなります。
だからこそ本当になんだろうね。
夢の中の壮太さんに関しては本当に夢のシステムというか、
薬の存在とか、そういう方がやっぱ強くなってくるよねっていう。
そうですね。夢を終わらせる方法を実際に知ってたわけですからね。
そうですね。
現実の人というよりかはやっぱり夢の産物という感じがしてきますが、
夢が終わってしまって、
幸江さんかなり悲しんで、
おじいちゃんの元で涙を流していると、
誰かに薬をもられて昏睡状態になりますが、
それはカケルさんがやったんですね。
これでもなかなか、
カケルさんやばいよね。
今考えてもやばいよね。
そうですね。この6月5日の段階で、
おじいちゃんの研究内容を知ったカケルさんは、
共有される夢というものについて理解して、
薬の存在を知って、
夢が終わって、おばあちゃんが悲しんでて可哀想だな、
よし、また薬をもろうってやったんですね。
だけど、自分の実力がない状態で分かって、
お父さんの癖から信用はしてるんだろうけども、
昏睡させるっていうのはなかなかサイコパスな臭いを感じるよね。
まあまあそうですね。僕が何とかしてあげようみたいな感じもあったみたいですし、
あとやっぱり現実の世界で、
子供たちとの関係がうまくいってないみたいなところもあって、
夢の世界に希望を見出してたっていうところもあるみたいですからね。
そうですね。よくよく考えるとね、撮影さんに関してもね、
夢の中で翼くんを突き落としたりとかね、東尋坊から。
一度先は結構みんなこう、派手だよね、やることが。
まあ派手ですし、最終回に至る展開でもやっぱり、
みんな幸せな空間すべて忘れて、幸せにいたいとみんな思ってるんだ。
だからこの空間が存在するんだっていう展開だったんで、
まあみんなそれぞれやっぱりそこに対する依存はあったんでしょうね。
そうですね。
という感じで、7月10日以降、幸井さんは渾水しまして、
7月17日に一之助、皆さん、家族会議的な感じになりまして、
ここのところ、後で読み返すと、なるほどなというのは、
家族会議というか、口喧嘩になっているときに、
かけるさん、お父さんが、お母さんも幸せそうだし、
あの夢の世界に行けてるんだらいいんじゃないかな、
みたいなことを言って、お母さんをキレさせるんですが。
まあ、明らかに後から読み返すと犯人の談ですよね、これは。
そうですね、これは完全に犯人の自白ですね、っていう。
犯人の発言だなという感じで、お母さんはあれはあれで幸せそうでいいじゃないか、
みたいなことを言って、結果お母さんがキレて、
7月17日、一之助のリビングのテーブルが崩壊します。
いいですね、象徴的でしたね。
そうですね。1話から大変象徴的に描かれたリビングのテーブルが崩壊して、
翼君がもう落ち込んでしまっているところに、
街頭テレビに壮太さんが映ります。
いやー、ほんとこの壮太さんは衝撃的だったね。
そうですね。福井で幸せそうにパパっていう子供と一緒に映っている壮太さんが映ります。
そうですね。
で、翼君は翌週、4月24日にはもう福井の壮太さんの家へ行きまして、
そのままそこに同居することになりまして、
翼君と壮太さんが一緒にいるところがテレビに映り、それを美菜子さんが見たりします。
で、そのテレビを見た中島君がその月のうち8月後半21日に福井県を訪問。
夏休みだったからですね。
そうですね。
で、翼君といろいろお話とかしていまして、
その一方、一之助の方が描かれまして、
美菜子さんがテレビを見て、やっぱりそこに向かっていこうとするんですが、
翼君はそれを止めます。
突然訪問しても、また揉め事になってしまうから、
今度こそ理想の家族になれるんだ、僕らは。という感じで、
美菜子さんに計画をこの時点に伝えたらしいです。
そうですね。
いやー、まさか全員を渾水させる計画だとは思わなかったですね。
そうですね。なので、最終的にお父さんを説得するという流れになったので、
お父さんが犯人というイメージがかなり強いですが、
読み返すと、やっぱりこの時点で美菜子さんに計画を伝えていますし、
その福井から戻ってきた翼君たちに薬を飲ませて、
家に運び込んでという一連の流れをやっていたのは、
実は美菜子さんと二人の共犯だということがわかりますね。
そうですね。
家族崩壊
で、8月に計画を話しまして、
8月が明けて9月、もう中島が帰った後、
学校が再開して、ケンタ君が学校に行ってなんだりかんだりという中で、
颯太さんの疑似家族が崩壊します。
そうですね。いやー、あっさりでしたね。
そうですね。颯太さんが頼りなさすぎて家族崩壊しましたね。
そうですね。いやー、本当に夢の中のシステム颯太さんが我々は強かったんでね。
本当にことけの颯太さんに関しては、がっかりだよって感じだってましたね。
そうですね。あと本当に翼君の回想に出てきた、
とても優しくて力持ちな聡明な明るい颯太さんというイメージがあったんですが、
現実はかなり家を出てからの6年間でだいぶ裏ぶれてしまった感じもありましたね。
そうですね。しおり茶の理想の颯太さんじゃなくなったんだよっていう感じだったよね。
かなりダメな颯太さんという感じではありましたが、
家族の崩壊を経まして、翼君が家族は揉めても家族だみたいなことに開眼しまして、
颯太さんを連れて家に帰ってきたのが、こちら9月18日頃となりまして、
翼君と颯太さん、家に帰ってくる途中で翼君意識を失って、
一瞬自宅に一之助の家に違う人が住んでいるという夢を見るんですが、
あれはどうやら夢だってようです。
そうですね。
それが夢で、実際には翼君たちは意識不明になった状態で、
一之助の掛けるさんの部屋で全員寝かされている状態となります。
という形で、翼君たち改めて夢の世界に行きまして、
そこでお母さんと掛けるさんは協力して、
お母さんも大変立ち回って颯太さんを楼落したりとかして、
なんとか夢の世界を存続しようとするんですが、
翼君が一生懸命家族を説得しようとしたりとか、
潮織ちゃんも私たちが自分の力で幸せにならなきゃダメなんだ、
みたいなことを言ったりとかしまして、結果美菜子さんも目が覚めちゃいまして、
正確な時期は不明ですが、9月18日頃に渾水状態に落ちた後、
事故と最終回
10月末までのどこかの段階で家族は目が覚めます。
そうですね。
お父さんも説得して、おばあちゃんがお父さんにいろいろと声をかけたりとかしまして、
なんとかみんな現実に戻ってきまして、
10月終わり頃に家族全員で、
颯太さんは家を出るというのでその前に、
という感じでみんなで東尋坊に旅行に行って事故ります。
事故しましたね。
いやー、あれは本当ひどかったですね。
まあまあ最終回でもずっとひどいひどい言ってるけど。
まあまあ多少あそこで切れるのもしょうがないかなと思いますね。
そうですね。それは間違いないですよ。
という形で10月に事故りまして、
入院するんですが思いの他に早く退院して、
みんながそれぞれの日常に戻っていき、
揉めたりなんだりしているけれど、
それでもいつも通りの一之助という感じで最終回を迎えた時に、
最後にカレンダーが示されて、
11月6日が最終回であることが示されて終わりました。
そうですね。
いやーでも本当になんだろうね。
目覚めてからはリアルタイム形式で進んでいくっていうのが、
今考えるとめちゃくちゃ面白いことしてなってましたね。
そうなんですよね。
改めて年表を作ると、
この1話で1週間進むというジャンプの発売に完全に被せてくる感じ、
現実の季節に寄り添っている感じというのが、
かなりの縛りプレイをやってたんだなというふうに思いますよね。
そうですね。
これは本当に夢と現実という2つの世界を描く時に、
その現実の世界の現実感を強調するための演出だったのかなと思ったりはするんですが、
せっかくこれをやるんだれば、
もっとリアルタイム性のある企画をやってもよかったのになという気持ちはちょっとありましたよ。
まあ確かにそうですね。
やっぱりちょっと夢の中の話と、
我々がこう今こうやって整理するとわかるけど、
整理されていない状態だとちょっと分かりづらいところがあったよね逆に。
そうですね。
実際あの話ってどうなの、現実だったのとか、
あの回想のシーンはいつ頃だったのとかは結構難しかったりしましたし、
本当にせっかくこれだけ工夫を重ねて、
現実と同時進行の作品をやるんだれば、
例えばなんかしおりちゃんのツイッターアカウントを作ってみるとか、
作品世界とリンクして誰かがツイートしてるとか、
そういった現実とのリンクをもっと強調した企画とかやってくれたら、
もっと面白そうだったりな、もったいないなみたいな感じがちょっと思いましたよ。
そうですね。
本当、いちのつけの動画とかソーシャルネットワークとかあったらすごい面白そうでしてるんでね。
それは言え、その通りですね。
リアルタイム進行でとか思ったりもしたんで、
いろんな可能性のある作品だったなという感じでありましたが、
現実と同時進行で11月6日に完結となっておりました。
いやーでもこうやって考えるとね、本当にお父さんというかかけるさんに関してはね、
浮気までしといてね、
まあおそらく事故って後だからね浮気あいても急に来なくなったよかけるさんって言って、
絶望したんだろうけどもねって。
福行ったから福に行っちゃったんだろうけどもって。
そうなんですよね。
相田さんが母子家庭に出会うのが、
まあ親子揃って何やってんだっていう話はありますが、
母子家庭というかケンタ君だけですがケンタ君に会うのが、
2023年の夏頃っていう風に示されるんで、
その間、やっぱ事故からの4年間は描かれないんですが、
その間におそらく福井に行って、でかなり苦労するみたいではありましたね。
そうですね。
ここになんか美菜子さんのケンタ君への接触があったんじゃないかっていうところに関しては完全に濁されたんで分かんないですけどね。
そうなんですよね。
まあこの辺現実のケンタ君とかの置かれてる環境とか、
なんかあんまり何事もなそうだなみたいな感じとか考えると、
まあ現実でもケンタ君をさらった、ケンタ君に声をかけたけれどそのまま返したか、
もしくはケンタ君にひどいことをしたっていうあの回想は、
なんか以前のループ、前の夢の中でやったことなのかなとちょっと思いましたよ。
あーなるほどねー。
確かにそっちの線もありますね確かに。
現実ではなく、まあまあ前のループ会でちょっとケンタ君にひどいことをしたこともあった。
でもまあまあ今は今回はやらなかったみたいな、そういう話なのかなみたいな。
あとまあそのケンタ君にひどいことをしたのかなみたいな美奈子さんの日記、
あの子に会いに行った翼ごめんねごめんねみたいなことを書かれてて、
よっぽどひどいことをしたのかなみたいな感じではありましたが、
あの翼ごめんねに関しては翼君が渾水状態なのを見て書いたみたいなことが、
もちろんちょっと分かる感じになってたんで、あれもミスリードではあったんですけどね。
なるほどねー。
いやー結構本当にそのミスリードしてくるからね。
そうなんですよね。実はこれ意味がなかったとか、
実はこれは意外と違うことを示していたとか結構いろいろあるんで、
本当に読み返すと、あ、これ思わせぶりだったけど違ったんだみたいなことがいっぱいありましたね。
そうですね。
ここはある程度その時系列発揮させてやっとわかったところ多いですよ本当に。
そうですね。
いやーという感じで、あとはもう本当に作品中すごい大きな謎でしたが、
その旅行に行く際におじいちゃんがみんなに夢を共有する薬を飲ませるという、
あれ、あれ多分その夢を共有する薬自体は事故の原因ではなく、
あれすり替えたって言われてますがやっぱ睡眠薬もみんなちょっと飲んでたのかなと思うんですよね。
うん、そんな気がしますね。
それで事故ったのかなという感じはするんですが、
おじいちゃんが夢を共有する薬をなぜ飲ませたのかというのに関しては最終話で、
家族全員で旅に行きたかった、旅行に行きたかった。
家族全員が離れ離れになったとしても、いがみ合ったとしても、
ああいう楽しい時があったなという思い出せるようなそういう旅行を作っておきたかった。
それが思い残したことだからっていうことだったらしいですが、
なかなか厳しいことしますね。
そう、そうですね。なかなか先人の他に叩き落とすようなことをするなという結果にはなってしまいましたが。
まあでもそれがなければ本当にみんなお互いのことを何もわからないまま、
疑ったまま、怒ったまま、それぞれ本当に離れ離れに離散してしまった可能性もありますが、
あの夢を経たことによってお互いにお互いのことをいろいろと理解し合った結果、
いがみ合う形になってしまいました。
その通りですね。
同じいがみ合うにしてもやっぱりお互いのことを知った上でいがみ合うのかどうかみたいなそこの差はあったと思うんで。
まあ人間ってそういうもんだよなっていう一周して同じところに戻ってきましたが、
いろいろ見聞きして知った上で同じところに戻ってきた。
ちょっとそれは違うんじゃないかなみたいな。
そういう感じの日常を肯定するようでいて、
日常を露悪的に見聞きしているような感じで、
そういう感じの日常を肯定するようでいて、
日常を露悪的に描くようでもあって、
現実というものを見つめ直させてくれるような作品にはなりましたよ。
そうですね。
結論としては別に悪くはなかったと思うんですけどね。
そうですね。おじいちゃんが意識戻らず悲しくはありましたが、
こういうもんだよなにしようっていいことだけじゃないけど悪いところだけじゃないけど、
どちらかと言えば悪いけど、でもいいところもあるしみたいな。
そういった日常というものを描いてくれましたから、
そんなに悪い気分ではなく終わりましたよ。
そうですね。
まあまあまあ。
だから最終回の着地としては全然悪くないんだよね。
むしろ良かったなって感じだったからね。
読法感はそこまで悪くなかったですね。
そうですね。
こうやって整理しないとわからないところが多かったけども、
最終回は良かったからねっていう。
そうですね。
やっぱりギスギスした、いがみ合う感じの、
仲が良くない感じの、そういった空気感を残しながらも希望を描いたっていうのは、
本当に大山先生ならではの手腕だなという感じがしましたよ。
そうですね。
という感じで出来事を振り返りまして、
では一応最後に軽く第2部として、
このイチノス家の滞在の家族、イチノス家のそれぞれの罪は何なのかを考えていきたいと思います。
はいはいはい、そうですね。
これ、まあ元々7つの滞在モチーフははっきりしていたんで、
それぞれのキャラクターが何かを背負ってるというのは分かりそうなものだったんですが、
あまり、なんかその観点で見なかったんですが、
全てが終わって振り返るとちょっと面白いなという感じだったんで見ていきます。
で、ちょっと何箇所か、これは消去法かな、どっちかな、分かんないなというところもあったりするんで、
確定的なところから挙げていくと、
おそらく翼くんはやっぱ怒りなんですよね。
ふんふんふん。
憤怒の人。
これはやっぱ象徴的なのは中島くんに対するいじめ返しが始まるときに、
翼くんが自分の中から自分の知らなかったような怒りが湧いてきて、
中島くんに対していじめ返してしまうという、
その自分の中からふつうふつと湧き上がる怒りみたいなのを描写してたのが象徴的ですし、
あとはやっぱり最後に夢を打破する、夢の中で幸せな記憶喪失の家族をやっているみんなに対して、
翼くんが、俺は諦めないからな、こんなのどうせ嘘だ、まやかしだっていうふうにトロする、
あれもやっぱり怒り感がありましたからね。
そうですね。
翼くんの正義感っていうのの裏にあったその怒りっていうのが、
怒りの罪なのかなという感じ。
あと、お母さんが暴食、食欲の罪っていうのはそうですよね。
もう部屋の中で菓子パン食ったりチキンナゲット食ったりしてるのを見たら圧倒的、
その通りの圧倒ですからね。
そうですね。過食症であり、料理もせずに菓子パン食ったりっていう食に関する罪っていうのと、
あと、意外とこれはミスリードがあったのかなっていうのは、
お父さんカケルさんがタイダなのかなとか、いろいろと思わせてはいたと思うんですが、
最終的にのぞかせた心情は嫉妬だったんですよね。
そうですね。相田さんに対する嫉妬ってやつですよね。
そうなんですよね。相田さんに対する嫉妬がある種いろんな行動の根源になっていて、
最終的にやっぱりそこがカケルさんの中での大きな問題意識になって、
ああいった行動になってしまったっていうのが描かれるんで、
意外と嫉妬だったんだ、色欲じゃなかったんだという感じですね。
そうですね。そこは本当に元から隠すつもりで、
タイダの方に見つかるっていうつもりもあったと思いますから、
かなり成功してた感じだと思いますからね。
そうですね。最後に秘密の暴露みたいな感じで、
嫉妬の人だったんだっていうのがわかるという感じ。
あと、それで言うとカケルさんが私記憶でないのであれば、
私記憶は明らかにしおりちゃんですよね。
いやー、だから多分しおりちゃんは爆発とかも含めて、
相田さんへの愛情も含めて、多分もっと突っ込むストーリーあったと思うんだよね。
そうですね。相田さんに関して、あれ実は翼くんの回想だと、
子供の頃のしおりちゃんは翼くんのことは翼くんで、
相田さんのことをお兄ちゃんって呼んでるんですよね。
そうなんですよね。
だから一応相くんって呼ぶ瞬間もあったりするんですが、
お兄ちゃんって元は呼んでたらしいんで、
相くんって呼び始めるの肯定的なんですよね、かなり。
家族間でなかなか珍しいですよね。
そうですね。
お兄ちゃんっていう呼び方を名前呼びに変えるという感じなんで、
その時点ですでに結構こずらせてる感じがするんですよね。
まあ部屋の中がね、ぬいぐるみのほとんどは翼くんからあげたものでしたよね。
あれで奪ってるみたいなところも含めて。
いやー、絶対ヤンデレあったはずなんだけどね。
そうですね。
相くん呼びのきっかけというか、それが定着してるのもおそらく
相田さんが家を出た後にしおりちゃんおそらく一人でずっと
一人二役みたいな感じで、
相くん私がなんとかしてあげるからありがとうしおりみたいなやつを
一人でずっとごっこ遊びやってるんですよね。
そうですね。
で、そんな風に言ってあげればよかったのに、
相くん相くんしおりしおりみたいなのを一人でずっとやってるという
それで相くん呼びがたぶんしおりちゃんの中で定着してるんですが、
結構いい感じのものがあったんですけどね。
そうですね。いやー、見たかったっすね!
いや、ほんとに。翼くんという主人公に感情移入してると
ちょっとしたネトラレ感もありますしね。
確かに。あります。
翼くんのことは下に見て、相くん相くんって言っちゃうっていう
結構なネトラレ感があったりして、
あそこもかなり深掘りしてくれたらなという感じのしおりちゃん式を食う。
で、その辺が結構確定かなっていう感じで、
あとまあたぶんそうだろうなっていうのは
おじいちゃんとおばあちゃんの傲慢さと欲望
おじいちゃん、こうぞうさんは傲慢の罪かなとは思うんですよね。
そうですね。やっぱり
ちょっとほんと最終回も増えたけどそういうとこあるからねっていう。
最終回でおじいちゃんもちゃんとダメなところを覗かせるのがいいですよね。
いいですね。
手紙の中で、相談の進路に関することで怒ってるかもしれないが
あれはもう才能のあるものとして当然の詰めで
それがダメなんだよっていうところをちゃんと覗かせると
ちゃんと残しますからね。
そうなんだよね。
誰も指摘する場合眠っちゃったからしょうがないんだけどね。
という感じで本当に全体通して罪を克服するのではなくて
ちゃんと本当に罪は罪としてその身に宿したまんま
それでも家族として日を送っていくという話になっているあたり
そのおじいちゃんの手紙の中の傲慢っぷりにも
描かれていたかなという感じで、
あと残すところが豪欲と態度なんですよ。
そうですね。
それに関しては相田さんはすごい怠惰っぽいよねって。
まあそうですね。
究極の異な彼氏みたいな感じになってましたからね。
そうなんだよね。
いやー、びっくりするくらい
何もできなかったからね。
けんた君とか、あの疑似家族が
いろいろとぶつかり合っている中で
お母さん役の彩乃さんとかもぶつかり合って
二人を近く感じられたよみたいなことを
本当に相田さんは一人だけずっと
そんなことがしたいんじゃない、本当の家族みたいになりたいんじゃない
ただ綺麗なところだけ見ていたかったんだ
突っ込みたくなかった、踏み込みたくなかったというスタンスを崩さなかったですからね。
そうなんですよね。
いやー、あれはなかなか衝撃的でしたし
相田ーって感じだったよね。
そうですね。
相田さんはなかなか本当にいろんな匂わせ段階ではすごい有能なのかと思いきや
最終的には結構なダメ人間でしたからね。
そうですね。
もう対打でしょ、あれはっていう。
確かにおじいちゃんの監督の元で研究者になるのが一番良かったかもしれないですね。
そうですね。
人生って難しいですね。という感じで最後に残ったのが
合浴が残ったんで、消去法的に一応おばあちゃんが合浴かなという感じではありますね。
そうですね。
もちろん確かに対打っぽい雰囲気もあるんですけどね。
おじいちゃんのやつを永遠にしたいっていうところは異なり衝撃的なところもありますけどね。
ただやっぱり、おばあちゃんに関しては本当に翼くんを突き落としたっていうあれがあるんで。
そうなんですよね。
あれがあると合浴っぽいというか、自分の欲望のためにはっていう感じがあるからね。
そうなんですよね。
あんまり経済的な金品とか財産とかそういったところに対する固執があるキャラクターがあまりいなかったので
そういう方向性の合浴がいないのかなとなると
やっぱりおじいちゃんのことを求めるあまり翼くんを手にかけた、その手にかけた
というおばあちゃんはやっぱり合浴なのかなという感じはしましたね。
そうですね。
という感じの7つの大罪ちゃんとモチーフになっていて
そこにやっぱり掛けるさんが実は嫉妬だったとか
いろいろとその意外性トリックとかも込められていて
なるほどなという感じの作品だったなというのが分かってきました。
そうですね。
だから逆に言うともうちょっとそれぞれの深掘りというか
欲に対する深掘りっていうのはもし連載が続けばあっただろうし
そこは確かにちょっといろいろ伏線があったんで
惜しかったなという感じはありましたよね。
そうなんですよね。
本当にいろいろと仕掛けとか考えた工夫とか
いろいろと力を入れたところとかいろいろあったんで
なんかこうあれだなという感じで
そうですね。シリーズ総括結構この特番長くなってしまったんで
こちらでは短く語って本編の方でもちゃんと語ろうかと思いますが
個人的にこの一之助の滞在という作品に対する個人的な評価というのを
述べさせてもらうのであれば僕はタイザンファイブ先生が好きなんで
筆続だなとは思っています。
はいはいはいはい。
で、タイザンファイブ先生に全く興味ないという人に進めるかといったら
ちょっと難しいかもしれませんが
ただ僕は全人類タイザンファイブ先生のファンになればいいのにと思っているので
筆続だと思っています。
はっはっはっはっはっは。
強欲ですな。
というタイザンファイブ先生という作家に対する評価を
評価がめちゃくちゃ高いんで
その作家の作品の流れとして考えたら
当然抑えるべき作品だったなという感じではあったので
すが単体の作品としては難しいところもあったのかなという点で
言うと僕の中でタイザンファイブ先生
ヒーローコンプレックスとかのその兄弟の画質を描いた作品とかも
結構評価高かったんですが個人的にはそれは
上手い漫画だなと思いつつそこまで指さなかったのが
やっぱり僕の中でこの人やべえ追いかけなきゃって思ったのが
キスしたい男という作品だったんですよね。
うんうん。よく言ってますね。
キスしたい男という短編とその後に続いた短期連載
タコピーの現在というその作品がやっぱりとてつもなく刺さって
この人はやべえ追いかけなきゃという感じになった
やっぱその要素、当時もいろいろと魅力を語りましたが
今こうして一之助の滞在と比べて読んでみると
やっぱりあの時に良かったなと思うのは
当然演出が巧みだったり画力が魅力的だったり
っていうのは一之助と共通なんですが
それと同時にやっぱりあの作品の持ち合わせた空気感
両方の作品の持っていた空気感
ある種の猟奇性とエロチシズムとか
本当に根源的な意味でのエロスみたいな
そういったものがめちゃくちゃ刺さったんですよね。
で、その猟奇性というものに関して言えば
両方の作品に満ち溢れる
ある種の退廃的な感じとか暴力性とか
その根源にある満たされない愛情の凶器みたいな
そういったものが良かったんですよね。
そうですね。満たされない愛情の凶器ってやつは
すごいよくわかりますね。
それぞれ主人公とか各キャラクターが
誰かに対する愛情、家族愛、恋愛、性愛
いろんな愛情を持っているのが
大体一方通行で満たされない
それが結局満たされないまま
別の方向に決着する、落着するみたいな
そういった展開を
凶奇性と暴力とある種の死の匂いを溢れさせながら
満たされない愛情というのを描いたのが
あの作品の凶奇性で
それがすごく刺さったというのが
実は結構その凶奇性
今回の一之助の滞在に関しては
かなりマイルドにしてきたのかな
という感じがあるんですよね。
そうですね。
やっぱりちょっとある種の
週刊少年ジャンプの縛りっていう感じに
ちょっと窮屈さは感じてましたね、確かに。
なので本当に死とか本当に誰かを殺すっていうほどの
深い愛情とか狂った愛情というのが
そこまで描かれなかったりとか
という感じで
それぞれやっぱり満たされない愛情を元に
他人を傷つけてしまってみたいな
そういった基本の構図は
一致してると思うんで
その凶奇性、僕が凶奇性と思っていた
ある種の露悪的なところというのが
大山ファイブ先生の中では
かなり広い幅を持って描かれていたのかな
僕の持っているクリティカルな凶奇というものよりも
その周辺分野を含めたものとして
大山先生は扱ったのかなみたいな
そういう感じもあったんですよね。
はいはい、なるほど。
確かにそれはあるかもしれないですね。
エロスや凶奇性の作品としての魅力
狭い意味の凶奇を僕は求めましたが
大山ファイブ先生は広い意味での凶奇性というのを
作品に取り込んだのかなみたいな感じ
と、もう一つの本当に
エロス、エロティシズム
ある種の性的な匂いとか
生命の臭さみたいな
そういったものに関しては
これは僕はすごい求めてましたが
大山ファイブ先生は
一之助ではそこはあまり描こうとはしなかったのかな
という感じがありましたね。
そうですね。
色々な人に対しては
色欲担当のしおりちゃんは
だいぶマイルドにしてましたからね。
そうですね。
なので僕は結構しおりちゃんが
取り上げられるたびに
来た来た!待ってました!
という感じで盛り上がりましたが
あまりそこに深掘りはしない感じでしたし
やっぱり本当に
そもそも翼君と兄弟なので
恋愛とか性欲のお話にはならなかったですね。
そうですね。
アナビジスさんとかが出てきて
ちょっと匂わされはしましたが
想像はさせられましたが
僕がタイザンファイブ先生
これやべえなって思った
エロティシズムとかエロスとかに関しては
タイザン先生は週刊少年ジャンプにおいては
武器としては選ばなかったのかな
という感じだったんですよね。
そうですね。
まあまあまあ
新しい展開に臨んだのかもしれないし
満たされない愛情と家族の関係
まあまあちょっとそこに関しては
だからうまくいった部分と
まあ広がった部分もあるだろうし
うまくいかなかった部分もあるだろうし
という感じではあってね。
なので本当にタイザンファイブ先生には
色々な面の魅力があって
その中で僕に刺さった要素っていうのが
今回は使われなかったかな
という感じもあったんで
当然本当にタイザン先生の手腕を感じさせる
すごい凝った作品ではあったんで
面白かったんですが
僕に刺さる要素という意味では
今回使ってこなかったんで
この僕の好きなタイザン先生を
一ノ瀬家の大罪の感想
メジャーシーンで見れる日を
今か今かと楽しみにしていますよ。
いやそうですね。
まあまあ本当この連載を糧にして
次の作品でまたね
当然タコピーの原作に関しては
俺もクソ名作だと思ってるんで。
だからね本当この経験を糧にして
次の作品でまた跳ねてほしいな
って思いますね。
そうですね。
色んな本当に色んな方向性を試していく
というのは本当に全然いいことなんで
次もまた違う方向性の作品を
読んでみたいなという思いもありますし
それと同時にいつか僕の好きなタイザン先生
というその括り
リョウキとエロスのタイザン先生を
また読みたいなという思いも
強かったりするんで
今後から目が離せないな
次回作もめちゃくちゃ楽しみですし
いちのすきの最終巻も当然買いますし
おまけページも楽しみですし
本当に今後は楽しみだなという
感じではありますよ。
そうですね。
いや本当に1年間お疲れ様です
タイザン先生って感じですね。
そうですね。きっちり1年という感じで
次回作への期待
50号から始まり49号で終わるという感じの
きっちり1年という感じではありました。
ので決してそんな
超短給地期ではないですからね。
そうですね。
次につなげる形で次回作
大変楽しみにしております。
はい。
50:27

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