1. 深夜の読書会
  2. 5冊目【樋口一葉作 大つごも..
2024-01-19 59:03

5冊目【樋口一葉作 大つごもり】より

X(旧Twitter) spaceでひつじとまあやのふたりが

本の感想と本にまつわる話をヒソヒソ


今回は粋なラストの明治文学に挑戦してみました


2023.12. 26のアーカイブ

感想は #ひつじとはち でお待ちしてます

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/sheep-n-bee/message

サマリー

大都合森は、樋口一葉の作品であり、彼女の生涯についても触れられています。150年ぐらい前の樋口一葉さんがご自身の背景に近いことが含まれていると思います。そして、この大つごもりは自伝的な要素も多く含まれています。女の子を呼んでいると情景が浮かぶというか、その顔に青筋が立つ様子が見えてきたりする気がしますよ。日によってちょっと変わるとはいえ、つらいね、方向という感じのところで、日々暮らしています。その中で技術ブログを通したマーケティングの有効性が高まりを見せています。お金を借りに行ったおみいねさんは、かけすずりの引き出しに20円を見つけます。しかし、お金を盗み出すことに迷いながらも、2枚だけ抜き取り、サンちゃんに返します。大つごもりの話で、明治時代をイメージしながら読むと面白いです。石之介の顔はルパンのような小悪人っぽい感じで、落書きとして残された紙切れもルパンが残したものです。話のテンポも良く、ハッピーエンドで終わり、それにふさわしいタイトルのエピソードです。

00:02
これた? Did you get it?
これた。これた。 I got it. I got it.
よかったです。 Thank you.
どうも。 Good evening.
ご無沙汰しております。 Good evening.
元気ですか? How are you?
なんとかね、元気になりましたよ。 I'm fine. I'm fine.
今日は生存確認ですよ、ここ。 I'm doing a survival check today.
生きてます。 I'm alive.
私もなんか生きてます。 I'm alive, too.
暇です。 I'm free.
暇、暇、暇ですね、はずなんだけど。 I'm supposed to be free, but
全然何か作業が終わらないんですけど。 I haven't finished my work at all.
何でしょうね。 What is it?
あらあら。 Oh my.
何でしょうね。 What is it?
不思議。 It's strange.
不思議です。 It's strange.
さあ。 Well.
何でしょう。 What is it?
今日はちょっと貧乏な話にも触れようかなと思うんですけど。 I'm going to talk about poverty today.
はい。 Yes.
年末、みなさんお忙しい。 Everyone is busy at the end of the year.
年末年始って何でこんなにお金出てくるんでしょうかねって思うんですよ。 I wonder why so much money comes out at the end of the year.
ね。何でしょうね。 Right. What is it?
お家族がいて、ほら、クリスマスがあり、お正月ね、規制をしなきゃいけないとか、お年玉あげなきゃいけないとかならわかるんですけど。 I know that there are families who have Christmas and have to regulate New Year's Day.
何もないんですけどね。 I don't think so.
なんか、なんか出費してるなとかって思ったりなんかりしてです。 I sometimes think that I'm spending a lot of money.
ありますよ。 Yes, you are.
そんな中、今日は。 Well, today.
はい。 Yes.
樋口一葉の生涯
樋口一葉作、大都合森を読みました。 I read Ichiyo Higuchi's work, Otsugomori.
読ましたよ。 I read it.
難しかったですか? Was it difficult?
やっぱり、久しぶりに、何でしょう、こういう字体のものに。 It's been a while since I've read a work like this.
旧字体、旧金使いですね。 Old Kanazukai.
旧金使いのものに目を通したんで、ちょっと時間かかりましたけど。 It took me a while to get my eyes on it.
ちょっと時間かかったし、読み方がわからないとか、あと、意味がわからないとか、結構あったなって思ったんですよね。 It took me a while, and I didn't know how to read it, and I didn't know what it meant.
だから、2回読みました、さらっと読んだ後に。 I read it twice. After I read it,
もう1回ちょっと意味を1個ずつ調べながらとか。 I looked up the meaning one by one again.
私も同じ感じで、でも、1回目から辞書片手に読んだかな。 I did the same thing, but I think I read it one-handed from the first time.
で、2回目、もう1回読むときに、あれ、これ何だったっけ?とか、また考えながら、メモしながらで読みましたね。 So, when I read it again the second time, I was like, what was this? I thought about it again and wrote it down.
懐かしい文体なんですが。 It's a nostalgic work.
じゃあ、いつものように、ちょっと樋口一葉さんに触れようかなと思うんですが。 Well, as usual, I'd like to talk to Mr. Ichio Higuchi.
おっ、はいはいはい。 Yes, yes, yes.
ベキュペディアさんですよ、私の先生はベキュペディアなんですけど。 He is my teacher on Wikipedia.
明治時代ですね、生まれが1872年ですね。 He was born in 1872 in the Meiji period.
ほぼほぼ100年、150年だね。 150年。
150年、明治5年ですよ。 He was born in the Meiji period.
この方は、子族なんですけど、下級子族なので、 Well, he was a member of a lower-class family.
まあ、明治時代だから、まだ、明治維新、起こってすぐぐらいでしょ? He was born in the Meiji period, so he was born right after the Meiji Restoration.
だから、やっぱり子族が力を持っている。 So, he was a member of a lower-class family.
とはいえ、下級だったので、結構中途半端な少女時代だったようですよ。 He was a member of a lower-class family, but he was a middle-class girl.
ただ、すごい頭がいい人で、5歳ぐらいでも小学校に行ってるし、 He was a very smart person, and he went to an elementary school when he was about 5 years old.
すごい優等生で、 He was a very good student.
今で言う、中学生ぐらいで、いわゆる高等教育に行きたかったんだけど、 He wanted to go to high school when he was a middle school student,
まあ、そんなお母さんが言ったのかな、そんな女の子には学問はいりませんということで、高等教育を受けられなかったと。 but his mother said that he didn't have to go to high school because he didn't have to go to high school.
まあ、時代ですよね。 Well, it was the period.
時代ですけど、この時代が時代であれば、またね、すごい肩にさらになっていたんだろうな。 Well, it was the period, but if it was the period, he must have been a great person.
肩にさらになっていたんだろうな。 He must have been a great person.
で、その後、私塾ですね、塾に入って、そこをかなりの優等生で過ごすんですけれども、 After that, he went to a private school, and he was a very good student there,
やっぱり、私族の中でも上級私族というかね、いわゆるお金持ちの師女、女の子ですよね、女の子が通う中にいたので、 but he was among the upper class, so to speak, the so-called rich maids, well, girls.
女の子が通う中にいたので、ちょっとこう、卑屈な感じで過ごした少女時代のようですが、 Well, he was among the upper class, so to speak, he was a little low-class girl.
そこを卒業した頃かな、お兄さんがお二人いるんだけど、 Well, when he graduated from there, he had two older brothers,
時系下のお兄さんは、なんかこれはあれですよね、やんちゃだったようで、感動されて、どっかに養子に出されるんですよ。 Well, the younger brother seemed to be mischievous, so he was moved and sent to a foster home.
で、長系上のお兄さんは家族を継いだんですけれども、割と若くして亡くなるんですよね。 Well, the older brother passed away, but he died relatively young.
で、日出、この樋口一夫さんが家を継ぐということになるんですが、 Well, the next day, Mr. Ichiyo Higuchi passed away,
お父さんがその後、早く亡くなってしまって、見る見るお家が没落をしていくと。 but his father passed away soon after, and the family was falling apart.
で、その中、友人が小説を書いて、偉くお金をもらったよという情報を聞き、自分も小説を書き始めて、すごいですよね、これね。 Well, then, his friend wrote a novel and got a lot of money from it, and he started writing a novel himself. It's amazing, isn't it?
で、割とこの、今日読む大都合森は最初の方に書かれたもののようですけど、 Yes, and it seems that the Otsugomori I'm reading today was written in the beginning,
これが1894年の作か。 Yes, this is a work from 1894.
で、これで、いわゆる本になるような小説、短編小説を書き、奇跡の14ヶ月っていう言葉があったんですが、 Well, he wrote a short novel like a book, and there was a word called 14 months of miracles,
14ヶ月の間にたくさん短編を残しているんですよね。 and he left a lot of short stories in 14 months.
みたいですね、このすごい集中した期間にたくさん残されている。 It seems that he left a lot of short stories in this very concentrated period.
まあ、でも相変わらずお金は困っていたようで、家族を支えながら小説を書き、 Well, but it seems that he was still in trouble with money, and he wrote a novel while supporting his family,
で、なんと、その奇跡の14ヶ月が過ぎたら、すぐに亡くなってしまうんです。 and he died immediately after 14 months of the miracle.
1896年、24歳で、創世ですね。 He was born in 1896 at the age of 24.
ただ、この短い24年という生涯の間に、教科書に乗るレベルですよね。 But in this short life of 24 years, he is at the level of a textbook.
さっきチラッとエクストランポストでも見ましたけれども、たくさんの物語、短編を残している女流作家です。 I saw it in the Exxon Post earlier, but he is a female writer who has left a lot of short stories.
長く言ったら、もっとすごいお話ができたのかもしれないですが、 Well, if I had been there longer, I might have been able to tell a more amazing story,
若い感性だなぁとは思ってたんですけれども、読みながらね。 but I thought it was a young sensibility.
おみねちゃんと山村家の背景
アゲクラベとかも読んだことがあったので、若い女の子のお話だなっていう印象があったんですが、 I had read the story of Agecrabbe, so I thought it was a story of a young girl,
若くして亡くなった。その時代しか駆け抜けていないと。 but she died young. She only survived that time.
またね、亡くなられたのは背血格ということで、これもまた時代ですよね。 And the one who died was a lung cancer, so this is also a time period.
今から150年ぐらい前の樋口一雄さんが、割とね、これを読んでて思ったのは、 About 150 years ago, Mr. Ichio Higuchi read this story and thought that
ご自身の背景に近いことがたくさん含まれている物語だなって思ったんですね、この大つごもりが。 it was a story with a lot of things close to his own background.
そうですね。特にこの大つごもりを読んでてすごく思ったのは、自伝的なこともすごく入ってるんじゃないかなと。 Yes. I thought it was a story with a lot of autobiographical things.
だから、やっぱり物語を作る才能はあったんだろうけれども、24歳、20代前半ですよね、物語を書いてた。 So, he must have had the talent to write a story, but he was in his early 20s when he wrote the story.
その頃の感性っていうのが、自分の身の回り、特に女性だからね、身の回りで起こったことを紡いだものなのかなって思いましたね。 I think his sensibility at that time was what happened around him, especially because he was a woman.
じゃあちょっとあらすじを追いながら、あ、りんごさんが。 Good evening, Ringo-san.
こんばんは、難しかった。 Good evening.
でもどうだろう。教科書に載ってたのは多分竹比べじゃないかなと思うんですけどね。 I wonder. I think the one in the textbook was probably竹比べ, wasn't it?
竹比べもいい本、私は好きなお話ですね。竹比べもいい本、私は好きなお話ですね。竹比べもいい本、私は好きなお話ですね。
はい、じゃあ、まず大坪森の背景、大坪森という言葉なんですけど、大晦日のことです。 Yes, well, first of all, the background of Otsugomori, the word Otsugomori is about New Year's Day.
こっから。 From here.
そっからですね。 From here.
大晦日に至るまでの数日間ぐらいですかね。 It's about a few days until New Year's Day.
出てくる、まあ、11月入ったぐらいからのお話な感じですかね。 It's a story from around the beginning of November.
ほんとにドラマチックな年末ですよね。 It's a really dramatic end of the year.
で、主人公は、おみねちゃん、18歳ですね。 And the main character is Omine-chan, who is 18 years old.
このおみねちゃんが、方向に出てるんですけれども、 This Omine-chan is in the direction,
この方向先が山村家。 This direction is the Yamamura family.
で、その山村家に幼児いるのは、こんなにいっぱいいないのか。 There are so many children in the Yamamura family.
お子さんが何人か、6人いるんだけれども、その中で常にお家にいるのは、 There are 6 children, but the one who is always at home is
後継息子、長男さん、石之介さん。 the second son, the eldest son, Mr. Ishinosuke.
人と末の女の子2人に、大旦那さんと、ご親像って出てくるんですけど、 The eldest son and his wife, Ms. Gosai.
で、大旦那さんは非常に甘い人なんだけど、 The eldest son is a very sweet person,
親像さんが大盾には乗るけど、財布の紐がギュッとしてるというか、そんな感じの人ですかね。 The eldest son rides on the big one, but the string of the wallet is tight.
ちょっとうがった見方をすれば、気持ちにすごいムラがあるというか、 If you look at it a little bit, it's a little, how can I say, there's a lot of unevenness in my feelings.
女性はそういう人が多いとよく言われますけど、そんな感じの人かなと。 Women are often said to be like that, but I think he's like that.
その後継息子、ご僧侶っていうふうに書かれてるのかな。 I think it's written as a son-in-law.
僧侶は、どうやら前の奥さんのお子さんのようですね。 It seems that the son-in-law is the son of the previous wife.
なので、今のご親像さん、奥さんは、ゴサイさんという感じです。 So, the current son-in-law and wife are Gosai.
そこに、小峰さん、方向に行っているんですけれども、 I'm going in the direction of Mr. Omine,
水の苦労とおみねちゃんの冒険
まあ、お金持ちのお家で、奥さんも機嫌がいいときは、なんかいろいろくれたりするみたいですね。 Well, in a rich family, when the wife is in a good mood, she seems to give me a lot of things.
その襟、着物ってね、半襟っていうのを入れるんですけれども、 In the collar, I put a half collar on my kimono.
要は、着物ってそんなに着替えないから、長襦袢、長襦袢って今で言うとブラウスぐらいなんですよね。 In short, I don't wear a kimono that much, so I wear a long juban, which is like a blouse now.
その襟だけ、こう、洗って付け替えるんですね。 I wash and replace only the collar.
それ、今でもそうなんですけど。 That's still the case.
そういう半襟、常に綺麗にしておきたい半襟であったりとか、前だれって、要はエプロンですね。 I always keep my half collar clean, and I wear a half collar or a apron.
こういうことが細々したものとかは、特にこと書かないぐらいは、お立ちいただいてる風ですね。 I don't write about these small things in particular.
まあ、ただ、すごい大きなお家の割には渋そうですね。 Well, it's a very big house, but it seems to be shabby.
渋そうって言ったら。 It seems to be shabby.
まあ、冬のある日ですね、もう12月入って、3日の、違うか。 Well, it's a day in winter, already in December.
一番下は7歳なんですかね、7歳になる女王様のお通り、お通りのさらい、要は習い事ですね。 It's the 7th birthday of the queen, and it's a ceremony.
午後からあるのに、朝から朝湯に入れて磨き上げろと言われ、 It's said to put it in the morning water from the afternoon and polish it.
で、一番最初にね、この井戸の話が出てくるんですけど、井戸が滑車で、砂の長さ12㎞って結構長いですよね。 Well, the story of the well comes out at the beginning, and the well is a carriage, and the length of the sand is 12 kilometers, which is quite long, isn't it?
結構深いですよね、これ。 It's quite deep, isn't it?
要は、水を汲み上げるのすごい時間がかかるよっていうのがここでなんとなく示されてるんですが、 In short, it takes a lot of time to collect the water, which is shown here,
要はそこから水を汲んで、お風呂に移して、炊かないといけないと。 In short, you have to collect the water from there, transfer it to the bath, and boil it.
また火を焚いて、沸かして。 You have to boil it again.
ここに7歳のお嬢ちゃんを入れろというのを朝からギャンギャン言われるわけですよ。 I was told to put a 7-year-old girl here from the morning.
オケに入れて、お風呂に持ってくっていうのが13回ぐらい行かなきゃいけないなっていう途中に、おみねちゃんが転びます。 I put her in the bucket and took her to the bath, and I had to go about 13 times.
2つあったオケ、1個壊します。 I broke one of the two buckets.
それをぐちぐち言われるんですよね。 I was told that a lot.
これもかわいそうですよね。寒いときに水を汲んで、余ってるのに。 I feel sorry for her. She has to collect the water when it's cold.
しかも毛太の鼻尾がちょっと緩んでて、流しの氷に滑っちゃってっていうね。 And her nose is a little loose, and it slips on the ice.
またこの前鼻尾の緩々になりたいっていう表現もかわいいんですね。 And the expression of the front nose is also cute.
この鼻尾に関してとか、可愛いや雪恥ずかしき肌に紫の生々しくなりって、打ち身の跡がつく様子とかっていうのは、 When I read the bamboo club, there was a way to cut the nose,
肌が染まる感じの表現とかっていうのが出てきて。 and the expression of the skin being dyed.
そういう若々しい女の子を描写するのに、こういう言葉を使いたがる人だったのかなとかって思ったり。 I wonder if she wanted to use these words to describe such a young girl.
結構、人の顔色だったり、そういうところの表現に結構特徴がありますよね。 Higuchi Ichiyo-san has a lot of features in the expression of people's faces.
このすぐ後に出てくるんですけど、この苔けたおみやちゃんを怒るのに、ご親像さんが額際に青筋恐ろしくとかね、こんな表現も出てきたりするので。
ちょっと女子目線なのかもしれないです。
そうですね。やっぱり男性の作家とはまた違う感性がすごい感じますね。 I feel a great difference from male artists.
白王子の離農
女の子を呼んでいると情景が浮かぶというか、その顔に青筋が立つ様子が見えてきたりする気がしますよ。 I feel like I can see the blue lines on her face when I call her.
日によってちょっと変わるとはいえ、つらいね、方向という感じのところで、日々暮らしていると。 It's a little different every day, but it's hard to find the right direction.
そこにおみねちゃんのね、ちょっと新編の話が出てくるんですけれども、お父さんお母さんは早く亡くなってそうなんですよね。
またかわいそうですよね。
方向に出されるんですけれども、お父さんが18歳になるまで面倒見てくれたのがおじさん夫婦。
お母さんの弟さんっぽいですかね。
そうですね。白王子。
白王子は上か。
上ですね。
でも息子が若いよねって思いながら。
そうかそうか。
わかんないですね。奥さんが若いのかもしれないですね。
白王子だから一応文字上は上は上ですね。
ヤスベイさん。
おじさんは八百屋さんを営んでたんですが、この秋ぐらいよりちょっと体を壊していて、かつお店も閉めてしまい稼ぎがないので裏の住宅に、長屋の裏だと思うんですよね。
陰になるとこですね。そこに引っ越したんだけれども、会いに行く暇もないと。お暇ももらえない。お休みももらえないと。
見舞いにも行きたいって言うけど、お使いの時にちょっとやるのも怒られそうだから行けないというような感じですかね。
厳しいですね。
方向ってちょっと今の感覚ではわからないですけれども、何て言うのかな。
まあ、よその子を預かってるっていう感覚もあるでしょうし。
そうですよね。今の人の働く感覚からするとちょっとだいぶ考えられるかな。
そうですね。おそらく、何て言うのかな。人身売買までは行かないと思いますけど、おそらくその方向に出す、世話を焼いてる人にお金を払ってるでしょうし。
もしかするとその借金の方ですよね。
方向に出されることもあるだろうし。
預かった側にすると、行儀も教えなければいけない。仕事も教えなければいけないわけだから、何て言うんでしょう。
働かせてやってるっていう感覚。
社会のことを教えてやってるという感じですかね。本当に見習いですよね。
見習いなんだと思います。
なので、仲介をしてくれた人は、本当につらかったら帰ってきて、別のとこ紹介するよとは言われるけど、
うみねちゃん、けなげですね。ここで頑張ろうと。もうちょっと頑張ったら、いいことあるかもしれないって感じですかね。
いい子ですね。本当に。
お利口さんっていうか、けなげだなと。
そういう感じがしますね。
そんなある日、12月の15日で出てきたかな。
15日ですかね。
一家みんなで狂言を見に行く。感激ですね。
はいはい。
を見に行くと。
おそらくそこで働いてる皆さんに、お供していいわよぐらいの感じですね。
うちは今日全員で払うからお供しましょうっていう話が出るんだけれども、
これがいい機会だということで、感激はしなくてもいいからお暇をくださいと。
その間にお寿を見舞いたいんですと。
いうふうに申し出て、OKもらえるんです。
で、そのおじいが住んでたであろうあたりに車を。
これ車で言ってますよね。
そうですね。車の上に。
まだかまだかともどかしがりなと。
早く着いて早く着いてという感じですよね。
なんだけれども、住んでいたお家にはどうやらいないと。
ああ、そういえば引っ越していたんだと。
いうことで、近所ふらふら探すんだけれども、いないと。
で、おじさんのひとり息子、さんのすけくん。
8歳。
この子が近所の子たちと一緒にいないかなということで、
子どもたちがいるところを見るんだけれども、そこもいないと。
で、うろうろと探していると、薬を持った男の子がふらっと目の前にお通って。
で、あれと思って顔を見ると、あら、お姉ちゃんと。
さんのすけくん。
さんのすけくんやったんですね。
お父さんのためにお薬を買いに行ってたんでしょうかね。
おじさんの家族の状況
で、このさんのすけくんに導かれ、おじさんのお家へ。
はい。
で、おじさんのお家の描写がね、当時のいわゆる貧しい人たちのお家かなという感じなんですけれども、
六畳一間に。
一軒の戸棚ただ一つですね。
おめびつすらないお部屋。
で、もちろんおじさんはねついてしまっていて、
その布団が、なんて書いてあったっけな、
かたやきににし薄布団。
薄布団。
本当にかたくて、ぺらっぺらなんだけど重たい感じなのかなっていうね。
それで寝ついてしまってるおじさんですね。
で、さんちゃん、息子も奥さんもおばさまも、何やら痩せてるようだと。
で、様子をね、おじさんから聞くんですけれども、
このね、さんのすけくんがまたいい子なんですよ。
学校にはね、なんとか通っているようなんですけど、
普段、なんでしたか、しじみをとって、しじみを売ってるんですかね。
ですね、はい。
しかも大人よりも売り上げよく、すごくたくさんそれを売って、
薬代を稼いでくれるぐらいいい子。
ただ、それだけではやっぱり生活がどうしても成り立たない。
そうですね。
その様子を見て、おみねちゃんは、
方向先をやめて、ここに私が戻ってきたら、
もっとおじさんもおばさんも世話をしてあげられるっていうふうに言うんだけれども、
おじさん的には前借りがあるから、
働いておくれと、方向先にいてくれと、ですね。
そういうぐらいだから、それなりに稼ぎというかね、方向先が裕福だったっていうのはね、ちょっと。
だし、食いぶちもあると思うんですよ。
ここにごちそうが、この日はっていうのが出てくるんだけれども、
今川焼きですよ。今川焼きが。
今川焼きってかなり贅沢な気がしますけど、どうなんだろう、当時ね。
で、さと芋をごちそうというぐらいの、普段の食生活。
それに比べればきっと、方向先のほうがちゃんとご飯は食べれると思うんですよね。
なので、帰ってくるなんて言わないでって、春になったらきっとね、体も良くなるでしょう、という話で説得をされ、
ただ、借金をね、おじさん生活のためにしてますと。
で、10両10円ですよね。円と両が合っちゃいなってるかな。
みそかまで2両ですね。
10両借りて、1両5房先に取られるっていう、今の氷菓子みたいなことをやってますよね。
とりあえず、待ってもらうためには2両入れると。
待ってもらうために2両入れるって。え、1.5両ぐらいだったかな。
で、残りの。
1両2房ですかね。
残りは生活に回すからってことね。
石之介の帰宅
とりあえず、2両。2円。あれば、なんとか年内過ごせる。
それまでには、体なんとかしようっていう、おじさんね。
なので、大晦日には、私が前借りをしておきますと。
方向先からお金を借りておきますと。
ただ、大晦日忙しくてここに来ることはできないから、次のお休みは春ぐらいになると思うから、
さんのすけくん取りに来てちょうだいという約束をするんですよね。
で、そこから石之介さんが出てくるね。後半ですね。
ここからは、前歳のお子、山村家の後継ぎにしたくない候補ですね。
なんか、この辺はあれですよね。今の時代で見てる時代劇団とか、昔の描写のそういうもんな感じですね。
そうだね。後頭息子が出てくるんですけど。
石之介くん、石之介さん。
これが、もしかすると、樋口一葉の次男ですよね。お兄さんね。次兄か。
が、後頭息子で追い出されて、よそに養子園組に出されたっていう話があるので、
それに寄せた話になってんのかなとかって。
そうですよね。当時は、何か話を思いついても、いわゆるリアリティを出すのって難しいと思うんですよね。
自分が知ってないと。今みたいにネットで調べたときに。
確かに。しかも、女性社会がそもそも広くないところで過ごしてる人だから。
だからやっぱり、この石之介さんの描写っていうのは、やっぱりお兄さんのことが多分に含まれてると思うんですけどね。
この山村家の僧侶息子なんですけれども、母が違うために、お父さんの愛もいまいち薄いと。
これもまたかわいそう。
かわいそうだと思います。私は。
あと女の子ばっかりなのに、この長男さんがこういう扱いされてるっていうのがちょっと、やっぱり。
なので、これを用紙に出して、後目は娘たちの中にと相談してるぐらい。
なので、それを直接言われてないにしても、いい気はしないわけですよね。
そういう話をしてるっていうのは、遠回りに聞こえてくる状況っていうのは、そりゃあ来れません。
15の春より不良を始め、悪いことを知るし。
これやっぱり15っていうのは、今も昔も悪くなるんですかね。
盗んだバイクで走り出すんですかね。
15で不良と呼ばれたよってやつですよね。
十二病ってやつですよね、いわゆるね。
それが、続くと十二病って言われる年代ですよね。
これはやっぱ昔から、この年代って難しかったなって。
一番、思春期。
やっぱり身体の仕組み上、そういうところに差し掛かるんでしょうね。
男性ホルモンが出始めると、ダメなんでしょう、たぶん。
そこでどう転ぶかっていう。
あるんだ。
男女関係なくね、思春期ってきっとあると思うし、反抗期って言われる年だと思うんだけれども、
そのぐらいの頃から、酒とかね、あとどうらくを。
森をテスがどうらくなりけりって。
かなり乱暴な様子があり、
父に残言の絶え間なくって、もうずっと怒っていったんでしょうね。
どっかに養子に出そうと思うけど、その養子にしたいっていう人もいないと。
なので、とりあえず有金のいくつかを分けて、若陰境、別戸籍にしようかな、ぐらいの話を。
そうしてると本人は、じゃあ分配金は1万円くださいと。
毎月遊ぶ金は別にちょうだいね、とかって言うので。
でも、そう言いたくなるのもわかりますよね。
言い手で追い出されようとしてる。
そうですよね。
父の父親に。
そういうことを言うと、また出しづらいと。
なので、とりあえずまだいる。
石之介さんのわがままというか、この辺も今、見ればかわいいかなと。
それでもいるわけだからね、家にね。
石之介さんの年齢が出てこないんだけれども、20歳は超えてるのかな。
15からぐれだしているので、20歳になるかならないかぐらいじゃないですかね。
そんな石之介さんなんですが、家業が順調にいってることは、なんとなくわかってるんですよ。
去年に比べて長屋も増えて、所得は倍にと世間の口より我が家の様子を知ってるっていう描写があるんだけれども、
そんだけ儲かってるんだったら、お金もらっていいじゃないかって言って、調子に乗って遊んでるんですよね。
悪い友達でしょうね。
イサラゴあたりの貧乏人って、イサラゴって地名なんですけど、
なんかそういう、あれが集落みたいなのがあるんですかね。
あー、ほんとですね。
明らかにわかんなかったんですが、
そういうあまり柄の良くない友達とかに、
実家からお金もらってくるからさ、お正月パーティーしようぜみたいな、ちょっとパリピみたいな感じですね。
ことを多分言ってるんだと思います。
で、大晦日をあてに大飲みの場も定めぬって書いてあるので、
で、大晦日、実家からお金を巻き上げて、正月大酒飲み大会しましょうっていうことですね。
で、大晦日にブラブラしてたのに、帰ってくるわけです。この石之介さん、お家に。
で、帰ってきたっていうと、妹たちは乱暴なので怖がって、腫れ者のように触ると。
で、今のこたつにでーんと寝っ転がり、酔っ払ってるので水をくれと、漏石を働き。
で、ここは奥様もご親像さんも、もうなんかめんどくさいわぐらいの感じでしょうかね。
陰でブツブツ言いながらも、毛布かけて枕出して、するわけですよね。
まあ、そんな放棄党息子が帰ってきてゴロゴロしてると、姉さん事件ですという感じで、事件ではないんですが、
嫁に出てる娘のうちの一人が、ういざんで急に酸気づいてると。
いう知らせが入る。慌ただしいですね、このうちね。
なかなか忙しいですね。
で、今に実はお金も置いてあるお家だし、放棄党息子帰ってきて寝てるけど、出ていきやしないと。
おみいねさんの借金とかけすずりの謎
で、お金は失敗だけど、さすがにういざんの娘が苦しんでるのはほっとけないということで、出ていくわけですよ。
ただ、その前に、おみいねさんは何をしてるかというと、借金をお願いする話をね、事前にしてたようなんですよ。
そうなんですよね。これがね、機嫌がいいときに相談をしてたんですよね。
ちょいちょい相談してて、ぜひ大晦日までにお願いしますと言ってて、
ただ、毎日ごきげんうるわしではない奥様なので、何となくこう、何度も何度も言えなくて。
で、とうとう大晦日になっちゃったんで。
いや、これはさすがに今日は、どっかで言わないとっていうタイミングを狙って持ちかけるんですが、
はい。
奥様、息子が帰ってきて、ごきげんまなめです。
なので、
えっ、そう、おじさんが病気だっていうのは聞いたけど、誰も私が貸すって言ってないよね。
って言われちゃうんですよ。
ねー。
借りてくれるって言ったじゃんって、おじさんはハラハラしてるんですよね。
はい。
まあでも、もやもやしてるときに、さっきのういざんの話が来るんですよ。
そうなんですよね。もう2円や。
たった2円なんだけどって。
ね、ほうとう息子に1万円とか言ってる場合じゃないでしょっていう2円なんですけど。
ほんとですよ。
で、結局その2人ね、夫婦2人が出ていって、
さあそこに残されたのは、ほうとう息子。今に寝てます。
ここで、おみりちゃんはふと思い出したのが、
お部屋の隅に置いてある、すずり、かけす、なんだっけ。
引き出し、引き出し。
すずりの引き出しって出てくるんですけど、かけすずりっていうものが出てくるんですよ。
かけすずりってちょっとさすがに調べたんですけど、
すずりを入れておく箱、引き出しがついた箱なんです。立方体。
で、そこの引き出しに20円入ってるなっていうのを、なんとなく知ってるんです。
年末なので、たなこからちょっとお金を回収してきたんでしょうかね。
で、ふうがしてあるんですよね。20円って数えて。
それが入ってるのは知ってると。
で、めちゃめちゃ悩むわけです。
ねえ、奥様はいない。そこにお金があるの知ってる。
石之介寝てる。
サンちゃんが来るんです、ここに。
ねえ、年乗せって約束してましたもんね。
お姉ちゃん、言ってたお金もらいに来たよって。
で、お父さんから、山村県のご夫妻にご挨拶するようにって、お礼を言うようにって、おせつ買ってきたよって言ってくるんですよ。
ねえ。
で、お姉ちゃんがどうしたかって言うと、サンちゃんちょっと待っときなさいと、隅に隠し。
誰も見てない。
よし。
で、2円をすっと、そのすずりの引き出しから取り出し、サンちゃんにこっそり渡して返すんです。
ここの描写がまたね、短いんですけど、
おがみます神様、おとけさま、私は国になります。
なりとはなけれど、ならではなりません。
追い詰められてる、この心情がすごいね。
切々と書かれてて。
いやー、でも、これはもう、やむを得ずというか、何でしょう。
後からどうにかなるだろう、っていうね。
石之介の思いやりとお金の返却
まあ、帰ってきてさらに、どうしようっていう場面は来るんだけれども、
この時も一瞬、頭に真っ白になりながら、でも、なんとか自分の家族ね、
おじさんたち、おじさん夫婦、家族を助けたいっていう、気持ちでいっぱいで。
そうなんですね。だから、自分がどうのが悪いんですよね、助けるためにっていう。
まあ、そう、祈りながら、束のうちただ2枚。たった2枚です。
つかみしあとは夢ともげん。これなんて読む?げんっていう字。
うつつとも。夢ともうつつとも知らず、三之助に渡して返したる始終を、見し人なしと思えるは愚かや。
誰も見てないと思ってたんだけども、見てない。
この文化ね、この後に聞いてくるんですよね。
はい、で、その日、暮れ近くなって、旦那様たちが、続いて帰ってこられたと。
安山だったね。
恵比寿顔してですね。
恵比寿顔か。
ほくほく顔、ほくほく顔で帰ってきたんですね。
安山でよかったですねっていうね。
ご機嫌よく帰ってきたんだけれども、まだ若旦那がいると。若旦那というか、大旦那ですね。
大旦那お帰りになったが、若旦那はと。
肌が、額にシワを寄せぬと。
まだいますね。
みたいな感じですかね。
帰ってると思ったのにっていう感じですね。
まあ、でもこれは息子的には、金の無心に来たわけだから、お金もらってないのに帰れないよねって、遊びに行ってないよねってところですよね。
そう、一貫してますよね。
もう、はっきり言ってますもんね。
父の帰りを待ちしは、これなりお金をもらいに来たんだよっていうね。
まあ、このお父さんもね、子は三回の首枷と家戸っていう。
何言われるんですかね。
言われようですよね。
もう、そういうとこやぞ、お父さん。
知らんぬって言っても、息子だしね。
ここで追い出して、より悪いことされたら、世間も許さんよねっていう話で。
家の名をね、悪くしないでくれと。
お父さん、ほんと情けない。
借金があって、石之介さんがね、息子が外で借金してきてったら、お父さん返すしかないんじゃない?それは。
どうですか?お父さん。
それはもう、とりあえず返して、こんなことしかないですね。
とりあえず、うちうちでなんとか片付けたいと思うんですよね。
なので、しょうがないということで、いくら渡すんだっけ?50円でしたっけ?
50円玉を1つ持ちきてですね。
持たせて。
そしたら、ああ、ありがとうって感じで、帰れって言ってますけど、出ていけってことですもんね。
ふらふら遊んでて。
お父さん的には、これで頼むわ、これといてくれぐらいの気持ちで渡したんでしょうけど、石之介さん的には、また来るで。
出てく時に、玄関から行ってきますやからねって言って、おみねに言ってるんですよ。
出てくわけじゃなくて、お出かけだから帰ってくるからねっていうのを一言残して、出てくんですよね。
ここでね、おみねにちゃんと下駄を直せて、お玄関からお帰りではない、お出かけだぞと出てくる、っていう描写があるんですよね。
これもちょっと、伏線ぽく出てきたかなってね。
伏線ですよね。これはちょっと、石之介の株がちょっとずつやってきますよね。
そうなんですよ。
で、帰った後に、ご親像さんは、独舌を磨きぬ。ボロクソ言ってるんでしょうね。
石之介の真意とオミネの思い違い
もう、出る言葉も考え入れる限りボロクソ言ってるんでしょうね、これ。
それを聞いて、おみねはハッてするんですよ。
え、私、そういえば、さっきお金をもらったんだった、こっから。
ねえ。
ねえ。
で、慌ててこう、なんて言うんでしょうね。
まあ、大晦日だから、翌日のお正月を迎えるために準備、忙しいんだけれども、どうしようって、白状するべきかって。
これ、白状したら、おじさんがね、責められるんじゃないかとか。
そうですよね。その、紹介してくれた人にも迷惑かかったりとか。
で、そういうことがあったらいけないから、もう最後は私がこれを全部しょって、自殺しようか、みたいなことまで考えるんですよね。
ねえ。
で、その、代官女、大締めを、レジ締めですかね、やろうという話になったときに、
ごしんどさんが、ああ、そういえば、かけすずりに先ほど、屋根屋の太郎に貸し付けの戻りがあって、20円ありました、思い出しました。
これがさっきのね、封印された、20円ですよ。
20円。
で、おみねに、そこのかけすずりをここに持ってきなさいと、そこに中入ってるから、もうひやひやですよね。
もうね、その中から2枚を抜き取って、今から数えられたら、もうバレるわけですよ。
持ってこいと、おみねに言うと。
お前がかさんからやそうっていうね。
もうこれは、削除をするしかないかなって思って、
もう、胸の奥ゆく心は、戸島の羊なり。
戸島の羊も、さばかれる前の羊のような気持ちで。
そうですよ。
僕ですよ。
ですよ。
で、その箱をご親父さんのもとに。
で、その中には、ただ2枚取っただけなので、残りは18あるべきはずを、いかにしけん束のまま見えずとて、
そこを返して、ふえども振っても、何にも入ってなかった。
飛びなしと。
あやしきは、うちちりし、かみきれに、いつかみとめしか、うけとりいっつ。
ひきだしのぶんも、はいしゃくいたしそうろう。
石之介。
置き手紙が1枚。石之介さん、これももらっとくからね。
紙1枚で、残ってた18枚を持ってったと。
はい。
いやー、これ、石之介さんが持ってったっていうことで、おみえちゃん、見つからなかったんですよ。
そうなんですよね。
もうね、数えられたらもう、私がやりましたって、喉のここまで出てきてるのに。
もういざ開けたら、何も入ってない。
石之介が、これもちょうだいしたぜって書いてあった。
さあ、これがお話なんですが、知っては知らずか、この石之介の書業です。
ね。
これは、パッと読んだら、この石之介が知ってたのか知らなかったのかっていうのはね。
書かれてない。
はっきり書かれてないんですけども。
書かれてないけど。
やっぱりね、途中でね、お金を抜いたところでも、この始終を見し人なしと思えるは愚かやとかね。
匂わせの文がいっぱい入ってるんですよね。
物語なので、真相はわかりませんが、これは心情としては、石之介が本当と言われながらも、
自分の家に対する、父親、母親に対する恨みはあれ、意外といいやつなんじゃないかなって気がするんです。
いねくれちゃっただけで。
これはね、いわゆるちょっと人動かしの不良みたいな感じですよね。
そうです、そうです。
なので、オミネが、ヤムニは生まれず2枚抜き取った。
でも、その前にご親祖さんに言ってるのとかも聞こえてたかもしれないよね。
貸してって言ってたじゃないですかね。
たぶんいろいろ、知った上で最後、あそこも狸寝入りを決め込みながら。
抜いてったなってことは、これ残してないほうがいいなっていうことで懐にシュッと。
それプラス、抜いていく姿を見ながら、あそこにもお金あるやんって思って。
そっちかもしれん、そっちかもしれん。
助けたというよりも、自分の欲が最期やったかもしれない。
そう、どっちとも取れる、この終わり方が素敵ですね。
ですね。
これは石之介がね、いい仕事ですよ。
いい仕事か。
そこまで深読みすると、ちょっと粋な感じがしてきたりしますよね。
これはなかなかできることじゃないですよ。
普通はね、いい子だったらやらないよねっていう。
ある意味、不良を売れてるからこそできたこと。
そうそうなんですよ。本当、息子だからこそ、信頼されてないからこそできる技っていうやつですね。
あいつがやったならしょうがないって諦められる。
まあまあ、それで、おみねちゃんは宝庫をおそらく続けたんでしょう。
この後もね。
これでとりあえずはね。
ではちょっと、りんごさんがいっぱい書き込んで。
いっぱい書き込んでいただいて。
メモがいっぱい。
今川焼き知らなかったの?もしかして。
今川焼きって、この辺だとなんですか?後座走路ですか?
戦争が起きるやつですかね。
ですよね。九州は海天焼きのほうが、たぶんメジャーなんですよ。
大阪焼きとかね。
大阪焼き、まあだから。
最近では、いろいろ、なんでしたっけ?
アンコリーとか言いますけど。
え、なにそれ。初耳。
ご存知ないですか。
この呼び方がね、やっぱり人の争いを生み出す。
新たな言葉を作ろうと。
そこで生み出されるのがアンコリーだっていう。
ちょっとかわいくしたらいいと思って。
そうそうそう。
東京はでも、たぶん今川焼きがメジャーなんでしょうね。
でしょうね。
こんな感じのお話です。
細かい言葉はね、確かにちょっと調べないと、今使ってない言葉はたくさんあるけれど、
これ念頭において読んでいただければ、ちょっとわかりやすいかな。
そうですね。あらすじをわかっていると、結構追いかけやすいかなと。
私も勉強になりました。なんか久々に頭使いながら読んだなって感じでしたが。
そうですね。もうちょっと長かったらちょっとしんどいかもしれないですけど、いい分量ですよね。
そうですね。1時間弱でたぶん読めるかなと。
大つごもりの話
そうですね。展開も結構早いですし。
12月に入ってから、一応上下っていうふうに書かれてるけど、下の方はもう31日の話だけなんでね。
本当に大つごもりの話なので。
明治時代をちょっとイメージしながらね、読んでもらうと面白いかなと思います。
どうしてもこの石之介が頭の中で顔を想像すると、ルパンの顔になりますよね。
なんで。ちょっと。でも小悪人っぽい感じはしますよね。
大泥棒みたいな感じじゃないから、いいやつ。
最後のね、かけすずりの引き出しから出てきた紙切れも、
ルパンが最後残してくれた。
ルパンの落書きみたいな。
なるほど。
そんな感じでちょっと読んでしまいましたけど。
結構オチも含めてテンポがいいんで。
なんでしょう、楽岡さんのお話にしたらすごい面白そうですよね。
そんな感じします。ドラマではないのよね。
本当にその一日の中で起こった、ふっとした一瞬一瞬って感じで。
本当にオチも気持ちがいいですし、そこでスパッとまた終わるっていうのはね。
平治一夜はね、わりとね、他はちょっとドロッとしてたりとか、悲しいお話なんですけど。
この話は、なんか唯一とは言わないけれども、ハッピーエンドかな。
そうですね。
かなって。
大都合もりのタイトル通り、今年の汚れ今年のうちに、みたいな感じで。
いいかと思います。
では、年内はこんな感じで、いい時間なんじゃないですか。
さすがですね。またちょうど1時間ぐらいじゃないですか。
すごいな、やっぱり。
すごいですね、体感ね。
しついさんもですよ。
体感が、いえいえいえ、とんでもない。
60分が身にしみついてる2人でお送りしましたけど。
どんな2人やねんって。
次回の予告
次回ね、またできそうになったら。
そうですね、次回。
のびのびにしてたゴーゴリの街灯はどうですか。ちょうど冬の話なので。
そうですね。
いいかなと、さっきふと思ったので。
いいですね、今度は。
夏夜文学、寒い、なんか寒いことをちょっとこう、ね、やりたいなって思います。
ぜひぜひ。
そしたら次はゴーゴリの街灯。
またポストしておきます。
最近ツイッターあんまり開いてなくてごめんなさいなんですけど。
はい。
はい、では、ご意見ご感想があったらぜひ、ハッシュタグ、羊と蜂でつぶやいてください。
さあ、ではまた気が向いたときに、ポッドキャストリーをあげておきます。
ちょっとね、私もイベントやらなんやらがあるので。
いやいや、お前やっぱ忙しいな。
いや、忙しくないんですよ。全然忙しくないんですけど。
でも宣伝しとけって言われるから宣伝しとこうかな。
どうぞどうぞ。
ポッドキャストフリークスのアナウンス
3月9日年明けですけどね、来年3月9日大阪ナンバーでポッドキャストフリークス開催いたします。
たくさんのポッドキャスターさん、リスナーさん、たくさん来てもらえて交流したいねっていうような集まりです。
私はトークはしませんが、裏方としてうろうろしてます。
あとは、もしかしたらマッサージブースにいるかも。
なので、ヘッドマッサージとかするかもです。
もしお時間がある方はお越しください。
ぜひお越しください。
さあ、では皆さんお仕事まだ続く方もいらっしゃるでしょうが、良いお年をお迎えください。
そうですね、良いお年をお迎えください。
では、おやすみなさい。
おやすみなさい。
59:03

コメント

スクロール