00:05
どうも、かやです。
ヒソです。
今回は、2024年第25において全28話で完結を迎えました。
いつもエルク先生によるツーオンアイス、こちらの完結を記念しまして、
僕と虫さんでツーオンアイスのそれぞれ印象的なエピソードを3つずつ上げていって、
この作品全体を振り返っていこうという、そういう完結記念番組となっております。
はい、よろしくお願いします。
はい、ツーオンアイスの印象的な話を取り上げることによって、
この作品のどういうところに魅力があったのかというのを語っていきたいなと思っています。
で、ツーオンアイス、2023年43号、去年の43号から連載開始しまして、
今回まで28話となりました。
一応あらすじとしましては、北海道生まれ育ちの峰越早馬君という少年が、
子供の頃、東京に来たときに偶然出会った佐藤めきさらさんという天才フィギュアスケート少女に
憧れるようになって、北海道で独学でスケートを練習して練習して練習して、
そして東京に引っ越してきたら、きさらさんとも会えたし、フィギュアスケートも始められたし、
で、その憧れていたきさらさんは、なぜだか知らないけれど、
シングル選手からペアに転校していて、そのペアの相手に選ばれて、
憧れるままにペアのパートナーになるかと思いきや、
まあ果たしてどうなるかなみたいな展開から始まる作品でした。
そうですね。
子供の頃から病的に憧れた女性スケート選手にペアの相手に選ばれて、
そういうところが醍醐味の作品だったんですよね。
そうですね。
まあまあサクセスストーリー的な始まりではあったんですけども、
まあそういうわけではなくみたいな感じですよね。
そうですね。
まあそういった本当に憧れの女の子に選ばれる的な、そういったところが、
ストレートに喜びにつながっていくのかと思いきや、
そうでもなくという話になっていくような展開でした。
まあ序盤ではこの少年ハユマくんの病的な憧れというのと、
その憧れる対象のキサラさんの何か過去があるようだけれど、
やはりとりあえず可愛くて魅力的な少女、女性であるという、
そういったあたりが見どころではあったんですけどね。
そうですね。
といった二人の距離が近づいたり離れたりしつつ、すれ違ったりしつつ、
ハユマくんがどんどんペアの選手として上達していくとともに、
フィギュアスケーターとしても上達していって、
これならフィギュアスケーターとして花形であるシングルの選手としてやっていけるんじゃないか、
ペアに引き留めるのはちょっと良くないんじゃないかというような思いがキサラさんにも芽生えてきて、
とりあえずハユマくんにシングルの大会にも出てもらって、
シングルで戦えることを実感してもらって、
シングルの世界というものを知ってもらって、
その上で改めてシングルをやるかペアをやるか選んでほしいというキサラさんの思いを受けて、
ハユマくんが大会に出て結果を残してみんなに認められての展開の後、
大きくお話が動きます第9話。
こちらをミスさんが一つ目のエピソードとして選びました。
03:01
そうですね。
本当にハユマくんの異常性というのが第1話からずっと描かれているわけですけどね。
それでも本当その中でペアをやるっていう話になった時にね、
ここで僕がこのエピソードで一番驚いたのはですね、
やっぱりシングルかダブルスかみたいなことを言ってて、
道でしたっけね、プログラム走るわけじゃないですか。
その時に見えた景色はって言って、
ダブルスやろうって言ったらシングルだったんですよね。
シングルの方にハユマくんのビジョンが浮かんでくるっていうところに関しては
マジでびっくりしたし、マジかーっていうところで本当に
最初に一番驚いたのがここだったんでこのエピソードを挙げさせてもらいましたね。
確かにどういう理屈でダブルスの方が魅力的っていう風に伝えてくるのかな、
ハユマくんのそういった思いを伝えてくるのかなと思ったら、
一旦ハユマくんにとってもシングルの方が魅力的な競技に見える、
魅力的な世界に移るという風に描かれるんですよね。
そうなんですよね。だから本当ここは予定調和とはまた違って、
本当どうするの?ダブルスじゃなくてシングル戦始まるの?
みたいな感じでちょっとドキドキしたんですよね。
そうなんですよね。一旦ペアの相手である、ヒロインであるとこのキサラさんと
戦われる展開が来るのかな?最終的にペアに戻ってくるとしても
一旦別れちゃうのかなとか結構いろいろと想像が頭を巡ったんですけどね。
そうなんですよね。結局この後やっぱりペアの方を選んでいくっていう感じになるんですよね。
だから何でしょうね、ある種この漫画っていうのはさ、
本当に直感的なところとか、理性とかさ、
あとは幸福とか不幸とかさ、結構そういったところを
喜びと芸術とかもそうだけど、結構対立させる感じの演出というかね、
表現が多いなって思うんですよね。
もちろんシングルとペアなんかもね、結構やっぱりこれこれがどう違って、
敵対とも違いますけどね、本当に対比させるっていうのが多い感じでね。
ある種その直感的にはこっちの方がいいんだけど、でもやっぱり
いろんな思いとかそれぞれの感情とか人間関係とかがあってこっちを選ぶみたいなね。
そういったところをすごい丁寧に描く作品だなっていうのはこの後のエピソードでもさらに
やっていくのがすごいこの漫画らしいかなっていうのもあったんで、
やっぱこの演出でもその最終となるこのシングル数の方に一瞬、
葉山くんの目が行くっていうところの話はものすごい印象に残りましたね。
そうですね。本当にそこでシングルの方が一旦魅力的に見えて、それを選ばないという、
個人的には確かにすごいびっくりして、僕の選んだエピソードというのはまた別なんですが、
本当にこの9話、そしてその次の10話、葉山くんが道を決める、
自分の進路を決めるお話というのは、最後まで読んでみると本当に
葉山くんの演技の本質を描く意味ですごく大事な回だったなという感じがするんですよね。
そうだね。
なんというか、一般的なスポーツ漫画、特に少年漫画のスポーツ漫画において、
06:00
勝つこととか興奮すること、カタルシスみたいな、ある種のそういった
本能的なところに喜びを見出すような、そういったものが基本にあるのに対して、
やっぱりこの2本合図の特に葉山くんに関しては、そういった競技として
競って勝つことのカタルシスみたいなものを求めないんですよね。
そうなんですよね。
いや、だから本当にシングルの方がやりがいを感じて、シングルの方が憧れの選手がいて、
花々しい世界で期待されてという居心地も良くてという、それを描いた後で
どうやってペアを選ぶんだろうという話になっていった時に、葉山くんが選ぶ理由というのが
本当に憧れて一方的に追いかけるスケートではなくて、
誰かと向き合うスケートがしたいという理由でペアを選ぶんですよね。
そうですね。
だから本当になんか、何でしょうね。
少年漫画の先頭民族的なスポーツ漫画では全然ないということがそこではっきりするんですよね。
そうですよね。だからそこがすごい驚きだったし、
これがこの漫画の個性なんだっていうのがすごい分かる回で良かったですよね。
そうなんですよね。
本当に人との関わり、対話とか本当に2本合図とは言いますが、
そこを追い求めていくんだ、そこの輝き、そこの幸福、そこのカタルシスを追い求めていく作品なんだなというのを示した
大きな展開がそこの9話、10話、エピソード的にも序章の終わりという形で
一つのまとめ、締めくくりとなるようなエピソードでした。
その後、本格的にペアを始めた葉山くんと、
その前に、その後ついに現れるこの作品における
葉山くんの敵、相手、ラスボスなんでしょうね、神。
神ですね。
神であるところの、そらたかゆきさんという天才フィギュアスケーターが現れて
お話がぐんぐんぐんぐんと回っていきまして、その天才フィギュアスケーターそらたかゆきさんが
悪意を持ってペアに転向してくるぞみたいな話がどんどん進んでいって、
そして訪れたミスさんの選んだ2つ目の印象的なエピソードというのが
だいぶ進みまして、第24話となります。
僕が選んだ第24話は、全国オーディションまでして選んだペアと
そらたかゆきさんが演技を披露するわけですけど、なんとそこで
2人の動きのユニゾンであるサイドバイサイドを一切やらないっていうね、衝撃回ですね。
そうですね。何が起きるのかとハラハラしましたが、そのハラハラ感に十分応える
胸が痛くなる回でしたね。
そうですね。今までほんとそらたかゆきさんがちょっと邪悪な描かれ方というかね、
キサラさんに対する態度とかも含めてね、すごい敗北も嫌がってみたいなところが
いろいろあったりしたわけですけどもね。
でも今この話をやる前までは、でもそんなになんか悪そうには見えないんだけどなーっていうね、
ローランさんを抱きかえったりとかね、いいところもあるしな、それにちゃんと実力差だしな、
そんなに実格悪そうじゃないかなーとかって思ってるんだけども、
ここでのほんとそらさんはマジ最悪だったからね。
そうですね。本当にペアの相手の方がすごいかわいそうになる感じでしたね。
09:06
しかもその時のそらさんの会話とかがさ、ひむのさんに対してね、
僕のファンに嫌われてそうだから選んだとかね、すごい酷いこと言ったりしてまして、
しかも演技的なところでは違和感を持つ人たちで、
僕のファンはどうせ君が悪いと思ってるよって言ってみたいとかね。
ほんとちゃんと最悪なんだよね。
ちゃんと最悪なところが、ほんとに俺はなんだろう、そらさんのキャラクターがすごい、
今まで溜めて溜めて表さなきゃキャラクターが派手だなーっていう感じがして、
すごい面白かったですよね。
そうですね。本当にペアの敵。
それまで本当にこのペアを志している選手たち、
葉山くんの周りにいるとても優しく明るい選手たちというのが、
みんなそら貴之がペアという世界に来ること、ジャンルに来ることを
すごく危惧するというか、そら貴之によって競技が
歪められてしまうんじゃないかみたいな、そういった恐怖を抱いているというのが、
結構一読者としてはピンとこなかったりしたんですよね。
そうですね。
別に有望で有力な選手、スター選手がやってきて、
その業界、競技としての色合いというか形がちょっと変わっていったとしても、
それで日が当たって人が集まって競技として発展していくのであれば、
それがこれまでの流れを断ち切るようなものであったとしても、
別にいいんじゃないかなぐらいに思っていたんですが、
そんな思いを許さない、本当に圧倒的な悪役ぶりでしたね。
そうなんですよね。
だからここのそらさんはめちゃくちゃいいなって思ったし、
あとこの回ではね、本当に闇の演技良かったですけど、
あとゴミ女ちゃんがね、理解者として一気に存在感を増したのが良かったですね。
本当になんでしょうね、ゴミ女ちゃんすごいよねっていう。
そうですね、このスター選手そらたかゆきさんという、
もう全国的に女性に愛されてワーキャーワーキャーやられている、
ものすごくアイドル的な持ち上げ方をされているスター選手というのに対して、
ものすごい美容的な引かれ方をしている通称ゴミ女ちゃん、
本名はあけぼしゆうこさんという女性で、
テレビの取材を受けた時にそらたかゆきは、
ファンをゴミを見るような目で見るのがたまらないっていうインタビューをした結果、
大炎上して叩かれまくって、
ゴミ女ちゃんとしてネットミーム化した女性というのが、
すごい重要なキャラになりましたね。
そうですね。
ここでみんなちょっと戸惑ってる中で、
本当に一人だけ理解者補助をやるってところで、
本当にはるだかゴミ女ちゃんのキャラクターもね。
そうですね、みんななんかあんまり演技よく見えないけどどういうことなんだろう、
相手の子が悪いのかな、
そらさまがそんなミスなんてするはずないし、
相手の子が悪いんだろうなみたいに戸惑ってる中、
ゴミ女ちゃんはこれは私のようなそういう、
これを許せないという、
その真のペアを炙り出すためにあえてやっている、
悪魔の所業なんですねっていうのを、
そらさんの内心、内面まで深く切り込んだ上で理解してましたからね。
12:04
そうですね。
そしていてもたってもいられなくなるゴミ女ちゃんが、
そらさんに対して会いに行くという感じで、
大変大きくお話が動き出したりとかして、
まあ確かに大変印象的な回でしたよ。
ですね。
で、僕が選んだのがその次の回なんですよね。
はいはいはい。
そこで24話でそらさんに対するヘイトを高めに高めて、
こいつはマジやべえっていうある種悪のカリスマというか、
ここまで吹っ切るともうこれはこれ魅力だなみたいな感じで見ていたところに、
次の回25話で描かれたのが、
そらたかゆきさんがそこまで歪んでしまった原因となる過去なんですよね。
そうですね。
子供の頃から男性でフィギュアスケートを始めて、
フィギュアスケートが好きで始めたけれど、
一緒にやってくれる男友達はいろんな理由で辞めていくし、
とにかく一心に嫉妬と女性からの誘惑等を受けて、
すごく息苦しい感じの気持ち悪い感じのストレスフルな感じの、
フィギュアスケート人生を送ってきた上で、
女性から性的な暴行を受けてしまって、
ものすごい心的トラウマを受けるという、
そういう過去が描かれて、
そこからいかにして女性を憎むようになったか、
その思いがペアに対する歪んだ思いになっていくのかっていうのが、
1話で描かれたことによって、
そらさんに対する見方が180度反転するような回でしたからね。
そうですね。
ここは俺も言えるかどうか迷ったんですけども、
まあまあまあちょっと激しすぎるんで。
やっぱりそっちよりその前の回かなって思ったわけですけども、
ここも本当に衝撃的でしたよね。
本当にこの作品がペアという形で、
ある種異性との向き合い方、
自分とは違った存在をどう支えるか、
どう受け入れるか、どう受け止めるかみたいな、
そういった観点から掘り進んでいったときに、
本当にそらたかゆきさんという人の原点と、
その歪みの本質というのはここにあるんですよ。
あ、じゃあそらたかゆきさんがこんなことをしてしまうのもある意味仕方ないな、
彼が救われる様を是非と思いたいなっていう風な思いを抱かせる、
そういった感じで、
まあまあ本当にこの作品の描くペアという文法にのっとって、
そらたかゆきという魅力的なキャラクターを描いた回として、
本当に25話が印象的で。
またそういった内容的な部分以外にも、
漫画表現的にこのツーオンアイスという作品の心情描写ですとか、
場面転換とか場面の切り取り方とか、
そのある種の漫画表現としても、
ちょっとやっぱり25話が一番この出色の出来というか、
一番印象的な回でしたからね。
そうですね。少年漫画的な文法とはまた全然違うけれども、
マジで本当に心にグサグサさせてくるようなすごい回でしたよね。
まあそうですね。コマの切り取り方ですとか、
場面の展開の指す方、中に落とし込んでいく情報量などで、
いや、本当にすごく見応えのある、読み応えのある1話だったんで、
15:02
僕はその次の25話を一つ目に選びました。
はい。
で、続きましてのその翌週第26話というのが、
僕とみずさんが共に選んだ回となります。
みずさんが3つ目に選んで、僕が2つ目に選んだのが、
この第26話の内容としましては、
ハイマ君とキシャラさんが、
ソラ、タカユキさんの闇の演技に対して、
自分たちの光の演技を見せつける回でした。
いや、そうですね。
ここめちゃくちゃ俺良かったし、
俺の中では本当に2話を愛すベスト回といっても過言ではない回でしたね。
はいはい。
本当にだから良かったよ。
ソラ、タカユキさんのサイドバイサイドっていうのが、
マジで本当に独りよがりの闇の演技やっているのに対して、
本当にハイマ君たちは楽しそうにやるし、
本当に仲良さげというか、すごい良い雰囲気でやるっていうところでね。
しかもサイドバイサイドっていうすごい揃ったやつを、
俺たちの人生そのものだからって言ってやるっていうところに関しては、
本当にソラさんと対比になったし、
本当にその暗黒の演技を浄化するような感じでね。
すごい良かったな、この漫画っていう感想になりましたね。
そうなんですよね。
そこにちゃんと本当に異性という、
いつの間にかに得体の知れなくなってしまった相手に対して、
愛を与えられることのこの素晴らしさ、
それが詰まっている競技だから、
ペアは素晴らしいんですよという感じで、
ある種競技として、スポーツとしてソリッドに考えた時に、
その異性という意識というのが、
あった方がいいのか、なかった方がいいのか、
それって邪道なんじゃないか、
あまり意識しない方が正当なんじゃないか、
みたいなことを文外観は思ったりもするんですが、
この2oniceという作品は、
本当にその異性というものを意識して、
それが必ずしも恋愛関係じゃなかったとしても、
自分とは違う存在、異質な存在である異性というものを、
いかに支え受け入れるかという、
そこのところにこの競技のある種美しさがある。
だからこそ、女性嫌悪に陥っているソラさんというのが、
この競技において闇に染まってしまっているという、
それを表現しているという、
そういう、このお話の骨組み、骨格、
一番大事なところがしっかり描かれていて、
この作品全体を通して膝を打ったというか、
なるほど、この話はそういう話だったのかと、
一気に腑に落ちる回だったんですよね。
そうですね。
本当にこの対決を経て、
本当にソラさんが救われてほしいと、
さらに思いになりましたしね。
そうですね。
それができるのは、本当にハイマー君たち。
ハイマー君と木澤さんだなというところが、
本当にはっきりする感じでね。
だから本当にもっとこの2選手を、
この2ペアの戦いぶりというか、
高め合っていく様、
しのぎを削り合っていく様、
見たかったなーって思う回でしたよね。
そうですね。
いや本当に、
ここは本当にこの作品の総括というか、
結構前半でこのハイマー君が、
木澤さんを女性として意識して、
木澤さんに関しては、
自分を女性扱いしてほしくない、
それで照れて競技の質が落ちたり、
危なくなったりとかする、
ちゃんとした競技者として扱ってほしいみたいな感じで、
すごいすれ違いと圧力があって、
18:00
それを乗り越える様が、
結構ある種地味な展開として、
結構な尺でやっていたりとかして、
前半では、
変わったことをやる漫画だなーぐらいでしたが、
そこを丁寧に描くんだなーぐらいの感じでしたが、
本当にこの2人の演技が、
本当に欠失したところまで見ると、
本当にあのエピソードは、
欠かすことのないエピソードだったんだな、
というのが分かったりとかして、
本当に単体の演技としては、
そこまでシリーズ全体を通しても、
派手な演出ではなかったですし、
そこまでカタルシスを持って描かれた感じではなかったような気もするんですが、
でも本当に、
その内容を考えると、
シリーズ全体の
見え方が変わってくる感じの、
いや、これも本当に素晴らしい回でしたよ。
そうですね。
あとここでもう一つ印象的だったのは、
結構そのペア、
フィギュアスケートペアで、
オリンピックに出て、
日本一位を取っていた、
伝説的なペア、ハタ、サエさんとか、
その伝説的なペアの人が、
ハイマー君たちの演技を見て、
かつての自分と比べて、
自己嫌悪したくなるくらい、
素晴らしい光の演技だっていうような、
そういった感想を持って、
その日本一位で、
みんなに全幅の信頼を寄せられている人格者である
ところのハタさんでさえ、
若い頃を振り返ると、
結構闇があるんだな、みたいなのが描かれたりとかして、
それとの対比で、いかにハイマー君たちが
異常な、というか得意な存在なのかというのが
伝わってくるのも良かったんですよね。
そうですね。
といった感じで、
ハイマー君たちの二人という存在が描かれた、
26話の後、
フェアという業界全体が大きく動き出す
27話を経まして、
そして最終回となりましたのが、
今週の28話で、
僕は今回この最終回というのを選びました。
はい。
なぜ選んだのかといえば、
やっぱりそらさんのエピソードとしての
一旦の区切りを迎えた回は、
ここだったなと思うからですね。
本当にその、
最終回において、
そらさんの、
ある種の総括とか、
今後そらさんが歩んでいく道というのを
全部描いたというところに関しては、
方向性だけどね。
方向性を全部描いたというのは、
びっくりでしたし、
すごい良かったですね。
救いになりましたね。
そらさんが、
ハイマー君たちの光の演技を目にして、
そして自分が間違っている、
あえて間違っているということを
改めて自覚して、
自分に対して、
女性に対する嫌悪感というものを、
ある種それを煽って、
それをフィギュアスケートとしての
芸術性に消化させようとしてきた、
ミソジニーを煽って育てて、
助長してきた、そして、
そらさんに復讐されるようにして、
業界から追放された、
コーチというのがそらさんのところに現れて、
そらさんの罪を、
見せつけるような、
そういった存在として現れて、
自分の歪みが体現した、
そらさんが、
自分にとっての職材は、
自分がこれから進むべき道は、
それらの罪すべてを背負って、
21:00
ハユマ君たちの光の方に向かっていって、
最終的にハユマ君に対して、
自分のフィギュアは、
自分がやっているフィギュアスケートは、
自分のためのものであるということを、
断言できるような、
宣言できるような、
伝えられるような、
そういったことをしたい。
いつかそっちに行かなくてはならない。
自分に課せられた、
ある種の職材であるというふうに、
自覚するという。
そして、ハユマ君に対して、
ある種の焦がれるような、
感情を虜するという。
あそこのところで本当に、
そらさんの救いが、
これから訪れるんだろうな、
というのも見えてきましたし、
そこに至るまでは本当に大変だな、
というのも見えましたし、
ゴミ女ちゃんという存在は、
単なる面白い人ではなくて、
自分と共に救うべき、
共同関係の相手なんだな、
というのも見えてきて。
そこで本当に、
ある種の切なさと苦しさと、
安心感すらも与えられて、
本当にそらさんというお話の一区切りが
見れたのが、とても印象的でしたね。
そうですね。
ていうか、ゴハルちゃんのやつ、
全部そらさん関連じゃないですか。
まあまあ、26話はそらたかゆきさんではないですが。
でも本当にそらたかゆきさんの回想と、
この最終回を持ってきたあたりは、
本当にこのお話の主軸というか、
やっぱり一番のエモーショナルなところっていうのは、
そらたかゆきさんのエピソードで。
そこに対して、
深く切り込んでいって、
それを救うことのできる存在として、
ハヤマ君たちはすごく魅力的に描かれていたな、
という印象にはなりましたね、最後。
そうですね。
やっぱりそらさんのパンチが、
めちゃくちゃ強い漫画でしたからね、これ。
そうなんですよね。
ハヤマ君たちに関しては、
純風満帆ではないですけど、
本当に光の道を生きる感じ。
すれ違ったり悩んだりもするけれど、
基本的にはお互い思いやって、
周りに手助けされて、
本当に何の後悔もない、何の罪もない、
何の躊躇もない感じで、
未来へ向かっていけている、この明るい二人という。
最後、ハヤマ君が、
ペアをやっていた他の選手たちに、
今まで結構、
辛いこともあっただろうけれど、
頑張っていこう、みたいなことを言われたのに対して、
俺そんなことなかったしな、みたいな感じで、
明らかに言っているあたりとかも、
本当に象徴的ですが、
本当に明るい道を歩んできた二人という、
そこの、ある種、
順調すぎるが故に、
ドラマとして大きく跳ねたりはしなかったようなところが、
そらさんのお話が、
本当にドラマとして、
本当に波乱万丈でしたからね。
そうですね。
だからそれを救う存在としてね、
ハヤマ君たちの、
核というかね、
それがすごい上がるんですよね。
本当に、
ヒーロー物とかで、
光が強ければ影が濃くなるみたいな、
そういう話もしたりしますが、
その逆で、影が強ければ強いほど、
光が浮き彫りになる感じで、
そらさんという存在がいることによって、
ハヤマ君たちの得意性と、
本当に救いとしての、
あったかさみたいなものが伝わってきて、
24:00
本当にそらさんが登場して以降、
このツーアイスという作品は、
もう魅力が、
100倍にも200倍にもなった感じがしますね。
そうですね。
いやー、だからマジで本当にね、
そこがちゃんとこう、
お話の枠組みがしっかりとカチッとはまったときにね、
俺もさっきも、
26番とか言ってましたけどね、
この漫画なったって思ったって言いましたけど。
なったんでね、
本当にここで終わってしまうのが残念なくらいの漫画なんですよね。
そうですね。
本当に最後の、
そらさんが登場してからは、
常に右肩上がりでしたが、
終盤の、
そらさんのペアの演技が描かれて以降、
もうペアというものが、
軌道の時代に進んでいって、
そしてそらさん自身が、
大きく変わろうとしていって、
大きな試練を迎えていって、
という展開に向かっていく、
この最後数話は本当に右肩上がりどころか、
なんかもう、
滝登りな感じでしたからね。
そうですね。
本当にめちゃくちゃ盛り上がっていく感じだったんで、
いやー、コミックスの描き下ろしも当然楽しみではありますが、
この勢いのまま、
絶対、このそらたかゆきとはやまくんという、
この二人を中心にした、
世界というのをぜひ見たかったな、
という思いは残りますね。
そうですね。
といった感じで、まあ、
作品の形式上、他の作品に比べても、
ちょっと取り留めのない話になりがちな感じはありましたが、
でも本当に終盤のこの展開、
そらたかゆきさんに対する描写、
そのエピソード、
心情表現などに関して、
本当にこれを楽しむためだけにも、
通音アイスを一話から
しっかり丹念に読んでいってほしいなと思うくらい、
それくらい本当に終盤で、
いつも先生の実力、魅力というのが
存分に発揮されていましたね。
そうですね。
いやー、だから本当に、
なかなか助走がないと、
この関係性というのを描くのは難しかったりするので、
あれなんですけど、
本当にもっと早く、
この対立というか、
この関係性がはっきりしていたら、
もっとやれた気がするんですよね。
そこは惜しかったですよね。
そうですね、確かに。
もともと少年漫画向きの題材から、
離れたところから始まったという、
かなり不利を背負った上で、
結局それを覆せずに、
短期打ち切りとなってしまった感じもありますが、
本当にいろんなエンタメとしての、
そして本当に文学としての要素、
強い要素みたいなものを持っていた気がするので、
これがうまく噛み合って、
序盤からエンターテイメントに昇華されていたら、
また違った道もあったのかもなとか、
本当にいろいろともったいないなという
思いが残る感じで、
いやぁ、いつも先生。
必ずしも少年漫画以外でも、
その魅力を発揮できそうな感じはするんですが、
でも、ジャンプでまた
魅力的な作品を一度描いてほしいなという
気はするんですけどね。
そうですね。国語力というかね、
演出力というかね、本当に言葉の力っていうのが
すごい先生でしたからね、いつも先生ね。
モノローグとかで本当にその
全体が保管されていく感じとかは
すごい良かったんでね。
いやぁ、マジで次回作楽しいなって思ったんですね。
なるほど。個人的には本当、
魅力というよりかは本当に
27:01
お話の骨組みと漫画的な
描写の方がとても魅力的で、
言葉の表現に関してはもっと
ある種俗っぽくてもいいんで、分かりやすい方が
もしかしたら受け入れられたのかもなみたいな
思いもあったりするんですが、でも本当に
お話の組み立てとか要素の込め方とかに関しては
すごく魅力が感じられて、
まぁ、そうですね、本当に
少年漫画的な勝った負けたの話にしなかった
という点の不利がすごく語られたとは
思うんですが、
心情表現だけでも
エンタメになるぐらいのレベルまで
突き詰めていってる感じというのは本当に素晴らしいな
と思いましたので、いつも先生の
次回作どこで発表するのか
ぜひジャンプで発表してほしいですが、本当に楽しみですよ。
楽しみですね。
といった感じで、以上
「つおんあいす」の振り返りとしまして、
最終回単体の感想に関しては
また本編の方で語っていきます。
はい。