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2021-09-02 10:40

#44 エミールと私(読書感想回)|Radio Memorandum|ラジメモ

とあるパパの日常を切り取る "Radio Memorandum" 。第44回は、月に一度の読書感想回ということで、ルソーが著した「エミール」の解説本である、「ルソー エミール―自分のために生き、みんなのために生きる」についてお話しました。コテンラジオが「教育の歴史シリーズ」を放送したきっかけで読み始めましたが、子供という概念が生まれ教育が体系化されていく過程で非常に大きな影響を与えた本であるが故に、現在の教育にも役立つエッセンスがちりばめられていました。子育て中のパパママは、一度読んでみると色々な発見があると思います。


#ラジメモ

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はやぶさのラジオメモランダム。この番組は、私、はやぶさが毎回テーマに沿ったエピソードを話すことで、
パパ×〇〇の日常や自分の考えをお伝えする番組です。
はい、今回も読書感想回ということで、今回はエミールと私というテーマでお話ししようと思います。
エミールというのは、ルソーが書いた子育て論、エミールという架空の子供をルソーが家庭教師役となって育てつくストーリー仕立ての本になっています。
僕が実際読んだのは、エミールそのものではなく、解説本なので、正確にはNHKの100分で名著ブックスのルソー·エミール
副題が自分のために生き、みんなのために生きるという本を読みました。
これは日本の哲学者で東京医科大学の教授をされている西健さんという方が筆筆されている本になります。
内容は平たく言うと、エミールの年齢に応じて家庭教師がどういう教育をしていったかということをカイツマンで解説してくださっている本でして、
エミールのエッセンスを程よく抽出して学べる本になっていました。
まず僕がこれなぜ読もうかって思ったのは、みんな大好き古典ラジオがですね、教育の歴史シリーズをやっていたということがあって、
それきっかけでですね、自分も小さい子供、3歳の子供がいるもので、昔の人が考えたその革新的な子育ての考え方?
といったところを改めて自分の中でインパクトしたいなという思いがあって、今回読んだというところですね。
今ほど、古典ラジオの教育の歴史シリーズをぜひしっかり聞いていただければと思うんですけれども、
そもそも子供という概念がなかったんですよね、昔は。
だったりとか、子供に対して教育を施していくっていうことがいかにいいかっていうことがわからない時代があったっていう、
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昔の時代背景、子供という区別がされていない時代から子供というある種の概念が生まれて、
そこに対して教育っていうものが体系化されて作られていったっていう経緯を聞くと、
大きなきっかけになったエミールという本は本当に当時すごいセンセーショナルだったんだろうなって思います。
で、その中で、じゃあ今も何か使えそうだなって言った部分がどんな部分かなと思って読んだんですけれども、
結構示唆深いことが書いてありまして、一つ目が、
即性栽培をするなって書いてるんですよね。
まず幼少期に大人の都合でできるようになってもらいたいこと。
例えば今で言うと、いろんな習い事をして音楽ができるようになったりとか、体操ができるようになったりとか、水泳ができるようになったりとか、
そういったことをあんまり本人、子供、当事者の動機をベースとしないでインプットを詰め込もうとするのは良くないっていう話をしています。
結構、現代に照らして考えると、え、そうなの?っていうふうに思われる方も多いんじゃないかなと思っていて、
実際のところ、それがマルソーが書いたエミルの後にどういうふうに研究されているかはわからないですけれども、
ある種、今の一般的な詰め込み教育のあり方の真逆にあるっていうのはすごい差深いなと思いました。
もう一点目が、そうですね、幼少期から少年期っていったところで、
基本的には経験に基づいた学習を進めなさいというふうに言っていますね。
これどういったことかっていうと、頭で口にならないっていうことですよね。
自分が実際に経験をしたことを背景だったものが学問になっているっていうことを理解する。
これは理科の実験とかそんな感じなんでしょうね。
社会科研学もそうなのかもしれないな。
ただ、小学生の時にそんなことを考えて理科の実験したり社会科研学行ったかなって思うと、
自分はそうでもなかったなみたいなふうにはなんとなく、今思い出してもそうだなっていう感じですね。
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ただ、やっぱり自分の好奇心を大事にする。
自分のために時間をフルに使って、自分の興味を育てていくっていうプロセスは、
特に今の時代はすごい大事なんじゃないかなと思っていて。
何でかっていうと、何でもできる選択肢の広い時代だからですね。
ここは古典ラジオの深井さんもよく話していて、
自分で主体的に自分の道を切り開いていかなきゃいけない時代にもなっている。
だから、敷いていたレールに乗っておけばいいみたいな、
そういうある種の思考停止が許されない時代なので、
自分でその内発的動機を育てられるっていうところは非常に大事な要素だろうなと思うし、
自分の子供にもね、やりたいとかやってみたいとか興味があるって口にしたタイミングで、
その機会をできるだけ提供してあげられたらいいなというふうに思っています。
ちなみにうちの子の今の舞部分はストライダーです。
休みの日は日がない1日、ストライダーで公園の中を走り回ってたりします。
その後ですよね、少年期から青年ってなっていくに至って、
ようやく人とのコミュニケーションだったりとか、
人のために、誰かのために貢献をするっていったことを学んでいくプロセスをとっていて、
そうですね、一番自分にとってなるほどなって思ったのはやっぱり、
自分で自分を、自分の欲求っていうんですかね、
を満たしてあげないと、
その先にある他人の課題解決とかに純粋に貢献するようなエネルギーっていうのは出てこないっていうことですよね。
それはサブタイトルになってる、自分のために生き、みんなのために生きるっていうところが、
簡潔に伝えたいところだろうなと思ってるんですけれども、
やっぱり自分のためにまず生きる土台があってこそ、
その先に自分が世界とどう接点を作って、自分の立ち位置を作っていくかみたいなところがすごい大事なんだなっていうのは、
子供の頃に知ってたらどうかっていうのは正直わからないですけれども、
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自分を大事にするっていうことは忘れないようにしたいなっていうふうに、
自分自身も思うし、子供にもそう伝えたいなというふうに思いました。
その他にもいろいろなエピソードがエミリーには書かれていて、
その中にはルソーの有名な社会契約論と共通する部分とかも書いてあるので、
非常にルソーの思考をざっくり学ぶには良い本でした。
これを読んだから、具体的に明日から子育てで何を変えようみたいなことはないんですけれども、
インプットした内容を元に子供にとって何がいいのかっていったことは、
これからも意識しながら子供とは接していきたいなというふうに思いました。
特に子育てされている方には、ざっくりエミリーをインプットするのにはおすすめな本かなというふうに思っています。
ご意見やご感想があればぜひ送ってください。
ツイートの場合はカタカナでハッシュタグラジメモと付けてもらえたら嬉しいです。
それでは今回のラジオメモランドはこの辺で。
See you again.
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