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2025-12-29 52:41

番外編第74回「今年読んだ本+2025年海外文学ベスト5」

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今回は番外編です。2025年に読んで印象的だった本とラジオで紹介した作品のベスト5を発表しています。ぜひお聴きください。

 

【今回の内容】

今年最後の配信/今年読んだ本/クラリッセ・リスペクトルを翻訳された福嶋伸洋さんの小説集『ニコの海』/学生時代の青春の1ページが構築された小説に自分の青春も再構築される/年末年始に地元に戻る人にもおすすめ/小川哲の小説の書き方が知れる『言語化するための小説思考』/赤坂真理の『安全に狂う方法』が井上慎平の『弱さ考』に重なる/2025年配信作品は乙女の海外文学案内さんのブログを参照/第180回『ステラマリス』から第212回『一人娘』まで/いい時代のアメリカ文学を味わえた『夢の中で責任がはじまる』(第194回)/今まで読んだことがなかった手法の『失われたスクラップブック』(第206・207回)/時間が経っても頭に残る『ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林』(第193回)/出発地点から到達地点まで予想外の広がりを見せた『お化け屋敷へ、ようこそ』(第199回)/スリランカの大傑作『マーリ・アルメイダの七つの月』(第203・204回)/科学者や数学者が主役の『恐るべき緑』(第181回)/実在する写真家をリアルに描いた『南光』(第192回)/川上弘美の壮大なSF『大きな鳥にさらわれないよう』(第198回)/ダイチの思い入れが強い『あなたを選んでくれるもの』(第201回)/昔の冒険ものを読んでいた頃のわくわく感を思い出した『エジプト人シヌヘ』(第185・186回)/他にも迷った本/ベスト10ならイム・キョンソンの『村上春樹のせいで』/今年読めなかった本/関根謙さんが翻訳した茅盾文学賞の『桃花源の幻』を読みたい/次回予告

  

【参考情報】

「文学ラジオ空飛び猫たち」の2025年配信タイトルと紹介本は「乙女の海外文学案内」さんのブログをご参照ください。

https://otomebungaku.com/?p=7585

 

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サマリー

今年の振り返りとして、パーソナリティのダイチさんとミエさんはリスナーに感謝の意を表し、2022年に受賞歴のある福島信弘さんの新作「ニコの海」を紹介しています。このエピソードでは、作中の自伝的要素や青春の記憶が強調されています。また、リスナーには今年読んだ本に対する感想や、2025年に期待される海外文学のベスト5が紹介されています。特に小川さとしさんの「原稿化するための小説志向」や赤坂麻里さんの「安全に狂う方法」についても語られ、文学イベントの情報も共有されています。さらに、2023年に読まれた本を振り返りながら、特に印象に残った作品とそれぞれの選考過程についても触れられています。エヴァンダーラの「失われたスクラップブック」や川上ひろみの「大きな鳥にさらわれないよう」といった海外文学が取り上げられ、様々な視点からその魅力が紹介されています。今年読まれた印象的な本としてエジプト人死ぬへんが挙げられ、その魅力や歴史的背景についても深く語られています。また、エッセイやフィクションの紹介を通じて、文学の楽しさと新たな作品への関心が高まるエピソードです。今年読まれた本や来年の期待作を振り返りつつ、リスナーへの感謝と今後の活動が紹介されています。

今年の振り返りと感謝
どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。
パーソナリティは、私ダイチとミエの二人でお送りします。文学のフォローではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には厚く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
本日は作品紹介のない番外編となっております。年末配信の予定で、12月29日かな、配信の、2025年最後の配信となる予定です。
長かった1年が、もうこれで終わりますね。 なるほど。確かにね、振り返ると長いんだよな、1年ってやっぱり。
そうですよね。 なんかあっという間に思えて、あ、いろんなことあったなって思いますね。
そう、去年のね、1月2月3月のこととかもだいぶ昔に思えますしね。
そうだよね。年始の方に紹介した作品とか、俺去年紹介したんじゃないかと思ってたもんな。さっきちょっと振り返ってたけど。
それはそうですよね。 というところで今日はだらだらちょっと、年末なんで1年振り返っていきたいなと思うんですが、その前にですね、これが最後のお願いになるかなと思うんですが、お願いをさせてください。
第7回ポッドキャストアワードの投票が始まっておりますというか、間もなく終了予定です。
2026年1月4日までの投票期間でして、こちらはですね、今聞くべきポッドキャストっていうのを決める祭典であるんですが、やはりこれ日本のポッドキャストではですね、一番大きなショーなので、我々ちょっと食い込みたいなと思っておりますので、ぜひ投票ですね、まだしてない方はですね、ぜひ3つまで番組選べますので、
文学ラジオ空飛猫たちを入れて投票していただけると嬉しいです。概要欄にリンク記載しておきます。で、この辺りに関しての意気込みはですね、2回前ぐらいのお便り会の冒頭でお話ししてますので、ちょっと投票どうするかなって迷っている人はですね、ちょっとその意気込みも聞いていただいた上で、ぜひですね、投票決めいただけるとありがたいです。
あの、もう何も考えずに投票していただければ、もちろん問題ないので、ぜひ一票いただけると本当に嬉しいです。
お年玉と思って、年明けに投票してもらえると非常に嬉しいです。
まあでも、この年末年始にこの配信聞いてるっていうのは大体ヘビーリスナーだと思うけどね。
そうですね、ますます年末年始。
結構ね、年末年始って、ポッドキャストでいうとみんなの通常の行動が変化するんで、再生数伸びなかったりするんですよね。
うん。
なので、声聞いてくれてるって段階で結構ヘビーリスナーだなと思いますんで、本当にいつもお世話になっておりますが、よろしくお願いいたします。
お願いします。
そんなわけで、今年もお世話になりましたっていう感じではあるんですけれども、本当聞いていただいてありがとうございますというところです。
福島信弘の作品紹介
スポティファイのまとめとかね、開けてくれた方もいらっしゃって、本当に嬉しい限りなんですけど、結構どうなんだろうな、他のポッドキャストよりもちょっと長いから、その辺ちょっと有利なのかもなと思うんですが、
これ聞いてくれる人はもしかしたら、あれ再生時間数でポッドキャストのまとめ、スポティファイの場合ですけど、評価されるというかその人のお気に入りのトップになれるので、もしかしたらこれ結構長い番組なのかもしれないんで、そういう意味ではちょっと有利なのかもしれないんですけど、
多分スポティファイのまとめ開いたら、文学ラジオそのとみ猫たち結構上の方にいるなとか、私結構聞いてたなって人いると思うんですけども、本当に感謝しております。
アップルだとその辺がないんでちょっとあれなんですけども、でもかなり聞いてくれていただいてるなと思うので、本当に一年お世話になりました。
ポッドキャストの一年、出てきましたね、スポティファイで。僕は全然今年他の聞いてなかったんで、自分のが一番になってました。
それね、あるあるなんですけどね、私逆になんだろう、どうしたっけな、今年見てないんだっけな、なんかでも長さ的には月曜トッキンマッシュな気がするけど、ちょっとわからんな。
本の惑星かもね、私はね、ちょっと長さ的に冷静に考えたら本の惑星ですね、きっとね。
うち沼さんがやってる。そう、公平時ね、長いのって有利なんですよね。確かそうだった気がするな。ちょっと後でまた見返したところで、どこかでリスナーの方に伝える機会ないかもしれないですけど、そんな感じでしたというところですね。
本当に一年お世話になりましたっていうところなんですが、感謝の気持ちはちょっとこの冒頭で固く、ちょっと固い感じでお伝えしてしまうんですが、今日はね、もうあんまり肩肘張らずにゆるゆると収録して、ゆるゆると配信してこうかなと思ってるんで、だいぶ気が抜けた状態で聞いていただけたらなと思います。
編集も多分ね、結構手を抜くと思います。今日は。あともう寒いんで、なかなかやらないですけど暖房付けっぱで収録してるんで、ノイズもちょっと入ってるかもしれないんで、その辺ご了承ください。
えーとですね、今日は一旦今年を振り返るということで、わかりやすいところで言うと紹介した本のちょっとベスト5お互いちょっと行ってみようっていうところと、その前に今年読んだ本で面白かった、紹介してない、しかも別に文学やらなんやら関係ない本をちょっと話してみようかなと思ってます。
というわけで、最初にちょっと校舎の方ですね、今年読んだ本で紹介してないけど面白かった本の話をちょっとだらだらしたいんですけど、まずはあれですかね、福島さん。福島さんって言って急にリスナーの方誰だったんちゃうかもしれないですけど、いつだっけ。
えー2022年か、日本翻訳大賞で、クラリステリスペクトルの星の時の翻訳で大賞を受賞した福島信弘さんらっしゃるんですけど、その方がですね、今年10月末に小説を出したんですよね。これがニコの海という本で、将来者から出てます。京都の将来者から出版されております。
3作入ってまして、結構表紙が綺麗で、めっちゃいい本ですよね。
そうですね、ちょっと淡いブルーの海の表紙で。もともと文芸誌に小説は掲載されていて、それを3つをですね、1つのまとめた単行本になっているというので、良かったですね。
これあれなんですよね、ご検訪いただいたんですけど、福島さんとも交流が生まれたのって今年の京都文振かからですよね。
そうです。
クラリス・リスペクトルの星の時はもうだいぶ前に読ませていただいて、実はリスペクトルは結構出てるんで今、どっかのタイミングで紹介したいなと思ったりしてるんですけど、そんな中でお会いしていろんな話をする中でちょっと交流が生まれて、ニコの海をいただいたんですけど。
私、実はまだですね、永遠の後に来る最初の一日という、一番最初の短編しか入るようになるんですけど、めちゃめちゃ面白かったですね。
小説なんでフィクションなんですけども、自伝的要素もあると思っております。
そうでしょうね。
結構特に大学時代のアルバイト先での模様というかですね、かなり印象的にそれが綴られていて。
でもなんかすごい懐かしい、言い方あれだけどエモい気持ちになりました。
そうですね、この小説の中で僕読んで思ったのは福島さんが大学時代に経験されたこの青春の1ページっていうのをこの小説の中でまた再現されたかのような、すごい空気感というんですかね、そんなのがあってですね。
いやもうこれ読んでたらなんて言うんですかね、自分の過去もですね、同時に思い浮かべてしまうような作品で。
自分も大学生の時こういうことをしてたなとかですね。
なんかそうなんですよ、なんで福島さんが構築したこの過去の青春のこの1ページと同時に自分の青春時代の1ページも再構築されていくようなですね。
なんかそんなすごい面白い体験になる作品で、そういう意味で結構なインパクトありましたね、自分の中では。
私もなんかこう、いろいろなんか思い返すよね。
そうですよね、それが例えばですけど、大学時代のところだけじゃなくて、アメリカの同時で初ゼロですね、9.11があった時どうしたかとかですね、3.11の震災ですね、東日本大震災、3.11の時にどうしていたかとかですね。
そんなもかなり、9.11とか3.11とか、その辺りもなんかその自分もそういえばあの時どうしてたっていうのを思い出すような、描かれから倒していて。
あとそのなんだろうな、なんか大学時代のそのバイト先の人間関係というか、まあ知り合った人たちみたいなのがいて、でその後交流が続いた人もいれば続かなかった人もいたりする。
作品のテーマと印象
そうですよね。
うん、感じとか、なんかすごいわかるなと思って。でもさすがにこうすごい時間経っていくと、まあほぼほぼ誰とも連絡取ってないみたいな状態になってくると思うんですけど、
その就職してからも少しの間連絡取ってた人とか、なんとなく飲みに行ったりとかが続いた人とか、なんかそういう人たちのことをなんか思い出して、あの人たち今元気にしてるかなとか、ちょっと思い返してしまいましたね。
そうですね。
うん。
それは確かに。
いや、いいよね、これね。
そうですよね。
うん。
ねえ、なんでしょうね。なんかその福島さんの作品、この表題作だけじゃなくて、次のニコの海もそうなんですけども、なんか果たして自分って青春時代から解放されていたんだろうかって、かなり問われる作品だなと思っていて。
ああ、なるほど。
これ、小説読むと、いや、実は自分ってまだ当時の高校とか大学の青春時代にまだとらわれていたんじゃないかとかですね。
ああ、なるほどね。
そう。
うん。
いや、それはすごいね、思いましたね。そう。
うん。
あと、やっぱりいいなと思うところは、文章もすごい息が長いんですよね。
うん。
なんでしょうね、海外文学読んでいるかのような、このちょっと息が長くて、日本語としてのこの文章がすごく綺麗っていうのもあってですね。
うん。
その文章もすごくいいですし、すごい軽いノリではないんですよね。
うん。
結構ね、なんか、しっかりと当時の記憶というか、そこを掴み取ろうとしているかのような、もしくは救い上げようとしているかのようなこの文章で。
うん。
ね。
うん。
いや、ほか言うと、全部単行本読んだんですけども、やっぱり2番目に入っているニコの海が、個人的にはすごく。
ああ。
なんかね、一番グッときましたね。
うんうん。
ちょっとじゃあ、年末、私も読もうと思っているんで、これからちょっと読みますけど。
でも、永遠の後に来る最初の日々でだいぶ心つかまれているね。
いや、そうですね。僕もね、そうですけど。
うんうん。
いやね、すごいですね、でもなんか。
いやこれ、最初の方でありましたよね、なんかその、ラップをする女の子がいて、バイト好き。
ああね、うんうん。
そう。でもやっぱり韻を踏むんですね、英語で。
それでなんかね、この単語とかどうやったらいいように韻踏めるかなというときにね、この主人公の男の子がCの、よく知っているんで、何百年前のCを教えて、Cの中でも韻が踏まれているんで、
その単語にはこういうふうに、過去にね、Cの中で韻踏まれていたことありますよというのをね、教えるっていう、何百年前のCとラップがね、並列にそこで扱われるようになったりとかですね。
いや、すごいなと思いながら読んでましたね、そういうところとか。
そうですよね。結構多分、我々のリスナーはまる人もいるんじゃないかなって思うんで、よかったら。
そうですね。
そんなにほんと長い話じゃないんで、あの短編が3つ、しかもほんと何十、何か100ページ超えてるようなものじゃないので、全体でも3つ入ってても、最後が短いですよね。
最後130ページか。
130ページですね。
130ページぐらいの単行本なんで、もしね、年末年始にちょっと読みたいなっていう人がいたら、ちょっとした移動の時とかで読めちゃうと思うんで、
ぜひ、多分移動多いと思うんで、ぜひですね、読んでいただけたらなと思いますね。
そうですね。確かに年末年始、故郷に戻る人とか。
多分多いですよね。
多いですよね。
めっちゃいいと思いますね。
今年読んだ本の紹介
そうですね、地元に戻る人とかほんとに読むと、これはね、かなりも感情が来るんじゃないですかね。
ね。
ニコの海。
ぜひ、将来者さんから出ていますが、ちょっと大きな書店に行けば買えると思うんで、ぜひ探してみてください。
ネットでも買えると思うんで。
で、もしかしてあれかな、文振りまた売るのかな。
京都文振り。
そうですね。
将来。
出展されたら、そうですよね。
どうだったっけな、なんかちょっとこの間の文振り出た時聞いたような記憶があるんだけれども、どっちだったっけな。
出ないのかな。福島さん今東京の方ですからね。
結構行くの大変だと思うんで。
まあでも、なんか行きそうな気がするな、将来者。
ちょっとあれだね、まだ出展した情報が見れないのか、文振り。
出てこねぇな。今文振りのサイト見てるんですけど。
そうですね。
もしかしたらね、前回の京都では出たされていたので、
もしかしたら京都文振り出るかもしれない。
もし京都の文学フリマ行かれる方いたらね、直接買うことができるかもしれないし。
私はちょっとサインいただいたんですけど、福島さんから。
サインがね、結構可愛いんですよ。
もしサインね、お求めになられる方いたら。
ちょっとすいません、なんかこう言っちゃうと、なんかあれなんですけど。
対応してなかったあれなんですけど。
もしかしたらサインいただけるかもしれないんで、ぜひ行ってみてください。
もし、そもそも文振り出ないかもしれないからね。
ちょっとわかんないんで、あれなんですけど。
というちょっとふわっとした情報ですいません。
年末なんで許してください。
じゃあ、他のちょっと読んだ本の話をしたいんですが、
みえさん、他なんか読みました?
最近なんですけど、小川さとしさんが出された新書ですね。
原稿化するための小説志向ということで、
小川さとしさんが小説を書くときに、どういうことを考えているのかっていうですね。
そういったことを原稿化されている本で、
なんかね、地図と拳直樹賞を取った、あれを読んだときにですね、
小川さとしさんがプロットなしでこの作品を書きましたっていうことをですね、
書かれていてですね。
すごいもう大作で、びっくりしたんですね。
それをプロットなしでどうやって書いたんだろうって。
そうしたらこの新書を読んだときにですね、
ちゃんとそこの答えが書かれていてですね。
この伏線について小川さとしさんが述べている話があってですね。
小川さとしさんの中では、伏線と出来事っていうのが何て言うんですかね。
ちょっとセットになって小説を書いているところがあって。
本を読むときとかも、今まで書いてきた小説とか、
昔のときも小説書くじゃないですか。
読むじゃないですか。
そのときに今のところ何も暗示になっていないような文章があったりすれば、
そこに注目するという。
イメージというとですね、書いたものを後で正解にしていくみたいな考え方なんですかね。
プロットとかなしでも書いていって、自分が書いていった中に何か後で、
これは暗示になるな、出来事として起こせるなとかですね。
そういうのを見つけていって話を作っていくと。
ちょっとニュアンス、正確に書かれていることと違うかもしれないですけども、
僕の受け止めた印象としてはですね、そういうふうに考え方をされているのかなと思ってですね。
すごい個人的には、地図と拳、プロットなしでどうやって書いてたのかなというところに対してですね、
そういうふうに考えながら書いていたのかと。
自分が今まで書いてきたものの中に答えがあって、
それを発展させていくというか、話を作っていくっていう。
すごい面白いし、小説を読むときにもすごいちょっと自分の見方が、
読み方が変わるようなね。いや、なんかすごい良い本でしたね。
なるほど。分かりました。読んでみたいな。
岡田卒さんも今なんかね、すごい勢いあるよね。
うん。
あの「火星の蝶」だっけ?今ドラマやってるよね。
そうですね。NHKでね。
あれもちょっと見たいなと思いながら、1話目を見逃してしまっている気がする。
ね、あれも。あれもそうですもんね。小説…戯曲でしたっけ?
本でも出てますもんね。
小説かな。
あれもちょっと気になってますね。
読みたいですね。新書か。いいですね。
さすが小川卒さんとなっても、なんかすごい理屈があるというか、
小説を書く一つ一つに対しても、なんかすごいなるほどなって思うところいっぱいありましたね。
いや、すごいな。いいな。ちょっと読みたいですね。面白そう。
なるほど。
そうですね。
そんなところで、私の方からもちょっと紹介したいなと思うんですけど。
どうしようかな。今話し切ってもうちょっと軽いものにしようかなって気持ちになっちゃったけど、
一旦とりあえず紹介したいのはあれですね。
医学書院から出ているシリーズ「ケアを開く」っていうやつがあるんですけど、
それの2024年に出ているやつで、
「安全に狂う方法」っていう、赤坂麻里さんのですね。
でこれ、赤坂麻里さんあれですね、小説家かな?作家なんですよね。
何が有名なんだろうな。東京プリズンかな?っていう作品で結構多分有名なんですけど、
その他にもいろんなものを書いてたりとかするんですが、
これはですね、何だろうな。何と言っていいのか。
ちょっとね、あれと重なったんだよな。
あれ?弱さ校って今年?弱さ校って今年かな?
弱さ校?
井上新平さんの。これも売れた本なんですけど。
あ、弱さ校も今年か。2000年。
弱さ校と重なるんですよ。
弱さを考える。
強いビジネスパワー層を目指してうつになった僕の弱さ。
これも今年か。
今年だね。ダイヤモンドが出るんですけどね。
これはもう資本主義に対して潰されちゃった感じがあるんですけど、
そこでいろいろ考えたことが結実してる感じなんですけど、
これもね、直接的には資本主義って言葉は出てこなかったんですけど、
結局、正しさとか、こうあるべきみたいなものから離れてしまった人たちのことが書かれていて、
考察とかとも違うんですよね。研究とかでもなくて、
そういう人たちに、赤坂さんがそういう人たちと関わっていて、
関わってきたことから見えてきているものを書いてるんですね。
もちろん、自分の中にもこういう気持ちがあるみたいなものを書いていて、
なんかね、1ページ1ページ結構濃密というかね、
もし付箋とかしたらマイページ貼っちゃうぐらいすごい良かったんですよね。
なんとも言えない。
結構、トランスジェンダーの人の話が出てきたりするんですけど、
結局これもさ、トランスジェンダーって考え方自体が男と女っていう2分の話でしか語られないことが多い中で、
トランスジェンダーって言葉もあって、結局それでもまたそこで、
その中でもどういうポジションなんだみたいになって、
結局この自分としていることがなかなか難しいみたいなのがあったりで、
これ結構ね、舞台で表現したりするんですよね。
自分たちのことを。
それを赤坂さんも出たりとかして、
大きなテーマとしてはね、アディクションっていう、
なんていうのかな、執着みたいなものがあって、
何に執着、執着した人間なんていないと思うんですけど、
何に誰がどう執着してるみたいなものとかが結構それです。
人様々じゃないですか。
それに関して自分はこういうものがあるみたいなところとか書かれていてね、
いやーなんかすごい面白かったというか、濃ゆかったなっていう感じですね。
なんかあれですか、実体験のノンフィクションで書いて、
ちょっとエッセイ要素も入ってたり。
エッセイ要素もあるし、なんかドキュメンタリー要素もあるし、
やっぱこの自分が感じていることっていうのをすごいしっかり言葉にしていって、
で、そのあった人たちの話も落とし込んでいってっていう感じで、
結局ね、苦しみとか、苦しみがない人なんていないと思うんで、
結局これ誰にも刺さるような形になっちゃうと思うんですけど、
なんていうのかな、これ読んだ時も思ったんだけどね、
すげえ言語が難しくて、人に説明するのめっちゃ難しいんでね、
これ面白かったんだけど、どう伝えていいのかみたいな。
でも確実に現代の日本に来てたら刺さる部分は絶対あると思いますね。
弱さ根と近い文脈があるなって私は読んで思ったんですよね。
求められているものもあるし、こうあればならないみたいなものもあったりする世界で、
本当の自分って何なんだろうみたいな。
でもそれも本当の自分だと思っているもの、本当の自分じゃないかもしれないじゃないですか。
何らかの執着とか感情とか苦しみによって引き寄せられちゃってて、
本当の自分じゃない可能性もあるみたいな。
すごい読んでて思ったし、この本の中に出てくる人たちを見ても思ったし、
これはなかなかいろんな角度を持った本でしたね。
シリーズケアを開くは面白いよね、きっとね。
これも読んだことあるやつあるけど。
読み物としてすごく面白そうですね。
どこかのタイミングでまた読み返したいなと思っている。
読みたくなりましたね。
でもね、結構精神状態悪い時に読むとね、多分ね、あんま良くない。
それだけちょっと言っておくけど、精神状態がね、こうググッと壊れかけている時に読むとね、
多分ね、あんま良くないと思います。
引きずり込まれてしまうかも。
でもその状態で読み切ったら何か生まれる、解放されるものは絶対あると思うんですけど、
読み切る力がね、もしかしたら途中、ちょっと途中重くなると思うんで、
ちょっと読み切れなくなるか。
でも逆にそっちの方が良いのかな、ちょっと分かんないな。
ちょっと分かんないですね。
解放されるものは絶対あると思いますね、苦しんでいたりとかする人にとっては。
ただ、思いは重いんで、そこのバランスはどうあるか。
ちょっと、こういうのもあるからね、なんか説明しづらいっていうか紹介しづらいんですよね。
誰にでもなんかこう、誰が読んでも、多分自分ごと化するポイント絶対あるし、
共感とか考えさせられるポイントあるんで、結構いろんな人に読んでもらいたいなって思う本である一方で、
その人のその時の状態とかにも結構作用される感じはするんで、
ちょっとこう、良い感じに付き合いそうだなって自分で判断していただいて、
是非読んでいただいて。
めちゃくちゃ面白かったです。
それが間違いないですね。
っていうところで、ちょっとやっておきましょうか。
じゃあ、そんなところで、今年ご紹介した本のベスト5いきましょうか。
2025年の海外文学の予測
ありがたいことにですね、これも本当、今年何回かご紹介させていただいてるんですが、
乙女の海外文学案内さんのブログでですね、
2025年文学ラジオ空飛猫たちの配信タイトル一覧がありますんで、
これちょっと概要欄貼っときますんで、ぜひこちらも、
あ、我々こんな、この番組こういう本を紹介していたんだなーみたいなのがざっと見れるんで、
ぜひ時間あったら見てみてください。
毎回整理していただいてすごいありがたい話ですね。
そうですね。自分たちではできないので、本当に助かってます。
ありがとうございます。
2025年はですね、作品紹介としては、
コーマックマッカシーのステラマリスから、
グアダルーペネッテルのひとり娘まで紹介しましたね。
で、本編として紹介しているのが、
180回、212回、プラス、YA文学会として3回なので、
2023年の読書回顧
まあ35回程度あったかなっていう感じですかね。
ただ、今年はあれですね、前編後編に分けた作品が多かったですね。
ああね、いくつかありましたね。
エヴァンダーラの失われたスクラップブック、
エジプト人死ぬ兵、ソラリスか、漫画のソラリス、
あれもあえて分けてよかったですね。
マリアルミエーターの長槻月。
ぐらいかな。
そうですよね。
そんなわけで結構、だから紹介した本の数としては、
例年よりは少なかったかもしれないですね。
多分ね、30いくつかの中から選ぶことになったんで。
ベスト5の選出
じゃあちょっといってみましょうか。
じゃあどうする、これ第5位から。
その前にちょっと今回、
あえてお互い被らないように選んでるんですね。
やっぱりなんでしょうね、
どうしても同じ作品を2人ともベスト5の中に
入れてしまうっていうことがどうしても起こっちゃいますんで、
ちょっとそれを情けて、
できるだけいろんな作品に触れるように、
被らないようにこのベスト5をお互い選んでる。
そうですね。
これあれだね、やり方としては同時にドキュメント書き出してるだけで、
おそらくミエさんがあれ書いたなと思ったら
私外したりとかしてるだけなんで。
先に書いた方がそれを取れるっていう、そんな感じですね。
その辺はどういう感じでどうなったかっていうのは
ちょっと今の話から想像していただけたなぐらいで進めたいと思います。
じゃあ5位からいきますか。
これもね、このベスト5選んだ段階で大体みんな1位なんですけど、
じゃあ5位から。
もうサクサク私の方から言っちゃいますね。
私はですね、夢の中で責任が始まるを5位にしました。
はいはいはい。
なかなかちょっとあれですね、ちょっと癖になる。
そうですね、でもなんかね、
これ面白かったなと思って、
デルマーショワルツの小説なんですけど、
なんかね、いい感じにこう昔から好きな英米文学とかの流れ。
アメリカ文学家の作品を読んだなと思っていて、
短編集なんですけど、いろんな話が入ってて、
このアメリカのこの時代のこの感じねみたいなのとかをちょっと感じることができたんで、
しかも上手かったですよね、構成の仕方とかね、話の。
大晦日の話とかね、面白かったんで、
今年読んだ中ではだいぶいいなと思ったんで、
夢の中で責任が始まるを、一応5位に入れさせていただきました。
確かに。
じゃあ僕はですね、
5位に選んだのは、失われたスクラップブックです。
いや、スクラップブックが5位かっていうのはあるかもしれないんですけども、
まあ1位から5位ってほんと、サートがないなと思うんですけども、
失われたスクラップブックはやっぱりもうあれだけの、
すごいドンキボンなんですけども、やっぱり何でしょうね、
そこに書かれていることが、一つの物語ではないんですよね。
ほんと無数の語り手がいろんな話をして、
それがもう突然脈絡なく切り替わっていってっていう、
あの手法であんなでっかい作品を書いてしまうのかっていう、
今までそんなのなかったっていうですね、
すごい作品だなっていう、そんなのにちょっと出会えたっていうので、
やっぱり選びましたね。
いやー、でもこれは入れたいなと思っていたんで、
どこに入れようかなと思ったらみなさん書いていただいたんで、
もうこことりあえずっていう感じだったんですけど、
これでも他にない読書体験ですよね、あれはね。
そうですね。
唯一無二だったなぁ。
そうですね。
作者はエヴァンララで、翻訳は木原義彦さんなんですけども、
やっぱりこの翻訳の何でしょうね、
結構、もしかすると読みやすくチューニングしてくれているのかもしれないんですけども、
なんか意外とストレスなく読んでいけてですね、
かなり実験的な作風なんですけども、
面白おかしい内容で、
面白く、意外と読みやすい部分もあったりして、
読むのはすごい時間かかるんですけど、読んでいけてっていう。
いいですよね。
後半になるとまた違った、本当に予想外な展開になっていくっていうので。
いやーでもこれはもうね、だいぶ今年、
気合で紹介しちゃったから、
いやー、もちろんですよというとこですね。
じゃあそんな感じで、第4位いきましょうか。
第4位がですね、私はですね、
ハリネズミ モンテカルロ食人鬼 森の中の林ですね。
ここであれですよね、今年の日本翻訳大賞の大賞が続いたっていうことですね。
そうか、全然意識してなかったけど。
そうですね、中国の作品ですが、特に森の中の林がすごいよくて、
まあでもハリネズミもモンテカルロも食人鬼も面白かったか。
ハリネズミもやっぱりすごい良かったですね。
面白い話ですよね。
なんかあの、なんだろうな、結構この話の流れというか筋が、
結構ね、やっぱ時間経ってもね、だいぶ頭の中残ってるんですよね、この3つ。
まあ3つでこの3短編。
確かに何でしょうね、読んでるときすごい苦労して読んだ記憶があるんですけど、確かになんか残ってますよね。
残ってるよね、これ。
なんかね、やたら鮮明に。
で、やっぱりこれ確かに、なんか例えばハリネズミ他2編じゃなくて、やっぱこれ並列だなって感じがするよね。
はいはい。
すごい面白かった。じゃあみなさんの4位いきましょう。
そうですよ、お化け屋敷へようこそですね。
あ、なるほど。
ゆきみおがわさんの。
日本の方なんですけど、英語で小説を書かれていて、でも海外で出されて、
それを吉田恵久美さんが日本語に翻訳してっていう、逆輸入の小説なんですけど、
すごいこれも読んでみないと本当わからないっていう、そんな短編集でしたね。
お化け屋敷へようこそっていうので、一応お化け屋敷が舞台の話があったりとか、
ちょっとホラーな話もあるんですけど、なんかすごいコミカルなところもあって、
怖いよりもちょっと可愛いとかですね、そっちの要素があったりとか、
と思えばSF作品もあったりして、なんかすごい広がりがどんどん、
最初の出発地点から最後のこの到達地点までの、この広がり方のこの全く想像できなかった、
読書体験っていうのがあって、そこのインパクトがやっぱすごい自分の中にありましたね。
そうっすよね。確かにお化け屋敷へようこそは、なんか和風な感じはするけど、
なんかちょっと不思議な世界でしたよね。
そうなんですね。特にSFになってくるともう和風っていう感じはしないですし。
まあ妖怪とかね、そういう和風な要素があったりするんですけど。
もう早く続けましょうか。3位行きますか。
そうですね。3位は、私はあれですね、マーリー・アルメイダーの七つの月ですね。
感動もしたしね。
確かにね。
スリランカっすよね。
そうですね。
スリランカ、シェハン・カルラ・ティラカさんですね。
シンプルに面白かったし、ストーリーというか小説としてね、物語の展開とかも含めてすごく面白かったし。
ちょっとやっぱり最後、ちょっと感動するのもあるしね。
確かに。
あとこれはそうですよね、この作品のダイナミックなところというか。
そんな設定もありなんだと思えば、この登場人物の力強さというか。
そんなのも、そんな主人公もありなんだっていう。
いやすごいなんか、これは良かったですよね。
分かりますね。僕もちょっとベスト5に入れようと思ってた作品でもありましたね。
じゃあみえさんは。
恐るべき緑です、第3位は。
これちょっと意外だな入ってきて。
なんかみえさんがあげるとはって感じだった。
年明け結構すぐ紹介した作品で、こういうベスト5するとき大体1年の始まりの方に紹介した作品って選ばれにくいんですけども。
この恐るべき緑はやっぱなんかすごい理系な話でもあるんですけど、でも読めて科学の社会ですね。
科学者とか数学者とかそういう人が主役として登場してくる話なんですけど。
その辺の知識全然なくても面白く読んでいけて、結構過去のことが語られるのかなと思いきや、現代にも繋がってきて。
確かにね。ダイナミックさすごかったよね。
そうですね。結構ね、考えさせられるところが、科学のやっぱり発達っていうのはそれによって原爆ができたりとか、いろんな弊害もやっぱりあったりするんで。
そういったところもね、知ることになっていくので。
そういう意味では読み応えですかね。やっぱり意外と200ページないぐらいの。
普段読んでいる本の中では薄い本なんですけど、ただ読み応えがすごくあって、重厚感というか、そこがもう本当すごい好きになったところですね。
そうっすよね、確かに。私の2位はあれですね、南港ですね。
周和志さんの南港ですね。台湾ですね。
南港は結構感動したもんな。
めちゃめちゃ感動しましたね。
だからちょっと、やっぱり読んだ時に、これはもう今年ベスト5に入るって思ったもんな。
いや、確かに。これはすごいですよね。なんか、実在の人物の話なんですけど、その人について書かれているものってあんまりなくてですね。
撮った写真は残ってるんですけど、その人が日記を書いてたとかそういうのは特になくて、この写真家の南港さん。
結構、この周和志さんの想像力がかなり働いていると思うんですけど、それにしてもすごく南港っていうカメラマンの人の生き様、人生をなんかね、すごい精密に書いてて、これがめっちゃ面白かったですね。
そうですね。なんか、やっぱ実際の人物なんだけど、残されてる情報が少ないので、物語をね、この作者が構築していくっていうスタイルも面白いし、なんかね、この芸術論みたいなのも出てくるし。
すごい良かった。
このカメラがまだ出た、結構最初の頃の話なんで、なんかその芸術としてカメラ認められてないところもあったんですね。
なんでそのいろんなカメラマンたちが、やっぱり芸術としてのカメラっていうのを気づいていこうっていう、すごい切磋琢磨している話でもあって。
そこの、はい、呼んでてのこの、やっぱり乗ってくるところですね。
この時代の勢いみたいなところとかもありましたし。
年間ベスト1の発表
やっぱライカでもね。
そうですよね。
そのところで、はじめえさんの2位を。
2位がですね、大きな鳥にさらわれないようですね。
川上ひろみさん。
これもちょっと意外なとこかもしれないですけど、海外文学中心に紹介している中で、川上ひろみさんの作品、先生のカバン。
ちょっと意外で読んだのが、本当ちょっとこれが初めてでして、こういう作品も書かれるんだっていう、すごいびっくりして。
すごい、これもSFに、ジャンルとしてはSFになるかもしれないんですけど、なんかすごいやっぱり、なんかそのトータルっていうんですかね。
この始まりから終わりまでのトータルを通して、小説はこのことを描いていたんだっていうですね。
そのちょっとしたトリックみたいなところ。
なんかね、そんなところも面白くて。
そうですね。
そこでこの未来社会ですよね。こんな人類の未来っていうのをなんか想像できてしまうのかみたいなですね。
これはめちゃめちゃ面白かったですね。私もちょっと入れようと思ってたところがありました。
じゃあ次、いよいよ。
1位ですかね。もうサクサクいきますよ。
私の1位はですね、もうなんか、まあもうこれかなと思ったんで、やっぱりミランダジュライのあなたを選んでくれるものですかね。
やっぱりずっとこのラジオで紹介したいと思っていた本だったので、ちょっとね、やっぱり今年の1位にちょっと入れさせていただきたいなと思ってちょっとやりました。
もともとの思い入れがすごい。
そうですね。それがあるからちょっとね、どうしてもとてもあるんですけどね。
まあちょっとこれはもう詳しくはエピソードを聞いていただけたらなと思うんですが。
エジプト人死ぬへんの魅力
なんでもうあんま多くはもう語らないんで、森江さんの1位いきましょう。
森江さん。これはもうエジプト人死ぬへんですね。
3日バレたり。
そうですね。まあ今年はもうやっぱりこれかなっていうところですね。なんか1年振り返っても。
そうですよね。いやすごい人生の書って感じがしますもんね。死ぬへんは。
そうですね。
冒頭の始まりからすごい良かったし、ラストの締めも良かったし。
そうですね。上下間で1000ページ超えるボリュームなんですけど、ヨンデライダーでもすごい楽しいんですよね。
なんでしょうね。読むのが大変っていうのは、もちろん読む前はね。
なんかそんなちょっと心理的ハードルあるんですけど、読んでた時のあの幸せな感じ。
しかも昔なんかね、やっぱそういう冒険物とかを読んでて幸せだった頃をなんか思い出すような。
やっぱりあのすごいワクワクするようなですね。話にもなってるし、でも歴史小説としての一面というんですかね。
なんか当時の古代エジプトとか、このオリエントの方ではどういうことがあったとかっていう。
そこもですね、なんかずっしりと書かれているんで、読み応えもすごくあるんで。
いやなんかトータルでこのエジプト人史ね、やっぱりエンタメ小説としても面白いし、
なんかそれだけエンタメだけではない部分の大きさというんですかね。
持っているものというか、そこをすごくね味わえて。
たぶん満足感みたいなものですかね、本を読んだ時の。
それがもうなかなか大きなものかで言いましたね。
そうですよね。やっぱこういう意味ではね、すっごかったですよね。
こんだけ長いけど、でも読んだらみんな好きになるもんな。
そうだと思いますね。
すごい作品ですね。
じゃあそんなところで。
そうですね。
なんかダラッとしちゃいましたけど。
でもやっぱあれじゃないですか、ベスト5ね、今回僕たちが選んだ中で、
誰か読みたいけども、でも本最近読めてないなみたいな人は、
まずはね、あなたを選んでくれるものが一番取っ付きやすいんじゃないかなと。
まあ確かにエッセイというかノンフィクションというかドキュメンタリーというか。
そうですね。
いやでも本当すごいいい話なんだよな。
そうですね。そこからそれを読んでフィクションの世界に入っていくと思った。
なんかね、本を読むときのすごい助走をつけてくれるような、また本にもなっているのかなと思いますね。
うんうん、確かに。
そうですね、ぜひそのあたりも読みますね。
うん。
おすすめの本の紹介
やっぱ今年はも、なんかいろいろ紹介してきましたが、
まあ個人的にはこの村にたどまるとか。
ああ、はいはい。
いられなかったですけど、まあ雨雲の集まるときとかですね。
ベルジャーとかも。
ベルジャーもね、そうだったしね。
ベルジャーさんのね、童話の涙の箱とかもすごいよかったし、
まあいろいろちょっと紹介してきたんですが、
松根氏、ちょっとね読む本迷ったらですね、
ちょっとまた我々のエピソードの中から、
ちょっと気になるものをピックアップしていただけたらなとは思いますね。
そうですね。
いやでも、そうっすね。
だから今大地さんが言われたのがトップ10とかだったら、
上ラン出ただろうなと思いますし。
トップ10だったらほぼ半分?
3分の1か。
そうか、3分の1入ってくるか。
2人で分けたらもう半分以上言っちゃいますからね。
あとラジオではね、ちょっと紹介してないっていうか、
なんですけど、もしトップ10だったら、
今年読んだ本の中でだったら、
イムキョンソンさんの村上晴樹の声で選んでたと思いますね。
みえさんこれすごいよかったって言ってるんで。
もともとはそっと呼ぶ名前をラジオで紹介して、
その前に出ていたので、村上晴樹の声で、
どこまでも自分のスタイルで生きていくことっていう、
エッセイになるんですけども、
それが村上晴樹が主人公の小説を読んでるかのような、
この感覚で読んでいける話で、
リサーチ力っていうんですかね、村上晴樹に対しての。
そことかもすごくてですね。
なんかもう感動をすごいしたんで。
そう、それでイムキョンソンさんすごい好きになって、
あれですね、今年ちょっと読んでいない本のとこにやってくるかもしれないんですけど、
イムキョンソンさんが他にもですね、
ホテル物語とリスポーンヒアルに出されているんで、
読んでみたい新刊
日の出出版さんからですね。
これも手元にあるので、
まだ読めてないんですけど、また読みたいなと思っているラインナップですね。
イムキョンソンさんは確かに読みたいですね、またね。
で、ちょっと今この流れで、
買ったり買ってなかったりする本があるんですけど、
ちょっと今年はやっぱね、毎年そうなのかもしれないけど、
いい本がたくさん出てまして、
読めてないのにいい本って言うのもあれなんですけど、
でも間違いなく当たりだなっていう本がいくつかあって、
でも今年だけじゃないか、ちょっと今手元にあったりとかする本で、
ちょっとダラダラお話すると、
ベンラーナのトーピカスクール、
これ今年出た本の中ではですね、
めちゃめちゃ楽しみにしていた一冊だったんで、
読みたかったんですけど読んでないっていうね、
矛盾がはらんでますけど、
これはもうでも、多分来年必ず読むと思いますね。
お互い手元にはね、あるので。
いきましょう。
で、もう紹介するあれはあるんですけど、
ハンガーさんの新作と、
アンソニー・ドワーの新作が12月出てるので、
それはもう1月に紹介していきたいなと思ってるんですが、
本当それと並ぶぐらいですね、
私はもうずっと楽しみにしていた本ですね。
僕も楽しみにしていたっていうあれだと、
ジェームズですね。
ペルシバルと言われたら。
そうですね。
このトム・ソーヤと、
ハックル・ベリー・フィンの冒険と、
一応読んでからジェームズ読んだ方がいいのかなと思って、
そうなるとなかなかちょっと手が出ないまま、
時間が経ってしまっているっていう。
これもね、今年売れましたね、ジェームズね。
そうですよね。
10話もだいぶかかってるみたいですもんね。
コンパートメントナンバーシックスは、
フィンランドの本なんですけど、
これも内部気になりますよね。
映画はすごい良さそうで。
これは別に今年出たことじゃないんですけど、
結構前かな。
本脈は今年。
映画がだいぶ前なのか。
そっかそっかそっか。
これも気になりますね。
そうなんですね。これもお互い持ってるんで。
持ってますね。
読むと思います。
リチャード・パワーズのプレイグラウンドなんですが、
そう、出ましたね。10月かな。
私は必ず人生のどっかで読むとは思うんですけど、
気になるー。
早く読みたいと思いながら、
これはでもちょっと取っとこうかな。
来年行くかどうかわかんないね。
読む時間がだいぶかかりますから。
トワイ・リチャード・パワーズはガツガツ読みたいと思って、
折りながらなかなか手を出してないところがあるんですけど。
プレイグラウンドでも気になりますね。
そうですね。
今年はちょっとヤバかったのは、
チャーリー・カフマンのアント・カインドですね。
はいはい。値段がすごい。
値段が1万5千円税別?
税込1万6千5百円だったかな。
ちょっとそれぐらいの価格で。
これは積むことさえも恐れておりますが、
ちょっと気になりますね。面白いそうなんで。
この辺で言うとやっぱあれですね。
木原茂子さんの訳の本が。
読みたいけど結構大作が多くて。
よくこんなにたくさん訳せてる。
そうですよね。
大作で言うとあれですね。
ポール・オースターの4321が。
そうね。柴田さん。
そうですね。これもやっぱりデカいというか。
去年の年末でしたよね。
そうですよね。1000ページぐらいある。
あるんじゃないですかね。あの漢字は。
すごい読みたいと思いつつでも、
これは果たして手を出していいんだろうかとかですね。
でもやっぱり読むべきだなとかですね。
すごいなんかいろいろと悩んでしまう本ですね。
あとですね、実はちょっと前に、
療養者でアストラハウスの日で、
みなさんも一緒にいたから買っていると思うんですけど、
これ今年の本じゃないんですけど、結構前かな。
2021年なんで結構前ですね。
アストラハウスさんから出ている、
10加減の幻、角飛さんっていう方が書いた、
10加減の幻って本があるんですけど、
これ関根健さん役なんですが、
これがね、あれなんですよね。
中国の傍順文学賞っていうのを受賞してまして、
これは4年に1回らしいんですよ。
4年に1回選ばれる賞なので、
芥川賞8回分ってことですよね。
芥川賞文学賞とかでいうと、
8回分の中から選ばれている一冊みたいな感じなんで、
その年には何冊か選ばれるっぽいんで、
別に4年間のベストオブベストではないと思うんですけど、
ベスト3とか5とか、その中に入ってくる本なんですけど、
そんだけの中で選ばれている本って、
ちょっと超気になると思って、
思わず買ってしまったんですが、
これでもだいぶこれも熱いよね。
500ページあるね。
そうですね。
関根健さんに教えてもらったのが、
やっぱり中国の100年の歴史を、
その小説を通して知ることもできる、
そんな作品になっているっていう。
主人公は女性の人なんですけども、
あと、傍順文学賞っていう、
牽引性がすごいんですよね。
4年に1度で。
なんかまだその賞を取っている作家さんってそんなにもいなくて、
なんで、すごいこの中国のそうそうたる色んな作品の中で、
ほんとトップに君臨しているような作品であるので、
これはちょっと読むの大変そうですけど、
でも読んでみたいっていう気持ちもめっちゃ強いっていうやつですね。
ちなみに、ちなみにって言い方あれだけど、なんだろうな。
4年に1度っていう、牽引性って言っちゃうとそうなんですけど、
やっぱり芥川賞の作家って、やっぱり年に何人か出るんで、
2人選ばれたりするときもあるし、
だから結構数としては出てくると思うんですけど、
でも結構追い切れなくもなるし、
なんとなく芥川賞作家っていうのが結構増えてくると、
なんか価値が希薄になってしまうような印象が、
ちょっとどうしても出てくると思うんですけど、
やっぱり4年に1回ってやばいなっていう感じはすごいしたんで、
そのパンチ力ちょっと味わいたいっていう気持ちはすごく強くて、
それで私はもう思わず買ってしまったんですけど、
これもちょっとどこのタイミングで読めるかわからないけど、
ちょっと読みたいですね。
いや、ほんと杉野健さんにすごいね、
あれこれとちょっと教えてもらって、
それで手にしたので、これはちょっと読みたいですよね。
読みたいですね。
じゃあちょっとダラダラと話して、結構長くなっちゃったかな。
年末の総括と新年度の展望
まあ年末ですし、ダラダラ聞いてくれていたらありがたいなぐらいで、
ちょっと締めていきましょうか。
そうですね。
じゃあ終わりにしましょうか。
今年も本当にお世話になりました。
来年はですね、次回予告しますね。
来年一発目はですね、半顔の光と糸を紹介しますので、
お楽しみに。2026年は半顔で始まります。
じゃああと冒頭でも言いましたが、
ジャパンポッドキャスターアワードの投票、
間に合うようでしたらぜひお願いいたします。
もうほんと皆様の一票はですね、
もしかしたら我々を受賞資金に導くかもしれませんので、
ぜひお願いいたします。
番組のサインはありますが、メラマー会員募集しております。
無料版、有料版でございます。
無料版はですね、海外文学ニュースや
これから紹介するフォームを一覧をお送りしております。
無料ですのでぜひ興味があればご登録ください。
有料版はですね、サポーター特典という形になっております。
こちらですね、興味ありましたら番組概要欄に記載しておりますので、ご確認ください。
番組の感想やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました、
読み返しました、ございましたら、
ハッシュタグ空飛猫をつけて教えていただけると大変嬉しいです。
Xやインスタの投稿でお待ちしております。
お手本もですね、番組情報欄に載せております。
こちらいただきましたら、定期的に開設するお手本紹介会でご紹介いたします。
この番組、気にいただけましたら積極的にたくさん共有してあげると助かります。
ではこれはまた来週じゃないか、また来年ですかね。
一応どのタイミングで聞く人がいるかわかりませんが、また来年よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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