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2026-01-05 52:43

第213回 問いに向き合い続けたハン・ガンのノーベル賞受賞後の言葉『光と糸』ハン・ガン著

spotify

文学ラジオ第213回の紹介本


『光と糸』

ハン・ガン著、斎藤真理子訳、河出書房新社

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209418/

 

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

 

【今回の内容】

文学フリマ京都出店情報/ハン・ガン作品を読んだ人は必読/ハン・ガンさんが2024年ノーベル文学賞をした際の日本での喜びを思い出す/講演長編を読む際のガイドになる/著者プロフィール/webふらんすでノーベル文学賞受賞記念講演が読める/講演、詩、日記などが収録/問いに向き合い続けたから生まれた作品/ノーベル賞受賞後の講演「光と糸」/8才で書いた詩から始まる/『菜食主義者』から『別れを告げない』までの問いの変遷/『少年が来る』の苦痛と『別れを告げない』の愛/未完の小説が気になる/書くことの意義に感動した「いちばん暗い夜にも」/長編小説を書き終えたあとの作家の心境が語られる「本が出たあと」/小説執筆時のルーティン/『別れを告げない』を書いていたときのルーティンが紹介される「小さな茶碗」/印象的な詩の言葉/庭と植物の日記/試行錯誤や苦労した営みが作品に/最後の詩と最後の写真/年末年始におすすめ/自分の中で問いを持ち続けたいと思えた/次回予告

 

【参考情報】

webふらんす:ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」

https://webfrance.hakusuisha.co.jp/posts/8530

 

文学ラジオ空飛び猫たちで紹介したハン・ガン作品

第1回『ギリシャ語の時間』

第28回『回復する人間』

第87回『引き出しに夕方をしまっておいた』

第133回『すべての、白いものたちの』

第142回『そっと 静かに』

第161回『少年が来る』

第162回『別れを告げない』

世界のYA文学第1回『涙の箱』

 

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版元サイトより

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2024年にノーベル文学賞受賞後に韓国で刊行された初の単行本。受賞記念講演・エッセイ・詩を著者本人が編んだ、光と命をめぐる祈りのメッセージ。

 

【出店情報】

文学フリマ京都10

1月18日(日)12〜17時

https://bunfree.net/event/kyoto10/

文学ラジオ空飛び猫たちのブース: こ-01 (3F 第三展示場)

会場:京都市勧業館みやこめっせ

 

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【文学ラジオ空飛び猫たち】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。

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サマリー

ハン・ガンの『光と糸』は、ノーベル文学賞受賞後に初めて刊行された作品集で、彼女の創作への思いや切実な祈りが込められています。収録されている内容は受賞記念講演やエッセイ、詩などで、彼女の独自の視点や表現が広がっています。『光と糸』では、ノーベル文学賞受賞後の思いを語り、創作に対する問いや愛、暴力の文脈を深く掘り下げています。さらに、過去の出来事が現在にどう影響を与えるのかについても考察されており、作品全体を通して共鳴するテーマが描かれています。彼女は『光と糸』で、人生の愛と苦痛について深く考察し、過去と現在の関係性を問いかけます。特に『少年が来る』の執筆を通じて得られた心の葛藤や人間性への信頼を反映させた作品の流れについて探求されています。また、彼女はノーベル賞受賞後の言葉を通じて、出会いと別れ、希望についての深い思索を述べています。さらに、エッセイ『北向きの庭』と『庭の日記』を通じて、植物との向き合いが作品にどのように影響を与えたのかを探求しています。

ハン・ガンの新刊
ノーベル文学賞受賞後に初めて刊行されたハン・ガンの断行本
光と糸、彼女の創作への思い、そして切実なまでの祈りを感じ取ることができる
受賞記念講演、エッセイ、詩などが収録されている作品集を紹介します。
どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに
文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。
パーソナリティは私大地と三枝の二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、ハン・ガンの光と糸です。
斉藤麻里子さん役で、川出処方針社から2025年に出版された本になります。
はい、2026年初回の配信かなと思いますが、
一応明けましておめでとう言いましょうか。
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
これ実は年末に撮ってるんで、2025年末に撮ってるんで、我々はまだ2025年にいるんですけど、
大体このポッドキャストあるあるで、新年のものは大体年末に撮ることが多いと思うので、毎年のことですが、明けましておめでとうございますと言わせてください。
そして今年も何卒よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
年末年始の話はちょっと置いておいて、まずは今年もハン・ガンで始めることができた形になりますね。
そうですね、ちょうど去年の年末にハン・ガンさんの新刊が出たんで。
いやもうこれは。
そうですね、年末年始に読みなさいという出版社の意図を感じましたね。
すぐ買ってすぐ読みましたけどね。今日はその話をしていきたいなと思います。
その前に告知いっちゃいますか。これが1月の5日配信だと思うんですが、約10日、もうちょっとか、2週間後ぐらいにですね、文学フリーマン京都がございます。
1月18日ですね、日曜日開催です。
ブース番号がこの01で、これ3階の第三展示場ってことなんですけど、前回もあれです、3階の第三展示場だったのかな。
前回って何かワンフロアでしてたと思うんですね、京都は。
で今回から何かね、多分2フロアですね、1階と3階かな。
なんと。
2つに分かれていて、で3階側なんで。
東京方式を。
そうなんですよ、京都も参加者が増えているのかなと思うんですけど。
すごいね、やっぱね、文学フリーマンって盛り上がってますね。
そうですよね。
すごいですね。
多分ですけど3階なんで、そんなに人を押し寄せてくることはないんじゃないかなと。
なるほどね。
来ていただいたら、ほんとゆっくり喋れると思いますので。
待ちしております。
京都でやってますので、よろしくお願いします。
これあれだよね、前回と同じく、あの都メッセだっけな、違う。
そうです、都メッセですね、会場は。
京都にね、毎年行ってるのになかなか土地感がガッツリ頭に入らないっていう感じですが。
そうですね、じゃあ都メッセというところで。
あの平和神宮の前だよね。
そうですそうです。
すごい良かったな、ここなんだと思って。
すごい良い場所にあるんで。
年に1回ね、京都は年に1回ですからね。
そうですね、僕が実家に帰るついでに知ってますんで。
今年も京都に行って、ついでに京都でいろんな本屋に行きたいなと思ったりはするんだけれども、
今年はいけるかどうかわかりませんが、遊びに行きます。
グッズがですね、売り切れてるものもありますと。
そら猫通信のボリューム1っていうのはもう売り切れていて増刷しませんと。
海外文学ブックガイド、これが一応メインで売ってるものなんですけれども、あまりないですね。
この京都で売り切れるんじゃないかなと思うので、気になる方は買ってみてください。
他はあるかなと思うので、来たらそら猫通信ボリューム2とサコッシュとかですね、
あると思いますんで、ぜひお買い上げいただけるとありがたいです。
サコッシュももう作る予定はないんですけど、
これほぼほぼね、買った人に会うとね、使ってくれてるんだよね。
すごいビビるんだよな。
意外と持ってないですもんね。
あのサイズないんだね。
ちょうどいいですもんね。
よくつけてるのを見せてくれるんですよね。
今日も使ってますみたいに。
別にイベントのことじゃない時にも使ったりしてくれる人いて、結構嬉しいんですよね。
なのでぜひサコッシュとか買っていただけたら大変ありがたいのでよろしくお願いしますというところですね。
じゃあちょっと半顔いきましょうか。
作品の内容と意義
じゃあですね、半顔作品なんですけども、このラジオでは定番で今までいろいろ紹介していて、
彩色主義者以外の単行本ですね、翻訳されているものは、
絵本も取り上げてないのあるんですけども、そうなんですよ。
でもほぼほぼ紹介しているので、また概要欄に貼っているので、
半顔作品、こういうのもラジオで過去に紹介しているんだというのを見ていただけたらと思いますね。
最新だとあれですね、去年涙の発行。
そうですね。
ちょっと児童文学になるんですけども、それも紹介してますので。
ちょっと発行順に紹介してないんで、なんかバラバラなんですけど。
その辺あるんですけども、気になったものがあったらぜひ聞いてみてください。
今回なんですけれども、ノーベル文学賞の後に初めて出版された本の翻訳になっておりまして、
半顔の現在の位置かな、こういう感じなんだなというのがすごくわかる一冊で、
今回ですね、本当にこの半顔の作品を読んだ方は必読の書なんじゃないかなと思います。
かなり読んだ人に対しては迫ってくるものが多い一冊だなと思いまして、
読んじゃない人はですね、これからどの作品を読もうかなという時の指針になるんじゃないかなと思いますので、
ぜひですね、読んだことがある人も読んだことがない人もですね、スタンスがちょっと変わるかもしれないんですけど、
ぜひ触れてほしい一冊だなと思っています。かなり迫ってくるものはありますね。
僕はやっぱり読んで、2024年に半顔さんがノーベル文学賞受賞されて、
その時の日本での喜びのいろんな声が上がったのを見ていたんですけども、
それを思い出しましたね、すごく。日本だとクォンさんから始まって、
2010年以降に半顔さんの翻訳っていうのがすごい進んで、
それっていろんな出版社とか、いろんな翻訳者の方とか、いろんな関係者の方がやっぱりそこに力を入れて、
半顔さん作品っていうのを日本に届けてくれていたと思うんですけど、
すごくこの光と糸を読んでもですね、出しているのは川出処方針社なんですけども、
いろんな出版社の協力というとあれですけど、やってきたことが結びついて、
この半顔さん作品っていうのが、すごい充実したものを日本で読めるようになっているんだなというのを感じて。
今回のノーベル文学賞の講演ですよね。それもウェブ連載では博推社のサイトでしていますし、
その辺の出版社を横断しての。
そうか、そうだね。レッスンが終われば川出だもんね。
そうなんですよ。この本は川出処方針社で、ウェブ連載ですよね。
この本に収録されている光と糸っていう講演は博推社のウェブサイトでされている。
すごい本当に、みんなで半顔さん作品を届けようっていう、すごいそこを感じるようなそんな本でしたね。
もともと半顔さんっていろんな出版社を横断しているもんね。この会社から毎回出るって感じじゃないもんね。
そうですよね。確かにその半顔さんの作品を読んでいる人にはこれすごくいいと思いますし、半顔さんを読んでいない人も、
このノーベル文学賞の講演がやっぱりすごい良くてですね、光と糸って書いてあるの。
それを読むだけでも本当すごい良いと思いますし、もしこれから先、特に長編を読んだ時、半顔さんの。
じゃあその長編読んだら次何読もうかなっていう時に、この光と糸がまたいいガイドになってくれるんじゃないかなと思いましたね。
そんな本なので早速いろいろ話したいのでいきたいんですが、まず著者について毎回ここでご紹介しているんですが、
もう半顔さんは耳にいた子かもしれませんが、一応お伝えしますね。半顔さんは1970年韓国甲州生まれになっております。
94年に短編でデビューしており、2016年退職主義者でブッカー国際賞を受賞しています。
2023年別れを告げないでメディティス賞外国小説部門を受賞しています。
2024年別れを告げない同作でエミールギメアジア文学賞を受賞しています。
そして2024年ノーメル文学賞を受賞している方となっています。
著作結構多数なんですけれども、かなりの数日本では翻訳が済んでいて、かなり日本語で読める作品が多いです。
というところで、今回半顔さんの最新書籍、最新作品、光というのが翻訳されたということになります。
じゃあちょっと具体的に行きたいと思います。
2024年にノーベル文学賞を受賞後に韓国で刊行された初の単行本、受賞記念講演エッセイ4を、
著者本人が編んだ悲哀と命をめぐる祈りのメッセージとなっております。
ちなみにですけど、ノーベル文学賞受賞記念講演、光と意図というタイトルなんですけども、
それがウェブ連載していて、白水社さんのウェブサイトで読むことができるので、
ウェブフランスですね、白水社のウェブマガジンの、ちょっとそこのリンクも概要欄で紹介しますので、
すごくいい文章なので、やっぱり作家さんの講演ってすごいなって思うような。
これはあれですよね、公開されたときだいぶ話題になって、めちゃくちゃみんな見たんじゃないかなと思うんですが、
改めてちょっと読むと。
ノーベル文学賞決まって、講演で喋ってくださいって言われて、これを用意できるってすごいなって思いましたね。
そうですね、でもすごいよね、別にノーベル文学賞とか関係なくこの思いで書いてる半顔差すごいなって思う。
それがこれが掲載されているというか、この本に入っているものになりますね。
じゃあそんな、この光と意図、ノーベル文学賞受賞の記念講演も入っているんで、
これについてはちょっと後で、この部分で触れたいなと思うんで、ちょっと先に進めていきたいと思います。
この作品なんですけど、そもそも今ここまであまり説明せずに来ちゃってはいるんですけど、
一体この先は何なんだろう、小説なのか何なのかって思っている方いらっしゃると思うんですが、
これはですね、半顔さんが創作についてのこととか、いろいろなメモとかですね、
あと詩など、この光と意図という、おそらくこの大きなテーマはあるんですけど、
それについてですね、いろんなものを集めた講演、詩、エッセイ、日記などの作品と言っていいのか、
講演が作品と言っていいのかちょっと分からないんですけども、半顔さんの言葉が載っている本でございます。
結構雑多な感じがするんですけど、読んでみるとそんなことなくてですね、
結構この半顔さんの創作というか表現というものに対してのスタンスというのが一貫して描かれているので、
この半顔さんの創作に関して触れることができる貴重な一冊だなと本当に思いました。
この光と意図はですね、講演の内容はですね、ウェブでも読めるので、
改めてこの本で紙で読んだ時のちょっと感動もあるんですけども、もちろんそういうのもあるんですけど、
その後ですね、講演会の後なのかな、ノベル文学賞の受賞式の時の晩餐って書いてあったっけ、
食事会の時のやったスピーチの言葉とか、本を書き上げた時の後に書いてある文章とか、
あとメモとか日記とかがあって、すごく雑多なんですけども、
ただ逆にこの創作とか彼女の思いみたいなところに触れることができるので、
逆にものすごく一貫性のある一冊だなと思いました。
表紙写真と創作への思い
さらにですね、これ表紙写真だし、中にも写真が入っているんですけども、
ハンガンさんが5シーンで撮られた写真になっていて、結構表紙おしゃれなんですけど、
これハンガンさんが撮ったんだって思って、
で、なんとなくこれはこう庭の日記っていう日記が入っているんですけど、
そこでですね、多分こういうふうにやってたんだろうなっていうのをちょっと
お伺いしているような表紙の写真になってまして、
なかなかこれちょっと本を読んだ後に改めて表紙の写真を見るとですね、
あ、なるほどって思うようなところもあります。
なんか写真が何枚か入っているんですけど、
どれも趣があってすごいいいですよね。
いいよね。
ハンガンさんが5シーンで撮られているというので、写真にすごく一貫性があって。
で、ちょっと続けていっちゃいますと、
今回ハンガンさんの中で創作に対してどういう思いがあるのかみたいなのを
結構お伺いしていることができるんですけど、
作品によってちょっとずつ変性はあるんですけど、
何かを問い続けているんですね。
で、その問いがですね、ちょっとずつ移っていって、
それが作品に宿っていっているような感じがしますね。
で、結構やっぱりこの、なんていうのかな、
暴力みたいな文脈も結構あるんですけど、
一貫して愛とか祈りとかっていうのがすごくあるなっていう感じはしていて、
最新長編になるのかな、別れを告げないもそうなんですけど、
なんかね、自分はだいたいこの祈りとか願いみたいなのをすごい感じるんですよね、
ハンガンさんの作品から。
で、必ずそれがうまくいくわけではないと思いますし、
その祈りや願いがですね、全ての人に届いたりとか、
全てのものと言っていいのかわからないですけど、
何かに届いたりするってことは難しいんだろうなと思います。
ただ、でもそれでやっぱり祈り続ける、願い続けるみたいなスタンスがすごく自分は好きで、
この本を読んだときにやっぱりふたびそのあたりはすごく感じました。
ここのあたりから作品が生まれてきてるんだろうなとは思うので、
それによってやっぱり人の心を動かすことができて、
やっぱりノーベル文学賞に繋がっていったんだろうなって思いますし、
あとあれですね、問いで言うとですね、
特に公衆事件のところもそうだと思うんですけど、
光と糸のどこかにあるはず。
あ、あれですね、これで言うと19ページなんですけど、
過去が現在を助けることができるのか、死者が生者を救うことができるのかっていう問いなんですけど、
これが結構ですね、少年が来るという作品だとか、
別れを告げないという作品ですね、かなり色濃く反映されてる気がしていて、
この問いに向き合い続けたからこそ描くことができた作品とかあるんだろうなってすごい思います。
これを読んで思ったので、やっぱりこれは光と糸を読んで迫ってきてる人もいると思うんですけど、
ぜひこの一連、なんかいろんなもの、この本の流れでちょっと読んでもらいたいなってちょっと思ったところあります。
そうですね、この辺り、役者、あと書きがかなり充実して、
斉藤真理子さんが解説をされているので、
今の大地さんが言われた問い、過去が現在を助けることができるか、死者が生者を救うことができるのかっていうのもすごくタイムリーだったんですよね。
そのスピーチの言葉というのが、2020年の12月ということで、1980年5月の公衆事件が、
2020年12月、現在のね、ちょっと韓国で大統領の。
あれですよね、ユンソンによる元大統領の件があって、ちょっとなかなか、後書きには前代未聞の政変が起きたっていうところがあったんですけど、
やはり権力などによる大混乱っていうのが、時間が経っても韓国で起きていて、
その時にやっぱりこの韓国の人たちがね、過去の歴史から学んでいてっていうところがあって、
それが過去が現在を助けることができるのか、死者が生者を救うことができるのかっていうところにちょっと言葉につながってくる部分で、
これは確かに歴史は繰り返すけれども、みたいな文脈で考えるとすごい意義深い気がするよね、なんかね。
そうですよね。でも、韓国っては本当に、本当様々な社会的な傷跡が残るような出来事っていうのが、
日本の植民地支配とか、戦争とか、いろんな事件とかありましたし、
それってあれですよね。ハンガンさんが特別そこに焦点を当てていたというわけではなくて、
本当、韓国の多くの作家の共通の特徴だっていうふうに、綾久さんのあと書きでも書かれていて。
ハンガンさんの問いですよね。世界がなぜこれほど暴力的で苦痛に満ちていると、同時に世界はなぜこれほど美しいのかっていう、
領義的な問い。それもハンガンさんだけじゃなくて、韓国の多くの文学者たちがいただいてきたものであるけど、
そんな韓国文学の土壌が生んだ純度の高い結晶というのが、ハンガンさんじゃないんだろうかということで。
それがあれですよね。結局、韓国だけじゃなくて、やっぱり日本の読者もそうだし、世界中の読者もやっぱりハンガンさんの問いから生まれる物語というか、
小説にはやっぱり何か感じるものがあるし、ちょっと痛みを感じるような作品とかがあったら、そういったものって共有できるのかなと思いますし。
すごくハンガンさんの作品って世界中に繋がってるし、今の世の中の出来事にも繋がってるんだなって感じるんですけども、
そういったのをすごくふんわりと、そんなことを思っていたのをすごく言葉にしてくれているような、そんな本でもあるのかなって思いますね。
そうですよね。確かに、いやー、なんかこの痛みってところも結構キーワードですよね。
そうですね。痛みとか愛とかもそうですよね。
あとこの作品なんですけど、作品というか本、単行本なんですけど、もともとですね、ハンガンさんが別にこのノーベル文学賞を取ろうが取らないが企画されていた本でして、
ノーベル文学賞を取ったことによって結構、その前後の言葉というのが収録されることによって、かなりこの本としての幅が出た。
これ役者あとがけだったかな?にも書かれてたんですけれども、これはすごくいいタイミングで出ようとしていたんだな。
もしかしたらノーベル文学賞を取ったから早めたのかもしれないけど、観光とか、その辺の背景はもしかしたらあるかもしれないんですけど、
それにしてもこの創作に対するスタンスっていうのが非常に伝わってくる、いい単行本なので、すごいいいタイミングでいろんなことが運んだんだろうなと思いますね。
この中で、もちろん光と糸でかなり半顔さんご自身のですね、自分の長編作品について触れていて、そのあたりのこの自分の思いの編成なんかも語ってくれているので、
半顔作品を読みたくなる一冊ではあるんですけれども、そして読んだことある人はですね、もう一度読みたくなるようなことがですね、たぶん胸の中に巻き起こる作品なので、
まあちょっと冒頭でも私話しましたけれども、ぜひですね、この半顔作品読んだ人と読んだない人で、ちょっとやっぱりスタンスは変わってくると思うんですけれども、
光と糸の内容
触れてほしい一冊だなと改めてここでちょっとお伝えしたいと思います。
そんなわけでですね、ちょっと中身の話をしていきたいと思います。
一応一つずつ少しずつお話ししていきたいなと思います。
別にネタバレとかないような気がするんで、ちょっと我々が紹介したように紹介していきますので、そのあたりはご了承いただければなと思います。
まずですね、一番最初に入っているのが光と糸という作品になります。
こちらがですね、2024年12月7日のストックフォルムでの講演が収録されています。
ざっくり言いますと、彼女の創作に関する偏見とか思いみたいなのがぎゅっと詰まった講演だったんですけれども、
まず8歳の時にですね、自分が書いた詩を読み返したところを起点にですね、
いろんな問いが生まれて、半顔さんの中で世界とどう向き合っていくか、文学というものをどう捉えていくかというところをですね、
結構問いとか、あとは愛、あと祈りのような視点からですね、語っていただけている内容で、
まあ講演の直後にですね、すぐ薄水者さんが翻訳してくれて、斉藤真理子さんですけどね、翻訳していただいて、
読める状態だったんですけれども、その時もだいぶ感動したんですけど、やっぱり今回改めて読むとかなり迫ってくるものがありましたね。
そうですね、結構ボリュームがあって、読み応えがすごくあったんで、やっぱりウェブで読んだ時と印象はちょっと違いましたね。
今回読んでみて、やっぱりこの半顔さんが持っていた問いっていうのがすごく、やっぱり読んでいるとこっちもちょっと注意がすごく向きましたし、
8歳の時に書いた詩がすごい面白いんですよね。詩というか問いというかね。
愛ってどこにあるのかな、トクトク鳴ってる私の胸の中だよね、愛って何なのかな、私たちの胸と胸をつないでくれる金の糸だよね、
っていう、そこから始まっていくんですけど、光という糸の糸っていうのが、この8歳の時の詩の中に金の糸っていうのが出てきて、
ちょっと絡んでいるのかもっていうのがあるんですけど、問題はそこからですよね、小説を書かれるようになって、3番目の長編、彩色主義者ですよね。
その時にハンガーさんが思っていたのが、1人の人間が完全に潔白な存在であることは可能だろうか、私たちはどれほど深く暴力を拒否できるのか、
それを拒否するが故に人間という種に属することを拒む者に何が起きるだろうか、というところからですね、そういったちょっと問いを持てるようになって、
その暴力を拒否して肉食を拒んで植物になったと感じるような登場人物を描くという、彩色主義者という作品が描くようになって、その次ですよね、
風が吹いている池っていうですね、これ未放薬で、まだ日本では読めないんですけど、という長編があって、4番目の長編になるんですかね、
それは暴力を拒否するために生きていることを、また世界を拒否することはできないということで、私たちは結局植物にはなれない、
としたらですね、ではどのように生きていけばいいのかというところで、じゃあ私たちは最後には生き残らなくてはならないのでは、生命によって真実を明かすべきでは、
というですね、ちょっとその最後生き残るっていうところですかね、ちょっとそこにフォーカスしたような作品、風が吹いている池っていうのをですね、発表されて、
さらにその次ですよね、5番目の長編がギリシャ語の時間になるんですけども、それが、じゃあ私たちが本当にこの世で生きていかねばいけないなら、どの時点でそれが可能になるかっていうですね、
そこにちょっと向き合われて、人間の一番柔らかな部分を見つけること、その否定しえない温かさに触れること、それがあれば最終的に私たちは生きていけるのではないか、儚くも暴力的なこの世界の真っ只中で、
歴史と問いの繋がり
というふうにですね、確かにギリシャ語の時間読んだ時に、すごい感動する好きな作品なんですけど、この感覚を持たれていたのかっていうですね、ちょっとかなりハッとするところがあって。
これは多分ギリシャ語の時間を読んだ人は感動すると思いますね、この部分で。
そうですね、それが最初の主義者から始まってたんだっていう。
そうだよね、一連の流れがね。
ちょっと驚きでしたけど、そこからはですね、その次はちょっと明るい感じの作品を書こうかなと知っていたんですけど、ちょっとうまく進まなくて、というそんな2012年の春ですね。
なんかそのやっぱり、書けなくさせる何かがあったんですね、ハンガンさんの中で。なんかちょっと一歩前に踏み出せるような作品を書きたいなと思いつつ書けないと。
そこでちょっと過去に遡るんですけど、1980年5月の甲州事件ですね。そこの甲州写真集というですね、その本を読まれて。
ハンガンさんがね、子供の頃甲州にいて、本当その甲州事件が起きる直前に引っ越しされてね、その場から離れることができあったんですけども。
その甲州写真集で、本当なんか人間の無誤さですよね。残酷さというか虐殺しているので。
一方で、自ら命を捧げて命を救おうとしているような人たち。病院にですね、その血を提供して、人を何とか一人でも多く生かしてほしいと思って。
自分を捧げるような人たちという、両立するはずがないと思えるような二つの、そんなちょっと姿を見て、そこの問いかけっていうんですかね。
そこが衝突して解けない謎となったというところで、ちょっとハンガンさん、正面から甲州を預かった小説を書くことになったと。
それがすごい大変な作業で、900人ほどの証言を集めた本っていうのを、その時手に入れて毎日9時間ずつ読むと。
それを約1ヶ月かけて読み終えたっていう。さらにその後も、他の国の国家的暴力に関する資料とかを読み込まれたりして。
そんな中、教師の日記を読んだことで、小説をどの方向で進めるかっていう方向性が出てきて。
それがですね、さっきのあれでしたね。もともとハンガンさんが持たれていた問いっていうのがあったんですけど、それをひっくり返すっていう発想になって。
過去が現在を助けることができるか。死者が政治を救うことができるか。確かに思うのって、現在は過去を助けることができるかとか、政治が死者を救うことができるかとか。
それをひっくり返すっていう。そこの発想に結びついて、そこから生まれたのが2014年の少年が来るですね。
少年が来る。これがかなり苦痛を伴うような本で。これを書いたんですけども、やっぱりその苦痛っていうところが書き手であるハンガンさんもそうだし、読み手である読者も、
そういう苦痛を伴う体験もあったっていうので、そういう苦痛を起きるのは何でだろうかっていうところで、ここでまた問いが生まれるんですよね。
苦痛と愛の探求
だから、私たちが人間性を信じようとしているから、その信頼が由来だとき、自分が壊されると感じるのだろうか。
人間を愛したいからこそその愛が壊れると苦痛を感じるのか。苦痛は愛から生まれる。
なので、ある種の苦痛は愛の証拠なのだろうかっていうですね。
その年の6月にとある夢を見て、輪の原に黒い木々が並んで足元に海が押し寄せるような。
で、墓から骨をスコップで取り出したいと思うけど、スコップがなくてっていうですね。ちょっと幻想的な夢なんですけど。
で、そこから7年ほど時間が積んですけども、チェジュ島とソウルを往復する生活がされる中で、別れを告げないんですよね。
そうですね。別れを告げない。
その幻想的な夢っていうのが小説の始まりでイメージしていたアレなんですけど、それが小説として形になってきてっていうので、その愛の話ですよね。
そうですね。
そう。別れを告げないの。主人公と親友の人がいるんですけど、親友のお母さん。人生を見つめながら半顔さんを問うんですよね。
私たちはどこまで愛することができるのか。どこまでが私たちの限界なのか。どれだけ愛したら私たちは最後まで人間に続けられるのかっていうですね。
っていうので、ちょっと別れを告げない。少年が来るのを苦痛から別れを告げないわ。愛っていうところに問いの意向っていうのはね、ちょっとあったのかなと思うんですけど。
そうですね。なんかもう今ほぼほぼすごい言っていただいたんですけど、この流れとかテーマが一貫しながらもちょっとずつ変身している感じとか、
そういうのがね、この光というところからわかるので、それだけで結構なんか大きな流れがちゃんとこうあって、その都度その都度作品が生まれてるんだなっていうのはわかるのがやっぱすごい感動しますよね。
そうですね。なんかすごく本当につながってる作品と作品がつながってるし、本当8歳の時に書いた、8歳の時に思った、愛ってどこにあるのかなっていうのが、今の別れを告げないまで、もしくはその先まで、やっぱ貫いてるものがあるんだなってすごく感じましたし。
なんか本当に信じたい人なんだろうなって思うし、なんかその気持ちがね、やっぱり作品に乗って、なんかね、こう世界中にこうなんか読まれてるっていうのがすごく感動的だなって思うし。
まあこう、まあもちろんこうノーリング賞を受賞される前から結構日本ではね、本当にありがたいことに翻訳がたくさんされていて、おかげで我々に届いていてね、この作品すごい好きだって思う作品とかあったりして、なんかそういう状況があるっていうのもやっぱりこの、もともとやっぱこの半顔さんのこの信じる力っていうのがすごくあるんだろうなって思うし、
作品に対してね、本当に900人の人の証言とかに向き合ったりとか、読み込んだりとか、すごいことだったなって思うし、なんか作品を作る上で、作家っていろんなアプローチをすると思うんですけど、やっぱりその中でもこう、ノーベル賞を取るべき人が取ってるんだろうなっていう感覚がすごい、なんかこのスピーチを感じますよね。
そうですよね。あとは本当半顔さんがその書くのって、なんか本当、なんでしょうね、なんか軽い気持ちでは一切されてないんだろうなっていう。もうそこをすごく本当感じてね、いやもうやっぱり自分の、なんでしょうね、やっぱり自分のすごく内面に向き合って本当に、まあその時、その時。
ずっと決意はしてますよね。
そうですよね。なんかすごく大きな決意を持ってその作品を書かれているんだなって、本当すごく感じましたね。
ノーベル賞受賞後の思索
そうですね。ちょっと個人的に気になっているのが、最後の方でこの講演の別れを告げないとして、3年が経った状況で、まだ次の小説が完成していないと言われてるんですけども、それがですね、生まれて2時間でこの世を去ったお姉さんがいらっしゃって、
もしそのお姉さんに私の生、半顔さんの生をしばらく預かしてあげようと試みたらっていうですね、そんな設定みたいで。
全ての白い者たちのっていう作品があるんですけど、それと形式上のつながりのある小説だっていうふうに書かれていて、ちょっとそれがすごく気になりますね。なんかちょっとこれは読んでみたいなって、ちょっと歓声してほしいなって。
心を待ちにするしかないですけどね。
じゃあちょっと次がですね、一番暗い夜にもという作品で、これが12月10日のノーベル賞の晩餐会でのスピーチが書かれていますと。
ちょっとあれですね、要は光と一つつながっているような感じはするんですけど。
これもめちゃめちゃすごく感動する。やっぱりスピーチ述べられていて、やっぱり元ぐっと来ましたね。
文学以外が持っているなんか普遍的な感覚だと思うよね、これはね。
そうですね。特にこれ本当、ノーベル賞っていうのをかなり意識してのスピーチになってるんですけど、やっぱりすごく良くて、
本当に一番暗い夜にあってもっていうところから始まる文章があって、一番暗い夜にあっても私たちの本質について問い続け、
この惑星に宿っている人間たちの生命たちの一人称を根気強く想像し、最後には私たちをつないでくれるのが言語です。
その言語を扱う文学には必然として大音が宿っています。必然として文学を読み、また書くという営みは生命の破壊という行為の対局に位置しています。
というふうな言葉も中にもあったりして、こことかすごい好きなところですね。文学には大音が宿っているっていうところとか。
ここ、一人称を根気強く想像しっていうところが結構、この文章の肝だなと思ってて。
その前に、本当に周りにいる一人一人が一人称であるっていうことを想像する瞬間のことが書かれていて、そこは結構グッとくるんですけど、
本当には必然として文学を読み、また書くという営みは生命の破壊という行為の対局に位置しているって、
すごい良い言葉だよね。
先に質問なんですけど、もうちょっといきますと、次に入っているのが、本が出た後にという文章になっています。
これはですね、2021年に別れを告げないという長編写真を書き終えた直後の心境を書いた文章になってまして、
ここで始まって絵が描かれるんだっけ、どこだっけな。光と糸の時だったかな。
別れを告げないを描き上げた後、それをUSBの中に入れて持ち歩くって言って、散歩するっていうシーンがあるんだけど。
あれはでも日記の方。
日記の方か。ちょっと前後してましたね。
これは、別れを告げないという本が出た後の文章なんですけど、
これはなかなか、結構普遍だらけなんですけど。
これすごい好きなんですよね。この本が出た後。
これでもちょっと珍しい気がするんですよ。
作家さんが長編小説を書いた後の心境っていうのを、すごく切実に語っていて、
変なテンションとかも、「やったー!」というよりかは、すごく沈まり返っているような感じですかね。
書き終わったその夜は、USBポケットに入れて、外走りに行ってね。
これで家火事になってもなんとかなるっていう。
そうそうね。もう時を残るっていうね。
そうですね。日記には書かれてましたけど。
これでもなあ。これこそ別れを告げないを読み終えた後じゃないと、なかなか伝わらない部分がある文章だと思ってるんですけど。
うんうん。そうですね。
しかりといとのね、これの内容ともすごく繋がっていますもんね。
でも何せよ、いろんな作家が作品をリリースした後に、その時書いた感情なんかを、
文芸誌とかインタビューとかで答えるみたいなのは結構あるのかなって言われてみたらあるような気もするんですけど。
でもやっぱこう、流れの中でこの本が出た後っていうものを読むと、結構いろいろ考えるところがあると思うので、
これはこれでかなりいい文章だなと思いますね。
そうですよね。ちょっと面白かったのが、書き終わった後は、小説家が言ってた頃より本を読まなくなったっていう風に書かれていて、
ハンガーさんがルーティンがあるんですよね。小説を書いている時の。
それが毎日詩集と小説を1冊ずつ読むっていうので、それは密度ある文章で充電するためにっていうので。
あとストレッチと筋トレとウォーキングを1日2時間ずつやるっていう。
これは机の前に長時間座っていられるようにっていうね。
そうやっていろんなものを文章を補充して、あとは体を動かして、そういう風にして小説を書いてるんだなっていうのはすごい思いましたね。
本当ですよね。次の小説はこの気持ちでみたいなこともね、書かれていたりするんで。
これはぜひですね、ちょっと別れを告げないよう読んだ人は、とにかく読んでいただきたい文章ですね。
じゃあちょっとこんな感じだとちょっとなかなかねなんで、次がですね、小さな茶碗かな。
これノーベル賞を取った方はですね、ノーベル博物館になんか寄贈品を送るっていうのが関連になっている。
で、半顔さんはですね茶碗を寄贈したみたいなんですね。
で、そこにですね、いろいろちょっとした文章が付け加えてるんですけど、ここはどっちかっていうと写真とかがいいのかな。
ちょっと見てもらって。
これも別れを告げない。書いてる時のルーティンっていうのが書かれていて、そこがやっぱ面白くて。
3つあるんですよね。朝5時半に起きて、最も意識が澄み渡った状態で前日の通行を書くことっていうのが1つ目で。
で、当時住んでいた家の近くの川沿いを日に一度以上歩くことっていうのが2つ目で。
で、普通は緑茶を入れる急須に紅茶の葉を入れて机に戻るたびに1杯ずつ飲むことっていうのが3つ目で。
1日に6回か7回、この小さな茶碗の内側を覗き込むっていうのが当時の生活の中心だったっていうふうに書かれているっていう。
そうですね。でもこれは、そうですね。ページ数で言うと3ページになっちゃうんであれなんですけど。
この文章とともに、メッセージとともに寄贈されてるっていうのはなんかいいよね。
うん、そうですね。これもなんかすごいいいですね。
そっからですね、コートと私と北向きの部屋と括弧されてて、苦痛に関する迷路を括弧と字と声、括弧、立ち、括弧と字。
詩と人生の思索
ちょっとこれなんかイメージしづらいかもしれないですけど、そういうタイトルがついてるものと。
あととても小さな雪のひとひらっていうのが詩になってますね。
これも本当に短い詩だったり、ちょっと長いのもあるか、よくあると思うんですけど。
個人的にはこの声たちが結構好きでしたね。
いや全部なんかいいんですけど、ちょっと声たちが長いからあれなんですけど。
これやっぱり出会いと別れなんだなって思いますね。
人生って言うとちょっと主語が大きすぎちゃうんですけど、文学も何もかもやっぱり出会いと別れなんだろうなってちょっと思って。
それをやっぱり描いたり感じたり思いを発したりするっていうところが、やっぱり生きていくことなんだろうなって思ったりしたんで。
かなり私は刺さった詩でしたね。
そうですよね。僕もすごい、やっぱり残る言葉ありましたね。
ちょっと2つあって、不思議じゃないっていう、このハテナで割る不思議じゃない、一度も会ったことのない人たちが私たちの厚みを作っているっていうですね。
これもちろん前後に文明があるんですけども、私たちの厚みっていうのが一度も会ったことない人たちが作っているっていうところとか。
なんかね、言われるとって思いますし。
あとすごい良い言葉だなと思ってるのが、生きている以上、やむにやまれず希望について想像するとき、それを希望と呼んでいいなら希望はある。
私たちは自分、そう、あっていいですよ。
ちょっと次にあって違うんですけど、それを希望と呼んでいいなら希望はあるっていう言葉とかもね。
なんかすごい好きになりましたし。
北向きの庭のエッセイ
そうですよね。これすごい良い詩だな。
っていうのが入っていたりですね。
で、ちょっと次がパートで分けたら最後のパートに入っていくんですけど、
北向きの庭っていうのと、庭の日記。
最後ですね、詩が入ってまして、もっと生き抜いた後でっていうのが続いてるんですけど、
北向きの庭という作品が入ってまして、
これはですね、今住まわれている場所なのかな。
自分だけの家、半傘が初めて手に入れた自分だけの家について書かれたエッセイで、
そこでグラッシャーが作業されているのかなと思うんですね。
北向きの部屋なので、そこには庭があるんですけど、
角度的にですね、角度というか日光が当たらない庭があるんですね。
で、庭主の人からですね、一日ここは光が入りませんよみたいなことを言われるんですが、
半傘はそこでですね、植物を育て始めるんですね。
それをですね、光が当たるように窓を、
南側から光を反射させて、庭や個室内に届けるっていうことをやっていくんですよね。
これすごい良い作業っていうか、営みだなってちょっと思って、すごい良いなと思ったんですよね。
鏡も置いてるんですよね。
そう、鏡がたくさんね。
で、その日のあれですよね、時間が経つと太陽の位置が変わってっちゃうんで、
それに合わせて鏡の角度を変えるっていうことをやるんですよね。
これがすごい良いなって思って。
これも面白かったですよ。
いろんな植物とか木を育ててるんで、
どの木にもまんべんなく光を送るには、
8つの鏡の角度と場所を15分ごとに変えないといけないっていうので、
結構忙しい一日をね、過ごさないといけないっていう風に書かれてて、
いや確かめっちゃ忙しいんじゃないかなってね。
確かこれ執筆作業とかできるのかね。
いや、そうですよね。
で、ちょっとこれがですね、次の2話の日記に続いていくんですけど、
実際にこれ2021年の3月21日から始まってる日記がありまして、
これが2話についての日記なんですけど、
どういう植物を育ててて、どういう変遷があって、
虫がついちゃったりとか、花を咲かせたりとか、
今年咲かせた花の色は去年の色とは違ったとか、
そういうのがですね、2023年の5月1日まで続いている日記になってます。
もちろん毎日じゃないですけど、結構断片的なんですけど、
それがこの北向きの庭が繋がっていて、
この庭の日記を見ると本当にその日あった植物のこととかが本当に書いてあるんで、
すごく光景が目に浮かぶし、
試行錯誤したりとか苦労されたりしている部分っていうのが見えてきて、
この営みが本当に作品に活かされてるんじゃないかなみたいな、
庭の日記と作品の結びつき
半岸さんが作品と向き合う時の姿勢なんだろうなっていうのがちょっと見えてきて、
これですごく読んでるとかなり迫ってくるものが私は個人思いましたね。
この日記の4月26日、2021年4月26日に別れを告げない、書き終えて、
USBを持って夜の間ずっと歩いてたと書かれていて、
その前後とかで何かこの何でしょうね、ちょっと気持ちの変化というかですね、
そういうのがあるのかもどうなのかもってちょっと思ったりはしましたね。
ちょっと日記だけ読んでいるとなかなかそこがわからなくて、
逆にでもこの日記本とすごく生活が安定しているというか、すごく穏やかな生活。
小説を書いている時も書き終えた後も一貫して過ごされていたのかなっていう、
そんなこともちょっと想像してしまいましたね。
やっぱり穏やかな状態でいるから、やっぱり自分の内面と向き合っていられるのかなっていう、
そんなこともちょっと思ったり。
確かに植物と向き合っているとだいぶ気持ちは穏やかになりそうですもんね。
いい感じに保ってそう。
ちょっと最後にですね、もっと生き抜いた後でという詩が入ってまして、
これがやっぱりこの本を締めくくるにはすごく重要な一つの詩で。
これはすごい良い言葉でしたね。
この最後のシーンの次のページですね。
半岸さんの書斎と思われる部屋の写真があって、
その窓の向こうからは庭も見えるんですけども、
いやーこれもすごく貴重な光景なんだろうなと。
本当思って最後の写真を見ましたね。
なんかすごく質素で良いね。
なんかね、素朴な部屋だよね。
すごい良い意味でコンパクトで良いなって思いましたね。
という感じで、ちょっとね、このもっと生き抜いた後でという詩はね、
もうさらっと全文読んでしまうことはできちゃうと思うんですけど、
ここでは最後に詩が入っているということだけですね、
ちょっとお伝えしておきたいなと思いますね。
実際こう皆さん一連の後にこの詩を読んでいただきたいなと思いますね。
さてと、これはあれですね、
なんか打ち合わせ段階ではそんな時間かけないでいけるかなみたいな話をしていた記憶が私はあるんですけど、
たぶん収録の中でも1時間越え始めてますね。
そうですよね、やっぱり、
半田さんの言葉をね、やっぱり何でしょうね、
なんか手短に通り過ぎるのはなかなかできないんだなって本当に思いましたね。
やっぱりじっくりと拾ったりすることでやっぱり収録している中で、
やっぱり半田さんの言葉が染みてくるっていうのがあったなって思いましたね、収録している中で。
私もちょっと付箋に貼った言葉とか全然紹介できてないんであれなんですけど、
これ印象に残ることめちゃくちゃ多いと思うので。
あ、そうですね、だいぶありましたね。
ちょっとこれね、我々は年末に紹介しているんで、
これもう一冊ぐらい読むかもしれないんですけど、
私はもしかしたらこれが年末最後の読書だったかもしれないんで、
読み終えた一冊だったかもしれないんで、
年末に読めてよかったなって思うと同時に。
これは年収も同じことが言えると思うんで、
年収読んでたらね、これ1月読んでよかったわってたぶん絶対思うと思うんで。
そうですね、本当に思います。
やっぱり読んで、半岸さんが子供の頃から現在に至るまでずっと問いを持ち続けて、
そこに向き合ってこられたんですけども、それはどの人もそうかなと思うんですよね。
やっぱり自分の中に問いっていうのは何かしら持たれているのかなと思うんですけども、
そういう問いっていうのを自分の中に持ち続けたいなって思えるような、
そんな読んでの最後思ったところですね。
そうですよね。
いやー、いい話でしたね。
いい話、いい作品でしたね。
そうですね。
っていうところで、じゃあ今回はこんなところで終わりにしたいと思います。
次回はですね、っていう前に、次回予告の前に言いたいことがあったんだ。
ちょっとこれ公式情報ではないんで、ちょっとどう言っていいかわからないところがあるんですけど、
2026年に半岸さんの方が出るらしくてですね、これは豊崎由美さんが年末、毎年年末12月にやってるんですけど、
海外文学をよく出版している出版社の編集者の方が集まって、
今年のイチオシと来年の隠し玉っていうことで、ちょっとお話があるんですけど、
来年の隠し玉にですね、半岸さんの本が入ってましたので、おそらく出るだろうと。
そうですね。
間違いないことは出ると思うんですけどね。
出版予定には。
そうですね。
間違いないと思うんだよな。
半岸さんの本を遅らせるとかないと思うんですよね。
予定通り、2026年に出るんだろうと。
でもこれもね、一応予定なので、結構半分ぐらいの気持ちで受け止めできないなと思うんですけども、
だいぶ期待はしてしまっているところではありますが。
あとは来年の隠し玉ということで、一応僕たちも念のために隠し玉の状態で。
そうですね。
これをちょっとお伝えさせていただきます。
具体的な構成タイトルはちょっと控えておきます。
この番組聴いてる方で、やっぱり豊崎由美さんの外文リーダー、多分聞いたり。
私ちょっと会場行ったんですけど、会場結構人数少ないんで。
そうそう、僕はオンラインで聞いてましたね。
オンラインで聞いた人結構いたんじゃないかなってちょっと思うんで。
そうですね。
めっちゃいいイベントでしたよね。
というところでございますが、ちょっと半岸さん、今年も新しい本を読めると思うので、楽しみにしてみたいなと思っております。
じゃあそんなわけで、次回予告させていただきます。
次回はですね、アンソニー童話の天空の都の物語をご紹介します。
これもちょっと大きなタイトルなんで、ぜひお楽しみに。
番組の最後になりますが、メルマ会員募集しております。
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番組の完成やリクエスト、またこの番組を聞いて紹介された方を読みました、
向かいしましたとございましたら、
ハッシュタグそのとびねこたちをつけて教えていただけると大変嬉しいです。
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この番組、気に入っていただけましたら積極的に拡散共有していただけると助かります。
ではまた来週。
ありがとうございました。
52:43

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