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おはようございます。花火干渉士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している公園の日記です。今日も最後までお付き合いください。 まず、石川県に大雨の特別警報が出されて、ちょっと地震で大きな被害があった地域でもあったので、
復旧を進めているところでのまた大雨で、土砂災害も浸水害も見られたということなんですが、
石川県野戸地方では、今日のお昼過ぎまでどうやら雨が降り続くということと、激しい雨も時折降りそうだという予報が出ています。
静岡大学教授の丑山基行先生は、気象防災アドバイザーの先生でもありました。 丑山先生が、昨日NHKのニュースセブンに出演されていて、
ハザードマップとキキクルを上手に活用してほしいということを言っていたんです。 私たち気象防災アドバイザーは、気象予報士としての予測の技術に加えて、
この予測が出た場合、この地域の方々はどう行動すればいいのか、ということについて徹底的に演習を行ってきました。
でも全く同じ気象状況というのはありえないので、毎回注意深く見ていくということがとても大事なことで、私たちの仕事でもあるんですが、
そこに暮らす地域の人々、一人一人はどうしたらいいかというと、まずはご自分の住んでいるところ、
ご自分の働く場所についての地形の特性について知っておくということがとても大事です。
石川県は小さな川がとても多くて、小さな川はあっという間に溢れるんですね。
下手すると30分ぐらいでもう溢れ出てしまうということがあります。 つまり状況があっという間に変化するということが起こり得るということです。
いつでも起こり得るということなんです。 まさに石川県はそういう状況になっていたということでもあります。
例えば地形ってそういうことなんですね。川は近くにあるか、 その川は大きいのか小さいのか、そして山は近くにあるのか。
山があるということは土砂災害の危険性もあります。 山と山に挟まれた谷筋のところでは土石流が起こる危険性もありますので、
山を背負ってないと思ったとしても、そこが谷筋であれば土石流の危険性もあります。
そういったことを反映しているのがハザードマップだったりするんですね。 まずはハザードマップでご自身がどういうところに住んでいるのかっていうのは、いつも把握していた方がいいっていうことです。
とはいえハザードマップも万能なわけではなくて、というのは人が住んでいないところにはその危険度を記していないんです。
つまりまさに私が一昨日移動していた山道っていうのは、人が住んでいないところを私通っていたので、そこってハザードマップに反映されていないんですね。
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そういう意味では万能ではないということです。 それを踏まえた上でもまずは自分がどういうところにいるのかっていうことは把握するっていうことです。
これがまず一つ基本です。さらにキキクルについてなんですが、キキクルは今どんな危険が迫っているのかを示してくれている
危険度分布というものなんです。3種類あって土砂キキクル、浸水キキクル、洪水キキクル、この3種類あります。
カタカナでキキクルと検索してみてください。そうすると気象庁のキキクル危険度分布のページに行き着くと思います。
そうすると日本地図が現れて危険なところには色がついています。 黄色や赤、そして紫。
こうやってだんだん色が濃くなっていくんですけど、色が濃いほど危険です。 各自治体の避難情報もぜひチェックしてください。
この時に誤解してほしくないのは避難所に行くことが避難ということではないんですね。 避難って難を避けるって書きますよね。
ですから今いる場所、例えば自宅であれば自宅に留まることが難を避ける一番の方法だ。
そこが安全だということであれば、そこに留まることが避難をしているっていうことになるんですね。
牛山先生がおっしゃるデータの中に、洪水や土砂災害で亡くなった人のうち半数は屋外で亡くなっているというデータがあります。
そういうことも含めてどうすれば自分が安全なのかっていうことなんです。 石川県の野都では赤や紫の表示、そして新潟、山形、秋田では
黄色や赤の表示のところがあります。今日も一日雨の予報になっているんですが、もし雨が弱まったとしても、そして雨が止んでいたとしても、これまで降った雨で地盤が緩んでいるところもありますし、
石川県では地震の影響もあって、地震の時に山が崩れなかったからといって今回崩れないと決まっているわけではないので、
地形とハザードマップと危機クルー、これを上手に活用してどうぞ安全にお過ごしいただきたいと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。