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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。
日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日、令和6年5月28日火曜日から、線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけについて、
対象地域をこれまでの地方単位から府県単位に絞り込んで呼びかけを行います。
その運用が今日から始まると発表があったんですが、その運用は1日早まって昨日から始まっています。
今日、明日の前線に伴う大雨に警戒が必要です。
線状降水帯については、気象庁では令和4年6月から線状降水帯による大雨の可能性がある程度高いと予測できた場合に、
半日程度前から気象情報でその呼びかけをしています。
この呼びかけについて、これまでは全国11のブロックに分けた地域、つまり地方単位ということなんですけども、
そこを対象にしていたんですが、気象庁のスーパーコンピューターがちょっとバージョンアップしたので、
それを使ってより細かい単位で、具体的には府県単位を基本に対象地域を絞り込んで呼びかけを行います。
天気予測を行う計算モデルを数値予報モデルって言うんですけれども、その数値予報モデルが改良されたんですね。
その改良によってこれが可能にもなりました。
そもそも、じゃあ線状降水帯というのはどういうものかっていうのをおさらいしますと、
セキュラウンが帯状に連なって大雨を降らせる現象のことです。
その状況をレーダーなどで確認しますと、降水帯が細長い線状になって連なって見える状況なんですね。
具体的に言いますと、長さが50キロから300キロぐらい、幅は20キロから50キロぐらいの感じです。
この連なるというところがポイントでもあります。
セキュラウン一つ、それ自体は寿命そんなに長くはありません。
そうですね、せいぜい30分から1時間ぐらいです。すごく短命なんですよね。
ですが、それが連なることで同じ場所にずっと降り続くんですよ。
まとまった雨がずっと降り続くことになるので、大雨災害の危険度が高まる、そういう恐れがあります。
ですから、線状降水帯という言葉を皆さんに覚えていただいて、顕著な大雨に関する情報として気象庁から情報が出されます。
覚えていただいてと言ったのは、この線状降水帯という言葉が一人歩きしているようにも思うのですが、
こうやってセキュラウンが帯状に連なって同じような場所にずっと降り続く現象というのは今までもあったんですね。
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でも、線状降水帯という単語を皆さんに覚えていただければ、今の説明はいらないですよね。
線状降水帯ってこういうものだということがわかってしまうわけですから、
皆さんになるべくすぐにわかってもらえるように、その情報が届きやすいように気象庁もこの言葉を使ってメディアに発表するようになりました。
さて、その発表の仕方なんですが、これまで地方単位の情報に過ぎなかったんです。
例えば、東海地方では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がありますって言ってたんですね。
それが今度は、静岡県、愛知県では線状降水帯が発生してという言い方になります。
今まで例えば東海地方にはって言っても、うちが当てはまるんだろうか、自分に関係あるんだろうかって言うと、
なんか関係あるのかないのかよくわからなかった。なんとなく近いところには起こるけど、みたいな感じだったんですよね。
でもそれが府県単位になりますと、またぐっと絞られますよね。
ただ、私が住む秋田県なんかは面積が広いので、線状降水帯が例えば県の南部で起こったとしても、県の北部では晴れていたりするんですね。
そのぐらい全然違うんですよ。
そうですね。さっき長さとして50キロから300キロ、幅は20キロから50キロ程度っていう、それが定義でもあるので、
そうしたら県の南部でそういうことが起こっても、県の北部って全く関係なかったりするんですよね。
ですから、府県単位になったとて、まだまだ精度としては荒いというふうにも言えるかもしれません。
そういう情報が出されたときには、今いる県のどの辺に対象になるのかなっていうことを随時チェックしていく必要があるんですね。
じゃあ何でチェックするのかっていうと、地元気象台が段階的に発表する防災気象情報であるとか、あとキキクルですよね。
キキクルの情報を随時チェックしていくことが大事になってくると思います。
この戦場降水帯の発生を知らせる情報については、令和3年に始まったんですけれども、令和4年には地方単位で半日前から予測した情報を流すようになりました。
さらにこのほど、府県単位になるわけですよね。
まだまだ荒いっていうふうにお話ししたんですけれども、気象庁ではもっともっと対象地域を狭めていく努力を鋭意今しているところで、
令和11年、2029年を目標に市町村単位で危険度分布形式の情報を半日前から提供していくとしています。
それにしてもセキラウンっていうのは短命でという話をしましたけど、いきなりわーっと湧き上がって終わってしまうみたいな、そういうイメージでもあるんですよね。
その予測精度を高めていくってものすごく努力がいることだと思うんですけれども、
こうやって国としてもものすごく努力をしているっていう中で、私たちはその情報をどうやってキャッチすればいいのか、上手な情報のキャッチの仕方っていうのを勉強していく必要があるなって思います。
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なので発信側も発信側として努力していくんだけれど、受信側も受信側としてちゃんと受信できる状態にしておくっていうことがとても大事なんだろうなって思います。
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ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。