1. 鶴岡慶子/花火・天気・ことば
  2. 【1303】2025/12/27 有限会社..
2025-12-27 05:12

【1303】2025/12/27 有限会社伊那火工堀内煙火店(花火シリーズ) インタビュー記事

spotify apple_podcasts youtube

サマリー

このエピソードでは、有限会社伊那火工堀内煙火店の4代目社長、那須野勝氏へのインタビューを通じて、花火の魅力や制作の裏側が語られています。花火が持つ間と空間の重要性や、エンターテイメントとしての可能性についての考察が行われています。

伊那火工堀内煙火店の紹介
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は、花火シリーズインタビュー記事公開日です。
今回は、長野県有限会社伊那火工堀内煙火店登場です。
私自身、野代の花火でご一緒した花火屋さんです。
また、工場にも出かけて行ったことがあります。
さらには、人生の素敵に会いに行くシリーズで、
以前、伊那火工堀内煙火店の花火師、松井野の子さんにもお話を伺って、登場していただいたこともあります。
今回は、伊那火工堀内煙火店、4代目、那須野勝社長にお話を伺いました。
社名にあるように、堀内家の系譜の花火屋さんなんですが、
4代目は、堀内家の長女と結婚がきっかけで花火の世界に入った、そんな社長です。
血筋とか年数ではない、職人一人一人を生かすのは、摂取ではないからこその視点かもしれないなと思います。
記事にはなっていないんですが、那須野社長のご実家も実は会社経営をされていて、
おそらくですけれども、そこを継ぐ道もあったんじゃないかなと思うんです。
でも、花火の世界に入るのが楽しみでしょうがなかった、と当時のことを振り返って話していました。
大曲りの花火、全国花火競技大会で、初めて私が堀内さんの花火を認識したのは、
ホタルの花火です。何年前かな、もうずいぶん前の花火なんですけど、
音楽に合わせて打ち上げる想像花火がもう一般的になっているんですけれども、
そのホタルの花火は音楽じゃなかったんです。水音のような高下音で打ち上げられた想像花火でした。
緑色が非常に印象的で、夜空を飛び回る雄星っていう花火を使って表現していたと記憶しています。
私は20年間野代の花火に携わってきたんですが、
2019年に、田舎湖堀内絵画展が参加することになったんです。
ああ、あのホタルの花火屋さんね、というので、すごくワクワクしたのを覚えています。
もちろんコンクールでは厳密なルールがあるんですが、野代は自由な打ち上げなんです。
花火の魅力と可能性
こうやって自由に解き放たれた時の堀内絵画展って、とてつもないなって思ったんですね。
奥行きがあって立体的で、花火がまるで生き物のように動き回るような、そんな演出にすっかり魅了されてしまいました。
エンターテイメントとしての花火の可能性を大いに感じたのをよく覚えています。
堀内さんの花火は一見そうやって派手に見えるわけですね。
でも社長が言うには、間と空間、そして闇、これもまた大事な要素だと言っているんです。
打ち方は派手でも花火玉はシンプルですよ、というふうにも話していました。
今年の大曲がりの花火、この8月に行われましたけど、割物の部で五重心の花火を打ち上げたんです。
おそらく田舎広堀内としては初のチャレンジだったと思います。
今まで余裕だったと思うんですよね。
これが本当に素晴らしくて、私も私の仲間たちも優勝を確信していたんですが、今回は逃しました。
シーンの入り方も色も、そして余韻のある美しさも、そして一気に消える切り口も素晴らしいと思ったんですね。
後から映像でも確認したんですけど、今回の大会では堀口さんの割物が私は好きでしたね。
私が青曲りの花火で見ていた位置っていうのは審査員席付近だったんです。
でも別の角度から見るとちょっと揃っていないところがあったんですよと社長は言っていたんですね。
いや難しいもんだなと思います。
さてこのインタビュー記事、花火シリーズは今年の10月からスタートして今回が5本目の記事となりました。
クイーンワークス全体のインタビュー記事から見ても、今回のインタビュー記事、2025年締めくくりの記事となります。
登場いただいた方々の魅力をいっぱい発信できたこと、そしてたくさんの方に読んでいただいたこと、とっても嬉しく思っています。
新年は人生の素敵、いわゆるライフシリーズからスタートです。
2026年も7のつく日は記事が発行されますので、ぜひご愛顧いただきたいと思います。
そして今年の締めくくりとなる田舎港堀内円化展の記事は今日正午公開です。ぜひご覧ください。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
05:12

コメント

スクロール