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2025-10-31 03:42

【1246】2025/10/31 日本の花火でお祝い!アメリカの建国250周年

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2025/10/31

サマリー

来年アメリカで行われる建国250周年の式典で、日本の大曲りの花火が打ち上げられることが決まり、これは日本の花火技術の集大成を示す素晴らしい機会となります。

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
アメリカでの花火打ち上げ
秋田県大船市で開かれる大曲りの花火は有名です。
その花火がなんと、来年アメリカワシントンで打ち上げられることになりました。
このニュース、聞いた方も多いと思うんですが、
アメリカの建国250周年、独立記念日の7月4日を祝う式典の中で、
日本の花火が夜空を彩ることになりました。
その花火を製造するのは、大仙市の響屋大曲煙火です。
私は毎年5月、日本国花苑さくらまつり花火ショーで、この響屋さんとお仕事をご一緒しています。
創業は明治27年、1894年です。
全国の競技会でも数々の賞を受けてきた老舗の花火屋さんです。
来年7月4日にはアメリカ各地で花火が上がるそうなんですが、
そのうちおよそ7000発が秋田で作られた花火になるということです。
しかも日本でしか作れない多重芯の10号玉も打ち上がります。
多重芯というのは、多く重なる芯と書くんですけれど、日本だけですね、これ作れるのは。
丸い花火にこだわるのも日本です。
芯が一つ入ると、外側の丸と合わせて二重丸になります。
これイメージできますよね。
この芯が二つ以上あるということを多重芯って言うんですけれども、
芯が三つ入ると三重芯の花火って言うんですね。
外側の丸と合わせて四重丸です。
芯が五つ入るとごえ芯、いつえ芯と言ったりしますが、これで六重丸です。
芯もまんまる、全体もまんまるにこだわるというのは、日本の職人ならではなんです。
まさに日本の花火の技術の粋がアメリカの空に打ち上がるということです。
響屋大曲煙火はコロナ禍をきっかけに海外への輸出にも力を入れてきています。
EUの安全基準、CEマークを取得して、日本の花火を世界に届ける取り組みを続けてきました。
その努力が今回の歴史的な機会につながったということでしょうね。
世界の夜空に秋田の花火が咲くという、それを想像するだけで本当胸熱です。
花火の技術と理念
日米首脳会談の檻に高市総理がトランプ大統領に対して、この花火が打ち上がることに関してお祝いの花を添えると話しました。
その言葉そのままに、平和を願う花火が国境を越えて打ち上がるというのは、まさに花火が持つ祈りと希望の形だなって思います。
そしてもう一つここでお知らせです。
私はインタビュー企画として、人生の素敵に会いに行くという人生シリーズと、花火を作る人に会いに行くという花火シリーズの今2本立てで企画が走っているんですが、
この花火シリーズで12月7日には響屋大曲煙火の記事が公開されます。
斉藤健太郎社長の思いなんかもたっぷりと掲載する予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。
この配信はアップルポッドキャストを他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
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