サマリー
群馬県の菊屋小幡花火店へのインタビューを通じて、花火の美しさや制作への情熱、特に「里山の忘れ柿」という作品について詳しく紹介されています。
菊屋小幡花火店の紹介
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は、Webマガジン花火シリーズのインタビュー記事公開日です。
今回は、群馬県の菊屋小幡花火店です。
お話を伺ったのは、5代目小幡知明社長です。
菊屋小幡花火店は、与栄新の小幡として知られる群馬高崎の老舗の花火屋さんです。
創業以来、まんまるの美しさ、深淵の美を追求して受け継がれてきました。
創業は明治5年としていますが、それが一番古い記録だということで、実はもっと前から花火に関わっていただろうということでした。
さっき、与栄新の小幡として知られるという話をしたんですが、これは4代目、先代の社長、清秀さんが、菊形花火で難度の高い四重芯菊を完成させたその人なんです。
平成12年には、内閣総理大臣賞を受賞しました。
その功績によって、平成13年、現代の名工、平成15年には、王寿宝賞を受賞しています。
そして、5代目の知明(としあき)社長なんですが、当然ですよね、そういう環境で育っていますから、小さい頃から花火のある生活がごく当たり前にあったということでした。
5代目小幡俊明社長の経験
例えば、夏休みになると、部活よりも自然と家事の手伝いをしていたということですね。
高校卒業後は、一旦県外で別のお仕事を経験した後、19歳の夏に久しぶりに現場を手伝ったときに、もう鳥肌が立つような経験をしたということだったんです。
それは観客の皆さんの反応ですね。それをビシビシと感じたということでした。
この瞬間が花火師として生きるっていう、その道を決める大きなきっかけになっていきます。
先代の背中を見ながら独自の美を探求してきて、静けさの中にも力強さを宿す、復興、希望、栄華の意味を持たせた3部作は、5代目の代表作です。
さらに2018年、大曲りの花火で内閣総理大臣賞を受賞して、父と子2代にわたって内閣総理大臣賞を受賞するに至りました。
その時の作品が、里山の忘れがきです。これは私もよく覚えている作品です。
カテゴリーで言いますと、仙林という花火で、花火玉が上空で割れた後、中に入ったたくさんの小さな玉が一斉に開く花火です。
たくさんの小さな光の花が咲くんですけれども、この里山の忘れがきって、このタイトルもいいですし、
色がいいんですね。オレンジ色。オレンジ色なんですけど、古典の炭色よりはちょっと明るくてはっきりした色なんですね。
木にいっぱい柿が実っているような風景を描いているような、そんな花火だったんです。
今でもありありと思い出すぐらい印象的な花火です。
その里山の忘れがき、誕生秘話なども、記事は触れているので、ぜひご覧いただきたいと思います。
ウェブマガジン花火シリーズ、群馬県菊谷尾端花火展の記事は、今日正午公開です。ぜひご覧ください。
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それではまた明日。
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