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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、司会やナレーションを通じて、また花火干渉士として、そして気象予報士として日々感じたことなどをお話ししています。
日本の秋田県から発信しています。 先日、企業のセミナーの講座、講師をしてきたんですけれども、その中ですっごく興味深いことがありまして、それを今日は皆さんとシェアしたいと思います。
何があったかっていうと、経営方針、会社としてのビジョンというか価値基準みたいなことを、みんなで共通理解しましょうっていう時間を取ったんですね。
というのも、先輩が後輩を指導する時に、先輩は今のね、若いスタッフは何にもできてないんだよね。
俺たちの時はもっとできてた、みたいなことを言っている。そして若いスタッフに話を聞いてみると、
ちゃんとやってると思うのに、ちゃんとできてると思うのに、褒めてもらったことがない。
むしろ、これじゃできてるって言わないよね、と言われる。そうやって叱られるっていうことを言っているんですね。
これ、何が食い違ってるのかなーっていうことを明らかにしたいと思ったんですよ。
それで、みんなに言葉の意味を共通理解してもらおうと、そういう時間を作ろうと思ったんですね。
それを先週やりました。会社組織ですから、もちろんビジョンがあって、ミッションがあって、価値基準、バリューがあるんですけれども、
その底辺にある価値基準みたいなところをちょっとおさらいしてみましょう、というので、
一つ一つの言葉について、これってあなたはどういう意味で使ってますか?っていうことを一人一人話してもらったんです。
でもこれは、あなたがどう思っているかっていうことを話してもらうのであって、正解ってあるわけじゃないから、
ただただあなたが思っていることを言ってください。自由に言ってください。というふうにお話をしました。
これ、興味深いのは、みんなが同じ意識でいる、割とその言葉の意味が、多かたの人が同じ意味で捉えていることもあれば、
大きく差があるものもありました。大きく差があるっていうのは、むしろ差があるというよりは真逆のことじゃない?それっていう、そんな捉え方をしているものもありました。
私がお世話している会社は、美容関係の会社なんですけれど、その会社がお得意様に出かけていくんですよね。
そしてお得意様っていうのは美容室だったりするんですけど、その美容室のフォローをすると。それが大きな仕事なんですけれども、
そのフォローをするときに美容室が成功するための道筋を作ってあげるっていうんですかね。そういうふうな経営方針、ビジョンがあるわけですよ。
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そのビジョンって、じゃあその美容室の成功ってどういう姿ですか?っていう、そういうことを聞いたんですよね。ここが最も大きな差がある部分でした。
ある人は、まあ若いスタッフに多かったなと思うんですけれども、成功の形って一つじゃないと思っていると。
その人、そのお得意様、そのお得意様で成功の形が違っているので、どこまで行っても今ある自分の先に成功の形があるので、今日達成すべきもの、今月達成すべきものっていうのを一つ一つ登っていく。
その一つ一つが、それも成功の形であると言っているんですよね。これがまあ若い人たちに多かった意見でした。
一方で先輩たちとか管理職に多かった意見っていうのが、いやいや、うちの会社はね、美容室の成功の形っていうのが、いろんな事例があって、もうすでにそのデータを持っていると。
うちの会社として思う成功の形っていうのはあると。明確にあると。それに対して、今自分がお世話をしている美容室が、そこに向かって是非行ってほしいという気持ちで、そして今月のミッションを一つ一つ達成してもらうためにフォローしているっていう、そういうことを言っているんですよね。
この部分を聞いて、合点が言ったんですね。先輩たちは、いや今の若いスタッフはね、全然できてないんですよって言っていること。これはもう描くゴールが全然違うからなんですよね。
ここまでやってほしいって思っているけど、若い人たちは何を描いていたかっていうと、一つ一つ今目の前の課題をクリアすること。これができているかどうかっていうところしか見てなかったわけですよね。
これはもう指導してても、これは指導になっていないんですよね。美容室にとっての成功って何か。これを全く違う意味で捉えているからなんですよね。言葉の意味が通じてない。つまり共通言語で話していない。コミュニケーションが取れていないということが明確になったんです。
教育って言葉の意味を教えること。これは以前も配信でお話をしたことがあるんですけれども、世の中のことって全て言葉に置き換えられるんですよね。言葉って国語とか英語とかだけじゃなくて、数学の数式も言葉。物理の公式も言葉。それから体を動かす、例えば倒立とかっていうことも言葉なんですよ。私たちが経験すること全て言葉として置き換えられるんですよね。
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その言葉を知ることが勉強することなんですよね。その言葉の意味を教えること、それを教育と呼ぶんです。そこがしっかりできていなくて、叱ったりとかっていうのはもう言語道断だって思ったんですよ。これは若いスタッフにとって不幸だったと言わざるを得ないと思います。
今回のセミナーでは、最も基本的な価値基準について皆さんで確認したんですけれど、これすれ違ってると組織全体が不幸ですよね。もうちょっと高いレベルのミッションとかビジョンの話になってくるともっとずれてると思うんですよ。ちょっと時間をかけてみんなで確認作業をしようっていうことになりました。
私がこの会社をお世話するようになってから6年目だと思うんですけれど、その間に社長は交代しているんですよね。そして、継承するとかはもちろん継承していいんですけれども、もう1回確認作業が必要だなって改めて思いました。
つろか稽古の花火と天気と言葉と、アップルポッドキャスト他8つのプラットフォームで聞くことができます。なお、スタンドFMでは、いいねやコメントでぜひつながってください。つろか稽古でした。